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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

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平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

H30全国HP

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

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スライド 1

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

問 題

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

H

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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国語科学習指導案様式(案)

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

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平成18年度「島根県学力調査」の調査結果

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

埼玉県学力 学習状況調査 ( 中学校 ) 復習シート第 1 学年数学 組 番 号 名 前 ( 数と計算 を問う問題) 1 次の計算をしなさい レベル4~6 (H26 全国学力 学習状況調査 1 (1)) (1) (2) 答え 答え 2 次の計算をしなさい レベル 7 8 (1) (2)

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平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 ( 国語 ) 1. 国語の定着状況についての概要 どの学年もほとんどすべての項目において 目標値を上回った 昨年度から取り組んできた 文章を書き表す際の 言葉の正しい使い方の指導 が 言葉についての知識 理解

PowerPoint プレゼンテーション

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

スライド 1

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

研修中間報告書

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

Microsoft Word - ★41_東海中 _学力向上に向けた取組(再提出)

2 度数分布 ( 正答数分布グラフ ) 3 の概要 学習指導要領の領域別平均正答率 評価の観点の平均正答率では 各領域とも全国平均を上回っている 特に 学習指導要領の領域別平均正答率の 読むこと で2.9ポイント 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 で4.1ポイント全国平均を上回っている 評価

教科に関する調査の各問題の分析結果と課題 (3) 中学校数学 B


( ) 除法の意味や割合の意味を理解することに課題があります 例 )A3(1) 120 cmの赤いテープの長さが白いテープの長さの 0.6 倍に当たるとき 二つのテープの長さの関係を表している図を選ぶ 県 31.3%( 全国 34.0%) A8 犬を飼っている 8 人が学級全体の人数の 25% に当

別紙様式 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果と考察及び対策について 東松島市立宮野森小学校 1 国語科 (1) 国語 A 平均正答率 ( 宮城県 全国との比較 ) 話す 聞く能力 書く能力 読む能力 言語についての知識 理解 技能 全体 県比較

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

①H28公表資料p.1~2

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

2、協同的探究学習について

(Microsoft Word - \217\254_\216Z_5_\216O\214\264\216s\227\247\216O\214\264\217\254.doc)

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

 

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

3 次のにあてはまる数を書きましょう レベル 5 6 (H23 埼玉県小 中学校学習状況調査 3(3)) 下の数直線で アのめもりが表す分数は, ア です イまた イのめもりが表す分数は, です ア イ 4 次の問題を読み 問いになさい レベル 5 6 だいきさんは, の計算をするのに

指導方法等の改善計画について

算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

Ⅲ 研究内容 確かな学力を育成するためには 教師の指導 と 児童 生徒の学び のギャップを教師が認識 する必要がある この研究では,1,2 年の文字式の内容において, 全国調査, 置籍校事前調査の 結果から誤答傾向を把握し, 課題を考察した その中から 計算の対象を理解すること, 考察の 対象を明確

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

★数学学習指導案最終(知的障害)

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

Transcription:

平成 24 年度小 中学校学習状況調査及び全国学力 学習状況調査を活用した調査 Web 報告書 Web 報告書もくじ >Ⅲ 各教科の調査結果の分析 > 小学校算数 Ⅲ 各教科の調査結果の分析 中学 1 年生の調査については 小学 6 年生の学習内容としているため 小学校の項で分析している 小学校算数 知識 技能を身に付け 筋道を立てて考え 表現する能力を育てる授業づくり 数量や図形についての技能 数量や図形についての知識 理解 の評価の観点別正答率及びほとんどの内容 領域別正答率において おおむね達成 の基準を上回った しかし 小学 5 年生と中学 1 年生の 数学的な考え方 の観点別正答率が おおむね達成 の基準を共に下回った また 活用 に関する問題や 発展的 応用的問題 の正答率でも 小学 5 年生と中学 1 年生が おおむね達成 の基準を共に下回っており 課題である 授業においても算数的活動を充実させ 数量や図形についての基礎的 基本的な知識 技能を確実に定着させるとともに 思考力 判断力 表現力を高めることが必要である この後 評価の観点については 以下のように記す 算数への関心 意欲 態度 数学的な考え方 数量や図形についての技能 数量や図形についての知識 理解 本調査では設定なし 考え方 技能 知識 理解

