はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

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目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項 5 2 掲示事項 5 Ⅴ

保険QA_ _第1章.indd

Microsoft PowerPoint - 【厚労省】説明資料_ pptx

平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

目 次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 4 3 処方せん 調剤録の保存 4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 4 2 調剤料 4 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 4 4 後発医薬品の調剤 5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 5 2 服薬情報

Point

Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容の変更 1 3 処方内容に関する薬学的確認 2 4 調剤 4 5 調剤済処方せんの取扱い 5 6 調剤録の取扱い 5 7 処方せん及び調剤録の保存 6 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤基本料 6 2 後発医薬品調剤体制加算

<4D F736F F F696E74202D202888F38DFC AB38ED28FEE95F182CC8BA4974C82C98AD682B782E B D B2E >

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

[ ] H27 H H26 3. H25 HP

Microsoft Word - 個別指導主な指摘事項一覧(薬局)(26年度実施)

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目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料に関する事項 1 処方内容の薬学的確認 P1~5 2 処方内容の変更 P5~5 3 後発医薬品への変更調剤 P5~5 4 分割調剤 P5~5 5 処方せんの取扱い P5~6 6 調剤済の処方せんの取扱い P6~7 7 調剤録の取扱い P7~8 8 調剤技術料 P8~10 Ⅱ

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

かかりつけ薬剤師について 新 かかりつけ薬剤師指導料 70 点 かかりつけ薬剤師 薬局の評価一元的 継続的な服薬管理の評価 主な算定要件 患者の同意が必要 同意を得た次の来局時以降に算定可能となる 患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し 患者の薬剤服用歴にその旨を記載すること 患者 1 人に対し

別添 1 平成 21 年度における保険医療機関等の指導及び監査の実施状況 平成 21 年度における保険医療機関等の指導及び監査の実施状況について ( 概況 ) ( 出典厚生労働省 HP:

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201601


Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

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後発医薬品への変更調剤について


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保険調剤の理解のために

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

院外処方箋記載マニュアル

1. 医薬品の採用 購入 1) 国 ( 厚生労働省 ) が医薬品として承認しているもの ( 保険収載されていない医薬品を含む ) はその作用 効果及び副作用をよく理解した上で さらに複数の製品がある場合はそれらの品質や薬価を考慮し 採用を決定する 2) 一成分一品目 ( 一規格 ) を原則とし 採用

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

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Microsoft Word 【反映版】平成28年度の指摘事項

02 基本診療料施設基準通知  現在版

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料の請求 1 1. 処方せんの取扱いについて 2. その他 Ⅱ 薬学管理料 6 Ⅲ 調剤録等の取扱いについて 11 Ⅳ 調剤内容について 11 Ⅴ 事務的事項について 12 Ⅵ その他 15

05【最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

Microsoft Word - 07【再訂正最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

平成 22 年 調剤報酬改定説明会 主催社団法人茨城県薬剤師会 本日の配布資料は 診療報酬改定に関わる膨大な資料の中から 保険薬局に関係する部分を取りまとめたものです スライドの説明順とは必ずしも一致しませんので ご了承ください 1/41

ニ後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示している こと 4 施設基準 通知 第 36 の 3 外来後発医薬品使用体制加算 1 外来後発医薬品使用体制加算に関する施設基準 (1) 診療所であって 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情

在宅医療の現状と課題

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

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政策課題分析シリーズ14(本文2)

第169・218回関東支部-9indd.indd

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

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④資料2ー2

【73】300730 受付前点検チェック条件表(調剤)

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

医薬品安全性情報の入手・伝達・活用状況等に関する調査

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300416保険調剤の理解のために

1. 対象患者および院外処方せん発行時間 (1) 院外処方せんで対応する患者 ( 院外調剤 ) 外来患者 ( 当院職員 診療時間内急患を含む ) (2) 院外処方せんで対応しない患者 ( 院内調剤 ) 入院中の患者 ( 入院中外来 入院中他科受診 退院処方を含む ) 診療時間外の救急患者 ハンディキ

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

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( 注意 ) 1 用紙の規格は 日本工業規格 A 列 4 番とする 2 1~3 の欄は 申請に係る疾病について医療を受けた者の氏名 性別 生 現住所及び電話番号を記入する 3 4~11 の欄は PMDA( 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 ) から障害児養育年金 障害年金の認定において疾病に係る医

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

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政策課題分析シリーズ14(本文4)

