Microsoft Word - 個別指導主な指摘事項一覧(薬局)(26年度実施)

Similar documents
301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項 5 2 掲示事項 5 Ⅴ

平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容の変更 1 3 処方内容に関する薬学的確認 2 4 調剤 4 5 調剤済処方せんの取扱い 5 6 調剤録の取扱い 5 7 処方せん及び調剤録の保存 6 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤基本料 6 2 後発医薬品調剤体制加算

はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

目 次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 4 3 処方せん 調剤録の保存 4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 4 2 調剤料 4 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 4 4 後発医薬品の調剤 5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 5 2 服薬情報

保険QA_ _第1章.indd

[ ] H27 H H26 3. H25 HP

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料に関する事項 1 処方内容の薬学的確認 P1~5 2 処方内容の変更 P5~5 3 後発医薬品への変更調剤 P5~5 4 分割調剤 P5~5 5 処方せんの取扱い P5~6 6 調剤済の処方せんの取扱い P6~7 7 調剤録の取扱い P7~8 8 調剤技術料 P8~10 Ⅱ

Microsoft Word - 薬局個別指導指摘事項一覧

Microsoft Word 【反映版】平成28年度の指摘事項

201601

Point

<4D F736F F F696E74202D202888F38DFC AB38ED28FEE95F182CC8BA4974C82C98AD682B782E B D B2E >

Microsoft PowerPoint - 【厚労省】説明資料_ pptx

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

Microsoft Word - 07【再訂正最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

05【最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

かかりつけ薬剤師について 新 かかりつけ薬剤師指導料 70 点 かかりつけ薬剤師 薬局の評価一元的 継続的な服薬管理の評価 主な算定要件 患者の同意が必要 同意を得た次の来局時以降に算定可能となる 患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し 患者の薬剤服用歴にその旨を記載すること 患者 1 人に対し

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料の請求 1 1. 処方せんの取扱いについて 2. その他 Ⅱ 薬学管理料 6 Ⅲ 調剤録等の取扱いについて 11 Ⅳ 調剤内容について 11 Ⅴ 事務的事項について 12 Ⅵ その他 15

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

PowerPoint プレゼンテーション


院外処方箋記載マニュアル

H27ヒヤリ・ハット年報本文.indb

後発医薬品への変更調剤について

疑義照会 株式会社ツルハ調剤運営本部薬事教育部髙野紀子 2 薬事法による承認内容と異なる用法 用量の処方 アダラート CR 錠 アムロジン錠 ディオバン錠 カルデナリン錠等の 1 日 2 回投与 ( 承認 ;1 日 1 回 ) プリンペラン錠の食後投与 ( 承認 ; 食前 ) 漢方エキス製剤の食後投

44 11: 急性中耳炎 35~40Kg クラバモックス小児用配合ドライシロップ 636.5mg( 分包製剤 ) g 1: 内服 34:1 日 2 回朝夕食直前に 5 分包製剤にて 45 11: 急性中耳炎 40Kg~ クラバモックス小児用配合ドライシロップ 636.5mg( 分包製

別添 1 平成 21 年度における保険医療機関等の指導及び監査の実施状況 平成 21 年度における保険医療機関等の指導及び監査の実施状況について ( 概況 ) ( 出典厚生労働省 HP:

<4D F736F F F696E74202D208DC58BDF82CC8E7793B18AC48DB882CC8FF38BB582C982C282A282C >

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3


平成 22 年 調剤報酬改定説明会 主催社団法人茨城県薬剤師会 本日の配布資料は 診療報酬改定に関わる膨大な資料の中から 保険薬局に関係する部分を取りまとめたものです スライドの説明順とは必ずしも一致しませんので ご了承ください 1/41


< F2D C D838A8BDB92CA926D2E6A7464>

④資料2ー2

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について


5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

目 次 Ⅰ 調 剤 と 調 剤 技 術 料 1 調 剤 内 容 について P 1~ 2 2 処 方 せんの 取 扱 いについて P 3~ 3 3 調 剤 済 処 方 せんの 取 扱 いについて P 3~ 3 4 調 剤 録 の 取 扱 いについて P 3~ 3 5 調 剤 技 術 料 について P

スライド 1

スライド 1

スライド 1

Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

<4D F736F F F696E74202D208E7396F22096F296F298418C6782C982C282A282C448502E B8CDD8AB B83685D>

愛媛県病院薬剤師会 プレアボイド講演会(安永)