ア 結果の概要各学年ごとに教科の正答率について到達基準との比較を示す ( ア ) 教科及び設問ごと正答率 教科正答率 各種グラフ正答率ごとの分布観点別達成状況内容 領域別達成状況基礎と発展の比較 活用 に関する問題設問ごと正答率

教科正答率 各種グラフ正答率ごとの分布観点別正答率内容 領域別正答率設問ごと正答率

教科正答率 各種グラフ正答率ごとの分布観点別正答率内容 領域別正答率設問ごと正答率

教科正答率 各種グラフ正答率ごとの分布観点別達成状況内容 領域別達成状況基礎と発展の比較 活用 に関する問題設問ごと正答率 教科正答率においては 小学 5 年生 小学 6 年生 (A 問題 B 問題 ) 中学 1 年生の全て おおむね達成 の基準を上回る結果となった

( イ ) 評価の観点別正答率 1 小学 5 年生 図 1 H24 年度 ( 小学 5 年生算数 ) 評価の観点別正答率 技能 知識 理解 では おおむね達成 の基準を上回った 一方 考え方 においては おおむね達成 の基準を14.6ポイント下回っており これについては中学校 1 年生においても同じような傾向が見られた 小学校 5 年生における課題としては 特に次の2 点が挙げられる 提示された場面と式を読み取る力が十分ではない 提示された図形の回りの長さを求めるなどの, 解決方法を説明する力が十分ではない 2 小学 6 年生 図 2 H24 年度 ( 小学 6 年生算数 A 問題 ) 評価の観点別正答率 技能 では 十分達成 の基準を1.3ポイント上回った また 知識 理解 では おおむね達成 の基準を2.9ポイント上回った しかし 基準量 比較量 割合を図と対応させることが十分でなかったことや基準量の求め方が十分に理解できていないことが分かった 図 3 H24 年度 ( 小学 6 年生算数 B 問題 ) 評価の観点別正答率 考え方 知識 理解 では おおむね達成 の基準を上回った さらに 技能 においては 十分達成 の基準を2.8ポイント上回る結果となった 技能 においては 提示された図と式を関連付けさせる等の問題では高い正答率であったことなどが考えられる 考え方 においては おおむね達成 の基準を3.5ポイント上回る結果となったが 判断した理由などを記述することには課題が見られる

3 中学 1 年生 図 4 H24 年度 ( 中学 1 年生数学 ) 評価の観点別正答率 技能 知識 理解 では おおむね達成 の基準を上回った 一方 考え方 においては おおむね達成 の基準を8.7ポイント下回っており これについては小学 5 年生においても同じような傾向が見られた 中学 1 年生において特に課題としては 次の2 点が挙げられる 比の考え方を使って 指定された長さを求める考える力が十分ではない 割合と比較量を考えて 条件に合った人数を求めるなど, 解決方法を説明する力が十分ではない

( ウ ) 内容 領域別正答率内容 領域別正答率においては 全ての学年で 数と計算 量と測定 図形 においては おおむね達成 の基準を上回る結果であった 特に 中学校 1 年生における 図形 では 十分達成 の基準を上回る結果となった 一方 数量関係 においては 小学 5 年生と小学校 6 年生算数 B 問題において おおむね達成 の基準を下回る結果となった 1 小学 5 年生 図 5 H24 年度 ( 小学 5 年生算数 ) 内容 領域別正答率 数と計算 量と測定 図形 では おおむね達成 の基準を上回る結果であったが 数量関係 においては おおむね達成 の基準を2.4ポイント下回っており 課題が残った 例えば表された式を読み取って 正しく ( ) を用いて式を考えるような問題などに課題が見られた 2 小学 6 年生 図 6 H24 年度 ( 小学 6 年生算数 A 問題 ) 内容 領域別正答率 数と計算 量と測定 図形 数量関係 の全ての内容 領域で おおむね達成 の基準を上回る結果であった しかし 数と計算 の場面と図とを関連付けて 2つの数量の関係を理解する力や 数量関係 で百分率の理解が十分ではないことなどの課題が見られた

