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朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18%

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

の方が違憲の問題を指摘しています ポイントは 我が国が 武力の行使をする際の要件として 相手国からの我が国に対する武力攻撃が必要条件か という点にあります この点について政府は 我が国に対する武力攻撃が無くても 我が国の存立が脅かされ他に方法が無いような場合 すなわち新三要件が満たされる場合には 限

平和安全法制などの整備法整備の経緯 図表 Ⅱ 閣議決定 の概要と法制整備 閣議決定 の項目 概要 法制整備 警察や海上保安庁などの関係機関が それぞれの任務と権限に応じて緊密に協力して対応す 治安出動 海上 1 武力攻撃に 至らない るとの基本方針の下 対応能力を向上させ連携を強化するな

平成14年■月■日

必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持する との憲法改正案に反対する決議 第 1 決議の趣旨当会は 必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持するとの憲法改正案については 憲法の基本原則の一つである恒久平和主義を著しく損なう危険性が大きいので 反対する 第 2 決議の

三衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対する答弁書一について1 我が国が安全保障理事会の常任理事国となるためには 国連憲章の改正が必要であるが 安全保障理事会の常任理事国は 国連憲章の改正についても いわゆる拒否権を有しており 一般的にいつて 国連憲章の改正に

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

インド洋におけるテロ対策海上阻止活動及び海賊行為等対処活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱

前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部

テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱

報告第 21 号

日本人と憲法 2017 調査 単純集計結果 調査方法 個人面接法 調査時期 2017 年 3 月 11 日 ( 土 )~26 日 ( 日 ) 調査対象 全国 18 歳以上の国民 調査相手 住民基本台帳から層化無作為 2 段抽出 4,800 人 (400 地点 12 人 ) 調査有効数 ( 率 ) 2

自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の要旨 平成 21 年 3 月内閣府政府広報室 調査時期 : 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日調査対象 : 全国 20 歳以上の者 3,000 人有効回収数 ( 率 ):1,684 人 (56.1%) 1 補給支援活動の認知度 平成 21

し欠けていたような気もします やはりこの平和安全法制の目的というのは国民のリスク をまさに下げていくものだと ( 安倍総裁 ): 今回の平和安全法制は まさに国民の命と幸せな暮らしを守るためであって あらゆる事態に切れ目のない対応を可能にするためのものです その意味において国民のリスクを下げていきま

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

2 加わって海外で武力を行使したりしないこと)を大きく逸脱するものです 今年3月20 日に その法案化に向けての与党協議会での合意文書がまとめられ 4月17 日には全体像が提示されました これについて自民 公明両党からの強い異存は出なかったとされています 4月下旬での与党合意や日米防衛協力のための指

6月号書き始め

1 自衛隊に対する関心 問 1 あなたは自衛隊について関心がありますか この中から 1 つだけお答えください 平成 30 年 1 月 関心がある ( 小計 ) 67.8% 非常に関心がある 14.9% ある程度関心がある 52.9% 関心がない ( 小計 ) 31.4% あまり関心がない 25.9%

後を絶たない米軍人 軍属による道路交通法違反事件に対する意見書 沖縄警察署は 7 月 4 日午前 4 時 30 分 米空軍嘉手納基地所属の二等軍曹 (27 歳 ) を北谷町美浜の町道で酒を飲んで車を運転したとして 道路交通法違反 ( 酒気帯び運転 ) の疑いで現行犯逮捕した 同署によると 呼気から基

日本の平和憲法と アメリカ 東アジア 川崎哲 NGOピースボート 共同代表 集団的自衛権問題研究会 代表

大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保

建設委員会会議録

論点 ( ポイント ) それでは早速入りますが まずポイントですね 憲法に反するのか ということ 安全保障に関してどんな政策をとるかは 政治の判断することです 我々が選挙で選んだ政治家が判断する しかし 安倍さんだから何でも自由にできるという訳ではない 安倍さんの発言を聞いていますと国民の命を預かる

れにMINUSTAH 軍事部門司令部において行われる企画及び調整の分野並びに我が国のMINUSTAHに対する協力を円滑かつ効果的に行うための連絡調整の分野における国際平和協力業務を行わしめるとともに 自衛隊の部隊等により ハイチ地震の被災者の支援等の分野における国際平和協力業務を実施することとする

