研究成果報告書

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論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

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別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

この研究成果は 日本時間の 2018 年 5 月 15 日午後 4 時 ( 英国時間 5 月 15 月午前 8 時 ) に英国オンライン科学雑誌 elife に掲載される予定です 本成果につきまして 下記のとおり記者説明会を開催し ご説明いたします ご多忙とは存じますが 是非ご参加いただきたく ご案

別紙 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 < 研究の背景と経緯 > 近年 自閉症や注意欠陥 多動性障害 学習障害等の精神疾患である 発達障害 が大きな社会問題となっています 自閉症は他人の気持ちが理解できない等といった社会的相互作用 ( コミュニケーション ) の障害や 決まった手

遺伝子の近傍に別の遺伝子の発現制御領域 ( エンハンサーなど ) が移動してくることによって その遺伝子の発現様式を変化させるものです ( 図 2) 融合タンパク質は比較的容易に検出できるので 前者のような二つの遺伝子組み換えの例はこれまで数多く発見されてきたのに対して 後者の場合は 広範囲のゲノム

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図 1 ヘテロクロマチン化および遺伝子発現不活性化に関わる因子ヘテロクロマチン化および遺伝子発現不活性化に関わる DNA RNA タンパク質 翻訳後修飾などを示した ヘテロクロマチンとして分裂酵母セントロメアヘテロクロマチンと哺乳類不活性 X 染色体を 遺伝子発現不活性化として E2F-Rb で制御

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図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定-統合失調症における新たな予防法・治療法開発への手がかり-

統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を,神経発達関連遺伝子のNDE1内に同定した

2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は

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結果 この CRE サイトには転写因子 c-jun, ATF2 が結合することが明らかになった また これら の転写因子は炎症性サイトカイン TNFα で刺激したヒト正常肝細胞でも活性化し YTHDC2 の転写 に寄与していることが示唆された ( 参考論文 (A), 1; Tanabe et al.

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プロジェクト概要 ー ヒト全遺伝子 データベース(H-InvDB)の概要と進展

の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形

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生物時計の安定性の秘密を解明

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れており 世界的にも重要課題とされています それらの中で 非常に高い完全長 cdna のカバー率を誇るマウスエンサイクロペディア計画は極めて重要です ゲノム科学総合研究センター (GSC) 遺伝子構造 機能研究グループでは これまでマウス完全長 cdna100 万クローン以上の末端塩基配列データを

報道機関各位 平成 27 年 8 月 18 日 東京工業大学広報センター長大谷清 鰭から四肢への進化はどうして起ったか サメの胸鰭を題材に謎を解き明かす 要点 四肢への進化過程で 位置価を持つ領域のバランスが後側寄りにシフト 前側と後側のバランスをシフトさせる原因となったゲノム配列を同定 サメ鰭の前

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化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典

報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳

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報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

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共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1

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報道発表資料 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - ポイント マイクロ RNA が翻訳の開始段階を阻害 標的 mrna の尻尾 ポリ A テール を短縮

核内受容体遺伝子の分子生物学

H29年報 12 組織恒常性MO

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PRESS RELEASE (2014/2/6) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL:

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( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子

本成果は 以下の研究助成金によって得られました JSPS 科研費 ( 井上由紀子 ) JSPS 科研費 , 16H06528( 井上高良 ) 精神 神経疾患研究開発費 24-12, 26-9, 27-

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研究成果報告書

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人工知能補足_池村

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM

研究成果報告書

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DVDを見た後で、次の問いに答えてください

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1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

図 1 マウス細胞におけるヘテロクロマチン じて凝集したままの状態を維持しており, 構造的ヘテロク ロマチンと非常によく似た構造を持つと考えられている. 不活性化 X の例では, 染色体レベルでヘテロクロマチン 化するという大きな構造変化を受けるが, 染色体上には ミクロなレベルの不活性化領域が多く

