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磐田市水道事業ビジョン

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目次

1 はじめに

計画の目的 多様化する生活交通ニーズへの対応 効率的 効果的な生活交通サービスの構築 山陽小野田市では 生活交通バス路線維持 通学児童定期補助 福祉タクシー券の発行等 上記の施策が行われており 生活交通の確保を図っている 行政負担 サービスの地域間格差 交通活性化計画 生活交通の現状と問題点の把握

施設までの距離は 地区中心付近からのおおよその距離 大原台 回答者の年齢構成 3 5 主な (2 箇所の行き先 ) 10% 1 70% 主な行き先 フレスタ沼田店 ( 約 0.7km) ビッグハウス沼田店 ( 約 1km) 買物目的 :7 :1 : 最寄り駅 大原 ( 約 0.7km) 駅 :88

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Microsoft PowerPoint - 潟上市地域公共交通網形成計画(最終)

資料 1 第 1 号議事 六会地区における予約型乗合タクシーの導入について 1. 実証運行までの経緯と結果 1-1. これまでの経緯六会地区の公共交通利用不便地区の解消に向けた取組については 平成 21 年度に交通不便地区解消検討事業が地域まちづくり事業として決定し 地域が主体となり 市と新たな交通

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平成20年度内部評価実施結果報告書《本編》

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地域公共交通確保維持改善事業 事業評価 ( 生活交通ネットワーク計画に基づく事業 ) ( 別紙 1) 資料 3 平成 23 年度 平成 24 年 4 月 23 日 協議会 構成員 上田市公共交通活性化協議会 上田市 上田バス 千曲バス 事業名 補助対象事業者等 事業概要 1 事業実施の適切性 2 目

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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目次(案)

総合交通計画 ( 仮称 ) の策定について 背景 人口減少と超高齢化が同時に進行する中 自動車を使えない県民の移動手段を確保しなければ 経済活動の低迷 人口の流出 財政支出の増加などの問題が深刻化し 持続可能なまちづくりが困難になる恐れがある 平成 年度に実施したパーソントリップ調査の結

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

三鷹市健康福祉総合計画2022

平成16年度札幌市総合交通対策調査審議会第3回資料3№2

第3節 重点的な取り組み

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<第1回> 帯広市都市計画審議会 第二次 都市計画マスタープラン検討                   専門部会

2 N バスで要件②を満たす系統 1 補助対象地域間幹線バス系統のフィーダー系統 N バスが接続する他市の路線の中において 補助対象地域間幹線系統の指定を受けた 路線は 下記の日進市の路線である 日進市くるりんばす 五色園線 N バスと長久手古戦場駅で接続 上記の路線に接続するN バスの中央循環線


中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

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今後のスケジュールについて 17 年 8 月 ~ 17 年 11 月 ~ 17 年 12 月 ~ NPO 等によるボランティア福祉有償運送を含む STSの普及促進 NPO 等の運行主体に対する実態調査 関係者等からのヒアリング 交通バリアフリー法の見直しの検討 ( 実態調査 ヒアリングを踏まえた )

CONTENTS

コンパクトシティ構想 2つの柱 ( 郊外の開発抑制 + 中心市街地の活性化 ) まちなか住み替え事業 や 家賃補助制度 を行っているが 借りたい人はいるが 貸したい人がいない という状況 コンパクトシティという構想だけでは 民間資本は動かない (= 補助金などのインセンティブが必要 ) 中心市街地活

Microsoft PowerPoint - 【資料3】運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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地域子育て支援拠点事業について

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公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

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目 次 1 目指すべき方向の策定に当たって 背景 目的 2 山梨県内の公共交通の現状と課題 本県を取り巻く環境 本県のバス交通の現状等 観光客と利用する交通手段等 3 山梨県のバス交通の目指すべき方向 背景と課題 基本的な考え方 基本理念 実現する将来像 基本目標 4 広域的な路線 5 地域内路線

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

知創の杜 2016 vol.10

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平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

