固定資産管理規程 第 1 章総則 第 1 条 ( 目的 ) この規程は 当社における固定資産管理業務に関する手続を定め 資産の保全と有効活用を促進することを目的とする 第 2 条 ( 範囲と分類 ) この規程において固定資産とは 耐用年数が1 年以上かつ金額が10 万円以上の資産をいい その範囲と分類は 次に定めるとおりとする (1) 有形固定資産 1 建物及び付属設備 2 構築物 3 機械装置 4 車両運搬具 5 工具器具備品 6 土地 7 建設仮勘定 (2) 無形固定資産 1 商標権 2 特許権 3 実用新案権 4 意匠権 5 電話加入権 6 借地権 7 施設利用権第 3 条 ( 業務分担 ) 固定資産管理担当部署の業務分担は 業務分掌規程で定めるものとする 第 4 条 ( 職務権限 ) 固定資産管理に関する職務権限は 職務権限規程で定めるものとする 第 5 条 ( 固定資産管理総括責任者 ) 固定資産管理総括責任者は 総務部長とする 第 6 条 ( 固定資産管理責任者 ) 固定資産管理責任者は 固定資産を保有する部署の長とする
第 7 条 ( 固定資産管理業務の基本原則 ) 固定資産管理に従事するものは 所属長の指揮 監督のもと次の各号に従い 固定資産管理業務を行うものとする (1) 効果的 効率的な固定資産管理業務に努めること (2) 上司への報告 連絡 相談を怠らないこと (3) 過度な目標を設定しないこと (4) 私利私欲に流されないこと (5) 法令遵守に努めること 第 8 条 ( 解釈上の疑義 ) この規程の解釈について疑義を生じた場合は 総務部長は関係部署の長と協議のうえ これを決定する 第 9 条 ( 改廃 ) この規程は 取締役会の決議により 改廃する 第 2 章取得 第 10 条 ( 固定資産投資計画 ) 総務部長は 中期経営計画に基づき新年度開始前までに固定資産投資計画を策定し 社長の決裁を得なければならない 第 11 条 ( 固定資産予算 ) 総務部長は 固定資産投資計画に基づき新年度開始前までに固定資産予算を策定し 社長の決裁を得なければならない 2. 固定資産予算は 年度 四半期 月別について計数化するものとする 第 12 条 ( 予算管理 ) 総務部長は 毎月予算と実績を把握し その差の原因分析を行い 社長に報告しなければならない 第 13 条 ( 発注依頼 ) 発注依頼部署は 発注依頼書を作成し 所属長の承認後 発注依頼書を購買部へ提出する 2. 購買担当者は 発注依頼書を受領後 発注依頼内容を検討する 第 14 条 ( 見積 ) 購買担当者は 発注依頼書の内容に基づき 原則として 2 社以上の業者に見積もりを依頼する 第 15 条 ( 発注 ) 購買担当者は 業者から受領した見積書の内容を検討うえ 購買先を決定し 発注書を作成する
2. 購買部長は 購買担当者が作成した発注書の内容を確認し 承認する 第 16 条 ( 発注情報の登録 ) 購買担当者は 承認された発注書に基づき 発注情報を登録する 第 17 条 ( 納期管理 ) 購買担当者は 購入先に対して 納期管理を行う 第 18 条 ( 受入 ) 購買担当者は 原則として 購入先から購入品を受入 発注依頼部署に配送する 2. 購買部が設置されていない支店 営業所等は 発注依頼部署が受入れる 第 19 条 ( 検収 ) 検収は 発注依頼部署が行い 検収書を作成し 購買担当者に回付する 2. 購買担当者は 受領した検収書の内容を確認し 購買部長の承認を得る 第 20 条 ( 検収情報の登録 ) 購買担当者は 承認された検収書に基づき 検収情報を登録する 第 21 条 ( 返品 ) 購入品の返品は 発注依頼部署が返品依頼書を作成し 購買担当者に回付する 2. 購買担当者は 受領した返品依頼書の内容を確認し 購買部長の承認を得る 第 22 条 ( 返品情報の登録 ) 購買担当者は 承認された返品依頼書に基づき 返品情報を登録し 購入先へ返品する 第 23 条 ( 固定資産台帳への登録 ) 固定資産を受け入れた部署の責任者は 総務部に遅滞なく固定資産取得報告書を提出しなければならない 2. 総務部は 固定資産取得報告書に基づき 固定資産情報を固定資産台帳に登録する 3. 総務部長は 固定資産台帳に登録した固定資産情報を承認する 第 24 条 ( 取得価額 ) 固定資産の取得価額は 次のとおりとする (1) 工事又は製作によるものは 工事および製作価額に付帯費用等を加算した額 (2) 購入によるものは 買入代価に買入直接費を加算した額 (3) 交換又は贈与によるものは そのときの適正評価額 (4) 修繕又は改造等により 固定資産耐用年数が延長し 又はその資産の価値が増加すると認められる場合は その部分に対応する額第 25 条 ( 帳簿価額 ) 固定資産台帳の帳簿価額は 原則としてその取得価額より減価償却累計額を控除した金額とする 第 26 条 ( 建設仮勘定 ) 固定資産建設のための支出は 全て建設仮勘定に計上し 工事完了又は所有権確定後
