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改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

110607セチリジン5-1.indd

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

Microsoft Word - sa_niflec_ doc

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減量・コース投与期間短縮の基準

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

医薬品の適正使用に欠かせない情報です

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

Microsoft Word エリンダシン使注意.doc

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Microsoft Word - オーソ_201302_Final.docx

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

スライド 1

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F C D815B838B43505F4F E31302E646F63>

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

Microsoft Word - LIA RMP_概要ver2.docx

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

スライド 1

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

患者向医薬品ガイド フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg 2016 年 5 月作成 この薬は? 販売名 フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg Fycompa Tablets 2mg Fycompa Tablets 4mg 一般名 ペランパネル水和物 Perampanel Hydrate

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

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アシクリル・アシクリルバッグ(アイロム)使用上の注意改訂のお知らせ_120913

ルパタジンフマル酸塩 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 Page 1 目次 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 起源又は発見の経緯 開発に至った科学的背景 品質に関する試験 非臨床試験の経緯

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂

扶桑薬品工業 再審査結果のお知らせ 無水エタノール注


3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

用法・用量DB

p 13

Microsoft Word - kipres_Info.doc

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

2. 改訂内容 ( ) 自主改訂 オルメテック錠 5mg 錠 10mg 錠 20mg 錠 40mg 改訂後改訂前 3. 相互作用併用注意 ( 併用に注意すること ) 薬剤名等 リチウム製剤炭酸リチウム -2- 臨床症状 措置方法 血清カリウム値が上昇することがある 血中リチウム濃度が上昇し リチウム

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

添付文書の薬物動態情報 ~基本となる3つの薬物動態パラメータを理解する~

< アシクリル点滴静注用 250mg> 改訂後 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること (1 腎障害のある患者 [ 用法 用量に関連する使用上の注意 及び 重要な基本的注意 の項参照 ] (2 肝障害のある患者 [ 肝障害が増悪するおそれがある ] (3 高齢者 [ 用法 用量に関連する

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

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D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

この薬を使う前に 確認すべきことは? 〇意識がもうろうとしたり 睡眠中の異常行動 ( たとえば夢遊症状 : 眠っているときに突然起き上がり 目が覚めているかのように歩き回ったりするなど ) があらわれることがあります また 眠りに入るまでの あるいは途中で目が覚めた時の出来事を記憶していないことがあ

EST_  H.8.6.

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目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

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薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用 mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV185013) 11) 日本人健康成人男性

Microsoft PowerPoint - 薬物療法専門薬剤師制度_症例サマリー例_HP掲載用.pptx

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ベージニオ(アベマシクリブ)患者向医薬品ガイド

Microsoft Word - kipres_Info.doc

DRAFT#9 2011

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1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを


た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にインチュニブ錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊

改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

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デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

表イ 同種同効品一覧表

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にキプレス錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬の使い方は? 使

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

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抗がん剤を受けられる皆様へ

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

改訂後 用法 用量 用法 用量 カンデサルタン錠 2mg 4mg 8mg 12mg オーハラ の場合 高血圧症 高血圧症通常 成人には1 日 1 回カンデサルタンシレキセ通常 成人には1 日 1 回カンデサルタンシレキセチルとして4~8mgを経口投与し 必要に応じチルとして4~8mgを経口投与し 必

トピナ錠25mg・50mg・100mg

改訂内容 ( 部追加 改訂 部削除 ) ビ シフロール 錠, ミラペックス LA 錠 共通 改 訂 後 改 訂 前 2. 重要な基本的注意 2. 重要な基本的注意 (5) レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により 病的賭博 ( 個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず 持続的に

Microsoft Word - ガイド新規案_アダラートカプセル_PTPシート差替_final_150908R.docx

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

会長 日本製薬団体連合会会長 日本一般用医薬品連合会会長 米国研究製薬 工業協会会長 欧州製薬団体連合会会長及び一般社団法人日本医薬品卸業連合 会会長あてに発出することとしているので申し添えます

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

STEP 1 検査値を使いこなすために 臨床検査の基礎知識 検査の目的は大きく 2 つ 基準範囲とは 95% ( 図 1) 図 1 基準範囲の考え方 2

トピナ錠25mg・50mg・100mg

Microsoft Word - CDDP+VNR患者用パンフレット doc

PowerPoint プレゼンテーション

Transcription:

市販直後調査平成 26 年 4 月 ~ 平成 26 年 10 月 2014 年 4 月作成 - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください - 新医薬品の 使用上の注意 の解説 持続性選択 H 1 受容体拮抗 アレルギー性疾患治療剤 処方せん医薬品 ( 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること ) レボセチリジン塩酸塩シロップ 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) (1) 本剤の成分又はピペラジン誘導体 ( セチリジン ヒドロキシジンを含む ) に対し過敏症の既往歴のある患者 (2) 重度の腎障害 ( クレアチニンクリアランス 10mL/min 未満 ) のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]

はじめに ザイザルシロップ 0.05%( 一般名 : レボセチリジン塩酸塩 ) は 選択的 H 1 受容体拮抗作用を持つレボセチリジン塩酸塩を含有するアレルギー性疾患治療薬で 生後 6 ヵ月から服用できるシロップ剤です レボセチリジン塩酸塩は 2001 年にドイツにて Xusal の商品名で承認されて以来 2012 年 11 月時点では米国を含む世界 100 ヵ国以上でアレルギー性鼻炎 [ 季節性アレルギー性鼻炎 (SAR) 通年性アレルギー性鼻炎(PAR)] および慢性特発性蕁麻疹 (CIU) を適応症として 小児を含め承認されています レボセチリジンはラセミ体であるセチリジンの R-エナンチオマーです 欧州及び米国では キラル構造を有する医薬品開発の指針を発行しており UCB 社はこの指針に基づき セチリジンを光学分割して単一のエナンチオマーとすることで ヒトヒスタミン H 1 受容体により選択性の高い製剤を開発することを目指して 1992 年に欧州においてレボセチリジンの臨床開発を開始しました 本邦においては 2008 年より臨床試験を開始し ジルテック錠 5 及び同錠 10 と同一の効能 効果にて 2010 年 10 月に成人及び 7 歳以上の小児に対して承認されました 近年 アレルギー性疾患の低年齢化に伴い 7 歳未満の小児でも服用しやすく用量の調節が容易な剤形の開発が日本薬剤師会から求められていたことから レボセチリジンの小児用製剤として海外で既に市販され 日本でもよく用いられているシロップ剤の開発を計画し 2014 年 1 月に生後 6 ヵ月以上 7 歳未満の小児に対する新用法 用量並びに 7 歳以上の小児及び成人に対する剤形追加として承認されました 本冊子では 本剤のご使用に際しての注意事項を各項ごとに解説いたしました 本剤の適正使用の一助として下さい

目次 効能 効果 1 用法 用量 1 禁忌 2 用法 用量に関連する使用上の注意 4 使用上の注意 1. 慎重投与 6 2. 重要な基本的注意 8 3. 相互作用 10 4. 副作用 12 5. 高齢者への投与 18 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 18 7. 小児等への投与 20 8. 臨床検査結果に及ぼす影響 20 9. 過量投与 20

解説 効能 効果 成人 アレルギー性鼻炎蕁麻疹 湿疹 皮膚炎 痒疹 皮膚そう痒症 小児 アレルギー性鼻炎蕁麻疹 皮膚疾患 ( 湿疹 皮膚炎 皮膚そう痒症 ) に伴うそう痒 用法 用量 成人 通常 成人には 1 回 10mL( レボセチリジン塩酸塩として 5mg) を 1 日 1 回 就寝前に経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減するが 最高投与量は 1 日 20mL( レボセチリジン塩酸塩として 10mg) とする 小児 通常 6 ヵ月以上 1 歳未満の小児には 1 回 2.5mL( レボセチリジン塩酸塩として 1.25mg) を 1 日 1 回経口投与する 通常 1 歳以上 7 歳未満の小児には 1 回 2.5mL( レボセチリジン塩酸塩として 1.25mg) を 1 日 2 回 朝食後及び就寝前に経口投与する 通常 7 歳以上 15 歳未満の小児には 1 回 5mL( レボセチリジン塩酸塩として 1 回 2.5mg) を 1 日 2 回 朝食後及び就寝前に経口投与する 1

禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) (1) 本剤の成分又はピペラジン誘導体 ( セチリジン ヒドロキシジンを含む ) に対し過敏症の既往歴のある患者 (2) 重度の腎障害 ( クレアチニンクリアランス 10mL/min 未満 ) のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ] 2

解説 禁忌 (1) 医薬品全般に対する一般的な注意事項です 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者では 本剤の投与により さらに重篤な過敏症状を発現するおそれがあります 本剤の投与に際しては問診等を行い 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある場合には 本剤を投与しないで下さい < 本剤の成分 > 本剤には 有効成分及び添加物として次の成分が含まれています 有効成分 添加物 レボセチリジン塩酸塩酢酸ナトリウム水和物 氷酢酸 マルチトール液 グリセリン パラオキシ安息香酸メチル パラオキシ安息香酸プロピル サッカリンナトリウム水和物 香料 精製水 なお ザイザル錠の成分とは次に示しますとおり 添加物が異なりますので ご確認ください < ザイザル錠の成分 > 有効成分 添加物 レボセチリジン塩酸塩 結晶セルロース 軽質無水ケイ酸 乳糖水和物 ステアリン酸マグネシウム ヒプロメロース 酸化チタン マクロゴール 400 禁忌 (2) 腎機能低下者にレボセチリジン塩酸塩 5mg を単回経口投与した場合 腎機能正常者に比べて腎機能低下者では レボセチリジン塩酸塩の AUC 0- は約 1.8~5.7 倍増加し t 1/2 は約 1.4~3.9 倍に延長した結果が認められています ( 外国人データ ) そのため 高度の腎障害患者 ( クレアチニンクリアランス 10mL/min 未満 ) に対して 本剤の投与は禁忌と設定しました また 軽度及び中等度の腎障害患者に対しては クレアチニンクリアランスに応じて本剤の投与量を減量し慎重に投与してください 詳細は 用法 用量に関連する使用上の注意 をご参照ください 3

用法 用量に関連する使用上の注意腎障害患者では 血中濃度半減期の延長が認められ 血中濃度が増大するため クレアチニンクリアランスに応じて 下表のとおり投与量の調節が必要である ( 薬物動態 の項参照 ) なお クレアチニンクリアランスが 10mL/min 未満の患者への投与は禁忌である 推奨用量 成人患者の腎機能に対応する用法 用量の目安 ( 外国人データ ) クレアチニンクリアランス (ml/min) 80 50~79 30~49 10~29 5mg を 1 日に 1 回 2.5mg を 1 日に 1 回 2.5mg を 2 日に 1 回 2.5mg を週に 2 回 (3~4 日に 1 回 ) 腎障害を有する小児患者では 各患者の腎クリアランスと体重を考慮して 個別に用量を調整すること 4

解説 用法 用量に関連する使用上の注意 クレアチニンクリアランスが 45~90mL/min( 軽度 ) 10~45mL/min( 中等度 ) の腎機能低下者 及び血液透析を必要とする重度の腎機能低下者にレボセチリジン塩酸塩 5mg を単回経口投与した場合 腎機能正常者に比べて腎機能低下者では レボセチリジン塩酸塩の AUC 0- は約 1.8~5.7 倍増加し t 1/2 は約 1.4~3.9 倍に延長した結果が認められています ( 外国人データ ) レボセチリジン塩酸塩の薬物動態パラメータ 腎機能 CLcr (ml/min/1.73m 2 ) 正常軽度低下中等度低下重度低下 (n=6) (n=6) (n=6) (n=5) 98.7±7.2 62.4±9.8 26.4±10.3 0 C max (ng/ml) 220.5±68.78 295.2±60.76 320.0±67.06 358.0±90.64 AUC 0- (ng.hr/ml) 2212.5±282.60 3884.4±769.85 8290.9±3653.54 12579±3518.4 t 1/2 (hr) 10.4±2.76 14.9±3.12 25.2±9.73 41.0±15.54 CLr (ml/min/1.73m 2 ) 25.6±4.64 14.3±5.13 4.2±2.33 - CL/f (L/hr) 2.29±0.27 1.33±0.25 0.68±0.22 0.43±0.15 平均値 ± 標準偏差 CLcr: クレアチニンクリアランス CLr: 腎クリアランス CL/f: 全身クリアランス 上記の成績より 高度の腎障害患者 (CLcr 10mL/min 未満 ) に対して 本剤の投与は禁忌と設定しました また 軽度及び中等度の腎障害患者に対しては CLcr に応じて本剤の投与量を減量し慎重に投与する必要がありますので 左記に示した 成人患者の腎機能に対応する用法 用量の目安 をご参照ください なお 腎障害を有する小児患者では 各患者の腎クリアランスと体重を考慮して 個別に用量の調整をお願いします 5