図 7 H24 年度 ( 小学 6 年生算数 B 問題 ) 内容 領域別正答率 数と計算 量と測定 図形 では おおむね達成 の基準を上回る結果であったが 表から適切な数値を取り出して割合の大小を判断しその理由を言葉や式を用いて記述するような 数量関係 においては おおむね達成 の基準を1.3ポイント下回っており 課題が見られた 3 中学 1 年生 図 8 H24 年度 ( 中学 1 年生数学 ) 内容 領域別正答率中学 1 年生においては全ての領域で おおむね達成 の基準を上回る結果であった 特に点対称な図形における対応する点や辺の位置関係の理解などを問う問題の正答率が高かった 図形 では 十分達成 の基準を4.4ポイント上回る結果となった しかし 数量関係 では 割合と比較量を考えて 条件に合った人数を求め その方法を説明する力が十分ではないことなどの課題が見られた

イ 経年比較 小学校 6 年間の学習の成果を経年で比較して考察するために 平成 23 年度と平成 24 年度の中学 1 年生に着目し 同一学年の経年比較を行う 経年比較の内容は 基礎的 基本的問題 における正答率の比較と平成 23 年度に課題として挙げられていた 活用 における正答率の比較をして考察を行った また 平成 22 年度の小学 5 年生と平成 24 年度の中学 1 年生の 基礎的 基本的問題 及び 発展的 応用的問題 の正答率を比較することで2 年間の学習状況の変容について考察する ( ア ) 基礎的 基本的問題 の経年比較中学 1 年生 ( 同一学年 ) 図 9 H23 24 年度 ( 中学 1 年生数学 ) 基礎的 基本的問題 の正答率の経年比較 基礎的 基本的問題 の正答率は 平成 23 年度の正答率は71.9で おおむね達成 の基準を9.5ポイント上回っていた 平成 24 年度の正答率は80.3で おおむね達成 の基準を17.8ポイント上回っていた 平成 23 年度と比較すると正答率は8.4ポイント上回っている 平成 24 年度は 図形 において点対称な図形における対応する点や辺の位置関係についての理解や拡大図についての理解が良好であった また 量と測定 において速さを求める公式などの理解も良好であったことが要因であると考えられる ( イ ) 活用 に関する問題の経年比較 1 中学 1 年生 ( 同一学年 ) 図 10 H23 24 年度 活用 に関する問題の正答率の経年比較 活用 に関する問題の正答率は 平成 23 年度の正答率は36.1で おおむね達成 の基準を10.9ポイント下回っていた また 平成 24 年度の正答率は36.0で おおむね達成 の基準を12.0ポイント下回っていた 平成 23 年度と同様に 活用 に関する問題においては課題が見られる 領域別に見てみると 数と計算 においては最大公約数の考え方を使う問題 量と測定 においては角柱の体積の公式を使って立方体に入っていた水の深さを考える問題 また 平均の考え方を使って平均点が何点増加したかを求め その方法を説明する問題 数量関係 において割合と比較量を考えて 条件に合った人数を求め その方法を説明する問題において おおむね達成 の基準を下回る状況であった

( ウ ) 平成 24 年度中学 1 年生と平成 22 年度小学 5 年生 ( 同一生徒 ) 基礎的 基本的問題 及び 発展的 応用的問題 の経年比較 図 11 H22 年度小学 5 年生 H24 年度中学 1 年生の 基礎的 基本的問題 及び 発展的 応用的問題 の正答率の経年比較 基礎的 基本的問題 の正答率は 平成 22 年度の正答率は74.3で おおむね達成 の基準を11.4ポイント上回っていた また 平成 24 年度の正答率は80.3で おおむね達成 の基準を17.8ポイント上回っていた 基礎的 基本的な力は2 年間で更に向上していったと考えることができる 一方 発展的 応用的問題 においては 平成 22 年度の正答率は49.1で おおむね達成 の基準を3.4ポイント下回っていた 平成 24 年度の正答率は45.1で おおむね達成 の基準を6.7ポイント下回っていた おおむね達成 の基準から見ると2 年間で約 3ポイント下回る結果となり課題である

