2-1 防災関連施設の現状 概ねすべての施設で耐震性能を有することを確認しているが 救急告示病院につい ては 耐震性能を確認している施設は 21 施設の内 13 施設である 区分 内容該当施設施設件数 耐震性能を有することが確認できている施設件数 防災拠点施設 医療機関 避難者滞留施設 災害拠点病院

Similar documents
第 1 章はじめに (1) 計画の目的西東京市耐震改修促進計画 ( 以下 本計画 という ) は 西東京市内の住宅 建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的かつ総合的に促進することにより 西東京市民の生命と財産を保護し 災害に強いまちづくりを実現することを目的とする (2) 計画の位置づけ本計画は 建築

基本方針


目次 1 耐震改修促進計画の位置付け 計画の目的 計画の位置付け 1 1) 大阪府耐震改修促進計画 2 2) 本市関連計画 2 2 堺市の住宅 建築物の現状 防災関連施設の現状 緊急交通路沿道建築物の現状 多数の人が利用する特定建築物 (

①法改正の趣旨と社会的背景

条例解説6~11条

病院, 診療所 大西病院 対象外部分 ( 新耐震 ) 昭和 63 年以降増築 2,878 m2 5 階以下 (RC 造部分 ) 旭川市 4 条通 丁目 2230 番 ほか 病院 Is/Iso = 0.2 (.0 ) Z= 0.8, G=.0, U=.0 建替え C TU S D = 0.0 ( 0.

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

PowerPoint プレゼンテーション

福井県耐震改修促進計画

Microsoft Word - æ›‰æŁ°æŒŽ.docx

中央区耐震改修促進計画(資料編)

駐車場 1 紅谷町立体駐車場平塚市紅谷町 18 番 4 15 号自動車車庫その他の自動車又は自転車の停留又は駐車のための施設で 一般公共の用に供されるもの 14 建築物の構造耐力上主要な部分が昭和 56 年 6 月 1 日以降におけるある時点の建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 ) 並

はじめに

第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

基本的事項

目次H 訂正版【確定版】会議用資料【案】H30公表資料

建築物等震災対策事業について

Microsoft Word - 耐震改修促進計画【概要版】(第2期計画)(H28.3)施行

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

中央区耐震改修促進計画

< F2D89EF8B638E9197BF81458E9197BF82528CBB8FF382C689DB91E8>

Microsoft Word - ★概要版(平成28年4月) doc

( 参考 ) 業務報酬基準の概要について ( 告示 15 号の構成 ) 建築士事務所の開設者が業務に関して請求することのできる報酬の基準を示しており 第一 ~ 第三の実費加算方法に関する項と第四の略算方法に関する項で構成されている 実費加算方法 ( 第一 第二 第三 ) 実費加算方法 : 各経費等に

第3章 附置義務駐車場の台数                     

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

Microsoft Word - ★資料編(H29改定)

<4D F736F F D F92C EC92AC91CF906B89FC8F4391A390698C7689E62E646F63>

法第 14 条第 1 号に規定する 多数の者が利用する建築物 ( 旧耐震基準建築物 ) 体育館 ( 一般公共の用に供されるもの ) 幼稚園 保育所 学校 小学校 中学校 中等教育学校の前期課程若しくは特別支援学校 上記以外の学校 用途 老人ホーム 老人短期入所施設 福祉ホーム その他これらに類するも

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要


2 ヒューマックスパビリオン新宿アネックス ( 旧名地球会館 ) 歌舞伎町 -2-7 ホテル 5-6 一般財団法人日本建築防災協会による 既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 に定める 第 2 次診断法 及び 第 3 次診断法 (2009 年版 ) 非充腹材 Is/Iso.0 C TU S

Microsoft Word - 01表紙目次.docx

1 保育所施設の耐震化について 保育所施設は 多くの乳幼児等が一日の大半を過ごす生活等の場であり 地震や災害等の発生時には地域住民の福祉避難所 ( 一部の保育所施設を除く ) としての役割も担っています また 災害発生時においては 乳幼児の人命を守るとともに 被災後の保育の早期再開を可能とするため

