市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただく所得割 ( 会社などの場合は法人税割 ) があります また 個人の県民税は納税 申告の便宜などを図るため 個人の市民税と合わせて課税されます 個人の市民税 県民税毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在 本市に住んでいる人の前年 1 年間の所得に対して課税されます ただし 住んでいなくても家屋敷などがある場合 均等割のみ課税されることがあります 法人市民税市内に事務所や事業所などがある法人等にかかる税で 個人の市民税と同様に均等割と法人等の法人税額に応じて負担していただく法人税割とがあります 住民税と所得税の違いは? Q わたしはサラリ-マンです 毎月の給与からは住民税と所得税が引かれていますが そもそも住民税と所得税とはどんなところが違いますか A 所得にかかるという点では 住民税も所得税も同じですが 両者の主な違い に次のようなものがあります 地方税と国税住民税は市区町村と都道府県が課税する地方税の 1 つです 一方 所得税は国が課税する国税の 1 つです 前年所得課税と現年所得課税住民税は前年の所得に対して課税されますが 所得税は その年 ( 現年 ) の所得に対して課税され 12 月の年末調整や翌年の確定申告により精算を行います 1
住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 19 年 1 月 1 日 ) から適用されています 住民税の税率改正課税所得標準税率課税所得標準税率 200 万円以下 5% 10% 200 万円超 ~700 万円以下 10% 一 律 ( 市民税 6%) 700 万円超 13% ( 県民税 4%) 所得税の税率改正 課 税 所 得 標準税率 課 税 所 得 標準税率 330 万円以下 10% 195 万円以下 5% 330 万円超 ~900 万円以下 20% 195 万円超 ~330 万円以下 10% 900 万円超 ~1,800 万円以下 30% 330 万円超 ~695 万円以下 20% 1,800 万円超 37% 695 万円超 ~900 万円以下 23% 900 万円超 ~1,800 万円以下 33% 1,800 万円超 ~4,000 万円 40% 4,000 万円超 45% 平成 25 年分より復興特別所得税 2.1% が加算されています 均等割の有無 住民税には 所得額にかかわらず一定額を課税する均等割と所得額に応じて 課税する所得割がありますが 所得税には均等割にあたるものがありません 区 分 市民税 県民税 均等割額 3,500 円 2,000 円 森林環境税 500 円を含みます 特例措置により平成 26 年度から平成 35 年度までの間 市 県民税それぞれに 500 円が加算されています 2
その他申告すべき所得額の範囲 所得控除における各種控除額 あるいは適用される税率などが両者では異なっています そのため 所得税が課税にならない場合でも 住民税が課税になる場合があります 公的年金からの特別徴収 ( 差し引きによる納付 ) とは? 住民税の場合 Q わたしは年金受給者です 公的年金から住民税が差し引かれると聞きました どんな人が対象になりますか? また税額はどうなりますか? A 平成 30 年 4 月 1 日現在で 65 歳以上の公的年金受給者で 前年中の公的年金所得に係る住民税が課税される人が対象となります この制度は 徴収方法の変更ですから この制度により税額が増えることはありません なお 本人の申し出による徴収方法の変更はできません 対象となる税額は 年金所得に対する所得割額と均等割額です 年金以外の所得に対する税額については 普通徴収や給与からの特別徴収となります 新規に特別徴収が開始される年度においては 特別徴収が開始される 10 月まで税額の半分を 6 月 8 月の 2 回で普通徴収で納付していただき 残り半分が 10 月 12 月 2 月の 3 回で公的年金から特別徴収されます 2 年目以降 前年度から継続して特別徴収される年度においては 前年度分の公的年金等に係る所得割額と均等割額の合算額 ( 年税額 ) の 2 分の 1 に相当する額が仮徴収税額として特別徴収されます そして 年税額から仮徴収分を差し引いた残額が 10 月 12 月 2 月の 3 回で特別徴収されます ( 本徴収 ) 3