PowerPoint プレゼンテーション

保険調剤の理解のために

1. 対象患者および院外処方せん発行時間 (1) 院外処方せんで対応する患者 ( 院外調剤 ) 外来患者 ( 当院職員 診療時間内急患を含む ) (2) 院外処方せんで対応しない患者 ( 院内調剤 ) 入院中の患者 ( 入院中外来 入院中他科受診 退院処方を含む ) 診療時間外の救急患者 ハンディキ

スライド 1

目次 Ⅰ 診療に関する事項 1 診療録 P 1~ 2 2 傷病名等 P 2~ 2 3 基本診療料等 P 2~ 5 4 医学管理等 P 5~ 7 5 在宅医療 P 7~ 8 6 検査 P 8~10 7 画像診断 P10~10 8 投薬等 P10~12 9 注射 P12~12 10 リハビリテーション

適時調査・個別指導指摘事項

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され


Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

スライド 1

骨粗しょう症調査

< F2D F289BF8AEE8F808D908EA CA926D>

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

<4D F736F F F696E74202D EA8E93A1817A FA8DDD96F28A7789EF837C E815B8E9197BF2E707074>

選択した 薬剤から表示される処方内容 44 26: 漢方薬 35~40Kg ツムラ柴朴湯エキス顆粒 ( 医療用 ) g 1: 内服 1:1 日 3 回毎食後に : 漢方薬 40Kg~ ツムラ柴朴湯エキス顆粒 ( 医療用 ) g 1: 内服 1:1 日 3

相互作用DB


Microsoft Word 疑義照会事例(デパス)

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

PowerPoint プレゼンテーション

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

( 注意 ) 1 用紙の規格は 日本工業規格 A 列 4 番とする 2 1~3 の欄は 申請に係る疾病について医療を受けた者の氏名 性別 生 現住所及び電話番号を記入する 3 4~11 の欄は PMDA( 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 ) から障害児養育年金 障害年金の認定において疾病に係る医

政策課題分析シリーズ14(本文2)

目次 第 1 健康サポート薬局の概要について 1 第 2 健康サポート薬局である旨の表示に係る届出 1 新たに薬局の開設許可申請をする場合 1 2 既存の薬局が新たに健康サポート薬局である旨を表示する場合 1 3 健康サポート薬局である旨の表示を取りやめる場合 3 第 3 健康サポート薬局に係る関連

PowerPoint プレゼンテーション

第169・218回関東支部-9indd.indd

1. 医薬品の採用 購入 1) 国 ( 厚生労働省 ) が医薬品として承認しているもの ( 保険収載されていない医薬品を含む ) はその作用 効果及び副作用をよく理解した上で さらに複数の製品がある場合はそれらの品質や薬価を考慮し 採用を決定する 2) 一成分一品目 ( 一規格 ) を原則とし 採用

Microsoft Word - å‹¥æ·»ã••ã•’æ§Ÿå¼‘ã•‚å•‰äººæ…–å€±ã…Łã‡¡ã‡¤ã…«ç°¿ï¼‹ ï¼›.doc

【73】300730 受付前点検チェック条件表(調剤)

ニ後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示している こと 4 施設基準 通知 第 36 の 3 外来後発医薬品使用体制加算 1 外来後発医薬品使用体制加算に関する施設基準 (1) 診療所であって 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

DRAFT#9 2011

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

政策課題分析シリーズ14(本文3)

3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

Microsoft Word - ① 鏡.docx

PowerPoint プレゼンテーション

300416保険調剤の理解のために

用法・用量DB

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

<4D F736F F D DB782B58AB782A6817A5F32342E342E31365F96F28DDC8E7482CC F8BC696B182CC906982DF95FB5F E312E305F2E646F63>

の家族等に行うこと ( イ ) 当該薬剤の名称 ( 一般名処方による処方箋または後発医薬品への変更が可能な処方箋の場合においては 現に調剤した薬剤の名称 ) 形状 ( 色 剤形等 ) ( ロ ) 用法 用量 効能 効果 ( ハ ) 副作用及び相互作用 ( ニ ) 服用及び保管取扱い上の注意事項 (

