沖縄県 全 国 人数 構成比 人数 構成比 図表 1. 将来推計人口と年齢 3 区分別人口の将来推計 ( 単位 : 人 全国は千人 %) 年 総人口 1,392,818 1,423,622 1,440,410

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はじめに 当財団では これまで 212 年と 15 年に 沖縄県の 5 年先までの将来推計人口を推計してきたが その後 5 年毎に公表される国勢調査および都道府県別生命表の 215 年の統計が公表されたことから同統計のほか 人口動態調査や住民基本台帳人口移動報告などの年次統計なども直近のデータに更新

h27-001

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平成 27 年国勢調査石垣市人口速報値 ( 平成 28 年 2 月 26 日公表 ) 総人口 :4 万 7,660 人 (H22:4 万 6,922 人 /738 人増 ) 男性人口 :2 万 3,691 人 (H22:2 万 3,310 人 /381 人増 ) 女性人口 :2 万 3,969 人

1.表紙.まえがき.目次

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2013年7月3日

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○01 ①調査の趣旨

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H30 埋没不発弾等処理事業実施計画

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01 hyousi

【説明資料H300126】重度心身障害者医療費助成事業

平成 25 年 3 月 27 日 国立社会保障 人口問題研究所 ( 厚生労働省所管 ) から 日本の地域別将来推計 人口 ( 平成 25 年 3 月推計 ) が公表されました これに基づく石川県関係分の概要は次のとおりです 目次 1 石川県の将来推計人口 1 2 県内市町 地域の将来推計人口 5 3

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調査結果の概要 1 人口 (1) 本県の人口 平成 30(2018) 年 10 月 1 日現在の本県の総人口は 1,952,926 人 ( 男 973,794 人 女 979,132 人 ) で 平成 29(2017) 年 10 月 1 日現在に比べ9,037 人の減少 ( 男 3,309 人減少

1-5

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Ⅳ 比例選挙

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01【那覇市】25成果一覧(様式)

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目次 1 平成 30 年度受診券の取り扱いについて P1 2 自己負担額平成 30 年度特定健康診査 P3 3 平成 30 年度健康診査について P4 4 平成 30 年度健診結果の送付先 P10 5 特定健診等の請求データ作成における留意事項 P11 6 平成 30 年度特定健診受診券の有効期限

【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

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人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

04.H26目次1.2

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

人口推計 における人口の算出方法 Ⅰ 概要 1 人口推計の範囲人口推計の範囲は, 我が国に常住している * 全人口 ( 外国人を含む ) である ただし, 外国人のうち, 外国政府の外交使節団 領事機関の構成員 ( 随員及び家族を含む ) 及び外国軍隊の軍人 軍属 ( 家族を含む ) は除いている

奥尻町人口ビジョン

以上転入 人口のあゆみ 人口の推移と年齢別転入 転出数 平成 9 年 月に市の人口は 万人を突破しました 市は大正 年に人口約 万人でスタートし 昭和 年には 万人 昭和 年には 0 万人になりました 終戦直後の昭和 0 年 月には 0 万人まで減少しましたが その後 高度経済成長期 ( 昭和 0

人 ) 195 年 1955 年 196 年 1965 年 197 年 1975 年 198 年 1985 年 199 年 1995 年 2 年 25 年 21 年 215 年 22 年 225 年 23 年 235 年 24 年 第 1 人口の現状分析 過去から現在に至る人口の推移を把握し その背

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医療費助成事業 コード定義書

2018年10月24日

データを正しく 活用していただくために 今回は 平成 23 年度に市町村国保で実施した特定健診結果のみ集計しています 今後 協会けんぽ沖縄支部の結果とあわせて 改めてデータ集を発行する予定です 1. 集計対象者 今回の集計対象者は 平成 23 年度に特定健康診査を受診した者 ( 市町村国保分のみ )

図 1 予測のフローチャート 全体の年齢 (5 歳階級 ) 別人口の予測 ( ロジャーズ ウィルキンス モデル ) 基準年の及び の 5 歳階級別人口 基準年における 5 歳階級別のからへの転出数 からへの転出数 基準年の及びの出生数 5 歳階級別死亡数 出生率 死亡率 移動率の算定 一般化レスリー