耐震診断を応援します

< F2D B28DB B835E5F8DC58F492E767364>

Microsoft Word - (概要版)永平寺町耐震改修促進計画.doc

目 次 第 1 章 はじめに 1 耐震化の必要性と耐震改修促進計画策定の背景 1 2 東日本大震災と耐震改修促進法の改正 4 3 南海トラフ巨大地震の規模と想定される被害の状況 5 第 2 章 耐震改修促進計画の目的等 1 目的 8 2 耐震改修促進計画の位置づけ 8 3 計画期間 9 4 耐震改修

要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果 平成 30 年 4 月 20 日 建築物の耐震改修の促進に関する法律附則第 3 条第 3 項において準用する同法第 9 条の規定に基づき 建築物の所有者から報告された耐震診断の結果を公表します 2 病院又は診療所 建築物の名称 建築物の位置 1 建築物の用途

静岡市耐震改修促進計画

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

目次 I はじめに 1 耐震化の必要性と鳥羽市耐震改修促進計画の策定 耐震改修促進計画の位置づけ 耐震改修促進計画の目的等... 2 II 建築物の耐震診断及び耐震改修の実施に関する目標 1 想定される地震の規模と被害の状況 耐震化の現状 耐震

湯沢市耐震改修促進計画 目 次 湯沢市耐震改修促進計画 1 第 1 湯沢市で想定される地震の規模及び被害の状況 2 1 湯沢市で想定される地震 2 2 被害想定結果 4 第 2 住宅 公共建築物の耐震診断及び耐震改修の実施に関する目標 6 1 住宅の耐震化の現状と目標設定 6 2 公共建築物の耐震化

能代市耐震改修計画 目次能代市耐震改修計画 1 第 1 能代市で想定される地震の規模及び被害の状況 3 1 能代市で想定される地震 2 被害想定対象地区 3 被害想定結果 第 2 住宅 公共建築物の耐震診断及び耐震改修の実施に関する目標 4 1 住宅の耐震化の現状と目標設定 2 市所有特定建築物の耐


三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

国土技術政策総合研究所 研究資料

< F2D30362D30318E7B8D7397DF82C98AEE82C382AD8D908EA62E6A74>

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

Microsoft Word - 富津市耐震促進計画PDF用.doc

伊勢原市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 ( 素案 ) 伊勢原市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例 ( 昭和 63 年伊勢原市条 例第 5 号 ) の一部を次のように改正する 別表第 1に次のように加える 横浜伊勢原線沿道地区 都市計画法第 20 条

<4D F736F F D20959F926D8E528E738C9A927A95A891CF906B89FC8F4391A390698C7689E6>

Microsoft Word - 10用途地域.docx

H30建築基準法改正(詳細版)

< E8BE68C7689E696BC8FCC A2E6169>

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

< F2D30315F95FB906A81798B6A8D5B928682CC91F2817A2E6A7464>

表 1 耐震改修促進計画で規定される建築物一覧 用途 指導 助言対象建築物の規模要件 指示対象建築物の規模要件 耐震診断義務付け対象建築物 の規模要件 耐震改修促進法第 14 条第 1 号 学校 小学校 中学校 中等教育学校の前期課程若しくは特別支援学校 階数 2 以上かつ1,000m2以上 屋内運

Microsoft Word - 男鹿市耐震改修促進計画.doc

<8A778D5A8E7B90DD89DB8CF6955C8E9197BF E786C736D>

1(確定)箱根町耐震改修促進計画(表紙-インデックス)


改定草加市建築物耐震改修促進計画 目 次 第 1 章 はじめに 1 計画の目的 1 2 草加市の地震による被害想定及び地域防災計画との関連性 2 3 対象区域 3 4 計画期間 3 5 対象建築物 3 第 2 章建築物の耐震化の現状と今後の目標 1 住宅の耐震化の現状と目標 5 2 民間特定既存耐震