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) (1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ( 用法 用量に関連する使用上の注意 及び 薬物動態 の項参照 )] (2) 肝障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ] (3) 高齢者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ( 高齢者への投与 及び 薬物動態 の項参照 )] (4) てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者 [ 痙攣を発現するおそれがある ] 6

解説 慎重投与 (1) 腎機能正常者に比べて腎機能低下者では レボセチリジン塩酸塩の AUC 0- が増加し t 1/2 が延長した結果が認められています ( 外国人データ ) 従って 軽度及び中等度の腎障害患者に対しては クレアチニンクリアランスに応じて本剤の投与量を減量し慎重に投与してください なお クレアチニンクリアランスが 10mL/min 未満の患者への投与は禁忌です 詳細は 用法 用量に関連する使用上の注意 をご参照ください 慎重投与 (2) 肝機能低下者におけるレボセチリジン塩酸塩の薬物動態の検討は行われていないため セチリジン注 1) の薬物動態を参考に設定しました 1) 原発性胆汁性肝硬変患者にセチリジン注塩酸塩 10mg を単回経口投与した場合 肝機能正常成人に比べ 血清中濃度消失半減期の延長 C max の上昇 AUC の増大が認められました ( 外国人データ ) 肝障害患者におけるセチリジン塩酸塩の薬物動態パラメータ被験者 t max (hr) C max (ng/ml) t 1/2 (hr) AUC(mg.hr/L) 健康成人 (n=14) 1.0±0.5 384±103 7.4±1.6 3.3±0.9 原発性胆汁性肝硬変患者 (n=6) 1.0±0.4 498±118 13.8±1.8 6.4±1.6 平均値 ± 標準偏差 注 1) ラセミ体であるセチリジンの R-エナンチオマーがレボセチリジンである 慎重投与 (3) 高齢者への投与 の項をご参照ください 慎重投与 (4) 一般に ヒスタミン H 1 受容体拮抗作用のある薬剤は 中枢神経刺激作用を示すことがあり 痙攣や発作が出現することがあること これらは特に小児 てんかん患者等でみられると報告されていることから設定しました 7

使用上の注意 2. 重要な基本的注意 (1) 眠気を催すことがあるので 本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること (2) 本剤を季節性の患者に投与する場合は 好発季節を考えて その直前から投与を開始し 好発季節終了時まで続けることが望ましい (3) 本剤の使用により効果が認められない場合には 漫然と長期にわたり投与しないように注意すること 8

解説 重要な基本的注意 (1) ラセミ体であるセチリジンや 海外でのレボセチリジンの使用において 眠気が認められています 本剤投与中は患者に自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意してください 重要な基本的注意 (2) 花粉症の初期治療における注意事項である鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会監修の 鼻アレルギー診療ガイドライン (2013 年版 改訂第 7 版 ) より 第 2 世代抗ヒスタミン薬は花粉飛散予測日または症状が少しでも現れた時点で内服を開始する 旨の記載に基づき設定しました 重要な基本的注意 (3) 本剤は 長期にわたり投与される可能性がありますが 効果が認められないまま漫然と長期投与が行われることのないように設定しました 9

使用上の注意 3. 相互作用 併用注意 ( 併用に注意すること ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ピルシカイニド塩酸塩水和物 注 1) セチリジン塩酸塩との併用により テオフィリンの薬物動態に注 1) 変化はないが セチリジン塩酸塩の曝露量の増加が報告されている 注 1) セチリジン塩酸塩との併用に注 1) より セチリジン塩酸塩の曝露量の増加 (40%) 及びリトナビルの曝露量のわずかな変化 (-11%) が報告されている 中枢神経系に影響を与える可能性があるため 中枢神経抑制剤あるいはアルコールと併用する際は注意すること 注 1) セチリジン塩酸塩との併用により 両剤の血中濃度が上昇し ピルシカイニド塩酸塩水和物の副作用が発現したとの報告がある 機序は明らかではないが セチリ注 1) ジン塩酸塩のクリアランスが 16% 減少する 注 1) リトナビルによりセチリジン 塩酸塩の腎排泄が阻害される可能性が考えられる 中枢神経抑制作用が増強される可能性がある 機序は明らかではない 注 1) ラセミ体であるセチリジンの R- エナンチオマーがレボセチリジンである 10

