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5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

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目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

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平成30年3月決算における税務上の留意事項

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注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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平成23年度税制改正の主要項目

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

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第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

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投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

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変更履歴 版数 内容 変更頁 変更日 1.00 新規作成 - H

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要件① 雇用者給与等・・・・ (ざっくり) 平成24年度の給与総額と比べて、平成25年以降毎年、一定割合以上給与総額が増えていること。 <雇用者給与等支給額とは> <一定割合とは>

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改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

Ⅲ.( 見直し ) 基礎控除基礎控除について 次の見直しを行う 1 控除額を一律 10 万円引き上げる 2 合計所得金額が 2,400 万円を超える個人についてはその合計所得金額に応じて控除額が逓減し 合計所得金額が 2,500 万円を超える個人については基礎控除の適用はできないこととする 上記の見

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住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

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下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

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上場株式等の配当等に対する課税

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

与等の支払者 ) から毎年最初に給与等の支払を受ける日の前日までに 次に掲げる事項を記載した申告書を 当該給与等の支払者を経由して その給与等に係る所得税の納税地 第一章第五節 の所轄税務署長に提出しなければならない ( 法 1941 措法 41の162 41の172 規 731) ( 一 ) 当該

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準

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企業会計の利益 法人税法上の所得金額 売上原価販売費一般管理費営業外費用特別損失 売上 営業外収益特別利益 損金の額原価費用損失の額 益金の額 ( 収益の額 ) 当期純利益所得の金額 2 益金の額に算入すべき金額とは何か益金の額に算入すべき金額とは 法人税法の規定や他の法令で 益金の額に算入する 又

【表紙】

目次 1. 年末調整とは 2. 平成 30 年分の留意点 3. 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書の書き方 4. 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方 5. 給与所得者の保険料控除申告書の書き方 2

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( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

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[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

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2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

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第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲


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e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

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Feb 18 ~ 平成 30 年税制改正大綱 ~ 昨年 12 月に税制改正大綱が公表されましたので 代表的なものを今回は紹介いたします 以下のように控除額が引き下げられることとなりました 平成 31 年 12 月まで 平成 32 年 1 月以降 1,800,000 円以下 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 収入金額 40% (650,000 円に満たない場合には 650,000 円 ) 1,625,000 円以下 550,000 円 1,800,000 円超 3,600,000 円以下収入金額 30% + 180,000 円 1,625,000 円超 1,800,000 円以下収入金額 40% - 100,000 円 3,600,000 円超 6,600,000 円以下収入金額 20% + 540,000 円 1,800,000 円超 3,600,000 円以下収入金額 30% + 80,000 円 6,600,000 円超 10,000,000 円以下収入金額 10% + 1,200,000 円 3,600,000 円超 6,600,000 円以下収入金額 20% + 440,000 円 10,000,000 円超 2,200,000 円 ( 上限 ) 6,600,000 円超 8,500,000 円以下収入金額 10% + 1,100,000 円 8,500,000 円超 1,950,000 円 これまで基礎控除については 要件なく一律に 38 万円の控除を受けられましたが 平成 32 年 1 月以降は以下の 通り変更されることとなりました 合計所得金額 基礎控除額 24,000,000 円以下 480,000 円 24,000,000 円超 24,500,000 円以下 320,000 円 24,500,000 円超 25,000,000 円以下 160,000 円 25,000,000 円超 適用なし これまで 65 万円の控除を受けることができましたが 平成 32 年 1 月以降は控除額が 55 万円に改められました ただし 以下のいずれかの用件を満たす場合は 従来通り 65 万円の控除を受けることができます 1 仕訳帳及び総勘定元帳について 電子計算機を使用して作成し 電磁的記録の備付け及び保存を行っているこ と 2 所得税の確定申告 貸借対照表及び損益計算書の提出を電子情報処理組織 (e-tax) により行うこと

