自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

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一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

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相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

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贈与税 相続税計算ツール 注 : マクロを使用しない方は下の タブ ( シート名 ) をご使用下さい 番号 内容 下記の矢印をクリック 項目名 1 財産目録の不動産入力 資産 2 財産目録の動産入力 資産 3 死亡保険金 死亡退職金 弔慰金の入力 資産 4 金融資産 負債 費用の入力 資産 5 相続

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

一発合格!FP 技能士 3 級完全攻略実戦問題集 年版 別冊 FP 技能士 3 級 2018 年 9 月実施試験 解答 & 解説 実技試験個人資産相談業務 ( 金融財政事情研究会 ) 問題 解答 解説 第 1 問問 1 1 1) 適切 医療費の一部負担金等の額が自己負担限度額を超える場合

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貸家建付地 貸家建付地とは 自分名義の土地に自分名義の建物を建設してその建物を他人に貸しているものです ( 財基通 26) 借家人には法律上の借家権が発生し 地主は立退料を支払わないと自由に土地建物を処分できません( 借地借家法 28) 貸家建付地の典型例は アパート マンションです このため 相続

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

スライド 1

( 図表 1-2) 課税割合 ( 課税対象被相続人数 / 被相続人全体 100(%) ( 注 ) 財務省公表資料による こうした中で 多くの相続税納税者にとって評価額が高額で相続税納税上の負担増が大きい一定の小 規模宅地については 課税強化への影響を緩和するため 相続税強化が行われた 2015 年に

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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Ⅰ ワンルームマンション経営と節税 税務署 確定申告 税金還付 20 万 ~30 万円 ワンルーム家賃収入ローン元利返済サラリーマンマンション A 氏 1 戸所有月 70,000 円月 60,000 円 銀行 年 30,000 円 月 8,000 円 固定資産税 管理会社 1 ワンルームマンション投

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

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(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

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控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

144 第 2 章宅地等の評価第 3 個別事情のある宅地の評価 このような過小宅地を評価する場合 財産評価基本通達における原則評価 ( 奥行価格補正率や奥行長大補正率等 ) のみでは上記の要因が十分に考慮されているとは言い難く 市場価値である時価と大きく乖離しているケースが見受けられます よって 本

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の相続税シミュレーション 使用していない土地に賃貸マンションや貸家を借入金で新築することで土地の評価額を減らす方法は 昔からある相続税の節税対策です 賃貸マンションや貸家の建築によりその土地の敷地は 貸家建付地として路線価方式または倍率方式の土地の評価額から減額することができます 賃貸マンションの建物は 実際の建築価額より低い固定資産税評価額で評価した上で借家権割合の 30% を差引くことができます さらに賃貸マンションを借入金で建設した場合の借入金残高は 債務として相続財産の合計から控除することができます このため賃貸マンションを新築すると その土地を更地で所有しているよりも相続税評価額がかなり減額されることになります ここでは 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の相続税シミュレーションをします これから相続税対策として賃貸マンションの新築を考えている人は 法定相続人の数と相続財産および債務の金額から 節税対策により相続税がいくら減少するのかの相続税シミュレーションをすることもできます ただし賃貸マンション新築のための借入金残高はすぐにわかりますが 建物の固定資産税評価額は新築後に市区町村から納税通知書が届くまではわかりませんので推測で入力することになります ほとんどの賃貸マンションの建築計画では 賃貸収入が長期間にわたり確実に発生するものと想定しています しかし賃貸収入が建設計画のとおりにならない場合は 長期的には相続税の節税金額よりも相続財産を減らすことがあります また小規模宅地等の特例が 自宅の敷地について適用できないか または適用できても限度面積の 330 m2までは利用できない場合は 賃貸マンションの敷地やアスファルト舗装の駐車場にもこの特例を適用することができます この貸付事業用宅地等の小規模宅地等の特例は 敷地面積が 200 m2まで 50% 評価額を減額できますので 路線価の高い土地では節税効果も大きくなります 相続税の増税による節税対策では賃貸住宅の新築も有効な方法になりますが 総務省の 住宅 土地統計調査 によると平成 25 年の全国の空き家は約 820 万戸で 総住戸に占める割合は 13.5% にもなっています これからますます少子高齢化が進む時代に 10 年から 20 年後まで安定的な家賃収入が保証されることはありませんので 相続税対策としての賃貸住宅の新築には慎重な判断が必要になります 路線価計算表ソフト と 相続税試算表ソフト の注意事項 相続税試算表ソフト は 相続人と法定相続分 相続財産と債務 葬式費用 相続税の税額控除のデータから相続税を試算します 相続税試算表ソフト には 税務署の 相続税の申告のしかた ( 平成 26 年分 ) のデータがサンプルとして入力してあります 税務署の手引きからデータの入力方法を確認した後に 新規にデータ入力する場合は [ データの削除 ] ボタンよりサンプルデータを削除してください 路線価計算表ソフト は不整形地 無道路地や広大地など評価方法が複雑で評価額の減額が大きい土地の計算には対応していません 相続税試算表ソフト は小規模宅地等の特例を適用できる相続人の判定や 配偶者の税額軽減を最も有利に適用しているかの判定はできません このため実際の財産評価と相続税申告書の作成では 公認会計士や税理士などの税務の専門家や税務署の税務相談室で相談してください 路線価計算表ソフト と 相続税試算表ソフト は 税制改正による財産評価と相続税の計算誤りを防ぐために有効期限が設定してあります 平成 27 年版ファイルの有効期限は平成 28 年 12 月 31 日になっていますので 有効期限の経過後はこのソフトの使用はできません このソフトは この本の内容に対応して平成 27 年版を公開していますが 平成 28 年以降のソフトの利用とファイルのダウンロードを保証するものではありません