特別徴収開始年度と 2 年目以降とでは徴収の方法が若干変わります 例えば 年金に係る税額が 60,000 円だったら 年金特別徴収 1 年目徴収の方法普通徴収 ( 自分で納付 ) 特別徴収 ( 年金から差し引き ) 年金支給月 6 月 8 月 10 月 12 月 2 月年額の 4 分の 1 年額の4 分の1 年額の6 分の1 年額の6 分の1 年額の6 分の1 税額 15,000 円 15,000 円 10,000 円 10,000 円 10,000 円 6 月 8 月に年税額の 4 分の 1 ずつを普通徴収 ( 納付書又は口座振替 ) します 10 月 12 月 2 月の支給分の年金から年税額の 6 分の 1 ずつを特別徴収します 年金特別徴収 2 年目以降 ( 平成 28 年 10 月から ) 徴収の方法 特別徴収 ( 仮徴収 ) 特別徴収 ( 本徴収 ) 年金支給月 4 月 6 月 8 月 10 月 12 月 2 月 税額 前年度の年額の 6 分の 1 前年度の年額の 6 分の 1 前年度の年額の 6 分の 1 年税額から仮徴収分を差し引いた額の 3 分の 1 年税額から仮徴収分を差し引いた額の 3 分の 1 年税額から仮徴収分を差し引いた額の 3 分の 1 10,000 円 10,000 円 10,000 円 10,000 円 10,000 円 10,000 円 4 月 6 月 8 月は前年度分の税額の 6 分の 1 の金額をそれぞれ特別徴収します ( 仮徴収 ) 10 月 12 月 2 月は年税額から仮徴収分を差し引いた額の 3 分の 1 の金額をそれぞれ特別徴収 します ( 本徴収 ) 妻にパ - ト収入がある場合の夫の扶養控除は? Q わたしはサラリ-マンで 年間所得が 1,000 万円以下なのですが 妻に年間 95 万円のパ-ト収入があります この場合 わたしの配偶者控除額はどうなりますか A 配偶者の控除には 配偶者控除と配偶者特別控除があります 妻の所得が年間 38 万円 ( 給与収入で年間 103 万円 ) 以下であれば 配偶者控除 (33 万円 ) が受けられます また 妻の所得が年間 38 万円を超え 76 万円 ( 給与収入で年間 141 万円 ) 未満であれば 配偶者特別控除が受けられます この配偶者特別控除は 配偶者の所得により控除額が変動し ( 最高 33 万円 ) 配偶者の所得が 38 万円以下の場合は受けられません ( 別表 ) 1 問いのケ -ス奥さんの年間給与所得を算出すると 95 万円 -65 万円 ( 給与収入が 1,619,000 円未満の給与所得控除 )=30 万円となります 年間所得が 38 万円以下なので あなたの控除対象配偶者に該当します したがって 配偶者控除額 33 万円があなたの所得から控除されます 4
2 妻に所得がない場合この場合 配偶者控除 33 万円が控除額となり 配偶者特別控除は受けられません 3 妻に所得が 39 万円ある場合妻の年間の所得が 39 万円ある場合は 控除対象配偶者には該当せず配偶者控除は受けられませんが 配偶者特別控除 33 万円が受けられます 別表 ) 配偶者特別控除 合計所得金額が 1,000 万円以下であり 生計を一にする配偶者の所得が 38 万円を超え 76 万円未満の場合に受けられます ( 単位 : 円 ) 配偶者の合計金額控除額 380,001~449,999 330,000 450,000~499,999 310,000 500,000~549,999 260,000 550,000~599,999 210,000 600,000~649,999 160,000 650,000~699,999 110,000 700,000~749,999 160,000 750,000~759,999 130,000 760,000 以上 000,000 5
パ- ト収入のある主婦の税金は? Q わたしは主婦で 近くのス-パ-にパ-トで勤めています 昨年 1 年間の収入が 103 万円以下なら税金がかからないと聞いたのですが 本当でしょうか また 夫は配偶者控除が受けられますか ちなみに わたしには扶養している親族はおりません A 1 1 年間の給与収入が 103 万円以下の場合 所得税はかかりません ただし 住民税 ( 市 県民税 ) は給与収入が 96.5 万円を超えるとかかりますので お尋ねのケ-スでは住民税のみかかることになります 2 あなたの 1 年間の収入が 103 万円までなら ご主人は配偶者控除を受けることができます 妻にパ-ト収入があるときの夫の控除 ( 配偶者控除 配偶者特別控除 ) や妻自 身の税金は下記のとおりです 29 年中の給与収入 夫 の 控 除 妻 自 身 の 税 金 ( ) 内は給与所得 配偶者控除配偶者特別控除 所 得 税 住 民 税 9 6. 