な 本来ユークロマチンとしての特徴を持つ領域が 発生の段階で構造的クロマチンと同様な凝縮構造を取る場合を 選択的 (facultative) ヘテロクロマチンと呼んで区別している クロマチンの基本単位として知られるヌクレオソームは 四種類のヒストン (H2A, H2B, H3, H4) を二個ずつ含

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

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前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

研究の背景と経緯 植物は 葉緑素で吸収した太陽光エネルギーを使って水から電子を奪い それを光合成に 用いている この反応の副産物として酸素が発生する しかし 光合成が地球上に誕生した 初期の段階では 水よりも電子を奪いやすい硫化水素 H2S がその電子源だったと考えられ ている 図1 現在も硫化水素

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平成14年度研究報告

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産

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スライド 1

今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス

センシンレンのエタノール抽出液による白血病細胞株での抗腫瘍効果の検討

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2. 手法まず Cre 組換え酵素 ( ファージ 2 由来の遺伝子組換え酵素 ) を Emx1 という大脳皮質特異的な遺伝子のプロモーター 3 の制御下に発現させることのできる遺伝子操作マウス (Cre マウス ) を作製しました 詳細な解析により このマウスは 大脳皮質の興奮性神経特異的に 2 個

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微鏡で観察した際に 他の核内領域に比べて非常に濃く染色される (=DNA 含量に富む ) 領域として 反対に淡く染色されるユークロマチンとの対比から 約 70 年以上も前に定義された言葉である ヘテロクロマチンは 細胞周期を通じて常に分裂期染色体のように凝集したままの状態を維持し 他の染色体領域に比

平成 29 年 6 月 9 日 ニーマンピック病 C 型タンパク質の新しい機能の解明 リソソーム膜に特殊な領域を形成し 脂肪滴の取り込み 分解を促進する 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長門松健治 ) 分子細胞学分野の辻琢磨 ( つじたくま ) 助教 藤本豊士 ( ふじもととよし ) 教授ら

ルス薬の開発の基盤となる重要な発見です 本研究は 京都府立医科大学 大阪大学 エジプト国 Damanhour 大学 国際医療福祉 大学病院 中部大学と共同研究で行ったものです 2 研究内容 < 研究の背景と経緯 > H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルスは 1996 年頃中国で出現し 現在までに

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導

ん細胞の標的分子の遺伝子に高い頻度で変異が起きています その結果 標的分子の特定のアミノ酸が別のアミノ酸へと置き換わることで分子標的療法剤の標的分子への結合が阻害されて がん細胞が薬剤耐性を獲得します この病態を克服するためには 標的分子に遺伝子変異を持つモデル細胞を樹立して そのモデル細胞系を用い

1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が

植物の機能と制御 平成 12 年度採択研究代表者 村田稔 ( 岡山大学資源生物科学研究所教授 ) 植物における染色体機能要素の分子的解析と人工染色体の構築 1. 研究実施の概要植物の染色体は 3つの機能要素 ( セントロメア テロメア 複製起点 ) によって維持されている 本研究では 最も重要な機能

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研究の詳細な説明 1. 背景細菌 ウイルス ワクチンなどの抗原が人の体内に入るとリンパ組織の中で胚中心が形成されます メモリー B 細胞は胚中心に存在する胚中心 B 細胞から誘導されてくること知られています しかし その誘導の仕組みについてはよくわかっておらず その仕組みの解明は重要な課題として残っ

博士学位論文審査報告書

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について

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計画研究 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシン

