Microsoft Word - 【完成版】指導案(貝谷)修正0224(差し替え)

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

Microsoft Word - 社会科

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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平成 年度授業改善 ( 中学校社会 ) 第 2 学年社会科 ( 歴史的分野 ) 学習指導案 1 単元名 近代国家の歩みと国際社会 - 新しい価値観のもとで - ( 帝国書院 ) 2 単元について 本単元は, 学習指導要領の内容 (1) ウ及び (5) イを受け, 開国とその影響, 富国強

山梨大学教職大学院専攻長 堀哲夫教授提出資料

2-1_ pdf

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

国語科学習指導案

4 展開計画 ( 全 5 時間 ) 時テーマ ねらい活動 内容使用教材 1 タンザニアを知ろう! No.1 アフリカの途上国 タンザニア という国について知る 興味を持ち どんな文化なのかどんな生活をしているのかを自ら調べようとする タンザニアについての基本的な情報を聞く ワークシートパワーポイント

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

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平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

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Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

中学校第 2 学年社会科学習指導案 日時 : 平成 29 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 第 2 学年 組 名学校 : 中学校授業者 : 1 単元名 欧米の進出と日本の開国 2 単元の目標 欧米諸国の近代化やアジア諸国への進出について関心をもち それらが日本に与えた影響や開国に至る過程について

年間授業計画09.xls

H30全国HP

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

(2)関係機関との連携・協力

年間授業画 地理 歴史 2 年必修世界史 A( 理系 ) 数 2 2 年 56 組 書 教材世界史 A( 実教出版 ) プロムナード世界史 ( 浜島書店 ) 1 近代ヨーロッパの成立以後の近現代史を全世界的観点から体系的に理解させる 今日的な諸課題の解決の一助として歴史的理解 意識を習得させる 2

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

学習指導要領

いろいろな衣装を知ろう

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

社会系(地理歴史)カリキュラム デザイン論発表

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

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6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

数学○ 学習指導案

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第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

Taro-【HP用】指導案.jtd

理科学習指導案

★数学学習指導案最終(知的障害)

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

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学習指導要領

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

教科 : 地理歴史科目 : 世界史 A 別紙 1 (1) 世界史へのいざない 学習指導要領ア自然環境と歴史歴史の舞台としての自然環境について 河川 海洋 草原 オアシス 森林などから適切な事例を取り上げ 地図や写真などを読み取る活動を通して 自然環境と人類の活動が相互に作用し合っていることに気付かせ

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

Transcription:

平成 28 年度教科リーダー養成講座 ( 高等学校 ) 実践記録 資料の読み解きから学ぶ世界史 - 世界史 B 近世ヨーロッパと大航海時代 の指導を通して - 新潟県立長岡商業高等学校授業者教諭貝谷春奈 Ⅰ はじめに 本校では 地域社会の担い手として 産業経済の発展を図る国際感覚豊かで健全な人材の育成 を目指しており 自ら学び 自ら考える力を養い 学力向上を図ることを目標としている 日頃の授業では 世界の歴史についての関心と課題意識を高めるとともに 基本的な事柄を理解し その知識が身に付くように心がけている さらに授業で得た知識を様々な形で活用できるような力を身に付けさせるために 資料を読み取ってまとめたり 資料への疑問を提起させたりするなど 資料を多面的 多角的に考察し 読み解く技能を習得させることで 主体的に学ぶ力も身に付けさせたい Ⅱ 学習指導案 1 日時平成 28 年 10 月 25 日 ( 火 ) 5 限 (13:45~14:37 52 分 ) 2 指導学級商業ビジネス科 3 年 2 組 ( 男子 11 人 女子 27 人 ) 3 教科 科目地理歴史世界史 B 4 使用教材 教科書 実教出版 世界史 B 副教材 帝国書院 最新世界史図説タペストリー 5 単 元 第 9 章近世ヨーロッパと大航海時代 1 ヨーロッパの海外進出 2 第 2 次大交易時代と海域アジア箇所 6 単元の目標 (1) キリスト教を共通の基盤とするヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程に対する関心を高め 意欲的に追究しようとする ( 関心 意欲 態度 ) (2) キリスト教を共通の基盤とするヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程を多面的 多角的に考察し その過程や結果を適切に判断できる ( 思考 判断 表現 ) (3) キリスト教を共通の基盤とするヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程に関する諸資料を収集し 有用な情報を選択して 読み取ったり図表などにまとめたりして表現できる ( 資料活用の技能 ) (4) キリスト教を共通の基盤とするヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程などを理解し その知識を身に付けている ( 知識 理解 ) 7 生徒の実態進路状況は就職よりも進学が多く 特に専門学校へ進学する生徒が大部分を占めている 歴史を学習する意義や必要性を感じていない生徒や 授業を講義形式で行っているため受け身の姿勢の生徒が見られるが 発問に対して積極的に答えたり 疑問に思ったことを自発的に質問したりする生徒もいる 日頃から授業で地図や図版などを用いているため資料を見ることには慣れている しかし 発問に対して口頭で答えさせることがほとんどであるため 読み取った内容や考え 答えを文章でまとめる力が弱く 記述問題に空欄が目立つ この点を踏まえて 授業で得た知識を説明できる力を育てようと考え 合わせて 自分の考えも自分の言葉で表現できる力も身に付けさせたい

