構造番号質疑回答 3 講習会資料 P5 判定事例の対応集 横補剛材について屋根ブレース等により水平移動が拘束された大梁に対して 例えば図 1 のよう下図 a 又は b 又は a b 材共に ( 梁に ) 対する横補剛材として c の火打ち材をに大梁せいの中心位置に横補剛材を設け 補剛材

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申請図書の作成要領 耐震診断評定の対象とする建築物等 耐震診断評定に適用する基準等 標準的な業務の流 れ 変更評定の業務の流れ及び留意事項等は 別に定める申請要領をご参照ください 1-1 申請図書の体裁 (1) 申請図書は A4 判の差し替え可能なファイルとしてください ( 両面印刷可 ) 図面等で

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第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510

水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があ

要 約 本件建物は 構造上の安全性に問題がある 前回裁判で提出されている本件の問題点に加え 現地調査書 (( 株 ) 日本建築検査研究所岩山氏作成 ) 施工図及び竣工図をもとに再検討を行なった その結果下記に示すように建物の安全性を損なう重要な問題点が発覚した 発覚した問題点を反映し構造の再計算を行

uper Build/ Ver... BU- Ver..0(DB..0.) Ver.. EIN La CREA Ver 柱脚アンカーボルトの扱い 切削ねじ 転造ネジ 定着長さ 扱える既製柱脚 アンカーボルトのばねの評価 軸部径を入力軸断面積 =(0.d) π 軸断面積の直接入力も可能

静的載荷実験に基づく杭頭部の損傷度評価法の検討 柏尚稔 1) 坂下雅信 2) 向井智久 3) 平出務 4) 1) 正会員国土交通省国土技術政策総合研究所 主任研究員博士 ( 工学 ) 2) 正会員国立研究開発法人建築研究所 主任研

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~

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版解説書に関する質疑表 ページ及び行数は 1 刷での箇所を示す 2 刷 3 刷 又は 4 刷で箇所が異なる場合 それぞれ 2 刷 3 刷 4 刷 で追記 頁 質問 回答 1 全体 版解説書を補完する意味で参上述の 1. はじめに に示す通りです - 考にされている ICBA の Q&A

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表 6.3 鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度 (N/mm 2 ) 長 期 短 期 異形鉄筋 かつ 5 上端筋 Fc 以下 75 0 その他の鉄筋 かつ.35 + Fc 以下 25 < 表を全面差し替えた > 長期に対する値の.5 倍 丸鋼 4 Fc かつ 0.9 以下 00

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月

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FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =

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1.2 耐荷力の算定対象となる柱部材の危険断面における耐荷力を算定する場合, 曲げ耐力 ( 課題 1にて学習した方法 ) およびせん断耐力 ( 課題 2の方法 ) を求め, 両者のうち小なる耐荷力がその部材の終局耐荷力となる. 別途設定された設計外力に対して十分な耐荷力を有することはもちろんのこと,

を 0.1% から 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% まで増大する正負交番繰り返し それぞれ 3 回の加力サイクルとした 加力図および加力サイクルは図に示すとおりである その荷重 - 変位曲線結果を図 4a から 4c に示す R6-1,2,3 は歪度が 1.0% までは安定した履歴を示した

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RC 規準 3 条改定案 平成 0 年 3 月 3 日 /4 月 日第 回公開小委員会提出用 5. 前各項の算定のほか, 梁は次の限度に従うこと. () 長期荷重時に正負最大曲げモーメントを受ける部分の引張鉄筋断面積は,0.004 bd または存在応力によって必要とされる量の 4/3 倍のうち, 小

目 次 1. 構造計算の基本事項 ) 吹き抜け周辺での水平力伝達 修正 P ) 土間コンクリートによる 1 階壁 - 基礎間のせん断力伝達 修正 P ) 梁段差部の節点上下移動によるモデル化 荷重伝達 納まり 改定 P )

GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH =

3) 大地震動に対する安全性の検討は (16.5) 式による なお 付着割裂強度に基づく計算等によって 曲げ降伏時に付着割裂破壊を生じないことが確かめられた場合には 下記の算定を省略できる σy d b τ = K f (16.5) 4 y b ( l d ) d ここで C + W K = 0.3

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1 1. 建築物の名称 1. 建築物の名称 2. 構造計算を行った者 構造計算を行った者建イ. 資格設計 構造設計者名, 印築物ロ. 氏名のハ. 建築士事務所概ニ. 郵便番号要ホ. 所在地 へ. 電話番号 よくある指摘事項 参照基規準等 3. 建築場所 3. 建築場所 4. 主要用途 主要用途の確認

