目 次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 4 3 処方せん 調剤録の保存 4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 4 2 調剤料 4 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 4 4 後発医薬品の調剤 5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 5 2 服薬情報

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目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項 5 2 掲示事項 5 Ⅴ

目 次 Ⅰ 調 剤 等 に 関 する 事 項 1 処 方 せん 1 2 調 剤 等 4 3 処 方 せん 調 剤 録 の 保 存 4 Ⅱ 調 剤 技 術 料 に 関 する 事 項 1 基 準 調 剤 加 算 4 2 調 剤 料 4 3 調 剤 料 又 は 調 剤 技 術 料 に 係 る 加 算 4

平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

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はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容の変更 1 3 処方内容に関する薬学的確認 2 4 調剤 4 5 調剤済処方せんの取扱い 5 6 調剤録の取扱い 5 7 処方せん及び調剤録の保存 6 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤基本料 6 2 後発医薬品調剤体制加算

Microsoft Word 【反映版】平成28年度の指摘事項

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目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料に関する事項 1 処方内容の薬学的確認 P1~5 2 処方内容の変更 P5~5 3 後発医薬品への変更調剤 P5~5 4 分割調剤 P5~5 5 処方せんの取扱い P5~6 6 調剤済の処方せんの取扱い P6~7 7 調剤録の取扱い P7~8 8 調剤技術料 P8~10 Ⅱ

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

[ ] H27 H H26 3. H25 HP

かかりつけ薬剤師について 新 かかりつけ薬剤師指導料 70 点 かかりつけ薬剤師 薬局の評価一元的 継続的な服薬管理の評価 主な算定要件 患者の同意が必要 同意を得た次の来局時以降に算定可能となる 患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し 患者の薬剤服用歴にその旨を記載すること 患者 1 人に対し

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2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

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に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

201601

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05【最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

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Point

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鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

平成 22 年 調剤報酬改定説明会 主催社団法人茨城県薬剤師会 本日の配布資料は 診療報酬改定に関わる膨大な資料の中から 保険薬局に関係する部分を取りまとめたものです スライドの説明順とは必ずしも一致しませんので ご了承ください 1/41

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政策課題分析シリーズ14(本文2)

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料の請求 1 1. 処方せんの取扱いについて 2. その他 Ⅱ 薬学管理料 6 Ⅲ 調剤録等の取扱いについて 11 Ⅳ 調剤内容について 11 Ⅴ 事務的事項について 12 Ⅵ その他 15

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保険調剤の理解のために

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

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3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

ニ後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示している こと 4 施設基準 通知 第 36 の 3 外来後発医薬品使用体制加算 1 外来後発医薬品使用体制加算に関する施設基準 (1) 診療所であって 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情

資料3

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④資料2ー2

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Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

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政策課題分析シリーズ14(本文4)

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

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平成 27 年度に実施した個別指導において保険薬局に改善を求めた主な指摘事項 四国厚生支局 平成 2 8 年 3 月

目 次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 4 3 処方せん 調剤録の保存 4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 4 2 調剤料 4 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 4 4 後発医薬品の調剤 5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 5 2 服薬情報等提供料 7 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項等 7 2 掲示事項 7 3 一部負担金等の取扱い 8 Ⅴ その他 1 保険請求に当たっての請求内容の確認 8 2 関係法令の理解 8

Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん (1) 処方せんの取扱い 処方せんの取扱い等について 次の不適切な例が認められたので改めること 処方せんに薬剤師が不必要な記載 ( 薬局において使用している略語等 ) をしているものがある (2) 処方せんの記載事項の不備 受け付けた処方せんについて 次の不適切な例が認められたが 漫然と調剤している事例が見られた 処方せんの受付に当たっては 不備な点がないことを確認し 不備な点がある場合は 必要な疑義照会を行うこと また このような不備が続く場合は 処方医 処方せん発行医療機関に改善を申し入れること 後発医薬品に変更することに差し支えがあると判断された医薬品が処方されているにもかかわらず 保険医署名欄に処方医の押印がない (3) 処方せんの 処方 欄の記載不備 1 受け付けた処方せんの処方内容について 次の不適切な例が認められたが そのまま調剤している事例が見られた 処方せんの受付にあたっては 不備な点がないことを確認し 不備な点がある場合は 必要な疑義照会を行うこと また このような不備が続く場合は 処方医 処方せん発行医療機関に改善を申し入れること ア用法 用量の記載が不完全である レンドルミンD 錠 0.25mg モーラステープL40mg 10cm 14cm 42 枚 1 日 1 枚肩 腰への貼付 サルタノールインヘラー 100 μg 0.16% 13.5mL1 瓶の吸入イ用量の記載がない ヒューマログ注ミリオペン ボルタレンテープ 30mg 10cm 14cm 70 枚の投与 ミリステープ 5mg (1 回使用量 ) ウ用量の記載が不適切である ノボラピッド注フレックスタッチ 300 単位 5 キットの投与 トレシーバ注フレックスタッチ 300 単位 2 キットの投与 万年筆型注入器用注射針 ( 針折れ防止型 ) 140 本の投与エ用法の記載がない リンデロン VG 軟膏 0.12% 5g 1 日数回の塗布 カトレップパップ 70mg 10cm 14cm 35 枚 1 日 1 回患部に塗布 ロキソニンテープ 100mg 10cm 14cm 35 枚患部に貼付オ用法の記載が不適切である ヒルドイドソフト軟膏 0.3% 50g 1 日数回の投与 ( 塗布部位不明瞭 ) クラビット錠 250mg( レボフロキサシンとして )2 錠 1 日 1 回の投与 ストメリンDエアロゾル ( 医師の指示通り ) 1

カ外用薬の使用部位に係る記載がない タッチロンテープ 40 ロキソプロフェンナトリウムテープ 100mg ファイザー フルメタ軟膏 2 処方せんの受付に当たっては 用法 用量等の記載において不備な点がないことを確認し 不備な点がある場合には 処方医に対して積極的に疑義照会を行うとともに 疑義照会を行った場合は その要点を処方せんの備考欄及び薬剤服用歴に記載する等 業務の充実を図ること また 疑義照会を行うに当たっては 薬学的に判断してなぜこのような処方が必要なのか等を十分に聴き取るよう努めること (4) 処方内容に関する薬学的確認 1 副作用の眠気に対して運転等危険な作業に注意を促していない事例が見られたので改めること なお 車の運転の有無については 薬剤服用歴に記載しておくこと 特に 車の運転禁止 とある薬剤の服用に当たっては 運転に注意するようにではなく 禁止と伝えるとともに その旨を薬剤服用歴に記載しておくこと 2 薬学的に見て 処方内容に問題が疑われるにもかかわらず 処方医への疑義照会が行われていない ( 処方医へ疑義照会を行っているものの その内容等を処方せんまたは調剤録に記載していないものを含む ) 例が認められたので 積極的に疑義照会を行うこと ア薬剤の処方内容より禁忌例への使用が疑われるもの 重篤な肝障害に対するワーファリン 緑内障に対するランドセン錠 ソラナックス錠 心不全に対するピルシカイニド塩酸塩錠イ医薬品医療機器等法による承認内容と異なる効能効果 ( 適応症 ) での処方が疑われるもの Ⅰ 型糖尿病に対するピオグリタゾン錠 15mg 癌患者以外に対するペンタジン錠 25mg 注意欠陥多動障害に対するエビリファイ錠 3mg ウ医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用量で処方されているもの シプロヘプタジン塩酸塩シロップ 0.04% タイヨー 6mL 1 日 3 回食後の投与 アスベリンシロップ 0.5% 4mL 1 日 2 回朝夕食後の投与 クラリスロマイシンDS 小児用 10% タカタ 100mg 1.6g 1 日 2 回朝夕食後の投与エ医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用量で処方が疑われるもの 高齢者に対するロヒプノール 1 1mg 高齢者に対するデパス錠 0.5mg 酸化マグネシウム細粒 83% オ医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用法で処方されているもの ツムラの葛根湯エキス顆粒の食後投与 アムロジピン錠 5mg タナベ 2 錠 1 日 2 回朝夕食後の投与 リリカカプセル 25mg 1 日 3 回投与 2