01 【北海道】

第1章フランチャイズビジネスの基礎知識

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(2) 金沢市の世帯数の動向 350, , ,000 ( 人 世帯 ) ( 人 / 世帯 ) 世帯数 世帯人員 , , , , ,1

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

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目次 1. 会社紹介 2. Smart Access Vehicle () 3. 背景 研究実績 4. 未来シェアの取り組み 5. 提供サービス 6. 今後の計画 2

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

高根沢町デマンドバス業務委託事業仕様書 1. 委託業務の名称 高根沢町デマンドバス業務委託事業 2. 目的 デマンドバスの運行を行うための受託者を選定する公募型プロポーザルを実施するに あたり 運営 運行業務内容の詳細について この仕様書に定めるものとする 3. 全体的事項 (1) 委託契約期間契約

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

(2) 小学校区別人口特性 2010 年の校区別総人口は 学校区の順に多い 2010 年の校区別人口密度は の順に高くなっており 学校区の殆どの区域と 学校区の一部区域は DID 地区となっている 2040 年の推計人口は 学校区で 2010 年人口を上回る若しくは横ばいの見込みであるが その他の殆

Uモニ  アンケート集計結果

施策吊

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富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

H28秋_24地方税財源

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で広く体幹トレーニング推進することにより 健康なまち としてイメージア ップを図り魅力の向上につとめ 転出の抑制や転入の促進へとつなげる 数値目標 体幹づくりを通じて行う地域活性化事業 KPI 体幹トレーニング参加移住者数のべ人数年月のべ人数 申請時 0 0 H29.3 初年度 H30.

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

資料 5 総合計画の推進について 1 総合計画推進の基本的な考え方 ⑴ 第 5 次長期総合計画の体系 ( 本編 P.9) 第 5 次長期総合計画は まちの将来ビジョンとして 基本構想部分で目指すまちの姿やまちづくり戦略 5つの戦略の柱などを定め 戦略計画部分で 重点的な施策展開として 5つの戦略の柱

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資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

平成23年度の具体的な行動計画(アクションプラン)策定調書

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第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

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内部統制ガイドラインについて 資料

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

2

事業番号 3-1 事業概要説明書 1 事務事業名 ひとり暮らし高齢者の安否確認 関連事業 1 在宅高齢者緊急通報サービス事業 担当部局福祉保健部担当所属長寿福祉課担当班 係 事業開始年度昭和 63 年度根拠法令等 実施方法 直接実施 高齢者福祉サービス担当班 大分市在宅老人コミュニケーションシステム

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

5 この施策に係る事務事業 ( 重要度 貢献度順 ) 番号 事務事業名 魅力個店づくり整備促進事業 歳出決算額 ( 千円 ) 施策への関連性 目的に対する指標 年度目標値 年度実績値 推移 区内の既存個店や出店希望 22 者が行う 魅力的な店舗づ 809 くりを支援することで 魅 力個店の集積を図る

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

平成17年8月24日市長交渉想定質問

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設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

計画の今後の方向性

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案 参考資料 1 健康長寿笑顔のまち 京都推進プラン ( 計画期間 : 平成 30 年 ~34 年度 ) 身体活動 運動分野抜粋案 1

能代市中心市街地活性化計画

14 日本 ( 社人研推計 ) 日本 ( 国連推計 ) 韓国中国イタリアドイツ英国フランススウェーデン 米国 図 1. 1 主要国の高齢化率の推移と将来推計 ( 国立社会保障 人口問題研究所 資料による ) 高齢者を支える

Transcription:

三条市におけるデマンド交通の取組 新潟県三条市

三条市の位置 1 新潟県 至 三条燕 IC 新潟 燕三条駅 三条市面積 432.01km2人口 103,485 人高齢者割合 25.9% 世帯数 34,592 世帯 H24 年 2 月末現在 三条市 至東京 ものづくり 歴史 文化 豊かな自然