< F2D8F4390B DDD91EE88E397C3>


医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

選択した 薬剤から表示される処方内容 44 5: 気管支喘息 12 歳 ~ アドエア 50 エアゾール 120 吸入用 12.0g 瓶 3: 外用 4:1 日 2 回 1 1 回 2 吸入 45 5: 気管支喘息 9 歳アドエア 50 エアゾール 120 吸入用 12.0g 1.00

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

Transcription:

平成 26 年度に実施した個別指導において保険薬局に改善を求めた主な指摘事項 東海北陸厚生局

目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容の変更 1 3 処方内容に関する薬学的確認 1 4 調剤 4 5 調剤済処方せんの取扱い 5 6 調剤録等の取扱い 5 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 5 2 嚥下困難者用製剤加算 6 3 一包化加算 6 4 自家製剤加算 6 Ⅳ 事務的事項 1 届出事項 9 2 掲示事項 9 3 一部負担金等の取扱い 9 Ⅴ その他の事項 1 保険請求に当たっての請求内容の確認 9 2 関係法令の理解等 9 Ⅲ 薬剤管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 6 2 薬剤服用歴の記載 6 3 薬剤情報提供文書 7 4 経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録専用の手帳 7 5 薬剤服用歴の記録 ( 電磁的記録 ) の保存等 8 6 重複投薬 相互併用防止加算 8 7 特定薬剤管理指導加算 8 8 乳幼児服薬指導加算 8 凡例 文中の記号についてそれぞれ下記の内容を示している 総論的な事項 個別内容に関する事項 掲載した薬剤は 平成 26 年度において指摘した内容であり 現在 用法等が変更している薬剤もありますのでご留意願います

Ⅰ 調剤全般に関する事項 1. 処方せんの取扱い 次の不備のある処方せんを受け付け 調剤を行っている不適切な例が認められたので改めること 保険医の署名又は記名押印がない 使用期間を経過した処方せんによる調剤 処方 欄の記載に次の不備のある処方せんにつき 疑義照会をせずに調剤を行っている不適切な例が認められたので改めること 用法の記載が不適切である 例ゼローダ錠 300( 医師の指示通り とのみ記載) 用法の記載がない 例アンテベート軟膏 0.05% ヒルドイドソフト軟膏 0.3% プロペト 2. 処方内容の変更 処方内容の変更について 次の不適切な例が認められたので改めること 薬剤の変更 追加 用法 用量の変更を 処方医に確認していない 3. 処方内容に関する薬学的確認 処方内容について確認を適切に行っていない ( 処方医への疑義照会を行っているものの その内容等を処方せん又は調剤録に記載していないものを含む ) 次の例が認められたので改めること 薬剤の処方内容より禁忌例への使用が疑われるもの例消化性潰瘍が疑われる患者に対する処方バイアスピリン錠 プレドニン錠 モービック錠 セレコックス錠 医薬品医療機器等法による承認内容と異なる効能効果 ( 適応症 ) 用法 用量での処方が疑われるもの例アドソルビン原末を外用剤として使用 例抗菌薬 化学療法剤を投与していない患者に対するビオフェルミンR 散の処方 例統合失調症に伴う不眠症に対するマイスリー錠の処方 例モーラスパップ 1 日 1 回貼付 ( 承認 :1 日 2 回貼付 ) 例ナパゲルンローションに 芳香 矯臭 矯味の目的で1-メントールを加えている ( 用途外 ) 例消化性潰瘍の予防に対するランソプラゾールOD 錠及びラベプラゾールNa - 1 -

