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2018年 租税法基礎答練1回

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相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

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1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

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様式第 2 号 ( 第 7 条関係 ) 住 所 ( 所在地 ) 氏 名 ( 名 称 ) 様 第 号 平成 年 月 日 広島県知事印 産業廃棄物埋立税特別徴収義務者指定通知書 広島県産業廃棄物埋立税条例第 8 条第 2 項の規定により, あなた ( 貴社 ) を平成 年 月 日から産業廃棄物埋立税特別

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マンション管理士 平成 28 年度マンション管理士全国公開模試総合成績表 VU16122

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平成16年版 真島のわかる社労士

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を受けたものを除きます ) の合計額に対応する譲渡所得 ( 又は山林所得 ) がないものと仮定して次の算式により計算した税額 X 又はYと 確定申告書に記載される所得税額との差額に相当する金額とされています ( 所法 1324 所令 266 措令 平 25.5 改正前の措令 25の814

基本問題 1 第 1 問抵当権変更債務者更改による新債務担保 登記記録に次のような登記事項の記録 ( 登記事項一部省略 ) がある甲区分建物について, 平成 28 年 6 月 28 日, 司法書士法務太郎は, 関係する当事者全員から後記事実関係を聴取し, 登記の申請手続に必要なすべての書類を受領する

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第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

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金庫株を活用した事業承継対策 1. 概要 非上場株式を相続して相続税が発生する場合は 相続で取得した自社株を相続税の申告期限後 3 年以内に金 庫株すればみなし配当課税しない (= 譲渡所得とする ) 特例があります ( 措置法 9 条の 7) 所得税の特例の内容 ( 自己株式をみなし配当課税しない

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相続の基礎 ~ 「相続」を学ぼう!! ~ 生前贈与①有価証券

知識を定着 重要チェック問題 問 題 ❶ 理解度を 重要チェック問題 で確認してみよう 宅建業者A 消費税課税事業者 が売主B 消費税課税事業者 からB所有の 土地付建物の媒介依頼を受け 買主Cとの間で売買契約を成立させた場合 Aが Bから受領できる報酬の限度額 消費税を含む は いくらか なお 土

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

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公売の ご案内 入札期間 公売の場所 平成 30 年 9 月 10 日 ( 月 ) 午後 1 時から平成 30 年 9 月 18 日 ( 火 ) 午後 1 時までヤフーオークション ( インターネット公売 ) URL:

3 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の決定手続 5. 給与所得に係る特別徴収義務者の指定等 ( 法 3の4) 市町村は 特別徴収の方法によって個人の住民税を徴収しようとする場合には 当該年度の初日においてその納税義務者に対して給与の支払いをする者のうち 所得税の源泉徴収義務がある者を 当該市町村

税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

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間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

Transcription:

第 68 回税理士試験 解答速報 国税徴収法 本解答は平成 30 年 8 月 10 日 16 時に学校法人大原学園が独自に作成したもので 予告なしに内容を変更する場合があります また 本解答は学校法人大原学園が独自の見解で作成 / 提供しており 試験機関による本試験の結果等について保証するものではありません 本解答の著作権は学校法人大原学園に帰属します 無断転用 転載を禁じます

本試験模範解答 国税徴収法 第一問 -50 点 - 問 1 (10 点 ) (1) 以下のような公売の特殊性により 公売財産の売却価額が通常の売買における売買価額よりも低くならざるを得ないことを考慮して 見積価額を決定するように求めたものである 1 換価財産の条件が一方的に決定され買受の手数が煩雑であること 2 売主は瑕疵担保責任を負わないこと 3 税務署側の都合により公売処分が取消されることがあること 4 買主は原則として解約 返品 取替えができないこと (2) 徴収職員は 見積価額以上の入札者等のうち最高の価額による入札者等を最高価申込者として定め 税務署長は 最高価申込者に対して売却決定を行うものであるから 見積価額は 公売財産の最低公売価額としての意義を有する 最低公売価額としての見積価額を公告することは この価額を目安として買い受けの申込みができるため 一般消費者も容易に公売に参加することができ 換価を促進する利点がある 問 2 (20 点 ) 1 通知しなければならない理由徴収職員は 滞納者の財産を差し押える場合には 滞納処分の執行に支障がない限り その財産につき第三者が有する権利を害さないように努めなければならないが 第三者の権利の尊重の規定は訓示規定であり 制度的保障として差押換制度が定められている この第三者からの差押換の請求の機会を賃借権を有する者に与えるために 不動産を差し押さえた旨を通知しなければならない 2 国税徴収法に定められた制度( 差押換の請求 ) 賃借権の目的となっている財産が差し押えられた場合においては その賃借権者は 税務署長に対し 滞納者が次のすべてに該当する財産を有することを理由として その財産の公売公告の日までにその差押換を請求することができる (1) 換価の容易なものであること (2) 他の第三者の権利の目的となっていないものであること (3) 滞納国税の全額を徴収できるものであること 1

