資料3-1 教職員定数に関する考え方

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学力向上のための取り組み

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

H30全国HP

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p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

①H28公表資料p.1~2

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

資料3   「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」(お茶の水女子大学提出資料)

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

研究内容 2016 年 9 月時点 自治体の協力を得つつ 国立教育政策研究所や外部の研究者 有識者により実証研究を実施 関連施策の費用と効果について把握 分析 研究テーマ実施主体研究内容 ( 学力 非認知能力等 ) 国立教育政策研究所 埼玉県 大阪府箕面市等 国立教育政策研究所等 都道府県 :6 程

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

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平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

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教職員定数に関する平成29年度概算要求について

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

公立学校における日本語指導が必要な児童生徒数の推移 ( 人 ) ( 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校 義務教育学校 特別支援学校 ) 日本語指導が必要な日本国籍児童生徒は 10 年間で 2.5 倍増 日本語指導が必要な児童生徒は 10 年間で 1.7 倍増 日本語指導が必要な外国人児童生徒は

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

高等学校第 3 学年英検準 2 級以上の割合英語教育実施状況調査 30.0 % H26 H26 全国平均 31.9% 30.5 %( 27 ) 34.3 %( 27 ) 3 高等学校教育の質の向上 インターンシップ実施率 ( 高等学校 ) 高等学校中途退学率 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

スライド 1

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

情に応じて養護教諭を複数配置できるよう 配置基準を見直すこと (6) 教員の事務負担を軽減するため 事務職員の配置改善を行うとともに 十分な財政措置を講じること (7) 学校図書館の充実や読書活動の推進を図るため 専任の司書教諭を適切に配置するとともに 財政措置の拡充を図ること (8) 食育の推進や

沖縄県教育庁提出資料 1

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愛媛県学力向上5か年計画

施策吊

平成 29 年度日本語教育大会 平成 29 年 8 月 26 日 ( 土 ) 外国人児童生徒等教育の現状と課題 文部科学省初等中等教育局国際教育課

Taro-自立活動とは

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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教育支援資料 ~ 障害のある子供の就学手続と早期からの一貫した支援の充実 ~ 平成 25 年 10 月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

はじめに 学校を取り巻く環境は, 社会や経済の変化に伴い, より複雑化 多様化しており, 学校には, これまで以上に子供たちに対するきめ細かな対応が求められております また, 情報化やグローバル化といった社会の急速な変化が進む中, 知識を活用し, 協働して新たな価値を生み出せるよう, 主体的な学びを

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

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2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

スライド 1

Microsoft Word - 03.H28秋 提言本文【合本】1110.docx

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

小学校においては 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B の全ての調査において 全国平均正答率を 0.5 から 1.2 ポイント下回っている 中学校においては 国語 B で 1 ポイント下回った以外は 全国平均正答率を 0.1 から 1.4 ポイント上回って いる 文部科学省によると 全国的には 以

持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

文部科学省では 被災者の生活再建に関連して 就学援助のほか 教員やスクールカウンセラー ボランティアの配置を充実することにより 子供たちの学習支援や心のケアに向けた対応を行っています 被災児童生徒就学支援等事業 (H30 予算額 ( 案 ) 52 億円 (H29 予算額 62 億円 )) 東日本大震

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

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(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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06-4 平成26年度概算要求説明資料4

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日

情報コーナー用

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

家庭における教育

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

依然として課題 問題例 記述式の問題について 依然として課題が見られる が見られる問題 小学 3 年国語平均正答率 46.0% 書くことが苦手 というように 漠然とした課題把 握では 課題改善はなかなか進みませんね 今後の指導 算数 数学科においては 算数 数学的用語を用いて 事実 方法 理由や根拠

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教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

(市・町)        調査

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国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

1 研究テーマ

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平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

Transcription:

