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(1) 使い方 がん化学療法説明書の紹介と 使い方 1 病院において説明書を用いて患者指導する 2 患者が保険薬局に説明書を持参し薬局薬剤師が確認する また 患者が持参しない場合においても 患者の聞き取りからレジメン名が把握できる場合は 当院薬剤部ホームページより説明書を選択し印刷する 3 説明書の

ベバシズマブ併用 FOLFOX/FOLFIRI療法

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D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

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大腸癌化学療法における副作用対策の臨床アウトカム評価に関する研究 目次 序論 1 第 1 章大腸癌化学療法における悪心 嘔吐の発現リスクの解析および制吐薬適正使用推進の臨床評価に関する研究はじめに 8 (1) 大腸癌化学療法での制吐対策におけるエビデンス- 診療ギャップとギャップ充填効果 1. 緒言

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ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

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1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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1 高槻赤十字病院薬剤部, 2 高槻赤十字病院呼吸器科部, 3 高槻赤十字病院呼吸器外科部 第 27 回日本医療薬学会年会, 2017,11( 千葉 ) 非小細胞肺癌に対する Nivolumab 治療の取り組みと使用経験小西史子, 濵武清範, 足立那々緒, 飯田有香, 岩井真里絵, 梶美里, 中西輝

ノート 医療薬学 42(3) (2016) mfolfox6 療法後 FOLFIRI 療法時への切替における予防的制吐療法変更状況とその効果 進行 再発大腸がん患者を対象とした後方視的探索研究 * 小山佐知子, 荒川裕貴, 佐藤由美子, 牛膓沙織, 江尻将之 5 2 6


3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

するものであり 分子標的治療薬の 標的 とする分子です 表 : 日本で承認されている分子標的治療薬 薬剤名 ( 商品の名称 ) 一般名 ( 国際的に用いられる名称 ) 分類 主な標的分子 対象となるがん イレッサ ゲフィニチブ 低分子 EGFR 非小細胞肺がん タルセバ エルロチニブ 低分子 EGF

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1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

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タフィンラーカプセル50mg/75mg、メキニスト錠0.5mg/2mg 添付文書改訂のお知らせ

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

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消化器癌 Reference book 愛知県病院薬剤師会専門薬剤師教育委員会がん部会ツール作成チーム 2017.11.20 改

ご利用にあたっての注意点 愛知県病院薬剤師会がん部会 ( 以下 当部会 と言います ) は 本資料の内容に関して細心の注意を払っていますが あらゆる点で将来にわたる正確性や完全性を保証するものではありません また がん薬物療法に関する情報には 全ての個人に一様に当てはまるわけではない個別性の高い情報が数多く含まれています 本資料の利用並びにその情報に基づく判断においては 上記特性を十分理解した上で 利用者の責任において行ってください 免責事項 利用者が本資料の情報を用いて行うことにより 何らかの不利益を被ることがあったとしても 当部会は一切の責任を負うものではありません 本資料は 予告なしに内容を変更または削除する場合がありますので あらかじめご了承ください その他 本資料の内容 テキスト 画像等の無断転載を禁止します 本資料作成にあたって各企業からは資材情報の提供のみであり その他の利益相反はありません

目次 愛知県病院薬剤師会がん部会 消化器癌に用いる抗がん薬の略語一覧消化器癌の各種レジメンの催吐性リスク分類催吐性リスク別の制吐療法オランザピンの制吐薬としての使用 Reference bookの臨床試験の見方 3-5 6-10 11-13 14-15 16-17 2

愛知県病院薬剤師会がん部会 抗がん薬略語一覧 消化器癌に用いるもの

愛知県病院薬剤師会がん部会消化器癌に用いる抗がん薬の略語一覧 1 略語 正式名称 先発品の商品名 分類 Bmab Bevacizumab アバスチン 血管新生阻害薬 CAP Capecitabine ゼローダ 代謝拮抗薬 CDDP Cisplatin ランダ ブリプラチン 白金製剤 CDGP Nedaplatin アクプラ 白金製剤 Cmab Cetuximab アービタックス 抗 EGFR 抗体薬 CPT-11 Irinotecan カンプト トポテシン トポイソメラーゼ阻害薬 DTX Docetaxel タキソテール 微小管阻害薬 ETP Etoposide ラステット ベプシド トポイソメラーゼ阻害薬 FT Tegafur フトラフール 代謝拮抗薬 FU Fluorouracil 5-FU 代謝拮抗薬 GEM Gemcitabine ジェムザール 代謝拮抗薬 L-OHP Oxaliplatin エルプラット 白金製剤 LV Folinate ユーゼル 葉酸製剤 4

