1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

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経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

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(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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第5回基礎問題小委員会 礎5-4

11 控除対象配偶者 問 平成 29 年度税制改正により 控除対象配偶者の規定が変更になったと聞きましたが どのように変更されたのでしょうか 配偶者控除と給与所得者本人の合計所得金額の関係 問 平成 30 年分以後の配偶者控除について 給与所得者本人の合計所得金額が 1,000 万円

ワコープラネット/標準テンプレート

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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(1) 所得階級別人員 区 分 給与所得者 所得者別内訳 雑所得者 他の区分に該当しない所得者 人人人人人人人人人 70 万円 以下 25,319 1,201 20,012 54, ,063 6, , 万円 12,048 2,039 8,935 22,

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈

平成 30 年分給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( マル扶 ) の手引き 平成 29 年末に記載する際は 平成 30 年 1 月 1 日時点の情報を書きましょう 平成 30 年の年末調整にて再度記入する際は 平成 30 年 12 月 31 日時点の情報に書き換えます X A 9/19

「2 所得税及び復興特別所得税の確定申告書データをお持ちでない方」からの更正の請求書・修正申告書作成編

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

平成19年度市民税のしおり

上場株式等の譲渡益に係る課税 上場株式等の税金について 上場株式等の譲渡益に係る税率は以下の通りです 平成 25 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 平成 26 年 1 月 1 日 ~ 平成 49 年 12 月 31 日 平成 50 年 1 月 1 日 ~ % (

FX取引に係る確定申告について

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

1 基本項目 ⑴ 所轄税務署長給与の支払者の所在地 ( 住所 ) の所轄税務署名を入力します 所轄税務署が不明な場合 国税庁ホームページ にある 税務署を検索 で郵便番号等による検索ができますので 参照してください ⑵ 給与の支払者の法人番号この欄には 申告書を受理した給

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

218 年分以降の配偶者控除額は夫の年収に応じて減っていきます 217 年分までは が 13 万円 ( 合計所得金額 38 万円 以下であれば 夫の年収にかかわらず 配偶者控除額 38 万円 ( 住民税は 33 万円 を夫の所得から控除できました 218 年分以降は が 13 万円 ( 合計所得金額

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得等から控除)編

1 口当たりの基準価額 口数 + 再投資されていない未収分配金 - 再投資されていない未収分配金に係る源泉所得税相当額 ( 注 ) - 信託財産留保額および解約手数料 ( 消費税相当額を含む ) 注 : 特別徴収されるべき都道府県民税の額に相当する金額 および復興特別所得税を含みます ( 以下同 )

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2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

スライド 1

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得から控除)編

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

平成19年度分から

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

Microsoft Word - NO.2 株式の譲渡 2.docx


公募株式投資信託の解約請求および償還時

3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

Microsoft Word - 給与幕僚Ⅲ 平成30年配偶者控除改正に伴う事前準備のご案内

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特定口座一般口座株式等の譲渡 売却などが該当 ) による所得は 申告分離課税の対象となっており 原則として お客さまによる譲渡損益の計算や申告納税の手続きが必要です 特定口座には これらの事務負担を軽減する機能があります 特定口座の機能 上場株式等の譲渡損益の計算 管理を行います 特定口座内に保管す

(1) 所得階級別人員 区 分 給与所得者 所得者別内訳 雑所得者 他の区分に該当しない所得者 人人人人人人人人人 101,854 4,401 83, ,004 1, ,147 11, , 万円 48,089 6,650 38,697 47,71

2018年 租税法基礎答練1回

第 11 表の 1 平成 25 年度個人の市町村民税の納税義務者等に関する調 所得割のみを納める者 納税義務者 ( 人 ) 所得割額 ( 千円 ) 給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者 1 下 関 市

(1)制度創設時の考え方

(3) 市町村民税の特別徴収義務者に関する調 ( ロ ) 年金特徴に係る分 特別徴収義務者数 ( 単位 : 人 千円 ) 納税義務者数 特別徴収税額 特別徴収税額の内訳 (b)+(c) 納税義務者数うち均等割のみ (a) 所得割額 (b) 均等割額 (c) 高知市 9 19,810 3,962 60