三条市の公共交通が抱える課題 2 公共交通の維持 公共交通利用者数の減少 不採算路線のサービス低下 公共交通利用者が減少 不採算路線のサービスがさらに低下 ( バス事業者より : 平成 10 年から平成 19 年にかけ約 4 割の減少 ) マイカー依存の拡大 高齢者のマイカー依存 高齢者による交通事故への不安 高齢者の通院や学生の通学に対する家族送迎負担の増大 三条市コミュニティバスの利用者の減少 市町村合併及びバス路線廃止等による交通空白地域の拡大 負のスパイラル 循環バスや巡回バスの利用者が減少 便数が少ない 行きたいところに行けない 料金収入の低下により行政負担額が増加 少子高齢化の進展 三条市のまちづくりとの連携子育て支援や福祉事業における公共交通の必要性の高まり 課題に対応するため 地域公共交通総合連携計画を策定 ( 平成 20 年 3 月 ) 地域公共交通総合連携計画策定調査事業全国第 1 号認定 ( 平成 19 年 8 月 10 日 )

地域公共交通活性化再生総合事業の経緯 3 下田地区デマンド交通 市街地デマンド交通 三条市デマンド交通 高校生通学ライナーバス 井栗地区コミュニティバス その他 H19 年度 H20 年度 ( 事業 1 年目 ) 11 月 3 月 4 月 実験に向けた準備 ( 運行計画の詳細検討 広報等 ) 地域公共交通総合連携計画の策定 実験に向けた準備 ( 運行計画の詳細検討 広報等 ) H21 年度 ( 事業 2 年目 ) 10 月 3 月 4 月 第 1 期実験 第 1 期実験 第 1 期実験 第 1 期実験 運休見直し検討 公共交通シンポジウム開催 12 月 3 月 H22 年度 ( 事業最終年 ) 4 月 第 2 期 第 2 期 第 2 期 第 2 期 9 月 地上デジタル放送社会実験 10 月 3 月 エリアの統合 第 3 期 第 3 期 第 3 期

デマンド交通における工夫 4 利用促進するために 1 利用しやすい環境整備 ( ニーズにマッチした 3 回のカスタマイズ ) 登録不要 ( システムの廃止 ) 停留所から半径 300m に主要施設および住居をカバー 総合公共交通 (JR バス デマンド ) マップの全戸配布 2 地域への説明会や懇談会を積極的に開催 説明会 26 回 470 名参加 懇談会 21 回 373 名参加 地域に近い位置で意見収集 重要な広報ツールとして活用 3 運行形態に見合った料金設定 路線バスより高く タクシー料金より安く クチコミによる効果 4 複数利用者へのインセンティブ 料金の低減 知人 友人との利用を促進 5 タクシー事業者の やる気 を活用 1 運行 ( 乗車人数および運行距離 ) に対し負担金を支給 利用者が多ければ多いほど事業者収入が増加 ドライバーによる積極的な広報( 車内でのクチコミ ) 結果的に ドライバーの収入の増加

デマンド交通における工夫 経費を抑えるために 5 1 社会実験中における運行の効率化 民間施設の借用やラミネートによる簡易停留所 下田地区では路線バスを活用したデマンド交通 ( 利用者増には至らず ) 2 社会実験中は比較的安価なデマンドシステムを活用 初期導入費用 ( ハード ) のかからない 東大のオンデマンドシステムを活用 自動的に取得される きめ細かい利用者データ による分析効果 3 地域で活動するタクシー事業者の車両 運転手 ノウハウの活用 慣れた予約電話対応 空車の有効活用 オンデマンドシステムからタクシー事業者のノウハウによる運行への切り替え ラミネートによる簡易停留所 普段の東三条駅前のタクシー待機車両

デマンド交通における工夫 6 既存の交通事業との共存を図るために 1 既存の交通事業者に対して協議会参加を依頼 事業者の合意を図りながら見直しを実施 積極的な提案も依頼 2 市街地デマンド交通 ( 循環バス見直し ) のバス車両による社会実験等 循環バス車両を利用した市街地デマンド交通の社会実験をスタート 既存路線バスを活用した高校生通学ライナーバスの実施 3 交通事業者との協議 事業の見直しの際は事業者と協議 特にタクシー事業者とは毎月打合せ 三条市公共交通協議会の協議状況