愛知県病院薬剤師会がん部会消化器癌に用いる抗がん薬の略語一覧 2 略語正式名称先発品の商品名分類 l-lv Leucovorin アイソボリン葉酸誘導体 nab-ptx Nanoparticle albumin-bound PTX アブラキサン 微小管阻害薬 PTX Paclitaxel タキソール微小管阻害薬 Pmab Panitumumab ベクティビックス抗 EGFR 抗体薬 Rmab RAM Ramucirumab サイラムザ血管新生阻害薬 S1 Tegafur/Gimeracil/ Oteracil ティーエスワン 代謝拮抗薬 STZ Streptozocin ザノサーアルキル化薬 TAS-102 Trifluridine/Tipiracil ロンサーフ代謝拮抗薬 Tmab Trastuzumab ハーセプチン分子標的薬 UFT Tegafur/Uracil ユーエフティ代謝拮抗薬 VP-16 Etoposide ラステット ベプシドトポイソメラーゼ阻害薬 5

愛知県病院薬剤師会がん部会 催吐性リスク分類 消化器癌の各種レジメン

愛知県病院薬剤師会がん部会消化器癌レジメンの催吐性リスク分類 1 高度催吐性リスク (HEC) レジメン名 構成抗がん剤 癌種 FP 5-FU+CDDP 食道癌 XP±Tmab CAP+CDDP 胃癌 SP±Tmab S1+CDDP 胃癌 STZ STZ NET FOLFOXIRI l-lv+5-fu+l-ohp+cpt-11 大腸癌 FOLFIRINOX l-lv+5-fu+l-ohp+cpt-11 膵癌 [ 制吐薬適正使用ガイドライン 2015 年 10 月第 2 版, 金原出版, 2015.10.29, 28, 95-96.] 7

愛知県病院薬剤師会がん部会消化器癌レジメンの催吐性リスク分類 2 中等度催吐性リスク (MEC) レジメン名 構成抗がん剤 癌種 FOLFIRI l-lv+5-fu+cpt-11 大腸癌 GC GEM+CDDP 胆道癌 mfolfox6 5-FU+L-OHP 大腸癌 IRIS S1+CPT-11 大腸癌 TAS-102 TAS-102 大腸癌 XELOX CapeOX CAP+L-OHP 胃癌 大腸癌 SOX S1+L-OHP 胃癌 大腸癌 GS GEM+S1 膵癌 GEM+nab-PTX GEM+nab-PTX 膵癌 CPT-11 CPT-11 胃癌 大腸癌 Imatinib Imatinib GIST [ 制吐薬適正使用ガイドライン 2015 年 10 月第 2 版, 金原出版, 2015.10.29, 95.] 8

愛知県病院薬剤師会がん部会消化器癌レジメンの催吐性リスク分類 3 軽度催吐性リスク レジメン名構成抗がん剤癌種 GEM GEM 膵癌 l-lv/5-fu l-lv+5-fu 大腸癌 胃癌 MTX/5-FU MTX+l-LV+5-FU 胃癌 PTX PTX 胃癌 nab-ptx nab-ptx 胃癌 DTX DTX 胃癌 食道癌 経口フッ化ピリミジン系薬 (S1 UFT CAP など ) S1 UFT CAP 胃癌 大腸癌膵癌 胆道癌 Sunitinib Sunitinib GIST pnet [ 制吐薬適正使用ガイドライン 2015 年 10 月第 2 版, 金原出版, 2015.10.29, 95-96.] 9

愛知県病院薬剤師会がん部会消化器癌レジメンの催吐性リスク分類 4 最小度催吐性リスク レジメン名 構成抗がん剤 癌種 Cmab Cmab 大腸癌 EVE Everolimus pnet Sorafenib Sorafenib 肝臓癌 Regorafenib Regorafenib 大腸癌 肝細胞癌 GIST Tmab Tmab 胃癌 Cmab Cmab 大腸癌 Pmab Pmab 大腸癌 Bmab Bmab 大腸癌 [ 制吐薬適正使用ガイドライン 2015 年 10 月第 2 版, 金原出版, 2015.10.29, 96.] 10

