第 1 章木造軸組工法を用いた住宅の省令準耐火構造の基準 第 1 対象となる住宅 1 本仕様は 木造軸組工法を用いた住宅に適用する 2 本仕様は すべての構造耐力上主要な部分の軸組材に 製材 集成材又は単板積層材の材料を用いた住宅を対象とする ただし 第 12 の 6 に定める鉄筋コンクリート造とし

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第2章 事務処理に関する審査指針

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説明書 ( 耐震性 ) 在来木造一戸建て用 ( 第二面 ) 基礎根入れ深さ深さ ( mm ) 住宅工事仕様書 適 基礎の 立上り部分 高さ ( mm ) 厚さ ( mm ) 基礎伏図 不適 各部寸法底盤の寸法厚さ ( mm ) 幅 ( mm ) 基礎詳細図 基礎の配筋主筋 ( 径 mm ) 矩計図

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

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ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

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資料 5-1 防耐火に係る基準 資料の素案 第 1 章総則 ( 設計基準 ) 1.2 用語の定義 主要構造部 : 建築基準法第 2 条第 5 号による 耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 号による 準耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 の 2 号による 防火構造 不燃材料 : 建築基準法

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ご注意安全上の230 商品の選定施工基準かかる前に標準施工法施工方法納まり納まり位の納まり工法施工方法施工方法維持管理参考資料設計基準 施工に施工部材の木造下地の鉄骨下地のその他各部外張断熱装飾部材の軒天材の工事管理 9. 外張断熱工法 1 設計施工上のポイント 外張断熱工法については 住宅会社 設

保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐

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JIS A9521 F JIS A9521 F 計資料 JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521

階の施工方法 1 は, スパン表に従って 支点間距離が許容範囲内となるように施工します 2 根太受け金物は 原則的に床梁用を使用します ( 図 10) 釘打ちには 必ず 金物専用の ZN 釘を使用し 横架材へ ZN65 10 本 Ⅰ 形梁へ ZN40 4 本とします 3 火打梁を省略す

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

平成 27 年 6 月 1 日施行 建築基準法令 ( 法第 21 条 第 27 条関連抜粋 )

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

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第2 令別表第1の取扱い

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

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1. ヨドコウ外壁防耐火認定商品一覧表 認定内容 耐火構造 構造認定準耐火構造 防火構造 材料認定 商品名 1 時間 30 分 45 分 捨て張り工法 旧認定品の読替え仕様等 ( 内装材等必要 ) 不燃材料 準不燃材料 鉄骨下地 鉄骨下地 鉄骨下地 木造下地 鉄骨下地 鉄骨下地 木造下地 ヨド耐火パ

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屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

民泊の安全措置の手引き ~ 住宅宿泊事業法における民泊の適正な事業実施のために ~ 平成 29 年 12 月 26 日 ( 平成 30 年 3 月 29 日改訂 ) 国土交通省住宅局建築指導課

第 6 内装制限 防火材料 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律 ( 平成 11 年法律第 87 号 ) が平成 12 年 4 月 1 日に施行されたことに伴い これまでの建設省等の通達等の取扱いについては建築主事等 の執務上の取扱いによることとなった 1 防火材料 (1) 不燃材

OSB とは OSB(Oriented Strand Board 配向性ストランドボード ) は 北米で住宅の構造用下地材として開発された木質系面材です 原木を ストランド と呼ばれる短冊状の削片に切削し 繊維方向の向きを揃えて層を構成し 3 ~ 5 層を直交に積層して製造しています 木材は繊維方向

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

製品紹介 クイック 2 丸穴開口でケーブル 電線管貫通 ( 片面壁 ) 片面壁 ( 強化せっこうボード 21mm 重張壁 ) にも対応しています 共住区画 ( パイプシャフト住戸 ) 丸穴貫通部に! ( パテエース ) 本体を挿入 パテを充填 本体を挿入し パテを充填するだけの簡単施工で

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認定防火措置工法 国土交通大臣認定 国土交通大臣認定 PS060FL- PS060FL- PS060FL- 警告 防火措置部の上に乗る等 施工箇所を破壊する恐れのある行為を行わないで下さい 開口部が破壊して転落及び火災時に延焼の恐れがあります 再施工及び除去する場合はご相談下さい 火災時に延焼の恐れ

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第7 非常用の昇降機(エレベーター)

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事前調査の方法参考資19 外壁リフォームの設計標準施工法標準施工法標準施工法リフォーム工法部分へのリフォーム工法外壁リフォームニチハMARCシステム11 適用条件 3) 適合地域 建築地域条件高さ (m) 13m 超料木胴縁工法RC造タイル外壁への施工高さ13mを超える1 外壁リフォームの設計 1)

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建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

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3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

第二面 1. 建築物の位置 延べ面積 構造 設備及び用途並びに敷地面積に関する事項 建築物に関する事項 1. 地名地番 2. 敷地面積 m2 3. 建築面積 m2 4. 延べ面積 m2 5. 建築物の階数 地上 階 地下 階 6. 建築物の用途 一戸建ての住宅 共同住宅等 非住宅建築物 複合建築物

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別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

フォームフォーム考資料ウレタンフォーム押出法ポリスチレンフォーム断熱ェノールフォームフ材 A 建材名称 λ A 1 種 b B C A 2 種 b B C A B a C D 硬質ウレタンポリエチレン吹付け硬質 熱貫流率 (U 値 ) 計算

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富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

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及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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資料2 保育所における屋外階段設置要件について

