き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

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用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一

時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し

税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合

国外転出時課税制度(出国税)の導入

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

自力執行権 ( 徴 47など ) が特別に認められる点を除けば 私債権と同様に取り扱うことが妥当である ( 通 723) 国税の徴収権及び納税者の国に対する還付請求権は 私債権と同様に時効制度が採られている ( 通 ) 徴収権及び還付請求権と私債権との消滅時効における違いは 次表のとお

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用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 所得税法 ( 所法 ) 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行規則 ( 所規 ) 租税特別措置法 ( 措法 ) 国税通則法 ( 通法 ) 国税通則法施行令 ( 通令 ) 国税通則法施行規則 ( 通規 ) 金融商品取

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

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Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

税金読本(16-2)税務署への財産債務の申告と国外転出時みなし譲渡益課税

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2 法令追補 国税通則法の一部改正 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 法 15) による改正 施行平成 それ以外の施行日は個別に注記 第 9 条の 2 第一号中 ( 第十五条第一項 ( 国税の納付義務の確定 ) に規定する納税義務 をいう 次号において同じ )

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

⑵ 過誤納金還付金が各税法の定めに基づいて発生するのに対して 過誤納金は 法律上 国税として納付すべき原因がないのに納付された金額で 国の一種の不当利得に係る返還金である なお この過誤納金は 次の二つに分かれる イ過納金過納金は 納付時には納付すべき確定した国税があったが 減額更正や不服審査の裁決

国税通則法施行令新旧対照表

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(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

議案用 12P

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税法I(第01回)

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第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

第 5 章 N

(1) 理由付記等

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

第 6 講更正の請求 Q1 更正の請求と修正申告は どのような点で違いがあるか? Q2 通常の更正の請求 ( 通則法 23 条 1 項 ) はどのような場合に認められるか? Q3 特別の更正の請求 ( 通則法 23 条 2 項 ) はどのような場合に認められるか? Q4 通常の更正の請求と特別の更正

与等の支払者 ) から毎年最初に給与等の支払を受ける日の前日までに 次に掲げる事項を記載した申告書を 当該給与等の支払者を経由して その給与等に係る所得税の納税地 第一章第五節 の所轄税務署長に提出しなければならない ( 法 1941 措法 41の162 41の172 規 731) ( 一 ) 当該

げる期間 ( 令第 48 条の9の9 第 4 項各号に掲げる市民税にあつては 第 1 号に掲げる期間に限る ) を延滞金の計算の基礎となる期間から控除する 第 40 条の各納期限の翌日から当該減額更正に基因して変更した税額に係る納税通知書が発せられた日までの期間当該減額更正に基因して変更した税額に係

所得税法等の改正 目第一所得税の確定申告及び源泉徴収関係の改正 78 一確定申告書の添付書類に関する改正 78 二確定申告書の記載事項に関する改正 79 三公的年金等に係る源泉徴収の改正 82 四配偶者特別控除及び源泉徴収の際の配偶者に係る控除の改正 85 五所得税の見直し関係の給与所得控除の改正等

●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

A は 全ての遺産を社会福祉施設に寄付すると遺言に書き残し死亡した A には 配偶者 B と B との間の子 C と D がある C と D 以外にも A と B との子 E もいたが E は A が死亡する前にすでに死亡しており E の子 F が残されている また A には 内妻 G との子 (

税金読本(16-2)税務署への財産債務の申告と国外転出時みなし譲渡益課税

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

上場株式等の配当等に対する課税

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

消費税法における個別対応方式と一括比例配分方式 河野惟隆 1 はじめに本稿の課題は 個別対応方式と一括比例配分方式とで 課税仕入れ等の税額の合計額が如何よう になるか つまり その大小関係は如何ようになるか ということを 明らかにすることである これを 次のように 条件を追加しながら 次のような順序

平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

により容易に認められる事実 ) (1) 当事者等ア原告は, 亡 AとBとの間の子である 原告は, 所得税法 16 条 2 項の規定により, その営む事業に係る事業場の所在地である渋谷区を納税地としている イ亡 Aは, 平成 年 月 日に死亡し, 原告は, 渋谷区 α 番地 1ほか所在の区分所有建物及

過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

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作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

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平成19年12月○日

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

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平成 28 年度税制改正解説所得税 ~ 住宅の三世代同居改修工事等に係る特例の創設 1 三世代同居に対応した住宅リフォームに関し 住宅の三世代同居改修工事に係る住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除が創設されます 内容控除対象期間特別控除額 個人がその者の有する居住用家屋について借入金を利用し

