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図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

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報告書(表紙) (2)

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2009年9月●日

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参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

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Transcription:

2017 年 3 月 31 日 明治安田生命 2017 年春の 新入社員 を対象に就職活動 働き方 お金に関する意識についてのアンケート調査を実施! 1. 新入社員に就職活動の実態について調査しました 内定企業数は 2.20 社と 5 年振りに減少! 就職活動は 売り手市場 が続くなか 学生の活動量低下が影響!?( 4 ページ ) 就職先を選んだ理由は 会社の安定性 が 1 位に返り咲き! 働き方改革 を意識!? ワーク ライフ バランスを重視する傾向が!( 5 ページ ) チーフエコノミスト小玉祐一による分析 : 会社の安定性 が 1 位となった背景には何が? 就職活動の満足度は 73.0% と昨年より低下 志望企業への 理想 の高まりから 働きたい会社 に就職できなかった学生が増加!?( 6 ページ ) 就職活動のスケジュールについて 選考開始時期が 2 ヵ月前倒しに変更されたことは 25.3% が ポジティブな影響があった と回答!( 7 ページ ) 2. 新入社員の働き方に関する意識について調査しました 社会に出ることへの期待は 経済的自立 と 自己成長 不安は 適性 と コミュニケーション 男性は 理想 を追い求め 女性は 現実 を見る傾向が ( 8 ページ ) 働くことを漢字一文字で表すと?( 上司にも調査を実施!) 新入社員の 1 位は 苦 2 位 生 3 位 挑 上司の 1 位は 生 2 位 忍 3 位 金 不安と理想が交錯する新入社員 に対し 現実に耐える上司 の姿が!( 9 ページ ) 仕事観について 自分の理想を貫く 理想主義 が増加 とことん頑張る 成功主義 が減少! 男性は 平和主義 が大幅増 女性は 理想主義 が過去最高値を記録!( 10 ページ ) 出世 よりも 自分らしさ 働きやすさ を重視!? 将来めざすポジションは 役職に興味がない が 43.6% とトップ!( 11 ページ ) 1 ヵ月あたりの理想の残業時間は?( 上司にも調査を実施!) 新入社員 17.9 時間 上司 14.5 時間 一方 上司の実際の残業時間は 24.7 時間と 理想 と 現実 に大きなギャップが!( 12 ページ ) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項について 新入社員のトップは 時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の制限 が 38.2%! 新入社員と上司では 働き方 労働環境に対する大きなギャップが!!( 13 ページ ) 3. 新入社員のお金に関する意識を調査しました 初任給の使い道では 預貯金 と回答した人の割合が過去最高 また 使う金額は 預貯金 が 67,592 円とトップ 個人消費低迷脱却への道は遠い!?( 15 ページ ) チーフエコノミスト小玉祐一による分析 : 預貯金 への意識が高まった背景には何が? 1 ヵ月当たりの貯蓄目標額は 50,688 円! 貯蓄をする理由では 将来の給料が下がるかもしれないなど不安なので が大きく上昇!( 16 ページ ) 30 歳時点の目標年収は 584 万円 将来の目標年収は 1,095 万円! 将来の目標年収は男女間で 326 万円の開きが!( 17 ページ )

対象者の属性 調査対象今春就職を予定している学生 ( 以下新入社員 ) および上司にあたる社会人 ( 以下上司 ) 調査エリア全国 調査期間 2017 年 1 月 5 日 ( 木 )~1 月 11 日 ( 水 ) 調査方法インターネット調査 有効回答者数新入社員 :1,109 人 上司 :735 人 回答者の内訳 (1) 回答者の性別 ( 単位 : 人 ) 新入社員 男性 女性 555 554 上司 男性 女性 370 365 (2) 回答者の年齢 ( 単位 : 人 ) 新入社員 平均年齢:22.8 歳 21 歳 22 歳 23 歳 24 歳 25 歳以上 163 520 159 116 151 上司 平均年齢:44.5 歳 30 代 40 代 50 代 246 244 245 2