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

根拠条項 第 131 条の 2 第 3 項 壁面線の指定等がある場合の高さ制限の例外認定 法令の定め第 131 条の 2 3 前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ後退して壁面線の指定がある場合又は前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ 後退して法第 68 条の 2

2

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性能基準 計算ルート 性能基準 計算ルート の評価フロー項目 床 壁 天井等は断熱材以外にも色々な材料で構成されていますので 各材料の熱伝導率と厚さで熱抵抗値を求 め それを合算して各部位のを逆算します 計算で求める方法が3種 あらかじめ示された構成の数値で求 める方法が2種あります 面積を拾う 詳

上野原市規則第××号

給水管 給湯管又は排水管の維持管理又は更新の容易性を高める工事 木造 鉄骨 RC イ 給水管又は給湯管を維持管理上有効な位置に取り替える工事 ロ 排水管を維持管理上又は更新上有効なもの及び位置に取り替える工事 ハ 給水管 給湯管又は排水管の主要接合部等を点検し又は排水管を清掃するための開 口を床 壁

上記工事が行われ 認定長期優良宅に該当することとなった場合長期優良宅建築等計画の認定主体長期優良宅建築等計画の認定番号 第 号 長期優良宅建築等計画の認定年月日 平成 年 月 日 上記の工事が租税特別措置法若しくは租税特別措置法施行令に規定する工事に該当すること又は上記の工事が地方税法若しくは地方税

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外皮については 地域の区分 ( 建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令第 1 条第 1 項第 2 号イ⑴の地域の区分をいう 以下同じ ) に応じ 断熱及び日射遮蔽のための措置を講じた構造 ( 以下 断熱構造 という ) とすること ただし 次のイからヘまでのいずれかに該当するもの又はこれらに類す

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3. 線熱貫流率の求め方鉄筋コンクリート造等の住宅の線熱貫流率は 以下の (1) から (3) までの方法により求める 100 分の 1 未満の端数を切り上げた小数第二位までの値とする (1) を含む壁体全体の貫流熱損失 (Qw) を求める { 熱橋長さ (W)=1m} 壁体の長さ (L W ) の

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第 4 編省令準耐火構造の住宅の基準 省令準耐火構造の住宅とは 建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として 住宅金融支援機構が 定める基準に適合する住宅をいいます 省令準耐火構造の住宅の特徴は 以下の3 点が挙げられます 1 外部からの延焼防止 2 各室防火 3 他室への延焼遅延 -51-

