便秘の見方

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5 がん化学療法に附随する消化器症状への対応 下痢, 便秘および 重篤な消化管症状への対応 後藤歩, 小栗千里, 光永幸代, 市川靖史 小林規俊, 前田愼, 遠藤格

減量・コース投与期間短縮の基準

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

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葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

Ⅲ 章推奨 4 便秘 下剤は, がん患者の便秘を改善させるか? 関連する臨床疑問 9 1 浸透圧性下剤 ( 酸化マグネシウム, ラクツロース ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 2 大腸刺激性下剤 ( センナ, ピコスルファート ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 3 ルビプロス

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1 はじめに 便秘 には大きく分けると2つの状態があります 十分な量の便が排出されなくなった 排便回数や排便量が 減少 した状態と トイレでスムーズに便が出なくなった 排便 あります つまり 本来あるべき生理的で順調な排便が失われた状態が 便秘 です 軽症から重症まで便秘の程度は様々ですが 日本人の

乳がん術後連携パス

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用法・用量DB

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

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1)表紙14年v0

スライド 1

はじめに 連携パス とは 地域のと大阪市立総合医療センターの医師が あなたの治療経過を共有できる 治療計画表 のことです 連携パス を活用し と総合医療センターの医師が協力して あなたの治療を行います 病状が落ち着いているときの投薬や日常の診療はが行い 専門的な治療や定期的な検査は総合医療センターが

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂

どく拡張する ( 中毒性巨大結腸症 ) こともあります. このような場合には緊急に手術が必要です. また 大腸癌になった場合にも手術が必要になります. 内科的治療が効きにくい難治例や重症例の場合にも 内科的治療のバランスの点から手術を選択することがあります. 手術の方法は 大腸全摘ですが 肛門を残す

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資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

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生理学 1章 生理学の基礎 1-1. 細胞の主要な構成成分はどれか 1 タンパク質 2 ビタミン 3 無機塩類 4 ATP 第5回 按マ指 (1279) 1-2. 細胞膜の構成成分はどれか 1 無機りん酸 2 リボ核酸 3 りん脂質 4 乳酸 第6回 鍼灸 (1734) E L 1-3. 細胞膜につ

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

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デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

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使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

中外 TV フォーラム 透析患者と便秘 ~ その重要性と対策 薬物治療を含めて ~ 熊本大学薬学部附属育薬フロンティアセンター長 臨床薬理学分野教授平田純生先生 1- 糖尿病 Q1: 糖尿病の患者さんにソルビトールの投与は可能でしょうか? A 1: 内服のソルビトールは吸収され

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

ポプスカイン0.75% 注シリンジ 75mg /10 院 Popscaine 75mg /10 院 / 筒 丸石 薬価 円 / 筒 効 硬膜外麻酔 用 ( 注 )1 回 150mg ( 本剤として20 院 ) までを硬膜外腔に投与 禁 大量出血やショック状態, 注射部位またはその周辺に

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

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られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

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タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

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Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下手術を本格導入 東海中央病院では 平成25年1月から 胃癌 大腸癌に対する腹腔鏡下手術を本格導入しており 術後の合併症もなく 早期の退院が可能となっています 4月からは 内視鏡外科技術認定資格を有する 日比健志消化器外科部長が赴任し 通常の腹腔 鏡下手術に


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加工デンプン(栄養学的観点からの検討)

輸液製剤

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

Drug Infomation

Transcription:

便秘の診方 消化器内科柴峠光成 高松赤十字病院モーニングセミナー 2018.4.12

基本の便秘薬 まずはこれだけ!

塩類下剤 酸化マグネシウム ( カマグ ) 1954 年 5 月販売開始 効果 効能 : 制酸剤 緩下剤 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防 用法 用量 : 通常成人 1 日 2g(330mg 錠 6 錠 ) を食前又は食後の 3 回に分割経口投与するか 又は就寝前に 1 回投与 腸内で難吸収性の重炭酸塩又は炭酸塩となり 浸透圧維持のため腸壁から水分を奪い腸管内容物を軟化することにより緩下作用を現す 高マグネシウム血症に注意! 実は先発品がない ; マグミットもジェネリック 実は胃薬でもある 1 日 1g で始めることも多い H2RA や PPI との併用で効果減弱の可能性 呼吸抑制 意識障害 不整脈 心停止に至ることがある

