統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

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2 自動車登録台数 ( 台 ) 2,, 図 2 消費税導入 税率引き上げ時における自動車登録台数 ( 三重県 ) の推移 景気後退期, 6, 物品税の廃止による反動増 駆け込み需要 反動減 4, アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ リーマンショック 2, 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

2 10 大費目指数の動き 平成 29 年の10 大費目指数の動きを寄与度でみると, 光熱 水道 は他の光熱( 灯油 ) や電気代の値上がりなどにより 0.26, 食料 は生鮮魚介, 酒類の値上がりなどにより0.23となり, この2 費目合計で0.49と, 総合指数ののび率 (0.6%) のうち約

平成28年平均 山形市消費者物価指数

Ⅰ平成15年平均高知市消費者物価指数の概況

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Economic Trends    マクロ経済分析レポート

月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

Economic Indicators   定例経済指標レポート

2016 年家計調査年報 家計収支編 家計消費傾向と品目別支出金額調査報告書 2017 年 9 月 東松島市商工会

(3) 消費支出は実質 5.3% の増加消費支出は1か月平均 3 万 1,276 円で前年に比べ名目 6.7% の増加 実質 5.3% の増加となった ( 統計表第 1 表 ) 最近の動きを実質でみると 平成 2 年は 16.2% の増加となった 25 年は 7.% の減少 26 年は 3.7% の

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

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消費者物価指数における新指数の公表開始及び公表資料の掲載内容の見直しについて

各商品の動きについて 新規出店を含めた全店ベースの前年比でみると 衣料品の減少と飲食料品の増加がここ数年のトレンドとして定着しており 7 年も衣料品は減少し 飲食料品は増加した 衣料品が減少傾向にあるのは 販売形態の多様化により 購入先として衣料品専門店や通販 インターネットショッピングなどの選択肢

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高値となった後 下がり始めた 前述の通り CI 一致指数は 生産や雇用など様々な経済指標を統合し算出されている そのため CI 一致指数の上昇 下降にどの指標 が寄与しているのかについても 内閣府は詳細に発表している 表 1は 各指標がCI 一致指数に対してプラスに寄与したのか マイナスに寄与したの

富山県金融経済クォータリー(2018年秋)

Economic Indicators   定例経済指標レポート

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表紙.xls

平成23年平均(最新).xls

( 平成 31 年 1 月判断 ) 平成 31 年 1 月 財務省北陸財務局 富山財務事務所 富山市丸の内 1 丁目 5 番 13 号 ( 富山丸の内合同庁舎 5 階 ) TEL(076) ( 財務課直通 )

2. 消費税率引き上げが個人消費に与える影響 (1)1997 年度の消費増税時のレビュー ~ 大きかった駆け込み需要の影響消費税は 89 年 4 月に税率 3% で導入され 97 年 4 月に 5% に引き上げられた 89 年度の導入時は従来の物品税廃止によって自動車など耐久財の多くが実質減税となっ

富山県金融経済クォータリー(2018年夏)

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Economic Indicators   定例経済指標レポート

個人消費の回復を後押しする政策以外の要因~所得の減少に歯止め、節約志向も一段落

物価の動向 輸入物価は 2 年に入り 為替レートの円安方向への動きがあったものの 原油や石炭 等の国際価格が下落したことなどから横ばいとなった後 2 年 1 月期をピークとし て下落している このような輸入物価の動きもあり 緩やかに上昇していた国内企業物価は 2 年 1 月期より下落した 年平均でみ

季刊 家計経済研究113号_本文p01−100.indd

2015年基準 消費者物価指数 全国 平成30年(2018年)9月分

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

2911金融経済概観

2 / 6 不安が生じたため 景気は腰折れをしてしまった 確かに 97 年度は消費増税以外の負担増もあったため 消費増税の影響だけで景気が腰折れしたとは判断できない しかし 前回 2014 年の消費税率 3% の引き上げは それだけで8 兆円以上の負担増になり 家計にも相当大きな負担がのしかかった

(HP用)H29.7月月報

(HP用)H29.10月月報

2025年の住宅市場 ~新設住宅着工戸数、60万戸台の時代に~

計 物価12 家家計 物価 消費者物価指数 10 大費目別対前年上昇率 県平均 ( 平成 24 年 )

2015年基準 消費者物価指数 東京都区部 平成30年(2018年)11月分(中旬速報値)


計 物価 12 家家計 物価 消費者物価指数 10 大費目別対前年上昇率 県平均 ( 平成 20 年 ) 神奈川県消費者物価統計調査結果 ( 統計課調 )

