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第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

計画の今後の方向性

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx


高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8


地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

Microsoft Word - ●【本編】おおた高齢者施策推進プラン180313 《最終校正》

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

Microsoft Word - 3

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

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板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

はじめに 国立社会保障 人口問題研究所の将来人口推計によれば 現在 わが国の4人に1人以上が高齢者 65歳以上の方 7人に1人 が75歳以上の方となっており 世界でも類を見ない超高齢社会 を迎えております 今後も 高齢化は着実に進むと予測されてお り 特にすべての団塊の世代の方が75歳以上に達する2

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

人口構造の変化 1

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多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

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平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

, 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

区分

第 1 章計画の策定にあたって 2 計画の課題 (1) 地域包括ケアシステムの基本的理念と深化 推進 地域包括ケアシステム とは 地域の実情に応じて 高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 ( 要介護状態若しくは要支援状

65歳~74歳 介護認定率(平成22年度)

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

負担割合の引き上げ 一定以上所得者の利用者負担の見直し 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上の所得の方の自己負担割合を 2 割とする ただし 月額上限があるため 見直し対象者の負担が必ず

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

北多摩南部圏域 東京都 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 施設 36% 小金井市 狛江市 凡例 円グラフの大きさ 1,百万円未満 延べ 5百人未満 施設 居住系 1% 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 小 1,百万円以上 1,百万円未満 1,百万円以上 5百人以上 1,百人未満 1

区西北部圏域 豊島区 北区 板橋区 練馬区 1,000百万円未満 500百人未満 居住系 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 施設 19% 施設 36% 凡例 円グラフの大きさ 小 東京都 1,000百万円以上 10,000百万円未満 10,000百万円以上 500百人以上 1,00

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

第3節 重点的な取り組み

第 1 章計画の概要

【1117修正原稿】説明会資料

Microsoft Word - 03 総論.doc

スライド 1

Microsoft Word - 調査結果

地域包括ケアシステムの構築に向けた取組み 平成 30 年 3 月 30 日 ( 金 ) 厚生労働省老健局振興課


平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

PowerPoint プレゼンテーション

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載



地域包括ケアシステム

スライド 1

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スライド 1

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

01 【北海道】

別紙2

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

このような団塊の世代が高齢期を迎えようとする中 高齢者も他の世代とともに地域を支えていくという考え方を基本として 団塊の世代を含む高齢者の活躍が期待されているところです 地域活動に関するアンケート ( 平成 20 年 3 月大阪市 ) によると 地域活動に 既に参加 または 今後参加したい と考えて

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調査実施の背景 目的 超高齢社会である我が国では 65 歳以上の高齢者の総人口に占める割合は 24.1% 1 で 3,000 万人を超過 2 しました また 要介護 ' 要支援 ( 認定者数も増加し 直近の実績では 万人となっています 今後 益々介護を必要とされる方が増えることも予想され

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Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

地域総合支援協議会

基本目標 1( 日常生活 ) 地域住民みんながつながり支えあう 心豊かなコミュニティづくり 核家族化や少子高齢化の進行に伴いさまざまな課題が顕著に現われるなか ライフスタイルの多様化や 携帯端末の普及などによる人と人とのつながり方の多様化もあり みなさんが生活する家庭や地域社会におけるつながりが希薄

Taro-素案(全体版)

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要 バリアフリー化や居住者への生活支援の実施等の基準を満たす住宅について都道府県等が登録を実施 サービス付き高齢者向け住宅の登録制度は 高齢者の居住の安定確保に関する法律 ( 高齢者住まい法 ) の改正により 平成 23 年 10 月に創設 料金やサービス内容

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

(2) 保険料の算定に関する基本的な方針 1 保険料負担の水準保険料負担の水準については 計画の対象期間である3 年間を通じ おおむね財政の均衡を確保することが可能となるよう 保険料を算定します したがって 人口の高齢化が進展する中では 保険給付が増大することに伴い 保険料負担が増大することは 避け

11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当


居宅介護支援事業者向け説明会

Microsoft Word - M 平成30年度診療報酬改定の基本方針

Microsoft Word - 22™²“¸−TŠv†i‘C’³1124†j.doc

藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

都市部の高齢化対策に関する検討会資料

政策課題分析シリーズ15(本文2)

合計特殊出生率 : 15 歳から49 歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので 1 人の女性が生涯に生む子どもの数の平均に相当するとされる 図 2-1 総人口及び年少 老年人口割合の推移 図 2-2 合計特殊出生率の推移 -8-