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【事務連絡】160421平成28年熊本地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて

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薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

資料 1 薬の処方せんの使用期間の徒過の防止について 現状 処方せんの使用期間は 交付の日を含めて 4 日以内 ただし 特殊の事情があると認められる場合は 医師の判断により延長が可能 医療機関が用いる処方せんの使用期間欄の記載は 文字が小さく患者が見落としやすい 処方せんに使用期間を記載すること以外

スライド 1

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

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H まで経過措置注意喚起

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( 別添 ) 保険医療機関又は保険薬局に係る電子情報処理組織等を用いた費用の請求に関する取扱要領 1 電子情報処理組織による診療 ( 調剤 ) 報酬の請求の届出保険医療機関又は保険薬局 ( 以下 保険医療機関等 という ) は 療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する省令 ( 以下 請求

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

H12.4調剤報酬点数表解釈通知(案)

機関と調整する ) 次の 1 から 3 により算出し それを合計して支払いを行うことと なりますので 各保険医療機関においては 別紙様式により 当該保険医療機関等の 平成 23 年 5 月の入院 外来別の診療実日数を併せて届け出るものとなります 1 入院分平成 22 年 11 月 ~ 平成 23 年

Transcription:

最近の指導監査の状況について ~ 保険薬局 保険医療機関 ( 薬剤部関係 ) の主な指摘事項 ~ - 平成 24 年度社会保険指導者研修会 - ( 平成 25 年 3 月 22 日 ) 1

はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002srvj.html フッター 2

はじめに 我が国の医療保険制度について 制度に公費 ( 税金 ) が使われている 不適切な調剤報酬 診療報酬はあってはならない フッター 3

保険医療機関の薬剤部門における主な指摘事項 薬剤部門に係る事項 医薬品の治験に係る事項 投薬 注射に係る事項 個別の医療機関に係る指摘事項である ことに留意 フッター 4

薬剤部門に係る事項 薬剤管理指導料 1 医師が薬剤管理指導を不要としたときの取扱いが明確になっていない 薬剤管理指導の実施日と診療報酬明細書上の実施日とが異なっている 薬剤管理指導料 1 について 指導時において 救命救急入院料等を算定していない患者に対して算定している フッター 5

薬剤部門に係る事項 薬剤管理指導料 2 薬剤管理指導料 2 について 次の不適切な例が認められた 特に安全管理が必要な医薬品に関し 薬学的管理指導の内容を記載していない 指導の実施薬剤と診療報酬明細書上の実施薬剤とが異なっている 特に安全管理が必要な医薬品が投薬又は注射されていない患者に対して算定している 特に安全管理が必要な医薬品に該当しない医薬品について算定している フッター 6

薬剤部門に係る事項 薬剤管理指導料 3 麻薬管理指導加算について 薬剤管理指導記録に次の事項を記載していない 麻薬の服用状況 疼痛緩和の状況 麻薬に係る患者への指導 麻薬に係る患者からの相談事項 その他の麻薬に係る事項 フッター 7

薬剤部門に係る事項 薬剤管理指導料 4 薬剤管理指導記録に 次の事項の記載がない 副作用歴 アレルギー歴 投薬 注射歴 薬学的管理指導の内容 薬剤管理指導記録を作成していない 投薬 注射歴が処方された日に基づいて記載されており 実際に使用した日と異なっている 投薬 注射歴には輸血製剤の使用についても記録すること 薬学的立場からの患者管理及び指導を行うに当たり 担当薬剤師による使用薬剤の添付文書の確認が不十分である フッター 8

薬剤部門に係る事項 薬剤情報提供料 情報提供をしていない 複数の効能又は効果を有する薬剤について 患者の病状に応じた情報を提供していない 副作用に係る主な情報を文書により提供していない 月 2 回以上算定している ( 処方内容に変更等がない場合 ) フッター 9

その他 薬剤部門に係る事項 当該医療機関内での医薬品の採用について 後発医薬品の使用促進に関して積極的に取り組むよう努めること フッター 10

保険医療機関の薬剤部門における主な指摘事項 薬剤部門に係る事項 医薬品の治験に係る事項 投薬 注射に係る事項 個別の医療機関に係る指摘事項である ことに留意 フッター 11

その他 医薬品の治験に係る事項 診療報酬明細書の特記事項欄に 薬治 の記載がない 治験期間中に行った検査 画像診断を保険請求 治験薬と同様の効能 効果を有する薬剤を保険請求 フッター 12