2

2015 年家計調査年報 家計収支編 家計消費傾向と品目別支出金額調査報告書 2016 年 11 月 東松島市商工会

統計学入門

(HP用)H30.9月月報

(HP用)H29.3月月報

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(HP用)H29.5月月報

(HP用)H30.3月月報

4月CPI~物価は横ばいの推移 耐久財の特殊要因を背景に、市場予想を上回る3 ヶ月連続の上昇

関西の景気動向 2013 年 5 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直している 輸出は 円安が進み 米国経済も回復基調をたどるなど 環境が

第3 節第 1 (3) 9 表家計主要項目 ( 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 ) と実質消費の増減要因 ( 単位 %) 年 期 消費支出実収入平均消費者可処分所得非消費支出消費性向物価 名目 実質 名目 実質 名目 名目 前年比 [ 実質消費支出への寄与 ] [ 1

金融経済概観2909

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図表目次 ([ ] 内は詳細結果表の番号 ) 表 1 貯蓄現在高の推移... 4 [8-4 表,8-3 表 ] 図 1 貯蓄現在高階級別世帯分布... 5 [8-1 表,8-3 表 ] 表 2 貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移... 6 [8-4 表 ] 図 2 貯蓄の種類別貯蓄現在高及び構成比...

公 的 年金を補完して ゆとりあるセカンドライフを実 現するために は 計 画 的 な 資金準備 が必要です 老後の生活費って どれくらい 必要なんですか 60歳以上の夫婦で月額24万円 くらいかな? 収入は 公的年金を中心に 平均収入は月額22万円くらいだ 月額2万の マイナスか いやいやいや 税

October vol

(2) 全国との比較消費支出は全国の 1.14 倍東京都の1 世帯当たりの消費支出 331,74 円は 全国の1 世帯当たり消費支出 29,788 円に対し 1.14 倍となっており 前年と同じであった ( 図 Ⅱ-1-3 統計表 第 1 表 参考表 1 ) 1 大費目別の消費支出を全国で調べると

結果の概要 (1) 二人以上の世帯の家計消費二人以上の世帯の消費支出は 309,205 円で全国第 9 位 実質 1.5% の減少平成 28 年の二人以上の世帯の消費支出は 1 世帯当たり 1か月平均 309,205 円で全国第 9 位となり 前年 ( 平成 27 年 ) と比較すると 名目 実質共

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生活福祉研レポートの雛形

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 27 年 1 月 15 日 < 管内の経済動向 > ~26 年 11 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 緩やかな持ち直し傾向にあるものの 一部に弱い動きがみられる 鉱工業生産 : 生産は一進一退で推移している 個人消費 : 持ち直し傾向にある

家計調査報告 ( 貯蓄 負債編 ) 平成 23 年平均結果速報 ( 二人以上の世帯 ) 目 次 Ⅰ 貯蓄の状況 1 概要 貯蓄の種類別内訳 貯蓄現在高階級別貯蓄の分布状況... 9 Ⅱ 負債の状況 Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄 負債の状況 1 世帯主の職業別の状況

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

家計調査からみた新潟の家計の収入・支出面の特徴

1. 総論 総括判断 都内経済は 回復している 項目前回 ( 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断回復している 回復している ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 1 月判断以降 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している ( 判断の要点 ) 個人消費

表 1 静岡県消費者物価指数の推移及び前年比 総合 平成 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 指数 前年比 (%)

2907金融経済概観

【別添3】道内住宅ローン市場動向調査結果(概要版)[1]

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12月CPI

2015年基準 消費者物価指数 全国 2019年(平成31年)3月分及び2018年度(平成30年度)平均

シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ

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結果の概要 (1) 二人以上の世帯の家計消費二人以上の世帯の消費支出は 315,868 円で全国第 5 位 実質 1.1% の増加平成 29 年の二人以上の世帯の消費支出は 1 世帯当たり 1か月平均 315,868 円で全国第 5 位となり 前年 ( 平成 28 年 ) と比較すると 名目 2.2

平均車齢 平均車齢 ( 軽自動車を除く ) とは 平成 30 年 3 月末現在において わが国でナンバープレートを付けている自動車が初度登録 ( 注 1) してからの経過年の平均であり 人間の平均年齢に相当する 平均車齢は 新車販売台数が減少し 自動車が長く使われると高齢化が進む 逆に新車販売台数が

平成 31 年 1 月 17 日東北経済産業局 管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 ( 平成 30 年 11 月分 ) ~ 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している ~ 鉱工業生産 : 個人消費 : 住宅着工 : 公共投資 : 設備投資 : 持ち直しの動きとなっている足踏み状態とな