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国土技術政策総合研究所資料

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耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

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と を原則とした構造計算を行う 具体的には, 時刻歴応答解析 を基本とする構造計算によって安全性を確かめる 第二号建築物は, 地震力によって建築物の地上部分の各階に生じる水平方向の変形を把握すること を原則とした構造計算を行う 具体的には, 建築物の規模や構造特性, あるいは設計者の判断などにより,

Steel Construction Engineering Vol.9 No.76 (December ) 7 BCP BCR STKR - a) a) b) FA c).. b) FA c).. d). c).. d).. d).. a) c) d) [] [] a)

じるとする考え方とは異なり, 曲げモーメントに対する抵抗機構の最大抵抗モーメントにより接合部の終局強度が決まる je De De C M e = ( ) + C (1) 2 2 2bbσ cb T T C + N 0 (2) b = M b Lb = M e (3) L D b c σ

説明書 ( 耐震性 ) 在来木造一戸建て用 ( 第二面 ) 基礎根入れ深さ深さ ( mm ) 住宅工事仕様書 適 基礎の 立上り部分 高さ ( mm ) 厚さ ( mm ) 基礎伏図 不適 各部寸法底盤の寸法厚さ ( mm ) 幅 ( mm ) 基礎詳細図 基礎の配筋主筋 ( 径 mm ) 矩計図

複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 FRP 材料 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 接合方法

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x: あばら筋の間隔 wf t : あばら筋の長期許容引張応力度その他の記号は前出による ⅱ) 梁 柱の長期設計用せん断力は その部材の長期荷重による最大せん断力とする (2) 短期荷重時せん断力に対する修復性の検討は 下記による なお 本条 2 項 (3) によっ て短期設計を行う場合は 下記の算

補強計算は構造担当者様のサポートとしてサービスで行うものです 計算検討書の結果については設計担当者様または監理者様の御承認を得たうえで御使用頂きますようお願い致します 目次 第 1 章 総 則 1 1. 適用範囲 1 2. 記 号 1 第 2 章 設計上の基本事項 2 1. スーパーハリー Z M

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目次構成

. 軸力作用時における曲げ耐力基本式の算定 ) ここでは破壊包絡線の作成を前提としているので, コンクリートは引張領域を無視した RC 断面時を考える. 圧縮域コンクリートは応力分布は簡易的に, 降伏時は線形分布, 終局時は等価応力ブロック ( 図 -2) を考えることにする. h N ε f e

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スライド 1

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RC 規準改定に関する第 2 回公開小委員会 解析 WG 計算例 8 条構造解析の基本事項 9 条骨組の解析 竹中工務店角彰 2008 年 3 月 31 日 計算例 : 建物概要 / 使用材料 中規模事務所ビルを対象 コンピューター一貫計算手法での設計 耐震スリットの無い RC 造 延べ面積 362

BCJ - LC -209 昭和 61 年 1 月 23 日 JL ボルト工法 ジャパンライフ株式会社

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1 ページ 入力時用の注意事項 注意事項 : 平成 24 年 3 月末時点における各ソフトの入力に関する注意事項です プログラムのバージョンアップがその後ありますのでご注意ください 一般事項 1 共通 各層の梁上端から部材心の位置 階高は フロアーレベルで入力を行 基本的に階高は梁天から梁天の寸 い

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(3) 基準強度 a) 鋼材 平成 12 年建設省告示第 2464 号 ( 平成 19 年国土交通省告示 623 号改正 ) による (N/mm 2 ) 種類 基準強度 鋼材 SS400 板厚が 40mm 以下 235 SM490 板厚が 40mm 以下 325 鋼材の材料強度の基準強度は 表中の値

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目次 本文 1 耐震診断の定義と内容 1 2 準拠する基 規準 1 3 現地調査について 2 4 耐震診断 耐震改修について 3 解説 -1 エキスパンションジョイントについて 7 解説 -2 低強度コンクリートについて 9 解説 -3 技術評価取得工法運用ルールについて 10 別添報告書に必要な資

3 高強度耐力壁 3 高強度耐力壁 3.1 基本設計 以下は 柱の横架材 ( 土台 桁など ) へのめり込み変形 強度が無視できる場合の設計法である 柱の横架材へのめり込みが無視できない場合は これらを考慮した解析が必要である なお 靱性による低減係数 K d を別途求める必要がある チェック項目