概算要求の前提として当然になす減標準法に基づき 教職員定数に関する考え方 1 資料 3-1 学級数等に応じて算定される基礎定数の減 自然減 3.3 万人 加配定数は 児童生徒数ではなく 特別支援教育 ( 通級指導 ) いじめ 不登校への対応 貧困による教育格差の解消 外国人児童生徒への日本語指導など 学校の課題に応じ措置するもの 69.4 万人 学級数の減に応じて削減 加配定数の減 3,771 人 減るものとみ 少子化の中にあっても 学校が抱える教育課題は急増 加配定数の削減は 学校の教育力低下に直結 学校を取り巻く環境が複雑化 困難化し 教員に求められ る役割も拡大する中で むしろ加配定数の改善が必要 加配定数と各教育課題は この 10 年間でどの程度増えているのか (H16 年度を 100 とした場合 ) 教職員定数のベースライン 65.6 万人 250 234 障害のある子供の数 ( 普通学級在籍者 ) 27 年度 36 年度 上記の考え方は 本年 6 月の財政審建議における 定数合理化計画 と全く同じ内容 加配定数の減 ( 3,771 人 ) は 学級当たりの加配定数を固定した上で 少子化を踏まえ 機械的に削減するもの 200 150 100 50 100 H16 177 160 122 最新年度 暴力行為の発生件数 日本語指導が必要な外国人等の子供の数 加配定数 1

教職員定数に関する考え方 2 授業の専門家 である教員を増やしても いじめや校内暴力 不登校への対策にならないため 多様な専門家や地域住民を活用すべき 論理的思考力の向上 英語 ICT など日本の学校教育を取り巻く様々な課題に対し 教員の数を増やし その教員への研修を拡充する という取組は効果的なのか 教員の本務は教科指導だけでなく 生徒指導は教員の中核的業務 文部科学省としても チーム学校の考え方の下 スクールカウンセラーやなどの専門人材の活用や地域住民の参画を積極的に進めている 一方 以下のような業務は 外部人材や住民ボランティアが行えるものではなく 学校としての責任ある指導体制は教員が中心となって構築する必要があり 教職員定数の充実が必要 いじめ等の問題行動を学校全体で組織として把握する体制づくり 実際に生じた問題事案の解決のための児童生徒への直接の指導 警察等の関係機関との連携 授業以外の事務作業に多くの時間を取られているが その多忙な勤務体系を緩和するために 授業の専門家 である教員を増やすことが 本当に有効な解決策なのか 文部科学省の要求は 全ての業務を教員で対応するものではなく チーム学校の考え方の下 事務職員や専門スタッフの配置改善で対応しようとするもの 2

教職員定数に関する要望等一覧 ( 平成 27 年 6 月 ) 全国知事会 日本の成長を支える学校教育の充実に向けた教職員定数の改善について (6 月 11 日 ) 全国市長会 都市税財源の充実強化に関する決議 (6 月 10 日 ) 指定都市市長会 教育現場の実態に即した教職員定数の改善 充実に関する指定都市市長会緊急アピール (6 月 9 日 ) 中核市市長会 全国施行時特例市市長会 教育現場の実態に即した教職員定数の充実に関する緊急要請 (6 月 9 日 ) 全国都道府県教育長協議会 教職員定数に関する緊急要望 (6 月 10 日 ) 全国都市教育長協議会 教職員の合理化計画に反対する緊急要望 (6 月 10 日 ) 指定都市教育委員 教育長協議会 加配定数を含めた教職員定数に関する緊急要望 (6 月 9 日 ) 中核市教育長会 教職員の合理化計画に反対する緊急要望書 (6 月 9 日 ) 全国市町村教育委員会連合会 教職員の合理化計画に反対する緊急要望書 (6 月 9 日 ) 全国町村教育長会 教職員の合理化計画に反対する緊急要望書 (6 月 8 日 ) 全国連合小学校長会 教職員定数の計画的な合理化に反対する緊急要望書 (6 月 9 日 ) 全日本中学校長会 教員加配定数の計画的な削減に反対する緊急要請書 (6 月 8 日 ) 日本 PTA 全国協議会 教職員の合理化計画に反対する緊急要望書 (6 月 8 日 ) 3

