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区分

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

スライド 1

計画の今後の方向性

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

第3節 重点的な取り組み

Microsoft Word 施策の推進方策(Ⅰ-1-2健康寿命の延伸_

スライド 1

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案 参考資料 1 健康長寿笑顔のまち 京都推進プラン ( 計画期間 : 平成 30 年 ~34 年度 ) 身体活動 運動分野抜粋案 1


11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

居宅介護支援事業者向け説明会

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

< 国が示す新しい総合事業の構成例 > ( 以下はサービスの典型例を示しているため, 市町村はこれらの例を踏まえて, 地域の実情に応じたサービス容を検討 ) 1 訪問介護 訪問型サービス ( 第 1 号訪問事業 ) 現行の訪問介護相当 多様なサービス 2 訪問型サービス A( 緩和した基準によるサー

上田市介護予防 日常生活支援総合事業実施要綱 平成 30 年 5 月 31 日 告示第 131 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この告示は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 115 条の45 第 1 項に規定する介護予防 日常生活支援総合事業 ( 以下 総合事業

施策の方向 2 生活機能 身体機能を維持するための高齢者の健康づくり 年齢を重ねても できるだけ長く自立した活力ある生活を営むためには 高齢者の生きがいづくりや社会参加の支援とともに 要支援 要介護状態の主な原因疾患であるロコモティブシンドローム ( 運動器症候群 ) や 脳血管疾患 認知症などの予

地域包括ケアシステムの構築に向けた取組み 平成 30 年 3 月 30 日 ( 金 ) 厚生労働省老健局振興課

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

Microsoft Word - (セット案とれ)【閣議後会見用】取組ペーパー

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

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まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

資料 3 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画策定資料 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画施策評価報告書 平成 29 年 7 月

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

はじめに 介護保険制度の改正に伴い 要支援に認定された高齢者への介護サービスのうち 訪問介護 通所介護は 市町村ごとに実施されることになり 平成 27 年 4 月から 3 年の間に移行されることになりました 要支援高齢者は増加傾向にあり この方々の介護や生活を支えることは喫緊の課題です このことに鑑

現状 課題 福祉用具貸与 特定福祉用具販売について ( 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格 ) 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格は 貸与 販売事業者がその運営規程において定めているが 価格の設定に当たっては 通常 製品価格のほか 計画書の作成や保守点検などの諸経費が含まれている しかしながら

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

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地域子育て支援拠点事業について

介護予防ケアマネジメントについて

医療 回復支援 在宅 見附市の地域包括ケアシステム 介護体制と支援の拡大 資料 1 病院 ( 救急 基幹病院等 ) 早期退院 回復期 ( 市外 ) リハビリ病院 見附市立病院 保健福祉センター 特養ほか 医療 救急 手術など高度医療 集中リハビリ 早期回復 見附市医療の里 老健施設ケアプラザ見附 か

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が


地域包括ケアシステム

藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

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加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

資料 平成 29 年 12 月 8 日 厚生労働省老健局振興課

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

多様な主体の創出に向けて

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8


第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

01_協議体及びコーディネーター【9人Ver.】-2.xdw

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地


周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

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歯科中間報告(案)概要

神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

01 【北海道】

このような団塊の世代が高齢期を迎えようとする中 高齢者も他の世代とともに地域を支えていくという考え方を基本として 団塊の世代を含む高齢者の活躍が期待されているところです 地域活動に関するアンケート ( 平成 20 年 3 月大阪市 ) によると 地域活動に 既に参加 または 今後参加したい と考えて

資料1 第1回会議のポイントについて

4 重点施策 Ⅰ の検討に当たっての現状の整理 ⑴ 本市の健康づくり 介護予防等に関係するデータ ア関係データの整理 1 本市の平均寿命と健康寿命 図 1 本市の平均寿命は 男性 歳 女性 歳と 全国平均の男性 歳 女性 86.3 歳に比べて男女とも若干高くなって

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

サービス推計に必要な調査項目(案)