保険医療機関の薬剤部門における主な指摘事項 薬剤部門に係る事項 医薬品の治験に係る事項 投薬 注射に係る事項 個別の医療機関に係る指摘事項である ことに留意 フッター 13

投薬 注射に係る事項 無菌製剤処理料 無菌製剤処理料の算定日が調製日の前日 無菌製剤処理料 1 について 平成 16 年厚生労働省告示第 185 号において指定した医薬品以外の医薬品 ( トーリセル ) について算定 閉鎖式接続器具を使用していないにもかかわらず 使用した場合の点数で算定 揮発性の高い薬剤に該当しないにもかかわらず 揮発性の高い薬剤として算定 無菌製剤処理料 2 について 高カロリー輸液の調製 無菌室入室 HIV 患者ではないものに算定している フッター 14

保険薬局における主な指摘事項 調剤全般に係る事項 調剤技術料に係る事項 薬学管理料に係る事項 事務的事項個別の保険薬局に係る指摘事項であることに留意 フッター 15

調剤全般に係る事項 用法用量の記載がないもの ( 例示 ) インテハ ンクリーム 1 本 用法用量の不適切な記載 ( 例示 ) 医師の指示通り フッター 16

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 ) 1 禁忌例への使用が疑われるもの 消化性潰瘍が疑われる患者に対するハイペン錠の投与 承認内容と異なる効能効果での処方が疑われるもの 抗生物質 化学療法剤の投与なく耐性乳酸菌製剤の投与 統合失調症による不眠に対する処方が疑われるマイスリー フッター 17

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 ) 2 承認内容と異なる用量で処方されているもの ウブレチド錠 ウルソ ペンタサ ビクトーザ皮下注 グリミクロン錠 40mg 0.1 錠朝食後 エンシュアリキッド フッター 18

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 ) 3 承認内容と異なる用法で処方されているもの1 ニフェジピン1 日 1 回製剤 ( アタ ラートCRほか ) アムロジピン製剤 ( アムロシ ン ノルハ スクほか ) ARB1 日 1 回 ( オルメテックほか ) アーチストカルデナリンレニベースラジレスアダラートL カルブロック フッター 19

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 ) 3 承認内容と異なる用法で処方されているもの2 コニールシルニジピン製剤 ( アテレック等 ) テノーミンニトロールR バイアスピリンジルチアゼム1 日 1 回製剤ラシックスメインテートケアロードLA 漢方製剤の食後投与 フッター 20

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 ) 3 承認内容と異なる用法で処方されているもの3 ユニフィルLA テオドールアルロイドGの食後投与オメプラールウルグートタケプロンOD プロマックD プリンペランの食後投与ドンペリドン製剤の食後投与 フッター 21

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 ) 3 承認内容と異なる用法で処方されているもの4 イトプリド製剤 ( カ ナトン等 ) の食後投与リファジンリリカサアミオンサインバルタパキシルアレロックザイザルユーゼル フッター 22

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 ) 3 承認内容と異なる用法で処方されているもの5 ウリトスOD サノレックスバクトラミンモーラステープLの1 日 2 回モーラステープの1 日 2 回ロキソニンテープの1 日 2 回プロトピック軟膏ノボリンR フッター 23

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )4 過量投与での処方が疑われるもの1 ゾピクールソラナックスデパスフルニトラゼパム製剤 4mg 分 1 ブロチゾラム製剤 0.5mg 分 1( 不眠症 ) ハルシオンマイスリーメキトライドリオレサール重カマ ヨシダ 3g 分 3 フッター 24

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )4 過量投与での処方が疑われるもの2 ミドリンP モーラステープモーラステープL ロキソニンテープ注射針 フッター 25

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )5 重複投薬が疑われるものハーフジゴキシンKY エカード配合錠 ユニシア配合錠セレコックス錠 ユリーフ錠 ビカルタミド錠タケプロンOD 錠セパゾン散 アキネトン細粒 フッター 26

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )6 薬学的に問題があると思われる併用が認められるもの1 セルベックスカプセルとノズレン細粒とパリエット錠アダラートCR 錠とアムロジンOD 錠ロヒプノール錠とアモバン錠とハルシオン錠ロヒプノール錠とマイスリー錠とアモバン錠とハルシオン錠ロキソニンパップとロキソニンテープカロナール細粒とPL 配合顆粒バイミカード錠とアテレック錠ビオスリー配合錠とビオフェルミン錠剤 フッター 27