カ過量投与されているもの 腎機能低下者に対するジャヌビア錠 50mg ロキソニンテープ 50mg 7cm 10cm 35 枚肩に 1 日 1~2 回の投与 モーラステープL40mg 10cm 14cm 70 枚 1 日 1 回膝への貼付キ過量投与での処方が疑われるもの 高齢者に対するアルプラゾラム錠 0.4mg 高齢者に対するフルニトラゼパム錠 2mg モルヒネ塩酸塩錠 10 ク倍量処方が疑われるもの トリアゾラム錠 0.25mg レンドルミン錠 0.25mg ロヒプノール錠 1mg ケ重複投与が疑われるもの ネキシウムカプセル 20mg とサイトテック錠 200 200 μg カルブロック錠 16mg 1 錠 1 日 1 回及びノルバスク錠 5mg 2 錠 1 日 2 回の投与 アムロジンOD 錠 5mg とアダラートCR 錠 20mg とレザルタス配合錠 HDの併用コ薬学的に問題があると思われる多剤併用が認められるもの アジルバ錠 40mg 1 錠及びレニベース錠 10 10mg 1 錠 ユニシア配合錠 HD 1 錠及びイミダプリル塩酸塩錠 5mg タイヨー 1 日 1 回朝食後の投与 エースコール錠 2mg1 錠及びエックスフォージ配合錠 1 錠 1 日 1 回朝食後の投与サ投与期間の上限が設けられている医薬品について その上限を超えた投与が疑われる処方 8 週を超えるオメプラール錠 20の投与 8 週を超えるタケプロンOD 錠 30の投与 ゾルピデム酒石酸塩錠の 35 日処方シ投与期間の上限が設けられている医薬品について その上限を超えて投与されているもの 30 日を超えるレンドルミン及びレンドルミンD 錠 0.25mg の投与 8 週を超えるネキシウムカプセル 20mg 1 カプセル 1 日 1 回の投与 オキシコンチン錠 5mg( オキシコンチン錠 20mg を投与期間の上限である 30 日分投与した翌日にオキシコンチン錠 5mg が 30 日分処方されているにもかかわらず 疑義照会が行われていない ) ス漫然と長期にわたり処方されているもの ( 症状の改善が見られない場合 ) パントシン錠 100 100mg の月余にわたる投与 モサプリドクエン酸塩錠 5mg 明治 3 錠の月余にわたる投与 ガスモチン錠 5mg3 錠 1 日 3 回食後の月余にわたる投与 3

3 薬学的に見て 処方内容に問題が疑われる場合 ( 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律による承認内容と異なる用法 用量で処方されている等 ) には処方医に対して積極的に疑義照会を行うとともに 疑義照会を行った場合は その要点を処方せんの備考欄及び薬剤服用歴に記載する等 業務の充実を図ること 2 調剤等 調剤済処方せんの取扱い ( 調剤済処方せんの記載事項の不備 ) ア調剤済みになった処方せんについて 次の事項を記載していない ( 記載が不適切 記載が不明瞭 記載が誤っている等も含む ) 例が認められたので改めること 調剤済年月日 調剤した保険薬局の名称 調剤した保険薬局の所在地 保険薬剤師の署名又は氏名の記載及び押印 3 処方せん 調剤録の保存 処方せん 調剤録の整理について 処方せんが複数枚にまたがる場合は すべての処方せんと 調剤録を一体のものとして整理し 保管すること Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 基準調剤加算 1について 次の不適切な例が認められたので改めること 在宅患者訪問薬剤管理指導を行う薬局である旨を記載した薬剤情報提供文書を交付していない 2 調剤料 調剤料の算定点数について 次の不適切な例が認められたので改めること ア内服薬を頓服薬として算定している レンドルミンD 錠 0.25mg 30 錠 (1 回用量 1 錠 ) の不眠時の投与 アモバン錠 7.5 7.5mg の不眠時の投与 マイスリー錠 10mg 30 錠 (1 回用量 1 錠 ) の不眠時の服用 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 自家製剤加算について 次の不適切な例が認められたので 算定要件を十分に認識し適切に取り扱うこと ア自家製剤を行った場合 調剤録等に製剤工程を記載していない ナトリックス錠 1 1mg 0.5 錠 ベハイドRA 配合錠 0.5 錠の投与 ニポラジン錠 3mg 1.5 錠の投与 4

