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4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

う来なかった 翌々日の月曜日 あきらは じゅんに いいよ と返事をもらったのに どうしてこなかったのか と詰め寄った それに対して じゅんからは いいよ って 断ったじゃないか という返事が返ってきた という内容である ここでは 文字だけで思いを伝える難しさと 相手の立場をよく考えて情報を発信する大

お断りゲーム 隣の人と 2 人 1 組で, ジャンケンをし, 勝った方が隣の人にいろんな 頼みや誘い をする される方はそれを断る 2 度行う 1 度目は, いや! むり! などポイントをはずして断る 教師の合図で30 秒間繰り返す 2 度目は,1 度目に出たお願いや誘いを断り方のポイント 4. 全

5 友だちが悪いことをしていて 知らんぷりしたことはある 4 名ない 24 名 廊下を走っていたこと 無回答 4 名 6 勇気 ってどんなことだろう 知っている 勇気 思いつく 勇気 を何でも書こう 自分の言葉で ごめんね ありがとう を言うこと かっこいいこと 立ち向かうこと はずかしいことやいや

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

3 指導方針 本主題は, 愛校心である 自分たちの学校のためにできることをしたい 自分たちの学校をよりよくしていきたい という気持ちを育てることや, よりよい玉諸小学校にするために自分たちに何ができるか ということを考えさせ, そのような態度を育てることが大切である 導入では, これまでの学校行事を

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

いろいろな衣装を知ろう

7 指導過程

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

道徳学習指導案

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考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

Taro-6年HP

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

Taro-10月22日道徳指導案.jtd

解答類型

3 本時のねらい 相手の立場を理解し 思いやりの心をもって温かく見守ろうとする心情を育てる 4 他の教育活動との関連 事前指導 ( 日常の指導 ) 当番係活動 仲間と協力して果たせるようにして 全員で取り組むことを大切にしてきた (5 月学校行事 ) 運動会 表現運動や応援合戦など 力を合わせて競技

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

道徳科学習指導案 指導者 T1 重森恵美子 T2 毛利佐由理 1 日時平成 30 年 6 月 27 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 1 学年 (16 名 ) 3 主題名 だれにでもおなじように [C 公正, 公平, 社会正義 ] 4 ねらい誰に対しても同じように接することがすてきであることに気づ

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

第 2 学年道徳学習指導案 平成 27 年 6 月 12 日 ( 金 ) 第 2 学年 2 組 34 名授業者川田聡子 1 主題名友達と助け合う心 2-(3) 信頼 友情 助け合い 2 資料名 森のともだち ( 出典 : 東京書籍 みんなたのしく ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値につ

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

から 自分はよいと思っていても, 相手は迷惑がっているかもしれないから 自分がいらいらしている時などは思いやりを忘れてしまうから 相手のことを思っても, どうしたらよいか分からないことがあるから などがあったこれらの結果から, 多くの児童が思いやりの心で人に接することは大切であるが, 相手との人間関

道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

第1学年5組 道徳学習指導案

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道徳学習指導案

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自


平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

この時期の児童は 自己主張が強くなりがちである 友だちと意見がくい違うと 一方的に自分の意見が正しいと信じ込み 相手の立場や気持ちを受け入れようとしない場面が多々ある しかし 時間がたつと冷静に判断でき どうすべきなのかわかるときもある そこで 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認め

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

自己紹介をしよう

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

な考えをもつ人がいるので 相手の言葉の裏側にある思いを知り 相手への理解を深め 自分も更に相手からの理解が得られるように意見を伝えることについて考えさせる 最後に これからはどのように互いに理解し合っていきたいかについて 自分なりに考えることができるようにしていきたい (2) 児童について本学級のつ

Microsoft Word - t2gika1.doc

Taro-授業実践事例 中学年(4年

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

第 3 学年道徳学習指導案 1 日時平成 28 年 7 月 1 日 ( 金 ) 公開授業 1 第 1 校時 指導者教諭千葉哲朗 2 学級盛岡市立上田中学校 3 年 1 組男子 20 名女子 16 名計 36 名南校舎 2 階 3 年 1 組教室 3 主題自己を見つめ, 自己の向上を図る 個性の伸長

3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

群教セ I01-08 平 集 特 情緒障害 中学校自閉症 情緒障害特別支援学級における人と関わる意識を高める支援の工夫 自己肯定感を高めるための振り返りと ソーシャルスキルトレーニングを通して 特別研修員田子賢一 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 自閉症 情緒障害特別支援学級の生徒は 社会生活

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

(3) 指導について本単元のねらいは 体の発育 発達について その一般的な現象や思春期の体の変化などについて理解できるようにすること 体をより良く発育 発達させるための生活のしかたについて理解できるようにすること である そのねらいを達成するため 児童が学習に興味 関心をもち 意欲的に取り組むことが