参考資料

学校の実像 1 少子化の中にあっても 激しい社会変化の中で様々な課題や特別の学習ニーズのある子供たちの数は増大しており 学校は対応を迫られている 深刻化する子供の貧困 経済的援助を受ける困窮家庭が増加 16 人に 1 人 (H7) 6 人に 1 人 (H24) 準要保護児童生徒数要保護児童生徒数 68 70 70 75 113 81 89 96 104 121 124 128 129 131 135 140 142 140 9 8 8 8 9 9 10 11 12 13 13 13 13 13 14 15 15 15 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 年度 家庭の経済状況は学力に大きく影響 180 万人 160 万人 140 万人 120 万人 100 万人 80 万人 60 万人 40 万人 20 万人 10 万人万人 ( 出典 ) 文部科学省調べ 要保護児童生徒数 : 生活保護法に規定する要保護者の数 準要保護児童生徒数 : 要保護児童生徒に準ずるものとして, 市町村教育委員会がそれぞれの基準に基づき認定した者の数 子供の貧困対策に関する大綱 ( 平成 26 年 8 月閣議決定 ) 教育の支援においては 学校を子供の貧困対策のプラットフォームと位置付け 1 学校教育による学力保障 2 学校を窓口とした福祉関連機関との連携 3 経済的支援を通じて 学校から子供を福祉的支援につなげ 総合的に対策を推進する 福祉関連機関 学校 ( プラットフォーム ) 教育相談の充実スクールソーシャルワーカースクールカウンセラー 学力保障 進路指導教員サポートスタッフ 教育委員会 ( 正答率 ) 家庭 SES 世帯所得と父母の学歴を合成した指標 ( 平成 25 年度全国学力 学習状況調査の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究 ) 家庭教育支援 地域による学習支援 NPO 地域 ⅰ

学校の実像 2 障害のある児童生徒の増加 通級による指導 ( 通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への特別な指導 ) の対象児童生徒は 10 年間で 2.3 倍に増加 これらに必要な教員は 地方からの要望のうち 87% しか定数措置できていない 学習障害 注意欠陥多動性障害など 通常の学級に在籍している発達障害の可能性のある児童生徒は 6.5% 程度 ( 約 60 万人 ) 日本語指導が必要な外国人児童生徒の増加 日本語指導が必要な児童生徒は 10 年間で 1.6 倍に増加 そのうち 約 2 割 ( 約 6,000 人 ) が日本語指導を受けることができていない 1.6 倍 21,344 人 H16 34,178 人 H26 外国人児童生徒のほか 帰国児童生徒など日本語指導が必要な日本国籍の児童生徒を含んでいる ( 文部科学省調 ) 外国人児童生徒への日本語指導の特徴 単なる言語習得の指導ではない 日本語指導は 日本語を学ぶだけではなく 教科の学習内容を理解することを組み合わせた学習 担当教員は 日本語指導に加え 学校生活への適応についても指導 日本語指導の多くは通常の授業時間帯に 対象児童生徒を個別に取り出して行われる指導 学習指導以外に特別なサポートが必要な子供の増加 学校内での暴力行為の件数 児童虐待相談対応件数 ( 文部科学省調べ ) 8.1 倍 13.8 倍 通級による指導の特徴 通常の学級の教員が片手間ではできない 児童生徒一人一人の障害の状態に応じた個別指導児童生徒ごとに指導内容も教材も異なり個別の指導計画及び教材研究 準備が必要 通常の授業時間帯に 対象児童生徒を個別に取り出して行う指導 1,304 件 10,605 件 平成 9 年度平成 26 年度 ( 注 ) 国 公 私立の小学校のデータ ( 出典 ) 文部科学省 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 73,765 件 5,352 件 平成 9 年度平成 25 年度 ( 出典 ) 厚生労働省調査 ⅱ

チーム学校 による教職員構造の転換 ( イメージ ) 教員は 子供への指導に専念し 子供と向き合う時間を増やす 教員に加えて 専門的知見を有するスタッフを配置 それぞれの専門性を活かし 学校がチームとして教育力を発揮 アクティブ ラーニング等新たな教育への対応グループ学習やレポート 発表などの双方向型の学習 教員は指導に専念 教科指導 新教科( 小学校英語及び道徳 ) の導入 郷土学習 地域教材の充実 教育格差の解消のための学力保障 特別な教育ニーズへの対応など 教員が対応 生徒指導 学校行事 部活動の指導 いじめ 不登校 ( 心のケア ) いじめ 不登校 ( 福祉的ケア ) 発達障害対応 ( 専門ケア等 ) 保護者 地域の個別対応 会計 ( 給食費の徴収等 ) 教員が主に対応 部活動支援員 ( 仮称 ) スクールカウンセラースクールソーシャルワーカー特別支援教育支援員 看護師地域連携担当教職員 ( 仮称 ) 事務職員 ⅲ

