自力執行権 ( 徴 47など ) が特別に認められる点を除けば 私債権と同様に取り扱うことが妥当である ( 通 723) 国税の徴収権及び納税者の国に対する還付請求権は 私債権と同様に時効制度が採られている ( 通 ) 徴収権及び還付請求権と私債権との消滅時効における違いは 次表のとお

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第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

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松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

国税通則法施行令新旧対照表

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

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(1) 理由付記等

5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

税法I(第01回)

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正 審査請求書 ( 次葉 ) 審査請求人 ( 氏名 名称 ) 11 審査請求の趣旨 原処分 ( 再調査の決定を経ている場合にあっては 当該決定後の処分 ) の取消し又は変更を求める範囲等について 該当する番号を で囲んでください なお 次の番号 2 の 一部取消し 又は 3 の その他 を求める場合

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別紙 新旧対照表 ( 注 ) アンダーラインを付した部分は 改正部分である 改正後改正前引用の法令番号一覧表引用の法令番号一覧表 索引法令名法令番号 か ( 省略 ) ( 省略 ) 索引法令名法令番号 か ( 同左 ) ( 同左 ) 家事事件手続法 平成 23 年法律第 52 号 家事審判法 昭和

審査請求書の記載に当たっては 別紙 審査請求書の書き方 を参照してください 付表 1 号様式 ( 次葉 ) 正本原処分に係る異議申立ての状況 9 異議申立てをした場合 ( 該当する番号を で囲む ) 10 異議申立てをしていない場合 ( 該当する番号を で囲む ) 審査請求書 ( 次葉 ) 審査請求

第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

第 6 講更正の請求 Q1 更正の請求と修正申告は どのような点で違いがあるか? Q2 通常の更正の請求 ( 通則法 23 条 1 項 ) はどのような場合に認められるか? Q3 特別の更正の請求 ( 通則法 23 条 2 項 ) はどのような場合に認められるか? Q4 通常の更正の請求と特別の更正

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(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには

過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

( 督促 ) 第 6 条市長等は 市の債権について 履行期限までに履行しない者があるときは 法令 条例又は規則の定めるところにより 期限を指定してこれを督促しなければならない 2 市長等は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 以下 法 という ) 第 2 31 条の3 第 1 項に規定す

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でに納付すればよい ロ期限後申告又は修正申告に伴う納付期限後申告又は修正申告に伴う税額は 期限後申告書又は修正申告書を提出した日を納期限として 納税者が自主納付しなければならない ( 通 352 一 ) ただし 相続税又は贈与税について延納 ( 相 3813) が認められた場合には その延納の納期限

Z 67 H 第一問 国税徴収法解答速報 問 2(35 点 ) (1) イ. 差押えの始期 : 平成 28 年 2 月 1 日ロ. 差押えの要件 : 保全差押納税義務があると認められる者が不正に国税を免れたこと 又は国税の還付を受けたことの嫌疑に基づき 国税犯則取締法の規定により差押若しくは領置 又

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平成23年度税制改正の主要項目

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請求時効について

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た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

げる期間 ( 令第 48 条の9の9 第 4 項各号に掲げる市民税にあつては 第 1 号に掲げる期間に限る ) を延滞金の計算の基礎となる期間から控除する 第 40 条の各納期限の翌日から当該減額更正に基因して変更した税額に係る納税通知書が発せられた日までの期間当該減額更正に基因して変更した税額に係

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05-1【関連資料】様式新旧(第1号様式他)

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

平成 24 年 3 月改正 れないときは 連帯納付義務者に対し その相続税が完納されていない旨その他の事項を通知することとされています ( 旧相法 346) 3 税務署長は 相続税を連帯納付義務者から徴収しようとするときは その連帯納付義務者に対し 納付すべき金額 納付場所その他必要な事項を記載した

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平成16年版 真島のわかる社労士

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間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

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上場株式等の配当等に対する課税

税務調査ではない 行為の定義が規定されていますので 上記通達と合わせて確認しましょう 国税通則法第 7 章の2( 国税の調査 ) 関係通達の制定について ( 法令解釈通達 ) 1-2( 調査 に該当しない行為) 当該職員が行う行為であって 次に掲げる行為のように 特定の納税義務者の課税標準等又は税額

