調査概要 P.1 調査手法 : WEBリサーチ 調査期間 : 2014 年 12 月 1 日 ( 月 )~12 月 3 日 ( 水 ) 調査対象 : 首都圏在住の20 歳 ~59 歳 有効回答 : 414 名 内訳 男性 20 代 50 名 女性 20 代 5 30 代 50 名 30 代 54 名

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景気後退に伴う時間消費の変化に関するマーケティングデータ

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勉強が必要だと思ったから27.9% という順となった 別にみたところ 他のと差が出ていたのは 20 代の 定額制 などのサービスができてコストの心配がなくなったから 7.8% となっており 20 代の 定額制 への興味が他のと比較して高いことが見受けられた 減った理由としては 自由に使える時間が減っ

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「dカーシェア」、“カーシェア時代におけるクルマの使い方”意識調査を実施

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資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

頻度が増えた時間が増えたインターネットに接触しているすぐに検索してみるようになった気になることがあったら わからないことや気軽に検索するようになっ< 調査結果の詳細 > 1 ネット接触と検索行動が変化 ネット接触の時間と場所が拡大し 検索の回数が増加 屋外検索 の浸透 スマートフォンを使うことで ユ

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1. 世帯のインターネットの利用状況 - 利用世帯 6 割超 - 自宅のパソコンや携帯電話などから インターネットやメールなどを利用できる環境かどうかを聞い たところ ( 世帯で ) 利用している が 62.6% と 10 年前の 25.2% から 2 倍以上に増えている ( 図 1 世帯のインター

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< このアンケートの中の言葉の意味 > 情報通信機器 携帯電話やスマートフォン パソコンなど他の人とメッセージのやりとりができるような機 器 インターネット世界中の情報通信機器をつなげてメッセージのやりとりができるようにした仕組み 例えば インターネットを利用して 次のようなことができます 友だちと

目次 調査概要調査サマリー 歩きスマホ は危ないと思うか?/ 歩きスマホ をしたことがあるか? 歩きスマホ をしてしまう理由は? 歩きスマホ をしている人に対して危ないと感じたことはあるか? 歩きスマホ が危ないと感じたのはどのようなシーンか? 歩きスマホ で最も危ないと感じたのはどのようなシーンか

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(1) デジタル情報機器について 子どもライフスタイル調査 2016 春 使用しているもの 今後使用したいもの スマートフォン 使用率は 1 年前のおよそ 2 倍に増加 初めて パソコン を超える 使用しているデジタル情報機器を尋ねたところ スマートフォン は 1 年前の 9.7% から 18.5%

違法配信に関するユーザー利用実態調査 【2010年版】

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総務省 放送事業の基盤強化に関する検討分科会 資料 4-4 ラジオ受信機 聴取状況に関するアンケート調査結果 ( 速報版 ) 2019 年 3 月 27 日 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 本資料は 総務省からの ( 平成 30 年

調査結果 1 国内ユーザー SNS 利用率 トップは で 69.6% 1 位は 69.6% 2 位は 40.9% 3 位は 23.0% 調査対象者が 利用している SNS を複数回答で聞いたところ 1 位は で 69.6% 2 位以下は が 40.9% が 23.0% が 19.6% が 19.4%

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求人サイト利用についての自主調査 雇用形態や制度の変化が急激に進む中 求人産業が大きく成長し 求人サイトの利用が高まっています 正社員 派遣 アルバイトといった雇用形態によって 求人サイトの利用状況や サイトに期待される機能は異なっているのでしょうか また 求職者はモバイルサイトと PC サイトをど

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1: ミレニアル世代のシェアサービスに対する興味 関 場所 モノ 交通手段 3 分野のシェアサービスについて 利 実態 利 意向を調査利 に関 を持つミレニアル世代は6 割超 受容度は親世代の約 3 倍に! 今回は 場所 モノ 交通手段の3 分野におけるシェアサービスについて 調査を実施 その結果

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(4) 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めていただき また市民サービスを円滑に利用していただくために 広報紙や放送 ホームページなどさまざまな媒体により 市政情報をお届けしています 市民のみなさまのご意見をいただき 利用しやすく わかりやすい情報提供となり