高度催吐性リスクに対する制吐療法 愛知県病院薬剤師会がん部会 1 2 3 4 5 ( 抗がん薬投与前 ) ( 日 ) アプレピタント (mg) もしくはホスアプレピタント (mg) 125 80 80 150 5-HT 3 受容体拮抗薬 デキサメタゾン (mg) 9.9 8 8 8 8 ± その他の補助薬 ロラゼパム H 2 受容体拮抗薬もしくはプロトンポンプ阻害薬 注 ) アプレピタントを使用しない場合は 1 日目のデキサメタゾン注射薬は 13.2~16.5mg とする 高度催吐性リスクの中で アントラサイクリン系抗がん薬とシクロホスファミドを含むレジメンは根拠となる臨床試験が他の高度リスク抗がん薬とは異なる AC 療法のエビデンスから 2 日目以降のデキサメタゾンの上乗せ効果は証明されていない また ホスアプレピタントの有効性や安全性も アントラサイクリン系抗がん薬とシクロホスファミドを含むレジメンを用いる乳がん症例ではデータが少ないため 合併症に注意して慎重に投与する必要がある [ 制吐薬適正使用ガイドライン 2015 年 10 月第 2 版, 金原出版, 2015.10.29, 19, 21] 11

愛知県病院薬剤師会がん部会中等度催吐性リスクに対する制吐療法 1 2 3 4 5 ( 抗がん薬投与前 ) ( 日 ) 5-HT 3 受容体拮抗薬 デキサメタゾン (mg) 9.9 (6.6) 8 8 8 注 ) デキサメタゾンを積極的に利用できない場合は デキサメタゾン 2~4 日間の代わりに 5-HT 3 受容体拮抗薬 2~4 日間を追加する カルボプラチン イホスファミド イリノテカン メトトレキサートなど使用時 アプレピタント (mg) 125 80 80 オプション もしくはホスアプレピタント (mg) 5-HT 3 受容体拮抗薬 150 ± その他の補助薬 ロラゼパム H 2 受容体拮抗薬もしくはプロトンポンプ阻害薬 デキサメタゾン (mg) 4.95 (3.3) 4 4 4 [ 制吐薬適正使用ガイドライン 2015 年 10 月第 2 版, 金原出版, 2015.10.29, 19, 22] 12

軽度催吐性リスクに対する制吐療法 愛知県病院薬剤師会がん部会 1 2 3 4 5 ( 抗がん薬投与前 ) ( 日 ) デキサメタゾン (mg) 6.6 (3.3) 注 ) 状況に応じてプロクロルペラジンまたはメトクロプラミドを使用 制吐薬治療の注釈 最小度催吐性リスクに対しては 通常予防的な制吐療法は推奨されていない 各薬剤の推奨用量 ( 代替用量 ) を記載した は注射薬 は経口薬とする デキサメタゾンは経口投与が困難な場合 注射薬での投与を検討する は状況に応じて投与の可否を選択できるものとする [ 制吐薬適正使用ガイドライン 2015 年 10 月第 2 版, 金原出版, 2015.10.29, 19, 23] 13

オランザピン ( ジプレキサ ) 愛知県病院薬剤師会がん部会 <2017/6/9 公知申請により適応追加 > 効能 効果 抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状 用法 用量 成人に対して他の制吐剤と併用し 5mg もしくは 10mg を投与する 原則としてコルチコステロイド +5-HT 3 受容体拮抗薬 +NK 1 受容体拮抗薬と併用 オランザピン 5 mg vs 10 mg : 国内無作為試験にて有効率に差はなし 1) 眠気の副作用発現率は 10 mg で高い 1) 国内では 5mg から使用し適宜増量し 10mg まで オランザピン投与期間 : 原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に投与 各クールにおける投与期間は 6 日間までを目安とする 2) 1) Jpn J Clin Oncol, 2015; 45, 229-231. 2) J Pain Symptom Manage, 2014, 47, 542-550. 14

オランザピン ( ジプレキサ ) 愛知県病院薬剤師会がん部会 有効性 海外無作為化二重盲検第 Ⅲ 相試験 1) デキサメタゾン + パロノセトロン + ホスアプレピタントで無効の患者に対してメトクロプラミド 10 mg とオランザピン 10 mg(day1-3) の上乗せ効果を比較 悪心 嘔吐ともにオランザピンによる抑制が強い 国内無作為化二重盲検試験 2) デキサメタゾン +5-HT 3 拮抗薬 + アプレピタント併用時におけるオランザピン 5 mg(day0-5) とプラセボを比較 急性期 遅発期ともにオランザピンで悪心軽減 G3,4 の副作用はなし 1) Support Care Cancer, 2013, 21, 1655-1663. 2) J Pain Symptom Manage, 2014, 47, 542-550. 15

愛知県病院薬剤師会がん部会 消化器癌 Reference book の見方 臨床試験についての記載

Reference book の臨床試験の見方 愛知県病院薬剤師会がん部会 臨床試験の有効性の評価のうち 下線が主要評価項目 副作用は全 Grade の発現頻度が高い順に記載 臨床試験から得られた結果 ( 結論 ) を簡潔に記載 17