表紙

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

第6学年2組 理科学習指導案

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

Microsoft Word - ⑦-1電流がうみ出す力

(1) 児童観本学級の児童は, 理科の学習に興味をもって取り組んでいる 特に, 観察や実験に意欲的である 昨年度は, 変える条件, 変えない条件を考えながら実験に取り組んできたことにより, 条件に目を向けて調べようとする力は育ってきている 本単元にかかわる児童の実態を把握するために, 発電, 蓄電,

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5


第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

Ⅰ 単元の分析 1 学習指導要領の記述から (3) 電流の働き 電磁石の導線に電流を流し, 電磁石の強さの変化を調べ, 電流の働きについての考えをもつことができるようにする ア電流の流れているコイルは, 鉄心を磁化する働きがあり, 電流の向きが変わると, 電磁石の極が変わること イ電磁石の強さは,

について関心をもって話し合っている 6 身近な電気器具について興味 関心をもっている 電圧の特徴を 結果から見いだしている 6 実験結果から 電流の大きさが加えた電圧の大きさに比例することを見いだしている 7 直列回路と並列回路での抵抗の値がどのようになるか 実験の結果から見いだしている 8 水温の

第4学年理科学習指導案

第4学年1組 理科学習指導案

検流計は 下記の単元で繰り返し使用します 学年単元内容 4 電気の働き 5 電流の働き 電流の強さや向きを調べるために使用する 6 電気の利用 直列つなぎ 並列つなぎについても繰り返し指導します 指導改善のポイント 直列 並列つなぎ 1 直列 並列つなぎのそれぞれの特徴を比較する活動を取り入れる 2

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小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

第6学年2組 理科学習指導案

理科学習指導案(形式)

※ 教科 理科テキスト 小4 1学期 5月 電池のはたらき

Taro-6年 理科 電気の利用.jtd

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

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子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

体育科指導案

(2) 単元構想図 学習の手立て 数は時数軸 授業の目標 視点 1 果物で電池を作り 電流を取り出す 果物電池から電流を取り出す実験を通して 電池の仕組みについて 疑問や関心を抱くことができる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) 小集団の中で果物電池を作り 疑問を出し合ったり 共有したりする姿 自

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

国語科学習指導案様式(案)


第5学年 理科学習指導案

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

第6学年理科学習指導案

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

4. タブレット端末の利用状況 ( 利用機材の内容と利用のねらい ) ハードウェア機材名 :ipad ねらい : 水が流れる様子や地形が変化した様子を確認できるよう 動画で撮影し記録する 上流 中流 下流それぞれの様子が撮影できるよう ipadは3 台準備する 機材名 :ENVY110( 複合印刷機

Microsoft Word - 社会科

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関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

○数学科 2年 連立方程式

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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理科学習指導案

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年A(3) てこの規則性

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

授業案4年「3 電気のはたらき」

第6学年2組 理科学習指導案

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

小学校理科の観察,実験の手引き 第5学年B(3) 流水の働き

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Microsoft Word - t2gika1.doc

きるか, 必要なものを取捨選択したり, 試したり見立てたり工夫したりしながら, 自分が選んだおもちゃや楽器をつくる できたおもちゃや楽器を交流し, 友達とアドバイスしあいながら, 改良したり, 遊び方を工夫したりして, よいものにしようとする おもちゃフェスティバルを開き実際に遊び, みんなが楽しく

Taro-(HP)指導案(改訂).jtd

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

第 6 学年理科学習指導案 平成 24 年 11 月 8 日 ( 木 ) 矢巾町立矢巾東小学校 子ども 指導者第 6 学年 1 組 ( 男子 18 名女子 19 名よつば学級 1 名計 38 名 ) 谷藤みゆき第 6 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名計 37 名 ) 林崎史宏第 6 学

実践 報告書テンプレート

(Microsoft Word - \217\254_\216Z_5_\216O\214\264\216s\227\247\216O\214\264\217\254.doc)