将来人口の試算ケース 独自の純社会移動率 = の場合 この資料は 島田市の将来における人口について 以下の 8 ケースで試算を行ったものです 基本的に から まで 5 年ごとの国勢調査による人口をベースとし ています ( 外国人を含む ) 以下の試算は いずれも独自の 純社会移動なし で行っています

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(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

本章のまとめ 第 4 章当市の人口推移 本章のまとめ 現在までの人口推移は以下のとおりである 1. 人口の減少当市の人口は平成 23 年 7 月 (153,558 人 ) を頂点に減少へ転じた 平成 27 年 1 月 1 日時点の人口は 151,412 人である 2. 人口増減の傾向年齢 3 区分で

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

( 人口のピークは 225 年に ) 平成 27(215) 年国勢調査による東京の人口は 1,352 万人となり 前回の平成 22(21) 年国勢調査 (1,316 万人 ) と比べ 約 36 万人増加した 一方 全国の人口は1 億 2,79 万人となり 前回の1 億 2,86 万人から約 96 万

都道府県の将来推計人口

改版履歴 ( 操作方法に直接影響のない誤脱字の訂正 表現の変更は断りなく行っている ) 版数 改版箇所 改版内容 / 理由 日付 担当者 1.0 版 初版 2013/9/17 WIS 1.1 版 テストモードについて を追記 2013/9/30 情報 介護課森 1.2 版 26 頁

(ホームページ用)沖縄県における平成29年の毒蛇咬症

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2014人口学会発表資料2

資料 4 明石市の人口動向のポイント 平成 27 年中の人口の動きと近年の推移 参考資料 1: 人口の動き ( 平成 27 年中の人口動態 ) 参照 ⑴ 総人口 ( 参考資料 1:P.1 P.12~13) 明石市の総人口は平成 27 年 10 月 1 日現在で 293,509 人 POINT 総人口


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1 RESAS地域経済分析システム人口構成() 人口構成の表示内容 人口構成表示年で選択した年の総人口のヒートマップです 全国を表示する を選択すると 日本全国の地図が表示されます 都道府県単位で表示する を選択すると 指定地域 で選択している都道府県を中心とした縮尺で地図が拡大表示されます 市区町

西宮市の将来人口推計 政策局政策総括室政策推進課 平成 24 年 7 月



目次 1 高齢化率 ( 山形県 ) 1 2 高齢化率 ( 全国 ) 2 3 将来の高齢化率 ( 山形県 ) 3 4 将来の高齢化率 ( 全国 ) 4 5 人口ピラミッド ( 山形県 ) 5 6 平均寿命の推移 6 7 出生数 出生率の推移 7 8 高齢者のいる世帯 ( 山形県 ) 8 9 高齢者のい

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日本の将来推計人口 ( 平成 29 年推計 ) について (2) 推計方法および仮定推計方法については 関数当てはめ法 ( 過去の人口趨勢に数学的関数をあてはめる方法 ) やコーホート変化率法 ( 同一コーホートの 2 時点間の変化率を見る方法 ) などがありますが わが国の将来推計人口ではコーホー

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表 1) また 従属人口指数 は 生産年齢 (15~64 歳 ) 人口 100 人で 年少者 (0~14 歳 ) と高齢者 (65 歳以上 ) を何名支えているのかを示す指数である 一般的に 従属人口指数 が低下する局面は 全人口に占める生産年齢人口の割合が高まり 人口構造が経済にプラスに作用すると

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< 住民基本台帳に基づく > 年齢別人口 町丁別人口 人口動態 等 西暦 町田市の人口の推移 ( 各年 1 月 1 日現在 ) 年少人口 0 歳 ~14 歳の人口です 生産年齢人口 15 歳 ~64 歳の人口です 老齢人

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P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口


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2013 年 9 月 5 日一般財団法人南西地域産業活性化センター 沖縄県の最近の雇用情勢 沖縄県の労働力調査によると 2013 年 6 月の完全失業率は 4.9%( 原数値 ) で 前年同月と比べて 1.7% ポイント改善し 1995 年 6 月の 4.9% 以来 18 年ぶりに4% 台に低下した