5 万円超 ( 31.5 万円以下 ) 受けられる受けられない かからない かからない 9 6. 5 万円超 1 0 3 万円以下 受けられる受けられない かからない か か る (31.5 万円超 38 万円以下 ) 1 0 3 万 円 超 1 4 1 万円未満 (38 万円超 76 万円未満 ) 受けられない受けられる か か る か か る 1 4 1 万円以上 ( 7 6 万円以上 ) 受けられない受けられない か か るか か る 妻の所得から差し引かれる控除は基礎控除のみで計算しています 市 県民税がかからない所得額は? Q 所得がいくらまでであれば市 県民税は非課税でしょうか? A 生駒市に納付する市 県民税には以下のように非課税となる基準があります 本人が未成年 寡婦 寡夫 障がい者のいずれかに該当し 前年中の合計所得金額が 125 万円以下の人 税法上の扶養親族がいない場合 前年中の合計所得金額が 31 万 5 千円以下の人 6
税法上の扶養親族がいる場合 前年中の合計所得金額が下記の式で算出した 金額以下の人 31 万 5 千円 ( 税法上の扶養親族の人数 +1)+18 万 9 千円 税法上の扶養親族には 控除対象配偶者と年齢 16 歳未満の扶養親族も人数に数えます 合計所得金額とは 繰越控除前の総所得 山林所得と 繰越控除 特別控除前の分離所得 ( 山林所得を除く ) の合計金額です 年の途中で転入した場合の市 県民税は? Q わたしは 平成 30 年 2 月 10 日に神戸市から生駒市に引っ越して来ました ところが 6 月に神戸市から平成 30 年度の市 県民税の納税通知書が送られてきました 生駒市に住んでいるので生駒市に納めるのではないのですか A 個人の市 県民税は その年の 1 月 1 日 ( これを賦課期日といいます ) 現在に住んでおられる市 ( 区 ) 町村で市 県民税が課税されます したがって あなたの場合は 平成 30 年 1 月 1 日現在では 神戸市に住所がありましたので その後 2 月 10 日に生駒市へ転入されても 平成 30 年度分の市 県民税は神戸市に納めていただくことになります 7
退職した後の市 県民税は? Q わたしは 平成 30 年 7 月末日に都合により会社を退職し その後無職です ところが先日 市 県民税の納税通知書が送られてきました 退職するまで毎月給料から差し引かれていました これは何かの間違いではないでしょうか A 給与所得者の場合 平成 30 年度の市 県民税は平成 30 年 6 月から平成 31 年 5 月まで 12 回に分けて会社が毎月の給料から差し引いて納めていただくことになっています あなたの場合は 7 月の末日に退職されたため 8 月以降分を給料から差し引くことができなくなりましたので その残額分の納税通知書を送付させていただきました なお 市 県民税は 翌年度課税といって前年 1 年間 (1 月 1 日 12 月 31 日 ) の所得にかかることになっているため 退職時まで (7 月まで ) の給与等 ( その後所得がある場合はその分も含む ) に対して 市 県民税がかかります つまり 平成 31 年度にも平成 30 年 7 月までの給与所得に対しての課税があります 年の途中で死亡した場合の市 県民税は? Q わたしの夫はサラリ-マンでしたが平成 29 年 12 月に亡くなりました その後 市 県民税の納税通知書が送られてきたのですが どうしてですか A 給与所得者の場合 平成 29 年度の市 県民税は平成 29 年 6 月から平成 30 年 5 月まで会社で毎月給料から差し引いて納めていただいています ご主人の場合は 12 月に亡くなられ 1 月以降の分を給料から差し引くことができなくなりましたので その残額分を今回送付させていただきました ただし 納税者がお亡くなりになっておられるため 相続をされた人に納税義務が生じます なお 平成 29 年度は以上のようになりますが 平成 30 年度については平成 30 年 1 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在すでにお亡くなりになっておられますので市 県民税は課税されません 8