我が国における学級規模に関する研究事例 不利な家庭環境に置かれた児童生徒が数多く在籍する学校においては 学級規模が小さいほど正答率が高くなる傾向 学級規模が小さいほど子供たちの自己肯定感が高くなる傾向 75.0 学級規模別教科平均正答率 ( 中学校 ) ( 不利な家庭環境の児童生徒が数多く在籍する学校 (lowest SES)) ( 正答率 ) 小学校 先生は あなたのよいところを認めてくれていると思いますか 45.0 40.0 35.0 30.0 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B ( 出典 ) 平成 26 年度全国学力 学習状況調査 25.0 14 人以下 15~20 人 21~25 人 26~30 人 31~35 人 36 人以上 出典 : 平成 26 年度学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究 SES 家庭所得 父親学歴 母親学歴の 3 指標を合成した指標 ⅳ

少人数教育の効果 ( 東京都 ) 教員加配により少人数教育を導入した学校は 導入しなかった学校に比べて 生活面 学習面等において顕著な効果があった 最大で 25% の差 54.3 67 46.8 44.7 50 57.4 68.1 50 35.1 37.2 46.8 58.5 36.2 38.3 40.4 48.9 43.6 27.7 36.2 34 38.3 29.8 29 41.9 22.5 20.8 26.5 33.9 45.5 29.4 14.8 17.4 27.5 39.4 17.2 19.5 22.2 30.9 25.8 10.4 19.7 17.6 22.3 14.6 0 10 20 30 40 50 60 70 80 学級活動における話し合いの状況が改善担任の指示に従って行動できるようになった清掃の取組状況が改善いじめの発生が減少チャイム時に未着席の生徒の割合が減少給食準備 片付けの状況が改善運動会等の体育行事の取組状況が改善授業中の学習態度が改善学習に対する意欲がない生徒の割合が減少給食を残す量が減少基本的生活習慣が定着生徒が集まる際に短時間で静かに話を聞ける保護者会等への出席者が増加生活指導上の問題行動が減少授業中の私語が減少規律正しい集団行動の状況が改善校内における生徒間の暴力行為等が減少病気以外で保健室に来る生徒の割合が減少保健室等に登校する生徒の割合が減少基礎 基本の学力が定着ボランティア活動などの奉仕的活動の参加家庭学習の取組状況が改善加配校未加配校 ( 出典 ) 東京都教育委員会小 1 問題 中 1 ギャップの予防 解決のための 教員加配に関わる効果検証 に関する調査 ⅴ

学級規模が小さいほど 学習規律 授業態度が良い 学校には学習意欲 規律が低い子供も多い 集団が大きくなるほど グループの統制が難しく逸脱行動が増える 授業中の私語が少なく 生徒が落ち着いている学校の割合 生徒が礼儀正しい学校の割合 45.0 40.0 45.0 40.0 35.0 30.0 ( 出典 ) 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 ( 中学校分 ) ⅵ

学級規模が小さいほど 主体的な学習を促す授業が充実 総合的学習の時間で 自分で課題を立て情報を集め 調べた成果を発表する学習活動に取り組んだ割合 75.0 ICT を活用して子供同士の学び合いや課題解決型の学習指導を行った割合 45.0 40.0 90.0 85.0 75.0 総合的学習の時間で学んだことが普段の生活や社会で役立つと考える生徒の割合 授業で自分の考えを発表する機会が与えられたと考える生徒の割合 94.0 92.0 90.0 88.0 86.0 84.0 82.0 ( 出典 ) 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 ( 中学校分 ) ⅶ

学級規模が小さいほど 主体的な学習を促す授業が充実 理科で自分の考え 考察を説明 発表している生徒の割合 45.0 40.0 35.0 30.0 月 1 回以上理科室で観察 実験を行った割合 94.0 92.0 90.0 88.0 86.0 84.0 82.0 理科で観察 実験の結果を基に考察した割合 78.0 76.0 74.0 72.0 68.0 66.0 64.0 62.0 ( 出典 ) 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 ( 中学校分 ) ⅷ

学級規模が小さいほど 授業内容の理解が高まる 授業内容がよく分かると答えた生徒の割合 85.0 83.0 81.0 79.0 77.0 75.0 73.0 71.0 69.0 67.0 国語 数学 理科 勉強は大切だと思う生徒の割合 学級規模が小さいほど 学習意欲が高まる 95.0 90.0 85.0 国語 75.0 数学 理科 学習したことが将来社会で役立つと考える生徒の割合 95.0 90.0 85.0 75.0 国語 数学 理科 45.0 ( 出典 ) 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 ( 中学校分 ) ⅸ