( 万人 ) 図 1 12 大都市の人口の推移 H 注 1) 各 10 月 1 日現在の推計人口

断面図 ( 震央分布図を南西方向から見た断面図 ) 地震活動経過図 横軸は日付 縦軸はマグニチュード 震源の深さを色で表している depth( km )0 赤色 30 30< 桃色 80 80< 水色 < 青色 300

 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

1 人口動態の概況 ( 平成 24 年 1 月 ~12 月 ) (1) 出生数 < 減少 > 出生数は56,943 人で前年に比べ1,116 人減少し 出生率は人口千人に対し8.0で 前年と比べ0.2ポイント低下した (2) 死亡数 < 増加 > 死亡数は59,137 人で前年に比べ1,467 人増


Ⅰ 障害福祉計画の策定にあたって

7 設立の登記について 特定非営利活動法人は設立の登記をすることによって成立します ( 特定非営利活動促進法第 13 条第 1 項 ) 設立を認証された団体は 設立認証書が到達した日から 2 週間以内に その主たる事務所の所在地を管轄する法務局において設立の登記をしなければなりません ( 組合等登記

0. ポイント低いが, 宮城県では 歳代における出生率の低さが, 京都府では0 歳代の低さが影響しており, その要因が異なる. 次に, 平均出生年齢と合計特殊出生率との関係をみたものが図 である. 概して, 平均出生年齢と合計特殊出生率との間には負の相関関係がみられる. ただし, 各都道府県が直線上

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平成 30 年度 中小企業課題解決プロジェクト推進事業 公募要領 事前相談期間 平成 30 年 2 月 19 日 ( 月 )~ 平成 30 年 4 月 3 日 ( 火 ) 受付時間 9:00 ~ 17:00 月曜 ~ 金曜 ( 祝祭日を除く ) 申請受付期間 平成 30 年 4 月 4 日 ( 水

Japanese 第 5 回世界若者ウチナーンチュ大会沖縄 2016 (The 5 th World Youth Uchinanchu Festival OKINAWA 2016) 世界若者ウチナーンチュサミット募集要項 趣旨 今日 日本国内及び海外の沖縄社会では 若い世代への文化継承 ウチナーアイ

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ル市民人口の推移 (2012~2060 年 ), 年間入国超過数として15 千人20 千人25 千人を仮定する場合のシンガポール市民人口の推移 (2012~2060 年 ) に関する図は掲載されているが, 細かな推計結果データや推計手法, 仮定について詳細な情報は提供されていない. シンガポール政府

( このページは白紙です )

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2 人口密度 順位 市町村 人口密度 ( 人 / km2 ) 全 県 1, 蕨 市 14, 川 口 市 9, 草 加 市 9, 志 木 市 8, 戸 田 市 7, ふじみ野市 7, 朝 霞 市 7,58

Transcription:

2012 年 11 月 7 日一般財団法人南西地域産業活性化センター 沖縄県の将来推計人口 (2012 年 11 月推計 ) 我が国における公式な将来推計人口は 5 年毎の国勢調査の公表後 国立社会保障 人口問題研究所によって推計 公表されている 将来推計人口とは 全国の将来の出生 死亡 国際人口移動 ( 都道府県別については 国内の他の都道府県への移動も含む ) について仮定を設定し コーホート要因法により 我が国の将来の人口規模ならびに男女 年齢構成の推移について推計を行ったものであり 出生や死亡を高位 中位 低位に仮定して複数の推計を行っている 当財団では コーホート要因法に基づき 2010 年の国勢調査や人口動態調査を用いて 沖縄県および圏域別 市町村別の将来推計人口を推計してみた コーホート とは 同じ年 ( 又は同じ期間 ) に生まれた人々の集団のことを指し コーホート要因法とは 各コーホートについて 自然増減 ( 出生と死亡 ) 及び 純移動 ( 転入と転出 ) という二つの 人口変動要因 それぞれについて将来値を仮定し それに基づいて将来人口を推計する方法である なお 以下の推計結果については 後述の前提条件や推計方法によるものであり 例えば社会移動は過去の実績に基づいていること また 将来における基地の跡地利用などの土地開発事業などは前提条件に含まれていないため 特に市町村人口の推計結果についてはある程度の幅をもってみることに留意する必要がある 1. 将来推計人口の推計結果 (1) 総人口の見通しコーホート要因法を用いて将来推計人口を推計すると 沖縄県の人口は 2010 年の 139 万 2,800 人 ( 百人単位で表記 沖縄県について以下同様 ) から 2024 年に 144 万 4,600 人に達し その後は 2030 年頃にかけて緩やかに減少し 2030 年代に減少率が次第に大きくなっていく見込みである ( 図表 1 2) そして 2043 年には 2010 年とほぼ同じ水準 (139 万 4,100 人 ) となり 2050 年には 135 万 5,300 人まで減少する見込みである 全国の直近の将来推計人口は 国立社会保障 人口問題研究所が 2010 年国勢調査や人口動態調査などに基づき 2012 年 1 月に公表しているが その推計結果 ( 出生 死亡とも中位仮定のケース ) によると 今後 我が国の人口は減少する見通しであり 2010 年国勢調査の 1 億 2,806 万人から 2030 年には 1 億 1,662 万人 2048 年には 1 億人を割って 9,913 万となり 40 年後の 2050 年には 9,708 万人となる見込みであり 40 年間で 3,098 万人の人口減少が見込まれている (2060 年には 8,674 万人まで減少する見込みである ) -1-