年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 52 年 (1977 年 ) 昭和 53 年 (1978 年 )

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1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復しつつある 項目前回 (3 年 4 月判断 ) 今回 (3 年 7 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 緩やかに回復しつつある ( 注 )3 年 7 月判断は 前回 4 月判断以降 足下 (7 月末 ) の状況までを含めた期間で判断して

証券市場から見た消費税引上げを巡る論点

けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

1 概 況

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 53 年 (1978 年 ) 昭和 54 年 (1979 年 )

みずほインサイト 日本経済 2013 年 8 月 27 日 消費増税時の住宅購入補助の効果年収別にみた負担変化の試算 経済調査部エコノミスト 大和香織 住宅ローン減税拡充と すまい給付金 の効果により 消費税率 8%

2. 管内の主な商品の動き 品目寄与度主な動き (%) 全店既存店 合計 1.7 猛暑により 帽子 日傘など UV 関連商品の動きが良かったことに加え 化粧品 高額品の動きが引き続き良かったことなどから 2 か月ぶりに前年を上回った 衣料品計 0.1 猛暑により 秋物衣料の動きは鈍か

(HP用)H29年報

九州百貨店 スーパー販売動向 平成 30 年 1 月 11 日 ( 平成 29 年 11 月分速報 ) 1. 概況 (1) 百貨店 スーパーの販売動向 1 全店 ( 百貨店 19 店舗 スーパー 409 店舗 計 428 店舗 ) 11 月の百貨店 スーパー販売額は1,312 億円 前年同月比 +2

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

九経マンスリー ( 平成 3 年 2 月 ) 平成 3 年 4 月 12 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続のマイナス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要が

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3003金融経済概観

共働き・子育て世帯の消費実態(2)~食費や通信費など「必需的消費」が増え、娯楽費など「選択的消費」が減少、娯楽費の中ではじわり強まる 旅行ニーズ

本稿のポイント における個人消費と所得の動向をみると 所得が対比弱めで推移してきた一方 個人消費の堅調さは並みで推移するなど 所得対比でみた個人消費の堅調さ が目立つ の個人消費の特徴を業態別にみると 百貨店 がに比べて好調である一方 スーパー が弱めの姿となっている また 品目別にみると 衣料品

平成24年平均CPI.xls

6 調査事項及び調査期日 調査票の種類 家計簿 A 家計簿 B 世帯票 耐久財等調査票 年収 貯蓄等調査票 調査事項 収入 ( 勤労者世帯と無職世帯のみ ) 支出 収入 ( 勤労者世帯と無職世帯のみ ) 支出, 購入地域, 購入先 二人以上の 世 調査期日 帯 9 月,10 月の 2 か月間 単身世

Transcription:

消費税の消費への影響 ( 駆け込み需要と反動減 ) について 平成 25 年 1 月戦略企画部統計課 消費税の消費への影響について 平成元年の消費税導入時と平成 9 年の税率引き上げ時における駆け込み需要と反動減について分析を行いました なお これまでの消費税導入 税率引き上げは 直間比率の見直しの側面が大きく 個人所得税や法人税の減税が同時実施されており トータルでは増税とはなっていないため 一時的な駆け込み需要 反動減があったとしても 景気への影響は理論上小さいと考えらます 今回の消費税率引き上げは 減税があったとしても トータルで実質的な増税となります 1 家計消費の動き ( 全国 ) 消費税導入時及び平成 9 年引き上げ時における総合的な家計消費の動向について 消費水準指数の月別の推移を見ると以下のグラフのとおりとなっています 消費水準指数 : 消費支出から世帯規模 ( 人員 ),1 か月の日数及び物価水準の変動の影響を取り除い て計算した指数で, 家計消費の面から世帯の生活水準をより的確に把握することができる 消費税導入時 ( 平成元年 ) 114 112 消費水準指数 ( 世帯人員分布調整済 )- 二人以上の世帯季節調整値 ( 平成 22 年 =1) 消費税導入 11 18 16 14 12 1 12か月移動平均 1 2 3 4 5 6 7 8 9 11112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 11112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 11112 税率引き上げ時 ( 平成 9 年 ) 114 112 11 消費水準指数 ( 世帯人員分布調整済 )- 二人以上の世帯季節調整値 ( 平成 22 年 =1) 12 か月移動平均 景気後退期 (H11 年 1 月まで ) 金融危機山一 拓銀等破綻 18 16 14 12 1 税率引上アジア通貨危機 1 2 3 4 5 6 7 8 9 11112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 11112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 11112 平成 8 年平成 9 年平成 1 年 12 か月移動平均からの乖離でみると 駆け込み需要は 導入時は 3 月の 1 か月のみ 引き上げ時は 4 か月前の 12 月から動きが始まり 2 か月前の 2 月から顕著となっている 反動減については 導入時は 4 月 5 月の 2 か月間 引き上げ時は 6 月までの 3 か月間見られる 1

