(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

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○数学科 2年 連立方程式

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Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

Taro-@いわてスタンダード中数20

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

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(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

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Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

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国語科学習指導案様式(案)

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

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○学部 ○○科 学習指導案

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第4学年算数科学習指導案

第 ○ 学 年 ○ ○ 科 学 習 指 導 案

第 3 学年算数科学習指導案 日時対象学校名授業者会場 平成 27 年 7 月 8 日 ( 水 )5 校時 13:40~14:25 第 3 学年均等割クラス 19 名町田市立町田第六小学校 2 階 3 年 1 組教室 1 単元名 かけ算の筆算 ( 学校図書 みんなと学ぶ小学校算数 3 年上 ) 2

(Microsoft Word -

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

本時の展開

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

【FdData中間期末過去問題】中学数学2年(連立方程式計算/加減法/代入法/係数決定)

中学校第 3 学年数学科学習指導案 日 時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時 対 象 第 3 学年 学校名 立 中学校 1 単元名 式の計算第 1 章式の計算 2 単元の目標文字を用いた簡単な多項式について 式の展開や因数分解ができるようにするとともに 目的に応じて式を変形したりその意味を読

英語                                    英-1

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るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

Microsoft Word - 社会科

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

第 3 学年算数科学習指導案 江戸川区立清新第一小学校しっかり ( 標準 ) コース 3 年授業者齋藤睦美 1. 単元名考える力をのばそう 間の数に目をつけて 2. 単元の目標問題を解決することを通して, 本数と間の数のきまりを見つけることの大切さや関数的な見方のよさに気付く 3. 単元の評価規準ア

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第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

指導案 5年 算数

問 題

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

数学○ 学習指導案

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

教科書では 同じ割合になっている比は等しい という導入になっているが 2 量の割合は いろいろな表し方ができる という導入に変えている すなわち 2:3 も 4:6 も 6:9 も同じ割合だから等しいという考え方を 2:3 を同じ割合で表すと 4:6 や 6:9 になるという考え方に変えて導入した

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

学力スタンダード(様式1)

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

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Ⅰ 指導と評価の年間計画 及び 評価規準と単元計画 の作成の手引き 1 指導と評価の年間計画 についてこれは 次の 2 の 評価規準と単元計画 の全単元について その概要を記述したものである 生徒の学習活動に対するより適正な評価 及び生徒の学習の改善に生かされる評価 ( 指導と評価の一体化 ) の実

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

第5学年  算数科学習指導案

学習指導要領

中学 1 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :8 問題数 : 基本 40, 標準 40, 挑戦 40 正の数 負の数などの問題を収録 解説教材 :3 確認問題 :3 数直線 数の大小と絶対値などの解説 確認問題

2 単元の構想 本単元の目標 関心 意欲 態度 平均を用いることのよさに気付き, 進んで身近な事柄の考察や表現に用いようとする 見方や考え方 平均の考えを用いて, 身近な事柄について考えたり, 表現の仕方を考えたりすることができる 技能 平均を求めたり, 平均から全体を求めたりできる また, それを

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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PowerPoint プレゼンテーション

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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学習指導要領

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★数学学習指導案最終(知的障害)

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

学習指導要領

基礎と活用 ( 正答率 ) 基礎 活用 基礎 活用 本市小 ( 前年度比 ) (-0.6) (-1.9) 全国比 観点別 ( 正答率 ) 観点 意欲 態度 考え方 技能 知識 理解 本市小 ( 前年度比 ) 67.5 (-0.9) 70.2 (-1.) 7.5

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

集合は, 概念が抽象的であると同時に, 記号による取り扱いが多くなるので, 常に具体的な例での指導を心がける 命題の真偽や必要条件, 十分条件などは, 集合の包含関係の図と関連付けて直感的に理解させる 対偶を利用する証明や背理法による証明などの間接証明法は, その考え方を理解させるように丁寧に指導す

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

第6学年 算数科学習指導案

学習指導要領

7 命題の仮定 三角形の合同条件 図形の性質を記号で表すこと 41

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 ( 国語 ) 1. 国語の定着状況についての概要 どの学年もほとんどすべての項目において 目標値を上回った 昨年度から取り組んできた 文章を書き表す際の 言葉の正しい使い方の指導 が 言葉についての知識 理解

学習指導要領

関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

Taro-安代小3学年算数指導案

学習指導要領

2 単元名分数 3 単元の目標及び評価規準 (1) 目標 分数の意味とその表し方について理解するとともに 端数部分の大きさや等分してできる部分の大きさなどを表すときに分数を用いることができる (2) 評価規準 分数を用いると 整数で表せない端数部分の大きさや等分してできる大きさなどを表すことが でき

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

Transcription:

第 2 学年数学科学習指導案 1 単元名連立方程式 平成 28 年 6 月 24 日 ( 金 ) 第 6 校時 須崎市立朝ヶ丘中学校場所 :2A 教室 2 年 A 組 34 名 指導者 T1 T2 2 単元について (1) 単元観第 1 学年では 文字を用いて数量などの関係や法則を式に表すことによって 一般的かつ簡潔に表現することができることを学んでいる さらに 方程式の意味やその解の意味について理解するとともに 等式の性質を用いて 一次方程式を解き 問題解決に役立てられることを学習している しかし この一元一次方程式は 文字の数が1 個に制限されることもあり 未知の量が複数になる場合には そのうちの1つを x とした場合 他のものを x を用いた数式で表さなければならず 数量の間の関係を文字式を用いて容易に表現できないこともあった そこで 文字をもう1つ用いて未知の量を表し 文字を2 種類使う連立方程式を用いることにより 一次方程式で表現しにくい条件や数量の間の関係がとらえやすくなり 活用場面もこれまで以上に広がってくることになる また 連立方程式の学習を通して 2つの条件を満たす解を求めるという考え方 さらには 文字を消去して一次方程式に帰着させ 連立方程式を解くという考え方を習得していく過程を通して 数学的に考察していくことのよさを感じさせることが可能になるものと考える 日常生活や事象を数学的な見方でとらえ 連立方程式を用いて表現 処理し 解決していくことは 内容の理解を深めるだけでなく 数学の有用性を感得させるものである また 様々な場面に出会った時にも その場面から条件を抽出し 数学の場にのせ 数式として表現する能力を育んでいくことは 今後の数学的な思考力と活用能力の伸長させていく観点からも重要なことである (2) 生徒観本学級は 意欲的に学習に取り組めている しかし 数学は苦手な生徒が多く 1 年次の県版学テの正答率は 53.6%( クラス替えをしているので学年平均 ) で 中部管内 55.0% と比べ -1.4% である 中部管内比較では 対称移動の軸を選ぶ問題では +19.0% が一番よい結果であり 一次式の減法が-16.9% で一番低い 基礎 基本の習得は時間をかけ まじめに取り組むのである程度できるが 思考力 判断力 表現力等には課題が見られる また 一次方程式の立式をする問題で-10.2% と課題が見られ 本時間の丁寧な指導で課題克服につなげる必要を感じている

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する場合には 事象の中の数量の関係を式に表現するときに1つの未知数しか用いることができなかったが 1つの未知数よりも2つの未知数を用いた方が式に表しやすい場合が多いことに気付かせたい また 方程式を利用するにあたっては 数量の関係をとらえて 長さの関係 時間の関係 重さの関係などある特定の量に着目して式をつくり とらえた関係を 線分図や表に図示しながら理解させていきたい さらに 具体的な問題を解決するにあたっては 未知数と方程式の数が一致していることが方程式の解が1 通りに定まるために 必要であることを理解させ 連立二元一次方程式を 見通しをもって的確に用いることができるように指導していきたい そのためには文章題を解く手順を具体的な問題を通して自分たちで導き出す探究的な過程を重視していきたい 3 単元の評価規準 数学への関心 意欲 態度 数学的な見方や考え方 数学的な技能 数量や図形などについての知識 理解 様々な事象を連立二元一次 連立二元一次方程式につい 簡単な連立二元一 連立二元一次方程式 方程式で捉えたり それらの ての基礎的 基本的な知識 次方程式を解くな の必要性と意味及び 性質や関係を見いだしたり 及び技能を活用しながら ど 技能を身に付け その解の意味などを するなど 数学的に考え表現 事象を数学的な推論の方法 ている 理解し 知識を身に付 することに関心をもち 意欲 を用いて論理的に考察し表 けている 的に数学を問題の解決に活 現したりその過程を振り返 用して考えたり判断しよう って考えを深めたりするな としている ど 数学的な見方や考え方 を身に付けている

