2. 自己効力感と学力 学習力との関係本稿では 子どもの自己効力感を示す変数として やる気になれば何でもできる という質問項目に対する回答を用いることとする まずは子どもの自己効力感の実態を確認してみる 自己効力感を感じている子ども ( とてもあてはあまる+まああてはまる ) は小学 4~6 年生で

Similar documents
2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

小学生の英語学習に関する調査

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

Water Sunshine

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

高校生の心と体~報告書.indd

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が 自己肯定感 に影響 - 保護

家庭における教育

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

Microsoft Word - 博士論文概要.docx

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 問 33 問 8- 母 ) 図 95. 初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 母親 ) 初めて親となった年齢 を基準に 10 代で初めて親となった 10 代群 平均出産年齢以下の年齢で初めて親となった平均以下群 (20~30 歳 ) 平均

< F C18D E93788EF38D7590B B CC8F578C76834F E786C73>

3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

15 第1章妊娠出産子育てをめぐる妻の年齢要因

困窮度別に見た はじめて親となった年齢 ( 問 33) 図 94. 困窮度別に見た はじめて親となった年齢 中央値以上群と比べて 困窮度 Ⅰ 群 困窮度 Ⅱ 群 困窮度 Ⅲ 群では 10 代 20~23 歳で親となった割 合が増える傾向にあった 困窮度 Ⅰ 群で 10 代で親となった割合は 0% 2

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

初めて親となった年齢別に見た 就労状況 ( 問 33 問 8) 図 97. 初めて親となった年齢別に見た 就労状況 10 代で出産する人では 正規群 の割合が低く 非正規群 無業 の割合が高く それぞれ 22.7% 5.7% であった 初めて親となった年齢別に見た 体や気持ちで気になること ( 問

短 報 Nurses recognition and practice about psychological preparation for children in child health nursing in the combined child and adult ward Ta

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

◎公表用資料

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

Exploring the Art of Vocabulary Learning Strategies: A Closer Look at Japanese EFL University Students A Dissertation Submitted t

調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

man2

1 施設で生活する高校生の本音アンケート 3 2 調査項目 4 3 施設で生活する高校生の自己肯定感について...5 (1) 一般高校生との比較 5 4 施設で生活する高校生の進路について.7 (1) 希望職種の有無と希望進路 7 (2) 性別 学年による進路の違い 8 5 施設で生活する高校生のア

H30全国HP

資料3 高校生を取り巻く状況について

【報道発表資料】

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

調査の目的この報告書は, 第 1 に,2011 年から 2012 年にかけての 4 回の調査の結果をもとに, サポーツ京田辺の生徒の皆さんの学習意欲の状態を複数の側面から把握した結果を報告することを目的としています また第 2 に, 生徒の皆さんの勉強の仕方に関する考え方や実際の勉強の仕方を知り,

Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

46

表紙(A4)

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

調査結果概要

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

Unknown

2008/3/4 調査票タイトル : ( 親に聞く ) 子どものダイエットについてのアンケート 調査手法 : インターネットリサーチ ( ネットマイル会員による回答 ) 調査票種別 : Easyリサーチ 実施期間 : 2008/2/22 14:28 ~ 2008/2/22 21:41 回答モニタ数

表紙.indd

に 子どもの意欲を尊重する という態度を保護者が取ることで の 学びに向かう力 を育て さらにそれが基本になって 文字 数 思考 を育てるという結果がみられた 4 に保護者が子どもの 思考を促す 態度を取ることが 子どもの 学びに向かう力 や 文字 数 思考 の育ちにおいて大事な役割を果たしているこ

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

高校生の生活と意識に関する調査 問 1 あなたの性別を教えてください 1. 男 2. 女 問 2 あなたが在学している高校は次のどれですか ( は 1 つ ) 1. 普通科高校 2. 職業科高校 問 3 あなたの学年を教えてください ( は 1 つ ) 1. 高校 1 年生 2. 高校 2 年生 3

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

(2) あなたは選挙権年齢が 18 歳以上 に引き下げられたことに 賛成ですか 反対ですか 年齢ごとにバラツキはあるものの概ね 4 割超の人は好意的に受け止めている ここでも 18 歳の選択率が最も高く 5 割を超えている (52.4%) ただ 全体の 1/3 は わからない と答えている 選択肢や