目次 1. 就職活動の実態 (1) 内定企業数 4 ページ (2) 就職先を選んだ理由 5 ページ (3) 就職活動の満足度 6 ページ (4) 就職活動のスケジュール変更の影響 7 ページ 2. 新入社員の働き方に関する意識 (1) 社会に出ることへの期待と不安 8 ページ (2) 働くことを漢字一文字で表すと ( 上司との比較 ) 9 ページ (3) 働き方のタイプ 10 ページ (4) 将来めざすポスト 11 ページ (5) 理想の残業時間 ( 上司との比較 ) 12 ページ (6) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項 ( 上司との比較 ) 13 ページ 3. 新入社員のお金に関する意識 (1) 初任給の使い道 15 ページ (2) 貯蓄目標額と貯蓄の理由 16 ページ (3) 目標年収 17 ページ 3

1. 就職活動の実態 (1) 内定企業数 内定企業数は 2.20 社と 5 年振りに減少! 就職活動は 売り手市場 が続くなか 学生の活動量低下が影響!? 就職活動の実態として まずは内定企業数について聞いてみました 2017 年春の新入社員の内定企業数は 平均 2.20 社と5 年振りの減少となりました 男女別でも 男性が2.28 社 女性が2.11 社と ともに前年から減少し 内定企業数は3 社以下が全体の約 86% を占める結果となりました 2016 年の就職環境は 企業の採用意欲は引き続き旺盛で 実に企業の8 割超が 売り手市場 と認識するなど 学生にとっては良好な環境でした このような環境が続くなか内定企業数が減少に転じているのは エントリー企業数が調査開始以来最低を更新するなど 学生の就職活動量自体が減少していることが影響しているものと思われます 近年インターンシップ等に参加し 企業を研究する学生が増加していることなどから 学生がターゲットを絞って活動をする傾向が強まっているのかもしれません 内定企業数平均の推移 ( 社 ) 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 全体 2.06 2.05 1.73 1.71 1.70 1.87 2.08 2.16 2.37 2.20 男性 2.19 2.26 1.87 1.80 1.85 1.97 2.21 2.18 2.44 2.28 女性 1.95 1.85 1.60 1.63 1.55 1.77 1.93 2.14 2.29 2.11 内定企業数別の占率 就職 採用市場の認識 出典 : 就職問題懇談会 ( 事務局 : 文部科学省 ) 平成 28 年度就職 採用活動に関する調査 ( 企業 ) エントリー企業数の推移 ( 社 ) 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 全体 37.7 26.9 24.4 23.3 22.3 20.8 16.4 4

(2) 就職先を選んだ理由 就職先を選んだ理由は 会社の安定性 が 1 位! 仕事のやりがい が 2 位! 働き方改革 長時間労働 を意識!? ワーク ライフ バランスを重視する傾向が強まる! 就職先を選んだ理由について聞いてみました 昨年の1 位と2 位が逆転し 会社の安定性 が 35.8% で1 位 仕事のやりがい が34.3% で2 位となりました また 安倍政権が推進する 働き方改革 に加え 昨今話題となっている 長時間労働 問題の影響からか ワーク ライフ バランスを重視する 残業や休暇についての状況 ( 過度な残業がない 休暇が取得しやすい等 ) の比率が17.6% と昨年の13.5% から大きく上昇しています 男女別に見ると 男性では 会社のネームバリュー や 会社の成長性 給与水準 を重視する傾向が 女性では 勤務地 や 福利厚生の充実度 社風 を重視する傾向があり 男女間に違いがみられました 男性は 見栄や条件面 を重視する一方 女性は 働きやすさ を重視する傾向があるようです チーフエコノミスト : 小玉祐一による分析今回の調査では 就職先を選んだ理由で 会社の安定性 が1 位に返り咲き 学生の安定志向が改めて確認される結果になりました 背景としてはまず 昨年以降 日本を代表する企業の不祥事や 経営悪化が相次いだことが挙げられると思います 海外では 英国の EU 離脱や米国のトランプ政権の誕生など 世界経済の先行きがますます予測できない時代になってきたことも 学生の安定志向の高まりにつながっているのかもしれません 就職先を選んだ理由 ( 複数回答 ) 5