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(4) 土地のつくりと変化

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

国語科学習指導案

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

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は, 磁石に引きつけられるものには鉄が含まれている, ということです. 逆は真なら ずです. 鉄が含まれていても, 必ずしも磁石に引きつけられるわけではありません. 1-b. 磁石に付く硬貨と付かない硬貨 おそらく世界中のどの硬貨にも鉄が含まれている硬貨はないでしょう. だからどの 硬貨も磁石には付

英語科学習指導案

3 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領 B 生命 地球 に位置付き, 第 5 学年 B 流れる水のはたらき の学習を踏まえており, 地球 についての基本的な見方や概念を柱とした内容のうち 地球の内部 に関わるものである そして, 中学校 1 年 大地の成り立ちと変化 の基本となる内

第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

Microsoft Word 六西小の林T指導案1.doc

ここで, 力の向きに動いた距離 とあることに注意しよう 仮にみかんを支えながら, 手を水平に 1 m 移動させる場合, 手がした仕事は 0 である 手がみかんに加える力の向きは鉛直上向き ( つまり真上 ) で, みかんが移動した向きはこれに垂直 みかんは力の向きに動いていないからである 解説 1

平成 2 9 年度 広島市教育センター 小学校理科第 5 学年における 問題解決の見通しをもつことにつながる実験計画を立案するための指導の工夫 実験計画に必要な 4 つの要素に基づいた指導を通して 広島市立袋町小学校教諭唐井美沙栄 研究の要約本研究は, 児童が問題解決の見通しをもつことにつながる実験

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

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(3) 指導観本単元は観察や採集した資料を通して学習を進めることが望ましいが 指導観でも挙げたとおり 本校の立地条件として実際に地層や川を観察することは困難であり 児童にとって身近なことととらえることが難しい そのため実感を伴った理解を図るためには 児童が興味を持つことができるように視聴覚教材や写真

4 単元の評価規準 社会的事象への 社会的な思考 判断 観察 資料活用の 社会的事象について 関心 意欲 態度 技能 表現 の知識 理解 報道の在り方につい表現の自由と個人報道について調べ報道の意義や働き, て関心をもち, テレビの人権尊重という 2 たことを基に, これその仕事に携わる人番組や新聞

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

6年 ゆで卵を取り出そう

第4学年理科学習指導案

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子どもが獲得する見方や考え方 教師が持つ指導ポイント <エネルギー教育の視点 > 鏡を使って太陽の光を反射させて集光すると, 熱も集めることができ, その熱を利用することができる 太陽光のエネルギーを利用することで, 省エネにつながる < 理科の視点 > 直径の大きい凸レンズで太陽光を集めるほど,

自己紹介をしよう

第3学年 理科学習指導案

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

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小学校学習指導要領解説(理科)

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

Transcription:

理科 5 年生 ( 電流のはたらき ~ 電磁石でパワフル ~) 単元計画 構成項目実施時期単元のテーマ名 単元計画 構成 ( 全 11 時間 ) 他の単元との連関 内容 1 月ごろ電流のはたらき~ 電磁石でパワフル~ 単元導入電磁石のはたらき (2 時間 ) 魚釣りゲームをしよう コイルをつくって, そのはたらきを調べてみよう 第 1 次電磁石の極の性質 (2 時間 ) 電磁石には普通の磁石のような極があるのだろうか 第 2 次パワフルな電磁石をつくろう (5 時間 ) パワフルなつりざお( 電磁石 ) をつくるには, どうすればよいのだろうか ( 本時案 1) 計画をもとに, 実験しよう ( 本時案 2) まとめ遊んでみよう (2 時間 ) 自作つりざおで遊んでみよう 3 年生理科 磁石の性質 4 年生理科 電気のはたらき ~ 乾電池と光電池 ~ 5 年生理科 振り子の運動 6 年生理科 電気の利用 ~エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 3 年 理科 電気の通り道 ~ 電池パワーであかりをつけよう ~ 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 4 年 理科 電気のはたらき ~ 乾電池と光電池 ~ 乾電池の数とつなぎ方 光電池のはたらき 3 年 理科 太陽と地面の様子 ~ あたたかさと太陽 ~ 日かげの位置と太陽の動き 地面のあたたかさや湿り気の違い 3 年 理科 磁石の性質 磁石に引きつけられる物 異極と同極 単元の連関性 5 年 理科 電流のはたらき ~ 電磁石でパワフル ~ 鉄心の磁化, 極の変化 電磁石の強さ 5 年 理科 振り子の運動 振り子の運動 5 年 理科 流水のはたらき ~ 枯れない川の水の秘密 ~ 流れる水の働き ( 侵食 運搬 堆積 ) 川の上流 下流と川原の石 雨の降り方と増水 6 年 理科 燃焼の仕組み 燃焼の仕組み 6 年 理科 電気の利用 ~エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 発電, 蓄電 電気の変換 電気による発熱 電気の利用 -22-

