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アルミニウム製建具の内訳書価格の分析 参事森本文忠 1. 研究概要発注者の工事内訳書からアルミニウム製建具及びメタルカーテンウォール ( 以下 AL 建具等 とする ) のデータを抽出し 価格等に関する分析を行ったものである なお 価格データは建設工事費デフレーター建築総合の指数を用いて2011 年を基準値にした補正を行っている なお 価格にはガラス シーリング 建具周囲のモルタル詰めは含まれていない 2. 分析対象施設の概要分析対象は1999 年から2011 年にかけて官庁営繕部関係機関が発注した52 件の施設の建築工事の内訳書のデータである 分析対象施設の概要とAL 建具等の工事費を表 -1に示す 延床面積は533~24,001m2の範囲で平均値は4,236m2で 建築工事費 ( 直接工事費 ) は77.9~5305.1 百万円の範囲で平均値は710.0 百万円である AL 建具等の工事費の合計額は2.6~288.8 百万円の範囲で平均値は43.1 百万円である 表 -1 施設概要 NO 年度構造 地上階数 地下階数 延床面積 建築面積 建築主体直接工事費 アルミ製建具直接工事費 カーテンウォール直接工事費 NO 年度構造 地上階数 地下階数 延床面積 建築面積 建築主体直接工事費 アルミ製建具直接工事費 1 1999 RC 5 0 4,371 1,127 622.8 16.6 27 2005 RC( 一部 SRC S) 4 1 4,641 1,316 1104.7 43.2 カーテンウォール直接工事費 2 1999 RC 2 0 802 421 115.2 4.6 28 2005 RC( 一部 S)( 免制振 ) 2 0 9,412 6,110 2368.4 31.3 38.5 3 2000 SRC 6 0 5,042 1,115 921.0 52.0 35.5 29 2005 RC( 一部 S)( 免制振 ) 2 0 640 450 348.2 6.9 4 2001 RC 2 0 1,213 634 220.3 6.2 16.0 30 2005 S 1 0 2,262 2,421 358.3 14.2 15.5 5 2002 RC 3 0 1,571 556 250.9 6.4 4.4 31 2006 SRC 6 1 10,374 1,527 1763.2 91.3 44.4 6 2002 RC 3 0 1,217 429 191.8 4.1 5.5 32 2006 SRC 10 1 17,091 1,965 2851.0 273.5 15.2 7 2002 SRC( 一部 RC S) ( 免震 ) 3 2 10,076 2,450 2136.8 32.4 73.1 33 2006 S 1 0 707 711 99.0 3.3 8 2003 RC 3 0 2,858 1,181 382.6 16.3 15.0 34 2006 RC 5 0 3,813 993 551.3 29.8 9 2003 RC( 一部 S) 5 0 2,949 780 441.0 41.2 4.1 35 2006 RC 3 0 2,641 1,201 293.5 10.6 6.0 10 2003 RC 5 0 4,177 906 534.6 17.6 50.4 36 2006 S 2 0 1,167 598 153.2 6.0 11 2003 RC 4 0 5,108 1,385 541.8 23.8 37 2007 S( 一部 SRC) 10 1 24,001 2,510 5305.1 193.5 12 2003 SRC 6 1 6,618 1,232 1041.3 79.3 26.6 38 2007 RC( 一部 SRC) 2 0 1,312 684 244.5 25.3 5.0 13 2003 RC 6 0 4,549 945 716.1 40.8 39 2007 RC 2 0 1,744 903 257.3 15.4 14 2003 RC 2 0 533 278 99.5 8.1 40 2007 RC 4 0 2,606 836 289.3 14.6 15 2004 RC( 一部 S) 5 1 4,713 1,193 568.8 44.6 41 2007 S 2 0 1,586 805 144.8 16.1 16 