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(病院・有床診療所用) 院内感染対策指針(案)

胃腸炎による入院患者の管理胃腸炎患者の症状が重くて 入院することがあります 入院患者の管理をしなければいけないことが 病院小児科の特異的なところだと思いますので その点に重点を置いてこれからお話しします 胃腸炎の患者が入院しなければいけない時には多くの患者が脱水になっているため 適切な補液が最も重要

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Q22. 浴室の消毒は必要か? Q1. 患者や利用者に使用した器具や排尿後の尿器などは どのように消毒したらいいか? A1. 患者や利用者に使用した器具は 標準予防策の考え方に基づいて すべて感染性のあるものとして処理します スポルディングの分類に沿って この器具は 誰に使用したのか ではなく 何に

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手洗いについて できてる? 手を洗う機会 ( 利用者 入所者 ) 来所時 食事前後 トイレ後 外出後 粘土など共有のリハビリ用品等を触った後 動物を触った後 手が汚れてしまった後 手を洗う機会 ( 看護 介護職員 ) 来所時 ( 通勤後 ) 調理時 配膳時 食事介助時 薬を扱う時 トイレの手伝い後

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はじめに 高齢者施設等で抵抗力が低い利用者をケアするには 介護スタッフの感染予防が必要です 施設は重度の利用者が中心になり さまざまな基礎疾患を抱えているため 感染しやすい状態の方が急増しています 介護スタッフが感染源にならないための予防策と 介護スタッフ自身の安全なケアの方法が重要となってきます

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外来部門

1 施設設備の衛生管理 1-1 食品取扱室の清掃及び保守点検 < 認証基準 > 床 内壁 天井 窓 照明器具 換気扇 手洗い設備及び排水溝の清掃手順 保守点検方法が定められていること 床及び排水溝の清掃は1 日に1 回以上 その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること 保守点検頻度の記載があるこ

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2. トイレの後には必ず手洗いをしましょう! 調査から 15.4% の方がトイレの後に手を洗わないことがあるという結果が得られました ( 小便後又は大便後に手を洗うのどちらかを選択しなかった方 どちらも選択しなかった方 トイレで手を洗わないを選択した方 の合計 ) Q10 特にこれからの季節に流行す

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2. 予防 1) 予防接種 入院している多くの免疫不全患者への感染源にならないためにも 病院で勤務するすべての 職員に対してインフルエンザワクチンの接種を推奨する ただし過去にインフルエンザワクチンで 重症なアレルギー反応があった者は禁忌である 接種可能かどうかの相談は感染管理担当課で 行う 患者へ

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と役割を明確化し 医療機関内のすべての関係者の理解と協力が得られる環 境を整えること ( 感染制御チーム ) 病床規模の大きい医療機関 ( 目安として病床が 床以上 ) においては 医師 看護師 検査技師 薬剤師から成る感染制御チームを設置し 定期的に病棟ラウンド ( 感染制御チームによ

4) アウトブレイクに介入している 5) 検査室データが疫学的に集積され, 介入の目安が定められている 4. 抗菌薬適正使用 1) 抗菌薬の適正使用に関する監視 指導を行っている 2) 抗 MRSA 薬の使用に関する監視 指導を行っている 3) 抗菌薬の適正使用に関して病棟のラウンドを定期的に行って

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(1) 洗濯物の受取り及び納品は 委託者の指定の場所にて行う (2) 洗濯施設は 原則として委託者の洗濯物のみを取り扱う専門施設とすること 但し 他の洗濯物も併せて取り扱う場合にあっては 委託者の洗濯物に係る各施設 ( 受取場 洗濯場 選別場 消毒場 洗い場 乾燥場等 仕上場及び引渡場 ) が委託者

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放射線併用全身化学療法 (GC+RT 療法 ) 様の予定表 No.1 月日 経過 達成目標 治療 ( 点滴 内服 ) 検査 処置 活動 安静度 リハビリ 食事 栄養指導 清潔 排泄 / 入院当日 ~ 治療前日 化学療法について理解でき 精神的に安定した状態で治療が

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(2) 前頁表のうち6( 下線部 ) の費用は その他の日常生活費 と呼ばれ その基準が国通知により下記のとおり示されています その他の日常生活費 の趣旨とは? 入所者又はその家族等の自由な選択に基づき 施設がサービス提供の一環として提供する日常生活上の便宜に係る経費のことです ポイント1: 入所者