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Q2.(Q1 で 7~14 にお答えの スマートフォンを利用している方 ) あなたが直近 1 年間に スマートフォンから利用したインターネットのコンテンツはどのようなものですか ( アプリではなくサイトのコンテンツについてお聞かせください )( 複数回答可 ) Q2.(Q1 で 7~14 にお答えの

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(1) 電子書籍 雑誌について 子どもライフスタイル調査 2017 春 電子書籍の閲読の有無女子小 4~6 年生の 44% が電子書籍を読んだことがある 電子書籍 ( 雑誌 コミックスを含む ) を読んだことがあるかどうか尋ねたところ 女子小学生の 29% が電子書籍を 読んだことがあると回答 女子

2013年1月25日

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❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

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不要品を売買する頻度について 20 代は 3 カ月に一 他のは 数年に一 が最も高い結果に不要品 ( 中古品 を売買する頻度について聞いたところ 数年に (33.3% が高く 半年に (7.5% 3 カ月に (4.5% が続いた 30 代から 60 代では 数年に が最も高いのに対して 20 代のみ

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III 質問票

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1 電子書籍の市場規模の定義 : 電子書籍を 書籍に近似した著作権管理のされたデジタルコンテンツ とし 配信された電子書籍 ( 電子書籍 電子コミック等 ) の日本国内のユーザーにおける購入金額の合計を市場規模と定義 購入金額には 個々単位の販売に加え 月額課金モデル 月額定額制の読み放題 マンガア

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調査結果概要

調査概要 P.1 調査手法 : WEBリサチ 調査期間 : 2014 年 9 月 10 日 ( 水 )~9 月 12 日 ( 金 ) 調査対象 : 首都圏在住の20 歳 ~59 歳 有効回答 : 408 名 内訳 男性 20 代 50 名 女性 20 代 50 名 30 代 50 名 30 代 51

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2. 外出先で利用する機器 スマートフォン Android(XPERIAなど ) スマートフォン iphone ノートパソコンタブレット型コンピュータ (ipad GALAXY Tabなど ) 携帯電話やPHS デスクトップパソコンそれ以外 : 自宅ではやらない

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調査名調査目的調査対象地域調査対象者 FX 取扱い会社に関する調査 FX 業者を選ぶ基準 選んだ理由の調査日本国内日本在住の20 歳から49 歳までの男性 有効回答数 300 名 (20 代 /23 名 30 代 /108 名 40 代 /169 名 ) 既婚 / 未婚既婚 :133 名未婚 :16

注 : 1)2011 年 7 月 MM 総研 [ 東京 港区 ] 発表資料より 2)SNS= ソーシャルネットワークサービス < 調査概要 > 調査対象 15~69 歳の男女で 現在 個人のネット利用目的でスマートフォン端末を利用している人 調査方法 パソコン端末によるインターネットリサーチ ( ジ

自主調査レポート

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Transcription:

電子書籍に関するマーケティングデータ ~ 利用の現状編 ~ 朝日大学マーケティング研究所

調査概要 P.1 調査手法 : WEBリサーチ 調査期間 : 2014 年 12 月 1 日 ( 月 )~12 月 3 日 ( 水 ) 調査対象 : 首都圏在住の20 歳 ~59 歳 有効回答 : 414 名 内訳 男性 20 代 50 名 女性 20 代 5 30 代 50 名 30 代 54 名 40 代 50 名 40 代 53 名 50 代 51 名 50 代 54 名 合計 201 名 213 名