(3) 就職活動の満足度 就職活動の満足度は 73.0% と昨年より低下志望企業への 理想 の高まりから 働きたい会社 に就職できなかった学生が増加!? 就職活動の満足度について聞いてみました 就職活動の満足度 ( 満足 と ほぼ満足 の合計) は 全体が73.0% 男性 71.0% 女性 75.1% と全てにおいて 昨年より低下しました 就職活動の満足度が低下した主因として 就職活動に満足した理由でトップの 働きたい会社に就職できたから が前年比 6.2ptと大きく減少したことがあげられます 働きたい業種で就職することができたから や 働きたい職種で就職することができたから は前年比で微増し 就職できただけでも良かったから が前年比で4.1pt 増加しています 売り手市場 のなか学生が志望企業に対して抱く 理想 が高まり 人気企業の競争が激化したことで 働きたい会社に就職できなかった学生が増えているのかもしれません 就職活動の満足度 (%) 就職活動の満足度 ( 内訳 ) 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 全体 68.3 72.9 72.4 77.1 76.9 73.0 男性 68.5 70.9 71.3 79.8 76.3 71.0 女性 68.1 74.8 73.6 74.4 77.5 75.1 満足 + ほぼ満足 の合計値 就職活動の満足の理由 ( 複数回答 ) 6

(4) 就職活動のスケジュール変更の影響 就職活動の選考開始時期が 2 ヵ月前倒しに変更されたことについて 25.3% が ポジティブな影響があった と回答! 2017 年春に入社予定の新入社員の就職活動のスケジュールは 選考開始時期が昨 年の 8 月 1 日から 6 月 1 日に 2 ヵ月前倒しとなりました そこで スケジュール変更 の影響について聞いてみました ポジティブな影響があった が25.3% となった一方 ネガティブな影響があった は18.5% にとどまりました なお 昨年は 選考開始時期が従来の4 月 1 日から8 月 1 日に4ヵ月後ろ倒しとなり 昨年の本調査においては ネガティブな影響があった が過半数を占めており 改めて学生は早めの就職活動を望んでいることが感じられました また 希望する就職活動のスケジュールについては 学業や部活動に専念したいという思いから就職活動の短期化を望む声が多いのか 就職活動の開始時期 は 1 月や3 月から 選考の解禁時期 は4 月からを希望する声が多くなっています 就職活動のスケジュール変更の影響 希望する就職活動のスケジュール 就職活動 ( エントリー 会社説明会 ) の開始時期 選考 ( 面接 ) の開始時期 7

2. 新入社員の働き方に関する意識 (1) 社会に出ることへの期待と不安 期待は 経済的自立 と 自己成長 不安は 適性 と コミュニケーション 男性は 理想 を追い求め 女性は 現実 を見る傾向が 新入社員として社会に出ることへの期待と不安について 聞いてみました 社会に出ることへの期待は 昨年に続き 1 位が 経済的に自立できる 44.5% 2 位が 仕事を通して自己成長できる 40.1% となりました 男女間の意識の差についてみると 男性は 日本経済の一翼を担える グローバルな活躍ができる が女性に比べて多く 理想 を追い求める一方 女性は たくさんの人と出会える 経済的に自立できる が男性よりも多く 現実的 な考え方を持っている傾向がみられました 社会へ出ることへの不安は 昨年 2 位だった 仕事に対する自分の適性があわないかもしれない が40.8% で1 位 次いで昨年 1 位だった 先輩や上司とのコミュニケーションがうまくいかないかもしれない が34.1% で2 位となりました 男女間の意識の差についてみると 男性は 安定的な収入 会社の将来 格差社会 など 将来への不安を感じているのに対し 女性は 仕事への適性 体調 健康管理 など 身近な不安について意識が高い傾向がみられました 社会に出ることへの期待 ( 複数回答 ) 社会に出ることへの不安 ( 複数回答 ) 8