民法 ( 債権関係 ) の改正における経過措置に関して 現段階で検討中の基本的な方針 及び経過措置案の骨子は 概ね以下のとおりである ( 定型約款に関するものを除く ) 第 1 民法総則 ( 時効を除く ) の規定の改正に関する経過措置 民法総則 ( 時効を除く ) における改正後の規定 ( 部会資

きる ( 改正前民法 436 条 ) 1 改正法と同じ 2 前項の債権を有する連帯債務者が相殺を援用しない間は その連帯債務者の負担部分についてのみ他の連帯債務者が相殺を援用することができる 本条は 負担部分の限度で 他の連帯債務者が債権者に対して債務の履行を拒むことができると規定したものであり 判

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

産業廃棄物税は 最終処分される産業廃棄物に課されるものであり 排出事業者から中間処理に委託された廃棄物すべてに課税されるわけではありません 中間処理業者の方が排出事業者から処理料金に含めて受け取る税相当額は 中間処理によって減量化されたり リサイクルされた分を除いた中間処理後に最終処分される産業廃棄

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1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

3 減免の期間及び割合 下表の左欄の期間に終了する事業年度又は課税期間に応じて右欄の減免割合を適用します H27.6.1~H 減免割合 5/6 納付割合 1/6 H28.6.1~H 減免割合 4/6 納付割合 2/6 H29.6.1~H 減免割合 3/6 納

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

Q&A 〇税制度 Q1 生産緑地地区の指定を受けると 固定資産税は農地評価と聞いていますが 都市計画税はどうでしょうか A1 固定資産税 都市計画税が農地評価 農地課税となります Q2 主たる従事者の死亡や故障等により 生産緑地地区の指定から 30 年経過せずに指定が解除された場合 固定資産税を遡っ

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 2 個人住民税関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 個人住民税関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしか

世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

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平成 30 年度改正版 平成 30 年 6 月 1 日から平成 31(2019) 年 5 月 31 日までの間に終了する事業年度に ついては 減免割合が 2/6 に変更となりましたので 30 年度改正版をご使用くださ 1 減免の対象 ( 変更はありません ) 詳細は次ページをご覧ください 1 資本金

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用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 所得税法 ( 所法 ) 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行規則 ( 所規 ) 租税特別措置法 ( 措法 ) 国税通則法 ( 通法 ) 国税通則法施行令 ( 通令 ) 国税通則法施行規則 ( 通規 ) 金融商品取

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第 6 章更正 決定 賦課決定 及び徴収などの期間制限 第 1 節期間制限の概要 1 期間制限の趣旨国税の法律関係において 国の行使し得る権利をいつまでも無制限に認めていては 納税者の法的安定が得られないばかりでなく 国税の画一的執行も期し難くなるので これに対処するため 賦課権及び徴収権などに関する期間制限が設けられている その内容は 大量かつ反復的に行われる国税の賦課及び徴収を画一的かつ速やかに処理する必要があること及び国の債権の消滅時効が原則として5 年であること ( 会 30) を考慮して 国税債権に関する期間制限を賦課権については原則 5 年 ( 通 70) 徴収権についても5 年 ( 通 721) と定められている また 納税者が納め過ぎた税金についての国に対する還付請求権も 徴収権と同様に5 年の期間制限を定めている ( 通 741) 2 期間制限の区分国税の期間制限には 賦課権の除斥期間と徴収権及び還付請求権の消滅時効とがある ⑴ 賦課権の除斥期間賦課権は 税務署長が国税債権を確定させる処分 すなわち 更正 決定及び賦課決定を行うことができる権利である 賦課行為は 税務署長が納税義務を確定させるもので いわゆる準法律行為たる確認の性格を持ち 一種の形成権と考えられる 賦課権が形成権であるとする以上 およそ時効制度になじまないとされているのが一般である したがって 賦課権の期間制限には除斥期間の制度が採られている 除斥期間の主な特徴は 次の二つである 1 中断がない 2 権利の存続期間があらかじめ予定されていて その期間の経過によって権利が絶対的に消滅し 当事者の援用を要しない なお 除斥期間による権利の消滅は 遡及効がなく 将来に向かって消滅する 賦課権の行使が除斥期間内の有効なものであるためには その期間の末日までに 更正 決定又は賦課決定の通知書が納税者に到達することが必要である なお 源泉所得税などの自動確定の国税 ( 通 153) については 賦課行為が存在しないので 徴収権の消滅時効が働くにとどまり 除斥期間の問題は生じない ⑵ 徴収権及び還付請求権の消滅時効徴収権は 既に確定した国税債権の履行を求め 収納することができる権利であるから 請求権として私法上の債権に極めて似た性格を持ち 国税の優先権 ( 徴 8) と -88-