<4D F736F F F696E74202D F8AF991B B8A EA8EAE816A816990E096BE89EF8E5189C18ED C5816A>

Microsoft Word - 掛川版.doc

<4D F736F F D2092B2957A8E738F5A91EE837D E815B FC92E C A E A>

見出しタイトル

2/9 学校 ( 幼稚園 ) 名久保小学校長江小学校土堂小学校 棟用途 棟面積第一次診断第二次診断改修改修後建築年月構造階数区分番号枝番 ( m2 ) 年度 Is 値年度 Is 値年度 普通 特別 管理教室棟 1 1 S8.1 R 3 2,950 旧基準 H H 屋内運動

基本方針

<4D F736F F D C888DD9817A CE899E95FB906A955C81698CF6955C A>

出雲市建築物耐震改修促進計画概要 I. 耐震改修促進計画の基本的事項 計画策定の背景と目的平成 7 年 1 月に発生した 兵庫県南部地震 ( 阪神 淡路大震災 ) を契機に 建築物の地震に対する安全性の向上等を図ることにより 大規模地震から国民の生命と財産を守ることを目的として 同年 12 月に 建

茂原市耐震改修促進計画 目次第 1 章はじめに 1. 茂原市耐震改修促進計画の位置付け 2. 茂原市耐震改修促進計画の目的 3. 対象区域及び対象建築物 4. 計画期間 第 2 章想定される地震の規模 被害の状況 1. 茂原市における想定地震と建物の被害想定 4 第 3 章建築物の耐

密集市街地対策推進チーム会議 を開催都市整備推進センターによる新たな支援を開始 9 月 : 地元市への専門家派遣を開始 ( 寝屋川市 ) 門真市 都整センター NPO で ローラー作戦実施に向けた協定締結 10 月 : 空家 空地実態調査を委託契約 住宅 建築物の耐震化の促進 < 今年度何をするか

目 次 1. 計画の概要 (1) 計画策定の趣旨... 2 (2) 計画の位置づけ... 3 (3) 計画期間 神戸市で今後発生が想定される地震規模 被害の状況 建築物の耐震化の現況と目標 3-1 住宅の耐震化 (1) 住宅全般の現況と目標... 7 (2) 市営住宅


Data RC 環境の時代

資料 1 用語の定義 本計画で使用している用語の定義は下記の通りです 耐震診断耐震改修耐震改修等耐震化旧耐震基準新耐震基準耐震性を満たす 地震に対する安全性を評価すること 地震に対する安全性の向上を目的として 増築 改築 修繕若しくは模様替又は敷地の整備をすること 耐震改修 除却 建替えにより地震に

<333196EC8FE3CADFDDCCDAAFC4288DC A2E786C73>

<4D F736F F D D C816995DB974C82B782E98E918E5982CC96BE8DD7955C816A2E646F63>

Taro-地震防災マップQ&A集.jtd

目次 1 建築物の耐震診断及び耐震改修の実施に関する目標の設定 1 (1) 想定される地震の規模 想定される被害の状況 1 (2) 耐震化の現状と目標設定 1 (3) 市が所有するの耐震化の目標設定 5 2 建築物の耐震診断及び耐震改修の促進を図るための施策 6 (1) 耐震診断及び耐震改修に係る基

耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

. 条例のあらまし () 対象地域 駐車場整備地区 (3ページの図参照) または商業地域若しくは近隣商業地域建築物の敷地が 地区または地域の区域とこれら以外の区域にわたる場合は 敷地の過半が属する区域に建築物があるものとみなします () 対象建築物 建築物の用途 対象建築物の規模 表ー 特定用途建築

はじめに 1 計画策定の経緯 1 第 1 想定される地震の規模 想定される被害状況 1 想定される地震の規模 2 2 人的被害の想定 3 3 建物被害の想定 3 (1) 建物被害 (2) 地震被害 第 2 建築物の耐震化に係る目標 1 建築物の耐震化の現状 4 (1) 住宅の耐震化の現状 (2) 特