Feb 18 平成 36 年度から国内に住所を有する個人に対して 年額 1,000 円を個人住民税と共に徴収されることとなりました 従来 年末調整時に紙媒体で提出していた生命保険料等の控除証明書について 保険料控除等申告書に記載すべき事項を電磁的方法により提出する場合に 当該控除証明書に記載すべき事項が記録された情報で当該控除証明書の発行者の電子署名及びその電子署名に係る電子証明が付されたものを 当該申告書に記載すべき事項と併せて電磁的方法により提出することが可能となりました 当該改正については平成 32 年 10 月 1 日以降提出分より適用されることとなります 平成 32 年 10 月 1 日以降 税務署長の承認を受けている給与等の支払者に対し 住宅ローン控除申告書に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができることになりました 住宅ローン控除申告書を電磁的方法により提供する場合 住宅ローン控除証明書または年末残高証明書に記載すべき事項が記録された情報で当該住宅ローン控除証明書または年末残高証明書の発行者の電子署名及びその電子署名に係る電子証明書が付与されたものを 住宅ローン特別控除申告書に記載すべき事項と併せて電磁的方法により提出することができます これまで前々年に提出すべきであった支払調書等の枚数が 1,000 枚以上である場合 e-tax または光ディスク等により提出しなければなりませんでしたが 平成 33 年 1 月 1 日以後提出すべき支払調書等については 100 枚以上に変更されることとなりました 平成 31 年中の提出した支払調書の枚数が 100 枚以上 ( 支払調書の種類ごとに判定します ) である場合 平成 33 年 1 月 1 日以後は e-tax または光ディスク等により提出しなければなりません 市区町村に提出する給与支払報告書等についても同様の措置が講じられることとなります 青色申告法人が 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度において国内雇用者に対して給与等を支給する場合において 次の要件を満たす場合 給与等支給増加額 ( 雇用者給与等支給額から比較雇用者給与等支給額を控除した金額 ) の 15% の税額控除 ( ただし 税額控除の額は当期の法人税額の 20% が上限 ) が適用されることとなりました

Feb 18 1 平均給与等支給額から比較平均給与等支給額を控除した金額の比較平均給与等支給額に対する割合が 3%( 中小企業者等の場合は 1.5%) 以上であること 3% 以上 平均給与等支給額 比較平均給与等支給額 2 国内設備投資額が減価償却費の総額の 90% 以上であること ( 中小企業者等の場合当該要件は適用されません ) ( 注 ) 国内設備投資額とは 法人が当期において取得等した国内にある減価償却資産となる資産で当期末において保有するものの取得価額の合計額をいい 減価償却費の総額とは その法人の有する減価償却資産につき当期の償却費として損金経理をした金額をいいます 適用あり 適用なし 当期減価償却費 100 当期減価償却費国内設備投資額 100 90% 以上 90 90% 未満 国内設備投資額 80 上記要件に加えて 教育訓練費の額の比較教育訓練費の額に対する増加割合が 20% 以上である場合は 給与等支給増加額の 20% の税額控除となり 中小企業者等に該当する場合 以下の要件を満たすときは 給与等支給増加額の 25% の税額控除ができることとされました 1 平均給与等支給額から比較平均給与等支給額を控除した金額の比較平均給与等支給額に対する割合が 2.5% 以上であること 2 次のいずれかの要件を満たすこと イ教育訓練費の額の前期の教育訓練費の額に対する増加割合が 10% 以上であること ロその中小企業者等がその事業年度終了の日までに中小企業等経営強化法の経営力向上計画の認定を受けたもので その経営力向上計画に従って経営力向上が確実に行われたものとして証明がされたこと 本改正に伴い 継続雇用者の範囲が当期と前期の全期間の各月において給与等の支給額がある雇用者で一定 のものと見直されました よって 当期の退職者や前期の途中で入社した雇用者は含まれないこととなりました