集団的自衛権の行使を 容認する閣議決定 終戦 日本の敗戦 日本国憲法公布 自衛隊発足 政府見解 集団的自 衛権の行使は憲法上許さ れない 自衛権発動の3要件

中谷防衛相はこれも否定せず 海自の護衛艦は魚雷の攻撃を受けない安全な場所で活動 を行う と答弁した 兵站を担う護衛艦が常に安全な場所にいられるはずがない 戦場の現実を無視した机上 の空論と言うほかない 首相はきのうの集中審議で 集団的自衛権の行使を容認しても ( 他国の ) 戦争に巻き込 まれること

1 駆け付け警護 とは 駆け付け警護 とは,PKO 協力法 3 条 5 号が規定する国際平和協力業務の1つであり, 正確には 安全確保業務 (3 条 5 号ト ) と 駆け付け警護 (3 条 5 号ラ ) の2つから成ります このうち, 安全確保業務 は, 端的に言えば, 住民保護 治安維持活動のこ

A: 最近の韓国での出来事だとか 日本での出来事などについて率直に意見交換をしたわけでございますが 私が感じたのは長官の話を通じて 韓国のこの平和と朝鮮半島の平和と安定 これは日本にとっても安全保障上 大変重要なことでございまして 韓国の防衛政策も伺えましたけど 非常にしっかりとしたものであります

安全保障法制改定法案に対する意見書

掃海を挙げているが これを実質的に見れば (1) の 今まさにそこにある危機 というよりもむしろ (2) の日米同盟の強化の意味合いが大きい そのため 政権が武力行使の要件として示す 存立危機事態 には 実質上 日米同盟存立危機事態 の要素が入り込み それが 武力行使の限界の外縁を曖昧にしている 以

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また 前提となる衝突や紛争といった脅威が不明確であり 在日米軍 海兵隊の出動が見込まれる事例をはじめ 具体的な説明がなく 抽象的である このような内容では 県外移設 ができない理由が説明されているとは言えず 県民の納得のいくものではない 鳩山前総理は 昨年 5 月の記者会見において 何とか県外に見つ

平成 29 年第 10 回松山市教育委員会定例会 ( 家串事務局次長 ) ご起立願います 一同礼 ( 一同 ) よろしくお願いします ( 家串事務局次長 ) ご着席ください ( 教育長 ) ただいまから平成 29 年第 10 回松山市教育委員会定例会を開会いたします 本日の議事日程は お手元に配布の

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はじめに 宅地建物取引業は さまざまな個人情報を取り扱う職種であり 宅地建物取引業法第 45 条には業者の 秘密を守る義務 が明記されています 平成 17 年 4 月に 個人情報の保護に関する法律 いわゆる個人情報保護法が完全施行され 個人情報を保護するための法整備がなされました また今般 同法改正

奮戦

Security declaration

艦隊のこと オリンピック五輪の年に新しい憲法を施行! 今年は戦争の放棄を定めた平和憲法が生まれ丁度 70 年の節目の年 ( 註 2) である かかだがこの記念すべき日であるにも関わらず首相は 日本会議 ( 註 3) などが主導し こ れに 美しい日本の憲法をつくる国民の会 ( 註 4) などが加わっ

2 本においても復活し 再び日本の進路を誤らせようとしているようです 第一の軍事力信仰の強まりは いうまでもなく安倍首相本人において極めて強烈なものがあります 安倍首相も 安全 や 平和 を口にしますが 非軍事的安全保障という発想はなく 安全 はあくまでも軍事力によってもたらされるものであり 平和

平成 28 年 ( ワ ) 第 2407 号自衛隊南スーダン PKO 派遣差止等請求事件 原告平和子 被告国 文書提出命令申立書 2019( 平成 31) 年 1 月 10 日 札幌地方裁判所民事第 1 部合議係 B 御中 申立人 ( 原告 ) 訴訟代理人 弁護士佐藤博文 外 申立人 ( 原告 )

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グループ発表 PKO 賛成派平和のための PKO 2015/06/16 山上咲子 1.PKO( 国連平和維持活動 ) とは何か PKO は一般的に 国連の安全保障理事会の決議に基づいて 加盟国による特別な部隊を作り 紛争の起った地域に派遣して紛争の拡大 再発防止 停戦後の平和維持のために行う活動 と