解説 併用注意 本剤での相互作用の検討は実施されておらず 相互作用のデータがないことから ラセミ体であるセチリジンでの相互作用を基に設定しました 11

使用上の注意 4. 副作用レボセチリジンは ラセミ体であるセチリジンの R-エナンチオマーである 国内の成人において レボセチリジン塩酸塩の有効性 安全性を検証する臨床試験は行われていない <レボセチリジン塩酸塩の海外における試験 > 成人 アレルギー性鼻炎及び慢性蕁麻疹を対象とした 9 つの海外臨床試験において レボセチリジン塩酸塩 5mg を投与した総調査症例 1292 例中 207 例 (16.0%) に副作用が報告された その主なものは 傾眠 67 例 (5.2%) 頭痛 42 例 (3.3%) 疲労 39 例 (3.0%) であった ( ザイザル錠承認時 ) <レボセチリジン塩酸塩の国内における試験 > 小児 生後 6 ヵ月以上 2 歳未満のアレルギー性鼻炎又は皮膚疾患に伴うそう痒を有する小児を対象とした臨床試験 60 例中 副作用は認められなかった ( 承認時 ) <セチリジン塩酸塩の国内における試験及び調査 > 成人 セチリジン塩酸塩の承認時までの成人を対象とした調査 1396 例中 189 例 (13.5%) に副作用又は臨床検査値の異常変動が認められた 副作用は 1396 例中 140 例 (10.0%) にみられ 主なものは眠気 84 例 (6.0%) 倦怠感 12 例 (0.9%) 口渇 9 例 (0.6%) 嘔気 7 例 (0.5%) であった また 主な臨床検査値の異常変動は AST(GOT) 上昇 1.4%(17/1182 例 ) ALT (GPT) 上昇 1.5%(18/1181 例 ) 好酸球増多 0.8%(9/1114 例 ) 総ビリルビン上昇 0.5%(6/1133 例 ) であった 成人を対象とした市販後の使用成績調査 5759 例 ( 小児 163 例を含む ) 中 207 例 (3.6%) に臨床検査値異常を含む副作用が認められた 主な副作用は眠気 149 件 (2.6%) 倦怠感 9 件 (0.2%) 口渇 9 件 (0.2%) 浮動性めまい 8 件 (0.1%) 頭痛 6 件 (0.1%) 等であった ( セチリジン塩酸塩の再審査終了時 ) 小児 セチリジン塩酸塩ドライシロップの承認時までの小児を対象とした臨床試験 602 例中 25 例 (4.2%) に臨床検査値異常変動を含む副作用が認められた 主なものは ALT(GPT) 上昇 8 例 (1.3%) 眠気 6 例 (1.0%) であった 12

解説 副作用セチリジンは 2 種類 (R 体と S 体 ) の鏡像異性体注 ) ( エナンチオマー ) が等量存在することにより旋光性を示さなくなったラセミ体と呼ばれる状態の化合物です この 2 種類の鏡像異性体から R 体 (R-エナンチオマー) のみとした化合物が レボセチリジンです 国内の成人において 本剤の有効性 安全性を検証する臨床試験は行われていないため レボセチリジン塩酸塩の海外における臨床試験の概要及びセチリジン塩酸塩の国内における臨床試験 使用成績調査の概要を示しました なお 国内の小児を対象とした臨床試験において 本剤が投与された 60 例では本剤との関連性が否定できない副作用は認められませんでした 注 ) 鏡像異性体とは 光学異性体と同義語として用いられており 空間的な結合の違いにより互いに重ね合わせることのできない鏡像の関係にある立体異性体のこと 旋光度を除くとその物理化学的性質は同じであるが ほとんどの場合 生物は天然の生理活性物質の光学異性体を別々の化合物として認識することができる 13