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第2節 茨木市の現況

平成 27 年度介護保険制度改正について ( 保険料 ) 第 1 号保険料の多段階化 軽減強化 (から ) 第 6 期保険料については 国の標準段階が 6 段階から 9 段階 ( 第 1 段階 第 2 段階の統合 ) に見直されますが 横浜市においては 第 5 期同様に第 1 段階 第 2 段階を区

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

通所型サービスの例 ( 典型例として整理したもの ) 現行の通所介護相当 市場 ( 地域支援事業の外 ) で提供されるサービス Ⅰ 通所介護 Ⅱ 通所介護 Ⅲ 通所型サービス A ( 緩和したによるサービス ) Ⅳ 通所型サービス B ( 住民主体による支援 ) Ⅴ 通所型サービス C ( 短期集中

, 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性

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子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

地域総合支援協議会

京都市における平均寿命

1 保健事業実施計画策定の背景 北海道の後期高齢者医療は 被保険者数が増加し 医療費についても増大している 全国的にも少子高齢化の進展 社会保障費の増大が見込まれる このような現状から 一層 被保険者の健康増進に資する保健事業の実施が重要となっており 国においても 保健事業実施計画 ( データヘルス

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大


三鷹市健康福祉総合計画2022

第 1 部 施策編 4

表紙裏 ( 空白 )

泉大津

第 6 期ひろしま高齢者プランにおける介護サービス基盤整備について 介護保険課 1 目指す方向 高齢者が介護や支援が必要になっても, できる限り住み慣れた地域で自立した生活が継続できるよう, 必要に応じ適切なサービスが提供できる地域包括ケアに対応した介護サービス基盤が, 市町の方針や地域の実情に応じ

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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住所地特例に係る事務の見直しの概要について Ⅱ- 資料 2 本事務は 介護予防 日常生活支援総合事業の実施時期に係わらず 平成 27 年 4 月から 全ての市町村において必要な事務であるので 留意されたい 1. 平成 27 年 4 月からの住所地特例に係る事務の見直しの概要 住所地特例の対象施設にサ

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板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区


1_【鑑】「生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について(通知)」の一部改正について

別紙2

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

Transcription:

重点取組 2: 生きがいづくりと健康寿命の延伸に向けた健康づくり 介護予防の推進 取組方針 高齢者の生きがいづくりや社会参加を支援するとともに, 高齢者自身の介護予防にも役立てていただくため, 高齢者の知恵や経験, 技能が社会の様々な分野で生かされるよう支援することで, 元気な高齢者の増加に取り組み, 高齢者自身が健康や豊かさを実感できるよう取組を進めていきます 特に, 元気な高齢者をはじめとする地域住民が, 高齢者に対する生活支援サービスの担い手として, また子育て支援など地域社会の幅広い支え手として活躍できるための仕組みづくりを進めていきます 併せて, 日常的に介護を必要とせずに自立して生活できる期間である健康寿命を平均寿命に近づけるよう, また要介護状態になっても状態が悪化しないよう維持 改善を図るため, 健康づくりや介護予防の普及啓発等の取組を進めていきます さらに, 平成 27 年度の介護保険制度改正により創設される 新しい総合事業 について, 今後における生活支援サービスの需給動向等を十分に検討のうえ, 事業スキームの構築や市民の皆様及び事業者への十分な周知等に取り組み, 円滑に事業を進めていきます 1 生きがいづくり 担い手づくりの推進 (1) 生きがいづくりの推進 60 歳代,70 歳代をはじめとする多くの高齢者は, 要支援 要介護状態に至っておらず, 地域での社会参加の機会を増やしていくことは, 高齢者の生きがいづくりや介護予防にもつながっていきます 高齢者がいつまでも健康で生きがいをもって, 高齢期を過ごしていただけるよう, 市民すこやかフェアの開催や, 全国健康福祉祭 ( ねんりんピック ) への代表団派遣, 市バス 地下鉄等の敬老乗車証の交付をはじめ, 高齢者の社会参加の促進につながる事業を実施します 敬老乗車証制度については, より多くの方に利用していただき, かつ将来にわたって持続可能な制度とする観点からとりまとめられた京都市社会福祉審議会の答申等に基づき,ICカード化を前提に, 現役世代を含む市民の皆様や交通事業者の理解が得られるものとなるよう, 制度構築を進めます 地域住民や団体が主体となって運営する高齢者の居場所づくりについては, 地域とのつながりの中で, 高齢者の孤立化や閉じこもりの防止, 認知症の早期 93

