グリコペプチド系 >50( 常用量 ) 10~50 <10 血液透析 (HD) 塩酸バンコマイシン散 0.5g MEEK バンコマイシン 1 日 0.5~2g 1 日 4 回 オキサゾリジノン系 ザイボックス錠 600mg リネゾリド 1 日 1200mg テトラサイクリン系 血小板減少の場合は投与

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Ⅲ. 検査検査は軽症 (0 項目 ) と中等症 (1 2 項目 ) では肺炎球菌尿中抗原 必要によりレジオネラ尿中抗原とインフルエンザ抗原 中等症 (1,2 項目 ) と重症 (3 項目 ) ではさらに喀痰グラム染色 喀痰培養を追加 超重症 (4,5 項目 ) ではさらに血液培養 血清検査とストック

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抗菌薬マニュアル

オキサゾリジノン系合成抗菌剤リネゾリド点滴静注液 リネゾリド注射液 配合変化表リネゾリド点滴静注液 組成 性状 1. 組成 本剤は 1 バッグ中 (300mL) に次の成分を含有 有効成分 添加物 リネゾリド 600mg ブドウ糖 g クエン酸ナトリウム水和物 クエン酸水和物 ph 調節

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プライマリーケアのためのワンポイントレクチャー「抗菌薬②」(2017年5月10日開催)

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TDMを活用した抗菌薬療法

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

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プライマリーケアのためのワンポイントレクチャー「抗菌薬①」(2016年4月27日)

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性器クラミジア感染症

医療・介護関連肺炎 (nursing and healthcare-associated pneumonia)

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2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好

2012 年 7 月 18 日放送 嫌気性菌感染症 愛知医科大学大学院感染制御学教授 三鴨廣繁 嫌気性菌とは嫌気性菌とは 酸素分子のない環境で生活をしている細菌です 偏性嫌気性菌と通性嫌気性菌があります 偏性嫌気性菌とは 酸素分子 20% を含む環境 すなわち大気中では全く発育しない細菌のことで 通


2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に


今日の臨床サポート - 抗菌薬(薬理) - トップ

スライド 1

第11回感染制御部勉強会 『症例から考える抗MRSA治療薬の使い方』

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120 第 Ⅶ 章 急性胆管炎および急性胆囊炎は腹腔内感染症において重篤な結果を引き起こす極めて重要な病態である 急性胆管炎と急性胆囊炎は,2013 年の改訂胆道感染症の国際診療ガイドライン Updated Tokyo Guidelines (TG 13) では急性胆管炎と急性胆囊炎の定義, 病因,

精神科専門・様式1

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

抗菌薬適正使用マニュアル

事務連絡 平成 31 年 4 月 3 日 ( 公社 ) 岡山県医師会 ( 一社 ) 岡山県病院協会 御中 岡山県保健福祉部健康推進課 セファゾリンナトリウム注射用 日医工 が安定供給されるまでの対応について このことについて 厚生労働省健康局結核感染症課及び医政局経済課から別添のとおり事務連絡があり

用法・用量DB

内用薬 テオロング錠 100mg 内用薬 テプレノンカプセル50mg トーワ 内用薬 テルミサルタン錠 40mg DSEP 内用薬 ドキサゾシン錠 2mg タナベ 内用薬 ドネペジル塩酸塩 OD 錠 3mg サワイ 内用薬 ドネペジル塩酸塩 OD 錠 5mg サワイ 内用薬 ニコランジル錠 5mg

Q. SJS の好発時期は? A. 原因医薬品の服用後 2 週間以内の発症報告が多いです しかし 数日以内あるいは 1 カ月以上経過してから発症することもあるので注意が必要です 眼病変は 皮膚などの他の粘膜病変とほぼ同時期 あるいは半日ないし一日程度先行して認められ 両眼性の急性結膜炎を生じます Q