Microsoft Word - 下野市概要版.doc

目次 第 1 章はじめに 1 計画の目的 1 2 熊谷市の被害想定及び地域防災計画等との関連性 2 第 2 章建築物の耐震化の現状と今後の目標 1 熊谷市のこれまでの取組による耐震化の現状 4 2 本計画における耐震化の目標 10 第 3 章建築物の耐震化の促進に関する支援 施策 1 耐震化の促進に


0720_最終_耐震性能検証法チラシ案3種サンプル

国分寺市耐震改修促進計画(案)

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

板橋区耐震改修促進計画 平成 25 年 5 月板橋区 0

新 市 用

スライド 1

1 体育館 ( 一般公共の用に供されるもの ) 1 静岡市清水総合運動場体育館 静岡県静岡市清水区清開 2 丁目 42-1 体育館 2(5-2) (Ⅰ,Ⅱ,) IS/IS0=2.10 CT SD=1.26. 地震の震動及び衝撃に対して倒壊し 又は崩壊する危険性が低い の欄に記載の数字は (2) 附表

2 スプリンクラー設備の設置基準の見直し 消防法施行令第 12 条第 1 項関係 スプリンクラー設備を設置しなければならない防火対象物又はその部分に 次に掲げるもの 火災発生時の延焼を抑 制する機能を備える構造として総務省令で定める構造を有するものを除く で延べ面積が 275 m2未満のものが追加さ

調査結果

01.eps


論点② 不確実な地震発生予測を受けた事業者等の対応の検討

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

Transcription:

2. 堺市の住宅 建築物の現状 平成 27 年度に本市の住宅 建築物の現状について調査を行い その結果に基づき耐震化率を算定した 特定建築物の耐震化率は 堺市耐震改修促進計画 ( 平成 19 年度 ) で用いている算定方法により算定した ただし公的機関のものについてはそれぞれのデータに基づいた 特定建築物の耐震化率の算定方法 耐震化率 = 耐震性のある特定建築物 (A+B) 100 特定建築物の総数 A:S56.6 以降に建築された特定建築物 新耐震基準を満たしているため 耐震性があると考える B:S56.5 以前建築で 改修が不要または改修済みと推計される特定建築物 耐震診断によりと判断された特定建築物の割合 64.04% を用いて算定する 大阪府住宅 建築物耐震 10 ヵ年戦略プランと同様の方法 割合は 大阪府アンケート調査報告書 H17.3(H7~H17 にわたる調査 ) に基づいて設定した値 S56.5 以前建築 S56.6 以降建築 S56.5 以前建築の特定建築物で 耐震診断によりと判断されたものの割合 (64.04%) B S56.5 以前建築で 改修が不要または改修済みと推計される特定建築物 A S56.6 以降に建築された特定建築物 A+B= 耐震性のある特定建築物 特定建築物 : 耐促法第 14 条に定める古い耐震基準に基づいて建設された一定規模以上の建築物で 高齢者や乳幼児などの避難困難者が利用するもの及び多数の人が利用するもの また一定数量以上の危険物を扱っているものは規模に関わらず対象となる 正式名称は 特定既存耐震不適格建築物という 新耐震基準 : 昭和 53 年の宮城県沖地震の後 建築基準法の改正により昭和 56 年から導入された耐震基準で 従来の基準を旧耐震基準といい区別している 新耐震基準は 建築物の耐用年数中に何度か遭遇するような中規模の地震 ( 震度 5 強程度 ) に対しては構造体を無被害にとどめ 極めてまれに遭遇するような大地震 ( 震度 6 強程度 ) に対しては人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目標としている 阪神 淡路大震災でも 新耐震基準に基づく建物では大きな被害が少なかった 4

