平成 29 年 7 月 24 日 関係各位 院長 江川直人 平成 29 年 7 月薬事委員会の決定事項について ( 通知 ) このことについて 薬事委員会 ( 平成 29 年 7 月 5 日開催 ) の答申に基づき下記のとおり決定したので通知する 記 本採用薬品 1 ジャディアンス錠 10mg( 日本ベーリンガー ) 選択的 SGLT2 阻害剤 -2 型糖尿病治療剤 - 2 トラゾドン塩酸塩錠 25mg アメル ( 共和薬工 ) デジレル後発抗うつ剤 3 ペロスピロン塩酸塩錠 4mg アメル ( 共和薬工 ) ルーラン後発抗精神病剤 4 バルプロ酸 Na 徐放 B 錠 200mg トーワ ( 東和 ) デパケン R セレニカ R 後発 5 バルプロ酸 Na 徐放顆粒 40% フシ ナカ ( 第一三共 ) 抗てんかん剤 / 躁病 躁状態治療剤 / 片頭痛治療剤 6 テルミサルタン錠 20mg 三和 ( 三和化学 ) ミカルディス後発持続性 AT1 受容体フ ロッカー 7 ロクロニウム臭化物静注液 50mg/5mL マルイシ ( 丸石 ) エスラックス後発筋弛緩剤 8 エスワンタイホウ配合 OD 錠 T20 ( 岡山大鵬 ) ティーエスワン後発抗がん剤 9 エスワンタイホウ配合 OD 錠 T25 ( 岡山大鵬 ) ティーエスワン後発抗がん剤 10 ケトプロフェンテープ 20mg トーワ ( 東和 ) モーラス後発経皮鎮痛消炎剤 院外処方用薬品登録申請 1 オテズラ錠 10mg( セルジーン ) PDE4 阻害剤尋常性 関節症性乾癬 2 オテズラ錠 20mg( セルジーン ) 2018/03/01 から長期処方解除 3 オテズラ錠 30mg( セルジーン ) 4 ヘパリン類似物質外用泡状スプレー 0.3%( 日本臓器 ) 血行促進 皮膚保湿剤 5 ビムパット錠 50mg( 第一三共 ) 抗てんかん剤 6 ビムパット錠 100mg( 第一三共 ) 2017/09/01 から長期処方解除 7 リリカ OD 錠 25mg( ファイザー ) 疼痛治療剤 ( 神経障害性疼痛 線維筋痛症 ) 8 リリカ OD 錠 75mg( ファイザー ) OD 錠剤型追加 9 オルメテック OD 錠 5mg ( 第一三共 ) OD 錠発売のため普通錠販売中止 院内採用削除薬品 1 ウロナーゼ冠動注用 12 万単位 ( 持田 ) 使用量が少ないため線維素溶解酵素剤 2 アミサリン錠 250mg ( 第一三共 ) 使用量が少ないため不整脈治療剤 3 ペガシス皮下注 180μg( 中外 ) 使用量が少ないため B 型 C 型慢性肝炎 4 ペグイントロン皮下注用 50μg (MSD) 使用量が少ないため C 型慢性肝炎 悪性黒色腫 5 ペグイントロン皮下注用 100μg (MSD) 使用量が少ないため C 型慢性肝炎 悪性黒色腫 6 レベトールカプセル 200mg (MSD) 使用量が少ないため C 型慢性肝炎 7 テルビナフィン錠 125mg サント ( 第一三共エスファ ) 使用量が少ないため抗真菌剤 8 リンデロン-VG クリーム 0.12%( 塩野義 ) 使用量が少ないため副腎皮質ホルモン 抗生物質 9 ペリアクチン散 1% ( 日医工 ) 使用量が少ないため抗アレルギー剤 ( 第一世代 ) 10 プロトピック軟膏 0.03% 小児用 ( マルホ ) 使用量が少ないためアトピー性皮膚炎治療剤 1
11 ペンタジン注射液 30( 第一三共 ) 販売中止同成分薬 ソセゴン注射液 15mg で代替 12 デジレル錠 25( ファイザー ) 後発品切り替えのため抗うつ剤 13 ルーラン錠 4mg( 大日本住友 ) 後発品切り替えのため抗精神病剤 14 デパケン R 錠 200mg( 協和発酵キリン ) 後発品切り替えのため 15 セレニカ R 顆粒 40%( 田辺三菱 ) 抗てんかん剤 / 躁病 躁状態治療剤 / 片頭痛治療剤 16 ミカルディス錠 20mg( アステラス ) 後発品切り替えのため持続性 AT1 受容体フ ロッカー 17 エスラックス静注 50mg/5mL(MSD) 後発品切り替えのため非脱分極性麻酔用筋弛緩剤 18 ティーエスワン配合 OD 錠 T20( 大鵬 ) 後発品切り替えのため抗がん剤 19 ティーエスワン配合 OD 錠 T25( 大鵬 ) 後発品切り替えのため抗がん剤 20 モーラステープ 20mg( 久光 ) 後発品切り替えのため経皮鎮痛消炎剤 院外登録削除薬品 1 オルメテック錠 5mg ( 第一三共 ) OD 錠へ切り替えのため販売中止 販売名変更 変更前 変更後 1 マキュエイド硝子体内注用 40mg( わかもと ) マキュエイド眼注用 40mg( わかもと ) 2 ニコランマ-ト錠 5mg ( 東和 ) ニコランジル錠 5mg ト-ワ ( 東和 ) 1. 