沖縄県 全 国 人数 構成比 人数 構成比 図表 1. 将来推計人口と年齢 3 区分別人口の将来推計 ( 単位 : 人 全国は千人 %) 年 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 総人口 1,392,818 1,423,622 1,440,410 1,444,484 1,438,041 1,424,958 1,407,373 1,384,192 1,355,318 年少人口 247,749 246,222 241,062 231,128 216,115 205,881 200,164 196,276 191,432 生産年齢人口 903,184 895,843 869,330 850,308 836,231 812,524 770,824 735,119 704,075 老年人口 241,885 281,557 330,018 363,049 385,695 406,553 436,385 452,797 459,811 総人口 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 年少人口 17.8 17.3 16.7 16.0 15.0 14.4 14.2 14.2 14.1 生産年齢人口 64.8 62.9 60.4 58.9 58.2 57.0 54.8 53.1 51.9 老年人口 17.4 19.8 22.9 25.1 26.8 28.5 31.0 32.7 33.9 総人口 128,057 126,597 124,100 120,659 116,618 112,124 107,276 102,210 97,076 年少人口 16,839 15,827 14,568 13,240 12,039 11,287 10,732 10,116 9,387 生産年齢人口 81,735 76,818 73,408 70,845 67,730 63,430 57,866 53,531 50,013 老年人口 29,484 33,952 36,124 36,573 36,849 37,407 38,678 38,564 37,676 総人口 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 年少人口 13.1 12.5 11.7 11.0 10.3 10.1 10.0 9.9 9.7 生産年齢人口 63.8 60.7 59.2 58.7 58.1 56.6 53.9 52.4 51.5 老年人口 23.0 26.8 29.1 30.3 31.6 33.4 36.1 37.7 38.8 ( 備考 )1. 年少人口は 0-14 歳 生産年齢人口は 15-64 歳 老年人口は 65 歳以上である 2. 沖縄県は当財団による推計 全国は国立社会保障 人口問題研究所の推計である 図表 2. 将来推計人口の推移 -2-

(2) 年齢別人口の見通しまた 沖縄県の年齢別人口を3 区分 ( 年少人口 :0-14 歳 生産年齢人口 :15-64 歳 老年人口 :65 歳以上 ) でみると 年少人口は 2010 年の 24 万 7,700 人 ( 注 ) から 2050 年には 19 万 1,400 人まで 5 万 6,300 人減少し 総人口に占める割合は 17.8% から 14.1% まで 3.7% ポイント減少する見込みである ( 図表 1 3) 生産年齢人口は 90 万 3,200 人から 70 万 4,100 人まで 19 万 9,100 人減少し 総人口に占める割合は 64.8% から 51.9% まで 12.9% ポイント減少する見込みである 一方 老年人口は 24 万 1,900 人から 45 万 9,800 人まで 21 万 7,900 人増加し 総人口に占める割合は 17.4% から 33.9% へ 16.5% ポイント増加する見込みである 図表 3. 年齢 3 区分別人口の推移 -3-