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また賃貸マンションと駐車場は隣接していますが マンション専用の駐車場ではなく別々に運営しているものとして計算します 被相続人と相続人 相続財産 債務と葬式費用のデータ 法定相続人のデータ 被相続人 高橋太郎父 法定相続人 高橋一郎長男 同居 法定相続分 3 分の 1 高橋二郎次男 別居 ( 持家 ) 法定相続分 3 分の 1 高橋幸子長女 別居 ( 借家 ) 法定相続分 3 分の 1 法定相続人以外に遺言による遺贈で財産を取得する人はいません 法定相続人には 未成年者と障害者の人はいません 相続財産と債務 葬式費用のデータ 財産と債務細目 価額評価額相続する人 土地 自宅の宅地 165 m2 賃貸マンション宅地 200 m2 駐車場の宅地 200 m2 ( アスファルト舗装 ) 家屋 自宅の家屋 165 m2 賃貸マンション 330 m2 有価証券 株式 T 自動車 6,000,000 円 株式 S 鉄道 4,000,000 円 現金 預貯金現金 1,000,000 円 定期 M 銀行 15,000,000 円 定期 J 信金 10,000,000 円 路線価は 1 m2当たり 400,000 円路線価は 1 m2当たり 300,000 円路線価は 1 m2当たり 300,000 円 固定資産税評価額 10,000,000 円固定資産税評価額 30,000,000 円 現在の株価より 現在の定期預金残高 ( 解約利息は加算なし ) 長男次男長女 長男次男 家庭用財産 家財一式 1,000,000 円 書画や貴金属なし 長男 死亡保険金 N 生命保険 20,000,000 円 非課税は 15,000,000 円 長男 債務 借入金 30,000,000 円 未払の税金 医療費なし 次男 葬式費用 葬儀費用 1,000,000 円 葬儀費用は推測による 長男 子供に 3 年以内に贈与された暦年課税の贈与財産はありません 子供と孫に相続時精算課税を選択している人はいません 次男長女長男長男 10,000,000 円次男 5,000,000 円次男 5,000,000 円長女 5,000,000 円

路線価計算表ソフトで土地の評価明細書を作成する 自宅の土地の路線価による評価額の計算 自宅の土地の路線価の 1 m2当たりの評価額を国税庁ホームページで調べてから 路線価方式による土地の評価額の計算をします 400C 間口 10m 奥行 16.5m 地区区分普通商業 併用住宅面積 10m 16.5m=165 m2 評価額 400,000 円 ( 路線価 ) 1.00( 奥行価格補正率 )=400,000 円 400,000 円 165 m2 =66,000,000 円 路線価計算表ソフトへのデータ入力 路線価のデータを入力 ( 地目 路線価等のデータ タブより ) 地目 は ボタンのリストから 宅地 を選択します 地籍 に 165.00 と入力します 路線価の正面 に 400,000 と入力します 間口距離 に 10.00 と入力します 奥行距離 に 16.50 と入力します 利用区分 は ボタンのリストから 自用地 を選択します 地区区分 は ボタンのリストから 普通商業 併用住宅地区 を選択します 自用地の評価額の計算 ( 自用地 1 m2当たりの価額 タブより ) この入力画面から 所有している土地の路線価データから自用地としての評価額を自動計算します 一路線に面する土地の 1 m2当たりの自用地の評価額に 400,000 と表示されます 自用地の評価額に面積を乗じて自動計算された金額の 66,000,000 が表示されます