遅滞なく当該資産に振り替えるものとする 第 27 条 ( 登記 ) 総務部は 登記を要する固定資産の取得又は移動のあったときは 遅滞なく登記の手続を実施しなければならない 第 3 章維持管理 第 28 条 ( 移動 ) 固定資産の移動とは 移動 貸与 除却 売却及び減失等を総称する 2. 固定資産管理責任者は固定資産を移動する場合は 職務権限規程に定める承認手続を得て実施するものとする 3. 総務部は 固定資産報告書に基づき 所定の移動登録を実施する 第 29 条 ( 保管 ) 固定資産管理責任者は 固定資産の損失 盗難 火災 腐朽及び損壊等の危険並びに損害を防止するとともに 必要に応じて修理 改修及び改良等を加え 経済的価値の維持を図らなければならない 第 30 条 ( 資本的支出と修繕費の区分 ) 固定資産の現状を維持し原能力を回復する費用は 修繕費として処理する 2. 固定資産の耐用年数の延長 あるいは価値が増加する場合は それに対応する支出を当該固定資産の帳簿価額に加算する 第 31 条 ( 損害保険の付保 ) 総務部は 取得した固定資産につき付保が必要と認められる場合は 物件の内容を調査し 職務権限規程に定める承認手続を得て実施するものとする 2. 付保物件については 付保物件明細表を作成し付保状況を明確にしなければならない 第 32 条 ( 保守点検 ) 固定資産管理責任者は 所管する固定資産に重大な事故が発生し 又は事故の発生が懸念される場合は 速やかに総務部に報告し その処理につき指示を求める 2. 総務部は 主要設備等につき必要と認められる場合には 保守業者等に保守点検を一括して依頼し 管理を行うことができる 第 33 条 ( 事故処理 ) 損害保険契約物件について 事故が発生した場合 当該固定資産管理責任者は 速やかにこれを総務部に報告しなければならない 2. 総務部は 前項の事故処理を行う 第 34 条 ( 現物照合 ) 固定資産には 固定資産台帳に登録された番号と同様の資産番号を表示して管理運用を行う
2. 総務部は 固定資産管理責任者に対して毎年 3 月末及び9 月末の固定資産リスト ( 固定資産台帳の写し ) の残高と固定資産現物との照合を行わせ その結果を社長に報告しなければならない 第 35 条 ( 貸与 ) 固定資産を貸与する場合は 職務権限規程の定めに従って承認を得るものとする 第 36 条 ( 担保差入 ) 固定資産を社外に担保として差し入れる場合は 経理部において職務権限規程に定める承認を得て差入を行うものとする 2. 担保設定対象債務が消滅したときは 経理部は速やかに解除手続を行うものとする 第 4 章除却 売却 第 37 条 ( 除却又は滅失 ) 固定資産を減失又は除却した場合は 期首帳簿価額を除却損として計上する 第 38 条 ( 売却 ) 固定資産を売却する場合は 原則として2 社以上の競争入札とする ただし 経常的に発生する屑物および金額の僅少なものについてはこの限りではない 2. 固定資産を売却した場合は 売却価額及び帳簿価額に基づいて適切な売却損益を計上しなければならない 第 39 条 ( 手続 ) 固定資産を除却又は売却するときは次のとおりとする (1) 申請 1 除却又は売却しようとする固定資産を所管する部署の固定資産管理責任者は 理由 予定価格等を記した申請書を作成し 統括管理責任者の承認を得なければならない 2 申請に当たっては 資産の有効活用の方法がないかを検討しなければならない 3 不動産等価値のあるものの除却 売却は 統括管理責任者の管轄とする 4 不動産除却 売却の承認は 取締役会の決議を経て社長が行う (2) 通知書統括管理責任者の承認を得た案件は 承認後速やかに申請部署の管理担当者が除却 売却を実行し 結果を記した固定資産除却 売却通知書を経理部長に提出する (3) 固定資産台帳提出された固定資産除却 売却通知書に基づき 経理部は 固定資産台帳に必要な記録をし 会計処理を行う
第 5 章会計処理 第 40 条 ( 会計処理 ) 経理部は 固定資産台帳に基づき固定資産の会計処理を行う 2. 固定資産台帳の記帳内容と会計帳簿とは 少なくとも各月末ごとに勘定科目単位の残高を照合しなければならない 第 41 条 ( 減価償却 ) 経理部は 法人税法の定める耐用年数に基づき 次の方法で固定資産の減価償却を行う (1) 有形固定資産のうち 減価償却資産 定率法 (2) 無形固定資産のうち 減価償却資産 定額法第 42 条 ( 減損処理 ) 各固定資産について 減損の兆候があり かつ資産の回収可能額が帳簿価額を下回る場合 回収可能額まで減損処理をしなければならない 附則 第 43 条 ( 施行 ) この規程は 平成 年 月 日から施行する