全国は 同推計期間 (2010 2050 年 ) に 年少人口は 1,684 万人から 939 万人へと 745 万人減少し 総人口に占める割合は 13.1% から 9.7% まで 3.4% ポイント減少する見込みである 生産年齢人口は 8,174 万人から 5,001 万人へと 3,173 万人減少し 総人口に占める割合は 63.8% から 51.5% まで 12.3% ポイント減少する見込みである 一方 老年人口は 2,948 万人から 3,768 万人まで 820 万人増加し 総人口に占める割合は 23.0% から 38.8% まで 15.8% ポイント増加する見込みである ( 注 ) 実際の国勢調査では年齢不詳人口が存在するが 将来推計人口では年齢不詳人口が存在し ないため 2010 年人口は年齢不詳人口を年齢別人口構成比で各歳に按分した補正人口とな っている (3) 年齢構造指標年齢構造を示す指標としては 年少人口指数 老年人口指数 老年化指数 従属人口指数などがある 年少人口指数 =0~14 歳人口 /15~64 歳人口 100 老年人口指数 =65 歳以上人口 /15~64 歳人口 100 老年化指数 =65 歳以上人口 /0~14 歳人口 100 従属人口指数 =(0~14 歳人口 +65 歳以上人口 )/15~64 歳人口 100 年少人口指数 は年少人口の生産年齢人口に対する比率であるが 沖縄県は 2010 年の 27.4% から 2020 年頃に 27.7% まで若干上昇し その後 緩やかに低下するが 2035 年の 25.3% を底に 再び上昇し 2050 年には 27.2% となる見込みである ( 図表 4) 全国は 2010 年の 20.6% から 2033 年には 17.6% まで低下し その後 緩やかに上昇し 2040 年代には概ね横ばいで推移し 2050 年には 18.8% となる見込みである 老年人口指数 は老年人口の生産年齢人口に対する比率であるが 沖縄県は 2010 年の 26.8% から 2050 年には 65.3% に達する見込みである 全国は 2010 年の 36.1% から 2050 年には 75.3% に達する見込みである 老年化指数 は老年人口の年少人口に対する比率であるが 沖縄県は 2010 年の 97.6% から 2050 年には 240.2% に達する見込みである 全国は 2010 年の 175.1% から 2050 年には 401.4% に上昇する見込みである 年少人口と老年人口は 主に生産年齢人口に扶養されていることから 従属人口 というが この従属人口の生産年齢人口に対する比率を 従属人口指数 という 沖縄県は 2010 年の 54.2% から 2011 年には若干低下しているものの その後は上昇し 2020 年代後半から 2030 年代前半にかけて上昇テンポが緩やかになるが 2030 年代半ば以降は 再び上昇テンポが強まり 2050 年には 92.5% に達する見込みである 全国は 2010 年の 56.7% から 2050 年には 94.1% まで上昇する見込みである 全国は 2020 年代に上昇テンポが緩やかになるが -4-

2030 年代以降は上昇テンポが強まる見込みである 沖縄県の従属人口指数は 全国とほぼ同水準となっているが これは沖縄県では年少人口割合が全国を上回っている一方で 老年人口割合は全国を下回っていることから 両者を合わせた従属人口の生産年齢人口に対する比率が ほぼ同水準となっていることによる 沖縄県 全 国 図表 4. 年齢構造の各指標の将来推移 ( 単位 :%) 年 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年少人口指数 27.4 27.5 27.7 27.2 25.8 25.3 26.0 26.7 27.2 老年人口指数 26.8 31.4 38.0 42.7 46.1 50.0 56.6 61.6 65.3 老年化指数 97.6 114.4 136.9 157.1 178.5 197.5 218.0 230.7 240.2 従属人口指数 54.2 58.9 65.7 69.9 72.0 75.4 82.6 88.3 92.5 年少人口指数 20.6 20.6 19.8 18.7 17.8 17.8 18.5 18.9 18.8 老年人口指数 36.1 44.2 49.2 51.6 54.4 59.0 66.8 72.0 75.3 老年化指数 175.1 214.5 248.0 276.2 306.1 331.4 360.4 381.2 401.4 従属人口指数 56.7 64.8 69.1 70.3 72.2 76.8 85.4 90.9 94.1 ( 備考 )1. 年少人口指数 = 年少人口 / 生産年齢人口 100 2. 老年人口指数 = 老年人口 / 生産年齢人口 100 3. 老年化指数 = 老年人口 / 年少人口 100 4. 従属人口指数 =( 年少人口 + 老年人口 )/ 生産年齢人口 100 5. 沖縄県は当財団による推計 全国は国立社会保障 人口問題研究所の推計である (4) 人口ピラミッド 2010 年国勢調査による年齢別 男女別人口構成 ( 人口ピラミッド ) をみると 年少人口の層が全国より厚いこと 第一次ベビーブーム 第二次ベビーブーム期の人口に厚みがみられるものの全国ほど突出してはいないこと 19 歳 ~20 歳代前半にかけて県外への進学 就職などに伴う人口移動の影響がみられること 64 65 歳人口が大戦時の影響で出生者が少なかったこと などの特徴がみられる ( 図表 5) 我が国の人口ピラミッドは 1950 年代の富士山型から 2005 年にはツボ型となり 2010 年には第二次ベビーブーム世代である 30 歳代半ばより若い年齢層が 若い世代になるほど細くなる形状となっている 将来推計人口のピラミッドは 第二次ベビーブーム世代より若い年齢層が更に細くなり 2040 年においては 60 歳代後半より若い年齢層でほぼ逆ピラミッドの形状となる見込みである 沖縄県については 20 歳前後の県外転出超が将来推計人口のピラミッドでもみられるほか 全国ほどのペースではないものの 少子高齢化の影響を受け 基調としては全国に遅れながらも 若年層になるほど徐々に細くなっていくことが見込まれる -5-