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Ⅲ 納付 [Q6] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q7] 今般の熊本地震災害により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q8] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの程度の損失を

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

非課税上場株式等管理に関する約款 第 1 条 ( 約款の趣旨 ) この約款は お客さまが租税特別措置法第 9 条の8に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得の非課税および租税特別措置法第 37 条の14に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税の特例 ( 以下 非課税

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コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

2. 改正の趣旨 背景 国内に住所を有しないことにより相続税 贈与税の課税を免れる租税回避行為を抑制するため 平成 12 年度改正 ( 相続人 受贈者の国籍による納税義務判定の導入 ) 平成 25 年度改正 ( 相続人 受贈者が日本国籍なしの場合の課税強化 ) が行われてきた 平成 29 年度改正で

( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

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海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明

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枚方市税条例施行規則 ( 昭和 50 年 5 月 1 日規則第 19 号 ) より抜粋 ( 貧困による市民税の減免 ) 第 9 条の2 条例第 47 条第 1 項第 1 号に規定する減免理由による減免は 市民税の納税義務者が申請の日に生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 ) の規定による

平成 24 年 3 月改正 れないときは 連帯納付義務者に対し その相続税が完納されていない旨その他の事項を通知することとされています ( 旧相法 346) 3 税務署長は 相続税を連帯納付義務者から徴収しようとするときは その連帯納付義務者に対し 納付すべき金額 納付場所その他必要な事項を記載した

<918A91B190C F0939A91AC95F BD90AC E A>

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

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( 督促 ) 第 6 条市長等は 市の債権について 履行期限までに履行しない者があるときは 法令 条例又は規則の定めるところにより 期限を指定してこれを督促しなければならない 2 市長等は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 以下 法 という ) 第 2 31 条の3 第 1 項に規定す

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

Ⅲ 納付 [Q10] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q11] 今般の北海道胆振東部地震により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q12] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの

2,606 円 B2,703 万 2,606 円 C2,641 万 4,735.5 円 D2,637 万 5,221.5 円であると主張した そこで共同相続人等は平成 12 年 5 月 30 日 争いのある部分につき引き続き協議を行い 協議が調わない場合共同口座をいったん解約し Y が解約金を預かり

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

その額に老人扶養親族 1 人につき ( 当該老人扶養親族のほかに扶養親族等がないときは 当該老人扶養親族のうち1 人を除いた老人扶養親族 1 人につき ) 60,000 円を加算した額 ) (3) 条例第 3 条第 2 項第 4 号に規定する心身障害者に 扶養親族等がないときは 3,604,000

2 成立の時期納税義務の成立時期は 課税要件を充足した時である ( 通 152) 主なものを挙げると 次のとおりである 区分成立時期申告納税による所得税暦年の終了の時 ( 通 152 一 ) 源泉徴収による所得税 源泉徴収をすべきものとされている所得の支払の時 ( 通 152 二 ) 法人税及び地方

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

債務控除できるもの できないもの 1. 概要相続税の申告で 債務控除できるものや葬式費用には 被相続人名義の銀行借入金や未納の所得税等の公租公課 未払医療費等のいわゆる債務の金額 葬式費用が挙げられます ( 相法 13) 斎場へのタクシー代や式後の飲食代なども含みますが 通常必要とされる範囲内とされ

新規文書1

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

の規定により支給を受ける年金を含む ) 上記の追加された改正は 平成 27 年 10 月 1 日以後に支給を受ける一時金又は年金に係る相続税について適用される ( 相続税法施行令の一部を改正する政令 ( 平成 26 年政令第 140 号附則 2)) が 平成 27 年 10 月 1 日前に退職共済年

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

改正後第 2 章通関業 第 1 節許可 新旧対照表 別紙 3 通関業法基本通達( 昭和 47 年 3 月 1 日蔵関第 105 号 ) ( 注 ) 下線を付した箇所が改正部分である 改正前第 2 章通関業第 1 節許可 3-8 削除 ( 譲渡 相続 合併又は分割の場合における通関業の許可の効果 )

審査請求書の記載に当たっては 別紙 審査請求書の書き方 を参照してください 付表 1 号様式 ( 次葉 ) 正本原処分に係る異議申立ての状況 9 異議申立てをした場合 ( 該当する番号を で囲む ) 10 異議申立てをしていない場合 ( 該当する番号を で囲む ) 審査請求書 ( 次葉 ) 審査請求

