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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

Taro-小学校家庭科学習指導案改訂

Taro-6学習指導案(事例①小学校

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Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

< 自己と 事象 とのつながり> 題材との出会いの場面において, やってみたいという思いや, どのようになっているのかなどの知的欲求を刺激するように, 実際の小物や写真などを提示し, 自分の生活を豊かにする楽しい小物について具体的なイメージを完成予想図として描き表していく そうすることで, 事象 (

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

平成15年度 家庭科 年間指導・評価計画

第14章 キャリア教育

Microsoft Word - 研究協議会資料(保健分野学習指導案)

小学校国語について

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

H30全国HP

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

掃除教育カリキュラム小学校用

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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とのできる児童がいる反面, 問題の意味がなかなか理解できない児童や自分の考えを言葉で表現することに抵抗が強い児童がいるなど個人差がある さらに, 個々の経験や理解度の差により, 題材への興味 関心や同じ時間内に取り組む課題の量にも差が生じている 本題材における事前アンケートでは, 次のような結果が得

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

指導案

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

3 題材の目標 < 家庭生活への関心 意欲 態度 > 身の回りの整理 整頓に関心をもつことができるようにす ごみを減らす方法や不用品の再利用に関心をもつことができるようにす < 生活を創意工夫する能力 > 自の持ち物の整理 整頓の仕方を工夫することができるようにす ごみを少なくする方法を考えたり 不

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

(3) 指導について指導に当たっては つかむ の段階で まず整理 整頓の必要性を実感させるために 実際に自分の机に入っている学習用具を整理 整頓させ どんなことを考えながら整理 整頓したのかを発表させる その上で ロッカーの中など範囲を広げて整理 整頓させていく 終わった後 自分の机の中や周囲を見渡

藤井 博敏

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

<小学校 生活科>

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

解答類型

第4学年算数科学習指導案

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

Taro-12事例08.jtd

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06 吉成主税(論文)

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

スライド 1 鳥取県小学校教育研究会社会部 第 31 回夏季研修会 第 4 学年部会 教材開発 ~ 我が国や地域の伝統 文化や営み等に触れ 我が国や地域に対する愛情を醸成する教材の開発 ~ 綿口和頼 鳥取市立用瀬小学校

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて


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4 題材の指導 評価計画 ( 時間扱い ) 時評価規準数学習活動 関心 意欲 態度工夫 創造技能知識 理解 3 本時 / 衣服と社会生活 衣服と社会生活 目的に応じた着 衣服の社会生活上 とのかかわり とのかかわりに関 用や個性を生かす の機能について理解 心を持ち 時 場 着用について考え してい

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

1

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上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

職業人のエッセンス 24S 良い仕事をするためのチェックポイント プログラム 指導案 指導用教材 テキスト 配布資料

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

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ICTを軸にした小中連携

国語科学習指導案様式(案)

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

○ ○ 科 学 習 指 導 案

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

Transcription:

事例テーマ 授業改善のポイント 小学校家庭科第 5 学年 身の回りを気持ちよくしよう 生活の中にある課題を見付け 身に付いた知識及び技能を活用して自ら課題を解決するための指導の工夫改善 ~ 授業と授業の間に 生活見つめ を効果的に位置付け 主体的な家庭実践につながる指導の工夫改善 ~ 1 自ら課題を見付けて学ぶ問題解決的な学習の充実を図る指導計画の工夫改善 2 身に付けた知識及び技能を活用し家庭実践へとつなげる指導方法の工夫改善 1 学習状況の把握と結果の分析 (1) 学習状況の把握の方法 評価規準 家庭生活への関心 意欲 態度 1 清掃に関心をもち 取り組もうとしている 生活を創意工夫する能力 1 清掃の仕方を考えたり 自分なりに工夫したりしている 2 環境に負荷をかけない清掃の仕方を工夫している 生活の技能 1 清掃の計画を立て 汚れや材質に応じて 用具や洗剤を適切に使って清掃をしている 家庭生活についての知識 理解 1 汚れの原因や清掃の必要性が分かっている 2 清掃の仕方を理解している 把握の方法 次の視点から事前アンケートを実施し 児童の実態を把握した 関心 意欲 態度 この題材の学習でどんなことができるようになりたいですか 家で汚れている場所を見付けたらどうしますか 創意工夫 掃除をするときに気を付けていることはどんなことがありますか 技能 自分の家で掃除をしたことのある場所はどこですか 自分の家で あなたはどのくらい掃除をしていますか 知識 理解 汚れにはどんな種類がありますか どうして掃除をするのでしょう (2) 学習状況の結果と分析 結果 関心 意欲 態度 どんなことができるようになりたいか 汚れの落とし方などきれいにする方法を知りたい 7 人すみまできれいにできるようになりたい 18 人掃除に役立つ工夫を知りたい やってみたい 3 人自分の身の回りは自分できれいにできるようにしたい 7 人自分の家をきれいにしたい 6 人 汚れている場所を見付けたらどうするか すぐに自分で掃除をする 39% 家の人に伝える 44% 特に何もしない 17% 創意工夫 掃除をするときに気をつけていること すみまできれいにする 12 人ほこりがまわないようにする 3 人ごしごし落ちるまでこする 2 人すぐに掃除をする 1 人ゴミは分別する 1 人掃除機は短時間で 1 人特にない 6 人 いらない物は捨てる 4 人見届けをする 3 人汚いところだけ行う 2 人洗剤を使わない 1 人不要なタオル等を使う 1 人水を流しっぱなしにしない 2 人