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する

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様式 C-19 F-19 Z-19( 共通 ) 1. 研究開始当初の背景リボソーム RNA 遺伝子 (rdna) は 同一配列が 100 回以上繰り返して存在し 染色体の大きな領域 ( 酵母の場合は 12 番染色体の 60% ゲノム全体の 10%) を占める巨大反復遺伝子群である そのため遺伝子間の非コード DNA 領域中には 染色体維持に必要な機能性配列 ( インターメア ) が集中して存在し 非コード DNA 領域の機能を知る上で絶好のモデル領域である また rdna は最大級の脆弱部位でもあり その安定性やコピー数の変化が 細胞老化の促進や DNA ダメージ耐性の低下を引き起こすことが知られている 2. 研究の目的本研究では rdna の安定化に関わる因子を網羅的に同定し 申請者が開発した全てのコピーで特定配列の改変が可能な系を用いて非コード領域の染色体維持に果たす役割について解明する さらに rdna に起因した染色体全体の安定性の低下を包括的に防ぐネットワーク機構 その破綻が細胞機能に与える影響について酵母と動物細胞を用いて解析する 子ネットワークを解析する さらに動物細胞でホモログ遺伝子のノックダウンを行い rdna の安定性に与える影響を調べる (3) rdna の状態の変化が細胞に及ぼす影響の解析 :(2) で作製した rdna の安定性やコピー数を変化させた細胞の表現型を特に細胞老化 DNA ダメージ耐性等に着目し観察する 最終的に rdna 及びその非コード DNA 領域の持つ新しい機能の同定を目指す 4. 研究成果 (1) rdna の安定性に関わる因子の網羅的解析 : 酵母の遺伝子欠損ライブラリー 4800 株の rdna の安定性を調べ ( 図 1) 結果をデータベース化し一般公開した http://lafula-com.info/kobayashiken/geldata/inde x.php データベースでは rdna の不安定性をランク付けし 検索エンジンによるソート機能を付加し さらにすべての遺伝子を酵母遺伝子データベース (SGD) とリンクすることで 遺伝子の既知の情報に簡単にアクセスできるようにした利用者の使いやすいデータベースを構築した 3. 研究の方法 (1) rdna の安定性に関わる因子の網羅的解析 :rdna の安定性が変化するとコピー数が著しく変動するため パルスフィールド電気泳動法でその染色体全体の長さの変化として容易に検出することができる 酵母の遺伝子欠損ライブラリー (4800 株 ) 全株の rdna の安定性を調べ rdna の安定性に関わる遺伝子を同定する 得られた遺伝子の情報は領域内で共有し 個々の遺伝子の rdna 維持における役割について解析する (2) rdna の安定化機構の解析 :(1) で同定された遺伝子の機能をバイオインフォマティクス 遺伝学 生化学 バイオイメージングの手法により 領域内での連携を駆使して解析し rdna を中心とした染色体維持の遺伝 (2) rdna の安定化機構の解析 : (1) で同定された rdna の安定性の関わる 708 の遺伝子についてバイオインフォマティクスを駆使して機能による分類を行い どのような遺伝子が関わっているのか解析した 結果として これまで予想されていた DNA 複製や組換え修復に関わる遺伝子のみならず遺伝子の転写やヒストン修飾 膜タンパク質など 多様な機能の遺伝子が rdna の安定性に関わっていることが判明した (Saka et al., 2016) またこのスクリーニングの結果見つかったいくつかの特徴的な変異株を解析した 例えば rtt109 変異株は rdna が不安定なことに加えてコピー数が通常の約 3 倍に増加していた Rtt109 はヒストンアセチル化作用を持っており この変異株では DNA に