自力執行権 ( 徴 47など ) が特別に認められる点を除けば 私債権と同様に取り扱うことが妥当である ( 通 723) 国税の徴収権及び納税者の国に対する還付請求権は 私債権と同様に時効制度が採られている ( 通 721 741) 徴収権及び還付請求権と私債権との消滅時効における違いは 次表のとおりである 私債権の消滅時効徴収権 還付請求権の消滅時効 1 当事者は 時効の援用を要し ( 民 145) また 時効完成後において時効の利益を放棄することができる ( 民 146) 2 時効の中断事由がある ( 民 147) 1 当事者は 時効の援用を要せず また その利益を放棄することができない ( 通 722 742) ( したがって 国税の徴収権 還付請求権は 時効の完成によって絶対的に消滅する これを消滅時効の絶対的効力という ) 2 国税の徴収権の消滅時効には 左記のほか 特別の中断事由がある ( 通 73) -89-

第 2 節賦課権の除斥期間 学習のポイント 国税の賦課はいつまでできるのか 1 除斥期間の起算日賦課権の除斥期間は 税務署長が納税義務の確定手続を行うことができる期間である したがって 納税義務が成立していても 未確定のまま賦課権の除斥期間を経過した場合には 賦課権の行使による納税義務の確定はできない 申告納税方式による国税について 賦課権を行使できる期間の起算日は 法定申告期限の翌日である ただし 還付請求申告書が提出されたものについては その提出日の翌日が起算日となる また 賦課課税方式による国税の除斥期間の起算日は 1 課税標準申告書の提出を要する国税については その提出期限の翌日であり 2 課税標準申告書の提出を要しない国税については その納税義務の成立した日の翌日である ( 注 ) 還付請求申告書とは 還付金の還付を受けるための納税申告書で期限内申告書以外のものをいう ( 通令 26) 2 3 年の除斥期間課税標準申告書の提出を要する国税で当該申告書の提出があったものに係る賦課決定 ( 納付すべき税額を減少させるものを除く ) の除斥期間は3 年である ( 通 701) 3 5 年の除斥期間更正 決定及び賦課決定 ( 前記 2を除く ) の除斥期間については 原則 5 年である ( 通 701) 4 7 年の除斥期間偽りその他不正の行為により 税額の全部若しくは一部を免れ又は還付を受けた場合における更正決定等又は偽りその他不正の行為により その課税期間において生じた純損失等の金額が過大にあるとして納税申告した場合における更正 ( 次の5の適用を受けるものを除く ) の除斥期間は 7 年である ( 通 704)) 5 9 年の除斥期間法人税に係る純損失等の金額で当該課税期間において生じたものを増加させ 若しくは 減少させる更正又は当該金額があるものとする更正の除斥期間は 9 年である ( 通 -90-