24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

( 続紙 1) 京都大学博士 ( 教育学 ) 氏名田村綾菜 論文題目 児童の謝罪と罪悪感の認知に関する発達的研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は 児童 ( 小学生 ) の対人葛藤場面における謝罪の認知について 罪悪感との関連を中心に 加害者と被害者という2つの立場から発達的変化を検討した 本論文は

睡眠調査(概要)

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

平成18年度

ICTを軸にした小中連携

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

Human Developmental Research 2009.Vol.23, 親の動機づけスタイル, 動機づけ支援と子どもの自律的動機づけの関連 ( 中間報告 ) 愛知教育大学 伊藤崇達 The relationships among parents motivational s

力の重要な三つの要素が明確に示された その中の一つが学習意欲である 知識 技能と活用力が 学力の向上の両輪とするならば 学習意欲はそれを走らせる原動力であると考えられる ( 図 1) 図 1 意欲が具体的に表れる学習行動 自ら課題を見付け 自ら考え 時には周りの人たちと話合いながら 知識基盤社会 の

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

<4D F736F F D FCD81408FEE95F197CC88E682C68FEE95F18CB92E646F63>

 

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1


~“娯楽”だけとは言わせない~ ゲーム機のもたらす社会的貢献

Microsoft PowerPoint - AR1(理科森田) [互換モード]

「女性のコミュニケーション実態とニオイの意識」に関する調査

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

<4D F736F F D208E7182C782E082CC90B68A888EC091D492B28DB870302D70362E646F63>

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

2016 年 03 月 01 日 サンプル株式会社本社事業場エイギョウブ ジョウホウタロウ様 _SPL ltpaper ストレスチェックキット個人用レポート 裏面のストレスレーダーもお読み下さい ストレスチェック総合 あなたのストレスの状況は

gggggggggggggggggggggggggggggggggggggkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk

Microsoft Word - 00.表紙.doc

 

 


Microsoft Word - 単純集計_センター職員.docx

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

tokusyu.pdf

ニュースリリース AVON

[1-12].indd

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

成績評価を「学習のための評価」に

難治性腹水患者の患者指導

Transcription:

研究レポート51. はじめにどもかベネッセ教育総合研究所小中学生の学びに関する調査報告書 (2015) 研究レポート 5 自己効力感が高い小 中学生はどのような子どもか ー子どもの特徴と保護者との関係に着目してー ベネッセ教育総合研究所研究員 木村聡 面の学習方略 ) や 自己を動機づける方法の選択 ( 動機づけ的側面の学習方略 ) との関連を示している 近年 教育心理学では 自己調整学習 にその一方で 日本青少年研究所が 2008 年関して研究が積み重ねられている その研究に実施した国際調査によれば 私は人並みの進展は著しく 多様な理論が提出されているの能力がある 自分はダメな人間だと思う 現状がある ( 伊藤,2009) が Zimmerman 自分の意思をもって行動できるほうだ の (1989) は 自己調整 を 学習者が メ項目で 日本の中 高校生は 他の国と比較タ認知 動機づけ 行動において 自分自身して 自分の能力に対する信頼や自信に欠けの学習過程に能動的に関与していること とている という結果が示されている 日本の定義しており そのようにして進められる学子どもたちの自己効力感は相対的にみて低習が自己調整学習であるとされている またい 現在の日本の教育において 子どもの自 Zimmerman(1989) は 自己調整学習の己効力感を上手に育てているとは言えないよ重要な3 要素として 自己調整学習方略 目うだ 標への関与 そして 自己効力感 を挙げとはいえ 日本にも自己効力感が高い子どている 自己効力感 とは Bandura(1977) もは存在する では 自己効力感が高い子どが唱えた概念で 人が何かの課題に対処するもとはどのような子どもなのだろうか また ときに それをどのくらい効果的に処理でき子どもと周囲の大人との関わり方によって ると考えているか という認知のことである 子どもの自己効力感の高さは異なるのだろう簡単に言えば 何かの行為に対して 自分はか うまくできる という 自分の能力について本稿では 今回の調査における 自己効力の期待や自信 確信のような感覚のことを指感 と 学力 ( 成績 ) 学習力 ( 学習時間 す 伊藤 (1996) 伊藤 神藤(2003) は 学習方略 ) との関係をまず確認した上で 自己効力感 が高い者ほど自己調整学習方自己効力感が高い子どもの特徴を明らかにす略をよく用いており 自己効力感 の高さるとともに 周囲の大人 ( 保護者 ) との関係と自分に効果的な学習方法の選択 ( 認知的側について検討していくことにする 1 自己効力感が高い小 中学生はどのような子