2-1 防災関連施設の現状 概ねすべての施設で耐震性能を有することを確認しているが 救急告示病院につい ては 耐震性能を確認している施設は 21 施設の内 13 施設である 区分 内容該当施設施設件数 耐震性能を有することが確認できている施設件数 防災拠点施設 医療機関 避難者滞留施設 災害拠点病院 市町村災害医療センター及び災害医療協力病院 災害後の応急対策活動の拠点となる施設 市役所 1 件 1 件 区役所 ( 堺区役所を除く ) 保健センター ( 区役所内のものを除く ) 6 件 6 件 4 件 4 件 地域整備事務所 3 件 3 件 ライフライン関連拠点施設 ( 区役所内のものを除く ) 8 件 8 件 警察署 5 件 5 件 海上保安署 1 件 1 件 消防本部及び消防署 9 件 9 件 地域における災害医療市立総合医療セの拠点となる医療機関ンター 1 件 1 件 市町村における災害医療の拠点となる医療機関 及び連携して災害救急告示病院 21 件 13 件 時の医療活動に協力する医療機関 広域避難地内の公地震時の広域避難先と広域避難地内公共施設なる施設共施設 広域避難地 :16 箇所 11 件 ( 避難所を除く ) 公共施設数 :11 件 その他の避難所 指定避難所地震時の収容避難先と ( 学校についてなる施設は体育館 ) 160 件 160 件 電気 ガス 水道 通信関連施設 2-2 緊急交通路沿道建築物の現状 緊急交通路沿道の通行障害既存耐震不適格建築物 ( 緊急交通路沿道建築物 ) 棟数は 以下に示すとおりである 平成 28 年 12 月 31 日を期限として 耐震診断を行い報告す ることを義務付けており 耐震性能を有する建築物数は現時点では不明である 指定時点 ( 平成 25 年 11 月 25 日 ) の棟数 除却済件数 大阪府指定緊急交通路沿道通行障害既存耐震不適格建築物 29 4 堺市指定緊急交通路沿道通行障害既存耐震不適格建築物 107 2 ( 分譲マンション 大阪府営住宅 市営住宅を含む ) 5

2-3 多数の人が利用する特定建築物 ( 賃貸共同住宅を除く ) の現状 1) 避難困難者利用特定建築物の耐震化率 種別民有市有府有国有その他計 保育所 保育園 100.0% 100.0% - - - 100.0% 幼稚園 85.2% 100.0% - - - 87.5% 小学校 100.0% 100.0% - - - 100.0% 中学校 75.0% 100.0% - - - 97.9% 養護学校特別支援学校 - 100.0% 100.0% - - 100.0% 児童福祉施設 - 100.0% - - - 100.0% 障害福祉施設 96.3% 100.0% - - - 96.4% 老人福祉施設 98.5% 100.0% - - - 98.6% 計 95.5% 100.0% 100.0% - - 97.8% 避難困難者利用特定建築物の種類別 所有機関別施設数 ( 全建築物 ) 単位 : 施設数 ( 棟 ) 種別民有市有 府有国有その他計 保育所 保育園 31 10 0 0 0 41 幼稚園 27 5 0 0 0 32 小学校 2 92 0 0 0 94 中学校 4 43 0 0 0 47 養護学校特別支援学校 0 2 4 0 0 6 児童福祉施設 0 4 0 0 0 4 障害福祉施設 27 1 0 0 0 28 老人福祉施設 65 6 0 0 0 71 計 156 163 4 0 0 323 2) 一定の規模以上の危険物を取り扱う建築物の耐震化率 耐震性あり内訳 1S56.5 年以前の建築物でと判断する建築物 ( S56.5 以前建築物総数 64.04%) 2 と判断する建築物 ( S56.5 以前の建築物でと判断した建築物 +S56.6 年以降に建築された建築物 ) 総棟数耐震化率 棟数 ( 棟 ) 142 467 547 85.4% 緊急交通路 : 地震発災時に建築物が倒壊することにより道路の通行を妨げ 多数の人の円滑な避難が困難になることを防止するため 敷地が当該道路に接する建築物に耐震診断を義務付ける道路 ( 耐促法第 5 条第 3 項第 2 号の建築物集合地域通過道路等に限る ) 耐震診断義務の対象となるのは通行障害となる建築物で 耐震性について現在の基準に適合していないもの 道路指定の詳細については P36~P37 を参照 6