発見や進行防止等により一層資するものとなるよう, 取組事例集の作成や, 運営主体間の情報共有, 関係機関との連携等, 質的な底上げと多様化に取り組みます 再掲 生きがいづくりと介護予防を支援するため, 老人福祉センターをはじめとする生きがいづくり支援施設を運営し, 活動の場を提供します また, 生きがいづくり支援施設については, 利用者のニーズや社会情勢の変化等を踏まえて, 今後の高齢者の生きがいづくりや介護予防等に資する施設のあり方等を引き続き検討します 市内で開催されるイベントや講演会, 展覧会等の情報をインターネットで発信する 京 ( みやこ ) まなびネット や, 自主的グループの立上げ支援や活動内容をインターネットで発信する 高齢者仲間づくり支援事業 など, 多様な社会参加 生涯学習等の機会の情報を提供します 第 2 期京都市市民参加推進計画 に基づき, 参加と協働により, 豊かで活力ある地域社会を実現するため, 制度の趣旨に沿った取組を着実に推進します 平成 27 年度には計画の中間見直しを行い, 改訂版を策定して, 改訂計画に基づいた取組を推進します 高齢者の社会参加促進に向けた事業の実施 ICカード化を前提とする新たな敬老乗車証の制度構築 新規 身近な居場所づくりの充実 ( 再掲 ) 充実 身近な地域での活動等の場の提供 生きがいづくり支援施設のあり方の検討 多様な趣味 生涯学習の参加機会の確保 自主的グループの活動支援と情報提供 第 2 期京都市市民参加推進計画 に基づく取組の推進 充実 94

(2) 就労支援 担い手づくりの推進 団塊の世代 が高齢期を迎え, 元気な高齢者が増加していることから, 高齢者が長年にわたり培ってきた知識や経験等を生かすことのできる臨時的 短期的な就業機会を提供するシルバー人材センターの会員数や就業機会の拡大に向けた支援はもとより, 企業退職者と専門技術を必要とする中小企業等とのマッチング支援等を通じて, 生涯現役で社会貢献できる環境づくりを推進します ひとり暮らし高齢者世帯や高齢者夫婦のみ世帯の増加に伴い, 今後ますます電球の交換や掃除, ごみ出しなどの日常生活上の細々とした困りごとへの支援の必要性が高まっていくと見込まれることから, 元気な高齢者をはじめとする地域住民等が, 高齢者に対する生活支援サービスをはじめ, 地域社会の幅広い支え手として活躍できるための仕組みづくりに取り組むとともに, 地域において生活支援サービスの提供体制の構築に向けたコーディネート機能を果たす 生活支援コーディネーター の設置などを通じて, 多様な生活支援サービスが提供される地域づくりを進めます 働くことを希望する高齢者が就業できるよう, 雇用行政, 労働行政を担う国や京都府との連携を図りながら, 雇用の維持 確保に努め, 知恵産業 の創造支援など, 市民生活を支える雇用の創出を図ります シルバー人材センター事業の推進 企業退職者と専門技術を必要とする中小企業等とのマッチング支援 高齢者支え合い担い手づくり事業の推進 新規 生活支援コーディネーターの設置などによる多様な生活支援サービスの提供 新規 働くことを希望する高齢者が就業できる環境づくりの推進 95