錠の処方 例ランソプラゾールOD 錠 30mgの継続投与 ( 承認 : バイアスピリン錠の消化性潰瘍の予防に対しランソプラゾールOD 錠 15mg ) 例アシノン錠の朝 夕食後投与 ( 承認 : 朝食後 就寝前 ) 例アテレック錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例アムロジピンOD 錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例アレロックOD 錠の朝 夕食後投与 ( 承認 : 朝 就寝前 ) 例イコサペント酸エチル粒状カプセルの朝夕食後投与 ( 承認 : 食直後 ) 例イルベタン錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例エクセラーゼ配合顆粒の食後投与 ( 承認 : 食直後 ) 例エパデールS600の食後投与 ( 承認 : 食直後 ) 例エパラ粒状カプセルの朝 昼食後及び就寝前投与 ( 承認 : 食直後 ) 例オキサトミド錠の朝 夕食後投与 ( 承認 : 朝 就寝前 ) 例オメプロトン錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例カルデナリン錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例キネダック錠の食後投与 ( 承認 : 食前 ) 例キプレス錠の食後投与 ( 承認 : 就寝前 ) 例ザイザル錠の夕食後投与 ( 承認 : 就寝前 ) 例サインバルタカプセルの朝夕食後投与 ( 承認 : 朝食後 ) 例ザンタック錠の朝 夕食後投与 ( 承認 : 朝食後 就寝前 ) 例シメチジン錠の朝 夕食後投与 ( 承認 : 朝食後 就寝前 ) 例ジルチアゼム塩酸塩徐放カプセルの1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例シングレア細粒の夕食後投与 ( 承認 : 就寝前 ) 例タケプロンOD 錠 15の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例ツムラ茵蔯蒿湯エキス顆粒 ( 医療用 ) の食後投与 ( 承認 : 食前又は食間 ) 例ツムラ葛根湯エキス顆粒 ( 医療用 ) の食後投与 ( 承認 : 食前又は食間 ) 例ツムラ柴苓湯エキス顆粒の食後投与 ( 承認 : 食前又は食間 ) 例ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒の食後投与 ( 承認 : 食前又は食間 ) 例ツムラ麦門冬湯エキス顆粒の就寝前投与 ( 承認 : 食前又は食間 ) 例ディオバン錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例テオドール顆粒の朝夕食後投与 ( 承認 : 朝 就寝前 ) 例ナウゼリン錠の食後投与 ( 承認 : 食前 ) 例ナウゼリンドライシロップ1% の食後投与 ( 承認 : 食前 ) 例ニフェジピンCR 錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例ニフェランタンCR 錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例ノルバスクOD 錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) - 2 -

例ブロプレス錠の1 日 2 回投与 ( 承認 :1 日 1 回 ) 例マイスリー錠の就寝前投与 ( 承認 : 就寝直前 ) 例ロトリガ粒状カプセル2gの食後投与 ( 承認 : 食直後 ) 例レベミル注フレックスペンの1 日 3 回投与 ( 承認 :1 日 1 回又は2 回 ) 過量投与での処方が疑われるもの例モーラステープ例ロキソニンテープ例バイアスピリン錠 100mgの1 日 2 回朝夕食後 2 錠投与 ( 承認 :1 日 1 回 症状により1 回 300mgまで増量可 ) 例内服薬のサインバルタカプセル20mgが18 日分として処方されているところ 頓服薬のリーゼ錠 5mgが1 日 2 回まで56 錠として処方されている ( 内服薬より頓服薬が多く処方されている ) 例リスパダールOD 錠 2mgが頓服薬として10 錠追加処方され 別に内服薬として1 日 3 回 10mgが処方されている ( 承認 :1 日 2~6mg 原則として2 回分割経口投与 1 日 12mgまで ) 例ロキソニン錠 60mgを1 日 180mg 服用する他にロキソニンテープ及びロキソニンパップの処方 ( 承認 : 1 日最大 180mg) 例ホスレノール顆粒分包の1500mgの増量処方 ( 承認 : 増量する場合 増量幅を1 日量 750mgまでとし 1 週間以上の間隔をあけて行う ) 倍量処方が疑われるもの例グッドミン錠 0.25mgの内服薬 30 日分及び頓服薬 12 回分の処方 相互作用 ( 併用禁忌 併用注意等 ) があるもの例メルカゾール錠とチラーヂン S 錠例ハーフジゴキシンKY 錠と重カマの服用時間の重複 例アバプロ錠とテルネリン錠例ブルフェン錠 100とガスター D 錠 10mg 例ロゼレム錠 8mg( ラメルテオン ) とマクロライド系抗菌薬 ( 高齢者が服用する場合の服用間隔 ) 例リピトール錠とゼチーア錠例アトルバスタチン錠とリピディル錠例グラクティブ錠とサラザック配合顆粒例チワンカプセルとハドドリン錠 ( 服薬間隔 ) 重複投薬又は薬学的に問題があると思われる併用が疑われるもの例ガスター D 錠とタケプロンOD 錠例モーラステープとロキソニンテープ例グラクティブ錠 25mgとネシーナ錠 25mg - 3 -