医薬品本採用申請 1 医 ( 会社名 ) 薬効 一般名 薬価 / 規格単位 申請科 申請医師 ジャディアンス錠 10mg < 薬効 > 選択的 SGLT2 阻害剤 208.40 円 / 錠 糖尿病内分泌科 ( 日本ベーリンガー ) -2 型糖尿病治療剤 - 菱木三佳乃 ハイリスク薬 < 一般名 >エンパグリフロジン < 効能 効果 >2 型糖尿病 < 用法 用量 >10mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与する 25mg1 日 1 回に増量することができる < 情報カード> 効能 効果 この薬は尿と一緒に糖を排出する薬です 注意 糖尿病薬 副作用 < 主な副作用 >#( 脱力感 冷や汗 激しい空腹感 ) #( 口渇 多飲 多尿 頻尿 全身倦怠感 ) #( 発熱 激しい腹痛 背部痛 頻尿 排尿時痛 ) #( 悪寒 ふるえ 高熱 ) < 事務局 > 現在 SGLT2 阻害薬の院内採用なし 2. 院外処方用薬品登録申請 123 医 ( 会社名 ) 薬効 一般名 薬価 / 規格単位 申請科 申請医師 オテズラ錠 10mg( セルジーン ) 324.20/10mg1 錠 < 薬効 >PDE4 阻害剤皮膚科オテズラ錠 20mg( セルジーン ) 648.40/20mg1 錠 < 一般名 >アプレミラスト錠岩澤うつぎオテズラ錠 30mg( セルジーン ) 972.60/30mg1 錠 < 効能 効果 > 局所療法で効果不十分な尋常性乾癬 関節症性乾癬 < 用法 用量 > 以下のとおり経口投与し 6 日目以降は 1 回 30mg を 1 日 2 回 朝夕に経口投与する < 事務局 >2018/03/01 から長期処方解除 投与開始時に漸増投与を行わなかった場合 悪心 下痢 嘔吐等の発現率が高い( 悪心 78% 44%) 重度の腎機能障害患者では 30mg 1 日 1 回投与とする 2
4 医 ( 会社名 ) 薬効 一般名 薬価 / 規格単位 申請科 申請医師 ヘパリン類似物質外用泡状スプレー 0.3% 日本臓器 ( 日本臓器製薬 ) < 薬効 > 血行促進 皮膚保湿剤 < 一般名 >ヘパリン類似物質 1,650.00 /100g1 本 皮膚科岩澤うつぎ < 効能 効果 > 血栓性静脈炎 ( 痔核を含む ) 血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患( 注射後の硬結並びに疼痛 ) 凍瘡 肥厚性瘢痕 ケロイドの治療と予防 進行性指掌角皮症 皮脂欠乏症 外傷 ( 打撲 捻挫 挫傷 ) 後 の腫脹 血腫 腱鞘炎 筋肉痛 関節炎 筋性斜頸 ( 乳児期 ) < 用法 用量 > 通常 1 日 1~ 数回適量を患部に噴霧する < 事務局 >クリーム ソフト軟膏 ローション スプレー院外登録あり 56 医 ( 会社名 ) 薬効 一般名 薬価 / 規格単位 申請科 申請医師 ビムパット錠 50mg( 第一三共 ) < 薬効 > 抗てんかん剤 215.60/50mg1 錠 脳神経外科 ビムパット錠 100mg( 第一三共 ) < 一般名 >ラコサミド 352.00/100mg1 錠 肥後拓磨 < 効能 効果 > 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作 ( 二次性全般化発作 を含む ) に対する抗てんかん薬との併用療法 < 用法 用量 >1 日 100mg 分 2 より開始 1 週間以上の間隔をあけて増量 維持用量 1 日 200mg 分 2 最高 1 日 400mg