平成 29 年 ( ワ ) 第 125 号安保法制違憲 国家賠償請求事件 原 告 阿部裕ほか224 名 被 告 国 準備書面 (3) ( 朝鮮半島有事の際の新安保法制による米軍への軍事的支援活動と他国間戦争にまきこまれる具体的現実的危険 ) 宮崎地方裁判所 民事第 2 部合議係御中 2017( 平成

安倍戦争法の危険 1 安倍戦争法の実際の危険 2 さらに危険な段階に入った日本の軍国主義 3 戦争法阻止のために全力を

(1) 概要読んだか (2) 問題 質問 1 法案概要 (3) 問題点 (1) 議員規程 (2) 規程 質問 2 衆参両議院 (3) 同じ政党 12 赤嶺政賢日本共産党 13 林富紀みんなの党 1 読んだ 1 あった 1 全体 1 知っている 4 その他 14 塩川鉄也日本共産党 1 読んだ 1 あ

I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは集団的自衛権は 国際連合の成立の際に 初めて国際法上で創設され 国連憲章第 51 条に明文化された権利である 具体的には 自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を 自国が直接攻撃されていないにもかかわらず 実力をもって阻止する権利 であり 日本政府もこの

本原理が覆る 2 現在の安全保障法制を前提に自衛隊を明記すれば 少なくとも集団的自衛権の一部行使容認を追認することになる 集団的自衛権の行使要件注2 は 広範かつ曖昧であり 専守防衛を旨とした平和主義という日本国憲法の基本原理に反する 3 権力が立憲主義に反しても 事後的に追認することで正当化される

反論 安全保障環境が厳しくなっているのは事実だろうが ならば 従来の専守防衛の原則を堅持し 自衛隊と海上保安庁の装備を更新 強化し さらに 切れ目のない危機対応を整えるべく 領海警備法を制定し 武器使用基準 ( 大臣訓令 ) を改正すれば済むはずである にもかかわらず 米国の二軍のように世界に軍事展

1 尖閣諸島に関する認知 (1) 尖閣諸島の認知 平成 25 年 7 月 知っていた 91.1% 知らなかった 7.7% 知っていた 知らなかった ( 該当者数 ) 総数 ( 1,801 人 ) (%) -

二満州事変 そして国際連盟からの脱退 日本は 次第に 国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした 新しい国際秩序 への 挑戦者 となっていった 進むべき針路を誤り 戦争への道を進んで行きました そして七十年前 日本は 敗戦しました 戦後七十年にあたり 国内外に斃れたすべての人々の命の前に 深く頭を垂れ

008 しかし 自衛隊が最初から広く国民に受け入れられる存在だったかというと 決してそうではなかった 創設時から憲法違反という批判も受けながら 戦後の平和主義の中で苦しみつつ成長してきたというのが実態である かつては自衛官という存在自体を否定的に考える風潮もあったのである たとえば ノーベル文学賞を

縦軸)我が国 国民に関する事項ための活動を実施可能に(国際社会に関する事項 平和安全法制 の主要事項の関係 在外邦人等輸送 ( 現行 ) 自衛隊法 在外邦人等の保護措置 ( 新設 ) 自衛隊の武器等防護 ( 現行 ) 自衛隊法 米軍等の部隊の武器等防護 ( 新設 ) 平時における米軍に対する物品役

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平成12年第2回竜王町議会定例会( 第1号)

自衛隊に導入いたしまして船舶として運用することから 陸上自衛隊の使用する船舶につきましても 海上自衛隊の使用する船舶と同様に船舶安全法等の適用を除外することなどを内容としてございます また 先ほどございましたように 本法案に直接の規定ではございませんが 平成二十九年度末におきまして 万が一島嶼部を占

3 議事概要 (1) 安倍総理から 冒頭挨拶の中で 1 我が国を取り巻く安全保障環境は 我が国が独立を果たして以来激変した 2とりわけ近年顕著なのは グローバルなパワーバランスの急激な変化であり 東アジアの安全保障環境は第一次報告書が提出された6 年前に比べても一層厳しさを増している 3 大量破壊兵

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平成17年第2回青空町議会定例会会議録

○○○常任委員会報告書(平成23年 月定例会)

年間授業計画09.xls

平成17年5月18日 豊岡市国民健康保険運営協議会シナリオ

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目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組 WAW