第 1 章木造軸組工法を用いた住宅の省令準耐火構造の基準 第 1 対象となる住宅 1 本仕様は 木造軸組工法を用いた住宅に適用する 2 本仕様は すべての構造耐力上主要な部分の軸組材に 製材 集成材又は単板積層材の材料を用いた住宅を対象とする ただし 第 12 の 6 に定める鉄筋コンクリート造としたものについては この限りではない 第 2 屋根 外壁及び軒裏 1 屋根は 次のいずれかとする (1) 不燃材料 ( 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 ) 第 2 条第 9 号に規定する不燃材料をいう ) で造るか又は葺く (2) 準耐火構造 ( 屋外に面する部分を準不燃材料で造ったものに限る ) とする (3) 耐火構造 ( 屋外に面する部分を準不燃材料で造ったもので かつ その勾配が水平面から 30 度以内のものに限る ) の屋外面に断熱材 ( ポリエチレンフォーム ポリスチレンフォーム 硬質ポリウレタンフォームその他これらに類する材料を用いたもので その厚さの合計が 50 ミリメートル以下のものに限る ) 及び防水材 ( アスファルト防水工法 改質アスファルトシート防水工法 塩化ビニル樹脂系シート防水工法 ゴム系シート防水工法又は塗膜防水工法を用いたものに限る ) を張ったものとする (4) 前各号に定めるもの以外の仕様とする場合は 建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 ) 第 136 条の 2 の 2 第 1 号及び第 2 号の規定に適合するものとして国土交通大臣が認めるものとする 2 外壁及び軒裏は 次のいずれかとする (1) 防火構造 ( 建築基準法第 2 条第 8 号に規定する構造をいう 以下同じ ) とする (2) 建築基準法第 2 条第 8 号の規定に基づき国土交通大臣が認めるもの ( 以下 防火構造の認定を受けたもの という ) とする 第 3 界壁以外の部分の内壁 1 外壁の室内に面する部分の防火被覆又は構造は 次のいずれかによる ただし 外壁を防火構造の認定を受けたものとする場合は 2 の (3) 又は (4) とすることができる また 防火被覆材の留付方法は 第 7 による (1) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボード (JIS A 6901( せっこうボード製品 ) に規定するせっこうボードをいう 以下同じ ) 張り (2) 厚さ 12 ミリメートル以上の強化せっこうボード (JIS A 6901( せっこうボード製品 ) に規定する強化せっこうボードをいう 以下同じ ) 張り (3) 厚さ 9.5 ミリメートル以上のせっこうボード 2 枚張り (4) 防火構造 2 1 以外の室内に面する壁の防火被覆又は構造は 次のいずれかによる 防火被覆材の留付方法は 第 7 による (1) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボード張り (3) 厚さ 9 ミリメートル以上のせっこうボード 2 枚張り (4) 厚さ 7 ミリメートル以上のせっこうラスボード (JIS A 6901( せっこうボード製品 ) に規定するせっこうラスボードをいう 以下同じ ) 張りの上に厚さ 8 ミリメートル以上のプラスター塗り (5) 防火構造 3 柱及び間柱と 1 及び 2 の防火被覆材の間に面材 ( 以下 補助面材 という ) を設ける場合は 次のいずれかとし その厚さは 9 ミリメートル以上とする (1) 構造用合板 ( 日本農林規格 ( 昭和 44 年農林水産省告示第 1371 号 ) に規定する構造用合板をいう ) (2) 構造用パネル ( 日本農林規格 ( 昭和 62 年農林水産省告示第 360 号 ) に規定する構造用パネルをいう ) (3) ミディアムデンシティファイバーボード又はハードファイバーボード (JIS A 5905( 繊維板 ) に規定するミディアムデンシティファイバーボード又はハードファイバーボードをいう ) (4) パーティクルボード (JIS A 5908( パーティクルボード ) に規定するパーティクルボードをいう ) (5) 木質系セメント板 (JIS A 5404( 木質系セメント板 ) に規定する木質系セメント板をいう ) で不燃材料又は準不燃材料であるもの (6) パルプセメント板 (JIS A 5414( パルプセメント板 ) に規定するパルプセメント板をいう ) で不燃材料又は準不燃材料であるもの (7) 繊維強化セメント板 (JIS A 5430( 繊維強化セメント板 ) に規定する繊維強化セメント板をいう ) で不燃材料又は準不燃材料であるもの ( スレートの波板を除く ) (8) 火山性ガラス質複層板 (JIS A 5440( 火山性ガラス質複層板 (VS ボード )) に規定する火山性ガラス質複層板をいう ) で不燃材料又は準不燃材料であるもの (9) せっこうボード製品 (JIS A 6901( せっこうボード製品 ) に規定するせっこうボードをいう ) で不燃材料又は準不燃材料であるもの 第 4 界床以外の部分の天井 1 上階に床がない部分の天井室内に面する天井の防火被覆は 次のいずれかとする 防火被覆材の留付方法は 第 8による (1) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボード張り (3) 厚さ9ミリメートル以上のせっこうボード2 枚張り (4) 厚さ9ミリメートル以上のせっこうボード張りの上に厚さ9ミリメートル以上のロックウール化粧吸音板 (JIS A 6301( 吸音材料 ) に規定するロックウール化粧吸音板をいう 以下同じ ) 張り 2 上階に床がある部分の天井室内に面する天井の防火被覆及びその留付方法は 次のいずれかとする (1) 2 枚張りの場合防火被覆は 1の (3) 又は (4) のいずれかとし 防火被覆材の留付方法は 第 8の2による (2) 天井の防火被覆材の耐火性能を強化する場合防火被覆材は 1の (2) とし 防火被覆材の留付方法は 第 8の1による 3 上階に床がある部分の天井の防火被覆材の裏面又は目地部分に次のいずれかの措置を講ずる (1) 防火被覆材の裏面に 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 100 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.01 以上 ) のいずれかを充填する (2) 防火被覆材の目地部分には当て木を設ける 当て木は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上の木材若しくは鋼材又は厚さ 0.4 ミリメートル 幅 90 ミリメートルの鋼板とする なお 野縁又は野縁受けのうち 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上のものは 当て木に代えることができる 第 5 界壁住宅相互間の界壁の構造は 次のいずれかとする -52-