えて rdna の安定性を自在に変えられる株 (Mb) を作成した その結果 Gal プロモーターを 3.13 ON にし rdna を不安定にすると 同時に寿 2.70 2.35 命の短縮が観察された また逆に Gal プロモ ーターを OFF にし rdna を安定化すると寿 1.81 1.66 1.37 1.05 命が延長した Saka et al., 2013 以上のこ とから rdna の安定性が細胞の老化速度に 影響し 寿命を決定していることが判明した (Mb) 3.13 (4) 動物細胞での rdna のインターメア解析 2.70 2.35 rdna の構造は 酵母からヒトの細胞に至る 1.81 1.66 1.37 1.05 まで高度に保存されていることから動物細 胞でも酵母と同様な生理機能が期待される そこで動物細胞の rdna の組換えに関わる 因子の同定を試みた その結果ヒト及びマウ 図1 rdna 不安定株の検索 例 スの rdna の複製阻害配列のクローニング 4,800 遺伝子欠損株の DNA をパルスフィールド電気泳動で解析した に成功し そこの特異的に結合するタンパク 結果の一部 40 株 上がエチジウムブロマイド染色 下がその 質 TTF1 を 同 定 し た Akamatsu & rdna プローブによるサザン解析 12 番染色体 矢印のレーンが rdna 不安定株 (sir2 変異株 一番左のレーンが野生株 Kobayashi, 2015 TTF1 をノックダウンす ると確かに複製阻害活性の顕著な減少が観 切断が生じた際 自身の染色体 あるいは環 察された また動物細胞特有の現象としては 状の rdna 分子と組換え その後ローリング 転写されるコピーとされないコピーがエピ サークル型の複製が生じることでコピー数 ジェネティックな制御を受けており さらに の異常増加が起こっていることが判明した 転写されるコピーのみで複製阻害活性が観 Ide et al., 2013 つまり Rtt109 の分子機能 察された TTF1 は rdna の転写の活性化に としては DNA の 2 本鎖切断後の修復組換え も関わっていることから 転写開始と複製阻 で 正しい 鋳型 と組換えるのに必要な働 害をカップリングさせることで 複製と転写 き有すると考えられる の衝突を回避し rdna の安定性を維持して また 同様にスクリーニングで見つかった いると考えられる 今後 rdna の安定性と細 rdna が非常に不安定な TEL1 欠損株の解析 胞老化の関係についても解析する予定であ から 興味深いことに損傷を受けた rdna は る Tel1 依存的に核膜孔に移動し そこで 隔離 されることにより異常なコピー間での組換 えを防いでいることが判った 鵜之沢英理博 士論文 2016 (3)rDNA の状態の変化が細胞に及ぼす影響の 解析 rdna が不安定な変異株では寿命の短縮が見 られることから rdna の不安定性と寿命と の関連性が指摘されていた その関係性を直 接捉えるために rdna の安定性に関わる非 コード機能性配列 インターメア である非 コードプロモーターをすべてのコピーで人 為的に誘導可能な Gal プロモーターと置き換 5 主な発表論文等 雑誌論文 計 22 件 1 Kobayashi T, Sasaki M 査読有 (2017) rdna stability is supported by many "Buffer genes" -Introduction to the Yeast rdna Stability Database. FEMS yeast res. http://dx.doi.org/10.1093/femsyr/fox001 2 Saka K, Takahashi A, Sasaki M, Kobayashi T 査読有 (2016). More than 10% of yeast genes are related to genome stability and influence cellular senescence via rdna maintenance. Nuclei Acid Res. 44: 4211-4221 doi: 10.1093/nar/gkw110 3 Akamatsu Y, Kobayashi T 査読有 (2015). The Human PolI Transcription Terminator Complex Acts as a Replication Fork Barrier that Coordinates the Progress of Replication with rrna Transcription