図表 5. 人口ピラミッド (2010 年実績 2020-2040 年推計 ) -6-

(5) 圏域別および市町村別の将来推計人口当財団では 参考までに圏域別および市町村別の将来推計人口についても 5 年毎に推計してみた 2035 年までの推計結果をみると 圏域別では 北圏域が 2015 年頃まで増加し 八重山圏域が 2020 年頃まで増加し 南圏域が 2025 年頃まで増加し 中圏域が 2030 年頃まで増加し その後は減少に転じる見込みである ( 図表 6) 一方 宮古圏域は基準年の 2010 年以降をみると減少しており 2035 年頃にかけても減少が続く見込みである 市町村別にみると 市では南城市が 2015 年頃まで増加し 名護市 那覇市 石垣市が 2020 年頃まで増加し 宜野湾市 糸満市が 2025 年頃まで増加し 沖縄市 うるま市が 2030 年頃まで増加するが その後は減少に転じる見込みである ( 図表 7) また 浦添市 豊見城市は 2035 年頃にかけても増加を続ける見込みである 一方 宮古島市は人口が減少しており 2035 年頃にかけても減少が続く見込みである また 町村では 北中城村が 2015 年頃まで増加し 嘉手納町が 2020 年頃まで増加し 金武町 読谷村 北谷町が 2025 年頃まで増加し 西原町が 2035 年頃まで増加する見込みである また 恩納村 宜野座村 中城村 与那原町 南風原町 八重瀬町は 2035 年においても増加を続ける見込みであり 渡嘉敷村は 2025 年頃まで増加し その後 概ね横ばいで推移する見込みである 一方 上記以外の町村については基準年の 2010 年以降をみると減少を続け 2035 年頃にかけても減少が続く見込みである 沖 縄 県 北 中 南 宮 古 八 重 山 南 ( 除く那覇市 ) 図表 6. 圏域別の将来推計人口 ( 単位 : 人 ) 2000 年 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 1,318,220 1,361,594 1,392,818 1,423,622 1,440,410 1,444,484 1,438,041 1,424,958 124,051 127,779 127,813 128,318 127,824 126,313 123,789 120,650 557,995 578,857 597,195 614,117 625,415 631,894 633,979 632,422 531,882 548,924 562,102 576,522 584,866 587,445 585,413 580,816 55,587 54,863 53,270 51,440 49,000 46,071 43,018 40,095 48,705 51,171 52,438 53,225 53,305 52,761 51,843 50,975 230,850 236,531 246,148 255,320 262,489 267,245 269,911 271,539 ( 備考 ) 2000 年 ~2010 年は国勢調査による実績 2015 年以降は将来推計人口 ( 資料 ) 一般財団法人南西地域産業活性化センター -7-

