三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

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0720_最終_耐震性能検証法チラシ案3種サンプル

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第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

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建築物等震災対策事業について

調査結果

耐震診断助成金 対象事業と補助率 対象事業補助率 特定沿道 一般沿道 東京都が 平成 28 年 4 月 1 日以降に初めて特定緊急輸送道路沿道建築物であると確認した建築物で 平成 31 年 3 月 31 日までに耐震診断が完了するもの 平成 33 年 3 月 31 日までに耐震診断が完了するもの 床

中央区耐震改修促進計画(資料編)

Taro-町耐震改修助成要綱 j

平成13年度分譲マンションアンケート調査(簡易集計結果)

基本方針

215 参考資料

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

スライド 1

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

非木造住宅 耐震化支援事業のご案内

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要


新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

1 市川市耐震改修助成制度 の概要 この制度は 市民の皆さんが所有し かつ居住する木造戸建住宅について 市の助成を受けて行っ た耐震診断の結果 耐震性が低いことから市に登録した木造住宅耐震診断士による耐震改修を実施した場合に 耐震改修設計費 耐震改修工事 工事監理費及び耐震改修に伴うリフォーム工事費

木造住宅耐震診断費の補助 申込み期限 1 月 3 1 日 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのもの

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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第 1 章要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果の報告 1 要緊急安全確認大規模建築物について平成 25 年 11 月 25 日の耐震改修促進法の改正により 不特定多数の者が利用する建築物及び避難弱者が利用する建築物のうち大規模なもの等が要緊急安全確認大規模建築物として規定され 平成 27 年 1

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第 3 号様式 ( 第 3 条関係 ) 不燃化推進特定整備地区整備プログラム 品川区 豊町 丁目 二葉 3 4 丁目及び西大井 6 丁目地区 平成 25 年 11 月第 1 回変更認定平成 27 年 10 月第 2 回変更認定平成 29 年 3 月 品川区

事務連絡 平成 27 年 3 月 31 日 各都道府県消防防災主管課 東京消防庁 各指定都市消防本部 御中 消防庁予防課 認知症高齢者グループホーム等の火災対策の充実のための介護保険部 局 消防部局及び建築部局による情報共有 連携体制の構築に関するガイドラインに係る執務資料の送付 認知症高齢者グルー

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藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

1 整備目標 方針 地区名大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目地区位置東京都品川区大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目の全域地区の現況 課題 現状 当地区は 品川区の南に位置しており 北側に滝王子通り 東側に補助 28 号線 ( 池上通り ) 西側にJR 東海道新幹線及びJR 横須賀線 南側に大田区

第 1 章はじめに (1) 計画の目的西東京市耐震改修促進計画 ( 以下 本計画 という ) は 西東京市内の住宅 建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的かつ総合的に促進することにより 西東京市民の生命と財産を保護し 災害に強いまちづくりを実現することを目的とする (2) 計画の位置づけ本計画は 建築

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1 整備目標 方針 地名 位置 地の現況 課題 羽田二 三 六丁目地 ( 大田 ) 東京都大田羽田二丁目 三丁目 六丁目 現状 独立住宅を中心に 集合住宅や併用住宅も含めた住居系の土地利用がほとんどを占めている 幅員 4m 未満の道路が大半を占めており 幅員 2.7m 未満の道路も多くなっている ま

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年度予算の範囲内で受付先着順となります 注意! 住宅耐震改修補助を受けようとする場合は 別途書類が必要です 2 補助金の 交付決定 書類審査後 補助金の交付が決定したら 市から連絡します 都市建築課窓口で 補助金交付決定通知書 をお渡しします 注意! 交付決定があるまで 工事に着手することができませ

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資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

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その他の法令等 消防法京都市火災予防条例道路法廃棄物の処理及び清掃に関する法律 対象 状況屋外における火災予防上危険なもの ( 火災の危険が迫っている場合のみに限定 ) 空き家, 空き地で火災予防上危険なもの認定区域内に生じている道路の交通に支障を及ぼすおそれのある行為自己所有地でごみ ( 一般廃棄

見出しタイトル

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第 2 章耐震化の基本的な考え方 (2) 住宅住宅の耐震化の現状を把握するため, 平成 10,15,20 及び 25 年の住宅 土地統計調査をもとに, 東京都の耐震化率の推計方法に準じて各調査年度の耐震化率を推計した 次に, 平成 10 年度から平成 25 年度の住宅総数, 耐震住宅数及び未耐震住宅

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(9) 耐震シェルター等設置工事耐震診断の結果又は既存住宅性能評価により 倒壊の危険性があると判断された既存木造住宅における耐震シェルター等の設置工事 ( 第 10 号に規定する低所得者等が所有する木造住宅について 別表第 3に定める耐震基準を確保するために行うものに限る ) をいう (10) 低所

