分析事例 の作成方法 分析に用いた DB 以下に示す DL ファイルは 全て 05 年の農業集落基準です 表名 ( ファイル名称 ) 表コード年次出典資料名利用項目対象列 農林業経営体 _ 経営耕地の状況 (SA0_005_05_.xlsx) (SA0_00_05_.xlsx) (SA0_05_05_.xlsx) SA0 005 00 05 農林業センサス 経営耕地のある経営体数経営耕地面積 農業経営体 _ 経営耕地面積規模別経営体数 (SA_005_05_.xlsx) (SA_00_05_.xlsx) (SA_05_05_.xlsx) SA05 005 00 05 農林業センサス 計経営耕地なし各経営耕地面積 階層 L~U 列 地域指標 _ 農業地域類型 (IA000_0_05_.xlsx) 地域指標 _ レコード区分 (IA000_05_05_.xlsx) 分析データの作成方法 () 作業の流れ IA000 0 地域指標 農業地域類型 次分類 農業地域類型 次分類 IA000 05 地域指標 市区町村レコード旧市区町村レコード農業集落レコード非認定地域レコード 表計算ソフトは Microsoft Excel を利用しています L 列 M 列 N 列 データの DL 表計算ソフトによる分析用データの作成 データ項目の集約 独自データの追加 分析指標の追加 グラフ 地図作製用データの作成 データを基にグラフ 地図を作成 () 具体的なデータ作成の方法 分析に必要なデータを活かす DB からダウンロードします 農林水産省ホームページ 統計情報 > 地域の農業を見て 知って 活かすDB> 農林業センサス分析に必要な各年次の農林業センサス結果をダウンロードします ファイルは任意の場所に保存します HP 画面 ダウンロード 05 年農林業センサス 00 年農林業センサス (05 年農業集落基準 ) 005 年農林業センサス (05 年農業集落基準 ) 詳しい作業の方法は データ利用の手引 を参照してください http://www.machimura.maff.go.jp/shurakudata/doc/tebiki_05.pdf DL ファイルから分析に必要な項目を集約して 分析用のデータファイルを作成します DLした IA000_0_05_XX.xlsx IA000_05_05_XX.xlsx SA0_0 _05_XX.xlsx SA05_0 _05_XX.xlsx のファイルを開きます 利用するデータ項目がわかりやすいようにセルを色を付けています IA000_0_05_XX.xlsxを展開 利用するデータ項目
IA000_05_05_XX.xlsx を展開 旧市区町村別や農業集落別のデータを集計し 表やグラフを作成する際に 集計対象となるレコードを特定するためのフラグとなります SA0_0 _05_XX.xlsx SA05_0 _05_XX.xlsx を展開 利用するデータ項目 全てのデータファイルの基本指標部分は レコード数 並び順が一定となっています このため いずれかのファイルをベースに もう片方のファイルからデータ項目列をコピー & ペーストします IA000_0_05_XX.xlsx に IA000_05_05_XX.xlsx SA0_0 _05_XX.xlsx SA05_0 _05_XX.xlsx の利用するデータ項目を貼り付け 必要に応じて不要データを削除 追加したデータ 注 : 項目名が同じ場合は 調査年次などを追加して それぞれのデータ項目が分類できるようにしてください また 集約したファイルは 元データを保護するためにも別名で保存しておくようにしましょう 保存した分析用データ 各地域の状況や保有している独自のデータを必要に応じて追加します 利用者自らが作成した市町村データや集落データを取り入れることで様々な集計が可能となります 山形県の振興地域を独自データとして追加 市区町村ごとに一定の地域を指定 村山地域 = 山形市 上山市 寒河江市 村山市 天童市 東根市 尾花沢市 山辺町 中山町 河北町 西川町 朝日町 大江町 大石田町 最上地域 = 新庄市 金山町 最上町 舟形町 真室川町 大蔵村 鮭川村 戸沢村 置賜地域 = 米沢市 長井市 南陽市 高畠町 川西町 小国町 白鷹町 飯豊町 庄内地域 = 鶴岡市 酒田市 三川町 庄内町 遊佐町 フィルタ機能を活用し 該当する市町村を表示しすることで 容易にコードを入力することができ 入力ミスを防ぐことができます
分析用データをグラフや地図に利用できるように加工します 農業集落コード(E 列のrcom) が 999 である非認定農業集落のレコードをP 列 非認定レコード 項目を基にフィルタ機能を利用して削除します また データに含まれる文字で入力された ー を 0 ( ゼロ ) に @ X を ( 空白 ) に置換しておきます 必要なデータのみの作成が完了 フィルタ機能で のみを表示表示された行を選択して全て削除 X @ や - 等の文字列の場合 次の分析指標の計算において #VALUE! などのエラーとなります エラーはグラフ作成や地図作成の際に正しく表示されない場合がありますので この段階でエラーとならないように置換します 置換の方法は データ利用の手引を参考に作業を行ってください 5 分析用データを基に 項目間や年次間を比較するための分析指標を追加します それぞれの年次において 経営規模の拡大状況や大規模経営体の動向を見るための指標として 平均経営耕地面積 一定規模以上の経営体の割合 を分析指標として追加します 分析指標の計算方法 平均経営耕地面積 (a) = 経営耕地総面積 / 経営耕地のある経営体数 平均経営耕地面積の増減面積 (a) = 05 年平均経営耕地面積 -005_ 平均経営耕地面積 平均経営耕地面積の増減割合 (%) = 平均経営耕地面積の増減面積 /005_ 平均経営耕地面積 *00 