(2) 働くことを漢字一文字で表すと ( 新入社員と上司との比較 ) 新入社員の 1 位は 苦 2 位 生 3 位 挑 上司の 1 位は 生 2 位 忍 3 位 金 不安と理想が交錯する新入社員 に対し 現実に耐える上司 の姿が! 新入社員および上司に 働くこと について漢字一文字で自由に表現してもらいました 新入社員の1 位は 苦 2 位は 生 3 位は 挑 となりました また 上司では 1 位 生 2 位 忍 3 位 金 となりました 両者の結果を比較すると 新入社員は 苦 が1 位となったものの 将来への希望を抱き 未知への挑戦をし 自立をする といった 希 挑 立 等のポジティブなイメージのある漢字が多数ランクインしており 不安と理想が交錯する結果となりました 一方上司では 生活の為に 耐え忍ぶ といった 生 忍 耐 等 現実の厳しさを表す字が多数ランクインしており 不安と理想が交錯する新入社員 に対し 現実に耐える上司 の姿がみられました 新入社員の回答 上司の回答 順位 一文字 回答数 順位 一文字 回答数 1 苦 73 1 生 115 2 生 54 2 忍 91 3 挑 51 3 金 88 4 立 45 4 耐 47 5 金 44 楽 39 5 6 楽 31 苦 39 7 怖 28 7 活 18 8 希 25 動 12 8 嫌 25 労 12 10 不 22 力 11 10 和 11 9

(3) 働き方のタイプ 仕事観は 自分の理想を貫く 理想主義 が増加 とことん頑張る 成功主義 が減少! 男性は 平和主義 が大幅増 女性は 理想主義 が過去最高値を記録! 仕事観について 以下の 6 つの働き方のタイプから選択してもらいました 1 理想主義タイプ : 自分の理想を貫くために 上司の反対にも対抗する 2 平和主義タイプ : 職場の人間関係に重きをおき 自分の考えも修正する 3 成功主義タイプ : 成功のためなら とことん頑張る 4 忠実主義タイプ : 上司や会社の利益を第一に考え 自分を抑える 5 楽天主義タイプ : 失敗してもなんとかなるので リスクがある仕事もやろうとする 6 自力主義タイプ : 周りとの調和も関係なく 自分ひとりで仕事をしたい 全体では 成功のためなら とことん頑張る成功主義タイプ が減少した一方 自 分の理想を貫くために 上司の反対にも対抗する理想主義タイプ 職場の人間関係に重きをおき 自分の考えも修正する平和主義タイプ が増加しました 男女別にみると 男性は 成功主義タイプ が大きく減少した一方 平和主義タイプ が大きく増加しています また 女性は 平和主義タイプ が減少した一方 理想主義タイプ が増加し 調査開始以来過去最高値を記録しています 女性の活躍 が注目される昨今 自分の意見を主張できる 強い女性 が増加した結果 平和主義な男性が徐々に増えているのかもしれません 働き方のタイプ とことん頑張る 成功主義 が大幅に減少 職場の人間関係を重視する 平和主義 が大幅増 職場の人間関係を重視する 平和主義 が減少 上司の反対にも対抗する 理想主義 が増加 10

(4) 将来めざすポスト 出世 よりも 自分らしさ 働きやすさ を重視!? 役職に興味がない が 43.6% とトップ! 将来めざすポストについて聞いてみました 役員クラス 部長クラス 中間管理職( 課長など ) が減少し 役職には興味がない が43.6% と昨年から大きく増加しました 役職に興味がない を選んだ理由としては 役職にこだわらず自分の仕事がしたい が36.0% で最も多く 次いで 管理職に興味がない 役職よりも自分の時間が大事 という結果となりました 働き方改革 が注目される昨今 今年の新入社員は 出世 よりも 自分らしさ 働きやすさ を求める傾向があるのかもしれません 次に 男女別にみると 男性では 社長 役員クラス がそれぞれ減少する一方 部長クラス 中間管理職( 課長など ) が増加しました 対して 女性では 社長 役員クラス がそれぞれ増加する一方 部長クラス 中間管理職 ( 課長など ) が減少しており 男女で真逆の結果となりました 先述の (3) 働き方のタイプ の調査結果同様 安倍政権が 日本再興戦略 において 女性の活躍推進 を掲げ 社会における女性の役員登用なども増加傾向にあるなか 女性がめざすポスト の意識も徐々に変化が生じているのかもしれません 女性の意識においては 社長 役員クラス をめざす人が増加する一方で 役職に興味がない も増えており 女性の活躍が注目されている昨今ではありますが 実態では女性の意識は二極化しているのかもしれません 将来めざすポスト 11