子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 電磁石の導線に電流を流して, 電磁石の強さの変化をその要因と関係づけ, 条件制御しながら調べること 魚釣りゲームをとおして, つりざおの電磁石に興味をもたせる 電磁石をつくり, 電流の向きによって巻いた導線に鉄心を入れて電流を流すと, 鉄心が磁化されることを調べ, 見つけた疑問を整理させる 電磁石の極は電流の向きによって変わることを関係づけて考えさせる 条件制御した実験を通して, 電磁石の強さは電流の強さやコイルの巻き数によって変わることをとらえさせる 魚釣りゲームで高得点をとるためには, よりパワフルな電磁石にするとよいことに気付かせる また, 繰り返しゲームをするためには, 電池を長持ちさせることが大切であることに気付かせる ( 省エネルギーの視点 ) ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) 魚釣りゲームをとおして, 電磁石のはたらきを調べようとする よりパワフルなつりざお( 電磁石 ) にするためには, どのようにすればよいか調べようとする ( 科学的な思考 ) 電磁石に流れる電流の向きを変えると, 電磁石の極が変わると考えることができる 電流の強さやコイルの巻き数を変えると, 電磁石の強さを変えることができるのではないかと考えることができる ( 観察 実験の技能 表現 ) 電磁石をつくって, 電磁石に電流を流してそのはたらきを調べ, 見つけた疑問を発表して話し合い, 整理することができる 電流計などを正しく使って, 電磁石の強さの変化を計画的に調べ, 記録することができる 自作のつりざお( 電磁石 ) などをつくることを通して, 省エネルギーについて考えることができる ( 自然事象への知識 理解 ) コイルに鉄心を入れて電流を流すと鉄心が磁石になり, 電流の向きが変わると, 電磁石の極が変わることがわかる コイルに流れる電流を強くしたり, コイルの巻き数を増やしたりすると, 電磁石が鉄を引きつける強さは強くなることがわかる はじめに強力な電磁石を提示し,1 人, または複数で引っ張り合ったり, 上に引っかけてぶらさがってみるなどして, 興味 関心を高め, より強力にするには という課題へとつなげていく方法もある ( 島根県小学校教員 ) 魚釣りのゲームで使う魚のデザインを, 地域を流れる川に生息しているものにすることで, 地域の自然に目を向けられるようにする ( 山口県小学校教員 ) 魚釣りのゲームを学校のお祭りでやるのもよい ( 広島県小学校教員 ) -23-

本時 1 の学習指導案 ( 指導項目 ) テーマ名 : 電流のはたらき ~ 電磁石でパワフル ~ 第 2 次パワフルな電磁石をつくろう パワフルなつりざお ( 電磁石 ) をつくるには, どうすればよいのだろうか (5 時間目 / 全 11 時間 ) 学習過程 1. 学習問題を確認しよう 黄金魚をつるために, よりパワフルな電磁石をつくろう どうすれば, よりパワフルな電磁石ができるのだろうか 指導と支援準備物, 教師の働きかけ 関連資料, 指導上の留意点 魚釣りゲームのときにつり上がらなかった黄金魚 ( 重い魚 ) をつるためには, どうしたらよいかを問いかける 話し合いをし, 問題を確認する 電磁石の強さをより強くすることに気付かせる < 準備物 > 電磁石 ( コイル 100 回巻き,200 回巻き ), 乾電池 2 個 ( 新しいもの ) 又は電源装置, 電流計, ゼムクリップ 2. 電磁石を強くする条件を予想しよう 3. どのように調べればよいか, 考えよう 4 年のとき乾電池の数を増やしたらモーターが速く回ったことを想起させ, 考えさせる 時間のある場合, 自ら巻き数を決め, 電磁石を作成させる 自分で巻き数を決めて試したとき,50 回巻きより 70 回巻きのほうにゼムクリップがたくさんついたことから, 巻き数に眼を向けさせる 児童に予想を立てさせ, 話し合わせる ワークシート ( 条件制御を意識できるようにしたもの ) 乾電池 導線 電池の数 つなぎ方 巻き方 巻き数 太さ 強さを比べるためには, 条件をそろえることが大切であることを意識的に話し合わせる 4. 電流計, 電源装置の使い方を練習しよう 次時に備え, 電流計などの使い方を練習する -24-

