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新医薬品の「使用上の注意」の解説

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

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クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂

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審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

核医学画像診断 第36号

医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1

p 13

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

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患者向医薬品ガイド

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

負荷試験 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時 )

ヒューマリン(インスリン ヒト)患者向医薬品ガイド(R注バイアル)

膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

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減量・コース投与期間短縮の基準

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

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改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

妊婦甲状腺機能検査の実施成績 東京都予防医学協会母子保健検査部 はじめに て乾燥させたろ紙血液を検体とする 検体は本会の 妊婦の甲状腺機能異常による甲状腺ホルモンの 過不足は 妊娠の転帰に影響を与えるばかりでなく 代謝異常検査センターに郵送される 2 検査項目と検査目的および判定基準 生まれてくる子

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た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

タフィンラーカプセル50mg/75mg、メキニスト錠0.5mg/2mg 添付文書改訂のお知らせ

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

甲状腺機能が亢進して体内に甲状腺ホルモンが増えた状態になります TSH レセプター抗体は胎盤を通過して胎児の甲状腺にも影響します 母体の TSH レセプター抗体の量が多いと胎児に甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性が高まります その場合 胎児の心拍数が上昇しひどい時には胎児が心不全となったり 胎児の成

検査項目情報 1171 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブユニット ) トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブ

「             」  説明および同意書

ポプスカイン0.75% 注シリンジ 75mg /10 院 Popscaine 75mg /10 院 / 筒 丸石 薬価 円 / 筒 効 硬膜外麻酔 用 ( 注 )1 回 150mg ( 本剤として20 院 ) までを硬膜外腔に投与 禁 大量出血やショック状態, 注射部位またはその周辺に

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL

医療用医薬品 添付文書 の記載要領 ( 案 )( 局長通知 ) 別添 1 1 医療用医薬品添付文書の記載要領について ( 平成九年四月二五日付け薬発第六〇六号厚生省薬務局長通知 ) 2 医療用医薬品の使用上の注意記載要領について ( 平成九年四月二五日薬発第六〇七号厚生省薬務局長通知 ) 1 旧 添

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い


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301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について

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あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値


記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7


改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

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ダラツムマブってどんな薬? 初発の患者さん ( 初めて治療を受ける患者さん ) の治験募集についてー 米国で承認された ダラツムマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 名古屋市立大学病院血液 腫瘍内科診療部長飯田真介先生です Q1 ダラツムマブという薬が米国で承認され

参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 参考 11 慢性貧血患者における代償反応 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 赤血球液 RBC 赤血球液

リクスビス使用上の注意解説_ pdf

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり


患者向医薬品ガイド

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

日本標準商品分類番号 投与間隔と投与量早見表 の 血漿分画製剤生物学的製剤基準乾燥濃縮人血液凝固第 Ⅹ 因子加活性化第 Ⅶ 因子 薬価基準収載 献血 特定生物由来製品 処方箋医薬品 ( 注意ー医師等の処方箋により使用すること ) 監修 / 東京医科大学病院臨床検査医学科福武勝幸主任教授

メプチン吸入液・ユニット

オプジーボ投与患者における甲状腺機能障害について

医薬品の適正使用に欠かせない情報です

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2018 年 10 月 4 日放送 第 47 回日本皮膚アレルギー 接触皮膚炎学会 / 第 41 回皮膚脈管 膠原病研究会シンポジウム2-6 蕁麻疹の病態と新規治療法 ~ 抗 IgE 抗体療法 ~ 島根大学皮膚科 講師 千貫祐子 はじめに蕁麻疹は膨疹 つまり紅斑を伴う一過性 限局性の浮腫が病的に出没

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

2. 改訂内容と改訂理由 (1) 効能 効果 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る ) 既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉 改訂前 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロ

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

検査項目情報 6475 ヒト TARC 一次サンプル採取マニュアル 5. 免疫学的検査 >> 5J. サイトカイン >> 5J228. ヒトTARC Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 thymus a

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

サーバリックス の効果について 1 サーバリックス の接種対象者は 10 歳以上の女性です 2 サーバリックス は 臨床試験により 15~25 歳の女性に対する HPV 16 型と 18 型の感染や 前がん病変の発症を予防する効果が確認されています 10~15 歳の女児および