上場株式等の配当等に対する課税

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

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スライド 1

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

スライド 1

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

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市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただ



名 : 個人住民税参照メッセージ 1 利用業務ユニット X 2 業務ユニット 1 1 データ連携においてデータを利用する側の業務ユニット ( サービス要求側業務ユニット ) の業務ユニット番号 2 識別番号 X 個人 ( 法人を含む ) を識別する番号 3 相当年度 X 賦

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

妙高市 税に関するWEBページ

MR通信H22年1月号

Microsoft Word - 個人住民税について

PowerPoint プレゼンテーション

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

配当所得の入力編

配当所得 配当所得の金額 = 収入金額 - 元本取得のための ( 源泉徴収前 ) 借入金の利子 原則 支払い時に源泉徴収 確定申告によって精算 総合課税 申告不要あり 株式の配当 株式投資信託の収益分配金 保険会社から受け取る基金利息など 申告分離課税あり 例外 非課税株式投資信託の特別分配金 (

PowerPoint プレゼンテーション

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

未成年者が口座開設者となり 原則として その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行います ジュニアNISA 口座に受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円です その非課税期間は最長で5 年間となります 一般のNISAの場合は 新規投資による

PG_第3期期末配当の取扱いに関するQA

< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

資料5 表紙

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ


イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

(千円未満切り捨て所得控除額総所得金額年税額 平成 31 年度市県民税の計算方法 ( 鳥取市 ) まず 計算の全体の流れを示すと 以下のようになります - = 課税標準額 ) 所得割の税率 6% 所得割の税率 4% 算出所得割額 調整税額控均等割 = 控除額除額額 算出調整税額控均等割

以下の表のように計算されます 総 所 得 金 額 所得控除 課税総所得金額 退職所得金額 雑 損控除額 課税退職所得金額 山林所得金額 土地等に係る事業所得等の金額 土地建物等に係る譲渡所得金額 医療費 社会保険料 小規模企業共済等掛金 生命保険料 地震保険料 配偶者 配偶者特別 課税山林所得金額

妙高市 税に関するWEBページ

不在者財産管理人:

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

Transcription:

ViewPoint 営 平成 30 年 1 月 1 日より新税制スタート! 配偶者控除 と 配偶者特別控除 の改正 福田和仁部東京室 平成 29 年度税制改正において就業調整を意識せずにすむ環境づくりを指向し 配偶者控除と配偶者特別控除の見直し が行われました 所得税は平成 30 年分から 住民税は平成 31 年度分から適用されます 今回は 特に給与所得者に対する影響などを踏まえ 改正の概要を解説します 1. 改正の概要 これまでは 納税者本人に配偶者控除の適用や勤務先などからの配偶者手当の支給基準などとの関連で 控除 手当支給の対象となる配偶者の給与収入を 103 万円以内に抑える いわゆる 103 万円の壁 が指摘され 配偶者の社会進出を阻んでいるのではないかとされてきました この 壁 の問題は 税制上は配偶者特別控除の制度の導入により 一定の対処がされてきましたが さらに平成 29 年度税制改正において 配偶者控除と配偶者特別控除の見直しが図られました 2. 改正前の配偶者控除と配偶者特別控除 [1] 改正前の配偶者控除の概要 居住者 ( 納税者 以下同 ) が (*1) を有する場合は その居住者のその年の年分の総所得金額などから以下の金額を控除することとされていました (*2) 制限なし 老人 (*4) 所得税住民税所得税住民税 38 万円以下 38 万円 33 万円 48 万円 38 万円 1