1 1 時間準耐火構造 ( 建築基準法施行令第 129 条の 2 の 3 第 1 項第 1 号ロに掲げる技術基準に適合するものをいう 以下同じ ) 2 次の (1) から (4) までに適合するものとし 小屋裏又は天井裏まで達せしめる (1) 界壁の厚さ ( 仕上材料の厚さを含まないものとする ) を 100 ミリメートル以上とする (2) 界壁の内部には 厚さ 25 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.02 以上 ) 又は厚さ 25 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.04 以上 ) を入れる (3) 界壁の両面は 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボードを 2 枚張りとする (4) せっこうボードの留付方法は 第 7 の 3 による 第 6 界床住宅相互間及び住宅と住宅が共用する廊下 階段等の部分 ( 共用部分 ) と住宅の間の界床の構造は 1 時間準耐火構造の床による 第 7 壁張り 1 界壁以外の部分の室内に面する壁の防火被覆材を 1 枚張りとする場合の下地及び留め付けは 次による ただし 建築基準法第 68 条の 26 第 1 項 ( 同法第 88 条第 1 項の規定において準用する場合を含む ) の規定に基づき 建築基準法施行令第 46 条第 4 項表一の ( 八 ) の規定に適合する旨の国土交通大臣の認定を受けた耐力壁の場合の留め付けに用いる釘等及び留付方法は 当該認定を受けた仕様による (1) 防火被覆材は 柱 間柱その他の垂直部材及び土台 梁 胴差その他の横架材に留め付ける 留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF40 イ長さ 40 ミリメートル以上のステープルウ長さ 28 ミリメートル以上の木ねじ タッピンねじエアからウに掲げるものと同等以上の品質 寸法の留め金具 (2) 留め付け間隔は 被覆材の外周部及び中間部ともに 150 ミリメートル以下とする なお (4) により柱又は間柱を切り欠くことで留め付けができない部分が生じる場合には 省略分を近傍に増し打ちする (3) 防火被覆材は 目地部分及び取合い部分の裏面に当て木を設け 留め付ける なお 間柱その他の構造材のうち 当て木の断面寸法以上のものをもって当て木に代えることができる (4) 柱及び間柱の間隔は 500 ミリメートル以下とし 間柱の断面寸法は 30 ミリメートル 105 ミリメートル以上とする やむを得ず 構造器具及び設備器具の設置により柱又は間柱を切り欠く場合は 第 12 の 4 の (2) に規定する材料により防火上支障のないよう処理する (5) 防火被覆材の目地部分に設ける当て木の断面寸法は 45 ミリメートル 105 ミリメートル以上とする また 床又は天井と壁の取合部 壁と壁との取合部に設ける当て木の断面寸法は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上とする なお 天井の下地を鋼製とする場合に天井と壁との取合い部に設ける当て木は 高さ 40 ミリメートル以上 幅 30 ミリメートル以上の鋼製ランナーとすることができる (6) 補助面材が設けられている部分については 補助面材の当て木又は間柱に接する部分を当て木又は間柱の断面寸法に含まれるものとみなすことができる 2 界壁以外の部分の室内に面する壁の防火被覆材を 2 枚張りとする場合の下地及び留め付けは 次による (1) 防火被覆材は 柱 間柱その他の垂直部材及び土台 梁 胴差その他の横架材に留め付ける 1 枚目に張る防火被覆材 ( 以下 1 枚目壁ボード という ) の留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF40 イ長さ 40 ミリメートル以上のステープルウ長さ 28 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじエアからウに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具 (2) 1 枚目壁ボードの上に張る防火被覆材 ( 以下 2 枚目壁ボード という ) の留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF50 イ長さ 50 ミリメートル以上のステープルウ長さ 40 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじエアからウに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具 (3) 留め付け間隔は 1 枚目壁ボードの外周部及び中間部はともに 150 ミリメートル以下 2 枚目壁ボードの外周部及び中間部はともに 200 ミリメートル以下とする なお 1 の (4) により柱又は間柱を切り欠くことで留め付けができない部分が生じる場合には 省略分を近傍に増し打ちする (4) 防火被覆材は 壁の外周部を除き 1 枚目壁ボードと 2 枚目壁ボードの目地が一致しないように配置する やむを得ず目地が一致する場合は 当該部分の裏面に当て木を設ける なお 間柱その他の構造材のうち当て木の断面寸法以上のものをもって当て木に代えることができる (5) 柱 間柱の間隔及び間柱の断面寸法は 1 の (4) による (6) 当て木の断面寸法は 1 の (5) による (7) 補助面材を設ける場合は 1 の (6) による 3 界壁の部分の防火被覆材の留め付けは 次による (1) 防火被覆材は 柱 間柱その他の垂直部材及び土台 梁 胴差その他の横架材に留め付ける 留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ただし 2 枚目に張るせっこうボードは 長さ 50 ミリメートル以上の留め金具で留め付ける ア GNF40 イ長さ 40 ミリメートル以上のステープルウ長さ 40 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじエアからウに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具 (2) 留め付け間隔は 外周部は 150 ミリメートル以下 中間部は 200 ミリメートル以下とする (3) 防火被覆材は 壁の外周部を除き 1 枚目壁ボードと 2 枚目壁ボードの目地が一致しないように配置する やむを得ず目地が一致する場合は 当該部分の裏面に当て木を設ける なお 間柱その他の構造材をもって当て木に代えることができる (4) 当て木の断面寸法は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上とする 第 8 天井張り 1 界床以外の部分の室内に面する天井の防火被覆材を 1 枚張りとする場合の留め付けは 次の各号に適合するものとする (1) 防火被覆材は根太 野縁等に留め付ける 留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF40 イ長さ 40 ミリメートル以上のステープル -53-

