ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 表 各物質の定量条件 種類略語物質名 合 サルファ剤 SCA スルファセタミド. 合 サルファ剤 SID スルフィソミジン. 合 CLP クロピドール. 寄 LVS レバミゾール. 合 サルファ剤 SDZ スルファジアジン. 寄 ABZ-M - プロピルスルホニル

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ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 LC-MS/M S 法による畜産物中の動物用医薬品一斉試験法の検討 ( 第 報 ) 大木翔平 小林浩 SimultaneousMethodConsiderationofVeterinaryDrugswithLC-MS/MS (TheFirstReport:LivestockProducts) ShoheiOGIandHiroshiKOBAYASHI キーワード : 動物用医薬品 LC-MS/MS 畜産物 一斉試験法 妥当性評価 動物用医薬品は家畜等の生産性向上 治療や疾病予防に広く用いられている その一方で食品中への残留が危惧され 毒性や耐性菌の問題 ) が論じられている 当所では 山梨県食品衛生監視指導計画に基づき 残留動物用医薬品モニタリング検査を HPLC による動物用医薬品等の一斉試験法 Ⅰ( 畜水産物 ) ) ( 以下 通知法 ) により HPLC を用い分析を行ってきた しかし 平成 年 月に 食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガイドライン ) が改正され 当所で実施する通知法の妥当性評価基準への適合が必要となった そこで我々は 従来の HPLC 法から LC-MS/MS 法に移行し 試験法の妥当性評価を行ない 感度や精度を確認することとした また 食の安心 安全を守る観点から測定対象物質を拡大した 今回 畜産物の動物用医薬品 物質の一斉試験法を LC-MS/MS 法により検討し 妥当性評価を実施したので報告する 方法 試料妥当性評価試験を行なう前に 試験溶液を調整するための抽出液 n- ヘキサンによる脂質の除去 固相カラム及び溶出液について山梨県産牛の各部位 ( 筋肉 腎臓 肝臓 ) を用い前処理方法及び LC-MS/MS の装置条件を検討した 妥当性評価試験には 山梨県産の牛筋肉 牛腎臓 牛肝臓 豚筋肉 豚腎臓 豚肝臓 鶏筋肉 鶏腎臓 鶏肝臓を用いた 標準品及び試薬 現地方独立行政法人山梨県立病院機構中央病院 表 LC-MS/MS 装置条件 LC Waters カラム InertSustainC A 液 : 精製水 (LC/MS 用 ) 移動相 B 液 : アセトニトリル (LC/MS 用 ) C 液 :mol/l ギ酸溶液 分 A 液 (%) B 液 (%) C 液 (%).. グラジエント条件... 流速.mL/min 注入量 μl イオン化モードキャピラリー電圧 MS/MS WatersQuatroMicroAPI ESI(+) ESI(-).kV L/hr L/hr イオンソース温度デソルベーションソース温度コーンガス流量デソルベーションガス流量 試料.g( ml ポリ遠沈管 ) - 無水硫酸ナトリウム g -アセトニトリル ml -アセトニトリル飽和ヘキサン ml( 腎 肝のみ ) ホモジナイズ,rpm 分 遠心分離,rpm 分 アセトニトリル層 図 試験溶液調整フロー ( ヘキサン層は捨てる ) 固相抽出 Inert-sepCN mg -% アセトニトリル ml( 抽出液に合わせる ) -nプロパノール ml エバポレータ濃縮 rpm * 約 ml まで濃縮 -% アセトニトリル ml 定容 遠心分離,rpm 分.μm ディスクフィルターろ過 LC-MS/MS 試験溶液 --

ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 表 各物質の定量条件 種類略語物質名 合 サルファ剤 SCA スルファセタミド. 合 サルファ剤 SID スルフィソミジン. 合 CLP クロピドール. 寄 LVS レバミゾール. 合 サルファ剤 SDZ スルファジアジン. 寄 ABZ-M - プロピルスルホニル -H- ベンズイミダゾール -- アミン. 合 DVD ジアベリジン. 合 サルファ剤 STZ スルファチアゾール. 合 TMP トリメトプリム. 合 サルファ剤 SPD スルファピリジン. 寄 TBZ チアベンダゾール. 合 ニューキノロン剤 MBFX マルボフロキサシン. 合 ニューキノロン剤 OFLX オフロキサシン. 合 サルファ剤 SMR スルファメラジン. 合 OMP オルメトプリム. 合 ニューキノロン剤 CPFX シプロフロキサシン. 合 ニューキノロン剤 DNFX ダノフロキサシン. 合 ニューキノロン剤 ERFX エンロフロキサシン. 合 ニューキノロン剤 OBFX オルビフロキサシン. 合 サルファ剤 SIZ スルフィソゾール. 合 サルファ剤 SDD スルファジミジン. 合 サルファ剤 SMDZ スルファメトキシジアジン. 合 サルファ剤 SMPD スルファメトキシピリダジン. 合 ニューキノロン剤 SRFX サラフロキサシン. 寄 MOR モランテル. 合 ニューキノロン剤 DFLX ジフロキサシン. 合 サルファ剤 SMM スルファモノメトキシン. 合 サルファ剤 SCPD スルファクロルピリダジン. 合 PYR ピリメタミン. 合 サルファ剤 SMX スルファメトキサゾール. 合 サルファ剤 SDOX スルファドキシン. 合 サルファ剤 STXZ スルファトロキサゾール. 合 サルファ剤 SEPD スルファエトキシピリダジン. 合 サルファ剤 SIXZ スルフィソキサゾール. 合 キノロン剤 OXA オキソリン酸. 合 サルファ剤 SBZ スルファベンズアミド. 合 ETB エトパベイト. 合 サルファ剤 SDM スルファジメトキシン. 合 サルファ剤 SQX スルファキノキサリン 合 キノロン剤 NA ナリジクス酸. 合 FMQ フルメキン. 寄 FBZ フルベンダゾール. 合 サルファ剤 SBM スルファブロモメタジン. 合 サルファ剤 SNT(-) スルファニトラン. 合 キノロン剤 PA ピロミド酸. 合 NCZ(-) ナイカルバジン. 合 : 合成抗菌剤 寄 : 寄生虫駆除剤 略語欄の (-) は, ネガティブモードによるイオン化を表す 他はポジティブモードにて測定 RT (min) プリカーサーイオン (m/z) MS/MS 条件プロダクトイオン (m/z) コーン電圧 (V) コリジョンエネルギー (ev) 試験に用いた試薬類について アセトニトリル 無水硫酸ナトリウム ヘキサンは残留農薬試験用の関東化学 ( 株 ) 製を使用した 蒸留水は LC/MS 用 ギ酸は高速液体クロマトグラフ用の関東化学 ( 株 ) 製を使用した - プロパノールは高速液体クロマトグラフ用の和光純薬工業 ( 株 ) 製を使用した 装置及び測定条件表 に示した条件にて分析を実施した 測定対象物質とした 物質の動物用医薬品 各物質の定量イオンを表 に示した 試験溶液の調整試料.g を ml ポリ遠沈管に計り採り アセトニト リル ml 及び無水硫酸ナトリウム g を加えた 試料が腎臓及び肝臓の場合は アセトニトリル飽和ヘキサンを ml 追加し ホモジナイズした,rpm 分間遠心分離し アセトニトリル層をコンディショニング済の固相カラムに通し ml のナシ型フラスコに受けた 通液後 % アセトニトリル ml にて溶出を行い 先の精製液と合わせ - プロパノール ml を加えてロータリーエバポレーターにより約 ml まで減圧濃縮した ( 水浴約 ) ml 遠心管に移し % アセトニトリルで ml に定容し,rpm 分間遠心分離し.μm のディスクフィルターによりろ過し ろ液を LC 用バイアルに入れ 試験液とした ( 図 ) 検量線の作成 --

ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 混合標準液を % アセトニトリルで希釈し.~.μg/mL の検量線用標準液を作成した 絶対検量線法にて定量した 妥当性評価方法添加濃度は ppm 及び ppm の 濃度とし 各試料に添加し評価試験を実施した 試験及び評価方法は妥当性評価ガイドラインに従い 分析者 名が 併行 日間繰り返し 真度 (%) と併行及び室内精度 (RSD%) を算出した 結果と考察 LC 条件と MS/ 条件入手できた 物質について 各標準液にてプリカーサ ヘキサン使用時の回収 率 ( %) ヘキサン未使用時の回収率 (%)( 牛筋肉 ) ( ヘキ サン使用時の 回 収率 %) ヘキサン未使用時の回収率 (%)( 牛腎臓 ) (%) ヘキサン 使 用時 の回収率 ヘキサン未使用時の回収率 (%)( 牛肝臓 ) 図 ヘキサン使用の有無による各物質の回収率 ーイオン プロダクトイオン コーン電圧及びコリジョンエネルギーの最適条件を検討した その結果 イベルメクチン スルファニルアミド オラキンドックス クロサンテルの 物質は最適条件を見出すことが困難であり 測定対象から除外した 次に 物質について混合標準液を用いて一斉分析を行い 先に示した濃度範囲で検量線を作成した スルファメトキシピリダジンとスルファモノメトキシン スルファドキシンとスルファジメトキシン スルファトロキサゾールとスルフィソキサゾール オキソリン酸とフルメキンは MRM のプリカーサーイオンとプロダクトイオンが同一であり 特にスルファトロキサゾールとスルフィソキサゾールは構造異性体のため ピークが近接した それぞれのピークが分離可能なグラジエント条件を設定した ( 表 参照 ) その結果 ノルフロキサシンとジクラズリルを除く 物質の相関係数はいずれも. 以上となりこれら物質を試験対象とした ( 表 参照 ) 試験溶液の調整方法 () 抽出液の検討抽出液には動物用医薬品分析に頻用されているアセトニトリル 高極性物質も効率よく抽出可能な % アセトニトリル ) ニューキノロン系薬剤に対して酸性条件下での抽出が有効であるとされている.% ギ酸含有アセトニトリル ) を検討した % アセトニトリルは濃縮操作時に泡が多発し 突沸が生じた 水を含んでいるため 試料中の蛋白質の除去が不完全であるためと考えられる また.% ギ酸含有アセトニトリルとアセトニトリルでは回収率に差異は認められなかった よって 本試験では抽出溶媒にアセトニトリルを用いることとした () アセトニトリル飽和ヘキサン使用の検討通知法ではアセトニトリル飽和ヘキサン ( 以下 ヘキサン ) を抽出の際に加え 脂質の除去を実施するが ヘキサン中への目的物質の移行も考えられたため 使用時と未使用時の回収率を比較し (ppm n=) 結果を図 に示した 妥当性評価目標値は ~% であり ( 以下 目標値 ) 改善が認められた物質を青丸で示した 検討対象とした 物質について 牛筋肉ではヘキサン未使用時に目標値に適合した物質が 物質あり ヘキサン使用時に目標値に適合した物質は 物質であった ヘキサン使用により 物質回収率が低下した 牛腎臓ではヘキサン未使用時に目標値に適合した物質は 物質あり ヘキサン使用時に目標値に適合した物質は 物質であった 牛肝臓ではヘキサン未使用時に目標値に適合した物質は 物質であり ヘキサン使用時に目標値に適合した物質は 物質であった 腎臓及び肝臓ではヘキサンを使用すると回収率が大幅に改善され 目標値に適合する物質が増えた また 牛筋肉ではヘキサン未使用時に --

ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 牛筋肉 牛腎臓 牛肝臓 牛筋肉 牛腎臓 牛肝臓 C AL-N C AL-N C AL-N 図 固相カラム別回収率ごと薬剤数 CN CN CN 回収率 (%): 図 溶出液による目標値適合物質の薬剤別比較 夾雑ピークを抑えることができたが 牛腎臓と牛肝臓ではヘキサン未使用時では夾雑ピークを抑えることが困難であった 以上より 筋肉ではヘキサンを用いず 腎臓及び肝臓はヘキサンを用いることとした () 固相カラム別回収率ごとの薬剤数固相カラムは InertSepSlimJCNmg( 以下 CN) InertSepSlimJCmg( 以下 C) InertSep SlimJ AL-Nmg( 以下 AL-N) を用い 牛の 部位による添加回収試験を実施した (ppm n=) 回収率ごとの薬剤数を図 に示した AL-N では高いクリーンアップ効果が得られたが キノロン系薬剤の回収率が著しく低下した その結果 逆相及び順相固相であり 中極性の性質を有する CN の回収率が最も良好であった また この CN は他の 種類の固相カラムに比較し夾雑ピークが少なかった < ~ > サルファ剤キノロン剤寄生虫駆除剤その他 % アセトニトリル % アセトニトリル 溶出液未使用 () 固相カラム溶出液の検討溶出液には % アセトニトリル ml % アセトニトリル ml 溶出液未使用にて牛の 部位による添加回収試験を実施した (ppm n=) 部位全てで % アセトニトリル ml を溶出液に用いた場合が最も適合数が多かった 目標値に適合した物質のみ薬剤種類別に分類し 図 に示した 内臓試料では % アセトニトリル ml 及び溶出液未使用の場合 サルファ剤の適合数が約半減した 寄生虫駆除剤は試料や溶出液に関わらず全て適合した したがって 溶出液には % アセトニトリル ml を用いた 妥当性評価結果 () 選択性ブランク試料を測定したところ すべての物質において定量を妨害するピークは確認されなかった () 真度及び精度 濃度 ( 及び ppm) 共に妥当性評価に適合した物質 ( 物質中 ) は 牛筋肉 物質 牛腎臓 物質 牛肝臓 物質 豚筋肉 物質 豚腎臓 物質 豚肝臓 物質 鶏筋肉 物質 鶏腎臓 物質 鶏肝臓 物質であった 妥当性評価結果を牛肉は表 に 豚肉は表 に 鶏肉は表 に示した 筋肉試料に関しては 割以上の物質が適合したが 内臓試料は筋肉試料に比較し適合物質数が少なくなった この理由として 内臓中での分解の影響が考えられた 部位による分解状況を把握するため 牛 部位による時間経過による濃度変化を観察し その概要を表 に示した ( 添加濃度 ppm n=) 観察時間は 添加直後 分後 時間後 時間後 時間後の回収率をそれぞれ求め 添加直後の回収率から % 以下となった物質 ( 以下 経時減少物質 ) を示した 牛筋肉では経時減少物質は認められなかった 牛腎臓と牛肝臓では ETB: エトパベイト SQX: スルファキノキサリン SNT: スルファニトランの経時減少が確認された 特に ETB: エトパ 表 牛 部位の経時減少物質 試料名筋肉腎臓肝臓 分後該当なし TPC 時間後該当なし SNT 時間後該当なし SQX 時間後該当なし ETB ETB SQX SIZ SMX SBZ SNT NCZ --

ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 率(%) 回 収 添加後静置時間 ( 時間 ) SIZ: スルフィソゾール SMX: スルファメトキサゾール SBZ: スルファベンズアミド ETB: エトパベイト SQX: スルファキノキサリン SNT: スルファニトラン NCZ: ナイカルバジン 図 熱変性させた牛肝臓の添加回収試験経時変化 ベイトは牛肝臓で急速に減少した 妥当性評価不適合の多かったニューキノロン系薬剤はいずれの部位でも経時減少は認められなかった 牛肝臓中の分解酵素 ( 以下 酵素 ) 等の影響を確認するため 牛肝臓に熱を加え酵素を失活させた試料を用いて添加回収試験を実施した (ppm n=) 結果を図 に示した この図に示した 物質は非加熱の牛肝臓での経時減少が観察されている 牛肝臓を加熱することにより 物質のいずれもが 時間後の回収率が % 以下となった物質は認められなかった したがって 内臓中に含まれる酵素などによりこれら物質が分解されていることが示唆された 参考文献 ) 山本実 : 薬剤耐性菌のリスク評価について, 平成 年 月 日, 食品に関するリスクコミュニケーション資料,() ) 食品に残留する農薬 飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について, 平成 年 月 日, 食安発第 号 () ) 食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガイドラインの一部改正について, 