本日の内容 姿勢 動作観察の基本 G 制御 P 制御 関節モーメント 方向制御と瞬間中心 文京学院大学福井勉 本日の内容 姿勢 動作と運動器疾患 G 制御 P 制御 関節モーメント 方向制御と瞬間中心 姿勢 動作が原因である可能性が高いもの 変形性関節症スポーツ障害習慣 姿勢 動作が結果である可能性の高いもの 外傷手術後疼痛を有する どこが ( 最も ) 動いているのか? どこか ( 最も ) 動かないでいるのか? 評価の第一は尻の穴 理学療法士像 動作分析は一体どうするのか? 確実に治療に結び付けられるが 自分 で納得がいくように 1
治療への応用 G 制御と P 制御をコントロール 上半身 下半身質量をコントロール 運動を分割 特定関節の負荷を軽減 etc 個別評価 評価 この間がない 方法は? 姿勢 動作を変化させる 7 動作分析 8 理学療法と動作分析の統合 姿勢 動作と運動器疾患 原因と結果 疼痛 代償動作 三平面 治療方法との関連 姿勢 動作が原因である可能性が高いもの 変形性関節症スポーツ障害習慣 姿勢 動作が結果である可能性の高いもの 外傷手術後疼痛を有する 疼痛 代償動作と運動連鎖 疼痛による代償動作 動作の目的を熟考する 隣接関節への動作の広がり 隣接関節からの動作の影響 重力影響下での拘束条件では隣接しない場合 運動機能ライン 演習 2
姿勢 動作と運動器疾患 姿勢 動作が原因である可能性が高いもの 姿勢 動作が結果である可能性の高いもの 治療目標 : 姿勢 動作の改善 評価と治療姿勢 動作評価 治療 介入 姿勢 動作再評価 治療目標姿勢 動作の改善 治療目標個別運動の改善 個別評価と姿勢 動作評価の統合 個別評価に姿勢 動作評価を付加する 姿勢 動作をアウトカムとする 矢状面での姿勢 運動障害 ( 屈曲 - 伸展 ) ( 身体前面, 後面 ) 前額面での姿勢 運動障害 ( 内外転, 側屈 ) ( 身体側面 ) 水平面での姿勢 運動障害 ( 回旋 ) ( 矢状面での障害 ) ( 前額面での障害 ) 矢状面評価 前額面評価 水平面評価 どこが ( 最も ) 動いているのか? どこか ( 最も ) 動かないでいるのか? 評価時の Key movement の設定 3
4
TBSR Tilt Bend Shift Rotation Tom Myer 表記 上半身質量中心 下半身質量中心 第 7~9 胸椎 大腿の中上 2/3 と 1/2 の間 26 回転作用 29 5
回転作用 上半身重心後 33 34 矢状面での姿勢調節 上半身重心前 35 36 6
骨盤前傾骨盤後傾骨盤前方移動 骨盤後方移動 股関節屈曲伸展伸展屈曲 腰椎伸展屈曲伸展屈曲 38 39 7
前額面での姿勢調節 48 8
9
58 10
前額面の骨盤位置と腰椎の関係 ( 左下肢 ) 骨盤右挙上 骨盤左挙上 骨盤右方移動 骨盤左方移動 股関節外転内転外転内転 腰椎 右側屈左側屈左側屈右側屈 11
伸展 前 伸展 右側屈 左側屈 左回旋 右回旋 左 右 屈曲右側屈右回旋 後 屈曲左側屈左回旋 71 72 12
73 77 13
79 80 81 82 83 84 14
85 87 本日の内容 G 制御 P 制御 関節モーメント 方向制御と瞬間中心 15
関節モーメント観察方法 該当関節の上部質量中心と該当関節の水平面上距離から判断 ゆっくりした運動で行う 受動組織か能動組織は運動学的に判断する 91 関節モーメント 筋皮膚筋膜関節包靭帯慣性 92 関節モーメント 関節モーメント 筋 筋 皮膚 皮膚 筋膜 筋膜 関節包 関節包 靭帯 靭帯 慣性 93 慣性 94 16
97 98 99 100 股関節モーメント? 101 102 17
膝関節モーメント? 大腿直筋 103 104 股 膝関節伸展モーメントの大小関係? 股伸展小膝伸展大 股伸展大膝伸展小 大腿直筋優位 ハムストリングス優位 105 106 上半身重心位置が大問題 骨盤傾斜前傾? 後傾? 107 18
112 前後 右左 113 114 19