Activity. Mol. Cell. Biol. 35, 1871-1881 doi: 10.1128/MCB.01521-14. 4 Kobayashi T( 査読有 )(2014) Ribosomal RNA gene repeats, their stability and cellular senescence. Proc Jpn Acad Ser B Phys Biol Sci 90,119-129. http://doi.org/10.2183/pjab.90.119 5 Fawcett JA, Iida T, et al. (11 名中 8 番目 ) ( 査読有 )(2014) Population Genomics of the Fission Yeast Schizosaccharomyces pombe. PLoS One 9: e104241*equal contribution doi:10.1371/journal.pone.0104241 6 Ganley AR, Kobayashi T ( 査読有 )(2014) Ribosomal DNA and cellular senescence: new evidence supporting the connection between rdna and aging. FEMS Yeast Res14,49-59.doi:10.1111/1567-1364.12133 7 Saka K, Ide S, Ganley AR, Kobayashi T. ( 査読有 )(2013) Cellular senescence in yeast is regulated by rdna noncoding transcription. Curr Biol 23, 1794-1798. doi:10.1016/j.cub.2013.07.048 F1000 recommended. 8 小林武彦 赤松由布子 ( 査読無 )(2013) リボソーム RNA 遺伝子の不安定性と生理作用生化学 84 巻 pp839-844 9 Ide S, Saka K, Kobayashi T ( 査読有 ) (2013). Rtt109 prevents hyper-amplification of ribosomal RNA genes through histone modification in budding yeast. PLoS Genet. 9: e1003410. doi.org/10.1371/journal.pgen.1003410 10 小林武彦 ( 査読無 )(2013) 染色体安定性の鍵を握る反復配列の維持機構 実験医学 31 2573-2577 11 Poole AM, Kobayashi T, Ganley AR ( 査読有 ) (2012). A positive role for yeast extrachromosomal rdna circles? Bioessays 34: 725-729.doi: 10.1002/bies.201200037. 12 Ganley AR, Breitenbach M, Kennedy BK, Kobayashi T ( 査読有 ) (2012). Yeast hypertrophy: cause or consequence of aging? Reply to Bilinski et al. FEMS Yeast Res. 12: 267-268. doi: 10.1111/j.1567-1364.2012.00796.x 13 Iida T, Iida N, Tsutsui Y, Yamao F, Kobayashi T ( 査読有 ) (2012) RNA interference regulates the cell cycle checkpoint through the RNA export factor, Ptr1, in fission yeast. BBRC 427, 143-147. doi:10.1016/j.bbrc.2012.09.027 14 小林武彦 ( 査読無 )(2012) 概論 今開かれる非コード DNA 領域の世界 実験医学 30 