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平成 24 年 7 月 26 日 区長会議 老朽家屋問題検討部会 経過とりまとめ報告書 ~ たたき台 ~ 1. 検討部会等開催状況 (1) 平成 24 年 3 月 16 日幹事区 ( 西成区 生野区 東淀川区 ) 打合せ各区の現状および課題を共有し 関係局を交えての検討会のあり方について議論 (2)

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定期報告 耐震診断基本データ 2006 年 4 月 1 日 ~2018 年 12 月 31 日 12 年 9 ヶ月 この耐震診断基本データは前回発表時から追加された診断結果を加算し毎回発表しています 対象の住宅について 1950 年 ( 昭和 25 年 )~2000 年 ( 平成 12 年 )5 月

茂原市耐震改修促進計画 目次第 1 章はじめに 1. 茂原市耐震改修促進計画の位置付け 2. 茂原市耐震改修促進計画の目的 3. 対象区域及び対象建築物 4. 計画期間 第 2 章想定される地震の規模 被害の状況 1. 茂原市における想定地震と建物の被害想定 4 第 3 章建築物の耐

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

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(3) 東京都が掲げている目標を確実に達成するには 延焼遮断帯の形成やその主要な要素である特定整備路線の整備 老朽木造建築物の除去等の施策をより強制力をもって展開することが必要であり 一定の私権の制限もやむを得ないと考える その際 移転や住替えを余儀なくされる住民へ移転先をしっかりと確保するなど き

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

Q. 住宅のリフォームと合わせて崩れかけている塀も直そうと考えているが対象となりま すか A. 住宅のリフォームは対象となりますが, 塀などの外構工事は対象外です Q. 昭和 56 年 6 月 1 日以前に建てた住宅で耐震補強工事を行っていないが, 対象となりますか A. 木造住宅耐震診断結果報告書

東京都耐震改修促進計画(平成28年3月改定) 本文

神戸市 2018/4/1 認定長期優良住宅に対する固定資産税の減額措置 通常の住宅と比べて特に長期にわたり良好な状態で使用できる構造や設備を備えている として市の認定を受けた住宅 ( 認定長期優良住宅 ) について 必要書類を添付して住宅所 在地の各区の市税事務所へ申告すれば 固定資産税が減額されま

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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資料3

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ア建築物の部材等が落下し 飛散するおそれのある状態イ建築物の老朽化又は台風等の自然災害により 倒壊又は損傷するおそれのある状態ウ建築物の外壁 窓等が剥落し 建築物の外部から内部が見通せる状態エ竹木その他の土地の定着物が 道路との境界線を越え通行の妨げになっている状態オ物が大量に堆積されている状態カね

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Transcription:

第 3 章 耐震診断及び耐震改修の促進を図るための施策 耐震化の促進を図るための施策 住宅 建築物の所有者が耐震化を行いやすい支援策を推進します - 住宅の耐震化 施策の取り組み 木造住宅耐震診断及び耐震改修助成 新耐震基準の木造住宅の耐震化性能検証の周知 3 分譲マンション耐震化事業助成制度の検討 4 分譲マンションへの啓発 災害時における市民の生命 財産の保護及び地域の被害軽減のために 住宅の耐震化を促進することが重要となる 旧耐震基準の木造住宅では 耐震性を満たさないものも多く 地震の際には 倒壊するだけでなく 火災の被害も想定され 特に重点的に耐震化を進める必要がある そのため 現在の耐震化助成制度の継続及び住宅の安全に対する意識啓発を図る () 木造住宅耐震診断及び耐震改修助成制度の継続現在市では 昭和 56 年 ( 98 年 ) 以前に建築された在来軸組み工法等による木造住宅を対象に 木造住宅耐震診断助成制度に基づき 耐震診断費用の一部を助成している また 耐震診断を行った結果 倒壊する可能性がある と診断された住宅に対し耐震改修費用の一部を助成している 今後も木造住宅耐震診断及び耐震改修の助成を継続して行うとともに 助成制度の利用率の向上 生活基盤である住宅の安全に対する意識の啓発を図るため 広報みたかへの掲載のほかに 路線バスの車内へのポスターの掲示などPRの充実を図る 木造住宅耐震診断 改修助成件数 診 断 平成 7~4 年度平成 5 年度平成 6 年度平成 7 年度平成 8 年度年度累計件数 (995~0 年度 ) (03 年度 ) (04 年度 ) (05 年度 ) (06 年度 ) 簡易診断 550 0 0 0 55 一般診断 87 7 9 47 改 修 平成 7~4 年度平成 5 年度平成 6 年度平成 7 年度平成 8 年度年度累計件数 (995~0 年度 ) (03 年度 ) (04 年度 ) (05 年度 ) (06 年度 ) 簡易改修 37 0 40 改修 38 8 6 7 7 66-3 -