ウ長さ 28 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじエアからウに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具 (2) 留め付け間隔は 外周部は 150 ミリメートル以下 中間部は 200 ミリメートル以下とする 2 界床以外の部分の室内に面する天井の防火被覆材を 2 枚張りとする場合の留め付けは 次による (1) 防火被覆材は 根太 野縁等に留め付ける 1 枚目に張る防火被覆材 ( 以下 1 枚目天井ボード という ) の留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF40 イ長さ 40 ミリメートル以上のステープルウ長さ 28 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじエアからウに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具 (2) 1 枚目天井ボードの上に張る防火被覆材 ( 以下 2 枚目天井ボード という ) の留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF50 イ長さ 50 ミリメートル以上ステープルウ長さ 40 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじエアからウに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具 (3) 留め付け間隔は 1 枚目天井ボードの外周部及び中間部はともに 300 ミリメートル以下 2 枚目天井ボードの外周部は 150 ミリメートル以下 中間部は 200 ミリメートル以下とする (4) 上階に床がある部分の天井において 天井の外周部を除き 1 枚目天井ボードと 2 枚目天井ボードの目地がやむを得ず一致する場合は 当該部分の裏面の仕様は 第 4 の 3 による 第 9 柱柱の防火被覆は 屋外に面する部分にあっては第 2 の 2 に 室内に面する部分にあっては第 3 及び第 5 のいずれかに準じる ただし 第 2 の 2 第 3 及び第 5 に掲げる防火被覆を設けた壁の内部にあるものについては これによらないことができる 第 10 梁 1 梁の防火被覆は 屋外に面する部分にあっては第 2 の 2 に準じ 室内に面する部分にあっては次のいずれかとする ただし 第 2 の 2 第 3 から第 6 までに掲げる防火被覆を設けた壁及び天井の内部にあるものについては これによらないことができる (1) 厚さ 9 ミリメートル以上のせっこうボード 2 枚張り 2 第 8 の 1 及び 2 の規定は 梁の防火被覆を 1 の (1) 又は (2) とした場合に準用する この場合において 第 8 中 根太 野縁等の横架材 とあるのは はり 根太 野縁等の横架材 と読み替えるものとする 第 11 下がり天井下がり天井 ( 設備機器の設置その他の必要から天井面の一部を下げた部分をいう ) を設ける場合の防火被覆及び天井構成は 当該室の天井と同一とする 第 12 その他 1 壁及び天井の防火被覆材の目地は 防火上支障のないよう処理する 2 壁又は天井の防火被覆材を貫通して設備器具を取り付ける場合にあっては 当該器具又は当該器具の裏面を当該部分に空隙が生じないよう不燃材料又は準不燃材料で造り又は覆うものとする 3 壁又は天井の防火被覆材を貫通して木材を取り付ける場合 当該木材の寸法は 防火被覆材を貫通する方向に 30 ミリメートル以上とする なお 貫通する木材と防火被覆材との目地部分及び取合い部分には当て木を設ける この場合の当て木は 第 7 の 1 の (5) の規定に関わらず短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上の木材とすることができる 4 床又は天井と壁の取合部 壁と壁との取合部 天井内部における間仕切壁と横架材との間には 火炎が相互に貫通しないようファイヤーストップ材を設け その材料は 次のいずれかとする ただし 上階に床が無い部分の天井の場合 天井内部における間仕切壁と横架材との間のファイヤーストップ材を省略することができる (1) 厚さ 30 ミリメートル以上の木材 (2) 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 100 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.01 以上 ) (3) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボード (4) 厚さ 12 ミリメートル以上の強化せっこうボード 5 第 3 及び第 12 の 4 の適用に当たっては 連続した室の面積の合計が 10 平方メートル以内となる場合においては 火気を使用する室が含まれる場合を除き それらをまとめて 1 室として取り扱うことができるものとする 6 外壁 界壁 界壁以外の部分の内壁 界床 界床以外の部分の天井 柱及び梁のうち 鉄筋コンクリート造としたものについては 第 2 から第 6 まで並びに第 9 及び第 10 の規定は適用しない 7 本仕様における使用材料について 日本工業規格又は日本農林規格の指定があるものはそれぞれの規格に適合するもの又はこれらと同等以上の性能を有するものとする 第 2 章枠組壁工法を用いた住宅の省令準耐火構造の基準 第 1 対象となる住宅 1 本仕様は 平成 13 年国土交通省告示第 1540 号及び平成 13 年国土交通省告示第 1541 号に基づく枠組壁工法を用いた住宅に適用する 2 本仕様は すべての構造耐力上主要な部分の枠組材に 製材 集成材 単板積層材又はたて継ぎ材の材料を用いた住宅を対象とする ただし 第 10 の6に定める鉄筋コンクリート造としたものについては この限りではない 第 2 屋根 外壁及び軒裏 1 屋根は 次のいずれかとする (1) 不燃材料 ( 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 ) 第 2 条第 9 号に規定する不燃材料をいう ) で造るか又は葺く (2) 準耐火構造 ( 屋外に面する部分を準不燃材料で造ったものに限る ) とする (3) 耐火構造 ( 屋外に面する部分を準不燃材料で造ったもので かつ その勾配が水平面から 30 度以内のものに限る ) の屋外面に断熱材 ( ポリエチレンフォーム ポリスチレンフォーム 硬質ポリウレタンフォームその他これらに類する材料を用いたもので その厚さの合計が 50 ミリメートル以下のも -54-