技能 自分の家で掃除をしたところ トイレ 23 人お風呂 25 人玄関 20 人窓 16 人鏡 16 人洗面台 7 人台所 14 人カーペット 10 人たたみ 8 人階段 1 人テレビ 1 人床 1 人リビング 1 人こんろ 1 人 自分の家で掃除をしたところがある場所の数 5 カ所 26% 3 カ所 19% 4 カ所 16% 2 カ所 13% 7 カ所 9% 1 カ所 7% 6 カ所 6% 8 カ所 4% 自分の家で自分が掃除する頻度 ほとんどしない 29% 月 1 回程度 33% 週 1 回程度 21% 週 2 回程度 11% 毎日 6% 知識 理解 汚れの種類 ほこり 17 人 かび 5 人 油 4 人 ペンや鉛筆のあと 4 人 砂 1 人 食べくず 1 人 分からない 8 人 なぜ掃除をするのか きたないといや 8 人どんどんきたなくなる 5 人きたないと必要なものが見つからない 1 人 掃除をするとすっきりする 7 人からだに悪い 3 人 分析 家庭生活への関心 意欲 態度 どんなことができるようになりたいか という質問項目から 児童全員が掃除に関して分かったりできるようになりたいと考えていることが分かる その内容としては 汚れの落とし方を知りたい すみずみまできれいにできるようにしたい 自分の部屋だけでなく家族が使う部分もきれいにしてみたい 大人になったときにできるようにしたいといったものである しかし 掃除の頻度 と 汚れている場所を見付けたらどうするか の質問項目から考えると 家の掃除をするのは自分ではなく家族ととらえている傾向がある 掃除の仕方を学びながら 家庭での調査や実践を位置付けることによって 汚れを落とす喜びや家族とのかかわりを感じながら家庭で実践することができるようになると考えられる 生活を創意工夫する能力 日頃の学校の掃除などから すみまできれいにする必要性を感じている また 環境面から工夫を考えようとしている児童もいる しかし 日頃の学校での掃除の様子を観察すると 見付け掃除 で何をしたらよいのか戸惑っていたり 汚れに気付かず見過ごしたり 汚れを落とすために工夫をしたりしている姿は少ない 家族が家庭で汚れを落とすためにどんな工夫をしているか調べる活動を授業と授業の間に位置付け 環境に配慮し汚れに応じた掃除の仕方の工夫についての意識を高める必要がある 生活の技能 自分の家でほとんど掃除をしなかったり 月 1 回程度しか掃除をしなかったりする児童が約 3/5 を占める 家庭での掃除の経験は少ないが 学校では毎日掃除をしていることから ほうきで掃く ぞうきんで拭くといった技能はある程度身に付いていると考えられるが それ以外の技能は不十分である 汚れの種類の把握状況から 汚れを汚れとしてとらえることができていないと考える 実践的 体験的な学習活動を通して m 汚れや材質に応じた清掃の仕方についての技能を身に付ける必要がある 家庭生活についての知識 理解 汚れの種類については ほこり については気が付いている児童が多い しかし それ以外の汚れについては ほとんど知らない また 掃除の必要性については よく分からず回答しない児童も多くいた 学校での調査 実践 家庭での調査 実践を繰り返すことにより理解を深めていくようにしたい