1 自己存在感児童の生活体験や生活環境の実態 興味 関心を把握し 他教科との関連を踏まえて 様々な視点から取り組めるように課題提示の工夫を行う 2 共感的人間関係話し合いや発表会のときには 相手を大切にした聞き方と発表の仕方ができるように意識させ 支持的雰囲気の中で学び合わせる また 自分との違いや

第 5 学年道徳学習指導案 研究主題 摂津市立鳥飼北小学校 指導者 一人ひとりの力を伸ばし 自尊感情を高め 互いに学び合える授業をめざす 1 正しく読み取る力を育成する 2 自尊感情を高め 道徳性を高める 研究仮説 Ⅰ 国語科の授業を中心に 読む 書く についての取り組みを行うことで 正しく読みとる

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

意見にも なぜそう考えるのか根拠を示した上で 相手にきちんと伝えることなどを指導してきた 道徳の授業においては 相手の立場や気持ちを考え 広い心で人の過ちを許そうとする心情を育てたいと考え 6 月に お別れ会 2 -( 4 )( 学研 ) を行った 児童は 自分を見つめる場面で 友だちが一緒に遊びに

3 各エキスパートグループを解体し 一人ずつ組み合わせて新たなグループを作り 意見を統合し問いに対する新たな答えを出す ( ジグソー活動 ) 4 最後に 各ジグソーグループで考えた自分達の答えを全体で交換し合い 一人一人が 様々な答えから自分で最も納得のいく 言い方 表現 を拾って 納得できる答えを

自立活動学習指導案 難聴通級指導教室 ( たいよう教室 )1 人 (6 年男子 1 人 ) 指導者清藤大嗣 1 活動名場に合わせた言い方 ( 人間関係の形成 : コミュニケーション ) 2 活動の目標 言葉には, 相手の立場や周りの状況に合わせた使い方があることを理解し, 大切なポイント ( 言葉の

られる 日常の生活場面でも, そのことを裏付けるような行動が時折見られることがある (3) 教材について 1 教材名 手品師 出典 : 新しい道徳 6 東京書籍 2 価値 A-(2) 正直, 誠実 3 教材について本教材は, あまり売れない手品師が大劇場のステージに立てるチャンスを捨て, 男の子と交

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第 4 学年 1 組 道徳学習指導案 平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 18 名女子 17 名計 35 名指導者教諭新島さやか 1 主題名相手の立場に立った思いやり 内容項目 2-(2) 思いやり 親切 2 資料名 心の信号機 ( 学研 みんなのどうとく )

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

平成27年4月1日

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============================== < 第 6 章 > 高校生 大学生 社会人の反応 ============================== 本調査研究では 高校生が社会に出ていく上での実効性のある資質 能力の重要性が感じられ また 調査問題そのものについての興味 関

(3) 資料について 1 概要主人公のともこが 仲良しのまいに クラスの女子でフェスティバルに行かない と誘われる しかし さとみは嫌いだから誘わないで と言われてしまう ともこはよくないと思いつつも さとみに声を掛けることも まいにやめさせる行動も取れずにもやもやした思いで過ごしている すると さ

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

Microsoft Word - 社会科

道徳学習指導案

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第6学年 道徳指導案

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 3 学年道徳学習指導案 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )5 校時武蔵村山市立第三小学校第 3 学年 3 組 3 5 名 東京都オリンピック パラリンピック教育愛称 教諭野中哲平 研究主題 人との関わりを大切にし 豊かに表現できる児童の育成 ~ グローバル人材育成に向けたオリンピック

道徳学習指導案

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

ここからは保護者の方がお答えください なお 鍵については お子さんがつけた1から 23 の番号でお書きください 5 生きていく世界を開いていく鍵 の中で どの 鍵 について 学校で特に力を入れて指導してほしいですか 理 由も一緒にお書きください 複数回答可 6 生きていく世界を開いていく鍵 の中で

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

Transcription:

第 4 学年道徳学習指導案 第 4 学年 2 組 26 名指導者今井彩 1 主題名正しいことは思い切って 1-(4) 正しいと思うことは 勇気をもって行う 2 資料名 あと ひと言 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値勇気の本質は 自分が正しいと判断したことを毅然として行うことである また 正しくないことは行わない心の強さである 4 年生になり 正しいことや正しくないことについての判断力も高まっており 自分の行為の善悪についても把握できるようになってきている しかし 正しいことだと分かっていても 自分の周りの条件や利害関係 様々な誘惑に左右されてしまい 分かっているけれども行動に移せなかったり 自分の弱さに負けてついやってしまったということが生活の中ではよく起こる そこで 正しいと判断したことは他人に対しても貫き通す心の強さを育てる必要がある (2) 児童の実態について全体的に元気が良く 休み時間は友達同士で外で元気に遊ぶ児童が多い 中学年になり 仲間意識が高まってきた 目標に向かって集団やグループで活動する中では 友達と協力する力や自主性も育ち始めている しかし 生活の中では 自分の思いや都合を優先したり 自分には関係ないことだと逃げたりする児童が見られる また 集団の中で力関係が存在し 主張の強い児童に流されて正しい行動ができなかったり いやだと思っていてもはっきり断れなかったりする姿が見られる 仲の良い子に対しても 間違っていることは間違っていると伝え お互いに高め合っていけることがよい人間関係だと考える 正しい行動を勇気をもって行うことができる態度を身に付け よりよい人間関係を築いていく力を育てていきたい (3) 資料について児童の生活の中でよくある内容の題材であり 児童の考えを反映しやすい資料である この資料では価値について二段階の考えさせる場面がある 一つ目は 主人公が一緒に遊んでいた友達にぼうけんごっこをしないかと誘われ 悩みながらも断った場面 二つ目は 断るだけでなく みんなに やめようよ と言えなかったことにより 友達が大きなけがをしたことを知る場面である 一つ目の場面では 断ったのに 2 人に言われた言葉により 心の中で葛藤があったことをつかませ 正しいことを貫く勇気の難しさに共感させたい 二つ目の場面では お母さんが言った少し足りなかったことを考えることを通して 自分がやらないだけでなく 他人に対しても正しいことを貫き通す勇気というより高い価値に気付かせていきたい 4 研究主題との関連 ( 指導法の工夫 ) 1 資料の工夫児童の生活の中でよくある内容の題材を選ぶことで 児童が日常生活を振り返り 自分の考えを反映しやすいようにする 2 ぺープサートによる場面提示と動作化による場面体験ぺープサートで場面を提示することで 場面理解をしやすくする 実際に動作化で葛藤の場面や断ることができた勇気について体験することで より主人公の立場に立って考えられるようにする その考えをもとに 自分の生活に置き換えて 日頃の行動を振り返らせる 3 心のノートの活用心のノートを活用し 自分自身の勇気について見つめる時間を設ける また 以前の振り返りと比較することで 自分の成長や考え方の変化に気付けるようにする

学習活動 ( 主な発問 と予想される反応 ) 指導上の留意点 評価導入展開前段展開後段終末5 本時の学習 (1) 本時のねらいよいことや正しいと判断したことは勇気をもって行おうとする態度を育てる (2) 本時の展開 1 普段みんながしている遊びを伝え合う みなさんは休み時間や放課後にどんな遊びをしていますか おにごっこ サッカー 2 資料 あと ひと言 を聞き ぼくの行動や気持ちについて考える (1) 資料の前半を聞き 断ったときの気持ちを考える ぼくは やっぱりやめとく と友だちからの誘いを断ったとき ぼくは心の中でどんなことを思ったでしょう 危ないからやりたくないな 断ると 明日から遊んでもらえなくなるかな 家の人に怒られるからやりたくない やってみたいな リラックスした雰囲気をつくる 児童に分かりやすい提示の仕方を工夫する 実際の場面を動作化させる 小さい声になったが 勇気をもった行動ができたことに気付かせる (2) 資料の後半を聞き 友達がけがをしたと聞いたときの気持ちを考える お母さんから 友だちが大けがをしたと聞いたとき ぼくはどう思ったでしょう けがはひどいのかな 心配だな 自分はやらなくてよかった あの時止めてれいればよかったな 断ってよかったという気持ちから 本当にそれだけでよかったのかという気持ちを感じ取らせる お母さんの言葉を 2 つに分けて提示する (3) ぼくは やっぱりやめとく のあとに続くひと言を考える お母さんが言った 少し足りなかったこと とはどんなことでしょう 2 人もやめようよ けがをするからだめだよ 危ないからちがう遊びをしようよ 3 自分の生活をふりかえる いままでどれくらい勇気が出せていましたか これからどんな時に勇気を出したいですか 自分が止めれば 事故が起こらなかったことに気付かせ ワークシートに書かせる 自分がやらないだけではなく 正しいと判断したことを貫き通す勇気に気付くことができたか 前回記入した心のノート p23 と比べながらワークシートに記入させる 4 教師の説話を聞く 正しいと判断したことを勇気をもって伝えることが本当のよい友達関係だということを話す

6 板書計画あと ひと言今度は ぼうけんごっこをしようよ うん おもしろそうだな 木下君もやるよな あぶないから やりたくない ことわると明日から遊んでもらえなくなるかな やってみたいな 家の人におこられる ぼくは やっぱりやめとく えらかったけど でも 少し足りなかったわね ことわるゆう気 二人ともやめようよ けがをするから だめだよ ちがうことをして遊ぼうよ やめさせるゆう気 大けがをしたんですって 大じょうぶかな 心配だな やらなくてよかった やめさせればよかった 黒田中山木下