製品名 クロルフェネシンカルバミン酸エステル錠 125mg/250mg NP クロルフェネシンカルバミン酸エステル ゲファルナート細粒 10% NP 酸化マグネシウム NP 原末重曹 ヒシヤマ ゾルピデム酒石酸塩錠 5mg/10mg NP ダウプリル錠 12.5/25 テルビナフィン錠 125mg

(地Ⅲ116)

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

シプロフロキサシン

耐性菌届出基準

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

DI-News 06-26

ユナシン ファイザー 錠 剤 ( 粉 砕 不 可 ):375mg(\61.9) トシル 酸 スルタミシリン SBTPC 用 法 用 量 1 回 375mg,1 日 2~3 回 禁 忌 (1) 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 の 既 往 歴 (2) 伝 染 性 単 核 重 大 な 副 作 用

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腎薬ニュース第 5 号 (2007 年 6 月 ;2012 年 1 月加筆修正 ) 熊本大学薬学部臨床薬理学分野平田純生 添付文書どおり腎機能に基づいた投与量にしても起こるアシクロビル中毒の原因は? 1. アシクロビル中毒の症状は? 慢性腎臓病 (CKD) 患者に頻発するアシクロビル バラシクロビル

減量・コース投与期間短縮の基準

カルベジロール錠 2.5mg トーワ 26 内服薬 内服薬カルボシステイン DS50% トーワ 内服薬カルボシステイン錠 500 mg トーワ 内服薬カロナール錠 クエチアピン錠 25mg トーワ 30 内服薬クエン酸第一鉄 Na 錠

PowerPoint プレゼンテーション

プラザキサ服用上の注意 1. プラザキサは 1 日 2 回内服を守る 自分の判断で服用を中止し ないこと 2. 飲み忘れた場合は 同日中に出来るだけ早く1 回量を服用する 次の服用までに 6 時間以上あけること 3. 服用し忘れた場合でも 2 回量を一度に服用しないこと 4. 鼻血 歯肉出血 皮下出

添付文書の薬物動態情報 ~基本となる3つの薬物動態パラメータを理解する~

④資料2ー2

抗生物質・抗菌剤適正使用マニュアル

 85歳(141

解熱鎮痛消炎剤 ロルノキシカム ロルカム錠 4mg アスピリン アスピリン原末 マルイシ イブプロフェン ユニプロン坐剤 100 フルルビプロフェン フロベン顆粒 8% フルルビプロフェンアキセチル ロピオン静注 50mg ロキソプロフェンナトリウム水和物 ロキソニン錠 60mg トラマドール塩酸塩

標準コード一覧 平成 26 年 6 月 20 日にレセプト電算処理システム医薬品マスターに追加された商品名コードを新設しました 医科 窓口処理情報 について品名欄に記載した窓口処理情報 処 15X-XXX:XXXXXX 薬剤 は 算定アシストソフトにおいて必要な情報です 算定アシストソフトをご利用の

講演1講演2講演3講演4普及しました. その後も 1970 ~ 1980 年代をピークに ( 表 1), ここ 50 ~ 60 年の間, 非常に多くの抗菌薬が開発されてきました. その中には, バンコマイシンのように開発から 50 年以上経過した今でも現役で使われているものや, コリスチンのように

アボビスカプセル 25 25mg アボビスカプセル 50 5 ハ ラ 1000Cap アボビスカプセル 50 5 アボビスカプセル 50 5 PTP1000Cap(10Cap

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審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

シプロフロキサシン

手術部位に関する感染予防対策

添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学


(Microsoft PowerPoint - \224\367\220\266\225\250I-5.ppt [\214\335\212\267\203\202\201[\203h])

新規・削除品目

変更内容 [1] 販売移管に伴うダブルバーコードの 個装箱および段ボール箱に 現在の大正富山医薬品株式会社のGS1コードならびに 2019 年 4 月 1 日以降に使用できるGS1コードの両方 ( ダブルバーコード ) をいたします 各製品の新旧 GS1コードは 弊社ホームページにてご確認ください