経営耕地 0ha 以上経営体数割合 = 経営耕地 0ha 以上経営体数 / 経営耕地のある経営体数 *00 経営耕地 0ha 以上の増減経営体数 = 05_ 経営耕地 0ha 以上経営体数 -005_ 経営耕地 0ha 以上経営体数 追加した分析指標 エラー表示が発生しない数式による計算方法 005_ 平均経営耕地面積の場合 ( 上記図中のセルBP0を対象 ) BP0 = IF(OR(Q0=,R0= ),,IF(OR(Q0=0,R0=0),0,ROUND(R0/Q0,0))) の条件式により 005_ 経営耕地のある経営体数 (Q 列 ) または 005_ 経営耕地面積 (R 列 ) が空白の場合に 空白を値とします の条件式により 005_ 経営耕地のある経営体数 (Q 列 ) または 005_ 経営耕地面積 (R 列 ) が 0 ( ゼロ ) の場合に 0 を値とします の計算式により 及び に該当しない場合 (Q 列 R 列に 以上の数値が入力されている場合 ) 平均経営耕地面積を算出します
6 グラフ用データを作成します 5 で作成したデータを基に グラフ作成に必要なデータを作成します ここでは 農業地域類型別と振興地域別に 0 年間の経営規模拡大の動きを見るために 005 年 00 年 05 年の平均経営耕地面積を集計したデータを作成します 農業地域類型別のグラフ作成に用いるデータの集計表 a b 振興地域別のグラフ作成に用いるデータの集計表 集計するデータ領域 グラフに利用するデータ領域 c d a 集計のための関数 農業地域類型別 ( 都市的地域 ) の 005 年経営耕地のある経営体数 =SUMPRODUCT((!N:N075=)*(!J:J075=B5),(!Q:Q075)) 集計旧市区町村の判断 農業地域類型の判定 経営体数を集計 b 農業地域類型別 ( 平地農業地域 ) の 00 年経営耕地面積 =SUMPRODUCT((!N:N075=)*(!J:J075=B6),(!T:T075)) 経営耕地面積を集計 c 振興地域別 ( 最上地域 ) の 00 年経営耕地のある経営体数 =SUMPRODUCT((!N:N075=)*(!L:L075=B6),(!S:S075)) 5 振興地域の判定 d 振興地域別 ( 県平均 ) の 05 年経営耕地面積 =SUMPRODUCT((( C:C075="000")*,(!V:V075)) 6 都道府県計のレコードを判定 上記数式の は集計対象となるデータが入力されている Excel シート名となります では 集計対象となるレコードを判定します 農業地域類型は 旧市区町村別に指定されるため N 列の 旧市区町村レコード 項目 行目 ~075 行目までを指定します では により集計対象となった旧市区町村レコードに対して いずれの農業地域類型であるかをB5セルの都市的地域の農業地域類型コードを参照し の 農業地域類型 項目から判定します では により集計対象となった旧市区町村レコードに対する Q 列またはS 列 0 _ 経営耕地のある経営体数 項目の実数を集計し値として返します では により集計対象となった旧市区町村レコードに対する T 列またはV 列 0 _ 経営耕地面積 項目の実数を集計し値として返します 5では により集計対象となった旧市区町村レコードに対して いずれの振興地域であるかをB6セルの村山地域及び B6セルの最上地域の振興地域コードを参照し L 列の 県内振興地域 項目から判定します 6では 集計対象となる都道府県レコードを判定するため 市区町村コードが 000 であるレコードにより判定します
7 QGIS ソフトで利用するデータを作成します で作成したデータを基に QGIS ソフトで利用可能な CSV 形式データを作成します ファイル > 名前を付けて保存 で ファイルの種類 (T) を CSV( カンマ区切り )(*.csv) に変更して名前を付けて保存します 保存された CSV 形式ファイル QGISソフトでは CSVデータを読み込むと 数値であっても文字列として読み込むため CSVファイルの各項目が数値か文字列かを指定するためのCSVT 形式の設定ファイルを作成します このCSVTファイルと作成した CSVデータの名前は同一である必要があるため ここで同じ名前にしておきましょう 詳しくは データ利用の手引 ver.0 ページを参照してください アドバイス! 事例の地図の色分けを行うには QGISソフトのレイヤプロパティ>スタイルにより色分けのルールを指定する必要があります 事例で指定した内容を紹介します 0 年間に経営耕地 0ha 以上の経営体が新設 増加した集落 ( 平成 7 年 7 年 ) のルールの指定 スタイル タブを選択し ルールに基づいた を選択 + ボタンをクリックして 新規ルールを追加します ラベル に 新設 増加した集落 を入力( 凡例となります ) ルール に 0 経営規模地図用データ _005 05_0ha 以上経営体増減数 > 0 と入力 0 経営規模地図用データ はファイル名称 005 05_ 05_0ha 以上経営体増減数 は項目名称で それぞれを _ ( アンダーバー ) で結んでいます 経営耕地 0ha 以上の経営体数別の集落のルールの指定 スタイル タブを選択し ルールに基づいた を選択 + ボタンをクリックして 新規ルールを追加します ラベル に 組織 主業あり 組織あり 主業なし 組織なし 主業あり を入力 ( 凡例となります ) のラベルに対応した ルール に 0 経営規模地図用データ _05_ 組 0ha 以上経営体数 > 0 0 経営規模地図用データ _05_ 組 0ha 以上経営体数 <= 0 と入力 組織と主業地図データ はファイル名称 005 05_ 組織組織 主業あり は項目名称で それぞれを _ ( アンダーバー ) で結んでいます