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Transcription:

S 造 1 講習会資料 P6 露出柱脚設計フロー 14の基礎コンクリート破壊防止等の検討について (a) 柱脚のアンカーボルトがせん断力を負担しない場合 (a) 柱脚の終局せん断力 (Ds 算定時 ) をベースプレート下面の摩擦で処理できる 柱軸力による B.PL 底面の摩擦力でせん断力を負担できる場合は アンカーボ 場合はアンカーボルトによる基礎立上がり部側面のコーン状破壊の検討を省略 ルトにせん断力が作用しないとして基礎立上がり部のコーン状破壊の検討を省 する事が出来ます 略することでよろしいでしょうか (b) アンカーボルトの座金と B.PL を溶接し アンカーボルトと B.PL が一体と考えら (b) アンカーボルト全本数でせん断力を負担する場合においても 負担分のせん れる場合 アンカーボルトとベースプレートが一体と考えられれば 柱脚のせん 断力に対する基礎立上がり部側面のコーン状破壊の検討は必要となります 断力をアンカーボルトで負担した場合そのせん断力は アンカーボルトの全本 数で負担すると考えられます その場合 一本一本のアンカーボルトのコーン状 破壊の有効断面積の合計は相当な断面積になると考えられ コーン状破壊に 対して十分な耐力を保有すると考えられます 2 講習会資料 P5 冷間成形角形鋼管の崩壊機構の判定で 下式を満足すればたとえ崩壊形がどのような形状でも全体崩壊形と判断してもいいのでしょうか ΣMpc Σmin{1.5Mpb,1.3Mpp} ( 上式は満足していても Ds 算定時のヒンジ図で全体崩壊形とは判断できない とのご指摘があったことがあるのですが ) 2008 年版冷間成形角形鋼管設計 施工マニュアルでは冷間成形角型鋼管柱に降伏ヒンジを生じさせない全体崩壊形とする事を推奨しています 左式を満足しない場合は局部崩壊形として柱耐力低減を行い保有水平耐力の算定を行なう必要があります また 左式を満足していても荷重増分解析の段階において明らかに層崩壊形となる場合は 柱耐力を低減するか保有水平耐力に余裕がある設計が望まれます - 1 -

構造番号質疑回答 3 講習会資料 P5 判定事例の対応集 1.11.2 横補剛材について屋根ブレース等により水平移動が拘束された大梁に対して 例えば図 1 のよう下図 a 又は b 又は a b 材共に ( 梁に ) 対する横補剛材として c の火打ち材をに大梁せいの中心位置に横補剛材を設け 補剛材および補剛材接合部の軸 曲用いた例をみることがありますが c 材は横補剛として有効と判断してもよいのでげ抵抗で上下フランジを同時に拘束する事を検討すればC 材は補剛材として有効しょうか と考えられます ( 長さ lk とする補剛力剛性は満足するものとする ) a b c 図 -1 lk 床は折板 - 2 -

RC 造 1 判定事例の対応集 2.14 下階壁抜け柱の付帯ラーメンの検討について 一次設計では上階耐震壁のせん断力の梁型拘束域の伝達については RC 規準 上階壁のせん断力の1/2 負担等についての検討は 一次設計時の検討として 2010 年版 P321 上部耐震壁のせん断力の 1/2 程度を全主筋で負担し得るこ 行うことは理解出来ますが 終局時のはりの検討も必要でしょうか と 下階引張側柱の柱頭の曲げモーメントに抵抗し得ることなどを目安に算定す ( 二次設計時の圧縮側柱頭曲げは大きくなることが予想され 圧縮側柱頭曲げを る を参考にしています 終局時も同様に 上階のせん断力の伝達と引張側柱頭 保証する大梁断面の設計は不可能に近いと思われます ) の曲げモーメントの処理についても検討は必要となります ( 検討に当たっては下記の文献等が参考になります ) イ RC 規準 1999 年版付録.11 に準拠したBCJの評定 評価を踏まえた 高層建築の構造設計実務 (SI 単位系に換算する必要があります ) ロ 大阪府構造適合性判定 指摘事例集 よくある指摘事例とその解説 ( 下階柱頭 Mは保有耐力時としてよいと思われます 圧縮側柱頭の曲げの処理は上部壁を剛体と考えてよいと思います ) 2 判定事例の対応集 5.9 基礎梁の取り付かない基礎コメントで保有耐力時の基礎 ( フーチング ) の検討が必要ですとされていますが 終局時の地耐力の検討 ( 例えば屋体耐震診断基準等 ) は出来ても 基礎断面の終局時応力に対する断面の検討方法は地盤の終局状態が不明であること 基礎断面が片持ち状態の正負荷重状態であること また基礎に発生する終局せん断力に対する検討等は対応する耐力式が無い? と思われます 対応する検討方法等を御提示頂ければと思います また そもそも論として 黄色本 P432においては保有耐力を確認する場合に対応する基礎の設計は要求されてないと書いてありますが 基礎梁の取り付かない基礎では 柱脚や杭頭の応力を伝達処理できる部材が基礎しかなく 基礎の塑性化が上部構造の保有水平耐力に直接影響するので 基礎梁に変わって保有水平耐力時の基礎フーチングの検討は必要になります その際 地盤及び杭の極限支持力を超えない事を確認する必要があります また 保有水平耐力時の応力状態に対して 基礎フーチングは塑性化させないよう断面設計しておくことが望ましいといえます ( 検討に当たっては日本建築センター : 建築物の構造設計実務のポイント が参考になります ) - 3 -