702) ( 図示 : 更正 決定及び賦課決定のできる期間一覧表 ) 区 分 通常の過少申告 無申告の場合 脱税の場合 更 正 5 年 ( 通 701 一 )( 注 1) 決 定 5 年 ( 通 701 一 )( 注 1) 純損失等の金額に係る更正 5 年 ( 法人税については9 年 ) ( 通 701 一 2) ( 注 2) 7 年 ( 通 704) 増額賦課決定 課税標準申告書の提出を要するもの 提出した場合 3 年 ( 通 701) 不提出の場合 5 年 ( 通 701 二 ) 課税標準申告書の提出を要しないもの 5 年 ( 通 701 三 ) ( 注 1) 減額賦課決定 5 年 ( 通 701 二 三 )( 注 1) ( 注 )1 移転価格税制に係る法人税の更正 決定等及び贈与税の更正 決定等については6 年 ( 措 66の4 21 相 36 1) また 国外転出等の特例( 所 60の2 60の3) の適用がある場合の所得税についての更正決定等については 原則として7 年 ( 通 704) さらに 更正の除斥期間終了の6 月以内になされた更正の請求に係る更正又はその更正に伴って行われる加算税の賦課決定については 当該更正の請求があった日から6 月を経過する日まですることができる ( 通 703) 2 法人税に係る純損失等の金額についての更正は 平成 30 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度において生じるものについては 10 年とする改正が行われている -91-

参考 平成 23 年 12 月の改正前においては 更正決定等の期間制限は次のとおりとされていた ( 旧通 70 平成 23 年 12 月改正法附則 37 条 ) 更正 決定及び賦課決定のできる期間一覧表 ( 旧規定 : 平成 23 年 12 月 1 日以前 ) 区分起算日期間根拠条項申告納税方式課課税方通 常の更正 期限内申告書の提出があった場合 1 年以内 期限後申告書の提出があった場合 1 年超 ~ 3 年以内 法定申告期限の翌日 提出があった日の翌日 3 年 ( 注 )1 2 年 通 701 一 通 701 本文のかっこ書 3 年超 通 702 四 期限内申告書の提出がなかった場合決定通 703 決定後にする更正の場合 5 年法定申告期限の翌日減額更正 ( 注 )2 通 702 一 二 純損失などの金額についての更正 通 702 三 偽りその他の不正があった場合の更正 決定 通常の賦課決定 減額賦課決定 7 年通 705 一賦課税標準申告書 提出があった場合 の提出を要する 法定申告期限の翌日 もの 提出がなかった場合 課税標準申告書の提出を要しないもの 課税標準申告書の提出を要するもの 課税標準申告書の提出を要しないもの 提出期限の翌日 納税義務成立の日の翌日課税標準申告書の提出期限の翌日納税義務成立の日の翌日 3 年通 701 二 5 年 通 704 一 通 704 二 通 702 一 通 704 二 式偽りその他の不正があった場合の賦課決定 課税標準申告書の提出を要するもの 課税標準申告書の提出を要しないもの 課税標準申告書の提出期限の翌日納税義務成立の日の翌日 7 年 通 705 二 通 705 三 ( 注 )1 法人税に係る更正については 5 年である 2 法人税の純損失等の金額に係る更正については 7 年である -92-

参考 更正の期間制限一覧表 ( 税目別 ) 対象税目 増額 旧規定等 減額 現行規定 ( 増額 減額 ) 申告所得税 3 年 ( 旧通 701 一 ) 5 年 ( 旧通 702 一 ) 5 年 ( 通 701 一 ) 純損失等の金額に係る更正 5 年 ( 旧通 702 三 ) 5 年 ( 旧通 702 二 ) 5 年 ( 通 701 一 ) 法人税 5 年 ( 旧通 701 一 ) 5 年 ( 旧通 702 一 ) 5 年 ( 通 701 一 ) 純損失等の金額に係る更正 7 年 ( 旧通 702 三 ) 7 年 ( 旧通 702 二 ) 9 年 ( 通 702) ( 注 )2 移転価格税制に係る更正 6 年 ( 旧措 66 の 415) 6 年 ( 旧措 66 の 415) 6 年 ( 措 66 の 417) 相続税 3 年 ( 旧通 701 一 ) 5 年 ( 旧通 702 一 ) 5 年 ( 通 701 一 ) 贈与税 6 年 ( 相 361) 6 年 ( 相 361) 6 年 ( 相 361) 消費税及び地方消費税 3 年 ( 旧通 701 一 ) 5 年 ( 旧通 702 一 ) 5 年 ( 通 701 一 ) 酒税 3 年 ( 旧通 701 一 ) 5 年 ( 旧通 702 一 ) 5 年 ( 通 701 一 ) 上記以外のもの ( 注 )1 3 年 ( 旧通 701 一 ) 5 年 ( 旧通 702 一 ) 5 年 ( 通 701 一 ) ( 注 )1 揮発油税及び地方揮発油税 石油石炭税 石油ガス税 たばこ税及びたばこ特別税 電源開発促進税 航空機燃料税 印紙税 ( 印 11 12に掲げるもの ) 地価税をいう 2 平成 30 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度又は連結事業年度において生じる純損失等の金額については10 年とする改正が行われている ( 平成 27 改正法附則 533) -93-