研究協議会 (1) 自評自分たちに身近な資料を選択することで 児童も自分たちの身に置き換えやすく 活発に意見が出された 児童に身近な資料を選択したことは正解だったと思う ワークシートでは やってはいけないことは断る勇気を出したいということ 友達がやっていたらやめさせる勇気を出したいということがたくさん書かれていた 児童は 勇気の必要性をきちんと理解できているように感じられた 今後 学校生活でどのように実践として生かされていくかを見ていきたい (2) 協議 < 視点 1> 日常生活を振り返る手立てとして 心のノートを活用することが有効であったか 自分自身を振り返る上で有効であったと言えるが 活用する という意味ではまだそこまで到達していないと考えられる 活用 していくためには 継続して心のノートを取り入れた学習を行っていく必要がある < 視点 2> 自分がやらないという小さな勇気から 間違っていることは 間違っていると伝える高い価値に気づかせるために 有効な発問やワークシートであったか 発問が段階的に分けられていて答えやすく また ワークシートにも意見がよく書けている児童が多かった 普段 発表しない子が参加していて 効果的だった 発問やせりふを出すタイミングが良かった ただ どれくらいの勇気を出せていたか という記述が難しい 子どもの発表後の教師による評価 言葉がけがよかった 価値目標に導きたいという意図が伝わってきた (3) 講師講評講師東京家政学院大学教授長谷徹先生 < 授業について > 児童の意見がとてもよく出ていた 終末の 自分が小学生の時に遊具で危険な遊びをしようとしたのを友達に止められて けがをせずに済んだ という説話は 資料と似すぎた話だった もう少し違う内容のもので 自分が勇気を出してよかった という内容の方がよかった 動作化をして気持ちを考えさせたが 役割演技をして 資料にはないセリフを言わせる活動もある 動作化よりもさらに踏み込んで考えることができる 先生が相手役をやることで より児童の心の動きを追うことができる 資料を分断することは通常はやらない なぜなら 児童が話し合いの後に結局どうなったのだろうと結果を気にしてしまうからである 今回のように結果を気にしないで考えられる場面で分断するのは特に問題はない 今回のねらいは態度を育てることであったが 心情を育てる展開なら 帰り道の気持ちを考えさせてもよかった なぜ勇気を出せないのか原因を探っていくことが心情と意欲を育てていく 終末は教師が児童の変容を期待しすぎてしまった すぐに変容させようとするのではなく 一歩踏み出すことができる程度でよかった < 講義 > ねらいにおける ~ な態度を育てる の 態度 とは すでにその行動ができるようになっている状態 自然に意識せずできるようになっている状態のことであり 実践意欲がさらに進んだものである

導入の機能は 1 ねらいとする価値項目に気付かせる 2 資料への導入 3 雰囲気づくり である 1 つの機能の場合もあるし 複数が機能する場合もある 資料や児童の実態に応じて考えたい 道徳的価値は まず その価値に気づき 理解する段階 ねらいと自分との関わりを考える段階 自分の課題を見つめる段階 一歩踏み出す ( 希望をもつ 行為に移す ) 段階 をたどる 心のノートは今年度から web 上からダウンロードする形となった 道徳の時間以外でも活用できるとよいという発想で始まった心のノートは きれいな言葉や日本語が使われている 今後も引き続き活用できるとよい 中学年の内容には 2-(3) 友達と互いに理解し 信頼し 助け合うとある 平成元年以前は 相手が間違った時には 忠告する と記されていた それが 理解 へと変わった 今回のねらいは 忠告する にも関連している 中学年は 発達段階から考えて 忠告するという力を身に付けるための適切な時期である 成果と課題 (1) 成果 道徳を通じて気付いたことを実践できるよう 問題に直面した時に 自分の考えや思いを伝えるように指導を繰り返したことにより 自分の思いや考えを述べようとする児童 相手の思いや考えを受け止めようとする児童 が増え 道徳以外の場面にも広がりを見せている 子どもたち同士で話し合う場面をたくさん設定することで 日頃の友達関係のあり方やトラブルの解決方法などについて 学級全体で話し合いをしたい という声が子どもから自主的に出てくるようになった 日常生活に出てくる場面に近い状況の資料を選択したことで 自分たちに置き換えて考えやすくなり 意見が活発に出た 役割演技と動作化の違いや様々な資料の提示の仕方を教師が理解し ねらいに沿った発問を吟味することで 児童にねらいについてより深く考えさせることができた (2) 課題 正しいと思っていることを伝えることができるが それを周りの友達の目を気にするために素直に受け入れられない児童が多い そうした児童に対し どのような個別支援が有効か検討していく必要がある すぐに行為の変容をもとめるのでなく 日々の生活の中で問題に直面した時に 授業の内容をふりかえらせる等 継続して指導していく必要がある