2202-2208 15 小林武彦 ( 査読無 )(2012) rdna 巨大反復遺伝子群による細胞老化制御 実験医学 30 2228-2233 16 Kobayashi T ( 査読有 ) (2011). How does genome instability affect lifespan?: roles of rdna and telomeres. Genes Cells 16: 617-624. doi: 10.1111/j.1365-2443.2011.01519.x. 17 Ganley AR, Kobayashi T ( 査読有 ) (2011). Monitoring the rate and dynamics of concerted evolution in the ribosomal DNA repeats of Saccharomyces cerevisiae using experimental evolution. Mol. Biol. Evol. 28: 2883-2891. doi: 10.1093/molbev/msr117 18 Miyazaki, T, Kobayashi, T. ( 査読有 ) (2011). Visualization of the dynamic behavior of ribosomal RNA gene repeats in living yeast cells. Genes Cells 16: 491-502. doi: 10.1093/molbev/msr117 19 Kobayashi, T. ( 査読有 ) (2011). Regulation of ribosomal RNA gene copy number and its role in modulating genome integrity and evolutionary adaptability in yeast. Cell. Mol. Life Sci. 68: 1395-1403. F1000 recommended. doi: 10.1007/s00018-010-0613-2. 20 小林武彦 坂季美子 ( 実験書 査読無 ) (2011) 実験医学別冊 核酸実験の原理とプロトコール 羊土社 p85-91 21 小林武彦 ( 総説 査読無 )(2011) 核小体の新機能 生体の科学 細胞核 構造と機能 医学書院 vol.62: 412-415 22 小林武彦 ( 総説 査読無 )(2011) リボソームRNA 遺伝子の安定性と細胞老化 生体の科学 細胞核 構造と機能 医学書院 vol.62: 416-417 学会発表 ( 計 27 件 ) 1. Kobayashi T( 招待講演 )rdna stability determines the fate of cell 国際シンポジウム Molecular Biology of Ageing オランダ フローリンゲン 2015 年 10 月 25-28 日 2. 小林武彦第 23 回 DNA 複製 組み換え 修復ワークショップ全遺伝子の約 10% がゲノムの安定性に関わっている 焼津グランドホテル ( 焼津市 )2015 年 10 月 19-21 日 3. Kobayashi T( 招待講演 )More than 10 % of yeast genes are related to genome stability and influence cellular senescence via rdna maintenance. 国際シンポジウム Non-coding DNA and Chromosomal Integrity 夢舞台国際会議場 ( 兵庫県淡路市 )2015 年 8 月 7-8 日 4. Kobayashi T( 招待講演 ) Reprogramming in yeast 大阪大学蛋白研究所セミナー 大阪大 ( 吹田市 )2015 年 5 月 18-19 日 5. Kobayashi T( 招待講演 ) 細胞老化とエピジェネティクス 第 9 回日本エピジェネティクス研究会年会 一橋講堂 ( 東京都 )2015 年 5 月 25-26 日 6. Kobayashi T( 招待講演 ) 細胞の若返

