さくらグループ厚生年金基金制度の今後について 安定した年金給付を継続していくため 厚生年金基金制度の見直しを進めています はじめに はじめに さくらグループ厚生年金基金は 平成 9 年 4 月に設立され これまで退職された多くの加入員の皆様に一時金給付や年金給付を行ってきました また 基金制度は当社

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制度変更の背景 厚生年金保険法の改正法は 国の厚生年金保険の一部を代行している部分について 厚生年金基金の資産が代行部分に不足することがないような仕組みづくりを趣旨としています 国の代行資産に企業年金の上乗せ部分の資産を加えた厚生年金基金は 大きな資産を保有し 運用環境の悪化時には一時的に大きな積立

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厚生年金基金から残余財産の交付を受けた DB の加入員期間の期間算入 解散した厚生年金基金の残余財産の交付を受けて DB を新設する際に 以下のように 解散日から DB の設立までの期間が数日空くケースが考えられる 法令上 このような取扱いはできない < 例 > 平成 27 年 9 月 28 日厚生

将来返上認可 過去返上認可 6 基金 解散認可 1 基金 一括納付による解散である 3 指定基金制度ア概要年金給付等に要する積立金の積立水準が著しく低い基金を 厚生労働大臣が指定します この指定された基金に対して 5 年間の財政健全化計画を作成させ これに基づき事業運営を行うよう重点的に指導すること

Ⅰ. 厚生年金基金の取扱について 1. 残余財産の分配について (1) 分配の有無 Q1: 代行部分返納後に残余財産があれば 基金の上乗せ部分に係る 分配金 として 加入者 受給待期者 受給者に分配することになりますが 現時点および最終時点で残余財産はいくらになりますか? A1: 仮に平成 27 年

1. 改正法の内容 改正法の概要 厚生年金基金制度見直し法により 基金存続が困難に 1 平成 26 年 4 月 1 日 ( 施行日 ) 以降は厚生年金基金の新設は認められません 2 代行割れ ( 注 1) している基金は 施行日から 5 年以内に解散することになっています 3 施行日から 5 年時点

年金制度のポイント

1 2

1 特例解散を申請することになりました 当基金は 解散時に事業主の皆様の追加負担を極力軽減する ( 避ける ) ために 特例解散 を目指すことといたしました 既にお知らせしておりますが 昨年 6 月に成立 公布された厚生年金基金制度の見直しに関する法律 ( 公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のため

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企業年金のポータビリティ制度 ホ ータヒ リティ制度を活用しない場合 定年後 : 企業年金なし A 社 :9 年 B 社 :9 年 C 社 :9 年 定年 ホ ータヒ リティ制度を活用する場合 ホ ータヒ リティ制度活用 ホ ータヒ リティ制度活用 定年後 :27 年分を通算した企業年金を受給 A

確定給付企業年金 DBパッケージプランのご提案

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上乗部分Q1. 基金制度のどの給付区分が分配金の対象となるのか A1 基金の給付区分は 国の厚生年金の一部を代行している 代行部分 と 基金独自の 上乗部分 から構成されています 代行部分は 解散により国に返還され 解散後は国から年金が支給されますので 分配金の対象となるのは基金独自の上乗部分となり

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

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当基金の今後の方向性について 当基金では 昨年 6 月に厚生年金基金制度の見直し法が成立したことから 今後の当厚生年金基金のあり方について検討を重ねてまいりました 改正法は 厚生年金基金に対しこれまでより高い積立水準を課し 達成できなければ短期間での不足の解消または解散を促すという大変に厳しいもので

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厚生年金基金制度のしくみ 厚生年金基金は 国の厚生年金の一部 ( 老齢厚生年金の報酬比例部分 ) を代行して基金独自の給付 ( 上乗せ部分 ) を行う企業 年金制度です プラスアルファ ( 上乗せ ) 部分の掛金は全額事業主様負担であるため 従業員にとっては手厚い年金を受取ることが出来ます 基金へ掛

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* * * 事業主 加入員のみなさまへ * * * 理事長有光幸紀 日本産業機械工業厚生年金基金は 昭和 46 年 10 月に産業機械工業界全体での優秀な人材確保と働くみなさまの老後の生活保障を目的として設立されました 本年 10 月には 設立して 43 年を迎えることとなり 皆様のご理解とご支援の