(5) 理想の残業時間 ( 新入社員と上司との比較 ) 1 ヵ月あたりの理想の平均残業時間は 新入社員 17.9 時間 上司 14.5 時間一方 上司の実際の残業時間は平均 24.7 時間と 理想 と 現実 に大きなギャップが! 長時間労働が社会問題となり 労働環境 がよりいっそう注目されるなか 新入社員および上司それぞれに 理想の残業時間について聞いてみました 新入社員の1ヵ月あたりの理想の残業時間は 0~10 時間が36.6% と最も多く 次いで 11~20 時間 (33.3%) 21~40 時間 (23.3%) となり 平均値 ( ) は17.9 時間となりました ( ) 81 時間以上 を81 時間として計算 また 上司の1ヵ月あたりの理想の残業時間は 0~10 時間が48.8% と最も多く 平均値では14.5 時間と 新入社員を3.4 時間下回る意外な結果となりました 一方 上司の1ヵ月あたりの実際の残業時間は 0~10 時間が34.6% と最も多いものの 41 時間以上も合計で約 2 割を占め 平均値は24.7 時間と 現実は 新入社員および上司の理想と大きなギャップが見られる結果となりました 上司の理想の残業時間が 新入社員の理想の残業時間を下回っているのも こうした現実をふまえた 希望 が強く反映されているのかもしれません 新入社員 :1 ヵ月あたりの理想の残業時間 上司 11 ヵ月あたりの理想の残業時間 21 ヵ月あたりの実際の残業時間 12

(6) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項 ( 新入社員と上司との比較 ) 新入社員のトップは 時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の制限 38.2% 新入社員と上司では 働き方 労働環境に対する大きなギャップが!! 政府が推進する 働き方改革 について 最も重要だと思う点について 新入社員および上司に聞いてみました 新入社員のトップは 時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の制限 (38.2%) 次いで 賃金引上げと労働生産性の向上 (35.0%) 働き方に中立的な社会保障制度 税制など女性 若者が活躍しやすい環境整備 (22.8%) となりました 男女別にみると 男性は 賃金引上げと労働生産性の向上 が女性より多い一方 女性は 働き方に中立的な社会保障制度 税制など女性 若者が活躍しやすい環境整備 や 病気の治療 そして子育て 介護と仕事の両立 といった項目が男性より多い傾向がみられました また 男性の非正規雇用が増加傾向にあるなか 同一労働 同一賃金など非正規雇用の処遇改善 について 男性 (18.9%) が女性 (13.4%) を上回りました 一方 上司では 賃金引上げと労働生産性の向上 が40.7% でトップ 新入社員との比較では 時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の制限 が新入社員 (38.2%) に対し 上司 21.8% と最も大きなギャップが見られました 新入社員と上司の間では 働き方 労働環境に対する理想と現実に大きなギャップがあるようです また 65 歳定年制度の導入など 高齢者の活用について注目をされるなか 高齢者の就業促進 については 上司 (12.0%) が新入社員 (4.9%) を大きく上回る結果となりました 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項 ( 新入社員と上司の比較 ) 13

働き方改革 のうち最も重要だと思う事項 ( 新入社員 ) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項 ( 上司 ) 14

3. 新入社員のお金に関する意識 (1) 初任給の使い道 初任給の使い道は 両親へのプレゼント が 9 連覇! また 預貯金 の割合が過去最高値を記録! 使う金額は 預貯金 が 67,592 円とトップ 個人消費低迷脱却への道は遠い!? 初任給の使い道や使う金額について 聞いてみました 1 位は 44.1% を獲得した 両親へのプレゼント なお 両親へのプレゼント は昨 年より減少したものの 2009 年の当項目の調査開始以降 9 年連続トップとなっています 2 位は 預貯金 (30.0%) 社会保障制度等 将来への不安からか 昨年より 3.5pt 増加し 当項目の調査開始以降最高値を更新しています 次いで 3 位は 自分へのプレゼント が 17.3% と昨年より 2.6pt 増加しています 男女別にみると 女性は 両親へのプレゼント が 47.8% と半数近くを占めるのに対し 男性は 40.4% と 7.4pt 低く 逆に 自分へのプレゼント は男性が 19.3% に対し 女性が 15.3% という傾向がみられました 使う金額は 預貯金 が 67,592 円でトップ 次いで 株などへの投資 59,87 5 円 両親へのプレゼント 42,127 円 自分へのプレゼント 33,906 円 友人や恋人へのプレゼント 33,220 円の順となっています 個人消費が伸び悩む なか 初任給の使い道においても 自分へのプレゼント ( 昨年より 6,405 円減少 ) や 両親へのプレゼント ( 同 2,235 円減少 ) にかける金額が昨年より減額となるなど 長引く個人消費低迷からの脱却にはまだまだ時間がかかりそうです 初任給の使い道 初任給を使う金額 チーフエコノミスト : 小玉祐一の分析初任給の使い道として 預貯金 と回答した人の割合が過去最高値を更新した背景には 新入社員の将来不安の高まりがあると思います たとえ大企業であっても 経営の安定性が簡単に揺らぐことが明らかになったほか 世界経済への不透明感も増しています また 社会保障制度に対する不安も年々強くなっており これが生活防衛意識の高まりにつながっている可能性があります 個人消費活性化のためには こうした若者の先行き不安を払しょくするような改革が必要と思われます 15