3) その他の特定建築物の耐震化率 用途区分民有市有府有国有学校 ( 小学校 中学校 中等教育学校の前期 課程 盲学校 聾学校若しくは養護学校特別支援学校 その他 計 学校上記以外 85.7% 100.0% 100.0% - - 90.4% 体育館 ( 一般公共の用に供されるもの ) - 100.0% - - - 100.0% 病院 診療所 91.9% 100.0% - 66.7% - 90.1% 劇場 観覧場 映画館 演芸場 66.7% - - - - 66.7% 集会場 公会堂 展示場 85.0% 100.0% 100.0% - - 91.7% 卸売市場 50.0% - - - - 50.0% 百貨店 マ - ケットその他の物品販売業を営む店舗 82.1% - - - - 82.1% ホテル 旅館 88.5% - - - - 88.5% 賃貸住宅 ( 共同住宅に限る ) 寄宿舎 下宿 別途算出 事務所 89.5% 93.3% 100.0% - - 90.0% 老人ホーム 老人短期入所施設 身体障害者福祉ホームその他これに類するもの 老人福祉センター 児童厚生施設 身体障害者福祉センターその他これに類するもの 幼稚園 保育所 博物館 美術館 図書館 - 100.0% - - - 100.0% 遊技場 ボ - リング場 スケ - ト場 水泳場その他これらに類する運動施設 94.4% 0.0% - - - 89.5% 公衆浴場 100.0% - - - - 100.0% 飲食店 キャバレ - 料理店 ナイトクラブ ダンスホ - ルその他これらに類するもの 理髪店 質屋 貸衣装店 銀行その他これらに類するサ - ビス業を営む店舗 工場 ( 危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する建築物を除く ) 車両の停止場又は船舶もしくは航空機の発着場を構成する建築物で旅客の乗降又は待合の用に供するもの 自動車車庫その他の自動車の停留又は駐車のための施設 郵便局 保健所 税務署その他これに類する公益上必要な建築物 - - - - - - 80.0% - - - - 80.0% 92.4% 33.3% 100.0% - - 91.9% 100.0% - - - - 100.0% 100.0% 100.0% - - - 100.0% 83.3% 80.0% 100.0% - - 83.3% 計 89.6% 91.2% 100.0% 66.7% 0.0% 89.5% 7

その他の特定建築物の用途区分別 所有機関別施設数 ( 賃貸共同住宅以外全建築物 ) 用途区分民有市有府有国有 その他 計 学校 ( 小学校 中学校 中等教育学校の前期 課程 盲学校 聾学校若しくは養護学校特別支援学校 学校上記以外 35 2 15 0 0 52 体育館 ( 一般公共の用に供されるもの ) 0 8 0 0 0 8 病院 診療所 74 1 0 6 0 81 劇場 観覧場 映画館 演芸場 3 0 0 0 0 3 集会場 公会堂 展示場 20 14 2 0 0 36 卸売市場 2 0 0 0 0 2 百貨店 マ - ケットその他の物品販売業を営む店舗 106 0 0 0 0 106 ホテル 旅館 52 0 0 0 0 52 賃貸住宅 ( 共同住宅に限る ) 寄宿舎 下宿 別途算出 事務所 306 15 8 0 0 329 老人ホーム 老人短期入所施設 身体障害者福祉ホームその他これに類するもの 老人福祉センター 児童厚生施設 身体障害者福祉センターその他これに類するもの 幼稚園 保育所 博物館 美術館 図書館 0 4 0 0 0 4 遊技場 ボ - リング場 スケ - ト場 水泳場その他これらに類する運動施設 18 1 0 0 0 19 公衆浴場 1 0 0 0 0 1 飲食店 キャバレ - 料理店 ナイトクラブ ダンスホ - ルその他これらに類するもの 理髪店 質屋 貸衣装店 銀行その他これらに類するサ - ビス業を営む店舗 工場 ( 危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する建築物を除く ) 車両の停止場又は船舶もしくは航空機の発着場を構成する建築物で旅客の乗降又は待合の用に供するもの 自動車車庫その他の自動車の停留又は駐車のための施設 郵便局 保健所 税務署その他これに類する公益上必要な建築物 0 0 0 0 0 0 15 0 0 0 0 15 355 3 1 0 0 359 4 0 0 0 0 4 14 4 0 0 0 18 6 5 1 0 0 12 計 1,011 57 27 6 4 1,105 4) 耐促法附則第 3 条に規定する耐震診断が義務付けられた大規模建築物の耐震化率 耐震性能を有することが確認できている棟数 対象棟数耐震化率 公的建築物 83 棟 83 棟 100% 民間建築物 7 棟 32 棟 22% * 棟数は 1) 2) 3) 記載の特定建築物の内数 8