平成 年 月 日, 食安発 第 号 () ) 山口貴弘ら : 分散固相および固相カートリッジカラムを用いた LC-MS/MS による食肉中の動物用医薬品一斉分析法, 食衛誌,,-() ) 竹田正美ら :LC/MS(SIM) による同時分析法におけるキノロン剤の抽出法の改良について, 石川保環研報,,-() まとめ 畜産物中の動物用医薬品一斉試験法を検討した 試験溶液は 試料からアセトニトリルで抽出後 InertSepSlimJCNmg 固相カラムにより精製し % アセトニトリルで溶出し 濃縮後に ml に定容した LC-MS/MS 法により絶対検量線法にて定量した 腎臓及び肝臓試料では抽出液にアセトニトリル飽和ヘキサンを加えることにより試験可能な対象物質が増加した 妥当性評価では 分析対象物質 物質に対して目標値に適合した物質数は牛筋肉 物質 牛腎臓 物質 牛肝臓 物質 豚筋肉 物質 豚腎臓 物質 豚肝臓 物質 鶏筋肉 物質 鶏腎臓 物質 鶏肝臓 物質となった 一斉分析法として有用であると考えられた また 腎臓及び肝臓試料では経時減少が確認されたため ガイドライン ) に示された添加後静置時間を 分とし試験をする必要があると考えられた --

ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 表 妥当性評価結果 ( 牛肉 ) 種類 略語 物質名 真度併行精度室内精度真度併行精度室内精度真度併行精度室内精度 (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) 合 SCA スルファセタミド 合 SID スルフィソミジン 合 寄 合 CLP クロピドール LVS レバミゾール SDZ スルファジアジン.. - プロピルスルホニル -H- ベン 寄 ABZ-M ズイミダゾール -- アミン 合 DVD ジアベリジン 合 合 合 寄 合 合 合 合 合 合 合 合 STZ スルファチアゾール TMP トリメトプリム SPD スルファピリジン TBZ チアベンダゾール MBFX マルボフロキサシン OFLX オフロキサシン SMR スルファメラジン OMP オルメトプリム CPFX シプロフロキサシン DNFX ダノフロキサシン ERFX エンロフロキサシン OBFX オルビフロキサシン... 合 SIZ スルフィソゾール 合 合 合 合 寄 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 SDD スルファジミジン SMDZ スルファメトキシジアジン SMPD スルファメトキシピリダジン SRFX サラフロキサシン MOR モランテル DFLX ジフロキサシン SMM スルファモノメトキシン SCPD スルファクロルピリダジン PYR ピリメタミン SMX スルファメトキサゾール SDOX スルファドキシン STXZ スルファトロキサゾール SEPD スルファエトキシピリダジン SIXZ スルフィソキサゾール OXA オキソリン酸 SBZ スルファベンズアミド ETB エトパベイト SDM スルファジメトキシン SQX スルファキノキサリン..... 合 NA ナリジクス酸 合 寄 合 合 FMQ フルメキン FBZ フルベンダゾール SBM スルファブロモメタジン SNT スルファニトラン.. 合 PA ピロミド酸. 合 NCZ ナイカルバジン 合 : 合成抗菌剤 寄 : 寄生虫駆除剤 濃度 (μg/g) 筋肉 腎臓 肝臓 定量下限 (μg/ml) --

ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 表 妥当性評価結果 ( 豚肉 ) 種類 略語 物質名 筋肉 腎臓 肝臓 真度 併行精度室内精度 真度 併行精度室内精度 真度 併行精度室内精度 (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) 合 合 合 寄 合 SCA スルファセタミド SID スルフィソミジン CLP クロピドール LVS レバミゾール SDZ スルファジアジン.. -プロピルスルホニル -H- ベン 寄 ABZ-M ズイミダゾール -- アミン 合 DVD ジアベリジン 合 合 合 寄 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 寄 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 STZ スルファチアゾール TMP トリメトプリム SPD スルファピリジン TBZ チアベンダゾール MBFX マルボフロキサシン OFLX オフロキサシン SMR スルファメラジン OMP オルメトプリム CPFX シプロフロキサシン DNFX ダノフロキサシン ERFX エンロフロキサシン OBFX オルビフロキサシン SIZ スルフィソゾール SDD スルファジミジン SMDZ スルファメトキシジアジン SMPD スルファメトキシピリダジン SRFX サラフロキサシン MOR モランテル DFLX ジフロキサシン SMM スルファモノメトキシン SCPD スルファクロルピリダジン PYR ピリメタミン SMX スルファメトキサゾール SDOX スルファドキシン STXZ スルファトロキサゾール SEPD スルファエトキシピリダジン SIXZ スルフィソキサゾール OXA オキソリン酸 SBZ スルファベンズアミド ETB エトパベイト SDM スルファジメトキシン SQX スルファキノキサリン........ 合 NA ナリジクス酸 合 寄 合 合 FMQ フルメキン FBZ フルベンダゾール SBM スルファブロモメタジン SNT スルファニトラン.. 合 PA ピロミド酸. 合 NCZ ナイカルバジン 合 : 合成抗菌剤 寄 : 寄生虫駆除剤 濃度 (μg/g) 定量下限 (μg/ml) --

ISSN-X 山梨衛環研年報第 号 表 妥当性評価結果 ( 鶏肉 ) 種類 略語 物質名 筋肉 腎臓 肝臓 真度 併行精度室内精度 真度 併行精度室内精度 真度 併行精度室内精度 (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) 合 合 合 寄 合 SCA スルファセタミド SID スルフィソミジン CLP クロピドール LVS レバミゾール SDZ スルファジアジン.. - プロピルスルホニル -H- ベン 寄 ABZ-M ズイミダゾール -- アミン 合 DVD ジアベリジン 合 合 合 寄 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 寄 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 合 STZ スルファチアゾール TMP トリメトプリム SPD スルファピリジン TBZ チアベンダゾール MBFX マルボフロキサシン OFLX オフロキサシン SMR スルファメラジン OMP オルメトプリム CPFX シプロフロキサシン DNFX ダノフロキサシン ERFX エンロフロキサシン OBFX オルビフロキサシン SIZ スルフィソゾール SDD スルファジミジン SMDZ スルファメトキシジアジン SMPD スルファメトキシピリダジン SRFX サラフロキサシン MOR モランテル DFLX ジフロキサシン SMM スルファモノメトキシン SCPD スルファクロルピリダジン PYR ピリメタミン SMX スルファメトキサゾール SDOX スルファドキシン STXZ スルファトロキサゾール SEPD スルファエトキシピリダジン SIXZ スルフィソキサゾール OXA オキソリン酸 SBZ スルファベンズアミド ETB エトパベイト SDM スルファジメトキシン SQX スルファキノキサリン........ 合 NA ナリジクス酸 合 寄 合 合 FMQ フルメキン FBZ フルベンダゾール SBM スルファブロモメタジン SNT スルファニトラン.. 合 PA ピロミド酸. 合 NCZ ナイカルバジン 合 : 合成抗菌剤 寄 : 寄生虫駆除剤 濃度 (μg/g) 定量下限 (μg/ml) --