婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

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-3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 歳の割合が多く 次いで 歳 歳の順となっている 男性 女性 総数

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

Microsoft PowerPoint - 2.医療費プロファイル 平成25年度(長野県・・

1 卵胞期ホルモン検査 ホルモン分泌に関して卵巣や脳が正常に機能しているかを知る目的で測定します FSH; 卵胞刺激ホルモン脳の下垂体から分泌されて 卵子を含む卵胞を成長させる作用を持ちます 低いと卵胞の成長がおきませんが 卵巣の予備能力が低下している時には反応性に高くなります LH; 黄体化ホルモ

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

,995,972 6,992,875 1,158 4,383,372 4,380,511 2,612,600 2,612, ,433,188 3,330, ,880,573 2,779, , ,

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

平成14年度研究報告

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肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

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山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

妊よう性とは 妊よう性とは 妊娠する力 のことを意味します がん治療の影響によって妊よう性が失われたり 低下することがあります 妊よう性を残す方法として 生殖補助医療を用いた妊よう性温存方法があります 目次 はじめにがん治療と妊よう性温存治療抗がん剤治療に伴う卵巣機能低下について妊娠の可能性を残す方

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特定不妊治療費助成制度 の利用の手引き ( 申請案内 ) 平成 23 年 8 月 1 日から特定不妊治療に対する助成制度を創設しました 富田林市では 不妊治療の経済的負担の軽減を図るため 大阪府及びその他の都道府県 指定都市 中核市 ( 以下 大阪府等 という ) が実施する 特定不妊治療費助成制度

複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に

AID 4 6 AID ; 4 : ; 4 : ; 44 : ; 45 : ; 46 :

これらの検査は 月経周期の中で下記のような時期に行われます ( いつでも検査できるわけではありません ) 図中のグラフは基礎体温の変動を示し 印は月経を示します 月経周期における検査の時期 高温期 低温期 月経 月経 血液検査 LH FSH E2( エストラジオール ) AMH 精液検査 排卵日 血

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

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配偶子凍結終了時 妊孕能温存施設より直接 妊孕能温存支援施設 ( がん治療施設 ) へ連絡がん治療担当医の先生へ妊孕能温存施設より妊孕能温存治療の終了報告 治療内容をご連絡します 次回がん治療の為の患者受診日が未定の場合は受診日を御指示下さい 原疾患治療期間中 妊孕能温存施設より患者の方々へ連絡 定

体外受精についての同意書 ( 保管用 ) 卵管性 男性 免疫性 原因不明不妊のため 体外受精を施行します 体外受精の具体的な治療法については マニュアルをご参照ください 当施設での体外受精の妊娠率については別刷りの表をご参照ください 1) 現時点では体外受精により出生した児とそれ以外の児との先天異常


70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

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データを正しく 活用していただくために 今回は 平成 23 年度に市町村国保で実施した特定健診結果のみ集計しています 今後 協会けんぽ沖縄支部の結果とあわせて 改めてデータ集を発行する予定です 1. 集計対象者 今回の集計対象者は 平成 23 年度に特定健康診査を受診した者 ( 市町村国保分のみ )

事象 :2 健診項目の中で特定健診必須項目に未受診の項目が存在する 返戻事由健診結果データ異常備考検査項目エラー返戻コード 03 特定健診で必須となっている健診項目に実施されていない項目が存在します 別表: 特定健診項目存在チェックシート を参考に健診結果を入力してください 事象 :3 生活機能評価

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

甲状腺機能が亢進して体内に甲状腺ホルモンが増えた状態になります TSH レセプター抗体は胎盤を通過して胎児の甲状腺にも影響します 母体の TSH レセプター抗体の量が多いと胎児に甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性が高まります その場合 胎児の心拍数が上昇しひどい時には胎児が心不全となったり 胎児の成