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )6 薬学的に問題があると思われる併用が認められるもの 2 マグラックス細粒とクラビット錠 ガスモチン錠とフェロベリン配合錠 フッター 28

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )7 投与期間の上限が設けられている医薬品について その上限を超えて投与されているもの 8 週を超える投与 タケプロン (OD) ペンタサ錠 500mg 8 錠 / 日 フッター 29

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )8 漫然と長期にわたり処方されているもの1 2 週間を超える投与ガスモチン錠月余にわたる投与ビタミンB 製剤 (B1 B2 B6 B12) ビタミン配合剤 ( ビタメジン等 ) ビタミンC 製剤ユベラ錠パンテチン製剤 フッター 30

調剤全般に係る事項 薬学的確認の不十分なもの ( 例示 )8 漫然と長期にわたり処方されているもの2 長期にわたる漫然投与ガナトンオノン 12 週間を超える投与ケタス ( 脳梗塞後遺症の場合 ) サアミオンキネダック フッター 31

調剤全般に係る事項 調剤済み処方せんの取扱い ( 例示 ) 次の事項を記載していない 調剤済年月日 保険薬局の所在地 保険薬局の名称 保険薬剤師の署名又は記名 押印 調剤年月日の記載誤り 次の事項の記載が不明瞭 ( ゴム印が不鮮明 ) 調剤年月日 保険薬局の所在地 保険薬局の名称 保険薬剤師の氏名の記名 押印について 事務員が行っている フッター 32

調剤全般に係る事項 調剤録の取扱い ( 例示 ) 請求点数が記載されていない 調剤した薬剤師の氏名の記載がない 患者負担金額を記載していない 調剤録を鉛筆で記載 訂正している 調剤録の電磁的な保存方法について 故意による虚偽入力 書き換え 消去及び混同を防止するための対策が十分ではない フッター 33

保険薬局の指導における主な指摘事項 調剤全般に係る事項 調剤技術料に係る事項 薬学管理料に係る事項 事務的事項個別の保険薬局に係る指摘事項であることに留意 フッター 34

調剤技術料に係る事項 基準調剤加算 ( 例示 ) インターネットを通じて常に最新の医薬品緊急安全性情報 医薬品 医療機器等安全性情報等の医薬品情報の収集を行っていない フッター 35

調剤技術料に係る事項 一包化加算 ( 例示 ) 調剤録等に医師の了解を得た旨を記載していない 薬剤の飲み忘れ 飲み誤りを防止すること又は心身の特性により錠剤等を直接の被包から取り出して服用することが困難な患者に配慮するために必要な一包化ではない 同時に計量混合調剤加算を算定している フッター 36

調剤技術料に係る事項 自家製剤加算 ( 例示 ) 調剤録等に製剤工程を記載していない 調剤した医薬品と同一剤形及び同一規格を有する医薬品が薬価基準に収載されている フッター 37

調剤技術料に係る事項 調剤料の夜間 休日等加算 ( 例示 ) 調剤を行った時間が要件を満たしていない フッター 38

保険薬局の指導における主な指摘事項 調剤全般に係る事項 調剤技術料に係る事項 薬学管理料に係る事項 事務的事項個別の保険薬局に係る指摘事項であることに留意 フッター 39

薬学管理料に係る事項 薬剤服用歴管理指導料 ( 例示 )1 薬剤服用歴管理指導料の算定が服薬指導等を行う前に行われており 自動的な算定となるおそれがある 処方された薬剤 ( 同日に受け付けた歯科の処方薬剤 ) について 薬剤服用歴の記録に服薬状況等の事項を全く記載していない 薬剤服用歴の記録に次の事項の記載がない 患者の服薬中の体調の変化 副作用が疑われる症状の有無 アレルギー歴 副作用歴 後発医薬品の使用に係る患者の意向 服薬指導の要点 指導した保険薬剤師の氏名 服薬状況 残薬状況の確認 手帳による情報提供の状況 住所 フッター 40

薬学管理料に係る事項 薬剤服用歴管理指導料 ( 例示 )2 印字が不十分で記録として成り立っていない 同一患者の薬剤服用歴の記録について 過去に指導した記録の一部を分離し 別の場所に保管していたものがあり 必要に応じて直ちに参照できるよう保存 管理していない ( 紙薬歴だけでなく 電子薬歴も ) 鉛筆で記載している 次の事項の記載が患者の状況と違う記載となっている 服薬状況 残薬状況の確認 電子薬歴システムにおいて 退職者の ID を付与したままになっている フッター 41