国外転出時課税制度に関する改正「所得税基本通達」の解説

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186C008地方法人税法案

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

<4D F736F F D E C C594BB97E18CA48B8689EF814593C195CA8D E646F63>

より同条例第 20 条第 1 項に規定する課税標準及び税額が過大である者 ( 第 5 において 交付対象者 という ) に交付する ( 特別返還金の交付額 ) 第 4 特別返還金の交付額は 次の各号に掲げる年度分の区分に応じ 当該各号に定める額とする (1) 平成 16 年度以後の各年度分当該対象年

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二期限後申告及び修正申告等の特例 第十章第七節 修正申告 1 国外転出をした者が帰国をした場合等の修正申告の特例 1 国外転出をした者が帰国をした場合等の修正申告の特例第六章第四節一 11 国外転出をする場合の譲渡所得等の特例 に規定する国外転出の日の属する年分の所得税につき確定申告書を提出し 又は決定を受けた者 ( その相続人を含む ) は 当該確定申告書又は決定に係る年分の総所得金額のうちに同 6 本文 ( 同 6(1) の規定により適用する場合を含む ) の規定の適用がある同 6に規定する有価証券等に係る譲渡所得等の金額が含まれていることにより 当該国外転出の日の属する年分の所得税につき一 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) まで 修正申告 の事由が生じた場合には 第六章第四節一 16 から同 ( 三 ) までに掲げる場合に該当することとなった日から4 月以内に限り 税務署長に対し 修正申告書を提出することができる ( 法 151の21) 2 1の規定による修正申告書の提出があった場合における国税通則法の規定の適用 1の規定による修正申告書の提出があった場合における国税通則法の規定の適用については 第十二章一 8 国税の更正 決定等の期間制限 中 法定申告期限 とあり 及び同法第 72 条第 1 項 国税の徴収権の消滅時効 中 法定納期限 とあるのは 第十章第七節二 11 国外転出をした者が帰国をした場合等の修正申告の特例 の規定により修正申告書を提出した日 とする ( 法 151の22) 2 非居住者である受贈者等が帰国をした場合等の修正申告の特例 1 非居住者である受贈者等が帰国をした場合等の修正申告の特例第六章第四節一 21 贈与等により非居住者に資産が移転した場合の譲渡所得等の特例 に規定する有価証券等又は同 2に規定する未決済信用取引等若しくは同 3に規定する未決済デリバティブ取引に係る契約を贈与 相続又は遺贈により非居住者に移転をした日の属する年分の所得税につき確定申告書を提出し 又は決定を受けた者 ( その相続人を含む ) は 当該確定申告書又は決定に係る年分の総所得金額のうちに同 6 前段 ( 同 6(1) の規定により適用する場合を含む ) の規定の適用がある当該有価証券等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額若しくは雑所得の金額 当該未決済信用取引等の決済による事業所得の金額若しくは雑所得の金額又は当該未決済デリバティブ取引の決済による事業所得の金額若しくは雑所得の金額が含まれていることにより 当該贈与の日又は相続の開始の日の属する年分の所得税につき一 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) まで 修正申告 の事由が生じた場合には 第六章第四節一 26 から ( 三 ) までに掲げる場合に該当することとなった日から4 月以内に限り 税務署長に対し 修正申告書を提出することができる ( 法 151の31) 2 1の規定による修正申告書の提出があった場合における国税通則法の規定の適用 1の規定による修正申告書の提出があった場合における国税通則法の規定の適用については 第十二章一 8 国税の更正 決定等の期間制限 中 法定申告期限 とあり 及び同法第 72 条第 1 項 国税の徴収権の消滅時効 中 法定納期限 とあるのは 第十章第七節二 21 非居住者である受贈者等が帰国をした場合等の修正申告の特例 の規定により修正申告書を提出した日 とする ( 法 151の32) 3 相続により取得した有価証券等の取得費の額に変更があった場合等の修正申告の特例 1 有価証券等の譲渡をした場合居住者が相続又は遺贈により取得した第六章第四節一 11 国外転出をする場合の譲渡所得等の特例 に規定する有価証券等の譲渡をした場合において 当該譲渡の日以後に当該相続又は遺贈に係る被相続人の当該相続の開始の日の属する年分の所得税につき 同 6 本文 ( 同一 16(1) の規定により適用する場合を含む 2において同じ ) 若しくは第六章第四節一 2 贈与等により非居住者に資産が移転した場合の譲渡所得等の特例 の6 前段 ( 同 6(1) の規定により適用する場合を含む 2において同じ ) の規定の適用があったこと又は51 遺産分割等があった場合の修正申告の特例 の規定による修正申告書の提出若しくは第八節二 6 遺産分割等があった場合の更正の請求の特例 の規定による更正の請求に基づく更正 ( 当該請求に対する処分に係る不服申立て又は訴えについての決定若しくは裁決又は判決を含む 以下 1 2 及び同 52 相続により取得した有価証券等の取得費の額に変更があった場合等の更正の請求の特例 において同じ ) があったことにより 次の 又は に掲げる場合に該当し かつ 当該居住者の当該譲渡の日の属する年分の所得税につ -1635-