沖縄県 北 中 南 宮古 八重山 図表 7. 市町村別の推計人口 ( 単位 : 人 ) 2000 年 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 1,318,220 1,361,594 1,392,818 1,423,622 1,440,410 1,444,484 1,438,041 1,424,958 名護市 56,606 59,463 60,231 60,906 60,988 60,576 59,683 58,376 国頭村 5,825 5,546 5,188 4,920 4,647 4,339 4,002 3,663 大宜味村 3,281 3,371 3,221 3,128 3,036 2,917 2,773 2,574 東村 1,867 1,825 1,794 1,763 1,695 1,621 1,533 1,441 今帰仁村 9,492 9,476 9,257 9,022 8,736 8,356 7,915 7,454 本町 14,522 14,383 13,870 13,537 13,131 12,582 11,892 11,144 恩納村 9,064 9,635 10,144 10,785 11,385 11,899 12,325 12,720 宜野座村 4,749 5,042 5,331 5,585 5,782 5,924 6,006 6,094 金武町 10,106 10,619 11,066 11,366 11,538 11,607 11,598 11,586 伊江村 5,112 5,110 4,737 4,570 4,346 4,118 3,860 3,578 伊平屋村 1,530 1,547 1,385 1,307 1,231 1,165 1,101 1,030 伊是名村 1,897 1,762 1,589 1,429 1,311 1,209 1,102 990 宜野湾市 86,744 89,769 91,928 94,278 95,539 95,851 95,397 94,452 浦添市 102,734 106,049 110,351 113,840 116,182 117,684 118,411 118,502 沖縄市 119,686 126,400 130,249 133,731 135,801 136,788 136,793 135,958 うるま市 109,992 113,535 116,979 120,269 122,663 124,127 124,686 124,485 読谷村 36,115 37,306 38,200 38,959 39,348 39,414 39,198 38,710 嘉手納町 13,661 13,629 13,827 13,965 13,989 13,911 13,744 13,515 北谷町 25,554 26,848 27,264 27,727 27,949 27,994 27,857 27,526 北中城村 15,745 15,790 15,951 16,084 16,081 15,985 15,790 15,473 中城村 14,987 15,798 17,680 19,346 21,030 22,689 24,321 25,964 西原町 32,777 33,733 34,766 35,920 36,833 37,450 37,781 37,836 那覇市 301,032 312,393 315,954 321,202 322,377 320,200 315,502 309,276 糸満市 54,974 55,816 57,320 58,795 59,756 60,059 59,737 59,079 豊見城市 50,198 52,516 57,261 61,795 65,834 69,344 72,490 75,514 南城市 39,130 39,651 39,758 39,927 39,811 39,231 38,211 36,942 与那原町 15,109 15,343 16,318 17,277 18,097 18,738 19,242 19,678 南風原町 32,099 33,537 35,244 36,671 37,755 38,538 39,060 39,472 渡嘉敷村 730 790 760 784 795 803 798 800 座間味村 1,026 1,077 865 782 717 654 596 547 粟国村 960 936 863 811 773 743 698 648 渡名喜村 523 531 452 455 446 414 383 338 南大東村 1,445 1,448 1,442 1,429 1,399 1,357 1,325 1,282 北大東村 671 588 665 658 645 624 617 594 久米島町 9,359 9,177 8,519 7,998 7,393 6,776 6,190 5,639 八重瀬町 24,626 25,121 26,681 27,935 29,068 29,961 30,563 31,006 宮古島市 54,249 53,493 52,039 50,310 47,981 45,140 42,144 39,284 多良間村 1,338 1,370 1,231 1,130 1,019 932 873 811 石垣市 43,302 45,183 46,922 48,185 48,810 48,798 48,345 47,877 竹富町 3,551 4,192 3,859 3,476 3,046 2,637 2,297 2,010 与那国町 1,852 1,796 1,657 1,565 1,449 1,325 1,201 1,087 ( 備考 ) 1.2000 年 ~2010 年は国勢調査による実績 2015 年以降は将来推計人口 2. 市町村合併前の自治体は合併後の市町村で表記 3. 豊見城市は 2002 年 4 月 1 日に 村 から 市 へ市制施行が行われた ( 資料 ) 一般財団法人南西地域産業活性化センター -8-