4 指導と評価の計画 ( 全 15 時間 ) 時間 1 2 3 4 5 指導のねらい ( 目標 ) 学習内容 学習活動 〇二元一次方程式とその解の意味を理解することができる 具体的な事象の中から二元一次方程式をつくり その変数に様々な数を代入して その解を求める方法を考え 解の意味を理解する 〇連立二元一次方程式の必要性と意味及びその解の意味を理解することができる 二つの条件からそれぞれ二元一次方程式をつくり その共通した解が連立二元一次方程式の解となることを理解する 〇連立二元一次方程式の解の求め方を考えることができる 具体的な問題で,2 つの式を比べて 1 つの文字を消去する方法を考える 文字の係数の絶対値が等しい場合の連立方程式を解く 〇加減法を理解し, 文字の係数の絶対値が等しくない場合の連立方程式を解くことができる 加減法によって一つの文字を消去するために 一方もしくは両方の方程式を何倍かして解く 〇代入法を理解し, それを用いて連立方程式を解くことができる 代入法を用いて連立二元一次方程式を解き 代入法と加減法の共通点と相違点について考える 関 考 技 知 〇 評 価 評価規準 二元一次方程式とその解及び連立二元一次方程式とその解に関心をもち その必要性と意味を考えたり 様々な数を代入するなどして自分なりの方法で解を求めたりしようとしている ( 第 1~2 時 ) 二元一次方程式とその解の意味を理解している 連立二元一次方程式を変数が満たすべき条件と捉え 二つの条件が成り立つ変数の値の組を求める方法を考えることができる 二つの連立二元一次方程式に数を代入して 連立二元一次方程式の解であるかどうかを確かめることができる 連立二元一次方程式の必要性と意味及びその解の意味を理解している * 加減法や代入法と その基になっている考え方に関心をもち 連立二元一次方程式を解こうとしている 文字の係数の絶対値が等しい場合の連立方程式で,1 つの文字を消去する方法を考えることができる 加減法を用いて 連立二元一次方程式を解くことができる 加減法による連立二元一次方程式の解き方を理解している 加減法や代入法で連立二元一次方程式を解く過程を振り返りその共通点や相違点について考えることができる 代入法を用いて連立二元一次方程式を解くことができる 評価方法観察 観察 観察 観察

6 7 8 9 〇括弧をふくむ連立方程式を解くことができる 括弧をふくむ場合の連立二元一次方程式を解き その解き方を既習内容と関連づけてまとめる 〇係数に小数や分数をふくむ連立方程式を解くことができる 係数に小数や分数をふくむ場合の連立二元一次方程式を解き その解き方を既習内容と関連づけてまとめる 〇 A=B=C の形をした連立方程式を解くことができる また, 係数に文字をふくむ連立方程式について, その文字の値を求めることができる A=B=C の形をした連立方程式を既習内容を利用し解く方法を考え 方程式を解く 係数に文字をふくむ連立方程式に解を代入して, その文字の値を求める 〇この節を振り返り 定着状況を確認する 基本の問題 括弧をふくむ連立方程式を解くことができる 加減法や代入法による連立二元一次方程式の解き方を理解している 係数に小数や分数をふくむ連立方程式を解くことができる 加減法や代入法による連立二元一次方程式の解き方を理解している A=B=C の形をした連立方程式を解くことができる 基本の問題等を基に これまでの評価結果を補正する 10 ( 本時 ) 11 12 個数と代金に関する問題を, 連立方程式を利用して解決することができる 連立方程式や 一次方程式を用いて解く過程を振り返り その共通点やそれぞれのよさを考える 個数と代金に関する問題で問題解決する手順を考える 速さ 時間 道のりに関する問題を, 連立方程式を利用して解決することができる 速さ 時間 道のりに関する問題を, 連立方程式を利用して解決する 割合に関する問題を, 連立方程式を利用して解決することができる 割合関する問題を, 連立方程式を利用して解決する 連立二元一次方程式を活用することに関心を持ち 問題の解決に生かそうとしている ( 第 10~12 時 ) 連立二元一次方程式や一元一次方程式を用いて解く過程を振り返り その共通点やそれぞれのよさについて考えることができる 具体的な事象の中の数量の関係を捉え 連立二元一次方程式をつくることができる 問題の中の数量やその関係を文字を用いた式で表しそれを基にしてつくった連立二元一次方程式を解くことができる 具体的な事象の中の数量の関係を捉え 連立二元一次方程式をつくることができる 問題の中の数量やその関係を文字を用いた式で表しそれを基にしてつくった連立二元一次方程式を解くことができる 観察 ワークシート