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付すべき税額を納付しなければならない ( 法 151の41) 第六章第四節一 14ただし書の規定の適用により当該有価証券等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額の計算上必要経費又は取得費として控除すべき金額が減少した場合当該被相続人の所得税につき 11 国外転出をした者が帰国をした場合等の修正申告の特例 の規定による修正申告書を提出した日又は第八節二 31 国外転出をした者が帰国をした場合等の更正の請求の特例 の規定による更正の請求に基づく更正があった日第六章第四節一 24ただし書の規定の適用があったこと又は同 3 本文の規定が適用されないこととなったことにより 当該有価証券等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額の計算上必要経費又は取得費として控除すべき金額が減少した場合当該被相続人の所得税につき21 若しくは51の規定による修正申告書を提出した日又は第八節二 41 非居住者である受贈者等が帰国をした場合等の更正の請求の特例 若しくは同 6の規定による更正の請求に基づく更正があった日 2 未決済信用取引等又は未決済デリバティブ取引の決済をした場合居住者が相続又は遺贈によりその契約の移転を受けた第六章第四節一 12に規定する未決済信用取引等又は同 3に規定する未決済デリバティブ取引の決済をした場合において 当該決済の日以後に当該相続又は遺贈に係る被相続人の当該相続の開始の日の属する年分の所得税につき 同 6 本文若しくは第六章第四節一 26 前段の規定の適用があったこと又は5 1の規定による修正申告書の提出若しくは第十章第八節二 61の規定による更正の請求に基づく更正があったことにより 次の 及び に掲げる場合に該当し かつ 当該居住者の当該決済の日の属する年分の所得税につき一 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 又は に定める日から4 月以内に 当該決済の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付すべき税額を納付しなければならない ( 法 151の42) 第六章第四節一 14ただし書の規定の適用により当該未決済信用取引等又は未決済デリバティブ取引の決済による事業所得の金額又は雑所得の金額の計算上減算すべき利益の額に相当する金額が減少した場合当該被相続人の所得税につき11の規定による修正申告書を提出した日又は第八節二 3の1の規定による更正の請求に基づく更正があった日第六章第四節一 24ただし書の規定の適用があったこと又は同 3 本文の規定が適用されないこととなったことにより 当該未決済信用取引等又は未決済デリバティブ取引の決済による事業所得の金額又は雑所得の金額の計算上減算すべき利益の額に相当する金額が減少した場合当該被相続人の所得税につき21 若しくは51の規定による修正申告書を提出した日又は第八節二 41 若しくは同 6の規定による更正の請求に基づく更正があった日 3 修正申告書の提出がないとき 1 及び同 又は2 及び同 に掲げる場合に該当することとなった場合において 修正申告書の提出がないときは 納税地の所轄税務署長は 当該申告書に記載すべきであった所得金額 所得税の額その他の事項につき更正を行う ( 法 151の43) 4 修正申告書及び更正に対する国税通則法の規定の適用 1 又は2の規定による修正申告書及び前項の更正に対する国税通則法の規定の適用については 次の から ( 三 ) までに定めるところによる ( 法 151の44) 当該修正申告書で1 又は2に規定する提出期限内に提出されたものについては 一 4 修正申告の効力 の規定を適用する場合を除き これを第二節一 2 期限内申告 に規定する期限内申告書とみなす 当該修正申告書で1 又は2に規定する提出期限後に提出されたもの及び当該更正については 国税通則法第二章から第七章まで 国税の納付義務の確定等 の規定中 法定申告期限 とあり 及び 法定納期限 とあるのは 第 十章第七節二 31 又は同 2 相続により取得した有価証券等の取得費の額に変更があった場合等の修正申告の特例 に規定する修正申告書の提出期限 と 同法第 61 条第 1 項第 1 号 延滞税の額の計算の基礎となる期間の特例 中 期限内申告書 とあるのは 所得税法第 2 条第 1 項第 37 号 定義 に規定する確定申告書 と 第十二章四 7(4) -1636-