構造番号質疑回答 3 講習会資料 P9 柱梁接合部について (a) 2015 版技術基準解説書 p680 にて 接合部のせん断強度を ( 付 1.3-47) で算 (a) 靭性指針式を用いておれば 0.3% 以上とする必要があります 出する場合は 靭性指針の8 章及び10 章の規定を満足する必要がある となっています 靭性指針では接合部の横補強筋比は はり j 内にて0.30% 以上とする仕様規定があります 強度指向型の建物でも 靭性指針式を用いておれば 0.30% は必須でしょうか? ( 強度指向型 Ds が大きいもの Ds は小さくても保有水平耐力に十分余裕のある建物など ) (b) X,Y 方向別にRC2010 版 15.10 式と靭性指針式を使い 方向別に0.20% と0.30% を使い分けることは 問題有りませんか? (b) 柱梁接合部のせん断終局強度は 技術基準解説書 (2015 年版 )P680 に靱性指針式 付 1.3-47 式 があり P681 には RC 規準 2010.15 条 3 項 (2) に示されている安全確保のための許容せん断力を用いてよい とあり 両式とも適用規定の範囲内で使用する事は可能です しかしながら 純ラーメンの靱性指向型の架構は靱性指針式 ( 付 1.3-47 式 ) を使用する事が推奨されます 日本建築学会 : 鉄筋コンクリート構造保有水平耐力計算規準 ( 案 ) 同解説 P21 に 柱梁接合部の横補強筋比 Pjw は 0.003 以上とする と明記されています また せん断補強比を方向別に 0.20% と 0.30% を使い分ける場合は 架構の異方性や45 方向地震力の影響などに十分配慮して決定する必要があると思われます - 4 -

4 講習会資料 P7 そで壁, 腰壁 垂れ壁の剛性の取り方ですが スリットなしの場合腰壁を含むせ ルート 1 の場合は鉛直部材の断面積に基づき耐震強度を略算的に検討するこ い一定等価断面に評価する とありますが建物がルート 1 の設計の場合でもこの とで安全性を確保することであり ご質問の断面積比倍の評価でも問題ありませ 評価方法でやらないといけませんか ん 強度型のルート 1 の場合は断面積比倍ではだめでしょうか 5 講習会資料 P10 大梁の付着及び付着割裂 2.19 項に せん断スパン比が小さく 引張鉄筋を多数一列に配筋する場合 太径や降伏点の高い鉄筋を使用する場合 あるいは大梁主筋にカットオフがある場合は付着割裂の検討が必要となります との記載があります せん断終局強度を荒川式で求めた場合は カットオフ筋を有する梁の付着割裂破壊に対する安全性の検討に用いることはできませんが 通し筋の場合は付着割裂破壊に対する安全性の検討に用いてよい ( 追加検討は不要 ) と判断してよろしいでしょうか 通し筋の場合は荒川式でせん断終局強度を確認した場合は付着割裂破壊の検討がされているとして取り扱う事が出来ます ただし 通し筋であってもせん断スパン比が小さく 引張鉄筋を多数一列に配筋する場合 太径や降伏点の高い鉄筋を使用する場合は付着割裂破壊の検討を別途行なう必要があります ( 上記の回答は 2013.8.28 更新の ICBA Q&A 質疑 No.29 に対する回答を根拠としています ) - 5 -