りの分子機構 第 15 回日本抗加齢医学会総会 福岡国際会議場 ( 福岡市 )2015 年 5 月 29 日 7. 小林武彦 ( 招待講演 ) 若返りの分子機構 分生研シンポジウム 東京大 ( 東京都 )2014 年 12 月 15 日 8. Kobayashi T( 招待講演 ) rdna stability and cellular senescence Vienna Biocenter connference オーストリア ウィーン 2014 年 12 月 4-6 日 9. Kobayashi T( 招待講演 ) Instability of repetitive sequence and cellular senescence 日本分子生物学会シンポジウム パシフィコ横浜 ( 横浜市 )2014 年 11 月 25-27 日 10. 小林武彦 ( 招待講演 ) rdna stability and cellular senescence 熊本大リエゾンラボ研究会 熊本大 ( 熊本市 )2014 年 10 月 14-15 日 11. 小林武彦 ( 招待講演 ) ゲノムの安定性と細胞老化 日本生化学会大会シンポジウム 京都国際会議場 ( 京都市 )2014 年 10 月 7-10 日 12. 小林武彦 核膜近傍のタンパク質が rdna の安定性に寄与する 酵母遺伝学フォーラム 東京大 ( 東京都 )2014 年 9 月 1-3 日 13. Kobayashi T( 招待講演 ) rdna stability and cellular senescence ゴードン会議 香港 2014 年 7 月 6-11 日 14. 小林武彦 坂季美子 井手聖 オーステンガンレイ 非コードの転写と細胞老化 第 46 回酵母遺伝学フォーラム東北学院大 ( 仙台市 )2013 年 9 月 8-10 日 15. Kobayashi T ( 招待講演 ) Noncoding transcription regulates senescence in yeast 国際シンポジウム Evolution of non-coding DNA region 湘南国際村 ( 横須賀市 )2013 年 8 月 18 日 16. 小林武彦 ( 招待講演 ) 公開シンポジウム 遺伝情報場 非コード DNA 領域が制御する細胞老化機構 東京ステーションコンファレンス ( 東京都 )2013 年 1 月 11 日 17. 坂季美子 オーステンガンレイ 井手聖 小林武彦 rdna と細胞老化 第 45 回酵母遺伝学フォーラム 第 20 会酵母合同シンポジウム 京都大 ( 京都府宇治市 )2012 年 4-6 日 18. 小林武彦 rdna の安定性と細胞老化 第 1 回リボソームミィーティング 広島大 ( 東広島市 )2012 年 3 月 15 日 19. 小林武彦 ( 招待講演 ) リボソーム RNA 遺伝子と細胞老化 日本農芸化学会シンポジウム 京都女子大 ( 京都市 )2012 年 3 月 2 日 20. Kobayashi T ( 招待講演 ) rdna recombination and cellular senescence EMBO Workshop セビリア Spain 2012 年 5 月 21~25 日, 21. Kobayashi T ( 招待講演 ) rdna instability and cellular senescence FASEB meeting コロラド米国 2012 年 7 月 15~20 日 22. Kobayashi T( 招待講演 ) rdna instability and cellular senescence The 8th 3R Symposium 夢舞台国際会議場 ( 兵庫県淡路市 )2012 年 11 月 25~28 日 23. 小林武彦 RTT109 は rdna の異常増幅を防ぐ 第 29 回染色体ワークショプ ニュー水戸屋 ( 仙台市 )2012 年 1 月 26 日 24. Kobayashi T ( 招待講演 ) Recovery of rdna stability contributes to rejuvenation in yeast 日本分子生物学会シンポジウム パシフィコ横浜 ( 横浜市 )2011 年 12 月 15 日 25. 小林武彦 ヒストン修飾とリボソーム RNA 遺伝子のコピー数制御 酵母遺伝学フォーラム第 44 回研究報告会 九州大 ( 福岡市 )2011 年 9 月 6 日 26. Kobayashi T ( 招待講演 ) Maintenance of the ribosomal RNA gene repeat and its role in cellular senescence The 5th International Workshop on Cell Regulations in Division and Arrest. OIST( 沖縄県恩納村 )2011 年 10 月 24 日 27. Kobayashi T ( 招待講演 ) Regulation of ribosomal RNA gene copy number and its role in modulating genome integrity and evolutionary adaptability in yeast OIST Workshop(QECG2011): Linkage and Recombination in Genome sequences. 2011 年 5 月 25 日 OIST( 沖縄県恩納村 ) 図書 ( 計 6 件 ) 1. 小林武彦 ( 著書 ) 寿命は何が決めるのか 長生き遺伝子のヒミツ 岩波ジュニア新書 2016 年 2 月 2. Kobayashi, T. ( 著書 共著 )Genome Instability of Repetitive Sequence: Lesson from the Ribosomal RNA Gene Repeat. In DNA Replication, Recombination, and Repair Hanaoka, F and Sugasawa K. ed. Springer Part IV, Chapter 10; pp235-247. 2016 年 1 月 DOI10.1007/978-4-431-55873-6 3. 小林武彦 ( 著書 編集 ) ゲノムを司るインターメア 非コード DNA の新たな展開 ~ 化学同人 2015 年 11 月 4. 小林武彦 ( 著書 共著 ) 遺伝子が語る生命 38 億年の謎 悠書館 国立遺伝研編 2014 年 6 月 5. 小林武彦 ( 著書 共著 ) 岩波書店岩波生物学辞典第 5 版 2013 年 3 月 6. 小林武彦 ( 著書 共著 ) 遺伝子図鑑 悠書館 国立遺伝研編 2013 年 10 月 その他 ホームページ