2004 RC 2 1 2,587 1,277 368.2 15.4 29.4 42 2007 RC 3 0 1,197 619 202.5 18.6 17 2004 RC 3 0 3,201 1,441 333.0 20.9 2.7 43 2007 S 3 0 2,963 1,086 402.2 16.4 3.2 18 2004 S 6 1 5,428 960 869.0 40.7 4.0 44 2007 RC 1 0 972 1,044 167.8 15.5 19 2004 RC( 一部 S) 2 0 540 373 77.9 2.8 45 2008 S 10 0 19,869 2,632 3151.8 175.0 13.9 20 2004 RC 4 0 2,097 649 282.0 17.5 46 2008 RC 4 0 2,298 705 407.1 32.6 21 2005 RC 3 0 2,050 731 312.6 22.2 3.6 47 2008 RC( 一部 PC) 2 0 1,306 755 263.6 16.9 22 2005 SRC( 一部 S) 9 0 4,230 688 566.5 35.2 48 2009 RC 2 0 575 293 109.0 7.2 23 2005 RC( 一部 S) 2 0 711 374 116.3 4.0 12.7 49 2011 RC 6 1 5,500 1,089 897.2 41.8 24 2005 RC 4 0 1,903 528 323.2 14.1 19.8 50 2011 RC 4 1 3,340 592 487.0 22.7 25 2005 RC 2 0 1,302 927 283.2 2.6 51 2011 RC 4 1 4,434 1,027 524.9 22.3 26 2005 SRC 2 0 3,925 3,010 584.0 17.4 52 2011 RC 6 0 10,067 1,926 1273.0 66.1 3.AL 建具等工事費の分析結果 施設別の AL 建具等工事費の床面積あたりのm2 単価 建築工事費に対する比率 建具の見付面積 あたりのm2単価の平均値等を表 -2 に ヒストグラムを 図 -1~3 に示す AL 建具等の床面積あたりの単価の平均値は 10,500 円 / m2 中央値は 9,200 円 / m2であるが標準偏差の値 ヒストグラム ( 図 1) に見られるように工 事によるばらつきが大きい 表 -2 AL 建具等の単価 工事費比率 AL 建具等単価 ( 対床面積 ) AL 建具等工事費比率 アルミ製建具見付m2あたり単価 カーテンウォール見付m2あたり単価 平均値 10,500 0.067 70,200 82,700 中央値 9,200 0.060 65,400 72,600 標準偏差 5,000 0.030 30,500 30,500 最大値 23,500 0.144 175,600 161,100 最小値 2,000 0.009 30,100 44,000-45 -

AL 建具等の建築工事費に対する比率の平均値は 0.067 中央値は 0.060 最小値は 0.009 最 大値は 0.144 標準偏差は 0.030 である ヒストグラム ( 図 -2) にみられるように工事によるばらつきが 大きい AL 建具等の見付面積あたりの単価は アルミニウム 製建具の場合 平均値は 70,200 円 / m2 中央値は 65,400 円 / m2であるが最大値と最小値では 5.8 倍の差が ある カーテンウォールの場合 平均値が 82,700 円 / m2 中央値が 72,600 円 / m2であるが最大値と最小値では 3.7 倍の差がある ( 図 -3) AL 建具等はデザイン面から仕様等のレベルの違い が大きいため 価格に大きな差が生じているものと考えら れる 12 10 8 6 4 2 0 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 ~4 千円 ~40 千円 ~6 千円 ~8 千円 ~60 千円 ~10 千円 ~80 千円 ~12 千円 ~100 千円 ~14 千円 ~16 千円 ~120 千円 ~18 千円 ~140 千円 ~20 千円 ~160 千円 ~22 千円 一般アルミ建具 カーテンウォール ~24 千円 図 -1 