2 分析に基づく授業改善 (1) 授業改善の方針 児童の実態 家庭で日常的に児童が掃除をしていることは少なく 家族に任せていることが多い 学校の掃除でも 家庭の掃除でも 決まっているから 言われたから やるという意識が強い 授業改善の方針 児童が掃除に関わって見方や考え方 感じ方を高め 家庭での実践に向かうために 1 自分の家庭生活を見つめ 自ら課題を見付けて学ぶ問題解決的な学習が充実するよう 指導計画を工夫改善する 2 身に付けた知識及び技能を活用し家庭実践へとつなげる学習活動が充実するよう 指導方法を工夫改善する (2) 改善の具体的方途と実践 1 自分の家庭生活を見つめ 自ら課題を見付けて学ぶ問題解決的な学習の充実を図る指導計画の工夫改善実態調査結果から 家庭での掃除を日常的に行っている児童が少ないことや 汚れの種類やそれに応じた落とし方について理解が不十分であることも分かってきた 児童が掃除に対する見方や考え方 感じ方を高めながら主体的に学ぶためには 自ら課題を見付けて学ぶ問題解決的な学習の充実が有効であると考える また その課題が家庭と直結していることで児童が家の掃除に必然性を感じながら主体的に学ぶことができると考える そこで 3 回の生活見つめを題材に位置付け 自分の家の課題を見付けながら解決する過程となるよう指導計画を次のとおり改善した 従来の題材指導計画 ( 簡易版 ) 生活見つめ 家の汚れやすいところを調べる 1 身の回りの汚れを調べてみよう 2 学校の クリーン作戦 を立てよう 3 クリーン作戦を実行しよう 4 家庭実践計画を立てよう 生活見つめの位置付け 3 度の生活見つめを位置付けることにより児童は 自分の家庭生活を理解し より充実した問題解決的な学習となる <3 度の生活見つめと学校の学習とのつながり > < 第 1 時 > 学校の汚れを調べてみよう 改善後の題材指導計画 ( 簡易版 ) 1 学校の汚れを調べてみよう生活見つめ 自分の家の汚れを調べてみよう 2 家に近い場所を学校で見付けて クリーン作戦 を立てよう生活見つめ 家の人はどんな工夫をしているのか聞いてみよう 3 クリーン作戦を実行しよう生活見つめ 自分の家の汚れを落としてみよう 4 家庭実践の交流をし 冬休みの実践計画を立てる (5 実践交流 + 次の題材の導入 ) 家庭実践交流の場の位置付け 家庭実践を見届け 汚れを落とす喜びや家族に喜ばれるうれしさを感じることができるようにする A 子は第 1 時の導入で 学校の汚れは ほこりであると予想し学校の汚れを調べ始めた 掃除の時間の後ということもあり それほど汚れはないだろうと考えていた しかしテープで様々な箇所の汚れを集め 仲間と交流する中で 汚れには様々な種類があることや 毎日掃除をしていても汚れがあることに驚きを感じた その驚きが家での汚れをみつけてみようという意欲につながった ほこりだけが汚れだと思っていたけど カビや消しかす 食べ物のしみなども汚れだと言うことが分かりました 掃除をしたから汚れはそんなにないと思っていたけど 仲間の発表からも意外と汚れがあることが分かりました 家でも汚れを見付けてみたいです