割合が10% 前後となっています 新生児期以降は 4-5ヶ月頃から頻度が増加します ( 図 1) 原因菌に関しては 本邦ではインフルエンザ菌が原因となる頻度がもっとも高く 50% 以上を占めています 次いで肺炎球菌が20~30% と多く インフルエンザ菌と肺炎球菌で 原因菌の80% 近くを占めていま

緒言

Microsoft Word _ゾシン静注用 配合変化表.docx

44 11: 急性中耳炎 35~40Kg クラバモックス小児用配合ドライシロップ 636.5mg( 分包製剤 ) g 1: 内服 34:1 日 2 回朝夕食直前に 5 分包製剤にて 45 11: 急性中耳炎 40Kg~ クラバモックス小児用配合ドライシロップ 636.5mg( 分包製

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

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医薬品等リスト ( 平成 24 年 8 月 23 日現在 )

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

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1 MRSA が増加する原因としては皮膚 科 小児科 耳鼻科などでの抗生剤の乱用 があげられます 特にセフェム系抗生剤の 使用頻度が高くなると MRSA の発生率が 高くなります 最近ではこれらの科では抗 生剤の乱用が減少してきており MRSA の発生率が低下することが期待できます アトピー性皮膚炎

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各科診療科長各科診療科副科長各医局長各看護師長 殿 Drug Information News 令和元年 5 月 29 日 NO.311 目次 1 安全性速報 ( ブルーレター ) P1 * ベージニオ錠による重篤な間質性肺炎 2 緊急速報 ~ 出荷停止 調整医薬品一覧 ~ P5 3 Q&A~ 効能

家畜における薬剤耐性菌の制御 薬剤耐性菌の実態把握 対象菌種 食中毒菌 耐性菌の特徴 出現の予防 79

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(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

大腸がんレジメン一覧 大腸がん 登録番号レジメン名一般名商品名投与量ルート施行日 1 コースの期間 En-1 En-2 イリノテカンイリノテカン 80mg/m^2 DIV Day1 15 テガフール \ ギメラシル \ オテラシルカリウム ティーエスワン配合カプセル 80mg/m^2 PO Day1

3. 細菌と他の生物との相違 および 細菌の種類による構造の相違を説明できる 細菌は 単細胞の微生物で 原核生物 (prokaryote) の一つ 英語では bacteria と呼ばれる 真正細菌 (eubacteria) と古細菌 (archaea) に分類されるが 一般的には 真正細菌を指す 真

DRAFT#9 2011

手術部位に関する感染予防対策

抗菌薬を処方したことがない医師はおそらくいない. それほど, 抗菌薬は日常臨床に欠かすことのできない薬剤である. しかし, どれほど深く抗菌薬が理解されているであろうか. ペニシリンから始まった抗菌薬は, 想像をはるかに超える恩恵を人類にもたらした. これまで人類を苦しめてきた数々の感染症を治癒し,

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分クリンダマイシンリン酸エステル 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 1) 溶解度 原薬の安定水 性 1) 液性 (ph) 1

変更一覧表 変更内容新現備考 Peak 50~60 Trough 4 未満 Peak 20.0~30.0 Trough 8.0 以下 アミカシン 静注投与後 1 時間 Trough 1 未満 Peak 4.0~9.0 Trough 2.0 以下 トブラマイシン 静注投与後

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

平成 18 年 4 月 13 日食品安全委員会決定 ( 平成 26 年 3 月 31 日最終改正 ) 食品を介してヒトの健康に影響を及ぼす細菌に対する抗菌性物質の重要度のランク付けについて 食品安全委員会は 家畜等への抗菌性物質の使用により選択される薬剤耐性菌の食品健康影響に関する評価指針 (200

02-副鼻腔炎 広告用.indd

Transcription:

4 Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について 抗菌薬は主として腎臓から排泄されます そのため 腎機能低下患者においては 血中濃度が上昇し 薬効の増強や副作用の発現頻度が増大する可能性があるため 腎機能に応じて減量や投与間隔の延長を行う必要があります 今回 院内採用の抗菌薬 ( 内服 注射 ) における腎機能別 [ クレアチニンクリアランス : Ccr(ml/min)] 投与量 ( 成人量 ) についてまとめましたので参考にしてください なお 掲載している投与量については 下記参考資料に記載されている内 最も高用量のものを載せています 小児にのみ適応のある薬剤および小児用量については 報告が少ないため除外しています 内服薬 商品名 ペニシリン系 >50( 常用量 ) 10~50 <10 血液透析 (HD) ビクシリンカプセル 250mg アンピシリン 1 日 4~6 回 10 Ccr 50:6~12 時間毎 Ccr<10:12~16 時間毎 12~16 時間 (HD 後投 サワシリンカプセル 250mg アモキシシリン (HD 後投 ユナシン錠 375mg スルタミシリン 1 回 375mg 1 回 375mg 1 回 375mg 1 回 375mg (HD 後投 セフェム系 セファクロルカプセル 250mg サワイ セファクロル 1 回 500mg 1 回 500mg 1 回 500mg (HD 後投 セフゾンカプセル 100mg セフジニル 1 日 300mg 1 日 200~300mg 1 日 100~ 1 日 100~200mg 200mg (HD 後投 メイアクト MS 錠 100mg セフジトレンピボキシル 1 日 300~600mg 1 日 200~300mg 1 日 100~200mg フロモックス錠 100mg セフカペンピボキシル 1 日 300~450mg 1 日 200mg 1 日 100~ 1 日 100mg 200mg (HD 後投 アミノグリコシド系 カナマイシンカプセル明治 250mg シロップ 5% カナマイシン 1 日 2~4g 1 日 4 回 14

グリコペプチド系 >50( 常用量 ) 10~50 <10 血液透析 (HD) 塩酸バンコマイシン散 0.5g MEEK バンコマイシン 1 日 0.5~2g 1 日 4 回 オキサゾリジノン系 ザイボックス錠 600mg リネゾリド 1 日 1200mg テトラサイクリン系 血小板減少の場合は投与間隔を延長す るか中止 血小板減少の場合は投与間隔を延長するか中止 アクロマイシン V カプセル テトラサイクリン 250mg 8~ 12~24 時間ごと 24 時間ごと 24 時間ごと ミノサイクリン塩酸塩錠 50mg サワイ ミノサイクリン 1 回 100mg マクロライド系 エリスロシン錠 200mg エリスロマイシン 1 日 600~1500mg 1 日 2~6 回 ルリッド錠 150mg ロキシスロマイシン 1 日 300mg 1 日 300~1200mg 1 日 150mg クラリス錠 200mg クラリスロマイシン 1 日 400mg 1 日 200~400mg 1 日 200mg ジスロマック SR 成人用 ドライシロップ 2g アジスロマイシン 1 日 2g 空腹時に 1 回 リンコマイシン系 ダラシンカプセル 150mg クリンダマイシン 1 日 600~2400mg ニューキノロン系 クラビット錠 250mg レボフロキサシン 1 日 500mg 20 Ccr 50:( 初日 ) 1 日 500mg (2 日目以降 ) 1 日 250mg Ccr<20:( 初日 ) 1 日 500mg (3 日目以降 )1 日 250mg 2 日に 1 回 オゼックス錠 150mg トスフロキサシン 1 日 450mg アベロックス錠 400mg モキシフロキサシン 1 日 400mg 1 日 150~300mg 1 日 150mg ジェニナック錠 200mg メシル酸ガレノキサシン 1 日 400mg 低体重 (40kg 未満 ) かつ Ccr 30 未満 の場合 :1 日 200mg 腎機能正常者と同 じ 15