在宅要介護高齢者口腔ケア推進事業

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( 別紙 ) 地域ケア会議 に関する Q&A 問 1 今般 地域ケア会議 を通知に位置づけた背景は何か 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年へ向けて 高齢者が尊厳を保ちながら 住み慣れた地域で自立した生活をおくることができるよう 国は 医療 介護 予防 住まい及び生活支援サービスが 日常生

スライド 1

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資料 3 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画策定資料 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画施策評価報告書 平成 29 年 7 月

2017介護保険制度改正.pptx

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

泉大津

1_【鑑】「生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について(通知)」の一部改正について

Transcription:

第7期豊田市高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画 素案 豊 田 市

目 次 第1章 計画の策定にあたって... 1 I 計画策定の背景... 1 1 進展する超高齢社会の中での新たな社会モデルの構築に向けて... 1 2 共生社会の実現 地域包括ケアシステムの深化に向けて... 3 3 計画の位置づけ... 4 4 計画の対象... 4 5 計画の期間... 4 II 計画の策定方法... 5 1 計画の策定体制... 5 2 ニーズ等の把握... 6 第2章 高齢者を取り巻く現状... 8 I 本市における高齢者の現状... 8 1 高齢者の現状... 8 2 要支援 要介護認定者の現状...12 II 日常生活圏域における高齢者の現状...14 1 日常生活圏域の設定...14 2 圏域別の高齢者 認定者の現状...15 III 将来推計...19 1 人口 高齢者数の将来推計...19 2 要支援 要介護認定者数の将来推計...22 IV 市民ニーズ等のまとめ...25 1 アンケート結果...25 2 意見交換会...27 V 計画改定のポイント...28 第3章 計画の基本的な考え方... 29 I 計画の目指す姿...29 II 計画の体系...30 III 重点施策...34 1 地域共生の推進...34 2 医療 福祉の連携強化...36 3 介護人材の確保 育成...38 i

第4章 具体的な事業の展開... 40 I 総合的な地域支援体制の強化と社会資源の効果的な活用...40 1 見守り 支え合いの充実...40 2 地域共生の推進...45 3 地域包括支援センターの機能強化...46 4 権利擁護...50 5 認知症施策の推進...52 6 事業ごとの実績...55 II 医療 介護サービスの提供体制の確保と人材の確保 育成...57 1 医療 福祉の連携強化...57 2 介護人材の確保 育成...57 3 事業ごとの実績...57 III 健康づくり 生きがいづくりの推進...58 1 身近な地域での健康づくりの推進...58 2 地域における居場所づくりの推進...60 3 高齢者の能力活用の充実と活力向上...62 4 事業ごとの実績...65 IV 地域における生活支援の推進...67 1 生活支援...67 2 家族介護支援...70 3 移動支援...72 4 住まいの支援...75 5 事業ごとの実績...78 第5章 介護保険事業... 80 I 介護保険制度の仕組み...80 II 介護保険サービスについて...82 1 居宅サービス...82 2 地域密着型サービス...86 3 施設サービス...90 4 特別給付 おむつ購入費の支給...92 5 地域支援事業...93 III 施設整備計画...96 1 基本方針...96 2 施設整備目標...97 IV 第1号被保険者の介護保険料...98 ii

1 介護保険料収納必要額の見込み...98 2 介護保険料の算定...104 V 的確な事業運営に向けて... 110 1 より利用しやすい制度の構築... 110 2 介護給付適正化... 112 第6章 計画の推進にあたって... 114 1 推進体制の整備... 114 iii

第1章 第1章 I 計画の策定にあたって 計画の策定にあたって 計画策定の背景 1 進展する超高齢社会の中での新たな社会モデルの構築に向けて 2015 平成27 年10月1日現在 我が国の65歳以上の高齢者人口は3,387万人 総人 口に占める割合 高齢化率 は約27 となっています 認定率 第1号被保険者数に占める要支援 要介護認定者数の割合 が高くなる75歳以 上の後期高齢者人口をみると 団塊の世代すべてが後期高齢者となる2025年には2,180万 人と現在より500万人以上増加する見込みです また 2040年にはいわゆる団塊ジュニア 世代が65歳以上になるなど 人口の高齢化は今後さらに進展することが見込まれています 生産年齢人口が減少していく一方で 高齢者世帯に占める単身 夫婦のみ世帯の割合の 上昇 認知症の人の増加などから 支援や介護に対するニーズは 一層 拡大 多様化し ていくものと考えられます 支援や介護を必要とする高齢者を社会全体でどのように支え ていくか 新たな社会モデルを構築することが求められています 図表1-1 全国の後期高齢者数等の推移 [千人] 77,282 80,000 [ ] 74,058 71,701 40.0 68,754 64,942 59,777 60,000 55,845 52,750 30.0 23.7 40,000 17.8 12.8 20,000 19.6 19.2 20.2 21.4 22,392 22,767 14.9 16,322 18,720 21,800 22,884 22,597 20.0 24,170 10.0 0 0.0 2015年 (平成27 年) 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 75歳以上 後期 15 64歳 生産 高齢者 人口 年齢 人口 2045年 2050年 後期高齢化率 出典 国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 出生中位(死亡中位)推計 2017年推計 1