2-4 住宅の耐震化の現状住宅の耐震化率の算定については 全国平均 大阪府平均 他都市の耐震化率はいずれも住戸数をベースに算出されているため 本市も住宅戸数をもとに次のそれぞれで示す方法で整理 算出した ただし 前回調査では棟を単位として耐震化率を算出しているため 前回調査との比較ために棟を単位とした耐震化率も算定している 住宅形態 ( 種別 ) 整理 算出方法 戸建住宅 下記の方法にて算出 分譲マンション ) 分譲マンションリストにより整理注 民間 下記の方法にて算出 共同賃貸住宅住宅 市営住宅 本市資料により整理 府営住宅 大阪府資料 (HP 資料 ) より整理 府住宅供給公社 公社資料 (HP 資料 ) より整理 雇用促進住宅独 ) 雇用支援機構資料より整理 UR 都市機構機構資料より整理注 ) 分譲マンションのうち 公的機関が分譲した 5 階以下の建築物 は 全て 建築物とした 耐震化率 = 住宅の耐震化率の算定方法 耐震性のある住宅 (A+B+C) 100 住宅の総数 A:S56.6 以降に建築された住宅 新耐震基準を満たしているため 耐震性があると考える B:S56.5 以前建築で 耐震性があると推計される住宅 耐震診断によりと判断された住宅の割合 ( 木造戸建 9% 共同住宅等 42%) から算定する C:S56.5 以前建築で 耐震改修済みと推計される住宅 耐震改修済みの住宅の割合 ( 木造 4.4% 非木造 1.0%) から算定する 大阪府住宅 建築物耐震 10 ヵ年戦略プランと同様の方法 割合は 住宅 土地統計調査結果等に基づいて設定した値 S56.5 以前建築 S56.6 以降建築 耐震性が不十分 C B A A+B+C= 耐震性のある住宅 S56.5 以前建築で 耐震改修済みと推計される住宅 ( 木造 4.4% 非木造 1.0%) S56.5 以前建築で 耐震性があると推計される住宅 ( 木造戸建 9% 共同住宅等 42%) S56.6 以降に建築された住宅 9