のに限る ) 及び防水材 ( アスファルト防水工法 改質アスファルトシート防水工法 塩化ビニル樹脂系シート防水工法 ゴム系シート防水工法又は塗膜防水工法を用いたものに限る ) を張ったものとする (4) 前各号に定めるもの以外の仕様とする場合は 建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 ) 第 136 条の 2 の 2 第 1 号及び第 2 号の規定に適合するものとして国土交通大臣が認めるものとする 2 外壁及び軒裏は 次のいずれかとする (1) 防火構造 ( 建築基準法第 2 条第 8 号に規定する構造をいう 以下同じ ) とする (2) 建築基準法第 2 条第 8 号の規定に基づき国土交通大臣が認めるもの ( 以下 防火構造の認定を受けたもの という ) とする 第 3 界壁以外の部分の内壁 1 外壁の室内に面する部分の防火被覆又は構造は 次のいずれかによる ただし 外壁を防火構造の認定を受けたものとする場合は 2 の (3) 又は (4) とすることができる また 防火被覆材の取付方法は 第 7 による (1) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボード (JIS A 6901( せっこうボード製品 ) に規定するせっこうボードをいう 以下同じ ) 張り (2) 厚さ 12 ミリメートル以上の強化せっこうボード (JIS A 6901( せっこうボード製品 ) に規定する強化せっこうボードをいう 以下同じ ) 張り (3) 厚さ 9.5 ミリメートル以上のせっこうボード 2 枚張り (4) 防火構造 2 1 以外の室内に面する壁の防火被覆又は構造は 次のいずれかによる 防火被覆材の取付方法は 第 7 による (1) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボード張り (3) 厚さ 9 ミリメートル以上のせっこうボード 2 枚張り (4) 厚さ 7 ミリメートル以上のせっこうラスボード (JIS A 6901( せっこうボード製品 ) に規定するせっこうラスボードをいう 以下同じ ) 張りの上に厚さ 8 ミリメートル以上のプラスター塗り (5) 防火構造 第 4 界床以外の部分の天井 1 上階に床がない部分の天井室内に面する天井の防火被覆は 次のいずれかとする 防火被覆材の取付方法は 第 8 による (1) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボード張り (3) 厚さ 9 ミリメートル以上のせっこうボード 2 枚張り (4) 厚さ 9 ミリメートル以上のせっこうボード張りの上に厚さ 9 ミリメートル以上のロックウール化粧吸音板 (JIS A 6301( 吸音材料 ) に規定するロックウール化粧吸音板をいう 以下同じ ) 張り 2 上階に床がある部分の天井室内に面する天井の防火被覆は 1 の (1) から (4) までのいずれかとし 使用する防火被覆の種類に応じて次のいずれかによる (1) 防火被覆を 1 の (1) とする場合の仕様は 次のアからウまでのいずれかとする また 防火被覆材の取付方法は 第 8 の 1 による ア直張り天井 ( 上階の床根太に天井の防火被覆材 を直接張り付ける天井をいう 以下同じ ) イ吊り木と野縁を用いた吊り天井とし その仕様は 3 の (1) とする ウ天井根太を用いた吊り天井とし その仕様は 3 の (2) とする (2) 防火被覆を 1 の (2) とする場合の仕様は (1) とするか 防火被覆材の裏面又は目地部分に次のア又はイのいずれかの措置を講ずる また 防火被覆材の取付方法は 第 8 の 1 による ア防火被覆材の裏面に厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 100 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.01 以上 ) のいずれかを充填する イ防火被覆材の目地部分に当て木を設ける 当て木は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上の木材若しくは鋼材又は厚さ 0.4 ミリメートル 幅 90 ミリメートル以上の鋼板とする (3) 防火被覆を 1 の (3) 又は (4) とする場合の防火被覆材の取付方法は第 8 の 2 による 3 室内に面する天井の構成を吊り天井とする場合 各部分の仕様はそれぞれ次による (1) 木製の吊り木と野縁を用いた天井とする場合ア野縁は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上の木材とする イ床根太の直下に床根太と平行して野縁を設け 床根太下面と野縁上面の間隔は 10 ミリメートル以下とし ウに規定する材料を用いて充填する ウ防火被覆材の天井裏面には 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 100 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.01 以上 ) のいずれかを充填する (2) 天井根太を用いた天井とする場合ア天井根太は 38 ミリメートル 89 ミリメートル以上の木材とし 床下張り材から離し かつ 床根太と天井下地材が離れるように天井根太の下面を床根太の下面より下げて 50 センチメートル以内の間隔で取り付ける イ床根太と床根太との間には 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 100 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.01 以上 ) のいずれかを充填する 第 5 界壁住宅相互間の界壁の構造は 次のいずれかとする 1 1 時間準耐火構造 ( 建築基準法施行令第 129 条の 2 の 3 第 1 項第 1 号ロに掲げる技術基準に適合するものをいう 以下同じ ) 2 次の (1) から (3) までのいずれか及び (4) に適合するものとし 小屋裏又は天井裏まで達せしめる (1) 2 重壁とし それぞれのたて枠の室内側には 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボードを 2 枚 壁心側には 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボードを 1 枚張る (2) 2 重壁とし それぞれのたて枠の室内側には 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボードを 2 枚張る また 界壁の室内には 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.04 以上 ) 又はグラスウール ( かさ比重 0.02 以上 ) を入れる -55-