関節モーメント ( その 2) 関節ごとの相補作用大 二関節筋遠心性収縮によること多い 腱炎 ( 両関節で遠心性 ) 肉離れ ( 両関節で求心性と遠心性 ) 筋力低下があると該当関節上部質量中心をその関節の鉛直線上に近づけることが多い High Moment Area 関節モーメントと評価 治療 目的 :High Moment Area を探る 評価 : 該当関節の上部質量中心から評価し 高筋緊張 関節負担を探る 治療 : High Moment Area モーメント減少 Ex 姿勢 動作への展開 115 116 117 118 119 120 20
21 osgood-schlatter 病 122 í l Q -150-100 -50 0 50 100 150 MA MK MH í l P -250-200 -150-100 -50 0 50 100 150 200 250 MA MK MH í l R -150-100 -50 0 50 100 150 200 MA MK MH osgood1-100 -50 0 50 100 150 MA MK MH osgood2-100 -50 0 50 100 150 200 MA MK MH osgood3-100 -50 0 50 100 150 200 MA MK MH 動作分析手法組織にかかるメカニカルストレスを力学的に判断する
131 22
右股関節内外転モーメント? 23
右膝関節内外反モーメント? 左膝関節外反モーメントの大小関係? 左膝関節内外反モーメント 小 大 左膝関節内外反モーメントの大小関係? 24
左膝関節外反モーメントの大小関係? 小大 12 12 9 3 9 3 6 膝内側の疼痛 6 膝外側の疼痛 25
Nm/Kg Nm/Kg Nm/ Nm/kg Nm/kg Nm/kg 1 5 9 13 17 21 姿勢動作観察の基本 25 29 33 37 41 45 49 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 Hip abd moment G1 G2 G3 G4 control Hip abd moment Hip joint moment Ext 1.4 1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0-0.2-0.4-0.6 average upp low 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 Knee valgus moment G1 G2 G3 G4 control Knee valgus moment Flex Knee joint moment 0.8 0.6 0.4 0.2 0-0.2-0.4-0.6-0.8 average upp low 154 Lt Hip joint moment Abd Add 2 1.5 1 0.5 0-0.5-1 -1.5-2 average upp low Valgus Lt Knee joint moment Varus 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0-0.2-0.4-0.6-0.8 average upp low 155 26
157 162 27
163 164 165 166 167 168 28
バレリーナ 一般人 169 ディスカウントショップ 高島屋 29
上腕骨と肩甲骨の相対運動 上腕骨 肩甲骨 屈曲 前傾 伸展 後傾 外転 下方回旋 内転 上方回旋 内旋 内転 外旋 外転 90 度外転位からの外旋 前傾 90 度外転位からの内旋 後傾 水平内転 内転 水平外転 外転 肩甲上腕関節に運動制限がある場合に生じやすい肩甲骨代償運動 肩甲上腕関節の制限 肩甲骨 屈曲 後傾 伸展 前傾 外転 上方回旋 内転 下方回旋 内旋 外転 外旋 内転 90 度外転位からの外旋 後傾 90 度外転位からの内旋 前傾 水平内転 外転 水平外転 肩甲骨と胸郭の相対運動 肩甲骨 胸椎 ( 体幹上部 ) 後傾 屈曲 前傾 伸展 上方回旋 肩甲骨側への側屈 下方回旋 肩甲骨と反対側への側屈 外転 肩甲骨側への回旋 内転 肩甲骨と反対側への回旋 大腿骨と寛骨の相対運動 肩甲胸郭関節に運動制限がある場合に生じやすい胸椎代償運動 肩甲胸郭関節の制限 胸椎 ( 体幹上部 ) 後傾 伸展 前傾 屈曲 上方回旋 肩甲骨と反対方向への側屈 下方回旋 肩甲骨側への側屈 外転 肩甲骨と反対方向への回旋 内転 肩甲骨側への回旋 大腿骨 寛骨 屈曲 前傾 伸展 後傾 外転 下制 内転 挙上 内旋 アウトフレア, 後傾 外旋 インフレア, 前傾 90 度屈曲位からの外旋 挙上 90 度屈曲位からの内旋 下制 90 度屈曲位からの外転 インフレア 90 度屈曲位からの内転 アウトフレア 30