1) 住宅棟数の変化木造住宅で 旧耐震のものが 94,159 棟から 38,832 棟へ約 59% 減少 新耐震のものは 54,035 棟から 78,296 棟へ約 49% 増加している また 非木造住宅では 旧耐震のものが 15,062 棟から 7,488 棟へ約 50% 減少 新耐震のものは 21,024 棟から 26,080 棟へ 24% 増加しており 耐震化率を引き上げる要因の一つとなっている 構造 建築年代 民間住宅 ( 戸建 分譲 ) 大阪府供給公社市営住宅府営住宅 UR 都市機構住宅 雇用 能力開発機構住宅 計 H8 調査 H27 調査 H8 調査 H27 調査 H8 調査 H27 調査 H8 調査 H27 調査 H8 調査 H27 調査 H8 調査 H27 調査 H8 調査 H27 調査 木造 昭和 34 年以前 18,737 6,436 127 13 0 0 0 0 0 0 0 0 18,864 6,449 昭和 35~55 年 75,295 32,383 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 75,295 94,159 32,383 38,832 昭和 56 年以降 54,031 78,292 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 54,035 78,296 59% 減少 49% 増加 木造計 148,063 117,111 131 17 0 0 0 0 0 0 0 0 148,194 117,128 非木造 昭和 46 年以前 5,535 1,795 116 52 507 456 144 131 212 109 14 14 6,528 2,557 昭和 47~55 年 8,071 4,464 40 28 193 193 61 57 168 188 1 1 8,534 15,062 4,931 7,488 昭和 56 年以降 20,720 25,764 103 112 92 93 11 12 98 99 0 0 21,024 26,080 50% 減少 24% 増加 合計 非木造計 34,326 32,023 259 192 792 742 216 200 478 396 15 15 182,389 149,134 390 209 792 742 216 200 478 396 15 15 36,086 33,568 184,280 150,696 H18 年度調査 H27 年度調査 木造住宅 ( 民間住宅 ) ( 全体 ) 10

2) 住宅の耐震化率 耐震化率 ( 住戸数 ) S56 年 5 月以前 S56 年 6 月以降 合計 住宅種別 該当戸数 該当戸数 該当戸数 耐震化率 戸建住宅 43,284 5,159 38,125 98,797 98,797 0 142,081 103,956 38,125 73.2% 分譲マンション 15,019 4,087 10,932 40,758 40,758 0 55,777 44,845 10,932 80.4% 民間 12,610 5,581 7,029 57,762 58,173 0 70,783 63,754 7,029 90.1% 住宅 市営住宅 2,685 1,089 1,596 3,521 3,521 0 6,206 4,610 1,596 74.3% 共同住宅 府営住宅 24,958 19,538 5,420 4,040 4,040 0 28,998 23,578 5,420 81.3% 賃貸住宅 府住宅供給公社 7,378 5,380 1,998 501 501 0 7,879 5,881 1,998 74.6% 雇用促進住宅 785 465 320 0 0 0 785 465 320 59.2% UR 都市機構 14,377 9,647 4,730 4,499 3,937 562 18,876 13,584 5,292 72.0% 合計 121,096 50,946 70,150 209,878 209,727 562 331,385 260,673 70,712 78.7% 耐震化率 ( 棟数 ) S56 年 5 月以前 S56 年 6 月以降合計 住宅種別 該当棟数 該当棟数 該当棟数 耐震化率 戸建住宅 43,284 5,159 38,125 98,797 98,797 0 142,081 103,956 38,125 73.2% 分譲マンション 432 147 285 498 498 0 930 645 285 69.4% 民間 1,362 611 751 4,761 4,761 0 6,123 5,372 751 87.7% 住宅 市営住宅 90 54 36 119 119 0 209 173 36 82.8% 共同住宅 府営住宅 649 527 122 93 93 0 742 620 122 83.6% 賃貸住宅 府住宅供給公社 188 147 41 12 12 0 200 159 41 79.5% 雇用促進住宅 15 14 1 0 0 0 15 14 1 93.3% UR 都市機構 297 255 42 99 94 5 396 349 47 88.1% 合計 46,317 6,914 39,403 104,379 104,374 5 150,696 111,288 39,408 73.8% 3) 住宅の耐震化率の上昇 住宅の耐震化率は 10 年間で 1.44 倍に上昇し 現状の耐震化率は 78.7% である 住戸数 棟数 構造 耐震性を 耐震性 耐震性を 耐震性 満たす 不十分 満たす 不十分 木 造 71.4% 28.6% 71.5% 28.5% 非木造 83.0% 17.0% 82.1% 17.9% 全 体 78.7% 21.3% 73.8% 26.1% ( 参考 ) 平成 18 年度調査 1.44 倍 住宅総数住宅棟数耐震化率 約 184,000 棟約 90,000 棟約 51% 11