加須市審議会等の会議の公開に関する要綱の運用の手引

平成 22 年第 2 回板倉町議会定例会 議事日程 ( 第 3 号 ) 平成 22 年 6 月 18 日 ( 金 ) 午前 9 時開議 日程第 1 陳情第 1 号 所得税法第 56 条の廃止を求める意見書 の採択を求める陳情について 日程第 2 議員派遣の件 日程第 3 閉会中の継続調査 審査につい

31 議員提出60号・表紙(憲法9条を守り生かして、戦争しない日本を求める意見書)(共産党)

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その次の日に内閣人事局が発足して その省庁別に割り振られている常任委員会の所管としては内閣委員 会ということになりますので 平成 26 年 6 月 3 日のこの参議院総務委員会で所管替えを行いましたので 今 国家公務員法制は内閣委員会に移って 地方公務員分はこちらで扱っているということになっています

第 1 原則及び第 2 原則を踏み外さないための 歯止め として 以下の原則が派生する 3 他国の武力行使との一体化禁止 4 海外での自衛隊の活動は 後方地域 ( 非戦闘地域 ) における後方支援 人道復興支援に限定 ( 警護活動 安全確保活動 船舶検査活動のような危険な前線での活動禁止 ) 5 武

Microsoft Word - 会報63号

平和安全法制整備法案と国際平和支援法案

1 会議の名称総務常任委員会 会議録 平成 25 年 3 月 4 日 ( 月 ) 2 日時 午前 9 時 30 分開会 3 場所全員協議会室 午前 9 時 46 分閉会 4 出席者 ( 7 人 ) 小山博正小沼富夫大山学 山本一恵笠原国昭前田秀資 5 欠席者なし 国島正富 6 説明員 ( 0 人 )

謝辞

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実であれば このように人命を盾にとって脅迫をするということは誠に許しがたく 強い怒りを覚えているという旨を発言をし そして防衛省としましても 防衛駐在官等を通じまして 情報収集に万全を期す所存である旨を伝えたところでございます そして わが国としてもテロに屈することなく 日英で協力をして 国際社会に

( 議事日程 ) 日程第 1 会議録署名議員の指名について日程第 2 会期の決定について日程第 3 町長提案説明について日程第 4 議案第 38 号静岡県市町総合事務組合規約の一部を変更する規約について日程第 5 議案第 39 号工事請負契約の締結について 平成 24 年度北郷小学校北校舎 給食棟耐

The Status of Sign Languages

Taro-非戦平和提言(5月集会版)

平和安全法制関連法案の国会審議

3 議事概要 (1) 安倍総理から 冒頭挨拶の中で 1 政府は 日本国民の生存と日本国の存立を守る責任を有している 2 憲法前文にあるとおり 日本は一国平和主義ではなく 国連の集団安全保障体制の下で自国及び国際の平和と安全を維持することを安全保障の課題としてきた 3 我が国を取り巻く厳しい国際環境を

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Microsoft Word - 安全法制論点整理0928.docx

議案第   号

4 議決権を有する者 議決権を有する者 議決権を有しない者 本人出席した個人会員 議決権を受任した会員 正副会長 理事 資格審査委員 議事運営委員 副議長 可否同数の場合における議長 が該当する 執行部側にとって 会場側は別物と分けてしまいがちだが 異議ありの場合 また賛否が拮抗する場合には 執行部

昨年 辺野古の集会に出席した故 菅原文太さんが 政治家の役割は二つある 一つは国民を飢えさせないこと もう一つは決して戦争しないことだ と強調した 国民を死に追いやるような政治をしてはいけないということだ 今回 安全保障法制が成立して 様々な理由で海外派遣が可能になるだろう これまでにも自衛隊が海外

追加日程第 1 辞職第 2 号議員辞職について - 2 -

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

Taro-自衛隊改憲学習資料B5

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

Taro-文書1

防止策等の検討を開始いたしております 事案の詳細につきましては 現在 調査中であるため お答えは差し控えさせて頂きますが まずは 調査委員会による調査等によって 事実関係を明らかにすることが重要であると認識しております その上で 必要な再発防止等の対応について 検討していきたいと考えております Q:

建交労 自らの仕事を人間が殺し合うための道具にされることを断固として拒否します みなさん 安倍政権は暴走政治を進め 憲法違反の安保法制 いわゆる 戦争法 を数の力で強行採決しました 安倍首相は今年 5 月に 戦争法案 を国会に提出した理由について 国際的に安全保障をめぐる情勢が変わった 国民を守るた