(3) すこやかクラブ京都 ( 老人クラブ ) の活動の充実 高齢者の知識や経験を生かし, 生きがいと健康づくりのための多様な社会活動を行う すこやかクラブ京都 のリーダーの育成や若手会員の加入促進, ボランティア活動の推進等を通じた活動内容の充実や会員拡大に向けた活動の活性化に対して支援を行います すこやかクラブ京都の三大運動 ( 健康づくり 介護予防活動, 在宅福祉を支える友愛活動, 奉仕活動 ) 等の推進 すこやかクラブ京都の活性化 < すこやかクラブ京都の活動 1> < すこやかクラブ京都の活動 2> 2 健康寿命の延伸に向けた健康づくり 介護予防の取組の推進 (1) 健康づくりの取組の推進 健康長寿のまち京都 の実現のために, 山紫水明の豊かな自然環境 伝統 文化を生かした 歩くまち 京都 の取組, 全国に類を見ないボランティア組織である体育振興会等に支えられる スポーツの絆が生きるまち, 住民自治や支え合いの精神が息づく 京都の市民力, 地域力 など, 本市がこれまで培ってきた強みや社会資源を活用しつつ, 健康寿命の延伸 をキーワードとして, あらゆる関係施策を推進し, 市民ぐるみ, 地域ぐるみで効果的な健康づくりを推進します 京都の地域力を生かし, 地域の身近な仲間からの働きかけを広げるため, 地域で率先して健康づくりや食育の活動を推進する市民ボランティアの養成及び活動支援に取り組むとともに, 要介護状態や寝たきりになることを防ぎ, 健康 96

寿命を延伸するため, ロコモティブシンドローム予防に着目した運動プログラムの普及等を通じて, 日頃から身体を動かす習慣づくりを推進します 身近な地域で気軽に参加できる健康づくりの場として利用できるよう, 公園の再整備 新設に当たっては, 健康遊具やウォーキングコースの設置など, 子どもからお年寄りまで多世代が憩える場としての環境整備を進めます 保健センター 支所において, 健康づくりに関する各種教室や各種がん検診をはじめとする健診事業等, 市民の皆様への運動, 口腔保健, 禁煙, がん予防, 食生活改善等の施策を推進するほか, 排尿障害など, 閉じこもりや寝たきりにもつながりやすい加齢に伴う身近な健康問題について, 関係機関と連携し, 正しい知識の普及啓発等を進めます 歯と口の健康は, 誤嚥性肺炎, 糖尿病等の生活習慣病などの全身の健康と密接に関係していることから, その予防のため, 京都市口腔保健支援センター と各区の 口腔サポートセンター が連携した口腔ケアの取組の一層の推進により, 口腔機能の維持 向上を図ります 保健センター 支所やこころの健康増進センターにおける精神保健福祉相談において, 個別に相談に応じるとともに, こころの健康づくりに関する正しい知識の普及 啓発や高齢者を含む自殺予防の取組等を進めます 生活習慣病につながる危険性の高いメタボリックシンドローム ( 内臓脂肪症候群 ) に着目した生活習慣病予防のための特定健康診査 後期高齢者健康診査を実施します インフルエンザ及び肺炎球菌の予防接種を公費負担することで, 高齢者にとって重症化するリスクの高い疾病の予防に取り組みます 歩くまち 京都 や スポーツの絆が生きるまち 等の施策の融合による総合的な健康寿命延伸の取組の推進 新規 保健センター等における健康づくりサポーター等の育成の推進 地域での食育活動を推進する食育指導員の養成及び活動支援 ロコモティブシンドローム予防など健康づくりの推進 新規 子どもから高齢者まで多世代が憩い, 健康づくり活動の場として利用できる公園整備の推進 ( 再掲 ) 保健センター等における健康教育やがん検診等の推進 口腔ケアの推進 高齢者のこころのケアの推進 充実 特定健康診査 後期高齢者健康診査の実施 インフルエンザ及び肺炎球菌予防接種の実施 97