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分離課税の株式等に係る譲渡所得等の金額 先物取引の差金等決済に係る雑所得等の金額 山林所得金額および退職所得金額の合計額 ( 申告分離課税の所得がある場合は それらの特別控除前の所得金額の合計額を加算した金額 ) ただし 純損失や雑損失の繰越控除 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の繰越控除 特定居住用財産の譲渡損失の繰越控除 上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除などの繰越控除を受けている場合は その適用前の金額 3: 事業所得 不動産所得 利子所得 給与所得 総合課税の配当所得 短期譲渡所得および雑所得の合計額 ( 損益通算後の金額 ) と総合課税の長期譲渡所得と一時所得の合計額 ( 損益通算後の金額 ) の2 分の1の金額の合計額 4: 老人とは のうち年齢 70 歳以上の者 [2] 改正前の配偶者特別控除の概要 居住者が生計を一にする配偶者 ( 他の居住者の扶養親族となっている者 青色事業専従者等に該当す る者を除き 合計所得金額が 76 万円未満であるものに限る ) で に該当しないものを有 する場合は その居住者のその年分の総所得金額などから以下の金額を控除することとされていました 1,000 万円以下 所得税 住民税 38 万円超 40 万円未満 38 万円 33 万円 40 万円以上 45 万円未満 36 万円 33 万円 45 万円以上 50 万円未満 31 万円 31 万円 50 万円以上 55 万円未満 26 万円 26 万円 55 万円以上 60 万円未満 21 万円 21 万円 60 万円以上 65 万円未満 16 万円 16 万円 65 万円以上 70 万円未満 11 万円 11 万円 70 万円以上 75 万円未満 6 万円 6 万円 75 万円以上 76 万円未満 3 万円 3 万円 76 万円以上 0 円 0 円 3. 改正後の配偶者控除と配偶者特別控除 [1] 改正後の配偶者控除の概要 (1) 合計所得金額が 1,000 万円を超える居住者については 配偶者控除を適用しないこととされました (2) 合計所得金額が 1,000 万円以下の居住者については 居住者の合計所得金額により控除金額を段階的に減額し次の控除額の適用をする取扱いとされました 2

38 万円以下 900 万円以下 900 万円超 950 万円以下 950 万円超 1,000 万円以下 老人 老人 老人 所得税住民税所得税住民税所得税住民税所得税住民税所得税住民税所得税住民税 38 万円 33 万円 48 万円 38 万円 26 万円 22 万円 32 万円 26 万円 13 万円 11 万円 16 万円 13 万円 [2] 改正後の配偶者特別控除の概要 (1) 従前の配偶者特別控除 38 万円の対象となるの上限額が 40 万円未満から 85 万円に引き上げられました (2) 配偶者特別控除の対象となるの上限が 123 万円に引き上げられ 改正後の配偶 者控除と同様に 居住者 ( 納税者 ) の合計所得金額とに応じて 下表の控除額が 適用されることとなりました なお 納税者本人の給与収入が 1,120 万円以下 ( 合計所得金額が 900 万円以下 ) の場合の控除額のイメージは 5ページに掲出の財務省資料をご参照ください 900 万円以下 900 万円超 950 万円以下 950 万円超 1,000 万円以下 所得税 住民税 所得税 住民税 所得税 住民税 38 万円超 85 万円以下 38 万円 26 万円 13 万円 33 万円 22 万円 85 万円超 90 万円以下 36 万円 24 万円 12 万円 11 万円 90 万円超 95 万円以下 31 万円 31 万円 21 万円 21 万円 11 万円 95 万円超 100 万円以下 26 万円 26 万円 18 万円 18 万円 9 万円 9 万円 100 万円超 105 万円以下 21 万円 21 万円 14 万円 14 万円 7 万円 7 万円 105 万円超 110 万円以下 16 万円 16 万円 11 万円 11 万円 6 万円 6 万円 110 万円超 115 万円以下 11 万円 11 万円 8 万円 8 万円 4 万円 4 万円 115 万円超 120 万円以下 6 万円 6 万円 4 万円 4 万円 2 万円 2 万円 120 万円超 125 万円以下 3 万円 3 万円 2 万円 2 万円 1 万円 1 万円 125 万円超 0 円 0 円 0 円 0 円 0 円 0 円 [3] の改正 従来の は 下記の通り区分されました 同一生計配偶者 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等を除く ) のうち 合計所得金額が 38 万円以下である者 同一生計配偶者のうち 合計所得金額が 1,000 万円以下である居住者の配偶者 ( 次ページ続く ) 3