土地及び土地の上に存する権利の評価明細書 ( 第 1 表 ) 路線価計算表 ソフトのメインメニューの 明細書の表示 ボタンから 土地及び土地の上に存する権利の評価明細書 の表示用シートに移動できます 路線価計算表 ソフトのメインメニューの 明細書の印刷 ボタンから 被相続人が所有する土地ごとに 土地及び土地の上に存する権利の評価明細書 印刷します 表示用シートからは 表示終了 ボタンでメインメニューに戻ることができます 路線価計算表ソフト は複数の土地を同時に管理することができないので 相続税シミュレーションの前に所有する土地ごとに路線価データを入力してから 土地及び土地の上に存する権利の評価明細書 を印刷しておきます

賃貸マンションと駐車場の路線価による評価額の計算 賃貸マンションと駐車場の路線価の 1 m2当たりの評価額を国税庁ホームページで調べてから 路線価方式による土地の評価額の計算をします 300C 奥行 20m 間口 10m 賃貸マンション 奥行 20m 間口 10m アスファルト舗装の駐車場 賃貸マンションは全室賃貸用として使用しています 駐車場はマンション専用ではなくフェンスで区切っています 地区区分普通住宅面積 10m 20m=200 m2 評価額 300,000 円 ( 路線価 ) 1.00( 奥行価格補正率 )=300,000 円 300,000 円 200 m2 =60,000,000 円 路線価計算表ソフトへのデータ入力 路線価のデータを入力 ( 地目 路線価等のデータ タブより ) 地目 は ボタンのリストから 宅地 を選択 地籍 に 200.00 と入力します 路線価の正面 に 300,000 と入力します 間口距離 に 10.00 と入力します 奥行距離 に 20.00 と入力します 利用区分 は ボタンのリストから 貸家建付地 を選択します 地区区分 は ボタンのリストから 普通住宅地区 を選択します 借地権割合 に 70 貸家権割合 に 30 貸家部分床面積 家屋床面積合計 に 330.00 自用地の評価額の計算 ( 自用地 1 m2当たりの価額 タブより ) この入力画面から 所有している土地の路線価データから自用地としての評価額を自動計算します 一路線に面する土地の 1 m2当たりの自用地の評価額に 300,000 と表示されます 自用地の評価額に面積を乗じて自動計算された金額の 60,000,000 が表示されます

貸家建付地の評価額の計算 ( 総額計算による評価 タブより ) 貸家建付地の評価額 = 自用地の評価額 - 自用地の評価額 借地権割合 借家権割合 賃貸割合 60,000,000 円 - 60,000,000 円 (0.7 0.3 330 m2 /330 m2 )= 47,400,000 円 総額計算による評価額 = 47,400,000 円 土地及び土地の上に存する権利の評価明細書 ( 第 1 表 ) 路線価計算表 ソフトのメインメニューの 明細書の表示 ボタンから 土地及び土地の上に存する権利の評価明細書 の表示用シートに移動できます

土地及び土地の上に存する権利の評価明細書 ( 第 2 表 ) の 総額計算による価額 欄 賃貸マンションの敷地については 路線価の評価額と借地権割合 借家権割合および貸付割合より貸家建付地の評価額を計算します 賃貸マンションの敷地の評価方法 賃貸マンションについては 路線価の評価額と同時に借地権割合と借家権割合を入力します 賃貸マンションの一部を自宅として利用している場合は その面積を賃貸部分の床面積から差引いてから貸家建付地としての評価額を計算します 貸家建付地の評価額 = 自用地の評価額 - 自用地の評価額 借地権割合 借家権割合 賃貸割合 60,000,000 円 - 60,000,000 円 (0.7 0.3 330 m2 /330 m2 )= 47,400,000 円