2. 推計方法 (1) コーホート要因法による将来推計人口の推計手順推計方法の手順は 基準年 (2010 年 ) の各歳別 男女別人口に 各々 生残率 + 移動率 を乗じて翌年の 1 歳上の各歳別 男女別人口を推計する ( 図表 8) 基準年の翌年の 0 歳人口は 基準年の翌年の再生産年齢人口である女性 15~49 歳の各歳別人口 ( 基準年の翌年の人口 ) に年齢別出生率を乗じて算出し 出生性比により男子 女子の 0 歳人口を計算する これにより求められた基準年の翌年の各歳別 男女別人口を同じ手順で生残率 移動率を乗じて翌々年の各歳別 男女別人口を推計する 0 歳人口も同様に ここで推計された女性 15~49 歳の各歳別人口に年齢別出生率を乗じて算出する この手順を予測対象期間について繰り返し行い 将来推計人口を推計していく 図表 8. コーホート要因法による将来推計人口の推計手順 女性 15~49 歳人口 基準人口 女性年齢別出生率 出生数 男女別 年齢別生残率 出生性比 男子出生数 女子出生数 男女別 年齢別移動率 将来推計人口 (2) 基準人口人口の将来推計の出発点となる基準人口は 2010 年国勢調査による 2010 年 10 月 1 日現在の各歳別 男女別人口を用いた なお 年齢不詳人口については 各歳別人口の年齢構成比で各歳別人口に按分した (3) 生残率生残率とは ある年齢の人口が1 歳年齢が上がった時点で生き残っている率のことである 生残率は生命表から求められるが 直近の都道府県の生命表は 2005 年表までしか公表されていないため 今回の推計では 2010 年の人口動態調査の年齢別死亡数と国勢調査人口を用いて 当財団で 2010 年の生命表を作成し これから 2010 年の年齢別 男女別の生残率を求めた また 将来の仮定値については 将来生命表を作成する必要があるが これについては まず将来の平均寿命の値を 過去の平均寿命の伸長状況から 5 年間隔で前方 -9-

補外することにより求め 将来の 5 年毎の生命表における平均寿命が この将来推計された平均寿命の値となるように年齢別死亡率を逆算して作成した この将来生命表から 5 年毎の生残率を計算し 各年の生残率については この5 年毎の生残率を補間推計することにより求めた (4) 出生率出生率については まず 2010 年について再生産年齢人口とされている 15~49 歳の女性年齢別の出生数と年齢別女性人口により年齢別出生率を求めた 次に 各歳別出生率を合計特出生率で除した比率を 将来の合計特殊出生率の仮定値に乗じて 将来の年齢別出生率を算出した なお 将来の合計特殊出生率の仮定値については 2010 年の沖縄県と全国の合計特殊出生率の乖離率を 国立社会保障 人口問題研究所が仮定した全国の将来の合計特殊出生率に乗じて設定した (5) 移動率移動率は その国 地域の人口に対する転入超過率 ( または転出超過率 ) である 今回の将来推計では 移動率を間接的に推計する 生残率法 により将来の仮定値を設定した 手順としては まず過去の国勢調査結果から生残率のみを用いて直近の国勢調査年における人口移動がなかったケース ( 封鎖人口 ) を推計する そして 直近の実際の国勢調査の各歳別 男女別人口と比較し その差が転入出超とみなし この期間の移動率を求める 具体的には 2005 年と 2010 年の 5 年間の移動率を推計し この移動率が将来も同率で続くものと仮定した ただし 市町村別人口の将来推計では 人口規模が小さい場合 移動の振れがかなり大きい市町村が 特に離島などにおいてみられたため このようなケースでは移動率について調整を行った なお 0~4 歳人口は 5 年前にはまだ出生しておらず 生残率法では移動率が計算できないことやこの年齢層の移動率は小さいことからゼロとした また 高齢者は人口規模が小さく 移動率の振れが大きくなったりすることから 85 歳以上の移動率もゼロとした (6) 出生性比 出生性比は 出生数に占める男女の比率であるが 同比率は概ね男子 : 女子 =1.05:1.00 で比較的安定した数値で推移していることから 将来推計においても同比率を用いた ( 本件に関する照会先 ) 一般財団法人南西地域産業活性化センター電話 :098-866-4660 上席研究員金城毅 -10-