< 参考 > 京都市健康づくりプラン ( 第 2 次 ) における数値目標 目標指標 平成 23 年度 平成 29 年度 日常生活において歩行又は同等の身体活動を1 日 1 時間以上実施している人の割合 65 歳以上 男性 57.6% 女性 54.6% 男性 63% 女性 60% 国の健康づくり運動である 健康日本 21( 第 2 次 ) を踏まえ, 現状値 ( 平成 23 年度 ) から5 年間で5% 増加を目標とする 目標指標 平成 23 年度 平成 29 年度 運動習慣者 (30 分 週 2 回の運動を1 年以上継続している者 ) の割合 65 歳以上 男性 52.1% 女性 41.5% 男性 58% 女性 47% 国の健康づくり運動である 健康日本 21( 第 2 次 ) を踏まえ, 現状値 ( 平成 23 年度 ) から5 年間で5% 増加を目標とする (2) 介護予防の取組の推進 高齢サポートが, 対象者個々の状態やニーズに応じて, 自立支援に向けた具体的な目標を対象者とともに設定し, 適切なサービスに結び付ける介護予防ケマネジメントを実施します 自立支援に向けた適切な介護予防ケアマネジメントが実施できるよう, 高齢サポートへの助言 指導を行います 地域介護予防推進センターが, 高齢者に身近な地域の会場 ( 老人福祉センター, 身近な居場所, 学校の余裕教室等 ) において, 二次予防事業対象者向けの介護予防サービス ( 通所型介護予防事業 : 運動器の機能向上, 栄養改善, 口腔機能の向上等 ) を提供するとともに, 介護予防に関する知識や家庭でも簡易にできる介護予防の取組等の普及 啓発を目的として, 一般高齢者向けの介護予防サービスを提供します 介護予防に関して地域全体が関心を持ち合えるコミュニティを形成していくため, 様々な機会を捉えて介護予防に関する情報を発信するとともに, 高齢者の身近な活動拠点に, 高齢サポートや地域介護予防推進センターの保健師等専門職を派遣し, 認知症予防や運動機能の向上を図るなど, 地域での自主的な介護予防の取組を進めます また, 介護予防評価事業を実施し, 介護予防サービス事業全体として効果的な内容であるかなどの検証を行います 98

これからの介護予防は, 機能回復訓練等の高齢者本人へのアプローチだけではなく, 地域とのつながりの中で生活できるよう, 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含め, バランスよく働きかけていくことが重要とされています これら介護予防の取組については, 効果的 効率的な介護予防の取組を推進する観点から, 平成 29 年 4 月からの実施を予定している新しい総合事業に再編 見直しを行います 高齢サポートにおける介護予防ケアマネジメントの実施 高齢サポートの機能の充実及び運営の質の維持 向上 ( 再掲 ) 新規 地域介護予防推進センターにおける二次予防事業対象者向けの介護予防サービスの提供 地域介護予防推進センターにおける一般高齢者向け介護予防サービスの提供 介護予防の普及 啓発 地域における自主的な介護予防の取組への支援 介護予防事業の評価の実施 < 介護予防事業 1> < 介護予防事業 2> 99

(3) 新しい介護予防 日常生活支援総合事業の実施 新しい総合事業は, 要支援者等の多様な生活支援ニーズに対応するため, 従来予防給付として提供されていた全国一律の介護予防訪問介護等を, 市町村が実施する地域支援事業に移行し, 要支援者自身の能力を最大限生かしつつ, 介護予防訪問介護等と住民等による多様なサービスを総合的に提供できる仕組みとして, 平成 27 年度の介護保険制度改正により創設されるものであり, 平成 29 年 4 月までに全市町村で実施することとされています 本市としては, 新しい総合事業への移行は平成 29 年 4 月からを予定しており, 移行後も, 要支援の方をはじめ, 必要な方に必要なサービスを適切に提供していけるよう, 現在提供されている生活支援サービスの種類や量について, 全市的な調査を行い, 実態をきめ細かく把握していくこととしています この調査の結果を踏まえ, 今後における生活支援サービスの需給動向等を十分に検討のうえ, 新しい総合事業のサービス類型, 基準, 報酬等を決定し, 事業者の指定等の手続きを進めるとともに, 市民の皆様や関係機関との協働の下, 京都の地域力を生かした生活支援サービスの充実 強化に取り組んでいきます 現在, 一次予防事業として, 一般高齢者向けの介護予防サービスを, また, 二次予防事業として, 二次予防事業対象者向けの介護予防サービスを提供していますが, 新しい総合事業の実施に伴い, 一次予防事業と二次予防事業を区別せずに, 効果的 効率的な介護予防の取組を推進する観点から, 新しい総合事業に再編 見直しを行います 新しい介護予防 日常生活支援総合事業の円滑な推進 新規 高齢者に対する生活支援サービス実態調査の実施 新規 高齢サポートの機能の充実及び運営の質の維持 向上 ( 再掲 ) 新規 高齢者支え合い担い手づくり事業の推進 ( 再掲 ) 新規 生活支援コーディネーターの設置などによる多様な主体による生活支援サービスの提供 ( 再掲 ) 新規 フォーマル インフォーマル資源の情報提供 ( 再掲 ) 充実 100