本時 2 の学習指導案 ( 指導項目 ) テーマ名 : 電流のはたらき ~ 電磁石でパワフル ~ 第 2 次パワフルな電磁石をつくろう 計画をもとに, 実験しよう (6~9 時間 / 全 11 時間 ) 1. 電磁石の強さを比べ, その違いを数字で表そう 計画をもとに実験し, 自分の予想と比べよう 電流計を使って調べることを確認する 条件を統一するために, 乾電池のかわりに電源装置を使うことを知らせる 2. 電磁石の強さを変える条件をグループで考えた方法で調べよう 3. 実験から分かったことをまとめよう < 予想される児童の考え > 僕の予想では, 電池 1 個より電池 2 個の方がよりパワフルになると予想した 実験すると 結果から分かったことは わたしの予想では, コイルの巻き数を グループごとに実験させる 実験前に, 実験装置のつなぎ方, 使い方, 目盛りの読み方などの復習を行い, 実験が確実に進められるようにする 安全面から, 乾電池 2 個までとし, 強い電流を流さないようにする 電源装置を使うときは, 1.5 3 の目盛りで実験し, それ以上の目盛りは使わない 各グループのくふうした実験方法で調べるが, いつも条件統一を意識して, 実験計画を確認しながら進められるようにする グループごとに実験結果を確認してから, 結果からわかったこと を整理する 根拠を持って, 考えを説明できるようにさせる 黄金魚 ( 重い魚 ) が釣れる強い電磁石にするためには 1 電池の数を多くする 2 巻き数を多くする 3 太い導線を使う 省エネ ( 乾電池をたくさん使わず ) でパワフルな電磁石にするためにはということも考えさせる ドライヤー内のモーターは電流によって回転が速くなったり遅くなったりし, 風量の調整ができるといった, 電磁石を利用した身近なもので説明を加えると理解が深まる ( 広島県小学校教員 ) 4. 次時の予告をする つくったつりざお ( 電磁石 ) で魚つりにリベンジすることを告げる -25-

電磁石を用いた魚釣りゲーム ( 釣り竿と魚 ) ソニー科学教育研究会考案 導線の太さ 0.4mm 0.8mm 電池 1 個と 2 個交換できる 電磁石 魚 ワッシャーフェライト磁石 おもり 1. 導線の太さは 2 種類で,2 倍の関係にあること望ましい 2. コイルの巻数 :100 回,200 回 時間的に可能であれば, 事前に 30 回,50 回,150 回巻き等, 子ども自らが巻き数を決めて電磁石を作成し, ゼムクリップをつける実験を行い巻き数と磁力の関係に関心を持たせることが望まれる 子どもから, コイルの巻き数を減らしたらどうなるか傾向をみたいという意見も出る場合がある 3. 短時間での指導を可能にするため, コイルの巻数の異なる電磁石を竿の先で取り替えられる構造 ( クリップを利用したもの ) が望ましい 4. ゲーム感覚を持たせるため, 導入では重さの異なる魚を用意しておく 魚はカプセルトイのカプセルの利用等が想定できる 重量は粘土等で調整する 極性を変えたフェライト磁石を付けた宝を用意しておけば, 極性の学習につなげることが容易である 電磁石を用いた魚釣りゲーム 交換できるように設計された巻き数の異なる電磁石 -26-