問 3 (20 点 ) 徴収することができる金額 : 500 万円理由 : 1 概要滞納者 Bの滞納所得税を親族 Cから徴収するためには 親族 Cに対して 無償又は著しい低額の譲受人等の第二次納税義務を追及することになる 2 成立要件次のすべてに該当するため成立する (1) 滞納者 Bは甲土地につき無償譲渡等の処分を行ったこと (2) 甲土地の贈与 ( 平成 30 年 2 月 1 日 ) は 滞納者 Bの平成 28 年分所得税の法定納期限 ( 平成 29 年 3 月 15 日 ) の 1 年前の日以後の譲渡に該当する (3) 滞納者 Bは唯一の財産を贈与しており 滞納処分を執行してもなお徴収すべき額に不足すると認められる (4) (3) の国税に不足すると認められることが (1) の処分に基因すると認められる 3 徴収できる金額滞納者 Bの親族その他の特殊関係者である親族 Cは贈与により受けた利益の額を責任限度額として徴収できる金額が計算される 受けた利益の額は甲土地の評価額から親族 Cが引き受けた被担保債権に係る債務を控除した500 万円 ( 評価額 900 万円 - 被担保債権額 400 万円 ) となる 2

第二問 -50 点 - 問 1 (30 点 ) 徴収することができる金額 : 90 万円徴収するための措置 理由 : 1 F 税務署長がとるべき措置 (1) 概要 F 税務署長が所得税を徴収するためにとるべき措置は 換価の猶予の取消及び物上保証人 Gの乙土地の処分である (2) 換価の猶予の取消換価の猶予を受けた滞納者 Eが 分割納付の各納付期限ごとの納付金額 ( 毎月末 30 万円 ) をその納付期限 ( 7 月 31 日 ) までに納付しない場合には F 税務署長は その猶予を取り消すことができる なお 自身の趣味のためにバイク及びフィギアを購入したことによる資金不足は やむを得ない理由があると認めるときには該当せず 換価の猶予を取消すこととなる (3) 物上保証人 Gの乙土地の処分 1 要件 F 税務署長は 担保の提供されている所得税についての換価の猶予を取り消したときは 担保物を処分してその国税に充てる 2 担保物の処分担保物が金銭以外の財産 ( 乙土地 ) である場合には その財産を滞納処分の例により処分してその所得税及びその財産の処分費に充てる 2 徴収することができる金額 (1) 根拠 1 H 抵当権と物上保証に係る抵当権との関係抵当権の設定時に H 銀行は物上保証に係る所得税の法定納期限等は知り得ないため 抵当権の設定登記日の先後によりその優劣を定める 本問の場合には H 抵当権の設定登記日 ( 平成 29 年 7 月 1 日 ) が 物上保証に係る抵当権の設定登記日 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ) より早いため H 抵当権の被担保債権が 物上保証に係る抵当権の被担保債権に優先する 2 配当の原則乙土地の換価代金は納付できなかった猶予に係る所得税 ( 平成 29 年分 )90 万円 ( 7 月分 ~ 9 月分 ) に配当し 配当した金銭に残余があるときは その残余の金銭は物上保証人 Gに交付する (2) 配当順位及び配当金額上記 (1) より 次のようになる 第 1 順位 H 抵当権の被担保債権 300 万円第 2 順位所得税 ( 平成 29 年分 ) 90 万円第 3 順位物上保証人 G 110 万円合計 500 万円 3