源泉 合計所得金額が 900 万円以下である居住者の配偶者で その居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等を除く ) のうち 合計所得金額が 85 万円以下である者 4. その他の留意事項 [1] 給与所得者における改正による影響 給与等を支払いする者は その給与等の支払いをする際に所得税 住民税 ( 以下 所得税等 ) を源泉徴収して国等に納付する義務があります この場合 給与所得者が毎年その年の最初に給与等の支払いを受ける日の前日までにの有無等を記した 給与所得者の扶養控除等申告書 をその給与等の支払い者を経由し その給与等につき源泉徴収すべき所得税に係る納税地の所轄税務署長に提出しなければなりません 源泉徴収された税額は その年の最後の給与等の支払いの際にその給与所得者 ( 給与等の支払い金額が 2,000 万円を超える者等を除く ) の給与所得に対する年税額と給与等の支払いの都度源泉徴収された税額の年間合計との差額の精算 ( 年末調整 ) を行うこととされています 今回の改正では 配偶者控除または配偶者特別控除の適用に当たり 月々等の源泉徴収の対象となるのは 源泉 に限定されます 源泉以外のは毎月の給与等では配偶者控除 配偶者特別控除の控除計算はされず 例えば 毎月の給与等の支払金額が前年と同じとした場合などにおいては 所得税等の源泉徴収税額が原則として増える取扱いとなりました 毎月の給与等から源泉徴収された所得税等は 新たに制定された 給与所得者の配偶者控除等申告書 を提出することで年末調整によりその年の税額を精算する取扱いとされました [2] その年の途中で源泉に異動が生じた場合 前項 [1] のように 毎年その年の最初に給与等の支払いを受ける日の前日までに提出する源泉の有無等を記載した 給与所得者の扶養控除等申告書 の提出後に その記載内容 ( 所得の見積額等 ) に異動 ( 変更 ) が生じた場合は 給与等の支払い者に異動があった事実を記載した 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 を 源泉の合計所得金額の見積額に異動があった日以後 最初の給与等の支払いを受ける日の前日までに提出することで 源泉徴収税額の計算の見直しが行われます すでに源泉徴収を行った月分の源泉徴収税額については さかのぼって修正をすることはせず 年末調整で年税額の精算を行うこととされています [3] 合計所得金額に含まれる所得とは 前項 [2] の取扱いにおいて 源泉の合計所得金額 (2ページ *2 ご参照) に含まれる所得には 例えば以下のような所得が含まれます 勤務先から支払われる給与等 公的年金等より支払われる年金 個人年金保険等の解約( 満期 ) 返戻金で一定のもの 上場株式等より支払われる配当等で総合課税を選択した配当等 源泉徴収選択口座以外で生じた上場株式等の譲渡による利益 4

個人向け国債の購入により受取ったキャッシュバックの金額 外貨預金を解約して円に換えた場合に生じる為替差益などなお 源泉徴収選択口座 ( いわゆる源泉あり特定口座 ) に受入れた申告不要を選択した上場株式等の譲渡により生じた所得や NISA 口座内に受入れている上場株式等の譲渡により生じた所得 一般口座に受入れた申告不要を選択した上場株式等の配当金など 一定のものについては 合計所得金額には含まれない取扱いとされています 3 ページで解説した 改正後の配偶者特別控除 のイメージ 資料 : 財務省 平成 29 年度税制改正 ( 平成 29 年 4 月 ) より抜粋 内容は 2018 年 3 月 22 日時点の情報に基づいて作成されたものです 本情報は 法律 会計 税務などの一般的な説明です 個別具体的な法律上 会計上 税務上等の判断や対策などについては専門家 ( 弁護士 公認会計士 税理士など ) にごください また 本情報の全部または一部を無断で複写 複製 ( コピー ) することは著作権法上での例外を除き 禁じられています みずほ総合研究所部東京室 03-3591-7077 / 大阪室 06-6226-1701 https://www.mizuho-ri.co.jp/service/membership/advice/index.html 5