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II. テーマアップの要件への該当 1. テーマアップの要件を基にした テーマアップの要否に関する分析は次のとおりである (1) 広範な影響があるか 本件は企業が複数事業主の厚生年金基金制度に加入し 例外処理を採用していた場合に当該基金が解散するとき論点となる会計処理である 第 11 項に記載のとお

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2 厚年基金付加支給利率を定める告示 解散する厚生年金基金から中退共へ資産を移換した場合 掛金納付月数へ通算するとともに 掛金納付月数へ通算されなかった残余の額については 予定運用利回り ( 年 1%) に厚生労働大臣が定める利率を加えた利率を乗じて得た額をとして支給することとしており 本告示で当該

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みずほインサイト 政策 2018 年 10 月 18 日 ideco 加入者数が 100 万人超え加入率引き上げへさらなる制度見直しを 政策調査部上席主任研究員堀江奈保子 naoko. ideco( 個人型確定拠出年金 ) の加入

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確定給付企業年金制度のご案内 ━ 大阪府電設工業企業年金基金のご案内 ━

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1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

これまでの経緯について すでにご案内のとおり 当基金では 平成 26 年 4 月に施行された厚生年金保険法等の一部を改正する法律に対応するため 検討委員会を立ち上げ検討を重ねてまいりました 検討委員会での議論をもとに 平成 27 年 2 月の第 98 回代議員会において平成 30 年 3 月末を目途

ごあいさつ 理事長 中川 勝之 全国地質調査業厚生年金基金は 地質調査業等で働く皆様の老後生活の安定と福祉 の向上を図ることを目的として昭和46年8月1日に設立され 今年で42年目を迎えます 紆余 曲折を経ながらも 加入事業所数410社 加入員数11,000人 年金資産680億円程を有する 基金とな

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付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

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年金制度のしくみ 3 階私的年金みらい企業年金基金 2 階 1 階 公的年金 厚生年金 国民年金 共済年金 自営業者など会社員の配偶者会社員公務員など 国民年金の加入者区分 第 1 号被保険者 第 33 号被保険者 第 2 号被保険者 3 階建ての年金制度 日本の公的年金制度は 国民年金 から全ての

年金通信No.25-51_1 表紙

厚生年金基金の解散に向けて

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Taro-中期計画(別紙)

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

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厚生労働省試案 厚生年金基金制度の見直しについて の概要 平成 2 4 年 1 1 月 第一生命保険株式会社 以下の内容は 11 月 2 日の 第 1 回厚生年金基金制度に関する専門委員会 をもとに 当社が要点等をまとめたものです 実際の資料については 厚生労働省のホームページを参照願います また

年金通信25-03(厚生年金基金制度見直し)

年 12 月 厚生年金基金制度を解散して後継制度に資産を持込む場合の手続き 本資料は 平成 26 年 12 月 11 日に発出された事務連絡 解散存続厚生年金基金の残余財産を他の制度へ交付又は移換する際の取扱いについて 及び関連する法令等に基づきその要点を纏めたものです 作成時点にお

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3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

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特例法による年金記録修正における想定問

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PowerPoint プレゼンテーション

年 発 第     号

個人型確定拠出年金の加入対象者の拡大

図 1 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 生年月日 60 歳到達年度 特別支給の 男性 S24.4.2~S 平成 21~24 年度 女性 S29.4.2~S 平成 26~29 年度 男性 S28.4.2~S 女性 S33.4.2~S35.

もくじ ご挨拶全国電子情報技術産業厚生年金基金理事長鈴木芳久 2 代行返上方針の決定について 3 代行返上のしくみ 4 代行返上後の新しい確定給付企業年金 5 移転承継方式による新制度への移行 6 今後のスケジュール 9 代行返上への同意のお願い 10 新しい年金制度 代行返上についてのQ&A 13

老発第    第 号

年金制度の体系 現状 ( 平成 26 年 3 月末現在 ) 加入員数 48 万人 加入者数 18 万人 加入者数 464 万人 加入者数 788 万人 加入員数 408 万人 国民年金基金 確定拠出年金 ( 個人型 D C ) 確定拠出年金 ( 企業型 DC) 厚生年金保険 被保険者数 3,527

給付の支給時期 脱退一時金 加入者資格を喪失したとき ( 退職 65 歳到達等 ) 65 歳未満の年齢到達で資格喪失させることも可能 遺族一時金 1 加入中に死亡したとき 2 給付の繰下期間中に死亡したとき 3 年金受給中に死亡したとき 年金 < 退職による資格喪失の場合 > 1 50 歳未満で資格

