税制改正法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 上下両院による法案の概要 最高法人税率 35% から 20% への引き下げ ( 上院が提案する施行日は下院の施行日より 1 年後 ) 5 年に渡る 100% 一括損金算入の導入 ( 更に上院案は段階的減率 ) 事業利子損金算入

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(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

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6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

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報告書の利用についての注意 免責事項 本報告書は 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) ニューデリー事務所が現地会計事務所 KPMG に作成委託し 2016 年 11 月に入手した情報に基づくものであり その後の法律改正などに よって変わる場合があります 掲載した情報 コメントは作成委託先の判断による

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( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ 特定資産の部 1. 流動負債 366,211,036 1 年内返済予定 1. 流動資産 580,621,275 特定社債 302,000,000 信託預金 580,621,275 事業未払金 2,363, 固定資産 6,029,788,716 未払

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投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題

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(ⅲ) 源泉徴収選択口座への受入れ 源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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貸借対照表 (2019 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 科目 金額 科目 金額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) 流動資産 3,784,729 流動負債 244,841 現金及び預金 3,621,845 リース債務 94,106 前払費用 156,652 未払金 18,745

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税制改正法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 上下両院による法案の概要 最高法人税率 35% から 20% への引き下げ ( 上院が提案する施行日は下院の施行日より 1 年後 ) 5 年に渡る 100% 一括損金算入の導入 ( 更に上院案は段階的減率 ) 事業利子損金算入額の制限 ( 制限対象の負債額の算定には異なる評価基準が設けられる ) 欠損金 (NOL) ルールの修正 米国内国歳入法第 199 条が定める国内製造活動向けの損金算入の廃止 及び他の法人税優遇措置の廃止或いは制限 受取配当控除額の引き下げ パススルー企業所得を個人所得税法から切り離し 基本的により低い税率での課税 全世界課税制度からテリトリアル制度への移行 ( 移行措置として改正時の国外留保利益に対する見なし配当課税及び米国課税源泉の浸食を防止する為の措置 (BEPS) を含む ) 個人課税率及び所得による累進税率区分の変更 概算控除額の倍増 人的控除の廃止 及び子供税額控除の引き上げ ( 年齢区分により控除額が異なる ) ピーズ制限 ( 項目別控除額の所得額による制限 ) の廃止 州税控除を含め多くの個人税優遇措置の廃止或いは制限 受益証券保有利益に対して保有期間の必要条件の追加 * 上院法案に記載の個人税に関する法案の多くは 2025 年以降に段階的に廃止される Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 2

税制改正法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 下院 vs. 上院 : 主な違い 法人税 法人税率の引き下げ :2018 年施行 ( 下院 )vs. 2019 年施行 ( 上院 ) 事業利子控除の制限 : 事業利子所得 + 利息 税金費用 有形資産減価償却費 無形資産償却費前の所得 (EBITDA) の 30% vs. 事業利子所得 + 利息 税金費用前所得 (EBIT) の 30% パススルー企業所得の扱い : 所得の一部に対して 25% vs. 2025 年度まで所得に関し 23% 控除 米国への移行措置みなし配当に対する税率 : 現金部分 14% それ以外 7% vs. 現金部分 14.49% それ以外 7.49% 海外所得及び税源浸食防止策 (BEPS) に対する異なるアプローチ 下院は企業提供のチャイルドケアを含む法人優遇措置の廃止或いは変更を提案 下院は企業による雇用機会税額控除 新市場税額控除 私的活動債 税額控除債 プロスポーツスタジアム免税債の廃止を提案 下院はエネルギー生産 投資控除の変更を提案 生命保険業界に関する異なった法案 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 3

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 下院 vs. 上院 : 主な違い 個人税 個人税率 :4 段階 / 最高 39.6% 更に所得額によるサーチャージ有 ( 下院 ) vs. 7 段階 / 最高 38.5%( 上院 ) 上院による個人税法変更点は2025 年度以降段階的に廃止される 子供税額控除 :17 歳以下 $1,600 vs. 18 歳以下 $2,000( 控除額を段階的に減少させる所得額は高く設定されている ) 下院は各納税者に対して新しく $300の家族税額控除を5 年間提案している 住宅ローン利息控除 : 制限ならびに2つ目の住宅及び住宅担保負債利息控除の廃止 vs. 住宅担保負債利息控除の廃止 下院は医療費 個人事業費 扶養家族養育費 及び教育費等を含むより多くの個人税優遇措置の廃止を提案している 遺産税 : 適用除外額を倍増させ 2024 年度以降は完全に廃止 vs. 適用除外額の倍増 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 4

