1 日時 : 平成 29 年 11 月 15 日 ( 水 ) 第 5 校時 2 場所 : 3 年 1 組教室 3 学年 学級 : 第 3 学年 1 組 (38 名 ) 指導者 : 三原市立宮浦中学校 T1 西山一之進 4 単元名 : 健康な生活と病気の予防 ( 喫煙 飲酒 薬物乱用のきっかけ ) (1) 単元観 T2 平本園子 喫煙 飲酒 薬物乱用などの行為は, 心身に様々な影響を与え, 健康を損なう原因になることや, 喫煙 飲酒 薬物乱用などの行為には, 個人の心理状態や人間関係, 社会環境が影響することから, それらに適切に対処する 必要があることなど, 正しい知識を身につけさせ, 理解を深めさせることが大切である また, 喫煙 飲酒 薬 物乱用には依存性があり 一度だけなら という軽率な行動が命を脅かす危険があることを充分理解させる必要 がある 三原市立宮浦中学校第 3 学年保健体育科学習指導案単元名 : 健康な生活と病気の予防 ( 喫煙 飲酒 薬物乱用のきっかけ ) (2) 生徒観 ( 調査結果からみる課題 ) <1 組事前アンケート > 質問大変ある少しあるあまりない全くない 1 たばこに興味がりますか 0% 0% 3% 97% 2 お酒に興味がありますか 8% 27% 30% 45% 質問大変思う少し思うあまり思わない全く思わない 3 20 歳になったら煙草を吸いたいですか 4 20 歳になったらお酒を飲みたいと思いますか 0% 3% 3% 94% 24% 31% 18% 27% 質問よく知っている知っているあまり知らない全く知らない 5 薬物乱用の恐ろしさを知っていますか 86% 14% 0% 0% 質問できると思う思わない 6 危険な薬物は簡単に入手できると思いますか 43% 57% 本学級の生徒は, 全体的に学習に熱心で, 授業に対しては集中して取り組もうとする姿勢がみられるものの, 積極的に発言する生徒は少ない 事前アンケートでは, 煙草に関してはあまり興味を示していない しかし, 中学生の時期は, 周囲の人々や社会環境に影響を受けやすく, 喫煙 飲酒 薬物乱用などに興味 関心をもっている生徒もいる 心身への悪影響または, 生命への危険など, 本当の恐ろしさはわかっていないと思われる 危険な薬物は簡単に入手できると思いますか の質問に対して, 思わない と答えた生徒が57% であり, 薬物乱用のきっかけが, 身近に潜んでいることが知らない生徒が多く, 友だちや先輩に誘われたり, 好奇心などの理由から安易に手を出してしまう傾向にあると考えられる
(3) 指導観 ( 指導改善のポイント ) 学習指導要領では, 喫煙, 飲酒, 薬物乱用などの行為は, 心身に様々な影響を与え, 健康を損なう原因となること また, これらの行為には, 個人の心理状態や人間関係, 社会環境が影響することから, それぞれの要因に適切に対処する必要があることを理解させることと示されている そこで, 喫煙 飲酒 薬物乱用の防止について, 自ら学び, 自ら考え, 主体的に判断し, 望ましい行動に結びつけるための指導を行い, 正しい判断のもとに行動に移せる実践力を育てることが大切である さらに, 未成年における喫煙 飲酒や社会問題となっている薬物乱用を絶対に許さないという意識の高揚を図るとともに, 喫煙 飲酒 薬物乱用を勧められたときに断る勇気の大切さや, 自分自身を大切にする気持ちの育成なども併せて指導し, 正しい知識の理解のみに留まらず, 薬物乱用のきっかけや誘いに対して適切な思考 判断を行い, どのような対処の仕方をすればよいか, またどのように断ればよいか, グループ活動を通して適切に対処する力を高めていきたい (4) 本単元において育成しようとする資質 能力本校で育成しようとする資質 能力は以下の 5 点である 知識 スキル 1 課題解決能力 2 表現力 意欲 態度 3 主体性 4 協調性 価値観 倫理観 5 公共心この中から, 本単元において育成しようとする資質 能力は次の 1 点に重点を置くものとする 知識 スキル 1 課題解決能力 喫煙, 飲酒, 薬物乱用を勧められた際に断る対処方法 ( 課題 ) を解決するために, グループ活動を通して仲間と一緒に適切な対処方法を考え, 課題を解決する能力を身につける 5 単元の目標と評価規準単元の目標 喫煙 飲酒 薬物乱用と健康について, 関心をもち, 学習活動に意欲的に取り組むことができるようにする 喫煙 飲酒 薬物乱用と健康について, 知識を活用したり, 科学的に考え判断し, 適切な対処方法を考えることができる 喫煙 飲酒 薬物乱用と健康について, 課題解決に役立つ基礎的な事項やそれらと生活の関わりを理解することができる 単元の評価規準健康 安全についての関心 意欲 態度 1 喫煙, 飲酒, 薬物乱用と健康について関心をもち, 自分たちの生活を振り返ったりするなど, 学習活動に意欲的に取り組もうとしている 2 喫煙, 飲酒, 薬物乱用と健康について, 課題の解決に向けての話合いや意見交換などの学 健康 安全についての思考 判断 1 喫煙, 飲酒, 薬物乱用と健康について, それらの関する資料等で調べたことをもとに課題や解決の方法を見つけたり, 選んだりするなどして, それらを説明している 健康 安全についての知識 理解 1 喫煙, 飲酒, 薬物乱用と健康にしく理解し, 自分の生活に役立つ知識を書きだしている