(3) 1 重壁とし 下枠 上枠及び頭つなぎに寸法型式 206 を用い たて枠は 寸法型式 204 を間隔 250 ミリメートル以内に千鳥に配置し 室内側に厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボードを 2 枚張る また 界壁の内部には 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.04 以上 ) 又はグラスウール ( かさ比重 0.02 以上 ) を入れる (4) せっこうボードの取付方法は 第 7 の 2 による 第 6 界床住宅相互間及び住宅と住宅が共用する廊下 階段等の部分 ( 以下 共用部分 という ) と住宅の間の界床の防火被覆及び構造は 1 時間準耐火構造の床によるか 次の 1 から 3 までによる 1 界床の上面 ( 床部 ) 及び下面 ( 天井部 ) の防火被覆及び構造は 次による (1) 界床の下面 ( 天井部 ) は 厚さ 15 ミリメートル以上の強化せっこうボードの上に厚さ 12 ミリメートル以上の強化せっこうボードを第 8 の 2 に基づき取り付ける (2) 界床の上面 ( 床部 ) は 厚さ 15 ミリメートル以上の構造用合板又は厚さ 15 ミリメートル以上の構造用パネルを張った後 次のいずれかによる アモルタル コンクリート ( 軽量コンクリート及びシンダーコンクリートを含む ) を厚さ 35 ミリメートル以上となるように流し込む イせっこう系 SL 材を厚さ 20 ミリメートル以上となるよう流し込む ウ厚さ 35 ミリメートル以上の ALC パネルを敷き込む 2 室内に面する天井の構成を吊り天井とする場合の仕様は 次のいずれかによる (1) 吊り木と野縁を用いた天井とする場合ア吊り木受けは 床根太より小さい寸法形式の木材とし 床下張り材から離し 床根太間に取り付ける イ吊り木は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上の木材とし 1 メートル以内の間隔で吊り木受けに取り付ける ウ野縁は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上の木材とし 50 センチメートル以内の間隔で吊り木に取り付ける エ野縁は床根太に平行させ 床根太の直下に設け 床根太下面と野縁上面の間隔は 10 ミリメートル以下とし オに規定する材料を用いて充填する オ天井下地材料の天井裏面には 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) のいずれかを充填する (2) 天井根太を用いた天井とする場合ア天井根太は 38 ミリメートル 89 ミリメートル以上の木材とし 床下張り材から離し かつ 床根太と天井下地材が離れるように天井根太の下面を床根太の下面より下げて 50 センチメートル以内の間隔で取り付ける イ床根太と床根太との間には 厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) のいずれかを充填する 3 1 の (1) 及び (2) による界床の下に存する住宅の壁上部に他の住宅又は共用部分が存する住宅のうち 当該上部の住宅又は共用部分との間の界床を 1 の (1) 及び (2) とする住宅の壁の室内に面する部分の防火被覆又は構造は 次のいずれかとし 防火被覆材の取付方法は 第 7 による ただし 地上階数 2 以下の共同住宅及び重ね建ての住宅の壁については 第 3 によることができる (1) 厚さ 15 ミリメートル以上のせっこうボード張り (2) 厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボードの上に厚さ 9 ミリメートル以上のせっこうボード張り 第 7 壁張り 1 1 枚張り (1) 壁張りに用いる防火被覆材の目地は 原則として 枠組材部分に配置することとし これによらない場合は 目地の裏面に 38 ミリメートル 40 ミリメートル以上の受け材を入れ 四周に釘打ちできるようにする (2) 留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF40 又は SFN45 イ WSN 又は DTSN (3) 留め付け間隔は 耐力壁の場合は外周部 100 ミリメートル 中間部 200 ミリメートル以内とする ただし 支持壁又は非耐力壁の場合は 外周部及び中間部とも それぞれ 200 ミリメートル以内とすることができる (4) 建築基準法施行規則 ( 昭和 25 年建設省令第 40 号 ) 第 8 条の 3 に基づく国土交通大臣の認定を受けた耐力壁の場合の留め付けに用いる釘等及び留付方法は 当該認定を受けた仕様による 2 2 枚張り (1) たて枠に直接留め付けられる防火被覆材 ( 以下 1 枚目壁ボード という ) の留め付けに用いる釘及び留付方法は 1 枚張りと同様とする (2) 1 枚目壁ボードの上に留め付けられる防火被覆材 ( 以下 2 枚目壁ボード という ) の留め付けは 次による ア留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ( ア ) GNF50 又は SFN50 ( イ ) 長さ 50 ミリメートル以上 径 2.5 ミリメートル以上のスクリューネイル又はリングネイル ( ウ ) WSN 又は DTSN イ張り方は 壁の外周部を除き 1 枚目壁ボードの目地と 2 枚目壁ボードの目地が一致しないようにする ウ留め付け間隔は 外周部及び中間部とも 200 ミリメートル間隔以内とする 第 8 天井張り 1 1 枚張り (1) 留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ア GNF40 又は SFN45 イ長さ 32 ミリメートル以上 径 2.5 ミリメートル以上のスクリューネイル又はリングネイルウ長さ 28 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじエアからウまでに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具 (2) 留め付け間隔は 根太に直交して張る場合は 外周部 150 ミリメートル以内 根太に平行して張る場合は 外周部 100 ミリメートル以内 中間部は それぞれ 200 ミリメートル以内とする ただし ボードクリップを使用する場合は その部分の釘又はねじ打ちを省略できる -56-