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 法人税 現行法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 法人税 最高 35% 一律 20%; 専門サービス企業の場合 25%; 1/1/2018 以降の課税年度で施行開始 一律 20%;1/1/2019 以降の課税年度で施行開始 トランプ大統領の提案 15% よりも高い税率となっている 受取配当控除 70% 控除 ;20% 以上保有する企業からの配当の場合は 80% 50% 65% 控除への引き下げ同様 1/1/2019 以降の課税年度で施行開始 法人代替ミニマム税 (AMT) 代替ミニマム課税所得の 20% 廃止 変更なし 下院法案では法人所得及びAMT 課税率が両方 20% であることから 多数の企業が数々の研究開発費を含む税額控除を取ることができず AMTがデフォルトの税率になることが予想される 国内製造活動向けの損金算入 ( 第 199 条 ) 適格の製造活動所得或いは課税所得の内低い所得に対し 9% の控除 廃止 1/1/2019 以降の課税年度から廃止 Notes: These are general summaries, and many of the provisions include exceptions and effective dates that should be read carefully. Unless otherwise stated, provisions are generally effective for tax years beginning after 12/31/17. Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 5

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 法人税 ( 続き ) 現行法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 設備投資費用 修正加速償却制度 (MACRS) / 選択的減価償却制度 (ADS) においてボーナス減価償却 ; 或いは AMT クレジット還付 2022 年度まで 100% の損金算入が可能 2022 年度まで 100% の一括損金算入 その後 2026 年度まで毎年段階的に一括損金算入額が減少する (2023 = 80%, 2024 = 60%, 2025 = 40%, 2026 = 20%) 9/28/17 以降に使用開始した適格資産に適用 不動産や特定の公益事業は対象外 1/1/18 以降の課税年度からボーナス減価償却の代わりの AMT クレジットの還付請求が廃止 事業利子 基本的に控除可能 事業利子所得 + EBITDA の 30% が上限 上限を超える金額は 5 年の繰り越しが可能 事業利子所得 + EBIT の 30% が上限 上限を超える金額は無期限で繰り越しが可能 不動産業及び特定の公益法人は除外 小売業のフロア計画負債 ( 在庫に特化した資金調達 ) は除外 小企業は除外 : <$25M ( 下院 ) <$15M ( 上院 ) 損金控除 (NOL) 2 年の繰り戻し及び 20 年の繰り越しにより課税所得の相殺が可能 NOL 控除の適用は課税所得の 90% が上限 ; 繰り越しは無期限 ; 利子による NOL の増加 2022 年度まで NOL 控除の適用は課税所得の 90% が上限だがその後は 80%; 繰り越し期間は無期限 特定の惨事及び災害時における小企業及び農業を除き基本的に全ての繰り戻しを廃止 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 6

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 法人税 ( 続き ) 現行法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 同種交換 製造活動或いは投資を目的に保有する多種多様な資産に対して利益及び損失は認識されない 不動産業にのみ適用 12/31/2017 であれば動産の同種交換が可能 パススルー所得 パススルー事業主の個人課税率で課税 7 対 3 の割合で賃金及び事業所得が計算され 事業所得は税率 25% で課税される 30% を超えるキャピタル率を証明することも可能 専門サービス企業はキャピタル率 0%; より高いキャピタル率を証明することも可能 25% 税率に不適格の小企業は 9% 税率 2025 年度以前の事業所得には 23% の控除が適用されるが W-2 記載の賃金の 50% が上限 課税所得が $250k/$500k 以下の納税者を除き専門サービス企業は不適格 課税所得が $250k/$500k 以下の納税者は賃金による制限なし トランプ大統領の提案 15% よりも高い税率となっている パススルー企業と個人の税法を隔てる初めての試みとなっている Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 7

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 法人税 その他の特筆すべき項目 : 地方ロビー活動費用控除の廃止 ( 両院 ) 未使用の事業税額控除に対する控除の廃止 ( 下院 ); エンターテイメント 娯楽或いはレクリエーション活動 施設 会費 交通費 アスレチック施設或いは個人アメニティ等の従業員へ提供される付加給付に対する控除の廃止 ( 両院 ) 特定のペナルティ及び和解費用控除の否認 ( 上院 ) 孤児の薬物検査 リハビリテーションに対するクレジットの廃止 ( 下院 ) 或いは修正 ( 上院 ) 雇用主が提供する育児税額控除 雇用機会税額控除 及び新市場税額控除の廃止 ( 下院 ) 家族休暇 医療休暇の税額控除の導入 ( 上院 ) 従業員に対する現金及び現金同価の業績賞の禁止 ( 上院 ) 私的活動債 税額控除債 及びスポーツスタジアム免税債 ( 下院 ) 期前借り換え債券 ( 両院 ) の廃止 経済苦難地域における適格 Opportunity 区域の作成 ( 上院 ) エネルギー生産及び投資クレジットの修正 ( 下院 ) アルコール飲料の税制上の取り扱いに関する規制の修正 ( 上院 ) 生命保険会社に影響を与える幅広い提案 ( 上院 ); 生命保険利益への 8% の付加税 ( 下院 ) 米国で研究が行われた場合 特定の研究開発費を 5 年間に渡り償却 ; 海外で研究が行われた場合は 15 年間 ( 両院 ; 上院では 2019 年施行日 ) 建物の減価償却期間の短縮 ( 上院 ) $1 ミリオンを超える役員報酬の控除制限の強化 ( 両院 ) Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 8

