外国語活動学習指導案 指導者高木希梨 (HRT) ELMA TAMURA(ALT) 1 日時 平成 27 年 9 月 24 日 ( 木 ) 第 5 校時 2 場所 2 年 1 組教室 3 学年 第 2 学年 1 組 29 名 ( 男子 12 名, 女子 17 名 ) 4 単元名野菜の言い方を知ろう 5 単元について 単元の目標 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語への慣れ親しみ言語や文化に関する体感 自分のほしい野菜を伝えたり, 聞いたりしながらコミュニケーションを図ることの楽しさを味わう 野菜の英語を言ったり聞いたりする 英語と日本語では野菜の言い方に違いがあることを感じ取る 単元観本単元では, いろいろな野菜の言い方を知り, 英語表現に慣れ親しむことをねらいとしている また, 生活科と関連させ, 児童にとって身近な野菜の言い方を英語で発音する活動を通して, 日本語との音声の違いに気付いたり, 面白さを感じ取ったりすることもねらっている いろいろな野菜の言い方を知り, 自分の好きな野菜をカレーにトッピングする という活動を通して, 楽しみながら進んでコミュニケーションを図っていこうとする態度の育成も期待できる 児童観本学級の児童は, 生活科でミニトマト, ナス, キュウリやとうもろこし, ピーマンなどの野菜を育て, 漬物にして食べる学習をしている しかし, これまでに野菜を英語でいう経験はほとんどない 日常生活では, プリント配布の時など, How many? 6 please. Here you are. Thank you. You re welcome. といったやりとりを行ったり, 健康観察を英語で行ったりしており, 英語を話すことを楽しむ児童が多い しかし, 日本語でも発話すること自体が苦手な児童が数人おり, やりとりに対して抵抗を感じることが予想される 指導の手立て 1 夏野菜カレーをつくろう というゴールを提示し, 活動の意欲づけを行うとともに単元全体の見通しをもたせる 2 野菜の言い方をたくさん発音できるように活動を工夫し, ゲームなどを通して何度も練習することで自信につなげ, 日本語と英語の音声の違いを感じ取らせていく 3 自分の好きな夏野菜を使ってカレーを作る活動を通して, 学習した英語表現を意欲的に用いたやりとりに取り組めるようにし, コミュニケーションを図ることの楽しさを味わわせる 123
6 言語材料 Sentences Words I like ~ (vegetable). I don t like ~ (vegetable). ~, please. (vegetable), tomato, cucumber, onion, carrot, potato, green pepper, eggplant, corn 7 CAN-DO リスト の位置づけ 本時の学習は, 以下の CAN-DO リスト につながる 小学校高学年 話すこと 1 ( やりとり ) 前もって用意された内容であれば, 短い質問や依頼について, うなずく等の反応をしながら応じることができる 8 単元の評価規準コミュニケーションへの関心 意欲 態度野菜を表す言葉を聞いたり伝えたりする活動を通して, 楽しみながらコミュニケーションを図っている 外国語への慣れ親しみ歌やゲームを通して, 野菜の英語を言ったり聞いたりしている 言語や文化に関する体感英語と日本語では野菜の言い方に違いがあることを感じ取っている 9 指導計画 ( 全 2 時間 ) 評価 1 学習活動いろいろな野菜の言い方を知る 観点 関 慣 体 評価規準 野菜の英語を言ったり聞いたりしている 評価方法 行動観察 振り返りカード 英語と日本語では野菜の 言い方に違いがあるこ とを感じ取っている 2 好きな野菜を相手に伝え, 野菜をカレーにトッ 好きな野菜を伝える活動を通して, 楽しみながら 行動観察 振り返りカード ピングをする コミュニケーションを 本時 図っている 124
PROGRAM5 10 学習の系統 学年 第 1 学年 第 2 学年 第 3 学年 第 4 学年 第 5 学年 第 6 学年 目標 主な語彙 すきなくだもの aplle,grape, banana, orange,peach, lemon, pineapple 野菜の言い方を知ろう I like ~. I don t like ~. サンドウィッチショップへ行こう What would you like? I d like~. 野菜や果物に特化した単元は設定しない レストランへ行こう What would you like? I d like~. 英語で家庭科をしよう What is yellow food? Let s make curry. 学年 目標 中学校第 1 学年 (SUNSHINE ENGLISH COURSE1 開隆堂 ) 日本の自慢できる食べ物について紹介できるようにする 課 課名 主な言語材料 This is my bag. / Is that your bag? / Yes, it is. / 〇国際フードフェスティバル No, it isn t. / Come with me. / Do you like curry? / different 11 本時の目標 自分の好きな夏野菜を使ってカレーを作る活動を通して, 好きな野菜を相手に伝えたり, 繰り 返したりする 12 本時のめざす児童の姿 概ね満足する状況 楽しみながらカレーを作る活動を通して, 自分の好きな野菜を相手に伝えたり, 繰り返したりしている I like~. の表現を使って, 伝えている 相手の好きな野菜を繰り返して言っている 十分満足する状況 聞き取りやすいはっきりとした声で, 自分の好きな野菜を相手に伝えたり, 繰り返したりしている I like~. の表現を使い, 自信をもって相手の目を見ながら, はっきりと伝えている うなずきながら, 相手の好きな野菜を繰り返して言っている 125