1. 利用状況 利用機器 P.2 現利用者 (23.2%) に過去利用者 (7.2%) を加えても 利用経験率は 3 割程度 現利用者 : 習慣的に利用 + たまに利用 過去利用者 : 過去に利用したが今はほとんど利用していない 現在の利用率が高いのは ほぼ半数が利用する男 20 代 (46.0%) 非利用者 (69.6%) のうち 半分以上 (38.4%) は利用していないだけで 閲読可能な機器は保有している 何かの 動機づけ や きっかけ さえあれば 利用者が増える環境は整っている 非利用者 : 機器は持っているが 利用したことはない + 機器は持っておらず 利用したことはない 主な利用機器は スマートフォン (50.0%) タブレット PC(41.7%) だが パソコン (39.6%) も女性を中心によく利用されている 専用機器 (11.5%) の利用は少ない 電子書籍には携帯性のある機器をイメージしやすいが 実際は必ずしもそうとは言えない 当調査が web 調査である点には留意が必要 利用状況 Q: 日頃の電子書籍の利用状況に関して あてはまるものを選んでください (SA) 習慣的に利用している過去に利用したが 今はほとんど利用していない機器は持っておらず 利用したことはない たまに利用している機器は持っているが 利用したことはない 利用している計 合計 (N=414) 7.2% 15.9% 7.2% 38.4% 31.2% 23.2% 男 20 代 (n=50) 16.0% 30.0% 4.0% 38.0% 12.0% 46.0% 男 30 代 (n=50) 4.0% 20.0% 10.0% 36.0% 30.0% 24.0% 男 40 代 (n=50) 12.0% 14.0% 6.0% 36.0% 32.0% 26.0% 男 50 代 (n=51) 5.9% 9.8% 7.8% 35.3% 41.2% 15.7% 女 20 代 (n=52) 1.9% 23.1% 11.5% 40.4% 23.1% 25.0% 女 30 代 (n=54) 3.7% 7.4% 11.1% 44.4% 33.3% 11.1% 女 40 代 (n=53) 1.9% 17.0% 3.8% 39.6% 37.7% 18.9% 女 50 代 (n=54) 13.0% 7.4% 3.7% 37.0% 38.9% 20.4% 利用機器 Q: 日頃 電子書籍をどの機器で利用していますか?(MA) n= 現利用者 ( 習慣的に利用 + たまに利用 ) 44.6% 41.7% 37.5% 53.6% 50.0% 45.0% 45.0% 39.6% 35.7% 11.5% 8.9% 15.0% 専用機器タブレット PC スマートフォンパソコン

2. 購入金額 利用環境 利用時間 P.3 利用金額利用金額 現利用者の約 2/3 が 3 ヶ月で 1 千円程度しか消費しておらず 1 ヶ月換算では数百円程度 今の電子書籍市場は 高額を消費する少ないユーザーと 低額しか消費しない多くのユーザーによって形成されている 利用環境利用環境 自宅 (84.4%) での利用が突出しており これに電車やバスの中 (41.7%) が続く 電子書籍は実態的には 外出先より在宅中の情報ツールとしての性格が強い パソコンを利用するユーザーが多いことと符合する ( 前頁ご参照 ) 利用時間利用時間 平均利用時間は約 22 分 30 分を超えるユーザーは少数 すき間のちょっとした時間で読まれるケースが多い 以下のグラフはすべて n = 現利用者 ( 習慣的に利用 + たまに利用 ) 利用金額 Q: 最近 3ヶ月で電子書籍サイトから本を購入するのに合計でどのくらいの金額を消費しましたか?(SA) 1 千円くらい 2 千 ~4 千円くらい 5 千 ~9 千円くらい 1 万円以上 加重平均 65.6% 22.9% 8.3% 3.1% 2,604 62.5% 25.0% 10.7% 1.8% 2,393 70.0% 20.0% 5.0% 5.0% 2,900 利用環境 1 万円以上は 1 万 ~1 万 9 千円くらい 2 万 ~2 万 9 千円くらい 3 万 ~3 万 9 千円くらい 4 万円以上 の合計比率 加重平均は () 内の金額にて計算 1 千円くらい (1000) 2 千 ~4 千円くらい (3000) 5 千 ~9 千円くらい (7000) 1 万 ~1 万 9 千円くらい (15000) 2 万 ~2 万 9 千円くらい (25000) 3 万 ~3 万 9 千円くらい (35000) 4 万円以上 (40000) Q: 日頃 電子書籍をよく読んでいる環境にあてはまる場所をすべて選んでください (MA) 87.5% 84.4% 80.0% 50.0% 41.7% 17.9% 21.4% 14.3% 16.1% 30.0% 17.7% 17.5% 15.6% 7.5% 13.5% 12.5% 11.5% 5.0% 2.1% 3.6% 0.0% 2.1% 1.8% 2.5% 自宅で電車やバス 駅のホーム上 職場で喫茶店などの 待合せ場所 学校で公園で 利用時間 Q: 日頃 電子書籍を読む際 大きな休憩をせずに連続して読む時間は1 回あたりどれくらいですか?(SA) 5 分未満 10 分程度 20 分程度 30 分程度 40 分以上 加重平均 7.3% 32.3% 22.9% 26.0% 11.5% 22.9 分 8.9% 28.6% 28.6% 28.6% 5.4% 21.3 分 5.0% 37.5% 15.0% 22.5% 20.0% 25.0 分 40 分以上は 40 分程度 50 分程度 60 分程度 それ以上 の合計比率 加重平均は右記以外は そのままの数字にて計算 それ以上 (90)