(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

3 病床数 施設 ~19 床 床 床以上 284 (3 施設で未回答 ) 4 放射線専門医数 ( 診断 治療を含む ) 施設 ~5 人 226 6~10 人 人

Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc

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特徴 タイロゲンは国内初の遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン製剤です Tg Tg タイロゲンを用いた診断法は従来の診断法と同程度の検出率でした % 3 タイロゲンを用いたアブレーションは従来の方法と同等の奏効率でした. % % %/ %/

4 甲状腺ホルモン補充療法を中止せずに診断 及びアブレーションが可能です 5 短期間での診断やアブレーションが可能です 6 副作用 診断補助. % % % % % % % % % %. %. %. %. %. % アブレーション補助. %. %. %. %. %

4 4 効能 効果 用法 用量 効能 効果 Tg Tg < 効能 効果に関連する使用上の注意 > 用法 用量. ml ml. mg < 用法 用量に関連する使用上の注意 > Tg 診断補助 7 48 7 Tg 術後アブレーション補助 3

臨床成績 禁忌を含む使用上の注意 等は DI 欄をご参照ください 主な国内臨床試験及び海外臨床試験.... / - / / - / / - / / - /. mg. mg ITT. mg ITT. mg QOL Tg QOL Tg Tg 用法 用量. ml ml. mg 4

臨床成績 診断補助に関する臨床成績 ). 国内第 Ⅲ 相臨床試験 試験方法. ml. ml. mg Washout TSH.. U/mL mci 4 Washout 4 + 4 0.9mg 0.9mg 4 5 3 Day 0 4 Day 0 Tg Tg Tg < > < > QOL :.,, -, 用法 用量. ml ml. mg 5

全身シンチグラムによる評価 ( 主要評価項目 ). %/. %/. %/. %/ 甲状腺ホルモン投与中止法と比較した本剤投与法の全身シンチグラム評価 0 % 7 70.0 3 30.0 0 0.0 7 70.0 3 30.0 7 70.0 診断的有用性 ( 診断感度の評価 )( 副次的評価項目 ) % Tg Tg % Tg. % 甲状腺機能低下症状の評価 ( 副次的評価項目 ) 6

臨床成績 安全性. % % % % % % % % % % 国内臨床試験における副作用の症状 重症度別の頻度集計 ( 重複集計 ) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 5 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7

. 海外第 Ⅲ 相臨床試験 ) 試験方法 ITT. ml. ml. mg 本剤診断期. mg day day. mg day day day mci day day day day 甲状腺機能低下期 TSH mu/l 現行法診断期 mci day day 7 0 THST 0.9mg 4 THST 0.9mg 7 3 Tg QOL THST Tg QOL THST 73 < > < > Tg QOL Haugen BR., et al.: J Clin Endocrinol Metab.,, -, Genzyme 用法 用量. ml ml. mg 8

臨床成績 全身シンチグラムによる評価 ( 主要評価項目 ). %/. %/. % /. %/. %. % p=.fisher 各投与群における甲状腺ホルモン投与中止法と比較した本剤投与法の全身シンチグラム評価 ( 評価者盲検下 ) % % 3 07 0 89.4 94 87.9 0.6 3. 3.7 5 4.7 0 89.4 94 87.9 9 8.0 8 7.5 04 9.0 99 9.5 3 Ⅰ 摂取率の評価 ( 副次的評価項目 ) 5) ITT ROI..%..% p.wilcoxon ROI 9

77 血清中 Tg 濃度の評価 ( 副次的評価項目 ) 5) Tg Tg 0,000 (Ⅰ 群 ) (Ⅱ 群 ) 00,000 Tg ng/ml,000 00 0 Tg 0ng/mL Tg 0ng/mL Tg ng/ml 0,000,000 00 0 Tg 0ng/mL Tg 0ng/mL 3 3 症例別 診断期別の血清中 Tg 濃度の推移 甲状腺機能低下症状の評価 ( 主要評価項目 )( 参考情報 ) QOL p.wilcoxon 安全性, 5). %. %. %. % 0