別紙 体外受精胚移植 (IVF-ET) の流れ をご参照ください. まず, 実際に IVF-ET を行う前の周期までに, 治療の説明をお聞きいただき, 術前検査として心電図と血液検査 ( 血液型, 感染症, 血液凝固機能等 ) を行います. 後に採卵という手術が必要になりますので, それが安全に行え

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不妊外来を受診される方へ

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糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

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高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に

平成 27 年 8 月改定版こともあります [ アンタゴニスト法 ] 月経が開始してから2~3 日目 ( 前の周期に経口避妊薬を使うこともあります ) から卵巣刺激の注射 (hmg 製剤 FSH 製剤 ) を開始します 原則として連日注射し 数日間の注射の後には超音波検査やホルモン測定により 卵巣の

3 スライディングスケール法とアルゴリズム法 ( 皮下注射 ) 3-1. はじめに 入院患者の血糖コントロール手順 ( 図 3 1) 入院患者の血糖コントロール手順 DST ラウンドへの依頼 : 各病棟にある AsamaDST ラウンドマニュアルを参照 入院時に高血糖を示す患者に対して 従来はスライ

Hormone Replacement Therapy HRT H E P 2 Bioavailable E 2, pmol/l (Rochester, Minnesota) The dashed line indicates

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平成 27 年 10 月 6 日第 2 回健康増進 予防サービス プラットフォーム資料 協会けんぽ広島支部の取り組み ~ ヘルスケア通信簿について ~ 平成 27 年 10 月全国健康保険協会広島支部 協会けんぽ 支部長向井一誠

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

平成22年度インフルエンザ予防接種費用補助実施要綱

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2008年10月2日


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カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1

第 2 達成目標 1. 特定健康診査の実施に係る目標国が示す指針においては 平成 24 年度における特定健康診査の実施率目標を 70.0% とされており 平成 20 年度から平成 24 年度まで 実施率目標を達成できるよう段階的に実施率を引き上げていくこととする 2. 特定保健指導の実施に係る目標国

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

一般内科

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スライド タイトルなし

児に対する母体の甲状腺機能低下症の影響を小さくするためにも 甲状腺機能低下症を甲状腺ホル モン薬の補充でしっかりとコントロールしておくのが無難と考えられます 3) 胎児 新生児の甲状腺機能低下症 胎児の甲状腺が生まれながらに ( 先天的に ) 欠損してしまう病気があります 通常 妊娠 8-10 週頃

審査結果 平成 23 年 4 月 5 日 [ 販 売 名 ] ゴナールエフ皮下注用 150 [ 一 般 名 ] ホリトロピンアルファ ( 遺伝子組換え ) [ 申請者名 ] メルクセローノ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 7 月 21 日 [ 審査結果 ] 提出された資料から 本剤の視床

2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

B. 自治医科大学専門研修プログラムの具体例 産婦人科研修プログラムは 自治医科大学附属病院の 4 年間の後期研修プログラムにおける専門コースの一部ではじめの 3 年間が本プログラムに相当する 専攻医は3 年間で修了要件を満たし ほとんどは専門医たる技能を修得したと認定されると見込まれる 修了要件を

胚(受精卵)移植をお受けの方へ

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外来在宅化学療法の実際

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わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

含む ) 周産期 生殖 内分泌 女性のヘルスケアの4 領域を万遍なく研修することが可能となる 産婦人科専攻医の研修の順序 期間等については 個々の専攻医の希望と研修進捗状況 各施設の状況 地域の医療体制を勘案して 産婦人科研修プログラム管理委員会が決定する B. 産婦人科研修プログラムの具体例 専門

系統看護学講座 クイックリファレンス 2013年7月作成

販売名 再審査報告書 1 ゴナールエフ皮下注用 75 2 ゴナールエフ皮下注用 ゴナールエフ皮下注ペン ゴナールエフ皮下注ペン ゴナールエフ皮下注ペン 900 有 効 成 分 名 ホリトロピンアルファ ( 遺伝子組換え ) 申 請 者 名 メルクセローノ株式会社