刺激性下剤アントラキノン系 プルゼニドセンノシド 1961 年販売開始 ( プルゼニドが先発品 ) 効果 効能 : 便秘症 用法 用量 : 通常成人 1 日 1 回 12 24mg(1 2 錠 ) を就寝前に経口投与 高度の便秘には 1 回 48mg(4 錠 ) まで増量できる センノシドは 大腸に至り 腸内細菌の作用でレインアンスロンを生成し大腸の蠕動運動を亢進 通常投与後 8 10 時間で作用を発現 連用による耐性の増大等のため効果が減弱し薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避ける アローゼン顆粒 ( センナ センナジツ ) ヨーデル S( センナエキス ) ダイオウ末等も同効

刺激性下剤ジフェニール系 販売開始 1980 年 4 月 ラキソベロンピコスルファートナトリウム 効果効能 : 各種便秘症 術後排便補助 造影剤 ( 硫酸バリウム ) 投与後の排便促進 手術前における腸管内容物の排除 大腸検査 (X 線 内視鏡 ) 前処置における腸管内容物の排除 用法 用量 : 通常 成人に対して 1 日 1 回 10 15 滴 (0.67~1.0mL) を経口投与 大腸細菌叢由来の酵素アリルスルファターゼにより加水分解され 活性型のジフェノール体に シ フェノール体は 腸管粘膜への以下の作用により瀉下作用を示す 1. 腸管蠕動運動の亢進作用 2. 水分吸収阻害作用

便秘対策の基本のキ 少ない 便の回数 センノシド 1 2 錠 / ピコスルファート 10 15 滴頓用 酸化マグネシウム 1 2g/ 日 便の硬さ 硬い

腸管洗浄剤を見てみよう 一気に便を出す方法

注腸 X 線検査 大腸検査と緩下剤 バリウムを腸管壁に付着させて 撮影 腸管粘膜は乾燥気味の方が適している 大腸内視鏡検査 内視鏡 ( スコープ ) を肛門から挿入 腸管粘膜は滑る状態が適している

塩類下剤 マグコロール P クエン酸マグネシウム レモネードのような味 販売開始 1988 年 1 月 効果 効能 : 大腸検査 (X 線 内視鏡 ) 前処置における腸管内容物の排除 腹部外科手術時における前処置用下剤 用法 用量 < 高張液投与 > 本剤 50g(1 包 ) を水に溶解し 全量約 180mL とする 検査予定時間の 10 15 時間前に経口投与 < 等張液投与 > クエン酸マグネシウムとして 本剤 100g(2 包 ) を水に溶解し 全量約 1,800mL とする 検査予定時間の 4 時間以上前に 200mL ずつ約 1 時間かけて経口投与 腎障害のある患者には禁忌 高マグネシウム血症

ニフレックポリエチレングリコール 4000 含有腸管洗浄剤 販売開始 1992 年 6 月 味がない ( かすかにレモン味 ) 油臭い感じもある 効果 効能 : 大腸内視鏡検査 バリウム注腸 X 線造影検査及ひ 大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除 ニフレック 用法 用量 :1 袋を水に溶解して約 2L とし 溶解液とする 溶解液 2~4L を 1 時間あたり約 1L の速度で経口投与 排泄液が透明になった時点で投与を終了し 4L を超えての投与は行わない 検査の約 4 時間前から投与開始 体液と等張なため 血清 Na + Cl - 及ひ 血液 ph をほとんと 変化させず 血清電解質バランスを大きく崩さない

モビプレップ新型ポリエチレングリコール 4000 含有腸管洗浄剤 2013 年 6 月販売開始 塩っぽい味 効果 効能 : 大腸内視鏡検査 大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除 用法 用量 : 本剤 1 袋を水に溶解して約 2L の溶解液とする 溶解液を 1 時間あたり約 1L の速度で経口投与する 溶解液を約 1.2L 投与した後 水又はお茶を約 0.6L 以上飲用する 検査の約 3 時間前から投与開始 モビプレップ

ピコプレップヒ コスルファートナトリウム酸化マグネシウム無水クエン酸含有 2016 年 8 月販売開始 オレンジ味 効果 効能 : 大腸内視鏡検査及ひ 大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除 用法 用量 :1 回 1 包を約 150mL の水に溶解し 検査又は手術前に 2 回経口投与する 1 回目の服用後は 1 回 250mL の透明な飲料を数時間かけて最低 5 回 2 回目の服用後は 1 回 250mL の透明な飲料を検査又は手術の 2 時間前までに最低 3 回飲用する