駐車場 ( アスファルト舗装 ) の敷地の評価方法 駐車場の敷地は 土地を貸している貸宅地には当たらないため 自用地の評価額として計算します ただし アスファルト舗装のために 小規模宅地等の特例のうち 貸付事業用宅地等 が適用できるため 最大 200 m2まで 50% 評価額を減額することができます この計算例では 小規模宅地等の特例は賃貸マンションの敷地の 200 m2と アスファルト舗装駐車場の土地 200 m2のどちらにも適用することができます 賃貸マンションの敷地は すでに貸家建付地として評価額が減額されているので 自用地として評価するアスファルト舗装駐車場の土地 200 m2の一部に対して特例を適用したほうが有利になります 貸付事業用宅地等に特定居住用宅地等と特定事業用宅地等がある場合の限度面積 特定居住用 200 特定事業用 200 貸付事業用宅地等の + 宅地等の + 宅地等の 200 m2面積の合計 330 面積の合計 400 面積の合計 特定居住用宅地等 特定事業用宅地等 貸付事業用宅地等 165 m2 200/330 + 0 m2 200/400 + 100 m2 = 200 m2 自宅の敷地 165 m2に小規模宅地等の特例のうち 特定居住用宅地等 を適用するので 貸付事業用宅地等 は 100 m2までこの特例が利用できます 貸付事業用宅地等の適用要件 事業承継要件として その宅地等の貸付事業を相続税の申告期限までに引き継いで 申告期限までその貸付事業を行っていることが必要です 保有継続要件として その宅地等を相続税の申告期限まで所有していなければなりません よって 相続税の申告期限までに駐車場を廃業したり その土地を売却した場合には特例は適用できません 駐車場 ( アスファルト舗装 ) の評価計算 地区区分普通住宅面積 10m 20m=200 m2評価額 300,000 円 ( 路線価 ) 1.00( 奥行価格補正率 )=300,000 円 300,000 円 200 m2=60,000,000 円 小規模宅地等の特例のうち 貸付事業用宅地等 の 100 m2の評価額 300,000 円 100 m2 = 30,000,000 円 30,000,000 円 -(30,000,000 円 0.5)= 15,000,000 円 小規模宅地等の特例を適用しない 100 m2の評価額 300,000 円 100 m2 = 30,000,000 円 評価額の合計額 15,000,000 円 + 30,000,000 円 = 45,000,000 円 賃貸マンションの建物の評価方法 賃貸マンションの建物部分は 借家権割合の 30% を差し引いて計算します 固定資産税評価額 30,000,000 円 (1-0.3 330 m2 /330 m2 )= 21,000,000 円

賃貸マンションと駐車場を所有している人の相続税の計算 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 相続税を試算します 自宅の敷地と駐車場の土地は小規模宅地等の特例を適用して 賃貸マンションの敷地は貸家建付地として評価額を減額することができます 被相続人と相続人および法定相続分データの入力 被相続人のデータを入力します ( 被相続人データ タブより ) 被相続人 ( 死亡した人 ) の氏名 フリガナ 生年月日 年齢 住所 職業を入力します 相続人のデータを入力します ( 相続人氏名データ タブより ) 法定相続人や遺贈を受けた人の氏名 フリガナ 生年月日 年齢 郵便番号 住所 電話番号 職業などを入力します ( フリガナや生年月日 郵便番号と住所の入力は省略できます ) 法定相続分のデータを入力します ( 法定相続分データ タブより ) 法定相続人の氏名から法定相続分のデータを入力します 長男の法定相続分 1/3 次男の法定相続分 1/3 長女の法定相続分 1/3 を入力します 各相続人の法定相続分の合計は 1 になります

土地 土地の権利の明細書データの入力 土地の明細と時価評価額のデータを入力します ( 土地 土地の権利 タブより ) 自宅の土地 400,000 円 165 m2 = 66,000,000 円賃貸マンションの土地 300,000 円 200 m2 = 60,000,000 円駐車場の土地 300,000 円 200 m2 = 60,000,000 自宅の土地は最大 330 m2まで小規模宅地等の特例を適用できます ( 平成 27 年 1 月以後 ) 400,000 円 165 m2 = 66,000,000 円 66,000,000 円 -(66,000,000 円 0.8)= 13,200,000 円 長男が取得した自宅の土地の評価額 13,200,000 円 ( 小規模宅地等の特例の適用後の金額 ) を 土地 土地の権利の明細書 の相続税評価額の長男欄に入力します 次男が取得した賃貸マンションの土地の評価額 47,400,000 円 ( 貸家建付地の評価額計算後の金額 ) を 土地 土地の権利の明細書 の相続税評価額の次男欄に入力します 長女が取得した駐車場の土地の評価額 45,000,000 円 ( 小規模宅地等の特例の適用後の金額 ) を 土地 土地の権利の明細書 の相続税評価額の長女欄に入力します