結果の概要

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女性用問診票

( 様式甲 5) 氏 名 渡辺綾子 ( ふりがな ) ( わたなべあやこ ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲 第 号 学位審査年月日 平成 27 年 7 月 8 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 学位論文題名 Fibrates protect again

晶形成することなく固化 ( ガラス化 ) します この方法は 前核期胚などの早期胚 の凍結に対して高い生存率が多数報告されています また 次に示します vitrification 法に比べて 低濃度の凍結保護剤で済むという利点があります 2) Vitrification( ガラス化保存 ) 法 細胞

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(別紙様式1)

糖尿病がどんな病気なのか 病気を予防するためにどんな生活が望ましいかについて解説します また 検診が受けられるお近くの医療機関を検索できます 健康診断の結果などをご用意ください 検査結果をご入力いただくことで 指摘された異常をチェックしたり 理解を深めたりすることができます 病気と診断され これから

SoftBank 301SI 取扱説明書

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

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< 運動指導 その他 > SPS の検査結果に基いて 運動指導および栄養指導を行いました 運動指導は エアロビック ダンス ウォーキング 筋力トレーニング ストレッチ体操を中心に行いました 教室期間中はトレーニングルームとプールが無料で使用でき 各個人に合ったメニューを作成し指導を行いました また

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系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

小松市医師会 糖尿病連携推進協議会 の取り組み 小松市医師会糖尿病連携推進協議会湯淺豊司

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帯広厚生病院広報誌 とかち野 2016年7月 vol.52

胚(受精卵)移植をお受けの方へ

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目次 1. 目的 2 2. 人工透析患者の年齢等の分析 3 性別 被保険者 被扶養者 3. 人工透析患者の傷病等の分析 8 腎臓病 併存傷病 平成 23 年度新規導入患者 4. 人工透析 健診結果 医療費の地域分析 13 二次医療圏別 1

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第三期特定健康診査等実施計画 ニチアス健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 02 月 20 日

Transcription:

図 1 調査前年 1 年間の ART 実施周期数別施設数 図 4 ART 治療周期数別自己注射の導入施設数と導入率 図 2 自己注射の導入施設数と導入率 図 5 施設の自己注射の使用目的 図 3 導入していない理由 図 6 製剤種類別自己注射の導入施設数と施設率

図 7 リコンビナント FSH を自己注射された症例の治療成績は, 通院による注射症例と比較し, 差があるか 図 10 リコンビナント FSH を自己注射された症例で, OHSS の発生に変化があるか 図 8 リコンビナント FSH を自己注射した患者の注射に対する印象について 図 11 その他リコンビナント FSH 自己注射により, 何らかの重篤な有害事象が生じたことがあるか 図 9 リコンビナント FSH を自己注射された患者で, 多胎の発生に変化があるか

図 12 患者さんからあった訴え 図 15 一般不妊に対する調節卵巣刺激時, 発育卵胞数がいくつ以上の場合排卵誘起を中止するか 図 13 一般不妊に対する調節卵巣刺激に用いる開始時のゴナドトロピン量 図 16 一般不妊に対する調節卵巣刺激時, 目的以上の卵胞数が発育したときは排卵誘起法を変えて誘起する 図 14 一般不妊に対する調節卵巣刺激時, 卵胞モニターの開始時期はゴナドトロピン投与何日目か

2011年 6 月 報 告 1299

1300 報 告 日産婦誌63巻 6 号

図 17 1. 予防的卵巣摘出の実態調査 表 1 専門分野別解析 予防的卵巣摘出術 ( 人 (%)) 専門分野 ( 人 ) する しない 腫 瘍 (199) 162(81.4) 37(18.6) 生 殖 (101) 67(66.3) 34(33.7) 周産期 (130) 87(66.9) 43(33.1) その他 (75) 53(70.7) 22(29.3) な し (95) 73(76.8) 22(23.2) 専門医 ( 人 ) 腫 瘍 (51) 43(84.3) 8(15.7) 生 殖 (34) 24(70.6) 10(29.4) 周産期 (62) 重複回答あり 37(59.7) 25(40.4)

