各種表色系の計算式.5. アドバンテック研究所 代表村上彰 表色系 (IE 93) IE で 93 年に採択した等色関数 x y, z, に基づく三色表色系である ( 視野 表色系ともいう ) 観測視野が視角 4 以下の場合に適用する 表色系における 反射による物体色の三刺激値 は次の式によって求められる k k k k x y z y d d d d (λ): 色の表示に用いる標準の光の分光分布 y z x,, : 表色系における等色関数 (λ): 分光立体角反射率 表色系 (IE 964) IE で 964 年に採択した等色関数 x, y z, に基づく三色表色系である ( 視 野 表色系ともいう ) 観測視野が視角 4 を超える場合に適用する 表色系における反射による物体色の三刺激値 は次の式によって 求められる k k k k y y x z d d d d
(λ): 色の表示に用いる標準の光の分光分布, y z x, : (λ): 分光立体角反射率 表色系における等色関数 xy 色度図三刺激値 から 例えば 表色系では色度座標 x y z は次の式によって定義される x y z x y 表色系の色度座標は,, を用いる 表色系 (IE 96) IE が 96 年に定めた均等色空間の つである 次の三次元直交座標を用いる色空間を 色空間といい この色空間を用いた表色系を 表色系または IEAB 表色系 ( シー アイ イー エル エー ビーまたはシーラブと呼ぶ ) という 明度指数 : 6 /3 6 クロマティクネス指数 : 5 /3 /3 /3 /3 ただし.8856.8856
.8856 は試料の 表色系における三刺激値である 表色系についても同様 の式で計算する は完全拡散反射面の三刺激値 / / / に.8856 以下のものがある場合は 以下の左式に対応する立方根の項をそれぞれ右式 ( の後の式 ) に置き換えて計算する /3 /3 /3.8.8.8 6 6 6 6 6 6 表色系における座標 の差である Δ Δ Δ によって定義される つの 試料 ( 色刺激 ) の間の色差である 量記号は ΔE で表わす ( 色差 :IE 96) E [ 注 ]IEAB( 表色系 ) は 色を 明度 とクロマネティクス指数 からな る均等色空間上の座標で表したものである これは 人の目の色覚を基準に計算式が定義 されたが 色によっては 色差 ΔE と人の目による評価が異なるという問題があった つまりこれは 人の目の色識別域の形状が IEAB で定義されている色差範囲 ΔE や Δ の形状と 大きく異なっているために起こるものである uv 表色系 (IE 96) IE が 96 年に定めた均等色空間のひとつで 次の三次元直交座標を用いる色空間を u v 色空間といい この色空間を用いた表色系を u v 表色系または IEUV( シー アイ イ ー エル ユー ブイ ) 表色系という 明度指数 : 6 /3 6 ただし クロマティクネス指数 :u v u 3 u u v 3 v V.8856 は三刺激値の または で また u v は IE 96 U 色度座標である u v は完全拡散反射面の および u v 座標である 3
u v 表色系における座標 u v の差である Δ Δu Δv によって定義される つの試料 ( 色刺激 ) の間の色差である 量記号は ΔE uv で表わす u E uv v U 色度図 (IE 96) IE で 96 年に定められた 色度図上の全ての個所において 輝度の等しい色の感覚差が図上の幾何学的距離にほぼ比例するように意図して目盛を定めた色度図である ( 均等色度図 ) 表色系の三刺激値 または色度座標 x y から次の式によって得られる u v の直交座標を指す 4 4x u 5 3 x y 3 v 9 5 3 9y x y 3 表色系については 同様の 式によって得られる u v の直交座標を用いる ΔE 94 色差式 (IE 994) 表色系 (IE AB) の明度 彩度 色相 ( h) をマンセル表色系の目視感に合わせて補正するための色差式で IE の技術委員会が 994 年に提案したものである E / / 94 / c.45.5 h 明度指数 は 表色系の と同じである Meric hrom( 彩度 ) と Meric ue-agle ( 色相角 )h を次の式により求める 4
5 Meric hrom( 彩度 ) : Meric ue-agle( 色相角 ): ) (deg ree h は 表色系のクロマティクネス指数である Meric ue-differece( 色相差 ) は Δ である 表色系における色差基準色のデータを ( ) 試料の測定値を ( ) とし また つのデータ間の色差を ΔE とすると 次の計算式で求める E ハンター 表色系光電色彩計 ( 刺激値直読方法 ) で直読するのに便利なものとして ハンター (..uer) が 948 年に提案した均等色空間を用いた表色系である 標準の光 で照明した表面色については 次の式で求める / / /.84..5. 各観察条件における関係式は次式に示す / / / /.84 /. 5 : 表色系または 表色系の三刺激値 o o o : 完全拡散反射面の三刺激値ハンターの色差式ハンター 表色系における の差である Δ Δ Δ によって定義される つの試
6 料の間の色差式である 量記号は ΔE で表わす E マンセル表色系マンセル (A..Musell) の考案による色票集に基づき 943 年に米国光学会 (Opicl ociey of Americ) の測色委員会で尺度を修正した表色系である マンセルヒュ -(: 色相 ) マンセルバリュー (V: 明度 ) マンセルクロマ (: 彩度 ) によって表面色を表わす 表示方法は V/ の順に表わす 有彩色 : 色相明度 / 彩度 ( V/)( 例 ) 5 5/4 無彩色 :N+ 明度を表す数字 ( 例 )N3 5 4/4(:5. V:4. :4.) 読み : ごあーるよんのじゅうよんまた マンセル色相環は 現在実用として用いられているものとして 色相 (,, ) のそれぞれを 4 分割にした 4 種 または 分割にした 種がある IE 表色系の弱点である測定結果と視感評価との相違を補正した最も新しい式差式です 明度差 彩度差 色相差 をもとに 重価係数 ( ) やパラメトリック係数と呼ばれる定数 ( ) などの補正を加え 以下のように算出します T E 5.5 h G G 重価係数の値は 以下の式での算出が定義されている
s.5 T. cos 5.45.5 T 5 h 3.4 cosh.3 cos3h 6. cos4h 63 また T( ローテーション関数 ) の値は 以下の式での算出が定義されている T si h 5 3 exp 5 5 色相角と θ の単位は 度 ( ) を使用する IE 色差式では 4 以上のサンプルの大きさが推奨されているので 度視野を使用する 注 : 記号の上にバーの付加している値は 色の色差対の平均値を表す 注 : パラメトリック係数 は 試験条件によって異なり 標準条件下では 全てに設定する 以上