4 後発医薬品の調剤 一般名処方が行われた医薬品や処方医等が後発医薬品への変更を認めている時は 薬担規則に照らし 患者に対して後発医薬品に関する説明を適切に行い 積極的に後発医薬品を調剤するよう努めること Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 (1) 薬剤服用歴の記録 1 薬剤服用歴の記録について 次の不適切な例が認められたので改めること ア飲食物 ( 服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る ) の摂取状況を記載していない グラセプターカプセル 5mg とグレープフルーツジュース ソバルディ錠 400mg とセイヨウオトギリソウイ手帳による情報提供の状況 ( 受取拒否等 ) を記載していない ウ薬剤服用歴の記録について 必要事項の一部に記載が不十分な例が認められたので改めること 残薬状況の確認 手帳による情報提供の状況 ( 受取拒否等 ) エ薬剤服用歴の記録について 次の事項の記載が不適切な例が認められたので改めること 調剤日が誤って記載されている オ薬剤服用歴の記録に患者情報の記載が乏しいことから 基礎となる患者情報の収集をより充実し 患者指導に活用すること カ薬剤服用歴管理指導料の算定にあたっては 指導内容が画一的にならないよう 患者に即した指導に努めること キどのような副作用等に着目して聴取を行ったかなど 薬学的な観点から聴取 確認した内容を記載し 患者への指導により活用できる記録となるよう努めること ク薬剤服用歴管理指導料の算定にあたっては 算定要件を認識し 処方せん受付の都度 患者の服薬状況 服薬期間中の体調の変化を確認し 重大な副作用を中心にモニターを行う等 指導内容の充実を図るとともに 薬剤服用歴への指導内容の要点記載をさらに充実させること 特に充実することが必要な事項 自動車運転の有無 残薬の状況の確認 2 薬剤服用歴管理指導料の算定にあたっては 算定要件を認識し 薬剤服用歴に患者の体質 アレルギー歴 副作用等 必要とされる患者情報の要点記載の充実を図るとともに 指導内容をさらに充実させること 5