< 生活見つめ > 自分の家の汚れを調べてみよう そこで 学校の汚れ見付けの体験から 家の汚れを見付けるポイントとして すみっこ 鏡 窓 洗面所 上の方 下の方 かべ 物の下 物の裏 を挙げ 生活見つめ 自分の家庭の汚れを調べてみよう に取り組んだ 家でも学校と同じように 様々な汚れが多いことに驚きを感じた ( 参照 : 資料 1) < 第 2 時 > 家に近い場所を学校で見付けて クリーン作戦 を立てよう < 生活見つめ > 家の人はどんな工夫をしているのか聞いてみよう 生活見つめの汚れ調べから A 子は家の窓のさんをきれいにしたいと考えた そこで 教室の窓のさんの汚れ落としに挑戦することに決めた そして 割り箸に布を巻いた物を使って汚れを落としてみることにした さらに家の人のアドバイスからほこりなどを拭くためのぞうきんを準備することにした 環境を考え ぞうきんは新しい物を買うのではなく 古いタオルを縫って使うことにした ( 参照 : 資料 2) < 第 3 時 > クリーン作戦を実行しよう 資料 1 生活見つめで見付けた汚れ A 子は自分で用意した道具を用いて教室の窓のさんの汚れ落としに取り組んだ 自分で作った割り箸に布を巻いた物に水をつけて掃除し ぞうきんでからぶきをしました 10 分以内で掃除をするのは難しかったけれど 掃除をし終わったらピカピカになりました 新品みたいになりました 掃除道具はすごく汚くなりました 掃除をしてよかったなと思います 掃除は簡単にできる所や大変な所がある事が分かりました 学校できれいに掃除ができたから 家でもがんばってみたいです 資料 2 自分で計画した掃除道具 道具の使い方を工夫し 汚くなった掃除道具ときれいになった窓のさんから 汚れ落としの効果を実感した また 仲間との交流により 汚れにも落としやすい汚れと落としにくい汚れがあること 落としにくい汚れも工夫すれば落とすことができることをつかんだ < 生活見つめ > 自分の家の汚れを落としてみよう A 子は家庭で 家の窓のさんの汚れ落としに挑戦した 学校での学習を生かしながら 汚れのすみの方が落としにくかったら 割り箸の角でこするとよいことを発見することができた 学校で掃除したことを生かして 家でも洗剤を使わず 10 分以内でピカピカに掃除ができました すみの方の汚れが落ちにくく大変でした でも 汚れのすみの方を割り箸の角でこする工夫をしたらきれいになったので うれしい気持ちになりました いつも掃除をしない場所が 掃除をしてピカピカになったのでやってよかったと思います < 第 4 時 > 家庭実践の交流をし 冬休みの実践計画を立てよう 実践交流用の新聞作りの中で A 子は 分かるようになった自分 できるようになった自分を見つめることができた また 家族からほめられたことに喜びを感じ さらに他の場所もきれいにしたいという思いをもった 冬休みの実践では リビングや自分の部屋 妹の部屋の床を掃除することができた

学校で学んだ見方や考え方 感じ方を すぐに家庭における生活見つめで生かしたり 生活見つめで得た見方や考え方 感じ方を学校で生かしたり 仲間と交流することにより 自分の家庭生活を意識しながら 実践力を高めることができると考える 2 身に付けた知識及び技能を活用し家庭実践へとつなげる指導方法の工夫改善家庭における児童の日常的な掃除経験はほとんどない 日常的な掃除は家族に任せることが多い また 夏休みなどの長期間の休みの時に掃除をするが それらのほとんどが 宿題だから 家族に言われるから というように受動的である 主体的に学ぶことによって実践的な態度が育つと考える そのためには児童の見方や考え方 感じ方を高めていく必要がある そこで 児童が主体的に家庭の掃除に取り組むことができるように 題材指導計画では 自ら課題を見付けて学ぶ問題解決的な学習の充実を図る指導計画の工夫改善 に示したように 授業と生活見つめがつながるような工夫をし 授業で高まった見方や考え方 感じ方を生活見つめで生かすことができるようにした 第 3 時の クリーン作戦を実行しよう では 自分が計画した掃除場所以外にも目を向けることができるよう 汚れ落としの全体交流の後 仲間と自由交流を行い 自分の家の汚れを落とす方法を仲間から学ぶ場面を設定した その際 学習プリントには 仲間から学んだことを記録する欄を 生活見つめ 自分の家の汚れを調べてみよう で調べた汚れを書いた欄の横に位置付けた このことにより 自分の家の汚れを意識して交流を行うことができ より主体的な家庭実践へとつなげることができると考える ( 参照 : 資料 3) 自分の家の汚れ調べの結果を書く 授業の中で仲間と自由交流し 自分の家で試したいことを書く 選んだ理由を明らかにする 資料 3 家庭実践へとつなげる仲間との交流 3 授業改善後の成果実践交流用に児童が書いた新聞の中で 分かったこととして 約 8 割の児童が汚れの種類の多様性を挙げている また 汚れが付いている場所の多様性にも気が付くことができた このことにより 汚れに対する見方や考え方 感じ方が高まったと考えられる 普段の学校の掃除でも これまでは掃除時間内は静かに掃除をすればよいという姿が多く 汚れが残っていてもそれに気が付かない姿が多くみられたが ドアのレールの部分をミニほうきを立てて汚れを掻き出し ぞうきんの角で仕上げ拭きをしたり 窓を拭いた後 乾拭きをしたり 手洗い場に児童が作った割り箸に布を巻いたものを置き いつでもそれで掃除をすることができるようにしたりする姿がみられた ( 参照 : 上の写真 ) また 家で実践することで 家をきれいにすることができる自分に喜びを感じたり 家の人に喜ばれることのうれしさを感じたりしたことを新聞記事としてまとめている さらに 家庭で掃除を行うことができるよう 今後も引き続きその価値について考えさせていきたい