AL 建具等の床面積あたりの単価 ~180 千円 図 -2 AL 建具等の対建築工事費比率 図 -3 AL 建具等の見付面積あたりの単価 4. アルミニウム製建具の開閉方式別の価格 今回分析対象と なった 52 施設の内 訳書の中のアルミ ニウム製建具の種 類は 1,258 であった アルミニウム製建具 を開閉方式 枠見 込み寸法により分 類すると表 -3 の番 号 1~18 の形式とそ の他の形式 及び 連窓 段窓のように 各形式の建具を組 み合わせたものに 分類された 建具の形式では連窓 段窓形式が 46.1%(582 件 ) と最も多く 固定ガラリが 23.0%(291 件 ) と次 いでいる 表 -3 アルミ製建具の形式別のm2単価 ( 千円 ) 枠見番号形状込み N 平均値中央値標準偏差最小値最大値 M- 推定量 1 FIX 窓 70 57 54.2 40.6 53.5 13.3 288.2 36.7 2 FIX 窓 100 20 96.6 64.5 110.0 11.1 549.6 71.7 3 引き違い窓 70 50 53.2 27.4 89.7 15.6 555.1 27.9 4 引き違い窓 100 7 50.2 43.5 12.4 41.7 69.6 43.0 5 片引き窓 70 20 53.3 30.6 55.1 15.5 243.2 31.6 6 片引き窓 100 14 29.1 27.7 8.6 17.2 42.8 28.2 7 縦すべり出し窓 70 50 82.4 72.3 32.0 46.4 202.3 76.3 8 縦すべり出し窓 100 3 147.2 122.9 74.1 88.2 230.4 134.9 9 固定ガラリ 70 291 166.3 140.4 95.8 36.8 580.0 142.9 10 固定ガラリ 100 40 299.2 140.1 567.2 48.9 3,297.8 129.6 11 外倒し窓オヘ レーター付き 70 4 480.1 566.8 230.1 148.8 637.9 572.0 12 内倒し窓 70 13 156.7 148.2 75.5 60.9 299.1 153.0 13 内倒し窓オヘ レーター付き 70 1 m2単価 14 突き出し窓 70 4 227.8 219.6 57.3 179.6 292.5 227.8 15 突き出し窓オヘ レーター付き 70 8 323.6 326.3 70.4 167.6 413.2 328.4 16 外開き窓 70 21 106.3 98.4 67.5 31.6 349.4 95.9 17 縦軸回転窓 70 15 67.7 64.3 28.7 35.3 120.0 66.9 18 カ ラスフ ロック枠 100 12 184.8 86.9 248.5 31.0 708.6 79.4 19 その他の形式 70,100 46 120.6 108.6 76.2 21.0 394.1 105.7 20 連窓形式 70,100 582 77.5 61.7 72.7 13.9 1,075.5 64.5 合計 1,258 110.2 79.6 141.4 11.1 3,297.8 82.3-46 -

各形式別の見付m2あたりの単価の分布を箱ひげ図で示したのが図 -4である 各形式には単価の平均値 ±(3 標準偏差 ) の範囲の外に外れ値と思われる多くのデータがある 単価の平均値を比較すると FIX 窓 引き違い窓 片引き窓の価格は安く 外倒し窓 内倒し窓 突き出し窓でオペレーター付きの窓が最も高いグループであった 固定ガラリ 突き出し窓などがそれに次いで高い価格となっている 5. 建具の性能建具の種別 性能別の構成比を示すと以下のとおりである ( 図 -5~ 図 -13) 1) 種別建具の種別の構成比はA 種が63.6% B 種が 29.5% でその他の種別と不明が合計で5.9% となっていた 2) 耐風圧性耐風圧性の性能等級別の構成比はS-4 等級が 49.0% S-5 等級が21.2% で不明が25.9% であった 1 施設では性能が3750pa と特記されていたが概ねS-7 等級の値 3600pa と同等であると考えられる 3) 気密性気密性の性能等級別の構成比はA-3 等級が 61.9% A-4 等級が11.0% 不明が27.1% であった 4) 水密性水密性の性能等級別の構成比はW-4 