(2) 薬剤の名称等に関する主な情報を提供する文章 薬剤の名称等に関する主な情報を提供する文書 ( 薬剤情報提供文書 ) について 次の不適切な例が認められたので改めること 効能 効果に関して個々の患者の病状に応じた内容になっていない (3) 経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録専用の手帳 手帳による情報提供について 服用に際して注意すべき事項の記載が不適切な例が認められたので改めること ア重大な副作用又は有害事象等を防止するために特に患者が服用時や日常生活上注意すべき事項 ( 内容 ) を記載していない 重質酸化マグネシウム 三恵 1g 1 日 2 回の投与 (4) 薬剤服用歴の記録等の保存 管理 1 薬剤服用歴の電磁的保存について 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第 4.2 版に基づき パスワードの有効期限を設定すること ( 最長でも2ヶ月以内 ) 2 薬剤服用歴の電磁的保存について 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第 4.2 版に基づき 従事者に対する人的安全管理措置として情報の安全に関する職員研修を実施すること 3 薬剤服用歴の電磁的保存について 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第 4.2 版に基づき 人的安全管理措置として 個人情報漏洩に関する規則を制定すること 4 最新版の 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第 4.2 版に準拠するよう運用管理規程の更新を行う等 より適切な運用に努めること (5) 重複投薬 相互作用防止加算 重複投薬 相互作用防止加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 薬剤服用歴の記録に処方医に連絡 確認を行った内容の要点 変更内容を記載していない (6) 特定薬剤管理指導加算 1 特定薬剤管理指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること ア特に安全管理が必要な医薬品に該当しない医薬品に対して算定している デパス錠 0.5mg 3 錠の投与 ドグマチール錠 50mg 2 錠の投与 ビソプロロールフマル酸塩錠 5mg 日医工 1 錠の投与イ特に安全管理が必要な医薬品について必要な指導を行っていない アーチスト錠 2.5mg1 錠の投与 メドロール錠 2mg1 錠の投与 デパス錠 0.5mg3 錠の投与 2 特定薬剤管理指導加算の対象医薬品が複数処方されている場合は すべての医薬品について必要な薬学的管理及び指導を行うよう努めること 3 特定薬剤管理指導加算の算定にあたって 指導内容が画一的な例が認められたので 患者に即した指導に努めること 6

(7) 乳幼児服薬指導加算 乳幼児服薬指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 乳幼児服薬指導加算の算定にあたっては 指導内容が画一的にならないよう 患者に即した指導に努めること 処方せんの受付の際に 体重を確認していない (8) その他 1 所有している手帳を持参しなかった患者に対して必要な情報が記載された簡潔な文書 ( シール等 ) を交付した場合 ( 手帳に記載しない場合 ) に 薬剤服用歴管理指導料の 注 1 ただし書にかかる所定点数を算定していない不適切な例が認められたので改めること 2 薬剤服用歴管理指導料の算定が服薬指導等を行う前に行われており 自動的な算定となるおそれがあるので 改めること 3 次の事項について 処方せんの受付後 薬を取りそろえる前に患者等に確認していない不適切な例が認められたので改めること 残薬状況 飲食物 ( 服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る ) の摂取状況 副作用が疑われる症状の有無 2 服薬情報等提供料 服薬情報等提供料について 次の不適切な例が認められたので改めること 服薬状況文書の様式に 薬剤師からみた本情報提供の必要性 の欄がない Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項等 次の届出事項についての変更が生じた場合は 速やかに 届出事項変更 ( 異動 ) 届 により 四国厚生支局へ届け出ること 保険薬剤師の異動 保険薬剤師の勤務区分の変更 2 掲示事項 掲示事項について 次の不適切な例が認められたので改めること 基準調剤加算関係 在宅患者訪問薬剤管理指導を行う薬局であることを薬局の内側及び外側の見えやすい場所に掲示していない 後発医薬品調剤体制加算 後発医薬品の調剤を積極的に行っている旨を保険薬局の内側及び外側の見えやすい場所に掲示していない 調剤料の夜間 休日等加算関係 加算の対象日 受付時間帯を保険薬局内のわかりやすい場所に掲示していない 7

明細書の発行状況に関する事項 明細書の発行状況に関する事項の掲示がない 3 一部負担金等の取扱い 1 調剤録と日計表の金額に不一致の事例があったので十分確認すること 2 一部負担金について 次の不適切な例が認められたので改めること 一部負担金について 未収金の管理を十分に行うこと Ⅴ その他 1 保険請求に当たっての請求内容の確認 1 調剤報酬請求時には 保険薬剤師は必ず 処方せん 調剤録 薬剤服用歴の記録及び調剤報酬明細書を確認すること 2 保険薬剤師が行った調剤に関する情報の提供等について 保険薬局が行う療養の給付に関する費用の請求が適正なものとなるよう改めること 2 関係法令の理解 被保険者証のコピーを取得し保存することは 個人情報保護の観点から好ましくないので改め ること 8