8 単元の評価規準 関心 意欲 態度思考 判断 表現資料活用の技能知識 理解 ヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程に対する関心を高め 意欲的に追究しようとしている ヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程を多面的 多角的に考察し その過程や結果を適切に表現している ヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程に関する諸資料から有用な情報を選択して 読み取ったり図表などにまとめたりしている ヨーロッパ世界が 東西の地域性を保ちながら形成され 変動していった過程などを理解し その知識を身に付けている 9 単元の構成 (1) 基軸となる問い ユーラシアの内陸及び海域のネットワークを背景に ヨーロッパ世界が内部と対外的動向から どのように形成されたか (2) 指導と評価の計画 ( 全 5 時間 ) 時限目標 ( ねらい ) 1 時間目 2 時間目 3 時間目 ( 本時 ) 4 時間目 大航海時代が起こった背景を理解する 学習活動 ( 授業内容 ) 中世ヨーロッパの都市と交易 13 世紀以降のネットワーク インド航路開拓 15 世紀末の大航海時ヨーロッパの海代の動き外進出について スペインのアメリカ支理解する 配とアメリカの奴隷制大農園 ヨーロッパの変容大航海時代がも ( 価格革命 商業革命 ) たらした変化を 大西洋をはさんだ分業理解する 体制アジアにおける ポルトガルのアジア内交易を理解す交易る 5 時間目 17 世紀の交易世界を理解する オランダの優勢 まとめ 評価の観点 関思技知 評価方法等 イブン = バットゥータの旅行記の資料や地図を読み取り 変化に気付くことができる ( ワークシート ) 白地図に大航海時代の世界を表現できる ( ワークシート ) 植民地支配の実態を資料から読み取ることができる ( ワークシート ) ヨーロッパの穀物価格などのグラフを読み取り 大航海時代について多面的に考察し 適切に表現している ( ワークシート ) 日本との関わりについて多面的に考察し 適切に表現している ( ワークシート ) ヨーロッパ世界の変容について関心を高めている ( ワークシート ) 定期考査 10 本時の計画 (3/5 時間 ) (1) 本時の目標 グラフや資料の読み取りから ヨーロッパ世界の変容に気付く ( 資料活用の技能 ) 大航海時代がもたらした変化について多面的 多角的に考察し その過程や結果を適切に表現している ( 思考 判断 表現 ) (2) 本時における 研究テーマ を実践するための具体的な方策ヨーロッパ世界の変容を多面的 多角的に考察するために その過程や結果を判断できる資料を用いて 批評 討論などの言語活動を行う