等級が 63.2% W-5 等級が9.8% 不明が27.0% であった 図 -4 アルミ建具の形式別見付面積あたりの単価 3.0 63.6 29.5 2.2 1.7 A 種 B 種 C 種その他不明 図 -5 建具の種別.9 49.0 21.2 1.4 1.7 図 -6 建具の耐風圧性 25.9 S-4 S-5 S-6 S-7 3750pa 不明 61.9 11.0 27.1 A-3 A-4 不明 図 -7 建具の気密性 63.2 9.8 27.0 W-4 W-5 不明 図 -8 建具の水密性.2 80.0 16.9 2.9 5) 枠見込み寸法 枠見込み寸法別の構成比は 70 が 80.0% 100 が 70 100 その他不明 図 -9 建具の枠見込み (mm) - 47 -

16.9% で その他のものが 2.9% あるが 75~255 の間に 12 種類のものがあった 6) 建具の表面処理 建具の表面処理別の構成比は B-1 種が 63.1% で最も多く B-2 種が 25.6% であった 臨海部 の施設などではフッ素塗装の採用事例があった 7) その他 寒冷地のデータは 1 件のみであったため断熱サッシはその施設のみで採用されていた 建具種 類の 29.7% が網戸付で 11.2% がオペレーター付きであった 1.6 63.1 25.6 3.0 6.4.3 99.0 1.0 A-2 B-1 B-2 D 種フッ素不明 図 -10 建具の表面処理 一般 断熱 図 -11 断熱サッシの比率 70.3 29.7 88.8 11.2 網戸無 網戸有 図 -12 網戸の有無 オヘ レーター無オヘ レーター有 図 -13 オペレーターの有無 6. アルミニウム製建具の価格の分析 1) 分析対象データのグループ化 前述したように内訳書のデ ータには外れ値と考えられる 平均値から大きく外れたもの が多数ある そのため以下の 分析は建具の開閉方式別に 価格の平均値 ±3 標準偏差 を超えるデータを除外し デ ータ数が多い枠見込み 70 の 建具 12 形式について価格の 分析を行うこととした 分析対象のデータの平均値などの概要は表 4 に示すとおりで 異常値を除 外したため表 3 の値とは異なる さらに 形式によってサンプル数が少ないものがあるためノンパラメトリック検定の結果を利用した 建具形式のグループ化を行った 表 -4 分析対象データの概要 符号 形状 1 FIX 窓 70 51 38,661 33,333 43,988 18,941 36,598 3 引き違い窓 70 48 35,848 30,062 41,634 19,927 27,501 5 片引き窓 70 19 43,326 27,348 59,305 33,151 30,149 7 縦すべり出し窓 70 50 82,364 73,279 91,449 31,969 76,290 9 固定ガラリ 70 286 160,291 150,399 170,183 84,993 142,319 11 外倒し窓オヘ レーター付き 70 4 480,075 113,971 846,179 230,077 571,964 12 内倒し窓 70 18 156,701 119,170 194,232 75,471 152,968 13 内倒し窓オヘ レーター付き 70 1 378,100 平均値の 95% 信頼区間 14 突き出し窓 70 4 227,800 136,680 318,920 57,264 227,800 15 突き出し窓オヘ レーター付き 70 7 345,886 314,507 377,264 33,929 326,579 16 外開き窓 70 20 94,185 75,895 112,475 39,081 94,333 17 縦軸回転窓 70 15 67,687 51,789 83,584 28,708 66,894 はじめに 12 形式の建具の価格について差の有無を確認するためにクラスカル ウォリスの検定と 枠見込み N 平均値 下限 上限 標準偏差 M- 推定量 - 48 -