股関節に運動制限がある場合に生じやすい寛骨の代償運動 大腿骨 寛骨 本日の内容 屈曲伸展外転内転内旋外旋 後傾前傾挙上下制インフレア, 前傾アウトフレア, 後傾 G 制御 P 制御 関節モーメント 方向制御と瞬間中心 90 度屈曲位からの外旋 下制 90 度屈曲位からの内旋 挙上 90 度屈曲位からの外転 アウトフレア 90 度屈曲位からの内転 インフレア 184 186 31
187 188 瞬間中心 回転運動と並進運動の観察方法 瞬間中心法 動きの観察 ( 主たる運動軸複合運動に関与する相動筋 ) 他動運動と自動運動による観察 189 190 運動中心 191 192 32
運動中心 193 194 運動中心自体の移動と半径の増大 195 196 197 198 33
199 200 軸なし並進運動 スティッフネスの分布 201 202 M.kumamoto による二関節筋理論 単関節筋と 2 関節筋の方向制御の関係を示す 二関節伸筋膝単伸筋股単伸筋二関節屈筋 股単屈筋 膝単屈筋 34
二関節屈筋 肩単屈筋 膝単伸筋 ハムストリングス 肘単屈筋 肩単伸筋 二関節伸筋 肘単伸筋 股単屈筋 股単伸筋 膝単屈筋 大腿直筋 A F C D E B 208 A 徒手筋力検査股伸筋 E D F 徒手筋力検査膝屈筋 C B 209 35
μ V Ê V 姿勢動作観察の基本 ブリッジ動作 90-90 にて足関節をスリングで保持し臀部挙上 1000 800 600 400 Harings GluteusMAX 200 0-200 -400-600 -800 500ms -1000 300 200 GluteusMAX Hamstrings 100 0 立位にて足関節をスリングで保持し股伸展 -100-200 -300 500ms 212 213 214 内側広筋 大腿直筋 100μV 1sec 215 216 36
217 218 219 220 221 222 37
223 224 可動域制限因子 PSIS 屈曲 大殿筋 ASIS 225 外転 大内転筋坐骨枝短内転筋 60 度屈曲位長内転筋 恥骨筋大内転筋恥骨枝 恥骨大腿靭帯 (+ 外旋 ) 伸展 FAI 梨状筋, 内閉鎖筋, 上下双子筋 (+ 内旋 ) TFL-ITB(+ 外旋 ) 縫工筋 (+ 内旋 ) 内転 大腿直筋坐骨大腿靭帯 (+ 内旋 ) 腸骨大腿靭帯 筋弱化因子 PSIS 屈曲 腸腰筋 ASIS 恥骨筋 外転 中殿筋 小殿筋 短内転筋長内転筋大内転筋 内転 大殿筋 伸展 加藤浩 : 多関節運動連鎖からみた変形性股関節症の保存的治療戦略,116-138, 井原秀俊 他編集 : 多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法, 全日本病院出版会,2008 38
Pelvic plane 上 70 度屈曲位中殿筋前部 100 度屈曲位中殿筋後部 加藤浩 : 多関節運動連鎖からみた変形性股関節症の保存的治療戦略,116-138, 井原秀俊 他編集 : 多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法, 全日本病院出版会,2008 バレリーナ 一般人 ディスカウントショップ 高島屋 ご質問 ご意見 fukui@bgu.ac.jp 文京学院大学理学療法学科 HP http://pt.hst.u-bunkyo.ac.jp/hst-pt.html 福井勉 HP http://www015.upp.so-net.ne.jp/bens/ 福井勉ブログ http://benf.blog.so-net.ne.jp/ 39