13 学習展開 (2 時 /2 時間 ) 学習活動 指導過程 児童 HRT ALT 1 Song 歌を歌う Let s sing a song. Hello song 留意点 評価 < 方法 > 教材 教具 CD 楽しい雰囲気をつ くる 2 Greeting あいさつをする I m fine. Thank you. It s sunny. Let s start English. How are you? How is the weather? 3 Review and practice 本時の GOAL を知 る すきなやさいを相手につたえよう 前時までに学習した表現を確認する 野菜カードを指し示しながら, 発音練習を進める 野菜の英語を発音する 野菜カード ALT のあとについてアクセントを意 識しながら発音さ せる 本時の活動で使う表 表現の練習を進め 児童の発音がはっ 本時の活動で使用 現を練習する る きりしていない時 する表現を繰り返 I like ~. には, ゆっくり繰り返し発音する し慣れ親しませるためにゆっくり繰 り返し発音する 4 Activity カレーやさんごっこを 本時の活動をデモ 本時の活動をデモ カレープレート する ンストレーション ンストレーション 野菜カード で見せる で見せる ペアでお店とお客に分かれる A:I like ~. ~, please. B:Oh, ~? A:Yes, ~!! B:Here you are. 児童の様子を観察し, 児童を具体的にほめながら, 全児童に確認をさせるようにする 児童の様子を見ながら, 口の形を見せてゆっくりと発音を聞かせる 楽しく活動している児童を紹介することで, 活動への意欲を高める 前半が終わった後に評価を行い, 後半の活動につなげる A:Thank you. B:You re welcome 126
自分が好きな野菜をカ 机間指導を行い, 児 机間指導を行い, 好きな野菜を伝 レーにトッピングす 童の発音を評価した 児童の発音を評 える活動を通して, る り, 支援したりする 価したり, 支援し 楽しみながらコミ たりする ュニケーションを 図っている 関 < 行動観察 > 自分がトッピングし I like ~. といい, ト I like ~. を発音し 教師が I don t like た野菜をきいて手を ッピングした野菜を 児童に繰り返さ の表現を使う 挙げる 聞く せる I like ~. をエルマ先 生の後に繰り返す 5 めあてについて振り返 児童の振り返りを確 振り返りカード Reviewing り, 振り返りカードに 認し, 評価する 記入する 6 Song See you song. Let s sing See you song. 7 Closing Thank you, Ms.Elma. See you again. That s all for today. Thank you. See you again Good bye. You re welcome. See you. ALT と目を合わせて 挨拶させる 14 板書計画 GOAL すきなやさいをあい手につたえよう I like ~. ~, please. Oh,~? Yes,~! 127
15 考察 (1) 英語の生活化 及び 知的好奇心の高め合い を図るための視点生活科の授業で育てた野菜を言語材料として扱うことで, 児童の身近にある野菜の言い方を学ばせることができた また, 自分の好きな野菜がのったカレーライスを作る というゴールを設定したことは, 友だちはどの野菜が好きなのかな という思いをもたせることができ, 児童の知的好奇心の高め合いにつなげることができた 振り返りカードの中に, 英語と日本語の音声の違いに気付き自分なりの言葉で記述している児童もおり, 意欲的に取り組めた様子であった 一方, カレーライスやさんとお客さんの役に分かれ, 好きなカレーライスの具を相手に伝え, もらうという活動は, 児童の実際の生活経験にある場面ではなかったので, さらに検討する必要がある (2) 指導者の英語運用児童に伝わりやすい簡単なクラスルームイングリッシュを使用し, 簡単な表現を繰り返すことで, 英語だけでも指示が伝わるように心掛けた しかし, 実際には, デモンストレーションの中で必要な情報がきちんと児童に伝わっておらず, 日本語でのしっかりとしたルール確認も必要であったと思う また, 活動中の褒め言葉 good. very nice. good job. などをたくさん使い, 児童が意欲的に外国語活動に取り組み, 充実感や達成感をもつことができるようにした 指導者も積極的に英語を使用し, 自然に使えるクラスルームイングリッシュを少しずつ増やしていくことが大切であることを実感している (3) 授業実践の成果と課題本時は, 自分の好きな野菜がのったカレーライスを作る というゴールを設定したことで, カレーライス作りの活動には積極的に取り組むことができた また, 野菜の言い方を英語でたくさん発話し, それに慣れ親しむことができた しかし, 自信がもてず, 途中で児童の声が小さくなる場面が見られた 児童に自信をもたせつつ, 意欲を持続させながら, しっかりと慣れ親しませるための工夫が必要であった また, 場面設定をする時に, 児童の生活場面で実際にあり得る場面を設定し, より実践的意欲を高めるようにしたい (4) 授業の様子 好きな野菜を相手に伝えている様子 出来上がったカレーライスを紹介している様子 128