ウ 設問ごとに見た傾向と指導改善の手立て平成 24 年度の調査で 正答率が低かった問題と無解答率が高かった問題について 基礎的 基本的な知識 技能の定着 と 数学的な思考力 判断力 表現力の育成 の2つの視点で 分析を行った 傾向 1 基礎的 基本的問題の中で 一部の学習内容において定着に課題がある [ 小学 5 年生大問 2の (5)] 問題の概要 解答状況 おおむね達成 の期待正答率 60.0に対して 正答率は31.7であり 28.3ポイント下回った 1m2という面積の単位の意味理解が確実にできていないことや1m2を1 辺が100cmの正方形という見方をして計算で求めることができなかったことが要因であると考えれる 指導改善の手立て 1m2=10000cm2ということを意味理解が伴わずに暗記させるのではなく mをcmに単位を変えさせてから1 辺 1 辺をして面積を求めさせる活動を取り入れて 計算で求められることを児童に気付かせることが大切である [ 小学 6 年生 A 問題大問 3] 問題の概要 解答状況 おおむね達成 の期待正答率 60.0に対して (1) の正答率は32.3であり 27.7ポイント下回った また (2) の正答率は39.8であり 20.2ポイント下回った 場面と図とを関連付けて 二つの数量の関係を理解することや 1に当たる大きさを求めるために除法が用いられることの理解が十分ではないことが要因であると考えられる 指導改善の手立て問題の場面から 基準量と比較量を的確に捉えるために 数量の関係を図に表したり 図から読み取ったりする活動を仕組むことが大切である 数量の関係を図に表したり 図から読み取ったりして 基準量がどれに当たるのかを捉えさせたり 基準量を求める場面においても 基準量と割合を用いた乗法の式に表してから除法の式に表させたりすることが大切である

[ 中学 1 年生大問 9] 問題の概要 解答状況 おおむね達成 の期待正答率 55.0に対して 正答率は26.2であり 28.8ポイント下回った 比の考え方を使って木の高さを考えることができることに気付かなかったことや比の値を基にして木の高さを求めることができなかったことが要因であると考えられる 指導改善の手立て料理などの日常生活の場面から比を利用して材料の重さなどを求めることができるよさに気付かせることが必要である また 比は 比例 反比例や縮図 拡大図などと深い関連があるので 相互に理解を深めることができるように配慮して指導することが大切である

傾向 2 基礎的 基本的な知識 技能を活用することに課題がある [ 小学 5 年生大問 10] 問題の概要 解答状況 おおむね達成 の期待正答率 50.0に対して 正答率は5.3であり 44.7ポイント下回った 問題場面や言葉の式と式を関連付けて 正しく ( ) を付けることができなかったことが要因であると考えられる 指導改善の手立て数量の関係を四則の混合した式や ( ) を用いた式に表したり そのような式を読み取ったりして 式のよさが分かるようにするとともに 式を適切に用いることができるようにすることが大切である そこで 問題場面と図示されたものを関連付けて考えさせるために 図示されたものに分かっている情報を付加するなどして理解を助けるように指導することが考えられる また 言葉の式と図示されたものを関連付けていく指導も継続的に行う必要がある さらに 式に ( ) が付いたときの計算方法について振り返らせるとともに ( ) を付けた式が題意と対応しているかを確かめさせるような指導を行うことも大切である [ 小学 5 年生大問 14] 問題の概要 解答状況 おおむね達成 の期待正答率 45.0に対して 正答率は14.6であり 30.4ポイント下回った また 無解答率も26.3と高い状況であり 問題の意味を正確に捉えられなかったことや計算を段階的に行うことができなったことが要因であると考えられる 指導改善の手立て掲示板の横の長さと画用紙の縦の長さ 及び横の長さを基にして1つの間を求める問題であった また 情報過多の問題場面から必要な情報を選択して解決を図らせる問題であった このように問題場面を把握し 解決するには どの情報が必要なのかを考えて問題解決に取り組ませることが必要である また 式が多くなるような場合も 何を求めるための式なのかを言葉と結び付けて解決していく態度を養うことも大切である さらに 問題文から分かった情報を図にかき入れるなどの活動を取り入れながら式を立てる際の手掛かりにさせていくなどの指導も大切である [ 小学 6 年生 A 問題大問 5の (3)] 問題の概要 解答状況 おおむね達成 の期待正答率 50.0に対して 正答率は26.3であり 23.7ポイント下回った 表の中から必要な数値を取り出して割合を求めることができなかったことが要因であると考えられる 指導改善の手立て割合を求めさせるには 基準量と比較量の関係を関係図などを通して考えさせることが必要である また 2つ以上の事象の大きさを比べるときには 量で比べる場合と割合で比べる場合があることを理解させ 目的に応じて適切に使い分けることができるように指導することが大切である