合に限定したことである 政府 自民党が 自衛隊の行動に 国際法上の正当性 という歯止めを 求める公明党に譲歩したためだ 決議がなくても 他国軍への補給 輸送支援などが必要となる事態はあり得よう 人道復興支援 と同様に 国際機関や地域機関の要請などで後方支援を行う余地を残すよう再調整すべきだ 後方支援

Title 憲法 改正 論議の批判的検討 Author(s) 髙良, 沙哉 Citation 地域研究 = Regional Studies(12): Issue Date URL Rights

認第 8 号平成 28 年度遊佐町水道事業会計決算日程第 2 決算審査結果報告及び採決 人事案件の審議及び採決日程第 3 議第 62 号遊佐町教育委員会教育長の任命について日程第 4 議第 63 号遊佐町教育委員会委員の任命について日程第 5 議第 64 号遊佐町教育委員会委員の任命について日程第

でも行って参りましたが 引き続き 協議の場を通じて 行っていきたいと考えております Q: 今 協議の場 ってお話ございましたけれども 具体的に 事務レベルの協議になるのかなとも思うのですが 具体的に 何か派遣したいとか いつまでに派遣したいとか 派遣なのかどうか分かりませんが いつまでに協議を始めた

Transcription:

日程第 10. 意見書第 6 号 安全保障関連法案 の廃案を求める意見書 議長宮城清政君日程第 10. 意見書第 6 号 安全保障関連法案 の廃案を求める意見書についてを議題とします まず 本案に関し提出者から趣旨説明を求めます 10 番大城毅議員 10 番大城毅君それでは 意見書第 6 号を提案申し上げます その提案する理由を先に申し上げます 先の大戦は 国内外で多くの戦争被害者を生みました 日本は アジア太平洋地域への侵略により同地域の人々に重大かつ深刻な被害を与えました また 日本軍の多くの兵士や関係者も死傷し 国内では沖縄における地上戦 広島 長崎への原爆投下 大空襲等により膨大な数の方々が被害を受けました 戦争は最大の人権侵害であり 人権は平和の下でこそ守ることができます これは先の大戦のあまりにも大きく痛ましい犠牲に対する真摯な反省と そこから得られた痛切な教訓であり その反省と教訓を胸に私たちの国は戦後の歴史を歩んでまいりました 憲法前文及び第 9 条が規定する徹底した恒久平和主義は この悲惨な戦争の加害と被害を経験した日本国民の願いであり 日本は二度と戦争を行わないという世界に向けた不戦の誓いの表明であります これまでも幾度か憲法 9 条を改正しようという動きがあったなかで 今日に至るまで恒久平和主義を堅持してきたことがアジアのみならず世界の人々に平和日本の信頼を育んでまいりました ところが 戦後 70 年を迎え 日本国憲法の恒久平和主義に今 大きな危機が迫っております 今般 国会に提出された安全保障法制を改変する法案は 憲法上許されない集団的自衛権の行使を容認するものであり 憲法第 9 条に真正面から違反するものであります また 自衛隊の海外活動等に関連する法制を改変する法案は 自衛隊を海外のあらゆる地域へ しかも現に戦闘行為を行っている現場以外であれば戦闘地域を含めどこにでも派遣し 弾薬 燃料等の軍事物資を米国および他国軍隊に補給することを可能にするものであります これは外国で戦争している他国軍隊に武力行使に対する積極的協力であり 他国軍隊の武力行使と一体となり当該戦争に参加するに等しいものであって 憲法第 9 条に明らかに違反します また このような戦争をしている他国軍隊への積極的協力は 相手側からの武力攻撃を誘発しわが国が外国で武力紛争に巻き込まれる危険を伴い 現場の自衛官は武器を使用して他国の人々を殺傷する立場に追い込まれ 自らが殺傷される危険に直面します 全世界の国民が平和的生存権を有することを確認し 国際紛争を解決する手段として戦争と武力行使を永久に放棄し 戦力の保持を禁じ 交戦権を否認している日本国憲法の下でこのような事態をおこしかねない法制への改変は到底許されないというのが提案の理由であります それでは 意見書案を読み上げて提案申し上げます 平成 27 年度 6 月 19 日 南風原町議会議長宮城清政殿 提出者南風原町議会議員大城毅 賛成者新垣由雄議員 照屋仁士議員 花城清文議員 赤嶺雅和議員 宮城寛淳議員 安全保障関連法案 の廃案を求める意見書上記の意見書を別紙のとおり 南風