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風邪とインフルエンザの特徴と違い 風邪 インフルエンザ 症状の現れ方 緩やか 急激 発熱 37~38 程度 38 以上発熱急激な発熱 症状の出現部位 局所 ( 鼻や喉など上気道が中心 ) 全身 主な体調変化 くしゃみ 鼻水 鼻づまり 咳 咽頭痛などの呼吸器症状が中心 足腰や関節痛の強い痛み 悪寒など

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生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の

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第一部院内感染防止体制 院内感染防止のための組織 体制 院内感染の発生を抑止し 感染者の発生後においても感染拡大を制御するためには 病院全体が組織的に感染防止対策に取り組むことが必要とされます また 感染防止対策の実効性を高めるには 病院管理者が積極的に感染対策部門や感染管理担当者を支援し 一体とな

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訪問審査当日の進行表 審査体制区分 1: 主機能のみ < 訪問 2 日目 > 時間 内容 8:50~9:00 10 分程度休憩を入れる可能性があります 9:00~10:30 薬剤部門 臨床検査部門 画像診断部門 地域医療連携室 相談室 リハビリテーション部門 医療機器管理部門 中央滅菌材料部門 =

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10/3~10/9 今週前週今週前週 インフルエンザ 7 1 百日咳 1 0 RS ウイルス感染症 ヘルパンギーナ 咽頭結膜熱 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 急性出

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ポートフォリオ分析レポート 2018/1/12 調査名 患者満足度調査 ( 病院 - 入院 ) KPI 7. 家族や知人に当院を紹介したいと思いますか 対象集団 施設名大阪みなと中央病院 分析対象 入院環境について (1) 人数 77 名男性 37 名女性 30 名 A B C D E F G H

Transcription:

第 8 回感染管理マネージャーネットワーク福井研修会 昨年度のノロウイルスの流行を踏まえて今後に備える 平成 25 年 8 月 10 日 ( 土 ) ユー アイふくい グループワークでノロウイルス対策 Q&A 報告

講演 昨年度のノロウイルス流行について 講師 : 奥村外科胃腸科長谷川保弘先生 嘔吐 下痢時の処理方法とアウトブレイク対策について 講師 : 独立行政法人国立病院機構あわら病院桒田由香利先生福井厚生病院中島治代先生

第 Ⅱ 部グループワークノロウイルス対策 Q&A

1 グループ検討内容 去年ノロウイルスが発症してしまった施設での反省点 面会制限の徹底について 家人から苦情もあり難しい 外来から来る人もいるため全員に分かるように出入り口にポスターで表示 手袋, 嘔吐セットの準備はしているが職員間でどのように使用するか伝えきれていないノロが流行する前から職員教育を行うことが大切 職員教育 手洗いはできている, 消毒がきちんとできていない ( 嘔吐した場所の範囲の環境整備 ) 防護具の取り外し ( 使用したものはすぐに外す ), 着脱のポイント, タイミング ( 汚染された場所でエプロンを外し, それ以外の場所は汚染されないよう注意 ) 一人目の発症者がいて, その後の対応が遅れてしまったここが一番のポイント

1 グループ検討内容 4 人部屋の寝たきりの患者が嘔吐した場合はどのような対応? 感染した患者は隔離病室に移動した方がいい. ( ただし, その場合廊下などの消毒を ) 空気, 飛沫感染している可能性もあり, 他の患者は感染しているものと判断するか 48 時間は他患者も様子を見る, その部屋はしっかり消毒する 易感染患者がどうかを見る 経口摂取の患者なら手洗いなどを行い感染しないように ( 基本的には経口で感染する ) 認知症で徘徊がひどい人がノロウイルスに罹ってしまったら 徘徊時看護師が付き添い環境整備を徹底する ( トイレの消毒やドアなど触れた部分について ) 手洗いを行い, ノロウイルスにならないような事前の対応も必要 ( 症状出現時 嘔吐しないような食事の制限など ) 次に感染しそうな人をチェックし 手洗いの指導をする 家人に付き添ってもらったり, 他の職種に協力を依頼する