平成 11 年以降の消費水準指数と消費者物価指数の推移は次のグラフのとおりとなっており 家計消費 消費者物価ともに低下を続けてきたことがわかります なお 12 か月移動平均を見ると 家計消費は平成 24 年 2 月 (97.6) を底に上昇に転じており 9 月 ~12 月に頭打ちとなりかけたところ アベノミクス効果で一段の上昇となっています 11 18 16 平成 11 年以降の消費水準指数 ( 季節調整値 ) 及び消費者物価指数の推移 ( 平成 22 年基準 ) 網掛部分は景気後退期消費水準指数 ( 総合 ) 12か月移動平均 14 12 1 98 消費者物価指数 96 リーマンショック東日本大震災 94 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 2 昭和 61 年以降の消費関連指標の推移 昭和 61 年以降 消費税の導入 税率引き上げを経過した消費関連指標の推移は次のグラフのとおりであり 消費水準は消費税の影響は見られず 実質可処分所得と連動性が強いことがわかります 特に平成 12 年以降は実質 GDP の上昇が可処分所得の上昇につながっておらず 消費水準及び消費者物価指数の下落傾向が続いてきた要因になっていると考えられます 14 消費水準指数 ( 二人以上の世帯 ) 実質 GDP 可処分所得の推移 ( 平成元年 =1 として置き換えた指数 ) 消費税導入 税率引上 網掛部分は景気後退期 13 12 11 1 9 消費水準指数 8 実質 GDP 7 実質可処分所得 ~ 消費者物価指数 6 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 15 16 17 18 19 2 21 22 23 24 実質可処分所得は 家計調査の可処分所得を平成 22 年基準消費者物価指数 ( 帰属家賃を除く総合 ) を用いて実質化したもの 2

3 費目別に見た家計消費の動き ( 全国 ) 消費税導入時及び平成 9 年引き上げ時における費目別の家計消費の動向について 消費水準指数の 12 か月移動平均からの乖離率の月別推移を見たのが次のグラフです 3 2 1-1 -2-3 住居 消費導入前後の分類別消費水準指数の推移 (12 か月移動平均からの乖離率 ) 光熱 水道 家具 家事用品 交通 通信 被服及び履物諸雑費 消費税導入 食料 教育 教養娯楽 保健医療 12 1 2 3 4 5 6 7 8 平成元年 食料住居光熱 水道家具 家事用品被服及び履物保健医療交通 通信教育教養娯楽諸雑費 3 2 1-1 -2-3 交通 通信 消費税率引き上げ前後の分類別消費水準指数の推移 (12 か月移動平均からの乖離率 ) 諸雑費 教育 光熱 水道 家具 家事用品 被服及び履物 保健医療 食料教養娯楽住居 税率引き上げ 12 1 2 3 4 5 6 7 8 平成 9 年 食料住居光熱 水道家具 家事用品被服及び履物保健医療交通 通信教育教養娯楽諸雑費 最も駆け込み需要が大きいのは 家具 家事用品 で 直前月は 2% 以上高い水準となっており 引き上げ時は 2 か月前にも 1% 以上高い水準となっている 反動減も大きいが 導入時はバブル景気の最中であり 3 か月後には回復している 被服及び履物 保健医療 教養娯楽 食料 住居 交通通信 にも駆け込み需要が見られるが 反動減は 被服及び履物 以外はそれほど大きくない 住居 ( 家賃 修繕等で住宅取得は含まない ) 光熱 水道 教育 諸雑費 は駆け込み需要は見られない 3

4 大型小売店販売額の動き ( 三重県 ) 消費税導入時及び平成 9 年引き上げ時における三重県の大型小売店販売額の動向について見たのが次のグラフです 消費税導入時における大型小売店販売額 ( 全店 ) の推移 ( 百万円 ) 35, 3, 25, 2, 15, 1, 5, 平成元年 4 月消費税導入 ( 出所 ) 経済産業省 商業動態統計調査 大型小売店販売額 ( 全店 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 16. 14. 12. 1. 8. 6. 4. 2.. -2. -4. -6. -8. -1. -12. ( 百万円 ) 35, 3, 25, 2, 15, 1, 5, 消費税率引き上げ時における大型小売店販売額 ( 全店 ) の推移 平成 9 年 4 月税率引き上げ ( 出所 ) 経済産業省 商業動態統計調査 大型小売店販売額 ( 既存店 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 平成 8 年平成 9 年平成 1 年 16. 14. 12. 1. 8. 6. 4. 2.. -2. -4. -6. -8. -1. -12. 販売額をで見ると 導入時 引き上げ時とも 1 か月前に駆け込み需要が見られるが それ以前は顕著ではない 導入時はバブル景気であり反動減は 4 月の 1 か月のみで 5 月には回復したが 引き上げ時は反動減が 4 月 ~6 月の 3 か月間続いた 4