(2) 貯蓄目標額と貯蓄の理由 1 ヵ月当たりの貯蓄目標額は 50,688 円! 将来に対する漠然とした不安の高まりか 貯蓄をする理由では 将来給料が下がるかもしれないなど不安なので が大きく上昇 毎月のお給料のうち いくら貯蓄しようと考えているか目標額を聞いてみました 1ヵ月当たりの貯蓄目標額は過去最高額を記録した前年から2,654 円減少し 50,688 円となったものの 5 万円代はキープするなど 依然として貯蓄志向の強さを感じさせる結果となりました 貯蓄をする理由としては 病気や事故の備えとして (42.8%) がトップ 2 位の 将来給料が下がるかもしれないなど不安なので (41.0%) は 昨年まで6 年連続で減少していましたが 今年は増加に転じました 安倍政権が経済界に4 年連続での賃上げを要請するなか 各業界において賃上げの動きが広がっているものの 日本を代表する企業の経営悪化が相次いだ影響等から 将来に対する漠然とした不安心理が高まっているのかもしれません また 男女別に見ると 男性はほぼ全体順位どおりの結果となった一方 女性は 旅行に行くため 結婚資金として といった具体的な目的意識をもって貯蓄を行なう比率が多い傾向がみられました 1 ヵ月当たりの貯蓄目標額ごとの占率 貯蓄をする理由 ( 複数回答 ) 1 ヵ月当たりの平均貯蓄目標額 2010 年平均 2011 年平均 2012 年平均 2013 年平均 2014 年平均 2015 年平均 2016 年平均 2017 年平均 全体 47,099 円 48,508 円 48,434 円 47,637 円 49,601 円 51,025 円 53,342 円 50,688 円 男性 47,976 円 48,673 円 48,617 円 48,368 円 50,439 円 53,243 円 54,300 円 51,564 円 女性 46,252 円 48,337 円 48,253 円 46,909 円 48,748 円 48,803 円 52,380 円 49,810 円 16

(3) 目標年収 30 歳時点の目標年収は 584 万円 将来の目標年収は 1,095 万円! 将来の目標年収は男女間で 326 万円の開きが! 30 歳時点および将来の目標年収を聞いてみました 30 歳時点の目標年収は 500 万円 (49.4%) が一番多く 平均値 ( ) は584 万円と前年比では46 万円減少しました また 男女別にみると 男性の平均値は 63 8 万円 女性の平均値は 538 万円 と男女間には100 万円の開きが見られました ( ) 5,000 万円以上 を5,000 万円として計算 将来の目標年収は 男性は 1,000 万円 (34.8%) 女性は 700 万円 (36.1%) が最も多く 平均値は1,095 万円と前年比では112 万円減少しました また 男女別にみると 男性の平均値は 1,257 万円 女性の平均値は 931 万円 と 男女間で 326 万円 の開きが見られました 安倍政権が 女性の活躍推進 を成長戦略の柱にすえるなど 女性の活躍が目覚ましい昨今ですが 一方で 待機児童問題 など 依然として働く女性をとりまく環境に対する不安は少なくなく こうした点が 男女間の目標年収にも少なからず影響しているのかもしれません 目標年収 17