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中小企業の退職金制度への ご提案について

も は により が される があります 3 で が した には を に する の が です 1

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公開草案なお 重要性が乏しい場合には当該注記を省略できる 現行 適用時期等 平成 XX 年改正の本適用指針 ( 以下 平成 XX 年改正適用指針 という ) は 公表日以後適用する 適用時期等 結論の背景経緯 平成 24 年 1 月 31 日付で 厚生労働省通知 厚生年金基金

図 -33 退職金制度の有無 第 33 表退職金制度の有無とその根拠 ( 事業所数の割合 ) (%) 退職金退職金制度の根拠退職金区分合計制度有労働協約就業規則社内規定その他無回答制度無調査計 (100.0) (3.0) (

基金解散時の最低積立基準額の算定 最低保全給付 ( 控除前 ) 規約に定める最低保全給付の区分ごとに基準日における加入員 受給者等の区分に応じ計算する 各給付区分において 受給者又は受給待期脱退者でかつ加入員である者については 規約に定める残余財産の分配方法に準じて最低保全給付を計上する 将来期間に

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目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

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参考資料 1 厚生年金及び企業年金連合会における国の被保険者記録との突き合わせの実施状況について ( 平成 23 年 3 月末時点 ) 厚生年金は 厚生年金の一部を国に代わって支給するとともに さらに企業の実情に応じた独自の上乗せ給付を行うことにより 従業員に対してより手厚い老後所得を保障することを

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Transcription:

さくらグループ厚生年金基金の加入員の皆様へ 厚生年金基金制度における代行部分の返上について ( 確定給付企業年金制度への移行 ) < 加入員とは > 加入員とは正社員の他 パートタイマー 嘱託等契約社員の方で国の厚生年金保険に加入している方のことをさします さくらグループ厚生年金基金

さくらグループ厚生年金基金制度の今後について 安定した年金給付を継続していくため 厚生年金基金制度の見直しを進めています はじめに はじめに さくらグループ厚生年金基金は 平成 9 年 4 月に設立され これまで退職された多くの加入員の皆様に一時金給付や年金給付を行ってきました また 基金制度は当社の退職金に代わる給付を行うとともに 国の厚生年金保険の給付の一部を代行して給付する年金制度となっています 発足当初においては 国の厚生年金保険の給付の一部を代行することにより 年金資産に厚みができ 年金資産を運用することによるメリットが期待できましたが 現下の経済環境では 逆に年金資産を運用することに係るリスクが生じています このような状況から 厚生年金基金の存続を含め様々な検討を行ってきました その結果 今後も退職金の部分は引き続き企業年金制度として継続することとし 国の厚生年金保険の給付の一部を代行している年金部分を国へ返上する代行返上を行うこととしました 代行返上するにあたっては 加入員の皆様の同意が必要になります このパンフレットに 厚生年金基金の現状 代行返上の内容およびスケジュール等につき取りまとめております 趣旨をご理解いただきご協力のほど よろしくお願い申し上げます 支給対象者加入員( 年金制度 ) 正社基金から支給上乗せ支払部分(員代行部分 ( 国へ返上 ) 加入員( 老齢基礎年金 ) 代行返上とは 代行返上とは さくらグループ厚生年金基金が国の代わりに代行していた代行部分 ( 青色部分 ) を国へ返還し退職金部分 ( 緑色部分 ) を今まで通り 企業年金として継続することをいいます 代行返上は 2 回の手続きを経て実施されます ( 代行返上の進め方 参照 ) < 現行制度 > 厚生年金基金 退職金部分 ( 年金制度 ) さくらグループの企業年金制度 上乗せ支払部分)代行部分 ( 厚生年金の一部 ) 代行部分を国へ返上厚生年金 ( 老齢厚生年金の一部 ) 国から支給国民年金 ( 老齢基礎年金 ) 1 < 新制度 ( 過去分返上後 ) > 確定給付企業年金 退職金部分 厚生年金 ( 老齢厚生年金 ) 国民年金