例エックスフォージ配合錠とユニシア配合錠 LD 例レザルタス配合錠 HDとオルメテック錠 20mg 例カロナール錠 200とPL 配合顆粒例アイミクス配合錠 LDとアムロジピン錠 2.5mg 例ジキリオンシロップ0.02% 及びインタール細粒 10% とアレジオンドライシロップ1%( 小児 ) 例アレグラ錠とザイザル錠例 PL 配合顆粒とコカール錠 200mg( アセトアミノフェン ) 投与期間の上限が設けられている医薬品について その上限を超えて投与されているもの例 8 週を超えるランソプラゾールOD 錠 15mgの投与例 12 週を超えるセロクラール錠 20mgの投与例 12 週を超えるケタスカプセル10mg イフェンプロジル酒石酸塩錠 20mgの投与例オメプラール錠例タケプロンOD 錠例ネキシウムカプセル例パリエット錠 漫然と長期にわたり処方されているもの例アリナミンF 糖衣錠例アルファロールカプセル例エディロールカプセル例シナール配合錠例ビタメジン配合カプセル例ピドキサール錠例ヒポテリオールカプセル例メコバラミン錠例メチコバール錠 4. 調剤 調剤について 次の不適切な例が認められたので改めること 一般名処方に係る処方せんや後発医薬品への変更が可能な処方せんを受け付けた場合であって 当該処方に係る後発医薬品を支給可能又は備蓄しているにもかかわらず 先発医薬品を調剤している ( 一般名処方に係る処方せんや後発医薬品への変更が可能な処方せんを受け付けた保険薬局の保険薬剤師は 患者に対して後発医薬品に関する説明を適切に行うとともに 後発医薬品を調剤するよう努めなければ - 4 -

ならない ) 5. 調剤済処方せんの取扱い 調剤済処方せんについて 次の不適切な例が認められたので改めること 調剤年月日の記載と調剤済印の日付の相違 実際に調剤を行った保険薬剤師の氏名の記載 押印又は署名がない 医師に疑義照会した場合の回答内容等の記載がない 必要な事項 ( 調剤済の旨 調剤年月日 保険薬局の名称 所在地 ) の記載がない 調剤済処方せんについて 調剤済となった日から3 年間保存していない例が認められたので改めること 6. 調剤録等の取扱い 保険薬剤師は 患者の調剤を行った場合には 遅滞なく 調剤録に当該調剤に関する必要な事項を記載しなければならないとされているが 調剤録を作成していない例が認められたので改めること 調剤録の記入について 次の不適切な例が認められたので改めること 次の事項の記載内容の誤り 調剤年月日 薬剤点数 請求点数 次の事項の記載がない 薬剤名 調剤量 処方せんを交付した医師の氏名 医師の住所又は勤務する病院等の名称 所在地 保険薬剤師の氏名記載 押印について 記載されている氏名と押印の氏名が相違 貼紙による訂正 服用時点が同一である薬剤について 調剤録では1 剤としていない 調剤録について 最終の記入の日から3 年間保存していない例が認められたので改めること Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1. 基準調剤加算 基準調剤加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 参加予定の研修について 実施計画を適切に作成していない 開局時間が地域の保険医療機関や患者の需要に対応していない - 5 -

2. 嚥下困難者用製剤加算 嚥下困難者用製剤加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 剤形加工の必要性を調剤録等に記載していない 嚥下障害等と確認されない患者に対して算定している 剤形の加工を薬学的な知識に基づいて行っていない 3. 一包化加算 一包化加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 治療上の必要性が認められない場合に算定している 吸湿性を有する薬剤の一包化の適否について 薬学的に問題がないかの判断を行っていない 薬剤師が一包化の必要性を認めた具体的な理由及び医師に了解を得た旨を調剤録等に記載していない 4. 自家製剤加算 自家製剤加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 調剤した医薬品と同一剤形及び同一規格を有する医薬品が薬価基準に収載されている 割線がない錠剤の半割について 薬物動態及び品質上問題がないことを確認していない 製剤工程の記載を調剤録等に記載していない Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1. 薬剤服用歴管理指導料 レセプトコンピュータの初期設定が 常に薬剤服用歴管理指導料を算定するように なっており 自動的な算定となるおそれがあるため改めること 2. 薬剤服用歴の記録 薬剤服用歴の記録について 次の事項等の記載がない例が認められたので改めること 氏名 生年月日 性別 - 6 -