(3) 展開 時間学習内容教師の動き生徒の動き 評価の観点と方法指導上の留意点 導入 (5 分 ) 展開 1 (20 分 ) 展開 2 (15 分 ) 展開 2 (10 分 ) まとめ (2 分 ) ヨーロッパの穀物価格のグラフ と スペインの物価指標の表 の読み取り ヨーロッパの変容 価格革命 大西洋をはさんだ分業体制 商業革命 今回の復習 (4) 本時の評価 物価上昇の時期から 大航海時代との関係を推測させる なぜ物価が上昇したのか考えさせる ヨーロッパの物価が大幅に上昇した原因を推測させる 物価上昇によって どんな変化が生じたかを考察させる 新大陸からの金 銀の流入のグラフを示し 銀が大量にヨーロッパに流入したことを説明する ヨーロッパの商業が世界的広がりを持つようになり 貿易の中心が地中海から大西洋に臨む地域に移動したことを理解させる ( 商業革命 ) インド航路の開発とアメリカ大陸への進出がヨーロッパ経済に大きな影響をもたらしたことを理解させる 16 世紀から物価が上昇したことを読み取り その時期にヨーロッパでどのような変化があったのか考える グラフと表 既習内容から 考えられる原因 結果を考察する 周囲の生徒と意見を交換し 発表する グラフを読み取り 銀の流入を理解する ヨーロッパ諸国の変化 を図式化して確認する ヨーロッパと新大陸 アジア間の貿易がどう変化したのか 確認する ワークシートを見直し 今回の内容を振り返る グラフを読み取れるか 既習内容と照らし合わせて大航海時代を思い出せるか ( 資料活用の技能 ) 原因と結果を考察することができるか ( 思考 判断 表現 ) 机間指導をし 話し合いの助言を適宜行う 価格革命について理解し 生活の変化なども含む影響を理解できるか ( 資料活用の技能 ) 机間指導をし 図式化の助言を適宜行う 次回の予告として ポルトガルのアジア交易参入について簡単に紹介する 評価規準 努力を要すると判断される 状況の例指導の手立て < 資料活用の技能 > グラフの読み取りが出来ている < 思考 判断 表現 > 大航海時代がもたらした変化について多面的に考察し 適切に表現している グラフを読み取り 気付いたことを書き出すことが出来ない 価格上昇の原因と結果について 考えをまとめることが出来ない 価格革命にともなう変化について 理解することが出来ない 机間指導の際に 助言をする 周囲と相談して考えるように指示を出す 既習内容を思い出すように 助言を行う ヨーロッパ諸国の変化について 東西で比較して理解するように促す