数 ( 日 ) 利用者数の推移三条市デマンド交通 7 市街地 下田地区限定 全市展開 東大デマンドシステム使用 東大デマンドシステム使用 & タクシー事業者のノウハウ活用 タクシー事業者のノウハウ活用 第 1 期実験第 2 期実験第 3 期実験本格運行 450 400 350 日平 300 均利用 250 者 200 人 / 150 100 50 0 62 29 33 36 42 44 40 35 34 35 36 35 42 40 37 40 23 31 33 40 40 29 31 32 37 36 31 35 43 33 152160 114 127 137 137 155 160 120 93 37 36 42 35 35 34 35 32 38 下田地区デマンド交通 321 278 280 417 383 384387389 404 365 345 345 344 325 316312 316 三条市デマンド交通 三条市デマンド交通 ひめさゆり 現在 1 日平均 400 人を超える利用 H20 年 10 月 11 月 12 月 H21 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 H22 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 H23 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 H24 年 1 月 2 月

事業の概要三条市デマンド交通 8 運行方式 停留所設置型フルデマンド形式 設定停留所 610か所設置 ( 半径 300mに1か所 ) 既存のデマンドシステムは使用せず タクシー事業者のノウハウにより運行ウにより運行 登録不要( 誰でも利用可能 ) 運行日時平日毎日 8 時 ~18 時 ( 一部の地区で7 時 ~18 時 ) 運行委託先市内タクシー事業者 5 社 平成 23 年 6 月 ~ 三条市デマンド交通 ひめさゆり として本格運行開始

公共交通路線 負担額等の変化 9 見直し前 (H20 年度 ) 見直し後 (H23 年度 ) 鉄道 上越新幹線 信越線 弥彦線 上越新幹線 信越線 弥彦線 バス 40 系統 高速バス ( 新潟方面 京都 大阪方面 ) 基幹路線バス ( 国 県補助 ) 廃止代替バス 循環バス 巡回バス デマンド交通なし ひめさゆり 見直し路線の利用者数 一部廃止代替バス 循環バス 巡回バス年間 5 万 1 千人 公共交通を維持するための三条市の行政負担額 130% 増 32 系統 高速バス ( 新潟方面 京都 大阪方面 ) 基幹路線バス ( 国 県補助 ) 廃止代替バス 一部廃止 循環バス 一部廃止 巡回バス 廃止 路線廃止地域はデマンド交通でカバー 循環バス 三条市デマンド交通年間 11 万 7 千人 年間 6,670 万円 ( 補助金 8,614 千円 ) 61% 増年間 10,743 万円 ( 補助金 8,436 千円 ) 利用者一人当たりの行政負担額循環バス 1,035 円 / 人 29% 減 三条市デマンド交通 739 円 / 人

公共交通見直し 3 年間の主な成果 (1) 高齢者を中心とした移動利便性の向上 通院目的利用を中心に高齢者の移動利便性が向上 家族送迎負担の軽減と高齢者の外出機会の増加にも寄与 10 利用目的 通学 2.1% 福祉施設利用 3.2% 通勤 21% 2.1% 買い物 6.4% その他 12.3% 無回答 3.2% 通院 70.6% 利用者の年齢層 無回答 7% 90 代 1% 80 代 21% 20 代 1% 60 代 20% 30 代 1% 40 代 2% 50 代 5% 84% が60 歳以上 70 代 N=187 N=187 42% N=187 利用により日常生活で変わったと感じる点 家族の送迎に頼らなくて良い 自動車を運転しなくて良い 外出機会が増えた 0% 20% 40% 60% 80% 100% H23 年度ひめさゆり健康意識が 10% お客様アンケート高まった N=187 15% 13% 56%