被保険者証の記号番号 住所 必要に応じて緊急時の連絡先等 アレルギー歴 副作用歴 患者又はその家族等からの相談事項の要点 残薬の状況の確認 患者の服薬中の体調の変化 併用薬等の情報 合併症を含む既往歴に関する情報 他科受診の有無 副作用が疑われる症状の有無 飲食物 ( 服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る ) の摂取状況 後発医薬品の使用に関する患者の意向 手帳による情報提供の状況 服薬指導の要点 薬剤服用歴の記録について 調剤の都度記載していない また 実際の処方内容と異なる処方記録を記載している例が認められたので改めること 薬剤服用歴の記録について 同一患者の全ての記録が必要に応じて直ちに参照できる保存 管理体制になっていない例が認められたので改めること どのような副作用等に着目して聴取を行ったか等 薬学的な観点から聴取 確認した内容を薬剤服用歴の記録に記載し 患者への指導により活用できる記録となるよう努めること 3. 薬剤情報提供文書 薬剤情報提供文書について 次の不適切な例が認められたので改めること 提供した文書に 薬剤の形状 ( 色 剤形等 ) 用法 用量 効能 効果 副作用 相互作用を記載していない 4. 経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録専用の手帳 お薬手帳について 服用に際して注意すべき事項の記載が不適切な例が認められたので改めること 重大な副作用又は有害事象等を防止するために特に患者が服用時や日常生活上注意すべき事項 ( 内容 ) を記載していない - 7 -

5. 薬剤服用歴の記録 ( 電磁的記録の場合 ) の保存等 薬剤服用歴の記録 ( 電磁的記録の場合 ) について 次の不適切な例が認められたので改めること 真正性について パスワードの有効期間を設定していない ( 最長 2か月 ) 見読性について 電子保存システムから印刷された薬剤服用歴のアレルギー欄に牛乳アレルギーや鉄剤及びサプリメントの併用等のチェックが記載されていない 6. 重複投薬 相互作用防止加算 重複投薬 相互作用防止加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 処方医に照会を行った結果 薬剤が追加になった場合に算定している 処方医に連絡 確認を行った内容の要点 変更内容を薬剤服用歴の記録に記載していない 7. 特定薬剤管理指導加算 特定薬剤管理指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 対象となる医薬品に関して 患者又はその家族等に対して確認した内容及び行った指導の要点を薬剤服用歴の記録に記載していない 薬局におけるハイリスク薬の薬学的管理指導に関する業務ガイドライン を参考に管理及び指導が行われていない 特に安全管理が必要な医薬品に該当しない医薬品について算定している 患者又はその家族等に 当該薬剤が特に安全管理が必要な医薬品である旨を伝えていない 8. 乳幼児服薬指導加算 乳幼児服薬指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 患者の家族等に確認した内容及び服薬指導の要点を薬剤服用歴の記録及び手帳に記載していない 例乳幼児に係る処方せんの受付の際に確認した 体重 適切な剤形その他必要な事項等 例誤飲防止等の必要な服薬指導の要点 - 8 -

Ⅳ 事務的事項 1. 届出事項 届出事項に変更があった場合は 速やかに東海北陸厚生局長に届け出ること 開局時間の変更 勤務保険薬剤師の異動 ( 採用 退職 勤務形態の変更 ) 2. 掲示事項 掲示事項について 次の不適切な例が認められたので改めること 個別の調剤報酬の算定項目が分かる明細書を発行する旨の掲示がない 調剤報酬点数表の一覧等が患者の見やすい場所に掲示されていない 夜間 休日等加算の対象となる日及び受付時間帯を保険薬局内のわかりやすい場所に掲示していない ( 調剤料の夜間 休日等加算関係 ) 在宅患者訪問薬剤管理指導を行う薬局であることを保険薬局の内側及び外側の見やすい場所に掲示していない ( 基準調剤加算関係 ) 3. 一部負担金等の取扱い 領収証が 点数表の各節単位で金額の内訳の分かるもの になっていないため改め ること Ⅴ その他の事項 1. 保険請求に当たっての請求内容の確認 保険薬剤師による処方せん 調剤録及び調剤報酬明細書の突合 確認を行うこと 2. 関係法令の理解等 被保険者証のコピーを保有することは 個人情報保護の観点から好ましくないので 改めること - 9 -