>50( 常用量 ) 10~50 <10 血液透析 (HD) グレースビット錠 50mg シタフロキサシン 1 日 100~200mg ペネム系 30 Ccr<50:1 日 50mg 24 時間毎 Ccr<30:1 日 50mg 48 時間以上毎 1 日 50mg ファロム錠 150mg ファロペネム 450~900 mg 450~900 mg データなし 注射薬 商品名 ペニシリン系 注射用ペニシリン G カリウ ベンジルペニシリン 1 日 50~400 万単 1 日 50~400 万単 1 日 50~400 万 50 万 ~400 万単位 ム 100 万単位 位 4 時間毎 位 8 時間毎 単位 12 時間毎 (HD 後 1 回投 ビクシリン注射用 0.5g アンピシリン常用量 () で投与間隔を変更する 50<Ccr:6 時間 Ccr<10:12 時間 10 Ccr 50:6~12 時間 Ccr<10:12 時間 ピペラシリンナトリウム注 ピペラシリン 1 日 3~4g 1 日 3~4g 1 日 3~4g 1 日 2g 射用 1g 日医工 1 日 4~6 回 1 日 3~4 回 HD 前投与の場合 は HD 後に 1 回量 追加 β ラクタマーゼ阻害薬配合 スルバシリン静注用 1.5g アンピシリン / 1 日 6g 1 日 1.5~3g 1 日 1.5~3g 1 日 1.5~3g (HD スルバクタム 後投 ゾシン静注用 4.5g タゾバクタム / ピペラシリン 1 日 3~4 回 ワイスタール配合静注用 1g スルバクタム / 1 日 1~2g 15<Ccr<30 Ccr<15 セフォペラゾン 1 g 静注 500 mg 静注 増量が必要の際は 重症 4g まで セフォペラゾンの み追加投与 セフェム系 セファゾリンナトリウム注 セファゾリン 1 日 1~6g 1 回 0.5~1g 射用 1g 日医工 16

ハロスポア静注用 1g セフォチアム 60<Ccr:2g/ 日 30<Ccr 60:1~2g/ 日 0.5~1g 10<Ccr 30:0.5~1g/ 日 Ccr 10:0.25~0.5g/ 日 セフメタゾン静注用 0.5g セフメタゾール 1g 重症 4g フルマリン静注用 0.5g 1g フロモキセフ 1 日 1~4g クラフォラン注射用 1g セフォタキシム 1 日 1~4g 5<Ccr 30:50% に減量 Ccr 5:25% に減量 セフトリアキソンナトリウ セフトリアキソン ム静注用 1g 日医工 セフタジジム静注用 1g マ セフタジジム イラン シオマリン静注用 1g ラタモキセフ 1 日 1~4g 1 日 2g ファーストシン静注用 1g セフォゾプラン 1 日 1~4g 1 日 0.75~1g 注射用マキシピーム 1g セフェピム モノバクタム系 アザクタム注射用 1g アズトレオナム 1 回 2 g 1 回 1~1.5g (HD 後 0.25g 追 加投 カルバペネム系 メロペン点滴用バイアル メロペネム 1 日 0.5~3g 1 回 0.5~1g 0.5g 17