とする 増量は 1 週間以上の間隔をあけて 1 日用量として 100mg 以下ずつ行うこと < 事務局 >2017/09/01 から長期処方解除 78 医 ( 会社名 ) 薬効 一般名薬価 / 規格単位申請科 申請医師リリカ OD 錠 25mg( ファイザー ) < 薬効 > 疼痛治療剤 67.80/25mg1 錠整形外科 ( 神経障害性疼痛 線維筋痛症 ) 川野健一リリカ OD 錠 75mg( ファイザー ) < 一般名 >プレガバリン 112.90/75mg1 錠 < 効能 効果 > 神経障害性疼痛 線維筋痛症に伴う疼痛 < 用法 用量 > 神経障害性疼痛 1 日 150mg 分 2 1 週間以上かけて 1 日 300mg まで漸増 最高用量は 1 日 600mg 線維筋痛症に伴う疼痛 1 日 150mg 分 2 1 週間以上かけて 1 日 300mg まで漸増 300~450mg で維持 最高用量は 1 日 450mg < 事務局 >リリカカプセル 25mg 75mg 院外 院内採用あり院外 OD 剤型追加院外で使用後 OD 錠に統一するか検討する 3. 緊急購入薬品について ( 平成 29 年 5 月 18 日 ~6 月 15 日合計 45 品目 48 件 ) うち新規購入 ( 購入実績がない薬品 ) 0 品目 0 件 4. 削除対象薬品について 下記薬品を平成 29 年 8 月 1 日以降 在庫限りで削除とする 削除について異議のある場合は 削除薬品に対する異議申立書 により 平成 29 年 7 月 31 までに薬剤科長 経由の上 申し立てること 規格 ( 会社名 ) 薬価 / 規格単位 薬効 成分 理由 ウロナーゼ冠動注用 12 万 6,032/ 瓶 < 薬効 > 線維素溶解酵素剤 単位 ( 持田 ) < 一般名 >ウロキナーゼ アミサリン錠 250mg 13.90/ 錠 < 薬効 > 不整脈治療剤 ( 第一三共 ) < 一般名 >プロカインアミド ペガシス皮下注 180μg 27,920/ 瓶 < 薬効 >B 型 C 型慢性肝炎 ( 中外 ) ペグイントロン皮下注用 15,924/ 瓶 < 薬効 >C 型慢性肝炎 悪性黒色腫 50μg (MSD) 3
規格 ( 会社名 ) 薬価 / 規格単位 薬効 成分 理由 ペグイントロン皮下注用 30,607/ 瓶 < 薬効 >C 型慢性肝炎 悪性黒色腫 100μg (MSD) レベトールカプセル 200mg 580.10/Cap < 薬効 >C 型慢性肝炎 (MSD) < 一般名 >リバビリン テルビナフィン錠 125mg サンド ( 第一三共エスファ ) 73.10/Cap < 薬効 > 抗真菌剤 < 一般名 >テルビナフィン リンデロン-VG クリーム 0.12%( 塩野義 ) ペリアクチン散 1% ( 日医工 ) プロトピック軟膏 0.03% 小児用 ( マルホ ) 27.20/g < 薬効 > 副腎皮質ホルモン 抗生物質 < 一般名 >ヘ タメタソ ン ケ ンタマイシン 6.90/g < 薬効 > 抗アレルギー剤 ( 第一世代 ) < 一般名 >シプロヘプタジン 140.30/g < 薬効 >アトピー性皮膚炎治療剤 < 一般名 >タクロリムス 5. その他 (1) 後発医薬品への切り替えについて ( 審議事項 ) 平成 20 年 9 月の薬事委員会において定められた後発品の選定基準 ( 以下のとおり ) により検討した 1 先発品と同等性が証明されている 2 安定供給が確保されているもの 3 医薬品の情報供給体制が確保されるメーカーのもの 4 名称による取り違えなど 医療過誤が起こらないもの 5 他施設での使用実績があるもの 6 都立病院の医薬品標準化も考慮する 先発医薬品 後発医薬品 1 デジレル錠 25( ファイザー ) トラゾドン塩酸塩錠 25mg アメル ( 共和薬工 ) 2 ルーラン錠 4mg( 大日本住友 ) ペロスピロン塩酸塩錠 4mg アメル ( 共和薬工 ) 3 デパケン R 錠 200mg( 協和発酵キリン ) バルプロ酸 Na 徐放 B 錠 200mg トーワ ( 東和 ) 4 セレニカ R 顆粒 40%( 田辺三菱 ) バルプロ酸 Na 徐放顆粒 