使用上の注意 4. 副作用 (1) 重大な副作用 1) ショック アナフィラキシー ( 頻度不明注 2) ): ショック アナフィラキシー ( 呼吸困難 血圧低下 蕁麻疹 発赤等 ) があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 2) 痙攣 ( 頻度不明注 2) ): 異常が認められた場合には 投与を中止し 適切な処置を行うこと 3) 肝機能障害 (0.6%) 黄疸( 頻度不明注 2) ):AST(GOT) ALT(GPT) γ-gtp LDH Al-P の上昇等の肝機能障害 ( 初期症状 : 全身倦怠感 食欲不振 発熱 嘔気等 ) 黄疸があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 4) 血小板減少 ( 頻度不明注 2) ): 血小板減少があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 注 2) 海外でのレボセチリジン塩酸塩の自発報告のみで認められている副作用については頻度不明とした 14

解説 重大な副作用 1) 海外において本剤の投与後にショック アナフィラキシーが報告されています 本剤投与後は 患者の状態を十分観察し 異常がないことを確認してください 症状がみられた場合は適切に処置を行ってください 重大な副作用 2) 海外において 本剤の投与後に痙攣が報告されています 本剤投与後に痙攣の症状がみられた場合は 本剤の投与を中止し 適切な処置を行ってください 重大な副作用 3) 海外において 本剤の投与後に肝機能障害や黄疸が報告されています 観察を十分に行い 異常が認められた場合には 本剤の投与を中止し 適切に処置を行ってください 重大な副作用 4) 海外において 本剤の投与後に血小板減少が報告されています 観察を十分に行い 異常が認められた場合には 本剤の投与を中止し 適切に処置を行ってください 15

使用上の注意 4. 副作用 (2) その他の副作用 次のような副作用が認められた場合には 必要に応じ 減量 投与中止等の適切な処置を行うこと なお 副作用発現頻度についてはセチリジン塩酸塩の発現状況に基づき記載した 0.1~5% 未満 0.1% 未満頻度不明 精神神経系 眠気 倦怠感 頭痛 頭重感 ふらふら 感 しびれ感 めまい 浮遊感 消化器 循環器 口渇 嘔気 食欲不振 胃不快感 下痢 消化不良 腹痛 腹部不快感 胃痛 口唇炎 便秘 口唇乾燥感 嘔吐 味覚異常 口内炎 動悸 血圧上昇 不整脈 ( 房室ブロック注 3) 期外収縮 頻脈 発作性上室性頻拍注 3) 心房細動 ) 血液 3) 好酸球増多注 好中球減少 リンパ球増多注 3) 白血球増多 白血球減少 単球増多注 3) 血小板増加注 3) 血小板 3) 減少注 不眠 振戦 抑うつ 激越 攻撃性 傾眠 疲労 無力症 睡眠障害 錯感覚 幻覚 自殺念慮 失神 健忘注 3) 不随意運動注 3) 3) 意識消失注腹部膨満感 食欲亢進 過敏症 発疹 蕁麻疹 浮腫 か 多形紅斑 薬疹 ぶれ そう痒感 血管浮腫 眼 結膜充血 霧視 視覚障害 眼球回転発作注 3) 肝臓 腎臓 泌尿器 その他 ALT(GPT) 上昇 AST (GOT) 上昇 総ビリルビン上昇 Al-P 上昇 3) 尿蛋白注 BUN 上昇 尿糖注 3) ウロビリノー 3) ゲンの異常注 頻尿 3) 血尿注耳鳴 月経異常 胸痛 ほてり 息苦しさ 注 3) セチリジン塩酸塩でのみ認められている副作用 排尿困難 尿閉 遺尿注 3) 関節痛 手足のこわばり 嗅覚異常 鼻出血 脱毛 咳嗽 体重増加 筋肉痛 呼吸困難 16

解説 その他の副作用ラセミ体であるセチリジンならびにレボセチリジンにおいて集積した副作用をもとに設定しました 副作用発現頻度についてはザイザル錠の国内添付文書を参考に セチリジン塩酸塩の発現状況に基づき記載しました 17