3. 本の探し方 利用している電子書籍サイト P.4 男性を中心に 電子書籍サイトやネット上のオススメ情報が 最も多く参考にされている リアル本屋で事前に情報を調べてから 電子書籍で購入するパターンは少ない 電子書籍の購入プロセス ( 検索 ~ 購入 ) は ネット上で完結するのが今の主流 アマゾン と 楽天 が良く利用されているが 少数が利用するサイトも数多く存在 電子書籍の購入場所は広く分散している 一方 自分がどのサイトを利用しているのかわからないユーザーも多く サイトに対する意識やこだわりはあまり強くない 以下のグラフはすべて n = 現利用者 ( 習慣的に利用 + たまに利用 ) 本の探し方 Q: 日頃 電子書籍で読む本はどのように探しますか? あてはまるものをすべて選んでください (MA) 電子書籍サイトのオススメを参考にする ネット上のベストセラー情報やランキング情報を参考にする 行き当たりばったりで選ぶことが多い 友人や知人のオススメを参考にする 新聞やテレビのベストセラー情報やランキング情報を参考にする 好きな作家が決まっているのでランダムには探さない 立ち読みや売れ筋の POP など本屋で調べてから 電子書籍で購入する 定期購入しかしないのでランダムには探さない 2.1% 1.8% 2.5% 27.5% 24.0% 23.2% 25.0% 18.8% 17.9% 20.0% 16.7% 16.1% 17.5% 15.6% 14.3% 17.5% 14.6% 16.1% 12.5% 37.5% 33.3% 37.5% 47.9% 55.4% 利用している電子書籍サイト Q: 日頃 どの電子書籍サイトから本をダウンロードしていますか? 具体的なサイト名を教えてください (FA) amazon/kindle Rakuten/Rakuten kobo Sony store/sony Reader Booklive honto ibook/itunes e-book 青空文庫マンカ 王国 comico Renta! LINE わからない 6 名 5 名 3 名 3 名 18 名 17 名 33 名 以下 1 票のサイト DMM,Fujisan,nikkei,Handy コミック コミックシーモア, 週刊フ レイホ ーイ ひかり TVBOOK, めちゃコミック, 集英社

4. リアル本屋と電子書籍の利用頻度の変化 P.5 リアル本屋の利用頻度の変化リアル本屋の利用頻度の変化 電子書籍の利用によって 約 3 割がリアル本屋の利用頻度が減った (27.1%) と回答 増えた (3.1%) は僅かであり 電子書籍は リアル本屋にはマイナス効果のほうが断然に大きい 特に男性ユーザーでマイナス効果が大きい 電子書籍の利用頻度の変化電子書籍の利用頻度の変化 女性を中心に現ユーザーには 最近の電子書籍の利用が増えたと感じている人が多い 今後も電子書籍市場は拡大することはあっても 縮むことはないと思われる 女性は電子書籍の閲読にパソコンをよく利用しており パソコンでの操作性の向上は ひとつの課題になっていくものと思われる 以下のグラフはすべて n = 現利用者 ( 習慣的に利用 + たまに利用 ) リアル本屋の利用頻度の変化 Q: 電子書籍を利用するようになってから 現実の本屋さんを訪れる回数に変化はありましたか?(SA) 明らかに減った少し減った変わらない少し増えた明らかに増えた 減った計 増えた計 8.3% 18.8% 69.8% 1.0% 2.1% 27.1% 3.1% 12.5% 19.6% 62.5% 1.8% 3.6% 32.1% 5.4% 2.5% 17.5% 80.0% 0.0% 0.0% 20.0% 0.0% 電子書籍の利用頻度の変化 Q: 電子書籍の最近の利用頻度に関して あなたご自身の以前と比べて あてはまる状況を選んでください (SA) 以前に比べて 最近はよく利用するようになっている利用頻度はあまり変わらない 以前に比べて 最近はあまり利用しなくなっている 26.0% 68.8% 5.2% 19.6% 78.6% 1.8% 35.0% 55.0% 10.0%