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 国際課税 現行法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 国際課税 海外子会社からの配当は課税 但し外国税額控除適用あり 100% 配当課税免除のテリトリアル課税制度基本的には外国税額控除の利用規定を終了する 改正時点での海外子会社での留保金 米国での課税は米国内へ配当されるまで繰延べられる 今まで米国で課税されていない国外留保金は 米国内に配当されたと見做し 7%( 現金以外の資産 ) 及び 14% ( 現金 現金等価物 ) で課税される 11/2/17 または 12/31/17 時点でいずれか高い方の国外留保金に適用される 今まで米国で課税されていない国外留保金は 米国内に配当されたと見做し 7.49%( 現金以外の資産 ) 及び 14.49% ( 現金 現金等価物 ) で課税される.49 法案作成後 10 年以内に本社海外移転を行った会社に対して税率引き下げが撤回される 8 年間にかけて分割支払い可能 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 9

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 国際課税 ( 続き ) 現代法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 受動的所得に関するサブパート F 税制 国外超過利益の 50% に 20% の税金 2025 まで global intangible low-taxed income (GILTI) から foreign-derived intangible income (FDII) の 50% を控除した額に対して 20% の課税 そして 37.5%; 2025 まで FDII から 37.5% を控除した額に対して 20% の課税 その後 21.875% 無形資産を非課税で国内還流する事が可能になる 税源浸食防止策 米国法人による関連会社間債務に支払われる利息の控除に対して追加の制限 米国事業に実質的に関連する所得 ( Effectively Connected Income 以下 ECI ) として扱われていない限り 米国事業から国外関連会社に対して支払った額に最大 20% の物品税 (Excise Tax) 課税 国外関連者への控除可能な支払い額を超える課税所得に対して 10% のミニマム税を課す 支払われた利息またはロイヤリティーが国外関連会社の所得に含まれていない場合 ( または国外関連会社がそれらに対し控除を認められている場合 ) 国外関連会社に支払われた利息またはロイヤリティーの控除は否認される 下院の規定を mini BAT ( 以前に取り下げられた国境調整税 ) として捉えている人もいる 上院は売上原価に含まれる支払いには適用されないとしている 下院規定との大きな違い ( inverted companies の場合は除く ) Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 10

税制改正法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 個人税 現行法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 個人所得 7 段階 $418.4K/$470.7K 以上の所得に対し最高 39.6% の税金 ( 独身 / 夫婦合算 ); $200K/$250K 以上の所得に 0.9% の Medicare tax 追加 4 段階 $500K/$1M 以上の所得に対し最高 39.6% の税金 $1M-$1.2M の所得に 6% のサーチャージ (bubble tax) $200K/$250K 以上の所得に 0.9% Medicare tax 追加 7 段階 $500K/$1M 以上の所得に対し最高 38.5% の税金変更は 12/31/25 に廃止 $200K/$250K 以上の所得に 0.9% Medicare tax 追加 所得の閾値は消費者物価指数ではなく 連鎖消費者物価指数を使用 下院の bubble tax が議論を起こす可能性がある 概算控除額 $6,350/$12,700 $12k/$24k $12k/$24k 12/31/25 に廃止 連鎖消費者物価指数を使用 人的控除 世帯員 1 名あたり $4,050 の免除額 ある一定の調整後課税所得 (AGI) で段階的に減少 廃止 12/31/25 まで廃止 項目別控除の制限 AGI>$261K/$313.8K の ピーズ制限 ( 項目別控除額の所得額による制限 ) 廃止 12/31/25 まで廃止 子供税控除 家族税額控除 17 歳未満の子供 1 名あたり $1K のクレジット ; 75K/$110K 以上の AGI で段階的に減少 17 歳未満の子供 1 名につき $1,600 または子供以外の被扶養者 1 名につき $300; 主納税者毎に $300 のクレジット $300 クレジットは還付不可及び 12/31/22 に廃止 段階的減少 $115K/$230K に増加 クレジットを適用するには社会保障番号が必要 18 歳未満の子供 1 名につき $2K または子供以外の被扶養者 1 名につき $500; 家族税控除はなし 12/31/25 に廃止 段階的減少 $250K/$500K に増加 還付可能部分には社会保障番号が必要 子供税控除額の還付可能部分は $1K に制限, 連鎖消費者物価指数によるインフレ調整 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 11