図 18 ある年齢に達し, かつ摘出を希望した患者に施行する では何歳になったら摘出すると考えるか? 図 19 2. 婦人科術後患者のヘルスケアの実態調査婦人科術後患者 3,247 名の術式による分類 表 2 手術時年齢別に調査時年齢を考慮した 5 疾患合併率の解析 手術時年齢 調査時年齢 ( 患者数 : 温存 vsbso) 更年期障害 脂質異常症 骨粗鬆症 高血圧症 糖尿病 45 歳以下 <_ 45(707vs204) 46-50(121vs89) 51-55(46vs28) 56-60(27vs12) 61-65(22vs6) 10.5vs51.5 * 37.2vs59.6 * 39.1vs82.1 * 55.6vs66.7 40.9vs66.7 1.6vs11.8 * 13.2vs21.3 6.5vs28.6 * 33.3vs33.3 40.9vs16.7 1.6vs7.8 * 4.1vs12.4 8.7vs7.1 18.5vs8.3 31.8vs33.3 0.1vs12.7 * 14.0vs9.0 10.9vs21.4 11.1vs41.7 40.9vs50.0 0.4vs6.4 * 0.8vs2.2 0vs14.3 * 11.1vs16.7 4.5vs0 全年齢 30.3vs56.9 * 4.9vs16.5 * 3.5vs9.4 * 5.1vs14.1 * 1.0vs6.2 * 46-50 歳 46-50(107vs127) 51-55(47vs92) 56-60(13vs21) 61-65(12vs15) 19.6vs38.6 * 38.3vs50.0 37.8vs52.3 58.3vs53.3 13.1vs11.8 23.4vs25.0 46.2vs14.3 41.7vs26.7 2.8vs5.5 6.4vs4.3 7.7vs14.3 16.7vs26.7 18.7vs15.0 31.9vs21.7 30.8vs42.9 25.0vs20.0 1.9vs3.1 1.6vs6.5 15.4vs14.3 8.3vs11.3 全年齢 27.9vs44.7 * 20.1vs17.6 5.0vs7.0 23.5vs20.0 3.4vs5.9 51-55 歳 51-55(30vs131) 56-60(27vs109) 61-65(15vs36) 66<_ (5vs17) 23.3vs26.7 25.9vs18.3 46.7vs25.0 0vs23.5 23.3vs13.0 22.2vs22.9 33.3vs38.9 60.0vs35.3 0vs8.4 11.1vs9.2 6.7vs13.9 20.0vs11.8 13.3vs11.5 22.2vs20.2 26.7vs27.8 60.0vs35.3 0vs6.1 0vs1.8 0vs8.3 20.0vs17.6 全年齢 27.3vs23.2 27.3vs21.2 6.5vs9.6 22.1vs18.1 2.1vs5.5 56-60 歳 56-60(38vs174) 61-65(14vs124) 66<_ (13vs34) 10.5vs12.6 14.3vs8.9 7.7vs11.8 15.8vs17.8 28.6vs20.2 35.5vs23.5 13.2vs4.6 7.1vs5.6 38.5vs5.9 28.9vs21.8 57.1vs25.8 38.5vs35.3 10.5vs9.2 14.3vs4.8 7.7vs17.7 全年齢 10.7vs11.1 23.1vs19.6 16.9vs5.2 36.9vs24.7 10.8vs8.4 61-65(28vs112) 3.6vs7.1 17.9vs10.7 14.3vs4.5 25.0vs10.8 17.9vs4.5 61 歳以上 66<_ (79vs440) 2.5vs6.1 12.7vs11.4 12.7vs11.1 27.8vs21.6 3.8vs1.1 全年齢 2.8vs6.3 14.0vs11.2 13.1vs9.8 27.1vs19.4 7.5vs2.0 温存群に比べて BSO 群で高かった場合,% の差により青字 (10% 未満 ), 赤字 (10% 以上 ) で示した. * p< 0.05( 温存群に比べ BSO 群で有意に高い )