フィニバックス点滴静注用 ドリペネム 30 Ccr<50:1 日 0.5~1.5g 1 日 0.25~0.5g 0.5g Ccr<30:1 日 0.5~0.75g 緑膿菌には 1 日 0.5g を チエナム点滴静注用 0.5g イミペネム / 1 日 1~2g 1 日 0.25~0.5g 1 日 0.25g 1 日 0.25g シラスタチン カルベニン点滴用 0.5g パニペネム / 1 日 1~2g 1 日 0.5~1g 1 日 0.25~0.5g ベタミプロン アミノグリコシド系 アミカシン硫酸塩注射用 アミカシン 200mg 日医工 12 時間毎 24 時間毎 HD 後通常の 1/2 用 量追加投与 イセパマイシン硫酸塩注射 イセパマイシン 1 日 200mg~ 腎毒性あり要注意 1 日 200mg~ 液 200mg 日医工 300mg 300mg HD 後投与 ハベカシン注射液 200mg アルベカシン 1 回 4 mg/kg 1 回 4 mg/kg 初回 4 mg/kg, 初回 4 mg/kg, 24~36 時間毎 36~ 2 回目以降 2 回目以降 3 mg/kg 3 mg/kg HD 後投与 ホスホマイシン系 ホスミシン S 静注用 0.5g ホスホマイシン 1 日 2~4g 20<Ccr 40:1 日 3g 2g 10<Ccr 20:1 日 2g HD 後 0.5g 追加投 Ccr 10: 与 グリコペプチド系 点滴静注用バンコマイシン バンコマイシン 1 回 15~30mg/kg 1 回 15mg/kg 0.5g MEEK 24~96 時間ごと 2~3 日ごと 2~3 日ごと 18

テイコプラニン点滴静注用 テイコプラニン 初日 1 日 800mg 初日および 2 3 日目は腎機能正常者と 400mg 日医工 同じ 2 日目以降 4 日目以降は下記のとおり減量または 1 日 400mg 投与間隔をあける 40<Ccr 60:1/2 量または 2 日に 1 回 10<Ccr 40:1/3 量または 3 日に 1 回 Ccr 10:1/5 量または 5 日に 1 回 Ccr 10 と同じ オキサゾリジノン系 ザイボックス注射用 600mg リネゾリド 1 日 1200mg リポペプチド系 血小板減少の場合は投与間隔を延長す るか中止 血小板減少の場合は投与間隔を延長するか中止 キュビシン静注用 350mg ダプトマイシン 30 Ccr:1 回 4~6mg/kg テトラサイクリン系 Ccr<30,HD 時 :1 回 4~6mg/kg 2 日に 1 回 ミノサイクリン塩酸塩点滴静注用 100mg 日医工 ミノサイクリン 1 回 100mg マクロライド系 ジスロマック点滴静注 500mg アジズロマイシン 1 回 500 mg 24 時間毎 リンコマイシン系 クリンダマイシンリン酸エステル注射液 600mg NP クリンダマイシン 1 日 600~2400mg ニューキノロン系 クラビット点滴静注バッグ レボフロキサシン 1 日 500mg 20 Ccr 50 Ccr<20 Ccr<20 と同じ 500mg ( 初日 ) ( 初日 ) 1 日 500mg 1 日 500mg (2 日目以降 ) (3 日目以降 ) 1 日 250mg 1 日 250mg 2 日に 1 回 19

シプロフロキサシン点滴静 シプロフロキサシン 1 回 300mg 31 Ccr 60 Ccr 30 必要に応じて低用 注 300mg/150ml 明治 1 回 200mg 1 回 200mg 量 (200mg) を 24 時間毎に投与する など患者の状態を 観察しながら慎重 に投与すること パシル点滴静注用 500mg パズフロキサシン 1 回 500~1000mg 1 回 500mg 1 回 500mg 1 回 300~500mg HD 後投与 グリシルサイクリン系 タイガシル点滴静注用 チゲサイクリン 初回用量 100mg データなし 50mg 以後 12 時間毎に 50mg 点滴静注 ポリペプチド系 オルドレブ点滴静注用 コリスチン Ccr 80:1 回 1.25~2.5mg/kg データなし 150mg 79>Ccr 50:1.25~1.9mg/kg 49 Ccr 30:1.25mg/kg また は 2.5mg/kg 29 Ccr 10:1.5mg/kg 36 時間毎 ( 参考 ) 各種インタビューフォーム 腎機能別薬剤使用マニュアル( じほう ) サンフォード感染症治療ガイド 2013 CKD 診療ガイドライン ( 日本腎臓学会 ) 20