Feb 18 平成 32 年 4 月 1 日以後開始する事業年度に係る大法人の法人税及び消費税の確定申告書 中間申告書及び修正申告書 ( 法人住民税及び法人事業税申告書も含む ) の提出については e-tax(eltax) による提出が義務化されました ( 注 ) 大法人とは 内国法人のうち事業年度開始の日における資本金の額または出資金の額が 1 億円を超える法人並びに相互会社 投資法人及び特定目的会社をいいます また 上記改正に併せて申告書の添付書類については e-tax または光ディスク等により提出しなければならなくな りました これらに併せて法人税及び地方法人税の代表者及び経理責任者等の自署押印制度が廃止されることと なりました 外形標準課税対象法人等が法人税の確定申告書または中間申告書の提出を e-tax により行い かつ これらの 申告書に貸借対照表及び損益計算書の添付がある場合 法人事業税の確定申告または中間申告においいてもこ れらの書類の添付があったものとみなされます また 大法人以外の法人税及び地方法人税の確定申告書 中間申告書及び修正申告書等の添付書類の提出に ついては 当該添付書類に記載すべきものとされ 又は記載されている事項を記録した光ディスク等を提出する方法 により提供することができることとされました 1 資産の販売若しくは譲渡又は役務の提供 ( 以下 資産の販売等 という ) に係る収益の額として所得の金額の計算上益金の額に算入する金額は 原則として その販売若しくは譲渡をした資産の引渡しの時における価額又はその提供をした役務につき通常得べき対価の額に相当する金額とすることを法令上明確化し この場合において 引渡しの時における価額又は通常得べき対価の額は 貸倒れ又は買戻しの可能性がある場合においても その可能性がないものとした場合の価額とするとされました ( 注 ) 資産の販売等に係る収益の額を実質的な取引の単位に区分して計上できることとするとともに 値引き及び割戻しについて 客観的に見積もられた金額を収益の額から控除することができることとされる 2 資産の販売等に係る収益の額は 原則として目的物の引渡し又は役務の提供の日の属する事業年度の所得 の金額の計算上益金の額に算入することを法令上明確化することとなりました 3 資産の販売等に係る収益の額につき一般に公正妥当と認められる会計処理の基準に従って上記 2の日に近接する日の属する事業年度の収益の額として経理した場合には 上記 2にかかわらず 当該資産の販売等に係る収益の額は 原則として当該事業年度の所得の金額の計算上益金の額に算入することを法令上明確化することとなりました 4 返品調整引当金制度は 廃止されます なお 平成 30 年 4 月 1 日において返品調整引当金制度の対象事業を

Feb 18 営む法人について 平成 33 年 3 月 31 日までに開始する各事業年度については現行どおりの損金算入限度額 による引当てを認めるとともに 平成 33 年 4 月 1 日から平成 42 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度 については現行法による損金算入限度額に対して 1 年ごとに 10 分の 1 ずつ縮小した額の引当てを認める等の 経過措置を講ずる ( 所得税についても同様とする ) こととなりました 5 長期割賦販売等に該当する資産の販売等について延払基準により収益の額及び費用の額を計算する選択制度は 廃止されることとなりました なお 平成 30 年 4 月 1 日前に長期割賦販売等に該当する資産の販売等を行った法人について 平成 35 年 3 月 31 日までに開始する各事業年度について現行の延払基準により収益の額及び費用の額を計算することができることとするとともに 平成 30 年 4 月 1 日以後に終了する事業年度において延払基準の適用をやめた場合の繰延割賦利益額を 10 年均等で収益計上する等の経過措置を講ずることとなりました 1 納税義務者国際観光旅客等 ( 出入国管理及び難民認定法による出国の確認を受けて本邦から出国する観光旅客その他の者等をいい 船舶又は航空機の乗員等を除く ) は 国際観光旅客税 ( 仮称 ) を納める義務を負うこととなりました 2 課税の対象国際船舶等 ( 本邦と外国との間で観光旅客その他の者の運送の用に供される船舶又は航空機 ( 公用船及び公用機を除く ) をいう ) による本邦からの出国には 国際観光旅客税 ( 仮称 ) を課され 税額については 出国 1 回につき 1,000 円とされる予定です 当該税制については 平成 31 年 1 月 7 日以後の出国に適用されることとなります 本紙に関するお問合せ 税務に関するご相談等は 下記までご連絡くださいませ 税理士法人 EOS 東京都港区西新橋 1-2-9 日比谷セントラルビル 5 階 TEL: 03-4577-1806 FAX: 03-4577-1898 E-mail: accounting@epcs.co.jp http://www.epcs.co.jp