2 2 枚張り (1) 天井根太 ( 床根太を含む ) 又は野縁に直接取り付ける防火被覆材 ( 以下 1 枚目天井ボード という ) の留め付けは 次による ア留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ( ア ) GNF40 又は SFN45 ( イ ) 長さ 32 ミリメートル以上 径 2.5 ミリメートル以上のスクリューネイル又はリングネイル ( ウ ) 長さ 28 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじ ( エ ) ( ア ) から ( ウ ) までに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具イ留め付け間隔は 外周部及び中間部ともそれぞれ 300 ミリメートル以内とする (2) 1 枚目天井ボードの上に留め付ける防火被覆材 ( 以下 2 枚目天井ボード という ) の留め付けは 次による ア留め付けに用いる釘又はねじは 次のいずれかとする ただし 厚さ 9.5 ミリメートルのせっこうボード 2 枚張りの場合は GNF50 SFN50 又はこれらと同等以上の品質及び寸法の留め金具を使用することができる ( ア ) 長さ 50 ミリメートル以上 径 2.5 ミリメートル以上のスクリューネイル又はリングネイル ( イ ) WSN 又は DTSN ( ウ ) 長さ 40 ミリメートル以上の木ねじ又はタッピンねじ ( エ ) ( ア ) から ( ウ ) までに掲げるものと同等以上の品質及び寸法の留め金具イ張り方は 天井の外周部を除き 1 枚目天井ボードの目地と 2 枚目天井ボードの目地が一致しないようにする やむを得ず目地が一致する場合は 当該部分の裏面の仕様は 第 4 の 2 の (2) のア又はイによる ウ留め付け間隔は 根太に直交して張る場合 外周部 150 ミリメートル以内 根太に平行して張る場合は 外周部 100 ミリメートル以内 中間部はそれぞれ 200 ミリメートル以内とする ける場合 当該木材の寸法は 防火被覆材を貫通する方向に 30 ミリメートル以上とする なお 貫通する木材と防火被覆材との目地部分及び取合い部分には当て木を設ける この場合の当て木は 短辺が 30 ミリメートル以上で 断面積が 1,140 平方ミリメートル以上の木材とする 4 床又は天井と壁及び壁と壁との取合部には 火炎が相互に貫通しないよう ころび止め等のファイヤーストップ材を設け その仕様は 次の (1) 及び (2) による ただし 上階に床の無い部分の天井については ファイヤーストップ材を省略することができる (1) 頭つなぎ等の上部には連続してファイヤーストップ材を設け その材料は次のいずれかとする ア床根太 床根太と同寸以上の床梁又はころび止めイ厚さ 50 ミリメートル以上のロックウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 厚さ 50 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 100 ミリメートル以上のグラスウール ( かさ比重 0.01 以上 ) ウ厚さ 12 ミリメートル以上のせっこうボードエ厚さ 12 ミリメートル以上の強化せっこうボード (2) 第 3 及び第 5 に定める壁の仕様は 下枠から頭つなぎ等壁を構成する上部の横架材まで施工する 5 第 3 及び第 10 の 4 の適用に当たっては 連続した室の面積の合計が 10 平方メートル以内となる場合においては 火気を使用する室が含まれる場合を除き それらをまとめて 1 室として取り扱うことができるものとする 6 外壁 界壁 界壁以外の部分の内壁 界床及び界床以外の部分の天井のうち 鉄筋コンクリート造としたものについては 第 2 から第 6 までの規定は適用しない 7 本仕様における使用材料について 日本工業規格又は日本農林規格の指定があるものはそれぞれの規格に適合するもの又はこれらと同等以上の性能を有するものとする 第 9 下がり天井下がり天井 ( 設備機器の設置その他の必要から天井面の一部を下げた部分をいう 以下同じ ) を設ける場合は 次による 1 下がり天井の防火被覆及び天井構成 ( 吊り天井の場合に限る ) は 当該室の天井と同一とする 2 第 4 の 2 の (1) のア 第 4 の 2 の (1) のイ 第 4 の 2 の (1) のウ又は第 6 の 2 の (2) のいずれかに該当する天井に設ける下がり天井にあっては 次の措置を講ずる (1) 下がり天井の天井立下げ部分が床根太と平行とならない場合にあっては 当該立ち下げ部分と上階床との間には火炎が貫通しないようころび止め等のファイヤーストップ材を設ける (2) 下がり天井の見付け面の形状は 短辺を 1 メートル以内とする 第 10 その他 1 壁及び天井の防火被覆材の目地は 防火上支障のないよう処理する 2 壁又は天井の防火被覆材を貫通して設備器具を取り付ける場合にあっては 当該器具又は当該器具の裏面を当該部分に空隙が生じないよう不燃材料又は準不燃材料で造り又は覆うものとする 3 壁又は天井の防火被覆材を貫通して木材を取り付 -57-

よくある質問 < 省令準耐火構造 > Q1 今回建設する住宅が 省令準耐火構造である旨の証明書を出してもらうことは可能ですか? A1 機構では 省令準耐火構造の証明書を発行しておりません Q2 火災保険の取扱いに関連して 自宅が省令準耐火構造かどうかを調べたいのですが 機構の省令準耐火構造は いつからあったのですか? A2 枠組壁工法については 昭和 57 年に 簡易耐火構造に準ずる構造 として位置付けられ 枠組壁工法住宅工事仕様書に仕様が掲載されました ( その後 建築基準法改正により 簡易耐火構造 が 準耐火構造 となったこと ( 平成 5 年 ) に伴い 省令準耐火構造という名称になりました ) また 木造軸組工法については 当初 個別の承認手続が必要でしたが 平成 21 年から 個別の承認を必要としない基準を制定しました 木造住宅工事仕様書への仕様の掲載は 平成 22 年から行っています なお 火災保険における省令準耐火構造の住宅の取扱いについては 各保険会社へお問合せください Q3 省令準耐火構造 は 建築基準法の準耐火構造 には 該当しないのですか? A3 該当しません 省令準耐火構造の住宅は あくまでも 主要構造部を建築基準法で定める準耐火構造とした住宅等に 準ずる 耐火性能 を持つものとして機構が定めたものであり フラット35 等においては準耐火構造の住宅として取り扱いますが 建築基準法の準耐火建築物には該当しません なお 省令準耐火構造の住宅の基準 ( 概要 ) は 以下のとおりです (1) 屋根は不燃材料で葺く (2) 外壁 軒裏は防火構造とする (3) 壁 天井の室内に面する部分を 15 分耐火 ( 各室防火 ) とする (4)(1)~(3) に定めるもののほか 住宅の各部分が防火上支障のない構造であること Q4 3 階建ての場合 省令準耐火構造の適用基準に違いはありますか? A4 違いはありません 3 階建てになることで 基準が強化されることはありません 省令準耐火構造は 住宅の階数を問わず 同じ基準です 省令準耐火構造 Q&A について その他 省令準耐火構造に関して 照会が多い内容を掲載したQ&A をフラット 35サイトに掲載していますのでご覧ください 省令準耐火構造 Q&A https://www.flat35.com/tetsuduki/shinchiku/syourei.html 住宅金融支援機構 住宅工事仕様書 の販売について 住宅金融支援機構では 標準的な仕様をまとめた 住宅工事仕様書 を作成しています この仕様書には 省令準耐火構造に関する参考図や基準の解説を掲載していますので ご覧ください ( 有料頒布となります ) 販売等の詳細につきましては フラット35サイト ( https://www.flat35.com/tetsuduki/shiyou01.html) 及び巻末ページをご覧ください -58-