まとめ P.6 利用経験率は 3 割程度 パソコンで読むユーザーも多い スマートフォンやタブレット PC などの情報機器の普及に伴って 有力な娯楽コンテンツとして注目されている電子書籍であるが その利用経験率は今のところ 30.5% である このうち 7.2% はすでに利用を中止しており 利用経験者の 2 割以上が脱落している 残りの 23.2% で現在の電子書籍市場は形成されている 一方で これまでに利用経験を持たない 69.6% のうちの 38.4% は電子書籍を利用できる機器は保有しており 何かの きっかけ や 動機づけ があれば ユーザーが増える環境は整っている 新規参入を促すための働きかけが課題である スマートフォンやタブレット PC は携帯性が強く それ故に電子書籍との相性も良いと思われるが パソコンを通じて電子書籍を利用するユーザーも女性を中心に多く見られる 電子書籍の主な利用場所として 自宅 を挙げたユーザーが 84.4% と突出しており 実態的には外出先より在宅中での利用が主流である スマートフォンやタブレット PC の普及で電子書籍の利用は増えているが それは必ずしも 外に簡単に本を持ち運べる といった携帯性が 1 番の利点となっているわけではないようだ 平均利用金額は 3 ヶ月で 2,604 円 平均利用時間は 1 回あたり 22.9 分 最近 3 ヶ月の電子書籍に対する消費金額について 現ユーザーの 65.6% が 1 千円くらい と回答した 一方で 5 千円以上 としたのは 11.4% に留まった 平均消費金額を計算すると 2,6 04 円であり 月あたりでは 1 千円に満たなかった ゲーム市場などと同様に電子書籍市場も 少額しか消費しない多数のユーザーと高額を消費する少数のユーザーに二分できる 電子書籍は液晶画面のため集中的に読んだ場合の目の疲れが懸念されるが 現ユーザーの平均利用時間は 22.9 分とそれほど長くなかった 30 分を超えて読むユーザーは 11.5% に留まった 20 分ほどで一区切りできるなど テンポ良く読める形式の書籍であれば 今のユーザーのニーズに合致しやすい アマゾン 楽天 が大手だが 電子書籍サイトは乱立状態にある 多くの現ユーザーが利用する際とは アマゾン 楽天 だが いずれのシェアも 2 割に満たず 圧倒的なレベルにはない 少数ユーザーが利用するサイトが多数あり 乱立状態である また 自らが利用するサイトについて わからない と回答したユーザーは 3 割を超えており 電子書籍サイトに対する意識は弱い 電子書籍はリアル本屋にはマイナス効果 電子書籍で読む本の検索方法としては 電子書籍サイトやインターネット上のオススメが最も多く利用されており リアル本屋で事前に本を探して 電子書籍でダウンロードする というパターンは少ない また 電子書籍の利用によって 現ユーザーの 27.1% がリアル本屋の利用が減ったと回答している 本の情報を調べるために来店するという点でも 本を購入するために来店するという点でも 電子書籍の出現はリアル本屋にプラスには働いていない

トピックスリサーチ電子書籍に関するマーケティングデータ ~ 利用の現状編 ~ 発行日 2014 年 12 月 26 日 発行 調査分析 朝日大学 マーケティング研究所 501-0296 岐阜県瑞穂市穂積 1851 TEL:058-326-1173 お問い合わせ marketing@alice.asahi-u.ac.jp