[ 中学 1 年生大問 16の (2)] 問題の概要 解答状況 おおむね達成 の期待正答率 45.0に対して 正答率は24.5であり 20.5ポイント下回った 中学 2 年生と中学 3 年生の生徒数を比較量として基準量を求めて中学 1 年生の生徒数を求めたり 比を活用して中学 1 年生の生徒数を求めることができなかったことが要因であると考えられる 指導改善の手立てこの問題では 割合と比較量から基準量を求めるという構成であるため 児童が苦手とするものである しかし 表からどの情報を使うことができるかを考えさせ 関係図などを通して式を立てるときの手掛かりとなるように指導を続けることが必要である また 中学 2 年生と中学 3 年生を合わせた生徒数が60% であるという情報から中学 1 年生は40% に当たるということも考えることができるように図などから判断できるように指導していくことも大切である

エ これからの指導に向けて今回の調査によって明らかとなったことは 図や表を使って解決を図ったり 問題場面と対応させ 式に表したり 式を読んだりすることに課題があることが分かった また いくつかの情報の中から必要な情報を取り出して解決したり 日常の事象を算数の知識 技能を使って解決したりすることに課題があることが分かった そこで これからの指導に向けて 以下の4 点について留意しながら授業に取り組んでいくことが大切であると考える ( ア ) 図や表を用いて数量の関係を理解できるような活動を積極的に取り入れる 児童に図や表を読み取ったり かいたりして数量の関係を理解させることは算数科の指導ではとても大切なことである 指導に当たっては 数量の関係が文章で与えられた場面で 文章から分かることを順序よく図に表す活動を取り入れることが大切である また 小集団で図を基に友達に解決方法を説明させたり 図を基に話合いを進めさせたりすることも有効である さらに 全体の話合いにおいても図を使って解決方法の有効性などを検討していくような活動を取り入れることも大切である 例えば 関係図などを問題場面に即してかかせ 小集団の中で説明したり友だちの説明を聞いたりしながらどのような関係図が適切なのかを話し合わせることなどが考えられる また 全体でも関係図などをかくことによって数量の関係がよく分かることなどの有効性について話し合いの場をもつことも大切である ( イ ) 問題場面を把握させ それを式に表したり 式を読んだりする活動を積極的に取り入れる 図で示された事象を観察し それを式に表したり読んだりすることができるようにすることは算数科の学習を進めていく上で大切なことである 指導に当たっては 示された図の中の情報と式とを適切に対応させることが大切である また 考えた式がどのような意味をもつのか図と対応させたり 言葉で説明させたりすることも大切である 例えば 自分が立てた式を実際に解かせ 問題場面と対応するのかを自分で判断させたり 式に番号を付けるなどして番号と図を対応させることも大切である また 小集団において問題場面の情報を使って 自分が立てた式の説明をさせることによって考えのよさや間違いに気付かせるような活動も大切である ( ウ ) 必要な情報を取り出して説明する活動を積極的に取り入れる 判断の根拠を説明する際 問題場面から必要な情報を取り出したり 情報を組み合わせたりして表現することは 筋道立てて考えさせる上で大切である また どのような手順で考えていけばよいのかといった解決の見通しを吟味する活動を取り入れることも大切である 指導に当たっては 情報過多の問題場面から必要な情報を選択させ 児童一人一人に解決させたことを図や表などを使って説明させることが大切である また それを基にして小集団活動などを通して説明が十分なものであるか 解決の手順としてふさわしいものであるか または説明のよさなどを相互評価させるような活動を取り入れることが大切である 例えば 情報過多の問題場面から指定された面積を求める際にどの長さを測定すれば正しく面積を求められるかを説明させたり, 小集団の中で解決方法を説明させたりして考え方のよさなどを児童に出し合わせることも有効な手段である ( エ ) 日常の事象を 算数で学習した内容と関連付ける活動を積極的に取り入れる 児童が算数の知識 技能を実生活の様々な場面に活用することは 学習したことを定着させたり 算数のよさを実感させたりする上で大切なことである 指導に当たっては 日常の事象を数や量になどに着目して観察する学習の機会を設定することが大切である そのようなことが 児童の算数と日常生活との関わりについての興味 関心を高めることにつながると考える 例えば 拡大図 縮図の考え方を使って校舎の高さを考えたりすることなども大切である また 算数科ばかりでなく社会科や図画工作科などの他教科においても様々な事象を算数の視点からも振り返らせて 算数の用語を用いて捉えさせることも考えられる オ 授業実践に参考となるリンク 最終更新日 : 2012-10-15