2 グループ検討内容 徘徊する利用者から, 感染が拡大した 認知症の利用者で隔離が難しい, 施設で職員も感染してしまい職員も不足したためさらに対応困難となってしまった 病院の場合は個室などで対応する 徘徊は止められないので居室から出られないよう家族に事情を話して了解を得た 徘徊はなかなか止められないので下痢や嘔吐をした時点で後始末をするようにすれば, 感染の可能性は低くなるのでは? 感染の媒体は利用者より職員が多いと思う 日頃より手洗いの方法が正しく出来ているか確認していく事が必要 利用者に対しても手指の消毒を徹底していく事が必要 ( 環境整備よりも必要 ) 環境整備も一斉に行っていく ( 机の裏や, ドアノブなども大事 )

2 グループ検討内容 嘔吐や下痢で汚染した衣類の対応は 病院では水洗い後, 業者へ出す 施設では水洗後次亜塩素酸につける. 衣類が色落ちしてしまうのでその後の取り扱いは家族に相談 明らかにノロに感染していると思われる患者に対しての対応 使うリネンを 2 枚重ねにして使用後 1 枚をクリーニングしたり, 上はタオルケット, 下に電気毛布, ラバーシーツを使ったりする 疑わしい時は, 決まった場所を使うなどあらかじめ決めておく 下痢おう吐の患者の場合は, ノロでなくてもリネンの交換や器具の消毒を行う 初めての一人が出たときの判断が難しい マニュアルがあっても難しい 看護師と介護職の意見が調整できない時があった ( ケアワーカーが仲介に入って対応した ) ノロが流行する時に実習会や汚物をふき取るデモなどを行う

3 グループ検討内容 日頃の対応や準備 物品のセット化 ( 手袋, ティッシュ, マスク, ごみ袋,0.02% スプレー ) 夏場にも発生することから, 日頃の清掃を適切にする流行の時期に薬剤を変えたりする必要あり 洗えない物はどう処理するか 車の消毒 吐物後の処理にノロ, インフルエンザにも効力のある消毒剤を使用している施設あり 高温のスチーマー, 泡ハイター, 熱湯も効果あり 発症した部署へ行くときに履物を一時消毒していた その時の対応で手指衛生, うがい 家族が発症した場合 家族 ( 子供 ) が発症しても感染の有無が確定するまで休みとする 家族の看病をしており感染し発症する可能性があるため管理者の考えにより 対応が異なる 食事介助など患者に接する仕事は避けて就業してもらうことは可 検査費用が実費となり自負負担となる

4 グループ検討内容 日頃の対応や準備 マニュアルは整備されている おう吐物処理キットを準備している 準備している消毒薬の管理の検討が必要 年に数回職員に対してシミュレーションなどの教育を実施している 車いすやベッドカーペットなどの洗濯が困難なものの対応は 浴室などで洗浄後ハイターをかけているが, 機械のサビも考えると損傷等が大丈夫かと心配になる カーペットはタイル式のため 外して洗浄するようになっているが, 管理者よりハイターは脱色するので許可が出ず, 外に運びお湯につけて対応しているがいいのか 熱湯消毒は温度の維持など難しいと思われ 業者などで高温処理をできるところと契約を考えるのがベスト 4 人部屋で 1 人発症した場合は 発症者と同室者を隔離する 徘徊する人の対応は 拘束の有無, 部屋の中に隔離も困難, 検討が必要

5 グループ検討内容 ノロの経験について 集団感染したが,1 処置 1 手洗いを徹底, 面会制限をして終息した ノロ発症時スタッフが感染していく中で マスク, 手袋など 2 枚重ねにしたスタッフは発症しなかった マスクの 2 重は密着がなくなるので不可, 手袋の 2 重は良いが信頼はせず手指衛生を行う 感染マニュアルはあるが実際には動けない ( 発生経験なし ) 情報の伝達方法 おう吐物処理 うつる人うつらない人がいたので違いはなにか 毎年研修をしていても, 発症した時にマニュアル通りに動けないのでは. 発生した時に関わると人員的にも厳しくなるので他はどうしているのか 嘔吐物の処理のシミュレーション ( 床でのシミュレーションはできるが ベッド上での嘔吐時の処理の仕方に困っている )