5 自動車登録台数の動き ( 三重県 ) 消費税導入時及び平成 9 年引き上げ時における三重県の自動車登録台数 ( 季調値 ) の動向について見たのが次のグラフです 消費税導入時における自動車登録台数 ( 三重県 季調値 ) の推移 ( 台 ) 1, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, ( 出所 ) 日本自動車販売協会連合会三重県支部 新車登録台数 ( 備考 ) 新車登録台数 の季節調整済値は 三重県戦略企画部統計課にて算出 平成元年 4 月消費税導入 自動車登録台数 ( 季調値 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 5. 4. 3. 2. 1.. -1. -2. -3. -4. -5. ( 台 ) 1, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 消費税率引き上げ時における自動車登録台数 ( 三重県 季調値 ) の推移 ( 出所 ) 日本自動車販売協会連合会三重県支部 新車登録台数 ( 備考 ) 新車登録台数 の季節調整済値は 三重県戦略企画部統計課にて算出 平成 9 年 4 月税率引き上げ 自動車登録台数 ( 季調値 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 平成 8 年平成 9 年平成 1 年 5. 4. 3. 2. 1.. -1. -2. -3. -4. -5. 導入時は同時に物品税の廃止があり 自動車購入は導入後の方が有利となったため 4 か月程前から買い控えが見られた 消費税導入 ( 物品税廃止 ) 後はバブル崩壊まで登録台数の増加が続いている 引き上げ時は 6 か月前の前年 9 月から駆け込み需要が始まっており 引き上げ後は反動減に金融危機等の影響も重なり 低迷が長引くこととなった 今回は取得税の減額があるため 自動車については前回ほどの駆け込み需要は見られないと考えられる 5

6 新設住宅着工戸数の動き ( 三重県 ) 消費税導入時及び平成 9 年引き上げ時における三重県の新設住宅着工戸数 ( 季調値 ) の動向について見たのが次のグラフです ( 戸 ) 3, 2,5 消費税導入時における新設住宅着工戸数 ( 三重県 季調値 ) の推移 平成元年 4 月消費税導入 ( 出所 ) 国土交通省 建設着工統計 6. 4. 2, 2. 1,5. 1, -2. 5 新設住宅着工戸数 ( 季調値 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12-4. -6. ( 戸 ) 3, 消費税率引き上げ時における新設住宅着工戸数 ( 三重県 季調値 ) の推移 ( 出所 ) 国土交通省 建設着工統計 6. 2,5 平成 9 年 4 月税率引き上げ 新設住宅着工戸数 ( 季調値 ) 4. 2, 2. 1,5. 1, -2. 5-4. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 平成 8 年平成 9 年平成 1 年 -6. 導入時は法案成立から導入までの期間が短かったこと それまでもバブル景気で着工戸数が多くなっていたことから 消費税導入前の 1 年間の駆け込み需要は見られない 引き上げ時は約 1 年前から駆け込み需要が発生しており 反動減は契約日の関係から引き上げ日の数か月前から始まり約 1 年後まで続いた 今回は住宅ローン減税拡充や すまい給付金 の措置が取られるため 駆け込み需要や反動減は軽微にとどまると考えられる 6

7 直近の消費関連指標の動き 平成 26 年 4 月の消費税率引き上げに向けて 直近の消費関連指標の動きを見たのが次のグラフです 12 直近の消費関連指標の動き ( 消費水準指数及び消費者物価指数は全国値 それ以外は三重県値 ) 11 1 9 大型小売店販売額 ( 既存店 ) 前年同月 =1 自動車登録台数 H24 年平均 =1 新設住宅着工戸数 H24 年平均 =1 消費水準指数 8 7 8/1 消費税増税法案成立 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 平成 24 年 平成 25 年 1/1 8% を閣議決定 消費者物価指数 新規住宅着工戸数は 平成 25 年は 24 年平均を上回っている月が多いが 平成 2 年のリーマンショックからの回復過程にあるため 今のところ 駆け込み需要が起きているかどうかの判断は難しい その他の指標も上昇を続けている状態ではなく まだ駆け込み需要は起きていないと考えられる 7