習活動に意欲的に取り組もう としている 6 指導と評価の計画 全 4 時間 ( 本時は 4/4) 評価 次 学習内容 関考知評価規準評価方法 資質 能力 ( 評価方法 ) 1 喫煙と健康 〇 喫煙の健康への影響を しく理解し, 自分の生活に役立 未成年者の喫煙の害や つ知識を書きだしている 喫煙開始が早ければ早い 喫煙, 飲酒, 薬物乱用と健康 行動観察 ほど依存症になりやすい について関心をもち, 自分た ことを ちの生活を振り返ったりする 喫煙が周りへの人など など, 学習活動に意欲的に取り への影響があることを知 組もうとしている る 2 飲酒と健康 飲酒の健康への影響を しく理解し, 自分の生活に役立 未成年からの飲酒は依 つ知識を書きだしている 存症になりやすいこと 〇 喫煙, 飲酒, 薬物乱用と健康 行動観察 や, 急性中毒により意識 について関心をもち, 自分た 障害などを起こすことを ちの生活を振り返ったりする など, 学習活動に意欲的に取り組もうとしている 3 薬物乱用と健康 薬物乱用とはどのよう ついて, それらの関する資料等 なことかを で調べたことをもとに課題や 覚せい剤や大麻などは 解決の方法を見つけたり, 選ん 心身への悪影響について だりするなどして, それらを説 明している 薬物乱用が社会への悪 〇 影響があることを しく理解し, 自分の生活に役立つ知識を書きだしている
4 喫煙, 飲酒, 薬物乱用の 1 課題解決能 きっかけ ついて, それらの関する資料等 力 ( ワークシー 本 喫煙, 飲酒, 薬物乱用 で調べたことをもとに課題や ト ) 時 のきっけは, 個人や社会 解決の方法を見つけたり, 選ん 的環境の要因があること だりするなどして, それらを説 を 明している 喫煙, 飲酒, 薬物に手 〇 を出さないために, 効果 的な断り方について考え しく理解し, 自分の生活に役立 る まとめ 創造 表現 つ知識を書きだしている 7 本時の展開 (1) 本時の目標 薬物乱用の誘惑に負けない, 対処方法を考えよう (2) 観点別評価規準 自己の課題解決の方法を理解し, 対処方法を工夫している 評価方法 : (3) 育成したい資質 能力の評価基準 資質 能力 1 課題解決 能力 評価基準 A 課題解決に向けて, 自己に適した対処方法で, 説明することができる B 課題解決のために示した対処方法で, 説明することができる C 対処方法を見つけることができない (4) 準備物 掲示用 (5) 学習の展開学習活動 前時までの学習を振り返る 導 課題の意識をつかむ 入 喫煙, 飲酒, 薬物乱用の害を知りながら手を出してしまうきっかけを考える 指導上の留意事項 ( ) ( 努力を要する生徒への指導の手立て ) 喫煙, 飲酒, 薬物乱用における既習事項を質問しながら学習内容を思い起こさせる T1 思いついた意見を出させる T1 意見を分類し板書する T2 きっかけが 2 つに分類されることに気付かせる T1 評価規準 教科の事項 資質 能力 ( 評価方法 )
課題の設定 本時の目標を確認する 誘いをうまく断ることができるだろうか 本時の目標 薬物乱用の誘惑に負けない, 対処方法を考えよう 薬物に手を出した事例を聴く 事例を示し, きっかけの要因を読 なぜ覚醒剤剤に手を出したか考える み取らせる T1 手を出さないためにどんな方法があるか考 える 4 人のグループで話し合う 事例のきっかけをグループで確か めさせる T1 たばこ, 酒の宣伝や広告がどんな印象か考 たばこや酒の広告を示す T2 える 誘われるときの言葉と断り方を聴く 断る方の参考例を掲示し説明をす る T2 サザエさんの 4 コマ漫画の吹き出しに, 適 自己の課題解決の 切な断るセリフを考える まず個人でセリフを考えさせる 方法を理解し, 対処方 展 個人でセリフを考え記入する, そのあとグ 必ず断ることを理解させる T1 法を工夫している 開 ループで自分のセリフを伝える グループで順番に伝えあうように 課題解決能力 グループで一人の意見を選び発表する させる T1 課題解決のために示 まとめ 創造 表現 絶対に手を出さないように, その した対処方法で, 説明することができる 場面にあった言い方で発表させ ( ) る T1 対処方法を選ぶことが難しい生 徒には, 教科書の例を参考に考え させる T1 T2 机間指導の際, 上手な断り方を助 言する T1 T2 主体的に学んでいる姿 グループで互いの対処方法を伝えることができている 課題の解決に向かって, 積極的に活動をして いる ま と め 本時のまとめをする 教師の説諭を聴く に本時の感じたことを記入す る 次時の内容を聴く 振り返り 生徒の実生活に結び付けた説諭をする T1 本日のふり返りをさせ, 発表させる T1 次時の内容を伝える T1
(6) 板書計画 本時の目標 薬物乱用の誘惑に負けない, 対処方法を考えよう 1. なぜ, 喫煙 飲酒 薬物乱用を始めるのか 2. 誘われたときの断り方 個人の要因 好奇心 ストレス 意志の弱さ など とりあえず断る 理由をつけて断る 身振り手振りをつかって断る 〇社会的な環境の要因 周囲の人たちの影響 誘い 宣伝や広告 肯定的印象 好奇心を高める 黙ってその場を立ち去る 自分の戸惑いや不安, やめてほしい気持ちなどを素直に言う テレビや映画のシーン あこがれ 入手しやすい 自動販売機, ネット注文