13 14 15 〇連立二元一次方程式を用いて 問題を解決した方法が適切であるかを考えることができる 連立二元一次方程式を利用して問題を解決し その方法を振り返り 解決の方法や答えが適切であるか考える この節を振り返り 定着状況を確認する 基本の問題 この章を振り返り 定着状況を確認する 章末問題 〇 求めた解が問題に適しているかどうかを 振り返って考えることができる ワークシート 基本の問題等を基に これまでの評価の結果を補正する 章末問題等を基に これまでの評価の結果を補正する 6 本時の指導 (1) 本時の目標 具体的な事象の中の数量関係を連立二元一次方程式や一元一次方程式を解く過程を比較することでそれぞれの解き方のよさを実感したり 解き方の手順を説明できる (2) 評価規準 連立二元一次方程式を活用することに関心を持ち 問題の解決に生かそうとしている 関心 意欲 態度 連立二元一次方程式や一元一次方程式を用いて解く過程を振り返り その共通点やそれぞれのよさについて考えることができる 数学的な見方 考え方 (3) 準備物パソコン ワイヤレスのキーボード マウス レーザーポインタ プロジェクター 延長コード 貼りもの 黒板用定規 ワークシート (4) 本時の展開 探究的な 〇学習内容 活動 指導上の留意点 評価規準 評価方 学習の流れ 生徒の意識の流れ 法 導入 ( 2 分 ) 連立方程式の構造 で今日 この単元 のどこを学習するのかを確認する 立ち位置の確認 見通しを持たせる 課題提示 必然を感じる場 問題 1 太郎君のお母さんはモンブランで 1 個 140 円のぼうしパンと1 個 80 円のごま団子が合わせて12 個入ったハッピーパックを1380 円で買ってきました 太郎君は家族みんなで開けたくてみんなの帰りをまっています 家族 4 人で何個ずつ分けようかと方法をあれこれと考えていました さて 太郎君は何が分かれば分けることができますか ただし 箱の中を開けることはできないものとします 課題をつかむ場 問題 1 に取り組む 問題文は立式しやすいように行を

個人思考 分けて提示する 展 開 ( 3 5 分 ) 〇分かっている数量と求める数量から 等 しい数量関係を見つけ ことばの式をつ くりそれをもとに方程式をつくる 補助発問 何が分かればいいですか? 補助発問 どうやって解くか確認してみよう 等しい関係の数量に着目させる ことばの式につなげていく ( 出てこなければ )16 個は何を表している?1520 円は何の 具体的な事象を連立方程式でとらえることに関心をもち, 連立方程式を問題の解決に利用しようとしている 関心 意欲 態度 観察 こと? 出てきた言葉の式をヒントに式 を作ってみよう 少し時間を取ってワークシート で個人思考をする ぼうしパンの個数を x 個とするとごま団 自力解決の補助として段階に応 子の個数は y 個でいいかな ぼうしパン じたヒント入りのワークシート の金額は140 x 円 ごま団子の金額は と交換をする ( 主に T2 が配慮 ) 80 y 円か 個数 金額それぞれの式をつ 補助発問 ( 連立方程式で解け くってみよう て満足している生徒へ ) 他のや り方でも解くことはできないか な? x y はいったいどこから出て きたのかな? どんな数量を x y とするのか記述させる ( ぼうしパンの個数を x 個 ご ま団子の個数を y 個とすると ) 一次方程式で解こうとする生徒がいた もし 一次方程式に発想が及ん ら ぼうしパンの個数を x 個とするとご でいる生徒がいれば 昨年度学 ま団子の個数は ( 16 x ) 個でいいかな 習した解き方で解けることを確 ぼうしパンの金額は140 x 円 ごま団子 認する の金額は 80(16 x) 円か金額の式をつ くってみよう 〇連立方程式と 一次方程式の代表各 1 名 板書をする 〇問題の答えの確認をする

めあての提示 追究する場 個人思考 一次方程式と連立方程式の解き方を比べて それぞれのよさ ( 特徴 ) や共通点を考えてみよう〇班で発表できるように 個人のワークシ 一人一つは意見を考えさせる 連立二元一次方程 ートに記入をする 〇各班で連立方程式と一次方程式のそれぞれの解き方のよさ ( 特徴 ) と共通点を話し合い 最低 1つずつは見つける 〇班のホワイトボードにまとめて ホワイトボードに貼りに来る 補助発問 それぞれの解き方のよさや 共通点をまとめましょう 自分の班が書いていないことをワークシートに書き込む 式や一元一次方程式を用いて解く過程を振り返り その共通点やそれぞれのよさについて考えることができる 数学的な見方 考え方 ワークシート グループ思考 〇どちらの解き方が 自分にとっては解き それぞれの班の意見を生徒とや やすいかを考える りとりをする中で精査してまと 〇自分の班が書いていないことをワークシ めていく ( 同じ内容のものを同 まとめ ( 1 0 分 ) まとめ ートに書き込む 教科書 p49 問 3 に取り組む じ色でチェックするなど ) 共通点として手順を確認させる 自分の考えをワークシートに自分の言葉で記述させる 振り返り 問題 2 1 個 180 円のケーキと 1 個 100 円のドーナツを合わせて 15 個買ったと ころ 代金が 1980 円でした ケーキとドーナツをそれぞれ何個買ったか求めなさ い 〇適用問題に取り組む ( 板書計画 ) めあての確認 連立方程式で解くスペース 一次方程式で解くスペース 活動内 容 1 問題 1 2 それぞれのよさ ( 特徴 ) や共通 点 3 買い物問題を解く手順 4 問題 2 を順次スライドするスペース