税制改革法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 個人税 ( 続き ) 現行法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 代替ミニマム課税制度 ( Alternative Minimum Tax AMT ) 代替ミニマム課税所得の 26/28% 廃止 繰越 AMT 税額控除の 50% は 2019-2021 に還付可能 ; 残りのクレジットは 2022 年から還付可能 AMT における免除額が 12/31/25 まで増加 遺産税 世代スキップ税 贈与税 2022 年まで 40% の遺産税 世代スキップ ; 2023 年に廃止 ; 贈与税は 35% に引き下げ ; 免除額は $10M/$20M に増加 2023 年まで 40% の遺産税 世代スキップ税 ; 2024 年に廃止 ; 贈与税は 35% に引き下げ ; 免除額は $10M/$20M に増加 $10M/$20M の免除額の残りに 40%; 増加免除額は 12/31/25 に廃止 ステップアップ原価の維持 2011 年以降の免除額はインフレ調整される 州税 地方税控除 州および地方の所得税および固定資産税 または消費税は全額控除可能 年間 $10K の固定資産税は控除可能 ; 他の州 地方税は一般的に控除不可 ビジネスで発生した税金は控除可能 $10K はインフレ調整されない 12/31/25 まで変更なし法案において高税率州からの下院共和党員により反対争議の多い規定の一つ 住宅ローン利息控除 主住居または副主住居のために使用された $1M までのローンに関する利息 もしくは $100K までの住宅担保負債の利息を控除が可能 主住居のみ $500K までのローンに関する利息は控除可能 11/2/17 以降に発生した負債に対して有効 住宅担保負債の利息控除は 12/31/25 まで廃止 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 12

税制改正法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 個人税 ( 続き ) 現行法 下院法案 2017 (HR 1) 上院法案 2017 注記及び考察 住宅の売却による利得の免除 $250/$500k まで売却利益を総収入から免除 ; 過去 5 年間のうち 2 年間は主な住居であることが情念 ;2 年に 1 回認められる 過去 8 年間のうち 5 年間の居住が必要 ; 5 年に 1 回認められる 過去 8 年間のうち 5 年間の居住が必要 ; 5 年に 1 回認められる ; 12/31/25 に廃止 除外は 収入が $500k を超える分 免除額が $1 につき $1 引き下げられる ( 下院 ) 医療保険改革法 健康保険を維持できない人は AGI の 2.5% または大人 1 名につき $695 / 子供 1 名につき $347.50 (2017) のペナルティ 変更なし ペナルティ-を $0に引き下げ 上院の 個人責任 への変更は ヘルス ケアに関する議論を税制改正へ持ち込む ことに 受益証券保有利益 長期投資収入として課税される 投資または不動産に関する受益証券保有利益をキャピタルゲインとして扱うために 3 年の保有期間要件を追加 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 13

税制改正法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 個人税 その他の特筆すべき項目 : 教育税額控除の統合と教育貯蓄ルールの統合 ; いくつかの教育税額控除項目の廃止 ( 下院 ) 慈善寄付金控除の制限を収入の 50% から 60% へ増加 ( 両院 ) 損害賠償額 税申告費用 引越し費用の損金算入の廃止 ( 両院 ) 医療費 個人事業費 扶養家族の支払いの損金算入の廃止 ( 下院 ) 一時的な医療費の控除制限下限値の引き下げ ( 上院 ) 雇用者提供住宅に関する免除額の制限 ( 下院 ) 雇用者提供の被扶養者介護プログラム (2022 年以降 ), 従業員業績賞 ( 下院 ) の免除廃止 Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 14

税制改正法案 (Tax Cuts and Jobs Act)(HR 1) 変更されていない現行法案規定 法人税 試験研究開発費税額控除 (R&D Credits) 広告費用の償却 棚卸資産の後入先出法 (LIFO) と低価法 州 地方法人税控除 デリバティブの時価会計 医療保険改革法 (ACA) 制度 ( 医療機器税, Cadillac tax 等 ) 個人税 世帯主として申告可能 投資収入の処理 ( キャピタルゲイン及び配当金 ) Copyright 2017 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Information current as of 12/5/17 15

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