使用上の注意 5. 高齢者への投与本剤は 主として腎臓から排泄されるが 高齢者では腎機能が低下していることが多く 高い血中濃度が持続するおそれがあるので 低用量 ( 例えば 2.5mg) から投与を開始するなど慎重に投与すること 異常が認められた場合は減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと ( 薬物動態 の項参照 ) 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 (1) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること [ 動物実験 ( ラット ) で胎盤を通過することが報告されている ] (2) 授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること [ セチリジン注 1) 塩酸塩において ヒト乳汁中へ移行することが報告されている ] 注 1) ラセミ体であるセチリジンの R-エナンチオマーがレボセチリジンである 18

解説 高齢者への投与高齢者 ( 年齢 : 平均 68 歳 )9 例にレボセチリジン塩酸塩 30mg を 1 日 1 回 6 日間反復経口投与したときのレボセチリジン塩酸塩の全身クリアランスは 健康成人 ( 年齢 : 平均 40 歳 ) と比較して約 25% 低かったとのデータが報告されています ( 外国人データ ) 高齢者におけるレボセチリジン塩酸塩の薬物動態パラメータ 被験者 t max (hr) C max (ng/ml) t 1/2 (hr) AUC 0- (ng.hr/ml) 健康成人 (n=27) 0.58 (0.58-2.08) 1635 268 6.92 1.10 13855 2340 高齢者 (n=9) 1.08 (0.58-2.08) 1596 287 8.92 1.71 20382 6025 平均値 ± 標準偏差 t max : 中央値 ( 範囲 ) 従って 高齢者に本剤を投与する場合は 低用量 ( 例えば 2.5mg) から投与を開始するなど慎 重に投与するようお願いします 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 (1) 妊娠ラット ( 妊娠 14 日 ) に 14 C- 標識体の 2 mg/kg を単回経口投与したとき 母動物の血漿中放射能が投与 1 時間後に最大となり 放射能は羊水 胎盤及び胎児でも検出されました 胚 胎児発生に関する試験で胎児に対して影響はありませんでしたが レボセチリジンはラットの胎盤を通過したことから 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与する場合は 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与するようにしてください 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 (2) レボセチリジンでのデータはありませんが ラセミ体であるセチリジンにおいて 分娩後 9~ 11 日のラットに 10 mg/kg を単回経口投与した場合 血漿中濃度とほぼ同様の授乳中移行が認められました 1) 一般にヒスタミン H 1 受容体拮抗作用のある薬剤は 中枢神経系に対し興奮と抑制の両作用を示し 通常用量では抑制的に作用し眠気等がみられますが 過量投与により痙攣等の興奮作用があらわれることがあります 特に 乳 幼児では血液脳関門が未発達のため場合によっては痙攣を起こすことが報告されております 2)3) ので 授乳中の患者には本剤投与中は授乳を避けるよう十分ご注意ください 参考文献 1) 水野佳子ほか : 基礎と臨床 28, 1925(1994) 2) 澤田康文ほか : 薬局 45, 2209(1994) 3) 澤田康文ほか : 薬局 45, 2413(1994) 19

使用上の注意 7. 小児等への投与 低出生体重児 新生児又は 6 ヵ月未満の乳児に対する安全性は確立していない ( 国内における使用経験はない ) 8. 臨床検査結果に及ぼす影響 本剤は アレルゲン皮内反応を抑制するため アレルゲン皮内反応検査を実施する 3~5 日前より本剤の投与を中止することが望ましい 9. 過量投与徴候 症状 : 本剤の過量投与により傾眠傾向があらわれることがある 処置 : 必要に応じ対症療法を行うこと 本剤の特異的な解毒剤はなく また本剤は透析で除去されない 20

解説 小児等への投与 国内小児臨床試験では 低出生体重児 新生児又は 6 ヵ月未満の乳児を対象とした試験は実施されておらず 使用経験が少ないことから設定しました 臨床検査結果に及ぼす影響一般に抗ヒスタミン作用や免疫抑制作用のある薬剤はアレルギー反応を修飾するため 皮内テスト等を実施する場合は これらの薬剤が投与されていない時期を選ぶか あるいはアレルゲンの皮内反応に影響しないよう投与を一時中止することが望ましいとされています 過量投与 本剤の過量投与により傾眠傾向があらわれることがありますので 必要に応じ対症療法を行ってください なお 本剤の特異的な解毒剤はなく 透析では除去されません 21

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XYXSEP01-D1404D 改訂年月 2014 年 4 月