原町議会会議規則第 14 条第 1 項及び第 2 項の規定により提出いたします 安全保障関連法案 の廃案を求める意見書安倍内閣が今国会に提出した 安全保障関連法案 は 歴代の自民党政権も 認められない としてきた自衛隊の武力行使や戦闘地域での後方支援など政府の判断で米国及び他国の行う武力行使に参加することを可能にする法案となっている これまで政府の憲法解釈では わが国に対する武力攻撃がない場合 武力の行使は許されない すなわち海外での武力行使は認められないとしてきた ところが 安全保障関連法案は 日本に対する武力攻撃がなくても政府が存立危機事態と判断すれば集団的自衛権の行使 すなわち武力の行使ができるものとなっている 全世界の国民が平和的生存権を有することを確認し 国際紛争を解決する手段としての戦争と武力行使を永久に放棄し 戦力の保持を禁じ 交戦権を否認している日本国憲法の下でこのような法制への改変は憲法違反であり許されない 憲法前文及び第 9 条が規定する恒久平和主義は 甚大な加害と被害を経験した日本国民の願いであり 日本は二度と戦争を行わないという世界に向けた不戦の誓いである 6 月 4 日の衆議院憲法審査会に招致された与党推薦参考人を含め全参考人が違憲を表明し 6 月 14 日の日本テレビの世論調査では 憲法違反と思う が 51.7 パーセント 憲法違反と思わない が 16.8 パーセント TBS の ニュース 23 では憲法学者の圧倒的多数が違憲としている 70 年前の戦争は アジアで 2,000 万人の犠牲者を出し 沖縄戦は住民を巻き込んだ筆舌に尽くしがたい戦火で 20 万人を超える命が失われ 南風原町でも当時の村民の 39.7 パーセントにあたる 3,843 人が戦死させられた よって本町議会は ひめゆり部隊 の悲劇に象徴される第二次大戦の惨禍を体験している南風原町であるだけに ふたたびあやまちを繰り返させない との決意を込め 安倍内閣が今国会に提出した安全保障関連法案の廃案を求める 以上 地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する 平成 27 年度 (2015 年 )6 月 19 日沖縄県島尻郡南風原町議会 あて先内閣総理大臣 防衛大臣 外務大臣 法務大臣 衆議院議長 参議院議長 以上であります 今こちらに座っておられます議長はじめとした 16 名の議員は それぞれに町民から付託を受け 南風原町の豊かな発展のためにがんばっている議員であります その豊かな発展の基礎には 平和がなくてはなりません その点で 今問題となっている安全保障関連法案はそれを根底から壊すものになりかねないということで今回の意見書を提案するものであります ぜひ皆様の心からの賛同を呼びかけまして 提案といたします よろしくお願いいたします 議長宮城清政君これより質疑に入ります 質疑はありませんか ( 進行 の声あり) 議長宮城清政君質疑なしと認め これをもって質疑を終わります ただいま議題となっております意見書第 6 号につきましては 委員会の付託を省略したいと思います これにご異議ありませんか