2. 自己効力感と学力 学習力との関係本稿では 子どもの自己効力感を示す変数として やる気になれば何でもできる という質問項目に対する回答を用いることとする まずは子どもの自己効力感の実態を確認してみる 自己効力感を感じている子ども ( とてもあてはあまる+まああてはまる ) は小学 4~6 年生で約 8 割 中学 1~2 年生では 8 割弱となっている また 学年が上がるにつれてその割合は下がっていることがわかる ( 図 1) 年齢が上がるとともに経験が増えて 自分の苦手なことがわかってきたり 自分を客観的に見る力がついてきたり 周囲の友だ ちの優れている部分が見えるようになってきたりすると 自己効力感が下がってくるのは発達上自然なことだと思われる 次に性別による違いをみてみる 自己効力感は小学生では性別による差はほとんどみられないが 中学生では男子より女子のほうが 自己効力感が高い子の割合が高かった ( 図 2) では 自己効力感と学力や学習力との関係はどうなっているのだろうか 教育心理学の先行研究によれば 自己効力感が高いと認知的 メタ認知的学習方略の使用や 学習に向かうための自己動機づけ方略の使用を促すことが示されている 今回の調査においてもその関係性を確認してみる まず自己効力感と学力 ( 成績 ) との関係を 図 1 やる気になれば何でもできる ( 学年別 ) 図 2 やる気になれば何でもできる ( 性別 学校段階別 ) 2

研究レポート5てみると 小学生の成績上位者ではどもかみ ベネッセ教育総合研究所小中学生の学びに関する調査報告書 (2015) てみると 小学生で 1 時間以上学習している 87.0% が自己効力感を持っているのに対し 割合は 自己効力感の高い子が約 7 割なのに て 成績下位者で自己効力感を持っているの 対して 自己効力感の低い子は約 6 割と そ は 74.2% と低いことがわかる また中学生 の割合には差が見られる また中学生におい でも同様に 成績上位者では 83.7% なのに ても同様の傾向がみてとれる 自己効力感が 対して 成績下位者では 68.0% と低くなっ 高い子どものほうが より長い時間をかけて ている ( 図 3) 学習している割合が多いことがわかる ( 図 学力 ( 成績 ) を規定する要因としてまず考 4) えるのは 学習時間 である 図 3 のように 次に 学力 ( 成績 ) を規定するもうひとつ 自己効力感と学力には相関が見えるが では の要因として 学習の質 としての 学習力 学習時間との関係はどうなっているのだろう がある 学習の質的側面として 認知的 メ か タ認知的学習方略 自己動機づけ方略 と 自己効力感と平日の学習時間との関係をみ 自己効力感との関係を次にみてみる 図 3 やる気になれば何でもできる ( 成績層別 学校段階別 ) 図 4 自己効力感 と 平日の家での勉強時間 の関係 ( 学校段階別 ) 3 自己効力感が高い小 中学生はどのような子

認知的 メタ認知的学習方略のうち 大切だと思うことを自分でノートにまとめる ( 体制化方略 ) 問題を解いた後にほかの解き方がないかを考える ( 意味理解方略 ) 計画を立てて勉強する ( プランニング方略 ) 重要なところはどこかを考えて勉強する ( モニタリング方略 ) 何が分かっていないか確かめながら勉強する ( モニタリング方略 ) の 5つの学習方略と自己効力感の関係をみてみる 5つの学習方略について よくある を 4 点 ときどきある を3 点 あまりない を2 点 まったくない を1 点として 自己効力感が高い子と低い子の学習方略の平均点を比較した 5つの認知的 メタ認知的学習方略と自己効力感との関係は 小学生 中学生ともに 自己効力感が高い子ほど5つの学習方略をよく使用していることがみてとれる ( 図 5) また ここでは割愛したが この調査で質問項目としたその他の認知的 メタ認知的学習 図 5 認知的 メタ認知的学習方略と自己効力感との関係 注 1) やる気になれば何でもできる について とてもあてはまる + まああてはまる の合計を あてはまる あまりあてはまらない + まったくあてはまらない の合計を あてはまらない とした 注 2)*** p<.001 4