5 グループ検討内容 汚染物の処理について ベッドマットが汚染した場合, マットレスを感染源として接触しないように移動する袋をかぶせて各施設で取り決めた方法で洗濯とする ( 業者に出すなど ) 様々なマットでシミュレーションを行い検討する 靴底の消毒は, 消毒薬で濡らしたマットを用いる床から感染することはあまりないが, 嘔吐物の処理した場合や靴底を汚染した場合には有効床を這う人や 赤ちゃんがいる場合には必要 流行の時期 消毒強化必要日常はきれいにする目的で環境整備

5 グループ検討内容 ノロウイルス発生時のマニュアル 何をもってノロ発生とするか 嘔吐 下痢はよくある 個別にみると分からないがまとめて観察するとおかしいと気づける マニュアル ( ノロセットの準備はあったが活用しなかった ) はあったが実際に起こってからマニュアルを見直した マニュアルでシミュレーションをしてみて使用できるか判断 足りない物を補足していく シミュレーションの研修 研修で手袋, エプロンの装着の仕方をした発生する時期前に研修をすることが有効繰り返し同じ研修でも可 マニュアル通り ブラックライトで光る蛍光塗料などを利用して 吐物を触った後の手指の状態を観察してみる 吐物が排出される高さの違いで飛散の程度を体感してみる

6 グループ検討内容 下痢の人の対応 集団で出ている時は疑いで対応, 流行期には疑いで対策をとれば良い. 症状がある場合は少しでも疑いがあれば受診. 検査するのか? 対症療法としての受診は必要であるが診断のための受診は不要ではないか ( 脱水, 窒息の対応を ) 集団感染時はノロウイルスかどうかの確認のため, 全員でなくても検査をすることは意味がある ( 発生状況で早く対応, 隠すのではなく早く終息させることが大事 ) 認知症の方への対応 夜中に便まみれになっていて着替えを取りに行っている間にまき散らした触ったと思われるところひたすら拭く 1 人での対応は困難であると思われ事前に応援を呼ぶ夜間人出が少ないときに このようなことが起きたら どのように応援体制を取るか対応を検討しておくことが必要

6 グループ検討内容 下痢の人の対応 家人はノロが発生したら面会制限流行期の前にお便りなどで知らせる ノロウイルス汚染物, 処理方法について 次亜塩素酸が基本であるがアルコールでも良いのか 以前は駄目と言われていたが今はある程度効くが 100% は無理手洗い場のないところではアルコール手指消毒薬で行い最終的には石鹸と流水で手洗い 汚染物の取り扱い 吐物やうがい液など飛ばないように運び汚物室で処理少なければペーパの吸わせるなどしてごみ箱に廃棄感染性廃棄物を居室には置かない ( 利用者が廃棄物をさわる場合があり 管理できない ) ノロウイルス患者退院後の部屋清掃 次の患者がきちんと入れる状態にするため次亜塩素酸での消毒が必要 ( スタッフ以外に補助者, 業者への教育も必要 )

6 グループ検討内容 ノロウイルス患者退院後の部屋清掃 いろいろなメーカーから除菌 洗浄剤がでているが導入は検討が必要 ( マニュアルには次亜塩素酸と明記してある ) 各部署で勝手に選択しない. 消毒液だけではなく清掃の仕方が大切 消毒薬の噴霧は基本的にだめ 通常の環境整備をアルコールで行っているがいいか ノロウイルス患者がいない場合はアルコールで可 ( アルコールが必要かは要検討 ) 食器の扱い ノロウイルスの患者はディスポ容器で分けている施設もあるが, 食器洗浄機で高温洗浄 (80 10 分 ) が可能であれば分ける必要はない. 持ち出した手で環境を汚染しなければ良い

高齢者介護施設における感染対策マニュアルには インフルエンザやノロウイルス感染症のように高齢者介護施設において流行を起こしやすい感染症は 施設内でまったく新規に発生することはまれであると考えられます つまり 新規入所者等 ( 高齢者介護施設 ) に併設の短期入所サービス 通所サービス利用者も含む ) 職員 面会者などが施設外で感染して施設内に持ち込むことが多いのです したがって 高齢者介護施設における感染対策では これらの感染症の病原体を施設の外部から持ち込まないようにすることが重要です このことは 慢性感染症罹患者の入所を妨げるものではありません との記載があり 今回の研修会の Q&A を参考にして自施設での対応を検討していただきたいと思います

グループワークノロウイルス対策 Q&A にて当日検討された内容を報告させていただきました 疑問点等は次回の研修会の時にでもご相談ください