家屋 構築物の明細書データの入力 家屋の明細と時価評価額のデータを入力します ( 家屋 構築物 タブより ) 取得した相続人と相続税評価額のデータを入力します ( 相続税評価額 タブより ) 長男の氏名と所在地の欄に相続税評価額の 10,000,000 を 次男長男の氏名と所在地の欄に 21,000,000 を入力します 有価証券 債権の明細書データの入力 有価証券の明細と時価評価額のデータを入力します ( 有価証券 債権 タブより ) 取得した相続人と相続税評価額のデータを入力します ( 相続税評価額 タブより ) 長男と株式の欄に 6,000,000 と入力します 長女の株式の欄に 4,000,000 と入力します

現金 預貯金等の明細書データの入力 現金や普通預金 定期預金 定期積金などの預金残高のデータを入力します 預貯金区分 は ボタンのリストから現金または定期預金を選択します 事業用財産 家庭用財産の明細書データの入力 事業用の機械や商品などの事業用財産 家庭用の財産のデータを入力します 長男と家庭用財産等の欄に 1,000,000 を入力します

その他の財産の明細書データの入力 生命保険金や死亡退職金 ゴルフ会員権 電話加入権 書画骨とう品などのデータを入力します 死亡保険金の課税額の計算死亡保険金の非課税限度額は 500 万円 法定相続人の数 になりますので 長男 次男 長女の 3 人分の計算になります 生命保険金の受取額 20,000,000 円 - 非課税限度額 15,000,000 円 ( 5,000,000 円 3 人 ) = 5,000,000 円 死亡保険金の非課税限度額控除後の 5,000,000 円は 長男が取得するものとして その他の財産の明細書 の相続税評価額の長男欄に入力します 債務 葬式費用の明細書データの入力 金融機関からの借入金 税金や医療費の未払金 不動産賃貸業の敷金などのデータを入力します 賃貸マンションについては その建設時の借入金残高や入居者から預かっている敷金がある場合は 債務として控除できますので忘れずに入力します

第 15 表相続財産の種類別価額表 STEP1 相続税の課税価格の計算 相続税の遺産総額の合計額は 15,300 万円になります 長男 次男長女 相続財産は土地 1,320 万円 家屋 1,000 万円 預貯金 1,100 万円 家庭用財産 100 万円 生命保険金 500 万円 = 4,020 万円相続財産は土地 4,740 万円 家屋 2,100 万円 株式 600 万円 預貯金 1,000 万円 = 8,440 万円相続財産は土地 4,500 万円 株式 400 万円 預貯金 500 万円 = 5,400 万円 相続財産から債務と葬式費用を差し引きます 長男 4,020 万円 - 葬式費用 100 万円 = 3,920 万円次男 8,440 万円 - 債務 3,000 万円 = 5,440 万円 課税価格の合計額の 14,760 万円の内訳は 長男は 3,920 万円 次男は 5,440 万円 長女は 5,400 万円になります

第 2 表相続税の総額の計算書 STEP2 相続税の総額の計算 基礎控除額 3,000 万円 + 600 万円 3( 法定相続人の数 )= 4,800 万円 相続税の課税遺産総額課税価格の合計額 14,760 万円 - 基礎控除額 4,800 円 = 9,960 万円 課税遺産総額 9,960 万円を 各相続人の法定相続分に応じて相続税額を計算してから合計します 長男の法定相続分は 1/3 で 3,320 万円次男の法定相続分は 1/3 で 3,320 万円長女の法定相続分は 1/3 で 3,320 万円 長男 3,320 万円 20%-200 万円 =464 万円 ( 相続税の速算表より ) 次男 3,320 万円 20%-200 万円 =464 万円長女 3,320 万円 20%-200 万円 =464 万円 相続税の総額長男 464 万円 + 次男 464 万円 + 長女 464 万円 =13,920 万円 平成 27 年 1 月以降の相続税の速算表 区分 税率 控除額 1,000 万円以下 10% 0 円 3,000 万円以下 15% 50 万円 5,000 万円以下 20% 200 万円 1 億円以下 30% 700 万円 2 億円以下 40% 1,700 万円 3 億円以下 45% 2,700 万円 6 億円以下 50% 4,200 万円 6 億円超 55% 7,200 万円

第 1 表相続税の申告書 あん分割合を入力することができます STEP3 相続人の納付税額の計算 相続税の総額を 各相続人の実際の分割割合に応じて按分計算します 長男 13,920 万円 3,920 万円 14,760 万円 =368.88 万円次男 13,920 万円 5,440 万円 14,760 万円 =513.64 万円長女 13,920 万円 5,400 万円 14,760 万円 =509.47 万円 各相続人の納付税額は下記のようになります 長男の納税額 = 3,368,800 円次男の納税額 = 5,136,400 円長女の納税額 = 5,094,700 円

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