研究レポート5どもか方略についても 同様な傾向がみられた ベネッセ教育総合研究所小中学生の学びに関する調査報告書 (2015) まりない を 2 点 まったくない を 1 点 さらに 自己動機づけ方略 のうち 量 として 自己効力感が高い子と低い子の自己 や時間を決めてから勉強をはじめる ( メリハ 動機づけ方略の平均点を比較した リ方略 ) 勉強する前に机の周りを整理する 4 つの自己動機づけ方略と自己効力感との ( 整理方略 ) 覚えられるように色ペンで書 関係についても 小学生 中学生ともに 自 いたり線を引いたりする ( 整理方略 ) 遊ぶ 己効力感が高い子ほど自己動機づけ方略をよ ときには遊び 勉強するときには集中して勉 く使用していることがみてとれる ( 図 6) 強する ( メリハリ方略 ) の 4 つの自己動機 また ここでは割愛したが この調査で質問 づけ方略と自己効力感との関係についてもみ 項目としたその他の自己動機づけ方略につい てみる 4 つの自己動機づけ方略について よ ても 同様な傾向がみられた くある を 4 点 ときどきある を 3 点 あ 以上の結果の通り 本調査においても先行 図 6 自己動機づけ方略と自己効力感との関係 注 1) やる気になれば何でもできる について とてもあてはまる + まああてはまる の合計を あてはまる あまりあてはまらない + まったくあてはまらない の合計を あてはまらない とした 注 2)*** p<.001 5 自己効力感が高い小 中学生はどのような子

研究が示したように 子どもの自己効力感の 高さと学力 学習力 ( 学習時間 学習方略 ) の高さには相関がみられた 3. 自己効力感が高い子どもはどのような経験をしているのか それでは 自己効力感が高い子どもはどのような経験や体験をしているのだろうか 鹿毛 (2013) は Bandura の研究を引用して 自己効力感は 1 行為的情報 ( 実際に課題を遂行することを通して成功体験をすると自己効力が高まる一方で 失敗体験によって自己効力が低まる ) 2 代理的情報 ( 他者による課題の遂行を観察することによって 自分にもできそうだ / 無理だ などと感じ 自己効力が変化する ) 3 言語的説得の情報 ( 他者からの言葉による説得や自己暗示などが自己効力に影響を及ぼす ) 4 情動的喚起の情報 ( ドキドキする 不安になるといった身体的 生理的反応の知覚が自己効力に影響を及ぼす ) の 4つの情報源に基づいて変化すると述べている 成功体験が強く安定した自己効力感を生み 他者の行動や努力 成功の様子を見ることで 自分にもできそうだという感覚を生じさせる また 他者から あなたな らできる という助言や暗示等の言葉をかけられ励まされた個人には自己効力感が生まれ その行動へのやる気が喚起される そしてストレスが少なく肯定的な気持ちになれる場所や心身の状態に自分自身を置くことで 自己効力感は安定的になるのである また桜井 (1997) は 自己効力感を高める方法として 子どもの自己選択場面を多く設ける 子どもが成功体験を積み重ねられるように配慮する できるだけ子どもを称賛する 自己評価を用いる ピグマリオン効果を利用する ( 子どもへの期待が他者受容感と自己効力感を高める ) などを挙げている 本調査では 壁を乗り越える経験 ( 成功体験 ) 自分で決める経験 自己肯定感 ( 自己への自信 ) 他者受容感 に関する項目をたずねており それらと自己効力感との関係性を確認してみたい 壁を乗り越える経験 ( 成功体験 ) を示す変数として 難しい問題をじっくり考えることが得意か という質問項目 自分で決める経験 を示す変数として 親に頼らず自分で決めることが多い という質問項目 自己肯定感 ( 自己への自信 ) を示す変数として 人よりすぐれたところがある という質問項目 他者受容感 を示 図 7 難しい問題をじっくり考えることが得意か と自己効力感との関係 6