新しい介護予防 日常生活支援総合事業について 新しい介護予防 日常生活支援総合事業の構成 現行 介護保険制度 見直し後 介護給付 ( 要介護 1~5) 介護予防給付訪問看護, 福祉用具等 ( 要支援 1~2) 訪問介護, 通所介護 地域支援事業 介護予防事業又は介護予防 日常生活支援総合事業〇二次予防事業〇一次予防事業介護予防 日常生活支援総合事業の場合は, 上記の他, 生活支援サービスを含む要支援者向け事業, 介護予防支援事業 包括的支援事業〇地域包括支援センターの運営 介護予防ケアマネジメント, 総合相談支援業務, 権利擁護業務, ケアマネジメント支援 任意事業〇介護給付費適正化事業〇家族介護支援事業〇その他の事業 現行と同様 事業に移行 全市町村で実施 多様化充実 介護給付 ( 要介護 1~5) 介護予防給付 ( 要支援 1~2) 新しい介護予防 日常生活支援総合事業 ( 要支援 1~2, それ以外の者 ) 〇介護予防 生活支援サービス事業 訪問型サービス 通所型サービス 生活支援サービス ( 配食等 ) 介護予防支援事業 ( ケアマネジメント ) 〇一般介護予防事業 包括的支援事業〇地域包括支援センターの運営 ( 左記に加え, 地域ケア会議の充実 ) 〇在宅医療 介護連携の推進〇認知症施策の推進 ( 認知症初期集中支援チーム, 認知症地域支援推進員等 ) 〇生活支援サービスの体制整備 ( コーディネーターの配置, 協議体の設置等 ) 任意事業〇介護給付費適正化事業〇家族介護支援事業〇その他の事業 地域支援事業 ( 参考 : 平成 27 年 3 月 2 日,3 日全国介護保険 高齢者保健福祉担当課長会議資料 ) 新しい介護予防 日常生活支援総合事業を構成する各事業の内容及び対象者 事業 訪問型サービス 通所型サービス その他の生活支援サービス介護予防ケアマネジメント 1 介護予防 生活支援サービス事業 〇対象者は, 制度改正前の要支援者に相当する者 1 要支援認定を受けた者 2 基本チェックリスト該当者 ( 事業対象者 ) 内容 要支援者等に対し, 掃除, 洗濯等の日常生活上の支援を提供要支援者等に対し, 機能訓練や集いの場など日常生活上の支援を提供要支援者等に対し, 栄養改善を目的とした配食や一人暮らし高齢者等への見守りを提供要支援者等に対し, 総合事業によるサービス等が適切に提供できるようケアマネジメント 事業対象者は, 要支援者に相当する状態等の者を想定 基本チェックリストは, 支援が必要だと市町村や地域包括支援センターに相談に来た者に対して, 簡便にサービスにつなぐためのもの 予防給付に残る介護予防訪問看護, 介護予防福祉用具貸与等を利用する場合は, 要支援認定を受ける必要がある 事業 介護予防把握事業 介護予防普及啓発事業地域介護予防活動支援事業 一般介護予防事業評価事業 地域リハビリテーション活動支援事業 2 一般介護予防事業 〇対象者は, 第 1 号被保険者の全ての者及びその支援のための活動に関わる者 内容 収集した情報等の活用により, 閉じこもり等の何らかの支援を要する者を把握し, 介護予防活動へつなげる介護予防活動の普及 啓発を行う住民主体の介護予防活動の育成 支援を行う介護保険事業計画に定める目標値の達成状況等を検証し, 一般介護予防事業の評価を行う介護予防の取組を機能強化するため, 通所, 訪問, 地域ケア会議, 住民主体の通いの場等へのリハビリ専門職等による助言等を実施 ( 参考 : 平成 27 年 3 月 2 日,3 日全国介護保険 高齢者保健福祉担当課長会議資料 ) 101