代行返上を行うに至った経緯について 代行返上を行うに至った経緯 代行部分に係る年金資産を保有するリスクの低減 皆様への給付は 基金が毎月拠出する掛金と 掛金の積立金を運用することによる運用益によりまかなわれております 当基金では積立金より得られる運用益は毎年 年 5.5% で運用されることを前提に設計しております 必要とされている年 5.5% を上回る運用成果となる年度もありますが 近年運用利回りの振れ幅は大きく 安定的に年 5.5% を獲得することは難しく 安定した基金運営を継続することが困難となっています 代行返上により身軽になることで運用リスクの低減が可能になります 法改正 ( 厚生年金基金制度見直し ) への対応 代行 平成 25 年 6 月 19 日成立の 公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険等返の一部を改正する法律 では 厚生年金基金制度の見直しとして 今後 10 年間で厚生年金基金上が解散又は他の企業年金制度等へ移行するよう 政府は速やかに必要な法制上の措置を講ずるのものとする 旨定められました 背今後 厚生年金基金制度の解散 他の企業年金制度への移行が促進されていくことが推測され景る中 当基金もこれに対応することとしました (%) 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0-5.0 運用利回り さくらグループ厚生年金基金の発足からの運用利回り 12.4 10.5 9.2 10.2 8.9 3.4 3.9 4.1 1.1 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24-4.3-0.6 1.7 5.5% 年度 -10.0-15.0-9.7-11.5-10.1-13.7-20.0 厚生年金基金制度 厚生年金保険法に基づく企業年金制度 厚生労働大臣の認可を得て設立される厚生年金基金が 厚生年金の一部を国に代わって支給するとともに独自の年金を加算して給付する 2

代行返上は 将来分返上と過去分返上のステップを踏んで行います 代行返上の進め方 代行返上を行うためには 厚生年金基金の加入記録と厚生年金保険の被保険者記録の 記録の突合 ( 記録に漏れがないか くい違いがないか等の確認 ) を行い すべての記録が合致しないと代行返上は行うことができません 他の厚生年金基金の実績から勘案すると この記録突合に通常 1 年 ~1 年半程度の期間を要します 手続きは 記録の突合の必要性の無い今後の加入員期間の部分 ( これを 将来分 という ) と既に加入していた加入員期間の部分 ( これを 過去分 という ) のそれぞれの部分に分けて厚生年金基金が負っていた支給義務等を国に返上することで行います ( 下図参照 ) 今回の 代行返上の説明 および 代行返上に係る同意のお願い は 上記の 将来分 となります 加入員の皆様の給付額は 厚生年金基金の給付と国の給付を合算した給付額 となりますが 給付額についての変更はありません なお 過去分の代行返上が終了して初めて 確定給付企業年金基金 となります それまでの間は 将来分を返上した厚生年金基金 となります 記録の突合の状況によりますが 過去分の代行返上は 平成 27 年 4 月を予定しています ( 今後のスケジュール 参照 ) 代行返上のイメージ図 今回ご案内 < 現行制度 > < 将来分返上 > < 過去分返上後 > 返上の進め方 退職金部分 退職金部分 退職金部分 ( 年金制度 ) ( 年金制度 ) ( 年金制度 ) 上乗せ支払い部分 代行部分 上乗せ支払い部分 過去分代行部分 将来分代行部分 上乗せ支払い部分 過去分代行部分 変更予定 検討中 国へ返上 国へ返上 将来分返上時の影響将来分を返上した段階では 加入員の皆様への影響はありません 過去分返上時の影響過去分返上を実施する段階では 退職金部分である年金制度を現行から変更することと 上乗せ支払い部分の給付方法等を変更することを検討しております 詳細内容につきましては 決定次第改めて皆様へご案内いたします 3