薬学管理料に係る事項 薬剤服用歴管理指導料 ( 例示 )3 情報提供文書について 次の事項の記載がない 用法 用量 副作用 相互作用 服用及び保管取扱い上の注意事項 フッター 42

薬学管理料に係る事項 薬剤服用歴管理指導料 ( 例示 )4 麻薬管理指導加算において 麻薬の服用状況 残薬の状況及び保管状況 ( のいずれか ) を確認していない 麻薬による鎮痛等の効果及び副作用の有無の確認 ( のいずれか ) を行っていない フッター 43

薬学管理料に係る事項 薬剤服用歴管理指導料 ( 例示 )5 特定薬剤管理指導加算について 特に安全管理が必要な医薬品が複数処方されている場合に その全てについて必要な薬学的管理及び指導を行っていない 特に安全管理が必要な医薬品に該当しない医薬品に対して算定している 乳幼児服薬指導加算について 体重を薬剤服用歴の記録に記載していない フッター 44

薬学管理料に係る事項 在宅患者訪問薬剤管理指導料 ( 例示 ) 薬剤服用歴の記録に処方医に対して提供した訪問結果に係る情報の要点を記載していない 薬剤服用歴の記録に必要事項を記載せず 薬学的管理指導計画書に追記していた フッター 45

保険薬局の指導における主な指摘事項 調剤全般に係る事項 調剤技術料に係る事項 薬学管理料に係る事項 事務的事項個別の保険薬局に係る指摘事項であることに留意 フッター 46

事務的事項 登録 届出事項 ( 例示 ) 次の事項の登録 届出がない 保険薬剤師の勤務区分の変更開局時間の変更保険薬剤師の異動 フッター 47

事務的事項 掲示事項 ( 例示 )1 次の掲示を行っていない 明細書の発行状況の掲示 調剤報酬点数表の一覧等を患者の見やすいところに掲示していない 基準調剤加算 1 の掲示 時間外 休日 深夜における調剤応需が可能な近隣の薬局に直接連絡が取れる連絡先電話番号を記載した文書を初回の処方せん受付時に交付していない フッター 48

事務的事項 掲示事項 ( 例示 )2 以下の施設基準について患者の見えやすい場所に掲示していない 基準調剤加算 2 在宅患者訪問薬剤管理指導を行う薬局であること 薬剤服用歴管理指導料に係る事項 後発医薬品の調剤を積極的に行っている旨 後発医薬品調剤体制加算を算定している旨 フッター 49

事務的事項 薬局の管理 後発医薬品の備蓄に係る体制 後発医薬品の調剤に必要な体制の確保に努めること ( 一般名処方について 先発医薬品を調剤している ) フッター 50

その他 事務的事項 調剤報酬明細書に 一包化していない薬剤について 包 の記号が付されていた 服薬指導の場所について 特に抗 HIV 薬服用患者には 細心の注意を払って指導が必要であること また外来で薬物療法を行うことが主たる治療であることから 薬局で指導しやすい環境 ( プライバシーに配慮した設備等 ) を確保できるよう努めること フッター 51

さいごに 52

( 健康保険法などの規定を ) 知りませんでした勉強不足でしたということは 通用しない フッター 53

適正な調剤報酬請求のために 1 調剤報酬請求にあたっては 保険薬剤師は 処方せん 調剤録 請求内容の確認を行う 健康保険法及び調剤報酬点数表 薬剤師法 薬事法等の関係法令を十分に理解すること 審査支払機関からの増減通知については 翌月以降の調剤報酬請求に活用すること フッター 54

適正な調剤報酬請求のために 2 薬局開設者が複数の保険薬局の開設者である場合は 指導 ( 結果 ) の内容を踏まえ 他の保険薬局についても自主的な点検を実施し 保険調剤のより一層の質的向上及び適正化を図ること フッター 55

厚労省等における医薬品情報に関するページ ( 参考 ) 患者向医薬品ガイド http://www.info.pmda.go.jp/guide_ippan/guide.html 重篤副作用疾患別対応マニュアル http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1.html 医薬品副作用被害救済制度 http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/index.html フッター 56

ご清聴 ありがとうございました 57