図 20 薬剤介入状況 図 22 術後の LDL- コレステロール値の変化 図 23 術後骨塩量の変化率 図 21 術後からの薬剤使用者

表 3 3. 予防的卵巣摘出術の健康に与える影響についての調査 Surgicalmenopausestudy エントリー総数と術前背景 卵巣温存群 卵巣摘出群 術前閉経群 n 年齢身長体重 BMI E2 FSH 100 39.5±7.3 a 158.2±5.2 a 53.9±10.3 21.5±3.8 112.2±139.0 a 8.0±9.8 a 97 45.9±4.6 b 157.6±5.8 a 56.5±9.4 22.8±3.8 82.0±56.4 a 8.7±5.2 a 216 58.5±7.0 c 154.0±5.7 b 53.2±8.4 22.5±3.5 16.0±12.9 b 58.3±26.5 b 図 24 閉経後年数別の術後骨塩量の変化率 異なった記号で有意差あり 図 25

表 4 3. 予防的卵巣摘出術の健康に与える影響についての調査 Surgicalmenopausestudy フォローアップスケジュール 術後 3 カ月 6 カ月 9 カ月 1 年 1 年 6 カ月 2 年 以後 6 カ月毎 採血 体重 SMI SDS PWV 血圧 W/H HOMA NTx BAP 骨塩量 IMT 検査項目 脂質代謝 : 総コレステロール, 中性脂肪,HDL-C,LDL-C 骨代謝 : 尿中 NTx, 骨型アルカリフォスファターゼ (BAP),DEXA 代謝 : 空腹時血糖, インスリン ホルモン :FSH,LH,E2 脂質異常症治療 高血圧症治療 骨粗鬆症治療 ホルモン補充療法 表 5 術後の薬剤介入状況 温存群 (n= 100) 0 0 0 2 * (2) 摘出群 (n= 97) 9(3) 3(0) 1(1) 9(9) ( 術前正常者 ) * 子宮頸癌のため術後同時化学放射線療法後卵巣機能低下 (FSH> 30mIU/ml)(1 名 ) 手術後に自然卵巣機能低下 (1 名 )

機能性不妊 内膜症性不妊 mean±sem(n=) mean±sem(n=) p 値 初経年齢 12.41±0.03643 n= 1,533 12.21±0.09150 n= 243 0.0474* 採卵時年齢 34.77±0.08726 n= 1,631 34.32±0.2143 n= 307 0.052 採卵個数 右 6.153±0.15477 n= 797 5.000±0.40567 n= 116 0.0033* 採卵個数 左 5.498±0.14893 n= 797 4.267±0.39037 n= 116 0.0014* 採卵個数 合計 10.70±7.54948 n= 1,634 8.924±6.60456 n= 263 0.0001* 妊娠回数 0.4813±0.02144 n= 1,612 0.2941±0.05389 n= 255 0.0010* FSH 製剤使用単位数 1,606±21.729 n= 1,636 1,714±54.193 n= 263 0.0006* ホルモン測定値 (FSH) 7.734±0.13338 n= 1,357 7.507±0.34829 n= 199 0.9288 ホルモン測定値 (AMH) 25.43±0.9636 n= 507 24.92±2.5394 n= 73 0.1938

医療機関名 : 実施責任者名 : 安全管理のための調査票 ( 素案 ) 内 容 行われている場合にはチェック 備考 1 2 3 4 5 6 7 生殖医療に関する安全管理のための指針を整備し, 医療機関内に掲げている. 医療機関内に生殖医療に関する安全管理のための委員会を設置している. 重大でかつ普遍的に発生することが予想される事故が発生した. 生殖医療に関する安全管理のために定期的に職員の研修を実施している. 生殖医療に関する安全管理のために作業安全管理マニュアルを策定している ART の実施においてはダブルチェックを行える体制を整えている. ART の実施においてはすべての症例ごとに記録を残している. 発生した場合には報告すること 研修報告書を提出すること