代行返上後の年金制度について 代行返上 ( 過去分 ) 後の年金制度 代行返上後は 確定給付企業年金基金として引き続き年金制度を継続していきます 代行返上を実施した後は 確定給付企業年金基金を設立し退職金部分の給付を移行します 現行の給付のうち国の給付を代行していた 代行部分 については国へ返上し 今後は国から給付が支給されることとなります ( 給付額の変更はありません ) また 上乗せ支払い部分 については 確定給付企業年金への移行に伴い 新たな支給方法等を検討しております 加入されてから代行返上までの間に積立てていたこの 上乗せ支払い部分 の給付については 加入員の皆様に還元いたします ( 正社員以外の方は 代行返上に伴い支給する給付は一時所得となります 正社員の方は 代行返上後の制度に取込むことを予定しているため 代行返上に伴う 給付の支給はありません ) 確定給付企業年金基金の給付内容の詳細及び上乗せ支払い部分については 具体的な対応を検討しています 決定次第改めてご案内いたします 今後のスケジュールについて 平成 25 年 9 月 10 月 ~ 11 月 平成 26 年 1 月 ~9 月頃 代議員会加入員の皆様への説明受給権者の皆様への案内加入員の皆様の同意代議員会 認可申請 代行部分の返上 ( 将来分 ) 記録突合 新制度の制度内容検討 加入員の皆様への説明 加入員の皆様の同意 代行部分の返上( 将来分 ) を行うことの方針を決定しました この資料に基づき代行返上について説明します 代行部分の返上( 将来分 ) を行うことについて同意をお願いします 代行部分の返上( 将来分 ) を行うことについて決定します 代行部分の返上 ( 将来分 ) を行うことについて厚生労働省へ認可申請します 代行部分の返上( 過去分 ) を行うにあたり 基金の加入記録と厚生年金保険の被保険者記録の突合を行います すべての記録が合致しないと代行部分の返上 ( 過去分 ) が行えません ( 通常 この記録突合に 1 年から 1 年半の期間を要します ) 代行部分の返上 ( 過去分 ) 後の新制度 ( 確定給付企業年金基金 :DB) の制度内容の検討を行います 代行部分の返上 ( 過去分 ) を行うこと 制度が変更になること等について同意をお願いします 返上後の制度 平成 27 年 平成 27 年 4 月を目処に代行部分の返上 ( 過去分 ) と確定給付企業年金制度の実施を予定しています 4 月代行部分の返上 ( 過去分 ) 実施に際しては 代行部分の返上( 将来分 ) と同様 加入員 受給権者確定給付企業年金制度実施の皆様への説明を行ないます また 加入員の皆様の同意 代議員会での決定 厚生労働省への認可申請が必要となります 4

代行返上を行うためには 加入員の皆様の同意が必要となりますので ご理解とご協力をお願い致します < 同意書の記入方法 > 同意書は後日 事業所ごとにお配りします さくらグループ厚生年金基金理事長矢沢喜治殿 同意書 平成年月日 以下のことについて同意します 1 さくらグループ厚生年金基金が 将来 確定給付企業年金に移行すること 2 1を実施するに当たり 今回厚生年金保険法附則第 32 条第 1 項の認可申請を行なうこと なお 1を実施するまでの間に 意向が変わった場合はその旨申し出ます 名前は自署してください 全加入者数 ( 印字 ゴム印等は不可 ) 内同意者数 事業所名 ( の ) 所在地 シャチハタ印等の使用は不可 手続き 5

用語集 厚生年金保険 厚生年金保険法に基づく公的年金制度 主に民間企業で働く勤労者を対象とし その老齢 障害 死亡について保険給付を行なう制度 常時 5 人以上を使用する事業所を適用事業所とし 適用事業所に使用される 70 歳未満の者に強制適用される 上乗せ支払部分 ( 基本上乗せ部分 ) 厚生年金基金は国の厚生年金の一部を代行する場合 独自の給付を上乗せしなければならないとされており その上乗せ部分のこと 基本上乗せ部分とも言う 確定給付企業年金 (DB) 確定給付企業年金法に基づく 厚生労働省管轄の 2002 年 4 月から認められた企業年金制度 厚生年金基金とは違い 代行部分は持たない制度 受給権者 既に年金を受給している者 ( 受給者 ) と年金を受ける権利は確定しているが 受給開始年齢に至っていない者 ( 受給待期者 ) のこと リスク 一般的には 損失の可能性のこと 資産運用の分野においては 投資収益率の不確実性をいう 証券投資理論では 一般的にリスクとリターンの間にはトレードオフの関係が成り立ち リターンが高いものほどリスクは高く リターンの低いものほどリスクは低いとされる 用語集 運用益 年金資産の運用によって得られる収益 年金資産は主に信託銀行や生命保険会社に運用を委託している 当基金は 5.5% で運用されることを前提に設計されている 厚生年金基金の数 代行返上が認められる前は最大で約 1,900 あった厚生年金基金のうち 平成 25 年 3 月末現在で 1,300 以上の基金が代行返上 解散の認可を受けています なお 厚生年金基金は平成 25 年 3 月末現在で 560 基金存在し 当基金が該当する単独 連合型 ( 一企業またはグループ会社で実施 ) の基金数は 74 基金となっています ( その他は総合型 ( 同じ業種の企業や工業団地等同一地域内の企業が集まって実施 ) の基金 ) 6

さくらグループ厚生年金基金電話 : 042-333-0196 ファックス : 042-364-4155 ホームページ : http://www.nenkin-kikin.jp/sakura/ 電子メール : sakura-n@sakura-com.com