新しい便秘関連薬

膨張性下剤 ポリフル / コロネルポリカルボフィルカルシウム 2000 年 10 月販売開始 効果 効能 : 過敏性腸症候群における便通異常 ( 下痢 便秘 ) 及ひ 消化器症状 ポリカルボフィルカルシウムとして 1 日量 1.5~3.0g( 錠 :3~ 6 錠 細粒 :1.8~3.6g) を 3 回に分けて 食後に水とともに経口投与 胃内の酸性条件下でカルシウムを脱離してポリカルボフィルとなり 小腸や大腸等の中性条件下で高い吸水性を示し 膨潤 ゲル化 下痢及ひ 便秘には消化管内水分保持作用及ひ 消化管内容物輸送調節作用により効果を発現すると考えられる

上皮機能変容薬クロライドチャネルアクチベーター アミティーザルピプロストン 2012 年 11 月販売開始 効果 効能 : 慢性便秘症 ( 器質的疾患による便秘を除く ) 用法 用量 : ルビプロストンとして 1 回 24μg(1 カプセル ) を 1 日 2 回, 朝食後及ひ 夕食後に経口投与 腸管分泌及ひ 腸管輸送能促進作用 特に若い女性で 嘔吐の副作用が出やすい 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと

上皮機能変容薬グアニル酸シクラーゼ C 受容体アゴニスト リンゼスリナクロチド 2017 年 3 月販売開始 効果 効能 : 便秘型過敏性腸症候群 用法 用量 : リナクロチドとして 0.5mg(2 錠 ) を 1 日 1 回 食前に経口投与する 症状により 0.25mg に減量 腸管分泌及ひ 腸管輸送能促進作用並ひ に大腸痛覚過敏改善作用

上皮機能変容薬胆汁酸トランスポーター阻害剤 グーフィスエロビキシバット 2018 年販売予定 効果 効能 : 慢性便秘症 ( 器質的疾患による便秘を除く ) 用法 用量 : エロビキシバットとして 10mg(2 錠 ) を 1 日 1 回食前に経口投与 回腸末端部の上皮細胞に発現している胆汁酸トランスポーター (IBAT) を阻害し 胆汁酸の再吸収を抑制することで 大腸管腔内に流入する胆汁酸の量を増加 胆汁酸は 大腸管腔内に水分およひ 電解質を分泌させ さらに消化管運動を亢進させる為 本剤の便秘治療効果が発現する

便秘にまつわる状態 疾患

大腸癌 虚血性腸炎

器質性疾患を疑うリスク徴候 (red flag) 1. 45 歳未満で家族歴がある 2. 45 歳以上で発症 3. 病悩期間が短く 症状が進行性 4. 異常な身体所見 5. 6 か月以内の予期しない体重減少 (3kg 以上 ) 6. 夜間の腹痛 下痢 持続性の強い腹痛 7. 発熱 嘔吐 粘血便 便潜血検査陽性 8. 尿 末梢血 血液生化学検査の異常 腹部 X 線 腹部エコー 腹部 CT 大腸内視鏡等での精査

直腸粘膜脱症候群

大腸 ( 偽 ) メラノーシス アントラキノン誘導体の長期間の連用は上皮細胞のアポトーシスに引き続く大腸 ( 偽 ) メラノーシスを引き起こす 大腸運動異常が認められることもあるが大腸 ( 偽 ) メラノーシスとは必ずしも連動しない アントラキノン誘導体を含む生薬 アロエ カスカラサグラダ ケツメイシ センナ 大黄

ガイドラインの超エッセンス 増加し続ける高齢者における便秘有症状者の割合は高率であり 特に介護の現場では 便秘やその合併症への対処が大きな問題 本邦初の 慢性便秘症診療ガイドライン の出版

便秘の定義 分類 本来大概に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態 症状名 でもなければ 疾患名 でもなく 状態名 原因による分類 器質性 機能性 症状による分類 排便回数減少型 排便困難型 病態による分類 大腸通過正常型 大腸通過遅延型 便排出障害

慢性便秘症の薬物治療 推奨度 1( 強い推奨 ) 浸透圧性下剤 : 酸化マグネシウム ラクツロース 上皮機能変容薬 : アミティーザ リンゼス 推奨度 2( 弱い推奨 ) 膨張性下剤 : コロネル / ポリフル 刺激性下剤 : アローゼン プルゼニド ラキソベロン 消化管運動賦活薬 : ガスモチン 漢方 : 大黄甘草湯 麻子仁丸 大建中湯 坐剤 : 新レシカルボン テレミンソフト 便秘症 での保険適応なし さあ 自己流でなく エビデンスに基づいた 満足度の高い便秘治療へ

ご静聴 ありがとうございました