臨床成績 アブレーション補助に関する臨床成績 3. 海外第 Ⅲ 相臨床試験 3) 試験方法 ITT PPS. ml. ml. mg () 本剤投与法におけるアブレーション mci/. GBq () 甲状腺ホルモン投与中止法におけるアブレーション TSH TSH U/mL mci/. GBq (3) アブレーション後のフォローアップ. mg/ml mci/mbq 0.9mg 3 0.9mg 00mCi Day 3 5 6-7-0 0.9mg 0.9mg 3 4mCi 3 00mCi 8 Day 3 5 Day 3 4-5-8 < > < > Tg QOL Pacini F., et al.: J Clin Endoclinol Metab.,, -, Genzyme 用法 用量. ml ml. mg

シンチグラフィによる評価 ( 主要評価項目 ). % %. %. % p=. 8 ヵ月後におけるヨウ素取込みに対するシンチグラフィによる評価 n=8 n % n=3 n % 95%CI 0.% 8 00 3 00 N/A 4 85.7 4 75.0-30.5, 9. 0.% 4 4.3 8 5.9 血清 Tg 値による評価 ( 副次的評価項目 ) Tg Tg ng/ml % % p=. 8 ヵ月後における血清 Tg 値 < ng/ml の割合 n=3 3/4 96 n=8 8/ 86 95-6.857.09 0 50 00 安全性 3, 6). %. %. %. %

臨床成績 4. 海外第 Ⅲ 相臨床試験 4) 試験方法.. mci Tg. ml. ml. mg.. mci < > < > Tg Elisei R., et al.: J Clin Endoclinol Metab.,, -, Genzyme 用法 用量. ml ml. mg 3

シンチグラフィによる評価 ( 主要評価項目 ) mci. %.. % 3 4 年後におけるヨウ素取込みに対するシンチグラフィによる評価 n=5 n=8 5 8 00 00 0. 0 50 00 血清 Tg 値による評価 ( 副次的評価項目 ) Tg ng/ml %/ %/ 3 4 年後における血清 Tg 値 < ng/ml の割合 n=5 4 96 n=0 9 95 95 -.33.3 0 50 00 安全性 4, 7). %. %. % 4

臨床成績 副作用 ( 臨床検査値の異常を含む ) 診断補助 国内臨床試験での承認時までの集計 ). % % % % % % % % % % 国内臨床試験における副作用の症状 重症度別の頻度集計 ( 重複集計 ) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 5 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5

副作用 ( 臨床検査値の異常を含む ) 診断補助 海外臨床試験 ( 診断補助 :4 試験 ) の集計. %. %. %. %. % 海外臨床試験における有害事象の症状別の頻度集計 ( 重複集計 ) 49 49 % % 39 3 3.5 39 3 3.5 9 60 4.3 6 6.4 6 6 5 5. 3.6 0.5 0.5 6 4.0 0.5 4 4.0 4 4.0 43 33 7.9 5 5. 0 4 83 3 3 53 6 9 3 0 4 65 3 3 48 6 9 3.4 0.5 0.5.0 5.5 0.7 0.7.5.4. 0.7 3 0 6 7 3 8 5 3 0 6 7 3 7 4 5.3.4 0.5.4.7 0.7.7 0.5 0.5.0 0.5 アブレーション 海外臨床試験の集計. %. %. %. %. % 6

薬物動態 血漿中濃度 ( ヒト ). mg, TSH ECLIA 血中濃度パラメータ T max C max ⅠU/mL 9 8.75 4. 40.8 65.9 3 8.0 3 8.0 0.3 45.6 日本人における血清中 TSH 濃度の推移 350 n 9, 300 TSH U/mL 50 00 50 00 50 0 0 4 48 7 96 hr 用法 用量. ml ml. mg 7

薬効薬理 作用機序 9) htsh htsh 非臨床薬理試験甲状腺膜を用いた camp 産生作用 ( ウシ in vitro) 9) in vitro camp rhtsh camp rhtsh camp rhtsh TSH GTP camp rhtsh TSH,500 ウシ甲状腺を用いた camp 産生作用 camp pmol/ml,000,500,000 500 Y=090.6X-778 0.9 0 0 00,000 0,000 TSH ng/assay 腹腔内投与による甲状腺刺激作用 ( マウス ) 0) T rhtsh. g/ T rhtsh T rhtsh rhtsh 8