研究レポート5どもかす変数として クラスの友だちから頼りにさ ベネッセ教育総合研究所小中学生の学びに関する調査報告書 (2015) れている という質問項目に対する回答を用 いることとする まず図 7 のように 自己効力感の高い子ど ものほうが 難しい問題をじっくり考えるこ とが得意 と答えた割合は高い やる気に なれば自分はできる という感覚を持ってい ると 難しい問題に取り組むという子どもに とっての壁を乗り越える体験を重ねて 得意 だと感じられるまでになる傾向があるよう だ 次に図 8 のように 自己効力感の高い子ど 図 8 親に頼らずに自分で決めることが多い と自己効力感との関係 図 9 人よりすぐれたところがある と自己効力感との関係 ものほうが 親に頼らず自分で決めることが 多い と答えた割合は高い やる気になれ ば自分はできる という感覚を持っているほ うが 自分で決定する経験の積み重ねや そ こから得られた自己決定力を持った子どもが 多いことがみてとれる さらに図 9 をみると 自己効力感の高い子 どものほうが 人よりすぐれたところがある と答えた割合は高い やる気になれば自分 はできる という感覚を持っていると 自分 に対する自信という自己肯定感を持つ傾向が あることがわかる 7 自己効力感が高い小 中学生はどのような子

そして図 10 をみると 自己効力感の高い子どものほうが クラスの友だちから頼りにされている と答えた割合は高い やる気になれば自分はできる という感覚を持っているほうが 他者から信頼されて自分が受け入れられているという他者受容感を持った子どもが多いことがわかる 以上の結果の通り 小 中学生の自己効力感の高さと成功体験 自分で決める経験と力 自己肯定感 他者受容感には相関がみられた 4. 子どもの自己効力感を育むために 保護者はどのように関わればよいか それでは 子どもの自己効力感を育てていくために 保護者はどのように子どもと関わるとよいのだろうか ここでは保護者と子どもとの関係を示す変数として あなたのお母さんは 成績が悪くても 努力を認めてくれる あなたのお母さんは やればできると励ましてくれる あなたのお母さんは 私のことを信じてくれている の3つの質問項目について 子どもの自己効力感との関係 図 10 クラスの友だちから頼りにされている と自己効力感との関係 図 11 あなたのお母さんは 成績が悪くても 努力を認めてくれる と自己効力感との関係 8

研究レポート5どもか性をみてみる ベネッセ教育総合研究所小中学生の学びに関する調査報告書 (2015) 図 11 をみると 自己効力感が高い子ども は 学習の成果 結果としての成績だけでな く 母親がその過程での努力を認めてくれて いると感じている割合が高いことがわかる 結果が出なくともその途中での努力を認識 し 認めることで スモールステップごとの 壁を乗り越える体験を支援していることにな るのかもしれない 次に図 12 では 自己効力感が高い子ども は 母親が子どもに対してやればできると励 ましている割合が高いことがわかる やれ 図 12 あなたのお母さんは やればできると励ましてくれる と自己効力感との関係 図 13 あなたのお母さんは 私のことを信じてくれている と自己効力感との関係 9 ばできるよ と日ごろから声掛けすることで 子どもの自己効力感のベースとなる部分が生 まれているようだ さらに図 13 をみると 自己効力感が高い 子どもは 母親が自分のことを信じてくれて いると感じている割合が高いことがわかる 母親が子どものことを信頼することで 親に 頼らず自分で決定する場面が増えたり 親か らの期待を感じたりして 子どもは自己効力 感を持てるようになるのではないだろうか 以上のように 母親が子どもの 努力を認 め やればできると励まし て 母親は自 自己効力感が高い小 中学生はどのような子