() 新耐震基準の木造住宅の耐震化性能検証の周知平成 8 年 (06 年 )4 月に発生した熊本地震では 接合部等の規定が明確化された平成 年 (000 年 )5 月 3 日以前に建築された木造住宅についても 倒壊の被害が見られた 国土交通省では 平成 年 (000 年 ) 以前に建てられた木造住宅については 住宅リフォーム無料相談会等の機会をとらえ 仕様に照らして 接合部等の状況を確認することを推奨している 市では 所有者等が耐震性の検証に活用できる 新耐震木造住宅検証法 を 窓口相談やホームページにおいて周知を図るとともに 検証方法のアドバイザー派遣などを検討する また 本検証法によって行う 耐震性の確認及びその結果に基づく耐震改修について 国や都の動向に合わせた支援を検討する (3) 分譲マンション耐震化事業助成制度の検討市内には 分譲マンションが多数あり 耐震化には多くの区分所有者の合意形成が必要となる このため 建築物の耐震性を把握するなど 耐震化に向けて意思決定などを行いやすくするため 支援していく必要がある また 東京都では 分譲マンションの耐震化を重点的に進めていることから東京都と連携を図りながら 取り組みを進める (4) 分譲マンション管理者への啓発市では マンションの管理組合等を対象に 分譲マンション維持管理セミナーを実施するとともに 平成 7 年度 (05 年度 ) に東京都と連携して旧耐震のマンション管理組合等に対し 耐震化の必要性を説明して回る マンション啓発隊 を実施した 平成 30 年度 (08 年度 ) からは 東京都が実施している 管理や建替え 改修についての相談や疑問に答える マンションアドバイザー制度 等を活用するマンション管理者を支援し 管理運営の円滑化を図っていく マンション啓発隊 : マンションの耐震化を促進するため 都内にある旧耐震基準のマンションを対象に 平成 4 年 (0 年 ) から都職員 市職員 専門家 ( 建築士又はマンション管理士 ) の 3 人 組で管理組合等を直接訪問し 耐震化に向けた取組について助言等を実施 - 4 -

- 民間特定建築物の耐震化 民間特定建築物のうち 防災上重要な学校や病院 不特定多数の者が利用する店舗 ホテル 等の建築物について 重点的に耐震化を指導する 民間特定建築物について 指導 助言等の必要な啓発を行う 市内には 多数の者が利用する民間特定建築物が多数集積し 経済活動の促進に大きな役割を果たしている 市民の生命 身体及び財産の保護と経済活動における減災を図るため 防災上重要な学校や病院 不特定多数の者が利用する店舗 ホテル等の建築物について 建物所有者に対して耐震化を実施するよう重点的に指導等を行う また 市は耐震改修促進法に基づき 民間特定建築物 (P.0 特定建築物一覧参照 ) 等の建物所有者に対して 特殊建築物定期調査報告時や 増改築や用途変更の窓口相談の際に指導 助言等を行うほか ホームページなどによる情報提供 耐震化の状況に関するアンケート調査の実施など 必要な啓発を行い耐震化の促進を図る -3 防災上重要な公共建築物及びその他の公共建築物の耐震化 3 防災上重要な公共建築物のうち耐震化が必要な建築物は 教育センター 水再生センターが残っているが 耐震改修工事 ( 平成 9 年度 (07 年度 ) から平成 30 年度 (08 年度 ) 末予定 ) の完了をもって耐震化率 00% となる 耐震性能の向上や施設の老朽化 利用空間 執務空間の改善 狭あい化と庁舎機能の分散化の解消などの課題がある市庁舎については 建替えに向けた検討を進め 災害対策活動の拠点として十分な機能を発揮できる耐震性能を確保していく その他の公共建築物については 公共施設維持 保全計画 0 に基づき 耐震診断を行い 耐震性が不足するとされた建築物について計画的に耐震化を進めていく - 5 -