公共交通見直し 3 年間の主な成果 (2) 高齢者が関わる事故の削減 公共交通見直し以降 三条市内で発生した人身事故の件数が減少 11 ひめさゆりが無い場合の移動手段 三条市の人身事故発生件数 0% 20% 40% 60% 80% 100% タクシー 65% 800 774 742 732 704 700 路線バス 29% 172 176 204 197 人身 600 家族の送迎 25% 事故 500 件徒歩 19% 数 400 件 / 自転車 19% 年 ( ) 900 人身事故発生件数 186 192 654 うち高齢者関連事故 623 217 576 202 529 175 500 250 200 高齢者関 150 連事故件 100 数 300 件 / 年 マイカー 6% 200 50 100 移動できる手段が 9% ないので外出しない 0 0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 ( ) H23 年度ひめさゆりお客様アンケート H20 年 10 月社会実験開始 H22 年 10 月デマンド交通の全市展開 資料 ) 三条市の交通事故 三条市環境課

今後の課題 12 乗合率の向上 ( 平均乗車人員 1.2 人 / 台 一人乗車割合 81.4%) 多くの方に利用いただいているが 一人乗車が多い 交通事業者への負担金は 運行回数 ( 乗車人数 運行距離 ) に応じて支払うため 利用者が増加傾向にある中 このままでは行政負担額も増加 乗合率を高め 運行の効率化による経費の削減を図ることが必要 運行管理の徹底 現在の交通事業者との協定では 各事業所が申告した運行実績に応じて 負担金を決定しており 三条市と交通事業者との信頼関係の中で運営 しかし 三条市デマンド交通の運行には税金を投入しており 市民から見ても健全な運営にする市民から見ても健全な運営にすることが必要 また すべてのタクシー事業者側からも しっかりした監査が必要だ との意見 まちづくりとの連携 三条市デマンド交通が市内の交通基盤として定着したことから 今後は三条市が抱えるまちづくりの問題 課題を解決するためのツールとして積極的に活用していくことが必要 連携が期待されるまちづくり スマートウエルネス三条推進計画 中心市街地活性化 子育て支援 など

スマートウエルネス三条推進計画 市民のだれもが生涯にわたり 明るく 楽しく 元気よく 健康で幸せに暮らし続けるための基盤として 自然と 歩く を基本に 暮らしの場 にぎわいの場 生きがい 就労の場 を柱としたまちづくりを進めるもの 13 健幸長寿社会を創造するスマートウエルネスシティ総合特区 新潟市 見附市ほか 7 市共同 規制緩和財政支援 7 市の個性の発揮 吸収 スマートウエルネス三条推進会議 ( 知的支援基盤 ) 予算額 1.357 千円科学的根拠に基づく取組の効果分析 検証を行い 効果的に取組を進めるためのアドバイスを行う スマートウエルネス三条推進計画 ~ 自然と 歩く を基本としたまちづくり ~ 目標 健康寿命を延ばす 医療費負担の軽減 Action 解決策の考案 Plan 課題の見える化 高齢者が暮らしやすいまち調査 予算額 2,100 千円高齢化率の特に高い三条小学校区をモデルに 暮らしやすいまちの要件や外出の目的 日常生活における問題点等を把握しながら長寿社会に必要な施策を検討する 評価システム (EHR) 医療や介護の分野等における効果を検証するための評価システムを構築する 特区 7 市共同事業 [ イメージ ] 国保システム介護システム健診システム 施策評価システムの構築 健康指標心理 社会 知識指標まちづくり指標地域経済指標散在するデータの集約見える化 ( 現状 将来 前後比較 ) 効果検証のための基礎情報の集約 Check 施策の評価 Do 施策の改善又は立案 実施 暮らしの場 生活機能の保持 不安の解消 地域公共交通 健康づくり施策 生活習慣病 介護予防 保健活動 食育 スポーツ環境 にぎわいの場 中心市街地の活性化 空き店舗活用 コミュニティ 生きがい 就労の場 市民活動 ボランティア 生涯学習