プラザキサ服用上の注意 1. プラザキサは 1 日 2 回内服を守る 自分の判断で服用を中止し ないこと 2. 飲み忘れた場合は 同日中に出来るだけ早く1 回量を服用する 次の服用までに 6 時間以上あけること 3. 服用し忘れた場合でも 2 回量を一度に服用しないこと 4. 鼻血 歯肉出血 皮下出血 血尿 血便などの異常出血が出現 した場合は直ちに病院に連絡して下さい ( 088-622-7788) 5, ベラパミル ( ワソラン ) との併用 ( 1 ) ベラパミルとプラザキサとの併用の場合のプラザキサ使用量 は プラザキサの作用が強くでる可能性があるため プラザキサ 使用量は 110mg 錠剤を1 日 2 錠 ( 朝夕 各 1 錠 ) 内服とする ( 2 ) プラザキサとベラパミル途の同時服用を開始する場合は 最 初の 3 日間はベラパミル内服の 2 時間以上前にプラザキサを内服す ること ( 3 ) プラザ期さない福治療中に ベラパミル服用を開始する場合 は 最初の 3 日間はベラパミル服用の 2 時間以上前にプラザキサを - 1-
内服すること 6. ワルファリンからプラザキサへの切り替えワルファリン治療中の例で プラザキサに切り替える場合は INR < 2.0 を確認してから切り替えること 7. プラザキサとの併用時に注意を要する薬剤についての注意 併用薬剤名ジフルカンアスピリンペルサンチンパナルジンプラビックス ボルタレン ワソラン アミオダロン キニジン プログラフ クラリス クラリシド テグレトール 注意配合禁忌作用を増強して出血の危険がある やむを得ず併用する場合は 有益性と危険性を充分勘案して判断し 本剤投与が適切と判断される場合のみに投与すること また 慎重な経過観察を行い 出血時には適切な処置作用を増強して出血を起こす可能性があるため 慎重な観察が必要である 血中濃度が上昇することがあるため 1 回 11 0mg 1 日 2 回投与を考慮すること 両者の併用時には 併用開始から3 日間はワソラン内服の2 時間以上前にプラザキサを内服するこ 血中濃度が上昇することがあるため 1 回 110mg 1 日 2 回投与を考慮すること 血中濃度が上昇する恐れがあるため 注意深く観察するとこと 血中濃度が低下することがあるため 観察を充分行うこと 8. 腎機能障害者への投与上の注意 1) プラザキサは腎臓から排泄されるため 腎機能障害の有無に注意し 腎機能低下例にはその程度に応じ 慎重投与 減量投与 使用禁止などの対応を取ること 2) プラザキサしよう開始前には必ず腎機能検査を行い その後 3カ月ごとに腎機能検査を行うこと - 2-
3) 腎機能障害例へのプラザキサ投与方法 egfr <30ml/ 分 30ml~50ml/ 分 プラザキサ使用法禁忌 1 回 110mg 1 日 2 回投与 9. 手術 侵襲的処置 ( 抜歯 出血の危険がある検査 処置など ) などの際の術前プラザキサ投与中止期間 手術 ( 処置 ) の出血リスクに腎機能プラザキサ応じたプラザキサ中止期間 (ml/ 分 ) 半減期 ( 時間 ) 標準リスク高リスク * >80 13(11-22) 24 時間 2-4 日 50~80 15(12-34) 24 時間 2-4 日 30~50 18(13-23) 少なくとも48 時間 4 日 <30 プラザキサ使用禁忌 * 出血高リスク : 完全な止血機能を必要とする大手術 ( 心臓外科 脳外科 腹部手術 腫瘍臓器関連手術 ) 腰椎麻酔など 高齢者 出血傾向を高める合併症 抗血小板使用例などでの手術 l 10. プラザキサ使用中の例で フ ラザキサからワルファリンへの 切り替え ワルファリン投与を開始し 頻回に INR 測定を行い INR 2.0 ( 70 歳以上のヒトでは.16) に達したら 速やかにプラザキサを 中止する 11. プラザキサの副作用としての出血 1) 手足の点状出血 青あざが出来やすい 皮下出血 鼻血 歯茎 からの出血などの早期症状に注意する 2) 大量の出血によるショック症状としては 頻脈 動悸 冷汗な どに注意するるるる 3) 重大な出血としては 頭蓋内出血 ( 頭痛 意識障害 運動 近 く障害など ) 肺出血( 喀血 ) 消化器系出血( 下血 吐血 血便 黒色タール便 腹痛 腹部膨満など - 3-
4) ヘモグロビン 消化管出血などの持続性出血の早期発見に有用である ( 基準値 : 男性 13.5-17.5 女性 12.55-15.5 mg/dl) 検査時期 : 治療開始前 投与初期は1カ月 以後は3ヵ月ごと 1g/dl 以上の低下があれば出血の可能性を疑う 11. 活性化部分トロンボプラスチン時間 ( aptt ) ( 基準値 :25-38 秒 ) プラザキサ投与中の aptt 測定は過度の過度の抗凝固作用判断の 目安となる プラザキサ投与前に測定し 出血リスクが高い例では 投与開始 1 月後 以後は 3 カ月ごとに測定する 基準値上限の 2 倍以上になる場合は, プラザキサの投与中医師を 考慮する必要がある 12. プラザキサ投与中は血圧管理を十分に行う () 高圧目標値は下記の JSH 2009 基準を参考にする 対象者 診察室血圧 家庭血圧 若年者 中年層 130/85 未満 125/80 未満 高齢者 140/90 未満 135/85 未満 糖尿病 CKD 130/80 未満 125/75 未満 心筋梗塞例 脳血管障害例 140/90 未満 135/85 未満 *********************************************** 1. 禁忌チェック (1つでもがあれば投与しない ) 本剤に過敏症がある 透析例 egfr < 30ml/ 分出血症状 出血素因 止血障害脊椎 硬膜外カテーテル留置例及び抜去御 1 時間以内の例イトラコナゾール投与中の例 - 4-
2. 下記に1つでもがあれば, 110mg 2 回 / 日投与を考慮志 慎重に投与すること egfr が 30-50ml/ 分の腎機能障害例 イトラコナゾール内服中の例 70 歳以上 消化管出血の病歴がある例 3. 下記の 1 つでもあれば有益性と危険性を考慮し 慎重投与 血小板凝固抑制剤使用例 ( アスピリン プラビックス プレタール パナルジン ペルサンチン等 ) 抗凝血薬使用例 ( ワルファリン ヘパリン アリクストラ 等 ) 非ステロイド性抗炎症剤使用例 ( ボルタレイン等 ) 血栓溶解剤使用例 (uroキナーゼ等) - 5-
プラザキサを内服される患者さんへ 1. 以下のような症状が出現したら すぐ病院に御連絡下さい 2. プラザキサを飲み忘れた際 3. 以下の場合は 事前に担当医に相談して下さい 1 手術, 内視鏡 抜歯の予定がある時 2 別の医療機関にかかる時 3 新たに他の薬を服用したり 従来内服中の薬を中止する際 4. 出血が止まらない場合 出血部位を手指でしっかり押さえ続けて下さい 止血しても しなくても病院に相談して下さい - 6-