分を信じてくれている と子ども自身が感じられるような関わり方をすることは 子どもの自己効力感の有無と関係があるようだ ちなみにこの関係性は子どもと父親との間でも同様の傾向がみられた ではこうした子どもとの関わり方というのは 保護者の子どもの頃の学習経験とも関係があるのだろうか 最後に 子どもの自己効力感の高さと母親の最終学歴との関係性をみてみる 図 14 で示した通り 小学生で自己効力感が高い子どもの母親の最終学歴は中学校 高校卒業までが 25.8% 専門学校 短期大学 高等専門学校卒業までが 47.2% 四年制大学 大学院卒業までが 25.3% であるのに対して 自己効力感が低い子どもの母親では 中学校 高校卒業までが 27.7% 専門学校 短期大学 高等専門学校卒業までが 47.7% 四年制大学 大学院卒業までが 23.1% と さほど差がないことがわかる 中学生でも同様に差がみられない また この関係は父親においても同様の傾向がみられた 子どもの自己効力感を育む上では 保護者の子どもの頃の学習経験の長さとは関係がないようである 5. まとめ本稿で確認できたことは以下の3 点である 1 子どもの 自己効力感 と 学力 学習力 との間には関係がある 自己効力感が高いほど学力 ( 成績 ) が高く また自己効力感が高いほど 学習力の要素である量 ( 学習時間 ) が多く 質 ( 学習方略の使用 ) においても その使用頻度が高い 2 自己効力感 が高い子どもは 壁を乗り越えることに成功する体験や 自分で決める経験を積み重ねており また 自分に対する自信 ( 自己肯定感 ) や 他者から信頼されている感覚 ( 他者受容感 ) を持っている 3 自己効力感 が高い子どもは 保護者が子どもの努力の過程を認めて やればできると励まし 子ども自身が 保護者は自分を信じてくれている と感じられるような関わり方をしている そして子どもの自己効力感と保護者の学習経験の長さ ( 学歴 ) には関係がない 図 14 母親の最終学歴と子どもの自己効力感との関係 10

研究レポート5自己効力感が高い小 中学生はどのような子どもかベネッセ教育総合研究所小中学生の学びに関する調査報告書 (2015) 子どもの自己効力感は 子どもが自ら主体的に学ぶために必要な基盤のようなものだろう 自分はやればできる と思えればこそ 子どもは学習に対して自らを動機づけることができ 自ら学ぶ目的を考え 自分にとって効果的な学習方法を選択して 試して 習得して 目標と成果の間を行ったり来たりしながら学習し続けることができる 自己効力感を高めるためには 子ども自らが主体的に行動を起こして 壁にぶつかり乗り越える成功体験を積み重ねていくことも大切である その一方で 子どもが成功体験を積み重ねられるように 日々子どもに寄り添う保護者が配慮したり 小さなことでもほめたり 壁にぶつかったときには励ましたり 信じているのだと伝えたり 任せるべき場面では任せて 決定経験 を積み重ねたりすることで子どもの自己効力感を育てていく 保護者側の意識も大切であろう そうした意識を持つことは保護者自身の学歴とは関係なく 今この時に子どものことを丁寧に見守ろうとする気持ちや姿勢を 保護者がどれだけ持てるかにかかっている これから先の社会は変化が激しく 人は常に自ら学び続けなければその環境変化に対応できないと言われる だからこそ 自ら学び続けるための基盤とも言える自己効力感を子どものうちから高めることに対して 子どもを見守る周囲の大人たちはもっと関心を注いでもよいのではないだろうか 参考文献 伊藤崇達 2009 自己調整学習の成立過程 - 学習方 略と動機づけの役割北大路書房 Zimmerman, B.J. 1989 A social cognitive view of self-regulated academic learning. Journal of Educational Psychology, 81, 329-339. Bandura, A. 1977 Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84, 191-215. 伊藤崇達 1996 学業達成場面における自己効力 感, 原因帰属, 学習方略の関係 教育心理学研究, 44, 340-349. 伊藤崇達 神藤貴昭 2003 自己効力感, 不安, 自 己調整学習方略, 学習の持続性に関する因果モデ ルの検証 - 認知的側面と動機づけ的側面の自己調 整学習方略に着目して- 日本教育工学雑誌, 27, 377-385 ( 財 ) 日本青少年研究所 2008 中学生 高校生の 生活と意識調査 - 日本 アメリカ 中国 韓国の 比較 - 鹿毛雅治 2013 学習意欲の理論 - 動機づけの教育 心理学 金子書房 桜井茂男 1997 学習意欲の心理学 - 自ら学ぶ意 欲を育てる- 誠信書房 鹿毛雅治 2013 学習意欲の理論 - 動機づけの教育 心理学 金子書房 11