中 期限内申告書又は期限後申告書 とあるのは 第十章第七節二 31 又は同 2 相続により取得した有価証券等の取得費の額に変更があった場合等の修正申告の特例 の規定による修正申告書 と 第十二章四 11 同 3 及び4 過少申告加算税 中 期限内申告書 とあるのは 第二章第一節一表内 37 定義 に規定する確定申告書 とする ( 三 ) 第十二章四 7(3) 及び同 2 無申告加算税 の規定は に規定する修正申告書及び更正には 適用しない 4 遺産分割等があった場合の期限後申告等の特例 1 遺産分割等があった場合の期限後申告等の特例第二節三 2 年の中途で死亡した場合の確定申告 1の規定による申告書の提出期限後に生じた51に規定する遺産分割等の事由 ( 以下 4において 遺産分割等の事由 という ) により第六章第四節一 21 贈与等により非居住者に資産が移転した場合の譲渡所得等の特例 の規定が適用されたため新たに第二節三 21の規定による申告書を提出すべき要件に該当することとなった居住者の相続人は 当該遺産分割等の事由が生じた日から4 月以内に 当該居住者の死亡の日の属する年分の期限後申告書を提出し かつ 当該期限内に当該期限後申告書の提出により納付すべき税額を納付しなければならない ( 法 151の51) 2 相続人による還付等を受けるための申告書の提出の特例遺産分割等の事由が生じたことにより第六章第四節一 21の規定が適用されたため新たに第二節三 22の規定による申告書を提出することができる要件に該当することとなった居住者の相続人は 当該遺産分割等の事由が生じた後に 当該居住者の死亡の日の属する年分の同 22の規定による申告書を提出することができる ( 法 151の52) 3 相続人による確定損失申告書の提出の特例第二節三 23の規定による申告書の提出期限後に生じた遺産分割等の事由により第六章第四節一 21の規定が適用されたため新たに第二節三 23の規定による申告書を提出することができる要件に該当することとなった居住者の相続人は 当該居住者の死亡の日の属する年分の期限後申告書を提出することができる ( 法 151の53) 4 納税地の所轄税務署長による決定 1の規定により期限後申告書を提出すべき者が当該期限後申告書を提出しなかった場合には 納税地の所轄税務署長は 当該期限後申告書に記載すべきであった所得金額 所得税の額その他の事項につき決定を行う ( 法 151の54) 5 1の規定による期限後申告書及び4の決定に対する国税通則法の規定の適用 1の規定による期限後申告書及び4の決定に対する国税通則法の規定の適用については 次の 及び に定めるところによる ( 法 151の55) 当該期限後申告書で1に規定する提出期限内に提出されたものについては これを第二節一 2 期限内申告 に規定する期限内申告書とみなす 当該期限後申告書で1に規定する提出期限後に提出されたもの及び当該決定については 第十章第二節から第十二章まで ( 編者注 : 国税通則法第二章から第七章まで 国税の納付義務の確定等 ( 通法 15から同法 74まで )) の規定中 法定申告期限 とあり 及び 法定納期限 とあるのは 第十章第七節二 41 遺産分割等があった場合の期限後申告等の特例 に規定する期限後申告書の提出期限 とする 6 還付金の国に対する請求権の消滅 1から3までの規定による申告書を提出することによる還付金の国に対する請求権は 遺産分割等の事由が生じた日から5 年間行使しないことによって 時効により消滅する ( 法 151の56) 5 遺産分割等があった場合の修正申告の特例 1 遺産分割等があった場合の修正申告の特例相続の開始の日の属する年分の所得税につき第六章第四節一 21から同 3まで 贈与等により非居住者に資産が移転し -1637-