-4 緊急輸送道路沿道建築物の耐震化 市は 都が指定した道路に接する敷地にある対象建築物の耐震化を促進するために啓発を行う また 都が指定した道路について公共的観点から必要な支援を検討する 特定沿道建築物の耐震診断 耐震改修助成を行う 3 特定沿道建築物の所有者等に対して 耐震化状況報告書 耐震診断の実施を求めるほか 必要な指導 助言を行う 緊急輸送道路の沿道建築物は 建物倒壊による道路の閉塞が震災時の救急救命活動や支援物資輸送の障害となるため 建築物所有者が耐震化の重要性を認識できるよう 普及啓発に取り組んでいくとともに 東京都のアドバイザー派遣制度等と連携して技術的な支援を行うことで所有者が耐震化に取り組みやすい環境を整備していく () 特定緊急輸送道路沿道建築物特定緊急輸送道路は 主要な防災拠点や他市等の緊急輸送道路を結ぶ広域的なネットワークを形成し 救急救命活動や緊急車両の通行等 震災時の大動脈となる重要な役割を担っていることから 特に沿道建築物の耐震化を図る必要がある道路となっている このことから 沿道建築物の所有者には 耐震診断が義務付けられており 以下の取組により 重点的に沿道建築物の耐震化を促進する必要がある 建物所有者への働きかけ特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を促進するためには 建物所有者が緊急輸送道路の役割や耐震化の重要性などを認識する必要がある このため 東京都や関係団体と連携し 所有者に対し改めて個別訪問や啓発文書の送付などにより耐震化を働きかける 耐震化に係る支援 建築物ごとの耐震化の障害となっている原因を分析し 東京都のアドバイザー派遣制度等と連携し て 建物所有者に対し 耐震化に向けた支援等を行っていく 3 耐震化促進事業助成特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に係る費用 ( 耐震補強設計 耐震改修 建替え及び除却費用 ) を助成することにより 特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進していく 特に倒壊の危険性の高い建築物 (Is 値 0.3 未満 ) については 平成 9 年度 (07 年度 ) より拡充された東京都の助成制度を活用して 重点的に耐震化を促進している 4 耐震化に係る公表 建物所有者に対して耐震化を促していくため 耐震改修促進法及び耐震化推進条例に基づき 国及び東京都と連携を図り法令等に基づく指導や指示等を行ってきた 東京都は正当な理由がなく耐震診断を実施していない建築物について 耐震化推進条例に基づき所在地等の公表を行い 市民への情報提供を行っている 引き続き 耐震診断を実施していない建築物 の所有者に対し耐震診断を行うよう促すとともに 必要に応じて 耐震化推進条例に基づき東京都と連携 - 6 -

を図りながら命令 ( 東京都 ) を行っていく また 耐震改修促進法の規定による 耐震診断の結果の公表については 東京都及び近隣自 治体と公表時期の調整を行い実施していく () 一般緊急輸送道路沿道建築物一般緊急輸送道路 ( 第一 ~ 第三次緊急輸送道路 ) は 特定緊急輸送道路の広域的なネットワークを補完するとともに 特定緊急輸送道路と防災拠点をつなぐ 震災時に重要な役割を担う道路である 現在は 特定緊急輸送道路沿道建築物のような耐震化状況の報告を義務化していないため 耐震診断や耐震改修等の情報を収集することができない 今後は 対象建築物の状況を整理した台帳整備や国及び東京都と連携し 適切な進行管理を行っていくための体制作りを検討していく 建物所有者への働きかけ一般緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を促進するためには 建物所有者が緊急輸送道路の役割や耐震化の重要性などを認識する必要がある このため 東京都や関係団体と連携して 耐震化を働きかける体制作りを検討し 所有者に対して啓発文書の送付を行う - 7 -

凡例東京都指定 特定緊急輸送道路 一般緊急輸送道路第一次緊急輸送道路 第二次緊急輸送道路 第三次緊急輸送道路 三鷹市指定三鷹市緊急輸送道路 第 3 章耐震診断及び耐震改修の促進を図るための施策 都及び市が指定する閉塞を防ぐべき道路 - 8 -

耐震化を促進するための環境整備 安心して耐震診断 耐震改修のできる相談体制や情報提供の充実を図ります 3 建物所有者等が安心して耐震診断 耐震改修を実施できるよう 相談体制 情報提供の充実を図り 普及啓発に努める 耐震改修促進税制について周知する 増改築等にあわせた耐震改修を誘導する () 相談体制 情報提供の充実住宅 建築物の耐震化を促進するには まず 市民が耐震化の必要性や重要性について十分に認識することが必要である このため ホームページやパンフレット イベント等の機会を活用し 耐震診断及び耐震改修に関して普及啓発を行う また 安心して耐震診断及び耐震改修を実施できるよう 相談窓口において専門家との連携を図り 適切に情報の周知などを行う () 耐震改修促進税制の周知平成 8 年度 (006 年度 ) 税制改正において耐震改修促進税制が創設された 既存住宅を耐震改修した場合 その証明書を添付して確定申告等を行うことで 所得税額の特別控除や固定資産税の減額等措置を受けられる支援策等について周知する (3) 建築基準法の規定に適合した耐震改修の誘導増改築工事や修繕工事とあわせて耐震改修を実施する場合は 建築基準法第 6 条により 建築主は増改築工事の際には工事着手前に建築確認申請し 確認済証の交付を受けなければならず また 建築確認申請が不要な修繕工事等にあっても 建築基準法の規定には適合させる必要がある 市は 相談窓口にて耐震改修工事等の内容について聴取し 助成を行う際は 建築基準法の規定に適合した計画となるよう指導する - 9 -