Ⅰ 計画策定の背景 豊田市は 2017年10月1日現在 65歳以上の高齢者数は93,390人 高齢化率は21.9 また 後期高齢者数は40,110人 後期高齢化率は9.4 となっており 全国と比べて遅れ て推移しているものの ほぼ同様の傾向となっています 本計画では 2025年までの見通しを立てるため 中長期的なサービス量や給付費 介護 保険料の水準も推計しています 下図のとおり 本市の介護保険サービスの提供に必要な介護給付費は 高齢者やサービ ス量の増加に伴い 2018年で約223億円 2025年には約318億円に達することを見込んで います この介護給付費に応じて 第7期における介護保険料基準月額は5,200円を見込んでおり 2025年では7,200円まで上昇すると見込んでいます 今後の介護保険制度の持続可能性を高めるためには 各サービスの充実とともに 重点 化や効率化も非常に重要になっています 図表1-2 本市の介護保険料 介護給付費の実績と将来推計 [億円] 500 7,200円 400 300 3,838円 200 111.3 3,838円 135.5 4,280円 4,800円 5,200円 318.3 222.5 6,000 4,000 186.7 161.7 [円] 8,000 2,000 100 0 0 2006年 2009年 2012年 2015年 2018年 第3期 第4期 第5期 第6期 第7期 介護給付費 [億円] 2025年 介護保険料額 [円] 出典 豊田市資料 介護給付費は 標準給付費と地域支援事業費の合計値 2

第1章 計画の策定にあたって 2 共生社会の実現 地域包括ケアシステムの深化に向けて 超高齢者社会に対応するため 介護保険制度の持続可能性を維持しながら 自助 共 助 公助 それぞれの力を高め 連携していく上で 地域共生社会 と 地域包括ケア システム の実現が基盤です 地域共生社会とは あらゆる住民が役割を持ち 支え合いながら自分らしく活躍できる コミュニティ 地域 を育成し 公的な福祉サービスと共働して 助け合いながら暮らす ことのできる社会のことです 支援 サービスの担い手として 介護 医療の専門スタッ フ 近隣住民からNPO 民間企業などはもちろん 時には支えられる側が支える側にまわ る 支え合い が欠かせません 例えば 介護を受けている人でも 家事を手伝う 留守 番や見守りをする サロンやデイサービスで話し相手になったり 雰囲気を盛り上げるな ど 支え手としての様々な可能性を持っています 地域包括ケアシステムとは 重度な要介護状態となっても 可能な限り住み慣れた地域 で 自分らしい暮らしができるよう 心身の状態や生活環境の変化に応じて 住まい 医 療 介護 介護予防 生活支援 の5つの要素を 組み合わせて 切れ目なく 提供 していく体制のことです 本市においても 第6期計画 2015~17年度 において 介 護予防 生活支援サービスの充実 在宅医療 介護連携の推進 認知症に対する早期対 応の推進 介護人材の確保 を重点取組事業としてその充実を図るなど 地域包括ケアシ ステムの深化に取り組んでいるところです 豊田市内においても 団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け 地域共生社会の実 現 地域包括ケアシステムの深化が重要な意味を持つとの認識に基づき 各取組を展開し ます 地域包括ケアシステムの姿 介護 医療 病院 日常の医療 かかりつけ医 地域の連携病院 歯科医療 薬局 通所 入所 通院 入院 特別養護老人ホーム 老人保健施設 ヘルパー事業所 デイサービス事業所 等 住まい 訪問 訪問 自宅 サービス付き高齢者向け住宅 等 地域包括支援センター 参加 訪問 地域包括ケアシステムは おおむね 30 分以内に必要なサービスが提供 され る体制のことで 市では 団塊 自治区 ボランティア 高齢者クラブ NPO等 生活支援 介護予防 3 の世代が 75 歳に到達する 2025 年 までに構築することを目指しています