多重比較を行った 検定の結果は図 -14に示すとおりで 12 形式の建具の価格は等しいという帰無仮説は棄却された また 等質サブセットは図 -15に示すとおりであった この結果から表 -5に示すように 建具形式により5つのグループに分類した 図 -14 仮設検定の要約 図 -15 建具価格に基づく等質サブセット 表 -5 建具形状のグループ構成 符号 形状 グループ 1 FIX 窓 3 引き違い窓 A 5 片引き窓 7 縦すべり出し窓 16 外開き窓 B 17 縦軸回転窓 12 内倒し窓 C 14 突き出し窓 11 外倒し窓オヘ レーター付き 13 内倒し窓オヘ レーター付き D 15 突き出し窓オヘ レーター付き 9 固定ガラリ G 2) グループ別のm2単価の平均値など各グループ別の建具見付面積当たりの単価を表 -6に ヒストグラムと箱ひげ図を図-16に示す 窓の単価の平均値ではA<B<C<Dの順に価格が高くなる CとDを比較すると オペレーターが付いた場合に価格の平均値は約 2.4 倍になっている なお 各グループの標準偏差とヒストグラムからグループ内での単価には異常値を除外した後にも大きな差があることには留意する必要がある 表 -6 建具グループ別の見付面積当たりの単価の平均値 平均値の 95% 信頼区間 グループ名 平均値 5% トリム平均 中央値 標準偏差 M- 推定量 下限 上限 A 38,300 34,200 42,300 36,000 31,000 22,100 33,000 B 83,900 76,500 91,300 81,900 75,700 33,700 80,200 C 165,600 123,500 207,800 164,000 162,000 82,000 162,000 D 393,300 305,100 481,500 393,300 353,500 138,800 350,600 G 158,600 148,600 168,600 151,900 139,200 84,500 140,600 図 -16 建具グループ別のm2単価ヒストグラムと箱ひげ図 - 49 -

3) グループ別の仕様とm2単価 各グループ別に 種別 (A 種と B 種 ) 耐風圧性 (S-4 とその他 ) 気密性 (A-3 とその他 ) 水 密性 (W-4 とその他 ) 表面処理 (B-1 とその他 ) の仕様 性能の違いによる価格の差についてノ ンパラメトリック検定を行った 検定の結果は表 -7 に示すとおりであり 仕様の違いによる単 価の差は多くの場合 で帰無仮説が棄却で きないという結果にな った また 気密性 能 水密性能では性 能の高いものの単価 が安いなど 通常の 想定とは異なる結果 であると言わざるを得 ない 今後もデータの 収集を行い検証する ことが必要であろうと 考えられる 表 -7 グループ別の仕様の違いと価格差の検定結果 単価類似グループ 種別水密性単価類似検定結果有意確率グループ A 種 B 種 W-4 W-5 以上 A 38,000 38,000 0.574 A 37,400 40,000 0.560 B 85,600 79,300 0.361 B 86,200 57,200 0.029 C 169,100 154,400 0.910 C 165,600 ー D 349,100 415,400 1.000 D 440,200 327,600 0.042 G 162,600 151,900 0.537 G 145,200 ー 単価類似グループ 耐風圧単価類似表面仕上検定結果有意確率グループ S-4 S-5 以上 B-1 B-2 以上 A 36,700 40,300 0.116 A 40,300 33,900 0.116 B 87,600 73,200 0.037 B 88,700 76,400 0.155 C 169,100 154,400 0.910 C 157,700 292,500 0.153 D 349,100 415,400 1.000 D 347,000 458,100 0.167 G 133,500 146,300 0.268 G 153,200 164,200 0.240 単価類似グループ 気密性凡例検定結果有意確率 A-3 A-4 以上 : 帰無仮説を棄却できない A 37,400 40,000 0.560 : 帰無仮説は棄却される B 86,100 62,700 0.061 帰無仮説 : m2単価の分布はカテゴリー間で同一 C 165,600 ー D 440,200 327,600 0.042 G 131,400 ー 検定結果 検定結果 有意確率 有意確率 7. 形状別の建具面積と単価 散布図 : 参考 - 50 -