40% フシ ナカ ( 第一三共 ) 5 ミカルディス錠 20mg( アステラス ) テルミサルタン錠 20mg 三和 ( 三和化学 ) 6 エスラックス静注 50mg/5mL(MSD) ロクロニウム臭化物静注液 50mg/5mL マルイシ ( 丸石 ) 7 ティーエスワン配合 OD 錠 T20( 大鵬 ) エスワンタイホウ配合 OD 錠 T20 ( 岡山大鵬 ) 8 ティーエスワン配合 OD 錠 T25( 大鵬 ) エスワンタイホウ配合 OD 錠 T25 ( 岡山大鵬 ) 9 モーラステープ 20mg( 久光 ) ケトプロフェンテープ 20mg トーワ ( 東和 ) (2) 後発品の採用状況について ( 平成 29 年 7 月 1 日付 )( 報告事項 ) 全採用品後発品割合後発品指数 6 月薬事委員会 採用状況 6 月薬事委員会 削除状況 内用薬 466 198 先発品他 後発品 先発品他 後発品 外用薬 178 48 内用薬 1 1 2 1 注射薬 414 146 外用薬 1 その他 15 2 注射薬 総計 1073 394 36.7% 89.6%(2017.3) その他 88.9%(2016.4~2017.3) 総計 2 1 2 1 4
(3) 効能 効果 用法 用量の変更が承認された薬品について ( 追記事項 )( 報告事項 ) ザ-コリ効能追加 :ROS1 融合遺伝子陽性の切除不能な進行 再発の非小細胞肺癌 スチバ-ガ錠 40mg 効能追加 : がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌 オルダミン注射用 1g 効能追加 : 胃静脈瘤の退縮 リツキサン注効能追加 : 慢性特発性血小板減少性紫斑病 (4) 販売名が変更される薬品について ( 報告事項 ) マキュエイド硝子体内注用 40mg 販売名を マキュエイド眼注用 40mg に変更 経過措置期限:2018 年 3 月 31 日 ニコランマ-ト錠 5mg 販売名を ニコランジル錠 5mg ト-ワ に変更 経過措置期限: 平成 30 年 3 月 31 日まで (5) 販売中止される薬品について ( 報告事項 ) オルメテック錠 5mg 他規格 (10mg 20mg 40mg) の普通錠はすでに販売中止となっている OD 錠 5mg の発売に伴い 2017 年 11 月末日をもって普通錠の販売を中止とする 院外登録を普通錠から OD 錠へ変更する ペンタジン注射液 30 2017 年 11 月末日をもって販売中止となる 院内採用の同成分薬 ソセゴン注射液 15mg を代替薬とする (6) 添付文書に重大な副作用が追記された薬品について ( 追記事項 )( 報告事項 ) トルリシティ皮下注アテオス : アナフィラキシー 血管浮腫 ニューモバックスNP: 注射部位壊死 注射部位潰瘍 (7) 山本化学工業が製造する原薬について ( 報告事項 ) 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準 (GMP) 上の問題に伴い 一時的に医薬品の出荷が制限されて いる 製造販売業者における在庫量等の調査によれば 通常の取引量であれば供給上の問題は発生しない見込みで ある また 当該医薬品原薬については品質に問題ないことが確認されており これまでどおり使用して問題ない とのこと 当院採用薬は下記の通り 一般名 商品名 販売メーカー アセトアミノフェン JG 原末 日本ジェネリック アセトアミノフェン坐剤小児用 200mg JG 日本ジェネリック アセトアミノフェン アセトアミノフェン坐剤小児用 100mg JG 日本ジェネリック SG 配合顆粒 塩野義 PL 配合顆粒 塩野義 アスピリン アスピリンシオエ 日本新薬 カルバマゼピン カルバマゼピン細粒 50% アメル 共和薬品カルバマゼピン錠 200mg アメル 共和薬品 (8) 院内製剤 ( クラスⅠ 及びクラスⅡ) の使用結果報告について ( 報告事項 ) クラスⅠ(9 品目 ) 及びクラスⅡ(5 品目 ) の院内製剤について 症例数 有害事象の有無およびその内容 有効性の評価を行い 全製剤において継続使用を希望された 以上 5