Ⅰ 計画策定の背景 3 計画の位置づけ 本計画は 老人福祉法第20条の8の規定に基づく 市町村老人福祉計画 と 介護保険 法第117条の規定に基づく 市町村介護保険事業計画 とを一体化したものです 第7期計画は 上位計画である 第8次豊田市総合計画 や市の関連計画 国 愛知県と の整合性を図るとともに 第6期計画の成果等を十分検討した上で策定しました 図表1-3 計画の位置づけ 国 愛 知 県 豊 田 市 第8次 豊田市 総合計画 老人福祉法 介護保険法 等 第7期愛知県高齢者健康福祉計画 愛知県医療計画 第7期 豊田市高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画 豊田市地域福祉計画 健康づくり豊田21計画 豊田市障がい者計画 豊田市 障がい福祉計画 4 計画の対象 第7期計画の対象者は 豊田市民及び介護保険の被保険者であり 主に65歳以上の高齢 者が対象です 5 計画の期間 介護保険事業計画は介護保険法第117条第1項により3年を1期として定められていま す 従って 第7期計画については2018 平成30 年度から2020年度までの3か年を計 画期間とします なお 第7期計画は 第6期計画までの取組を踏まえるとともに 団塊の世代 が後期 高齢者となる2025年を見据え 人口 要支援 要介護認定者 以下 認定者 という の数 介護保険料等については2025年度までの推計を行い 中期的な視点を持った計画と します 4

第1章 計画の策定にあたって II 計画の策定方法 1 計画の策定体制 1 豊田市社会福祉審議会高齢者専門分科会 介護保険事業をはじめ高齢者保健福祉事業の運営については 幅広い関係者の協力を得 て 豊田市の実情に応じたものとすることが求められます このため 学識経験者 医療 関係者 介護保険事業関係者 公募市民等による 豊田市社会福祉審議会高齢者専門分科 会 において 計画策定にかかる審議を行いました 2 庁内体制 庁内における高齢者保健福祉施策全体の調整を図るため 福祉部長を議長とする 豊田 市高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画策定会議 を設置し 保健 福祉 生きがい等 計画の具体的な事項に関して各部門の意見や情報の集約を行いました また 計画原案の作成にあたって関係各課と検討を重ねました 図表1-4 計画の策定体制 豊田市社会福祉審議会 高齢者専門分科会 学識経験者 介護保険事業関係者 地域関係団体 諮 医療関係者 福祉団体 公募市民 問 豊田市長 答 申 検 討 豊田市 豊田市高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画 策定会議 市 福祉部長 福祉部副部長 地域包括ケア企画課長 総務監査課長 福祉総合相談課長 生活福祉課長 障がい福祉課長 高齢福祉課長 市民活躍支援課長 保 総務課長 地域保健課長 意 事務局 介護保険課 検 意見収集 討 ワーキンググループ 介護保険課 関係課 5 見 民 関係団体等

Ⅱ 計画の策定方法 2 ニーズ等の把握 1 高齢者等実態調査 計画の策定にあたって 在宅介護支援のニーズ 医療 介護 住まい 生活支援 介護 予防に関する支援 サービスの実態 そのあり方に関する意見等を把握するために 2016 年9月から10月に 介護保険の認定者と それ以外の40歳以上の市民 高齢者を対象にア ンケートを実施しました また 関係機関 団体の施策に対するニーズを調査するため 2016年9月から12月にか けて 介護サービス事業所 ケアマネジャー 地域包括支援センター 自治区長 民生委 員 単位高齢者クラブ会長 認知症介護家族会を対象にアンケートを実施しました 結果については P25 26を参照してください 図表1-5 市民 認定者調査の回収結果 配布数 人 回収数 人 回収率 市民 1,500 746 49.7% 高齢者 3,000 2,124 70.8% 認定者 3,000 1,894 63.1% 調査の種類 市民 40 64歳の 要支援 要介護と認定されていない 人 高齢者 65歳以上の 要支援 要介護と認定されていない 人 認定者 要支援 要介護と認定されている人 図表1-6 事業所 関係機関 団体調査の回収結果 配布数 人 回収数 人 回収率 145 117 78.6% 107 26 26 100.0% 自治区長 315 265 84.1% 民生委員 591 487 82.4% 高齢者クラブ 227 161 70.9% 8 調査の種類 事業所 ケアマネジャー 地域包括支援センター 認知症介護家族会 70事業所に 依頼 家族会に 依頼 6

第1章 計画の策定にあたって 2 意見交換会 計画の策定にあたって 共助について市民と議論を深めるため 地域での助け合い活動 に向け動き出している市民福祉大学OB会と 地域共生社会の実現を目指して身近な総合 相談窓口を展開している高岡地区 竜神地区地域ケア会議 において意見交換会を開催し ました 結果については P27を参照してください 図表1-7 意見交換会の開催状況 調査の種類 市民福祉大学OB会 地域ケア会議 竜神地区 開催日 2017年 9月9日 2017年 9月29日 参加者 18人 30人 7 テーマ より多くの人が助け合い活動に参加するた めに より多くの人が助け合い活動に参加するた めに