問 2 (20 点 ) 1 F 税務署長がとるべき措置突如 取引先の都合により受注が減少し 納付資金が不足した場合は 分割納付ができなかったやむを得ない理由に該当することから 換価の猶予を取消すことはなく 分割納付の変更及び猶予期間の延長を認めることができる 2 分割納付の変更 F 税務署長は その猶予に係る金額 ( 所得税 180 万円 ) を分割して納付させる場合において 滞納者 Eが通知された分割納付の各納付期限ごとの納付金額 ( 毎月末 30 万円 ) をその納付期限までに納付することができないことにつきやむを得ない理由があると認めるときは その分割納付の各納付期限及び各納付期限ごとの納付金額を変更することができる なお 変更後の分割納付期限は その猶予期間を超えることはできない よって 平成 30 年 7 月分以降は 毎月末 20 万円とすることを認め 7 月分から 9 月分までは 20 万円とすることができる 3 猶予期間の延長 (1) 延長の申請 F 税務署長はその猶予した期間内 ( 平成 30 年 4 月 1 日から 9 月 30 日まで ) にその猶予した金額を納付することができないやむを得ない理由があると認めるときは 滞納者 Eの申請に基づき その期間を延長することができる よって 滞納者 Eの申請に基づき猶予期間を平成 30 年 11 月 30 日まで延長し 10 月分は20 万 11 月分は10 万円の納付金額とすることができる (2) 申請に対する措置 1 調査 F 税務署長は 申請書の提出があった場合には その申請に係る事項について調査を行い 猶予期間を延長する 2 通知 F 税務署長は 猶予期間を延長したときは その旨その他一定の事項を滞納者 Eに通知しなければならない 4

合格ラインの読み 本年度の試験は 第一問 50 点 第二問 50 点の配点でした 例年の本試験同様に解答時間に余裕はありました 第一問 第二問ともに 作文での解答要素が強く また 近年の本試験で出題されている論点からの出題が多く 準備が不足していた方が多かったのではないかと思われます 第一問 問 1 見積価額について 差押財産を公売するための見積価額の決定であることを考慮しなければならない趣旨及び見積価額とその公告の役割は 正確に表現できた受験生の方はほとんどいらっしゃらないと思われます 正確な記述は必要ありませんが 何か関連する内容の記述があれば合格答案になりうると思われます よって 問 1 については 8 点 (10 点満点 ) は得点してほしい問題でした 問 2 不動産を差し押さえた場合に賃借権者に通知する理由を解答する問題でした 差押換の請求の記述はしっかりとできてほしいところですが その前提となる第三者の権利の尊重との関係 通知する理由について正確に表現できた受験生の方は少ないものと思われます よって 問 2 については 14 点 (20 点満点 ) は得点してほしい問題でした 問 3 無償又は著しい低額の譲受人等の第二次納税義務を解答する事例問題でした ほとんどの受験生の方は判断を誤ることはなく しっかりと解答できたものと思われます よって 問 3 については 19 点 (20 点満点 ) は得点してほしい問題でした 第二問 問 1 換価の猶予の取消しとそれに伴う担保物を処分する措置を問う問題でした F 税務署長がとるべき措置としては 換価の猶予の取消しは多くの受験生の方が記述できていたものと思われますが 担保物の処分については判断はできたものの暗記の精度が低く正確な記述ができた方は少なかったと思われます また 徴収することができる金額については難解な論点はないことから多くの受験生の方が正確に解答できていたものと思われます よって 問 1 については 23 点 (30 点満点 ) は得点してほしい問題でした 問 2 換価の猶予を取消すことなく分割納付の変更と猶予期間を延長する措置を問う問題でした 問 1と異なりやむを得ない理由に該当するため換価の猶予を取消さないことが前提となりますが 分割納付の変更には気がついた受験生の方は多かったものと思われますが 猶予期間の延長にまで気がつけた受験生の方は少なかったものと思われます よって 問 2 については 10 点 (20 点満点 ) は得点してほしい問題でした 総合して ボーダーラインは 74 点 合格確実ラインは 84 点前後になると予想されます 5

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