( 異議なし の声あり) 議長宮城清政君異議なしと認めます よって意見書第 6 号については 委員会付託を省略することに決定しました これから討論を行います 討論はありませんか 6 番赤嶺奈津江議員 6 番赤嶺奈津江さん 安全保障関連法案 の廃案を求める意見書に対する反対討論をさせていただきます 提出者におかれましては 戦争する可能性をなくするため廃案を求める意見書を提出されたと思います 私も平和であることを願っておりますし 子どもたちの未来が平和であることを願っていることに皆さんと違いはありません しかし 70 年前の戦争 終戦から現在の世界情勢はかなり変化し 沖縄においては尖閣諸島の領海侵犯 領空侵犯などの問題 また 世界で起きているテロ行為もこれまでとは違ってきています 尖閣問題では 先日 6 月 13 日に中国が対尖閣で大規模基地建設計画を進めていることが報道されています 残念ながら 私たちの常識と世界各国の常識が一緒ではないこともあります われわれが平和を望んでも話し合いでは解決できない問題もあります 自国の国民が拉致 だ捕 攻撃をされても守ることができないことがないようにしなければいけないと考えます 現在の諸情勢を鑑みれば 法案の慎重審議が必要ではありますが 安全保障関連法案を廃案にすればいいというものではないという考えですので 反対であることを表明して反対討論を終わります 議長宮城清政君次に 原案に賛成の方の発言を許します 11 番宮城寛諄議員 11 番宮城寛諄議員ただいまの意見書に対する賛成討論を行いたいと思います 先ほど反対討論のなかで尖閣諸島領海侵犯 領空侵犯云々ありましたけれども 自国が攻撃されているときに自衛することは憲法でも認めている 今度のこの関連法案については 自国が攻撃されていなくても 要するに友好国が戦争をしている 攻められている そして自国が存立危機の事態だと政府が判断すれば自衛隊を派遣すると言うのです 要するに そのときどきの政府が 日本が危ないと判断すればいつでもどこでも戦争に出かけて行ける そういう法案なのです 自国が攻められたからやるという法案ではありません ですから 今までアメリカが起こしてきた戦争について日本政府は一度たりともその戦争は間違っている 反対だと言ったことはありません つまり これからアメリカが起こす戦争 侵略した戦争もいろいろあります それについても自国が危ないとそのときの政府が判断すれば自衛隊が出かけて行く いつでもどこでも戦争につながる法案だと私は思います 憲法で禁止された武力行使を行う このことも言われています 政府は 例えば戦闘行為のところに武器や弾薬 燃料を運ぶ そういうことをやっている最中に敵から攻められたときには逃げるのだという話もありました ところが 首相は そのときに応戦をすることもあると言っています しかし これは武力ではないと彼らは言っています 戦場にお

いて いくら反撃であっても武器を使って反撃するということはまさに武力行為であり このことは憲法 9 条で禁じられています そういったアメリカの起こす戦争に日本の若者を派遣してはならないと思います 自衛隊を派遣してはならない そして 日本の若者が他国で人を殺し殺される そういう行為をやってはならないと思います ですから 今度の法案については まさに日本の安全のためと言っていますけれども 戦争法案そのものであり私は廃案を求める意見書に賛成をするものであります 以上です 議長宮城清政君他に討論はありませんか 7 番浦崎みゆき議員 7 番浦崎みゆきさん私は 安全保障関連法案 の廃案を求める意見書 ( 案 ) に対して反対の立場から討論いたします 今日 わが国を取り巻く安全保障環境は大きく変化しております 核兵器や弾道ミサイルなどの脅威があります 日本の近隣においても日本の大半を射程に入れる弾道ミサイルを配備し 核兵器も配備しているという報道もございます 国籍不明機に対して航空自衛隊が行う緊急発進は 10 年前に比べ7 倍にも増えています いまや脅威は容易に国境を越えてやってきます こうした緊張や脅威が紛争につながることを未然に防ぐ抑止力を高める法整備が必要なのです 今回の法整備は あくまでも専守防衛の範囲内であり 他国を守ること自体を目的とした集団的自衛権は認めておりません 自衛の保持が取れるようにする法制です この法案に対していろいろと懸念される部分がありますが その懸念があるからこそ 新 3 要件を明示して 自衛隊を海外へ派遣する場合の3 原則 はじめに国連決議があること 国会の例外なき事前承認をすること 隊員の安全確保が示されることというふうにされております また PK О 参加 5 原則を取り決め 武力行使の拡大解釈にならないように また自衛隊の安全確保をどうするか 制度や仕組み 法律の中で盛り込んでいく必要があり 二重三重の縛りを設けております 自衛隊の武力行使については 自国防衛の自衛のときに限って許され 専ら他国防衛を目的とした集団的自衛権の行使はできないとする政府の憲法 9 条解釈の根幹は維持しております 今回の平和安全法制は 国民を守るための隙間のない防衛体制を整備するとともに 国際社会の平和と安全のための貢献を進めることを目的としており 憲法 9 条の下でできること できないことを整理したものであります また 憲法 13 条には国民を守ることが明記されていることも申し添えておきます したがって 安全保障関連法制は 憲法 9 条の枠を超えるものではなく 今回の意見書提出につきましては 異議をとなえ反対討論といたします 議長宮城清政君賛成者の討論はありませんか ( 進行 の声あり) 議長宮城清政君討論なしと認め これをもって討論を終わります これより意見書第 6 号 安全保障関連法案 の廃案を求める意見書についてを採決します 本件につい

て可決することに賛成の方は起立を求めます ( 起立多数 ) 議長宮城清政君起立多数であります したがって 本案は可決されました