た場合の譲渡所得等の特例 の規定の適用を受けた居住者について生じた次の から ( 五 ) までに掲げる事由 ( 以下 1において 遺産分割等の事由 という ) により 非居住者に移転した相続又は遺贈に係る同 1に規定する有価証券等又は同 2に規定する未決済信用取引等若しくは同 3に規定する未決済デリバティブ取引に係る契約 ( において 対象資産 という ) が増加し 又は減少したことに基因して 当該居住者の当該相続の開始の日の属する年分の所得税につき一 1 から同 ( 四 ) 又は同 2 から同 ( 四 ) 修正申告 の事由が生じた場合には その相続人は 当該遺産分割等の事由が生じた日から4 月以内に 当該相続の開始の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付すべき税額を納付しなければならない ( 法 151の61) 相続又は遺贈に係る対象資産について民法 ( 第 904 条の2 寄与分 を除く ) の規定による相続分又は包括遺贈の割合に従って非居住者に移転があったものとして第六章第四節一 21から同 3までの規定の適用がされていた場合において その後当該対象資産の分割が行われ 当該分割により非居住者に移転した対象資産が当該相続分又は包括遺贈の割合に従って非居住者に移転したものとされた対象資産と異なることとなったこと 民法第 787 条 認知の訴え 又は第 892 条から第 894 条まで 推定相続人の廃除等 の規定による認知 相続人の廃除又はその取消しに関する裁判の確定 同法第 884 条 相続回復請求権 に規定する相続の回復 同法第 919 条第 2 項 相続の承認及び放棄の撤回及び取消し の規定による相続の放棄の取消しその他の事由により相続人に異動を生じたこと ( 三 ) 遺留分による減殺の請求に基づき返還すべき 又は弁償すべき額が確定したこと ( 四 ) 遺贈に係る遺言書が発見され 又は遺贈の放棄があったこと ( 五 ) から ( 四 ) までに規定する事由に準ずるものとして (1) で定める事由が生じたこと (1( 五 ) に規定する (1) で定める事由 ) (1) 1( 五 ) に規定する (1) で定める事由は 次の 及び に掲げる事由とする ( 令 273の2) 相続又は遺贈により取得した財産についての権利の帰属に関する訴えについての判決があったこと 条件付の遺贈について 条件が成就したこと ( 民法の規定による相続分 の意義) (2) 1 に規定する 民法 ( 第 904 条の2 寄与分 を除く ) の規定による相続分 とは 民法第 900 条 法定相続分 から第 903 条 特別受益者の相続分 までに規定する相続分をいうことに留意する ( 基通 151の6-1) ( その他の事由により相続人に異動が生じたこと の意義) (3) 1 に規定する その他の事由により相続人に異動が生じたこと とは 民法第 886 条 相続に関する胎児の権利能力 に規定する胎児の出生 相続人に対する失踪の宣告又はその取消し等により相続人に異動を生じた場合をいうことに留意する ( 基通 151の6-2) ( 判決があったこと の意義) (4) (1) に規定する 判決があったこと とは 判決の確定をいい 具体的には 次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に掲げる日に判決があったこととなることに留意する ( 基通 151の6-3) ⑴ 敗訴の当事者が上訴をしない場合その上訴期間を経過した日 ⑵ 全部敗訴の当事者が上訴期間経過前に上訴権を放棄した場合その上訴権を放棄した日 ⑶ 両当事者がそれぞれ上訴権を有し かつ それぞれ別々に上訴権を放棄した場合その上訴権の放棄があった日のうちいずれか遅い日 ⑷ 上告審の判決のように上訴が許されない場合その判決の言渡しがあった日 2 納税地の所轄税務署長による決定 1の規定に該当することとなった場合において 修正申告書の提出がないときは 納税地の所轄税務署長は 当該申告書に記載すべきであった所得金額 所得税の額その他の事項につき更正を行う ( 法 151の62) -1638-

3 34の規定の準用 3 相続により取得した有価証券等の取得費の額に変更があった場合等の修正申告の特例 4の規定は 1の規定による修正申告書又は2の更正について準用する この場合において 同 4 及び 中 1 又は2に規定する提出期限 とあるのは 第十章第七節二 51 遺産分割等があった場合の修正申告の特例 に規定する提出期限 と 同号中 第十章第七節二 31 又は同 2 相続により取得した有価証券等の取得費の額に変更があった場合等の修正申告の特例 とあるのは 第十章第七節二 51 遺産分割等があった場合の修正申告の特例 と読み替えるものとする ( 法 151の63) -1639-