小林研究室 http://lafula-com.info/kobayashiken/cytog en/index.html 新学術領域 非コード DNA http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~jnakayam /ncdna.html rdna 安定性データベース 2016 年 2 月公開 http://lafula-com.info/kobayashiken/geldata /index.php アウトリーチ活動 1 三島市図書館講演会 なぜゾウはなぜネズミより長生きか? 2015 年 2 月 28 日 2 高校生職場体験 生命科学への誘い (2011-2015) 毎夏 計 5 回 3 高校生対象市民公開講座 ゲノムの調べ 神奈川 横浜 2015 年 2 月 8 日 4 地域 FM ラジオ局ボイスキュー サイエンスナウ ボランティアパーソナリティー 2011-2015 年 年 12 回出演 5 三島市市民公開講演会 生き物の寿命 三島市 2013 年 11 月 研究成果の公開等 < プレスリリース > 1 2013 年 8 月 29 日 @ 文部科学省記者クラブ サーチュイン遺伝子は 本当に長寿遺伝子だった ゲノムを安定化することで老化を防ぐ長寿を実現する作用機序を解明 < テレビ >(2013 年 ) 1 8 月 30 日 NHK ニュース おはよう日本 2 8 月 30 日テレビ朝日 やじうまテレビ 3 8 月 30 日テレビ朝日 モーニングバード 4 8 月 30 日テレビ朝日 ANN ニュース < 新聞 >(2013 年 ) 1 9 月 5 日毎日新聞朝刊 2 9 月 3 日日本経済新聞 3 9 月 3 日日経産業新聞 4 9 月 3 日日刊工業新聞 5 8 月 30 日静岡新聞 6 8 月 30 日宮崎新聞 < 雑誌 >(2013 年 ) 1 9 月 9 日日経バイオテク 2 10 月 20 日パンプキン 11 月号 < ネットニュース >(2013 年 ) 1 8 月 30 日 Yahoo ニュース 2 8 月 30 日時事ドットコム 3 8 月 30 日ウオール ストリート ジャーナル 4 8 月 30 日ニコニコニュース その他のマスコミ報道 取材対応 1 2016 年 2 月 6 日人間は何歳まで生きられるのか? ウェブジャーナル 日経グッデイ 2 2015 年 3 月 21 日老化を防ぐ 若返り薬 実現間近? ウェブジャーナル R25 3 2015 年 3 月 22 日 薄毛は隔世遺伝 は嘘だった!? ウェブジャーナル R25 4 2015 年 4 月 29 日縄文顔 / 弥生顔って本当にあるの? ウェブジャーナル R25 5 2015 年 5 月 6 日人の 恐怖心 は遺伝する のか? ウェブジャーナル R25 6 2015 年 5 月 11 日プチ断食が健康にいいって本当? ウェブジャーナル R25 7 2015 年 3 月 14 日テレビ朝日 ミライの鏡 出演 8 2015 年 2 月 24 日 NHK BS プレミアム 関口宏のそもそも 出演 コメント ミニレビュー 1 小林武彦 細胞はいかに若返るか 建築保全センター Re 特集 アンチエイジング p52-55 2016 年 1 月 2 小林武彦 本当は楽しいドケチ研究 教えてエコ実験 returns 実験医学 vol.33 p2290-2293 2015 年 9 月 3 小林武彦長寿遺伝子の正体 Medical Science Digest vol.40 p666-667 2014 年 国際シンポジウムの主催 1 3R(DNA replication, recombination and repair) symposium 2014 年 11 月静岡県御殿場市御殿場高原ホテル 6. 研究組織 (1) 研究代表者小林武彦 (KOBAYASHI, Takehiko) 東京大学 分子細胞生物学研究所 教授研究者番号 :40270475 (2) 連携研究者 1 飯田哲史 (IIDA, Tetsushi) 東京大学 分子細胞生物学研究所 助教研究者番号 :60391851 2 赤松由布子 (AKAMATSU, Yufuko) 東京大学 分子細胞生物学研究所 助教研究者番号 :50381661 3 佐々木真理子 (SASAKI, Mariko) 東京大学 分子細胞生物学研究所 助教研究者番号 :50722013 4 堀籠智洋 (HORIGOME, Chihiro) 東京大学 分子細胞生物学研究所 助教研究者番号 :10771206 (3) 研究協力者 1 坂季美子 (SAKA, Kimiko) 国立遺伝学研究所 技術支援員 2 榮岩春奈 (HAEIWA, Haruna) 総合研究大学院大学 大学院生 3 鵜之沢英理 (UNOZAWA, Eri) 総合研究大学院大学 大学院生 4 高橋明大 (TAKAHASHI, Akihiro) 総合研究大学院大学 大学院生 5 若月剛 (WAKATSUKI, Tsuyoshi) 東京工業大学大学院 大学院生 6 鈴木雄 (SUZUKI, Yu) 東京工業大学大学院 大学院生