薬効薬理 非臨床薬理試験 筋肉内投与による甲状腺刺激作用 ( カニクイザル ) ) rhtsh..mg/kg T T rhtsh T T rhtsh rhtsh 単回投与後の血漿 T 3 濃度の推移 rhtsh 単回投与後の血漿 T 4 濃度の推移 5 0 4.5 8 T 3 g/dl 4 3.5 3.5 0.003mg/kg 0.03mg/kg 0.05mg/kg T 4 g/dl 6 4 0 8 6 0.003mg/kg 0.03mg/kg 0.05mg/kg.5 4 0 4 8 6 0 4 8 3 36 40 44 48 0 4 8 6048336404448 hr hr 頸部への放射性ヨウ素摂取促進作用 ( アカゲザル ) ) rhtsh.mg/.mbq Ci ml rhtsh rhtsh RI % アカゲザルの頸部への放射性ヨウ素摂取促進作用 8 4 0 6 8 4 0 6 5 3 6 rhtsh 6 5 3 0 9

取扱い上の注意 包装 取扱い上の注意 C 包装. mg 0

主要文献.,, -, Haugen BR., et al. : J Clin Endocrinol Metab.,, -, Pacini F., et al. : J Clin Endoclinol Metab.,, -, Elisei R., et al. : J Clin Endoclinol Metab.,, -, : : : Meier CA., et al. : J Clin Endoclinol Metab.,, -, : : : : 資料請求先 - -- FAX -

遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン製剤 薬価基準収載 ヒトチロトロピンアルファ ( 遺伝子組換え ) 筋注用凍結乾燥製剤 日本標準商品分類番号 87799 承 認 番 号 000AMX0370000 薬 価 収 載 008 年 月 販 売 開 始 009 年 月 効 能 追 加 0 年 5 月 貯法 ~8 遮光保存 使用期限 規制区分 包装に表示されている期限内に使用すること 生物由来製品 処方箋医薬品注 ) 注 ) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ). 本剤の成分又は甲状腺刺激ホルモン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者. 妊婦 妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦 ( 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 の項参照 ) 組成 性状. 組成 バイアルを日局注射用水.mL で溶解した時の.0mL 中成分 バイアル中の含量 有効成分 添加物 ヒトチロトロピンアルファ ( 遺伝子組換え ) 注 ) D- マンニトール 塩化ナトリウム リン酸二水素ナトリウム一水和物 0.9 mg 9 mg.9 mg. mg リン酸水素二ナトリウム七水和物 3.0 mg 注 ) チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生 本剤は製造工程でドナーウシ血清を使用している また セルバンク調製時にドナーウシ血清 ドナー仔ウシ血清及びウシ胎児血清を使用している. 性状本剤は白色 ~ 類白色の凍結乾燥粉末又は塊である 本剤 バイアルをとり 日局注射用水.mL を加えて溶かすとき 無色澄明な液で異物を認めない 効能 効果 分化型甲状腺癌で甲状腺全摘又は準全摘術を施行された患者における 放射性ヨウ素シンチグラフィと血清サイログロブリン (Tg) 試験の併用又は Tg 試験単独による診断の補助 分化型甲状腺癌で甲状腺全摘又は準全摘術を施行された遠隔転移を認めない患者における残存甲状腺組織の放射性ヨウ素によるアブレーションの補助 効能 効果に関連する使用上の注意本剤は甲状腺全摘又は準全摘術を施行された患者以外の患者には有効性及び安全性は確立していないのでそれらの患者には投与しないこと 用法 用量 本品 バイアルに日局注射用水.mL を加えて溶解し その ml( ヒトチロトロピンアルファ ( 遺伝子組換え ) として 0.9mg) を臀部筋肉内に 4 時間間隔で 回投与する 用法 用量に関連する使用上の注意放射性ヨウ素の投与は 本剤最終投与 4 時間後とする スキャニングは 放射性ヨウ素投与 48 時間 ~ 7 時間後に行う ただし術後アブレーションの際のスキャニングは 放射線量の減衰を考慮して適切な時期に行うこと Tg 試験を実施する時の血清検体の採取は 本剤最終投与 7 時間後とする その他の副作用 ) 0% 以上 ~0% ) ** 消化器 悪心 嘔吐 精神神経系 血液血管系循環器筋 骨格系呼吸器泌尿器皮膚 眼その他 注 :) 発現頻度は国内及び海外臨床試験の結果を合算し算出した ) 国内の自発報告等で報告されたものを頻度不明とした 3) 本剤投与時の過敏症については 臨床試験 市販後調査 進行性疾患の患者に対する一般臨床試験において 蕁麻疹 発疹 そう痒症 潮紅 呼吸器徴候および症状が報告されている 4) 本剤の投与は 発熱 (38 以上 ) 悪寒 戦慄 筋肉痛 関節痛 疲労 無力症 倦怠感 頭痛 ( 限局性ではない ) を伴う一過性 (48 時間以内 ) のインフルエンザ様症状 (FLS とも呼ばれる ) の原因となることがある 4. 高齢者への投与一般に高齢者では生理機能が低下しているので 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること 5. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与動物での生殖試験は実施されておらず 妊婦への投与に関する安全性は確立していない また 本剤がヒトの母乳中へ移行するかは不明である 妊婦 妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には投与しないこと 6. 小児等への投与低出生体重児 新生児 乳児 幼児又は小児に対する安全性は確立していない 7. 過量投与海外における臨床試験 3 例および一般試験 例が 推奨されたものより高用量の本剤が投与された 臨床試験の 例は.7mg の筋肉内投与後に悪心が発現し うち 例は 脱力 浮動性めまい及び頭痛を併発した 残りの 例は 3.6mg の筋肉内投与後に悪心 嘔吐及びほてりが発現した また 一般試験では 甲状腺摘出術が施されていない 77 歳の患者が 6 日間で本剤 0.9mg の 4 回投与を受け 日後に心房細動 心代償不全及び致命的な心筋梗塞を発現した さらに 海外における臨床試験で 例が 本剤 0.3mg を単回静脈内投与され 5 分後に重度の悪心 嘔吐 発汗 低血圧及び頻脈が発現した 過量投与及び静脈内投与された患者に対する治療法として 体液バランスの調整及び制吐薬の投与が考えられる 8. 適用上の注意 使用上の注意. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) () 転移癌のある甲状腺癌患者 [ 腫瘍の増大による局所的な浮腫や出血の可能性がある ( 局所的な腫瘍の拡大が患者の生死に関わる場合には 本剤の投与に先立ち 副腎皮質ステロイド剤を前もって投与することを推奨する )] () 心疾患を有する又は既往歴のある患者 多量の残存甲状腺組織がある患者 [ 血清中の甲状腺 () 投与経路 : 本剤は筋肉内注射にのみ使用すること ホルモン濃度が上昇することがある また ごく稀に甲状腺機能亢進症や心房細動を発現するとの報告がある ] (3) ウシ甲状腺刺激ホルモンの投与を受けたことのある患者 [ 過敏症状発現の可能性を上昇させ (3) 各バイアルは 回限りの使用とすること るおそれがある ] 9. その他の注意 (4) 腎機能障害患者 [ 放射性ヨウ素の服用量は 核医学医師によって注意深く使用すること 透析を必要とする末期腎不全患者では 本剤の排泄が遅くなり 高い血中濃度の延長をもたらす ] (5) 肝機能が低下している患者 [ 投与経験が少なく安全性が確立していない ]. 重要な基本的注意 () 本剤は 甲状腺癌患者の管理に精通した医師の監督下に使用すること () 本剤投与後の Tg 濃度は 一般に 甲状腺ホルモン投与中止後の Tg 濃度よりも低く 両処置間での Tg 濃度は必ずしも相関しない (3) 本剤はたん白質製剤であるため 重篤な過敏症状が発現する可能性は否定できないので 観察を十分に行い 過敏症状等の異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと (4) 本剤の投与後に 残存甲状腺組織または転移癌の増大が起きることがあり これにより 腫瘍 取扱い上の注意 部位によっては 急性症状を示すことがある 例えば 中枢神経系転移癌患者で 片麻痺 不全片麻痺又は視力喪失が生じた 本剤投与後に 転移部位での喉頭浮腫痛や気管切開を要する呼吸困難も認められている 局所的な腫瘍の拡大が患者の生死に関わる場合には 副腎皮質ステロイド剤を前もって投与することを推奨する ** 承認条件 3. 副作用 診断補助国内臨床試験での承認時までの調査における 0 例中 7 例 (70.0%) に副作用 ( 臨床検査値の異常を含む ) が認められた 副作用としては 白血球減少 3 件 3 例 (30%) 眼瞼浮腫 件 例 (0%) 悪心 件 例 (0%) 嘔吐 件 例 (0%) 食欲減退 件 例 (0%) 呼吸困難 件 例 (0%) 白血球増加 件 例 (0%) 尿中ブドウ糖陽性 件 例 (0%) 血中乳酸脱水素酵素増加 件 例 (0%) が認められた を収集し 本剤の適正使用に必要な措置を講じること 海外臨床試験 4 試験において 49 例中 96 例 (.9%) に副作用が認められた 主な症状として 悪心 50 件 46 例 (.0%) 頭痛 39 件 8 例 (6.7%) 無力症 4 件 3 例 (3.%) めまい 0 件 9 例 (.%) 等が認められた 包装 アブレーション補助タイロゲン R 筋注用 0.9mg: バイアル海外臨床試験 試験において 6 例中 8 例 (9.0%) に副作用が認められた 主な症状として 悪心 9 件 7 例 (.3%) 疲労 6 件 5 例 (8.%) 味覚消失 4 件 3 例 (4.8%) 骨痛 3 件 3 例 (4.8%) 等が認められた 詳細は添付文書をご参照ください 添付文書の改訂にご留意ください 資料は当社医薬情報担当者にご請求ください 頭痛 浮動性めまい 異常感覚 無力症 疲労 悪寒 ) % 未満食欲不振 消化不良 腹痛 下痢 口渇 頻度不明 ) 腹部不快感 錯感覚 情動不安定白血球減少血管拡張高血圧骨痛 頸痛呼吸困難発声障害頻尿 3) 発疹 蕁麻疹 脱毛症 発汗 紅斑性丘疹眼球炎インフルエンザ様倦怠感 異常感 4) 症状 味覚消失 胸部不快感疼痛 発熱 投与部位反応 味覚異常 浮腫 高コレステロール血症 () 調製方法 : バイアルに日本薬局方注射用水.mL を加え溶解する 異物や変色の見られたバイアルは使用しないこと また 溶解後は速やかに使用すること () 本剤誘発 Tg 試験を放射性ヨウ素シンチグラフィと併用しても 甲状腺癌を検出できない あるいは疾患の程度を過小評価する危険性があることに注意が必要である 必要に応じて 甲状腺ホルモン投与中止後に放射性ヨウ素シンチグラフィを併用して Tg 試験を実施することを考慮すること () 抗 Tg 抗体は Tg 測定に干渉し Tg 濃度の正しい測定を困難にする 従って 抗 Tg 抗体陽性症例においては 本剤投与後の放射性ヨウ素スキャン像が陰性もしくは低レベル期であっても 例えば 甲状腺癌の局在及び程度を確認するための甲状腺ホルモン投与中止後スキャンを追加実施する等を考慮すること 本剤は溶解後 速やかに使用すること なお やむを得ず溶解後に保存する場合は ~ 8 で保存し 4 時間以内に使用すること 分化型甲状腺癌で甲状腺全摘又は準全摘術を施行された遠隔転移を認めない患者における残存甲状腺組織の放射性ヨウ素によるアブレーションの補助 本剤は希少疾病用医薬品であり国内臨床試験における症例数が極めて少ないことから 製造販売後 一定症例数に係るデータが集積される間は 全症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータ **07 年 5 月改訂 ( 第 6 版 ) *06 年 7 月改訂 * 08 年 5 月作成