第 3 節徴収権及び還付請求権の消滅時効 1 徴収権の消滅時効 ⑴ 消滅時効の起算日国税の徴収権の消滅時効は5 年とされ その起算日は 原則としてその国税の法定納期限の翌日である ( 通 721) これは 法定納期限が経過すれば 税務署長は 納税者の申告を待たずに 自ら決定などの権利を行使して納税の請求をすることができる状態になるので 法定納期限の翌日を消滅時効の起算日としたものである ⑵ 時効の中断民法では 時効の中断事由として 1 請求 2 差押え 仮差押え又は仮処分 3 承認を定めている ( 民 147) 国税の徴収権の時効については これらの民法の中断事由を準用している ( 通 72 3) 他 税務署長によってなされる国税債権を実現させようとする行為 すなわち更正 決定 賦課決定 納税の告知 督促 交付要求のそれぞれについて その効力が生じた時に消滅時効が中断し 次に図示する中断継続期間を経過した時から 新たに時効期間が進行することとされている ( 通 731) ( 図示 : 徴収権の消滅時効及びその中断 ) 1 更正 決定 賦課決定 納税の告知 ( 通 731 一 二 三 ) 起算日 中 断 中断継続期間 5 年 法定納期限の翌日 通知書又は告知書の到達 納期限 時効完成 2 督促 ( 通 731 四 ) 差押え ( 民 147 二 通 723) 起算日 中 断 中断継続期間 中 断 中断継続期間 5 年 法定納期限の翌日 督促状の到達 差押えの可能となる日の前日 差押え 差押えの解除 時効完成 3 交付要求 ( 参加差押えを含む )( 通 731 五 ) 起算日 中 断 中断継続期間 5 年 法定納期限の翌日 執行機関に交付要求書の交付 交付要求の終了 時効完成 -94-

また 納税申告 納税の猶予の申請又は換価の猶予の申請 延納の申請及び一部の納付などは 納税者の承認があったものであり 時効が中断する なお 納税申告 更正 決定などの確定手続及び納税の告知があった場合に その時効中断の効力が及ぶ範囲については 更正などによる増差税額に限られる ( 通 73 1 本文 ) ⑶ 時効の停止時効の停止は 時効の完成を一定期間だけ延長するものであり 既に進行してきた時効期間の効力を失わせる時効の中断とは異なり 停止の時までに進行した時効期間の効果は失われない 国税の徴収権の時効は 延納 納税の猶予 徴収の猶予及び換価の猶予をした国税について その延納又は猶予がされている期間内は 進行しない ( 通 734) ( 図示 : 徴収権の消滅時効及びその停止 ) A 止 時効の停止 ( 不進行 ) 期間 ( 換価の猶予期間 ) B 時効完成 (A+B=5 年 ) ⑷ 時効の不進行偽りその他不正の行為により 全部若しくは一部の税額を免れ又は還付を受けた国税等に係るものの時効は その国税の法定納期限から2 年間は進行しない ( 通 733) 参考法令 通達番号 通基通 ( 徴 )73-3~-5 徴基通 47-55 2 還付請求権の消滅時効還付請求権の消滅時効は5 年とされ その起算日は その還付を請求できる日 ( 過誤納金の発生した時の翌日及び還付金の還付請求の日又は還付請求ができる日 ) である ( 通 74) 納税者が行う還付を受けるための納税申告書 還付請求書の提出は 催告 ( 民 153) としての効力があり また 税務署長から支払通知書などが還付請求者に送達された時に 承認として時効が中断する ( 通 742) -95-