Ⅲ 授業の実際 生徒たちは普段とは違う授業形式と環境に対して 少し緊張感を持って授業に臨んでいた 年度当初から授業内で地図や図版などの資料を頻繁に用いているが 図表や教科書の資料がほとんどであった 資料を使用しての発問も資料を見れば簡単に答えられるものが多く 個々に考えさせ 短時間で答えを導き出させていた 今回のように初見のグラフ資料を読み取る作業に慣れていないため 意外と難しく 手こずっていたようだが 積極的に周囲と相談したり 真剣に他の生徒の意見や考えを聞いたりする姿が多くみられた 本時までの授業時数が計画よりも少なくなったため 導入の部分を前時の復習ではなく補足説明に変えた 口頭のみの説明で時間も短くなってしまい 他のクラスと比べて知識が定着していない状況であったが そのような中でも発問に対して意見や考えを述べることが出来ていた 授業の様子 Ⅳ 実践の考察とまとめ 1 実践の分析本時の目標であった グラフや資料の読み取りから ヨーロッパ世界の変容に気付く ( 資料活用の技能 ) については 提出させたワークシートや事後アンケートの感想から おおむね達成できたと思われる ( 生徒の感想を参照 ) また 大航海時代がもたらした変化について多面的 多角的に考察し その過程や結果を適切に表現している ( 思考 判断 表現 ) についても 通常の定期考査では空欄が目立つ記述問題をしっかりと解答している生徒を多く確認できた 資料の読み取りから得た知識を定着させ 自分の言葉で表現することにつなげられることが分かった 生徒の感想 グラフや資料の読み取りが苦手なので 少し苦労した 難しかった 久しぶりに資料を読み取って自分の考えを書く作業をしましたが どこをどのように読み取ればよいのか分からず 初めは苦戦しましたが 友だちと相談して理解することができたのでよかったです 資料を用いた授業は自分の考えや他の人の考えが知ることができておもしろかったです 友だちと相談しながら考えることができてよかったです グラフを取り入れた授業は説明されるだけでは分からないことも分かってよかったです 資料を使った授業は分かりやすかった この時代になぜ物価にこのような金額の差が生じたのかということを知ることができたのでよかった 今後もたまにでいいので分かりやすい資料を入れて欲しいなと思う 資料を使い読み取る作業は考える力がつくのでたまにはいいと思った インフレについて答えられなかったので 商業生としてもっと勉強をしなければならないと思った 2 研究協議の論点 (1) 教材の工夫について Q1 のグラフの読み取りに苦労している生徒がいた Q2 は全体で考えさせた方がよかったのではないか という意見をいただいた 発問をして回答させる際 グラフや表のどの部分から読み取ったのかを確認したり どこに注目して欲しいのかを示したりするのに ICT の活用が有

効だと思った 今回は資料の選定に時間がかかり 生徒へは授業プリントでの提示のみであったが ICT を用いることで より分かりやすく スムーズな授業展開が期待できると思う (2) 授業の進め方について生徒が自ら理解しようとする姿勢や聞く姿勢がみられ 授業中に そういうことか なるほど と言った声も聞かれたが 生徒への質問内容をもっと掘り下げてもよいのではないか という意見をいただいた また 発問の際 問いかけを全体にしてから指名した方が 他の生徒も考えられるのではないか 前半はグラフの読み取り 後半にテーマを設定して考える時間があってもよかった ( ただ 進度の問題があるが ) という意見から 個人の作業に加えてグループで話し合わせて意見を発表させるなどの学習活動をもっと意識する必要があると思った 発問に対する 分かりません という生徒の返答をしっかり理解し 全体に発問を投げかけてメリハリを出すなど 対応にも工夫していきたい 発問の内容一つ一つを考えて授業計画を立てていきたいと思う 3 今後の課題授業では基本的な事項を理解させ 知識の定着をはかることが前提であるが 生徒の実態に合わせ 知識を活用できるような力を身に付けさせることも必要だと考える そのために 教科書や図表に載っている以外で適切な資料をいろいろと提示し 読み解く技能を習得させたい その際 ICT を積極的に活用することで資料の読み取りに対する苦手意識を和らげることができると思う 今後は 一つの事柄を多面的 多角的に考察させ 自分の考えをまとめたり 資料への疑問を提起させたりすることを通して 生徒の主体性を育てることにつなげたいと思う また 本校は商業科ということで経済の内容を意識して盛り込んだが 生徒たちは意欲的に授業に取り組んでいた 他教科の既習内容を把握することが授業に生かせることが分かったので 今後は他教科とも連携をとって授業を行っていきたい < 参考資料 > J アロステギ サンチェス他 スペインの歴史 明石書店 (2014) < 参考文献 > J.M. ロバーツ 世界の歴史 6 近代ヨーロッパ文明の成立 創元社 (2003) 平山健二郎 16 世紀 価格革命 論の検証 経済学論究 (2004) 荒野泰典 石井正敏 村井章介 地球的世界の成立 吉川弘文館 (2013) 歴史学研究会編 世界史史料 5 ヨーロッパ世界の成立と膨張 岩波書店 (2007) 長谷川輝夫 大久保桂子 土肥恒之 世界の歴史 17 ヨーロッパ近世の開花 中央公論社 (1997)